シリア軍とシャーム解放機構、タウヒード・アンサールなどがアレッポ県、イドリブ県、ラタキア県で交戦(2023年9月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフルタアール村一帯を砲撃し、シャーム解放機構の戦闘員1人が死亡した。

また「決戦」作戦司令室が同地近郊でシリア軍部隊を狙撃、兵士1人を殺害、2人を負傷っせた。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるサルミーン市およびナイラブ市一帯を砲撃し、12歳の女児が死亡、その兄2人が負傷した。

シリア軍はまた、マアーッラト・ナアサーン村一帯を砲撃したほか、ザーウィヤ山地方一帯を砲撃、新興のアル=カーイダ系組織の一つであるアンサール・タウヒードと激しく交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がマリク丘一帯を砲撃し、シリア軍兵士1人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イブタア町で住民1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, September 4, 2023、ANHA, September 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2023、‘Inab Baladi, September 4, 2023、Reuters, September 4, 2023、SANA, September 4, 2023、SOHR, September 4, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍はアカイダート部族の部族長の1人イブラーヒーム・ハフル氏を「内乱の頭目」と評し、指名手配者になったと発表(2023年9月3日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、アカイダート部族の部族長の1人イブラーヒーム・(ジャドアーン・)ハフル氏を「内乱の頭目」と評し、外国勢力からの命令を受けて、シリア民主軍の兵士や住民の流血、民間人の避難、民政サービス機関の破壊、内乱誘発をもたらした指名手配者となり、同氏とその戦闘員らに恩赦は行われないと発表した。

ナフル・メディア(9月3日付)が伝えた。

AFP, September 3, 2023、ANHA, September 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2023、‘Inab Baladi, September 3, 2023、Naher Media, September 3, 2023、Reuters, September 3, 2023、SANA, September 3, 2023、SOHR, September 3, 2023などをもとに作成。

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アカイダート部族の部族長の1人イブラーヒーム・ハフル氏は米国や有志連合の高官との会談を否定(2023年9月3日)

アカイダート部族の部族長の1人イブラーヒーム・ハフル氏は声明を出し、米国や有志連合の高官との会談を否定した。

ハフル氏は声明で以下の通り表明した。

この困難な状況下で、我々はダイル・ザウル県の我々部族に対する不正を排除し、自らの土地を解放し、我々の地域を民政、軍事の双方において管理できる独自の決定に至りたい。これが我々が要求している基本である。
有志連合と戦闘停止のための交渉があったとの噂が広まっているが、これは戦闘員の結束を解こうとするものだ。
我々自身も、我々の代表も有志連合と会談しておらず、我々との間で今のところいかなる会合も開かれていない。我々は戦闘停止と、我々の権利と要求が保証される平和的問題解決を有志連合の庇護のもとでめざしている。
有志連合と会談し、自らを部族の代表だと主張している者は、我々を代表していないし、我々の要求を担っておらず、個人的な利益を追求している。

ナフル・メディア(9月3日付)が伝えた。

AFP, September 3, 2023、ANHA, September 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2023、‘Inab Baladi, September 3, 2023、Naher Media, September 3, 2023、Reuters, September 3, 2023、SANA, September 3, 2023、SOHR, September 3, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍は米国務省と有志連合の高官、部族の指導者との会談で治安と安定を強化する必要を確認したと発表(2023年9月3日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、イーサン・A・ゴルドリッチ米国務次官補と有志連合のジョエル・ヴォウェル司令官(米陸軍小将)がシリア北東部で、シリア民主軍、同軍の政治部門であるシリア民主評議会、そしてダイル・ザウル県の部族の指導者らと会談したとの駐シリア米国大使館の発表について、出席した部族の代表とともに、シリア民主軍とダイル・ザウル県の部族が一眼となって、治安と安定を強化する必要を確認したと発表した。

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北・東シリア自治局のザイダーン・アースィー防衛局共同議長はANHA(9月2日付)の取材に応じ、「治安強化」作戦に関して、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセル、麻薬密輸業者を対象としているとしたうえで、ダイル・ザウル県でのダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族による蜂起の背後にトルコとシリア政府がいると断じた。

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アリー部族の部族長であるラマダーン・ラッハール氏は、ANHA(9月3日付)の取材に応じ、そのなかで人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍への支持を表明した。

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ANHA(9月3日付)が伝えた。

AFP, September 3, 2023、ANHA, September 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2023、‘Inab Baladi, September 3, 2023、Reuters, September 3, 2023、SANA, September 3, 2023、SOHR, September 3, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族民兵と、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘が小康状態に(2023年9月3日)

ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族民兵と、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘が小康状態に入った。

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シリア人権監視団によると、ユーフラテス川東岸のブサイラ市からシリア政府支配下のユーフラテス川西岸に渡ろうとしていた地元武装集団が無人航空機(ドローン)の爆撃を受け、1人が死亡、1人が負傷した。

ブサイラ市は、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族民兵が一時占拠していたが2日までにシリア民主軍が奪還、掃討作戦が開始された。

また、ズィーバーン町では、シリア民主軍から兵士20人あまりが離反し、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸に逃走しようとしたが、シリア民主軍がこれを攻撃、これにより少なくとも8人が死傷した。

シリア民主軍はさらに、前日までにその大部分を制圧していたシュハイル村を完全に制圧した。

一方、ユーフラテス川西岸のムジャーワダ村から、東岸のハジーン市に向けてロケット弾が複数発撃ち込まれた。

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シリア人権監視団によると、27日以降の戦闘による死者は71人、負傷者は99人に達した。

死者の内訳は、民間人が9人(うち子供5人、女性2人)、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族の民兵側が39人、シリア民主軍が23人。

負傷者の内訳は、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族の民兵側が54人、シリア民主軍が32人、民間人13人。

AFP, September 3, 2023、ANHA, September 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2023、‘Inab Baladi, September 3, 2023、Reuters, September 3, 2023、SANA, September 3, 2023、SOHR, September 3, 2023などをもとに作成。

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ハサカ県のフール・キャンプに収容されていたダーイシュのメンバーの家族94人が釈放され、出身地であるラッカ県に移送(2023年9月3日)

シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるハサカ県のフール・キャンプに収容されていたダーイシュ(イスラーム国)のメンバーの家族94人が釈放され、出身地であるラッカ県に移送された。

94人の移送は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、北・東シリア自治局とラッカ県の部族長や名士の連携のもとに行われた。

AFP, September 3, 2023、ANHA, September 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2023、‘Inab Baladi, September 3, 2023、Reuters, September 3, 2023、SANA, September 3, 2023、SOHR, September 3, 2023などをもとに作成。

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ハサカ県、ラッカ県、アレッポ県でシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地に潜入、シリア軍、シリア国民軍と激しく交戦し、兵士ら多数死傷(2023年9月3日)

ハサカ県では、シリア人権監視団、ANHA(9月3日付)によると、シリア国民軍の部隊がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町西のタッル・タウィール村、タウィーラ村、ハムスィーン村一帯に潜入し、シリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会と交戦した。

この戦闘で、タッル・タムル軍事評議会はアリーシャ村にあるシリア国民軍の拠点を砲撃、これにより司令官2人と戦闘員16人が死亡、20人以上が負傷した( ANHA(9月4日付)によると、トルコ占領下の「平和の泉」地域の中心都市の一つラアス・アイン市の病院には、戦士した戦闘員の遺体25体が搬送された )。

これに対してシリア国民軍は、タッル・タウィーラ村一帯に展開するシリア軍の陣地複数ヵ所を砲撃し、士官1人と兵士4人が死亡した。

これに関して、タッル・タムル軍事評議会は12人の戦闘員を殺害したと発表した。

なお、ANHAによると、砲撃を行ったのはトルコ軍で、砲弾はクーザリーヤ村にも及んだ。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県との県境に近いM4高速道路沿線のスカイルー村に侵攻し、同村を一時占拠した。

シリア国民軍はまた、同村一帯に展開するシリア軍とシリア民主軍の陣地を砲撃し、激しい戦闘に発展、これによりシリア軍兵士1人とシリア国民軍戦闘員1人が死亡した。

シリア国民軍はまた、ヒルバト・ブワイダ村、ファーティサ村一帯にも砲撃を加えた。

なお、シリア民主軍に所属するタッル・アブヤド軍事評議会は14人を殺傷したと発表した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団、ANHA(9月3日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のタナブ村、カシュタアール村、マンナグ航空基地一帯、シャワーリガ村、マルアナーズ村を砲撃した。

AFP, September 3, 2023、ANHA, September 3, 2023、September 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2023、‘Inab Baladi, September 3, 2023、Reuters, September 3, 2023、SANA, September 3, 2023、SOHR, September 3, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方のファッティーラ村、バルシューン村、イフスィム町を5回にわたって爆撃(2023年9月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、バルシューン村、イフスィム町を5回にわたって爆撃する一方、シリア軍がカフル・ウワイド村、ファッティーラ村、バイニーン村一帯を激しく砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるアブザムー町を砲撃し、住民1人が死亡した。

一方、カフルタアール村一帯では、シャーム解放機構がシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

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ダルアー県では、SANA(9月3日付)によると、ナワー市でバアス党ダルアー支部ナワー支局指導部のメンバーのフサイン・リファーイー氏が職場に向かう途中に「テロリスト」によって襲撃され、銃で撃たれて死亡した。

また、シリア人権監視団によると、フラーク市でシリア軍第5軍団所属の第8旅団の兵士1人が、電線を盗んだとされる若い男性2人を鋭利な刃物で刺し、1人が死亡、1人が負傷した。

さらに、西ガーリヤ村では、正体不明の武装集団が仕掛けた爆弾が爆発し、住民1人が死亡した。

AFP, September 3, 2023、ANHA, September 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2023、‘Inab Baladi, September 3, 2023、Reuters, September 3, 2023、SANA, September 3, 2023、SOHR, September 3, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍はカーミシュリー市にあるアラブ文化センター前に集結し、職員の出入りを禁止(2023年9月3日)

ハサカ県では、SANA(9月3日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がカーミシュリー市にあるアラブ文化センター前に集結し、職員の出入りを禁止した。

AFP, September 3, 2023、ANHA, September 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2023、‘Inab Baladi, September 3, 2023、Reuters, September 3, 2023、SANA, September 3, 2023、SOHR, September 3, 2023などをもとに作成。

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国防省はシリア軍部隊がアレッポ県とイドリブ県でテロ組織の攻撃を撃退し、ドローンなどを破壊したと発表(2023年9月3日)

国防省はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、シリア軍部隊がアレッポ県西部方面からのテロ組織の攻撃を撃退し、その装備や戦闘員に甚大な被害を与え、テロリストがロケット弾を発射するために試用していた装甲車輌1輌を破壊したと発表した。

国防省はまた、イドリブ県でもシリア軍部隊が民間人の居住地域や軍の拠点を標的にしようとしていた無人航空機(ドローン)2機を撃墜したと発表した。




SANA(9月3日付)が伝えた。

AFP, September 3, 2023、ANHA, September 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2023、‘Inab Baladi, September 3, 2023、Reuters, September 3, 2023、SANA, September 3, 2023、SOHR, September 3, 2023などをもとに作成。

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アカイダート部族の部族長の1人イブラーヒーム・ハフル氏はシリア民主軍に対する蜂起を継続するよう呼びかける(2023年9月2日)

アカイダート部族の部族長の1人イブラーヒーム・ハフル氏は音声声明を出し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対する蜂起を継続するよう呼びかけた。

ナフル・メディア(9月2日付)が伝えた。

AFP, September 2, 2023、ANHA, September 2, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2023、‘Inab Baladi, September 2, 2023、Naher Media, September 2, 2023、Reuters, September 2, 2023、SANA, September 2, 2023、SOHR, September 2, 2023などをもとに作成。

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ラッカ県タブカ市で、シリア民主軍がダイル・ザウル軍事評議会の司令官を解任されたアフマド・ハビール司令官に近いとされるビッキール部族の部族長を拘束(2023年9月2日)

ラッカ県では、ナフル・メディア(9月2日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタブカ市で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がビッキール部族の部族長の1人ナースィル・シャーウィーシュ氏を息子3人とともに拘束した。

シャーウィーシュ氏は、シリア民主軍によって拘束され、ダイル・ザウル軍事評議会の司令官を解任されたアフマド・ハビール司令官に近い人物。

ナフル・メディア(9月2日付)が伝えた。

AFP, September 2, 2023、ANHA, September 2, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2023、‘Inab Baladi, September 2, 2023、Naher Media, September 2, 2023、Reuters, September 2, 2023、SANA, September 2, 2023、SOHR, September 2, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル民政評議会、シリア民主軍、マンビジュ市および同郊外民政評議会はそれぞれ声明を出し、米主導の有志連合の介入、住民による外出禁止令遵守を呼びかける(2023年9月2日)

ダイル・ザウル民政評議会は声明を出し、ダイル・ザウル県の現状に関して、外国勢力が混乱をもたらし、体系的な破壊工作を実行し、同地の公共財を攻撃していると断じたうえで、米主導の有志連合に対してこうした状況に責任をもって対処するよう要請した。

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人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、ブサイラ市とズィーバーン町の住民に対して、犯罪者摘発へのさらなる協力と外出禁止令の遵守を呼びかけるとともに、シリア民主軍が住民に寄り添い、「傭兵」に対して毅然とした姿勢で望むと表明した。

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マンビジュ市および同郊外民政評議会は声明を出し、同市北一帯に対するトルコ軍とシリア国民軍の侵攻と攻撃に関して、地域の安全と安定を揺るがすのが目的だとしたうえで、こうした攻撃に対して一致団結するよう呼びかけた。

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ANHA(9月2日付)は、北・東シリア自治局のアフリーン・シャフバー地区の部族の名士らが、シリア民主軍による「治安強化」作戦を支持する声明を出していると伝え、その映像を公開した。

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ANHA(9月2日付)が伝えた。

AFP, September 2, 2023、ANHA, September 2, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2023、‘Inab Baladi, September 2, 2023、Reuters, September 2, 2023、SANA, September 2, 2023、SOHR, September 2, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族民兵とシリア民主軍の攻防が続き、シリア民主軍が一部町村を奪還(2023年9月2日)

ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族民兵と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の攻防が続き、シリア民主軍が一部町村を奪還した。

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アラビー・ジャディード(9月2日付)によると、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族民兵は、シリア民主軍との戦闘の末にハワーイジュ村、ズィーバーン町を制圧、ジャルズィー村ではシリア民主軍の検問所、指揮所複数ヵ所を制圧した。

また、ブサイラ市ではシリア民主軍の戦闘員20人が離反した。

一方、シリア民主軍はジュダイド・バッカーラ村を包囲する一方、ダイル・ザウル軍事評議会の撤退を受けてアズバ村に進軍した。

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ナフル・メディア(9月2日付)によると、シリア民主軍がブサイラ市で住民らを狙撃、女性1人と男性5人が負傷した。

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イナブ・バラディー(9月2日付)によると、シリア民主軍が、アズバ村、ジュダイド・アカイダート村、ジュダイド・バッカーラ村、ダフラ村、スブハ村に対して激しい砲撃を加え、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族を撤退させ、これらの村を奪還した。

砲撃によって、スブハ村では、民間人4人が負傷、また3人が拘束された。

一方、ジュダイド・アカイダート村、ジュダイド・バッカーラ村、ダフラ村、スブハ村、アブリーハ村、ブサイラ市の住民が9月1日以降、戦火を避けてフライザ村、タワーミヤ村、マーシフ村、タキーヒー村方面に避難を開始した。

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シリア人権監視団によると、シリア民主軍は、ズィーバーン町・ウマル油田間の一帯でダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族と交戦する一方、ブサイラ市を奪還した。

ブサイラ市奪還時に戦闘は発生しなかった。

シリア民主軍はまたスブハ村を奪還した。

一方、ハジーン市に対する砲撃で女性2人が負傷、女性と子供を含む12人が負傷した。

また、ブサイラ市、ズィーバーン町・ウマル油田間の地域でダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族と戦闘を続けた。

さらに、ハルムーシーヤ村にあるシリア民主軍の陣地複数ヵ所が正体不明の武装集団の襲撃を受けた。

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シリア民主軍の広報局は、ハサカ県シャッダーディー市近郊のダシーシーヤ村で、米主導の有志連合、クルディスタン地域のテロ撲滅機構(CTG)の支援を受けて、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバー1人を逮捕したと発表した。

AFP, September 2, 2023、ANHA, September 2, 2023、al-‘Arabi al-Jadid, Semtember 2, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2023、‘Inab Baladi, September 2, 2023、Naher Media, September 2, 2023、Reuters, September 2, 2023、SANA, September 2, 2023、SOHR, September 2, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の総合治安機関がイドリブ県アリーハー市でイスラーム解放党のメンバー2人を拘束(2023年9月2日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるアリーハー市で同機構に所属する総合治安機関がイスラーム解放党のメンバー2人を拘束した。

シャーム解放機構に反対するデモに参加したというのが拘束の理由だという。

AFP, September 2, 2023、ANHA, September 2, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2023、‘Inab Baladi, September 2, 2023、Reuters, September 2, 2023、SANA, September 2, 2023、SOHR, September 2, 2023などをもとに作成。

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シリア軍がトルコ軍最大の基地があるイドリブ県マストゥーマ村などを砲撃、トルコ軍もシリア政府の支配下にあるイドリブ県マアッラト・ニウマーン市、カフルナブル市を砲撃(2023年9月2日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあり、シリア北西部におけるトルコ軍最大の基地が設置されているバアス前衛キャンプがあるマストゥーマ村、サルミーン市、アーフィス村、タルマーニーン村、アリーハー市、ザーウィヤ山地方のカンスフラ村、バーラ一帯を砲撃、サルミーン市で子供3人が死亡、1人が負傷した。

ホワイト・ヘルメットによると、シリア軍によるサルミーン市への砲撃で、子供1人が死亡、子供1人を含む4人が負傷した。

これに対して、シャーム解放機構の支配地各所に展開するトルコ軍部隊がシリア政府の支配下にあるマアッラト・ニウマーン市、カフルナブル市を砲撃した。

また、シャーム解放機構もシリア政府の支配下にあるサラーキブ市を砲撃した。

一方、シリア軍は、新興のアル=カーイダ系組織のアンサール・タウヒードによる拠点が続くミラージャ村に潜入し、激しく交戦した。

この戦闘で、シリア軍兵士2人が死亡、部隊は撤退した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構のウマル・ブン・ハッターブ旅団とサアド・ブン・アビー・ワッカース旅団がカフルタアール村一帯を砲撃し、シリア軍兵士5人が死亡した。

これに対して、シリア軍もカフルタアール村一帯、カフル・アンマ村、カスル村を砲撃、住民1人が死亡、シャーム解放機構の戦闘員3人を含む10人あまりが負傷した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月2日付)などによると、ヒーネ村でテロリストが車に仕掛けた爆弾が爆発し、サアサア区の局長が負傷した。

AFP, September 2, 2023、ANHA, September 2, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2023、‘Inab Baladi, September 2, 2023、Reuters, September 2, 2023、SANA, September 2, 2023、SOHR, September 2, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県マンビジュ市北への攻撃を続けるなか、ロシア軍が同地を再び爆撃、トルコ軍はハサカ県にもドローンで攻撃(2023年9月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のファーラート村、アスリーヤ村、ムフスィンリー村、アラブ・ハサン村西を砲撃した。

また、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会とシリア国民軍が前日に続いてムフスィンリー村一帯およびアラブ・ハサン村一帯で交戦した。

シリア国民軍はまた1日深夜から2日未明にかけて、マンビジュ市東方面に再び潜入を試み、マンビジュ軍事評議会と応戦した。

マンビジュ軍事評議会の広報センターは声明を出し、午後5時頃にシリア国民軍が再びムフスィンリー村とアラブ・ハサン村を攻撃したと発表した。

ANHA(9月2日付)によると、マンビジュ軍事評議会はこれを迎撃、撃退した。

一連の攻撃により、女性と子供を含む住民複数が死亡した。

シリア人権監視団によると、シリア国民軍さらに、マンビジュ市北のマハーミード農場の民家を強襲し、女性1人を殺害し、若い男性2人を拉致した。

ANHA(9月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍もマンビジュ市北東のタッル・ラフィーア村、ダンダニーヤ村を砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍の一連の攻撃に対して、ロシア軍戦闘機1機がマンビジュ市北のアラブ・ハサン村一帯を爆撃した。

シリア軍もトルコ占領下の「ユーフラテス川東岸」地域内のドゥワイラ村、アジャミー村、ターディフ市を砲撃、子供2人を含む住民5人が負傷した。

こうしたなか、アラブ・ハサン村の住民数十世帯が戦火を避けて避難した。

一方、ANHA(9月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャイフ・イーサー村を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の無人航空機(ドローン)がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマアバダ(カルキールキー)町とタッル・ジャマーン村を結ぶ街道を移動中の車を攻撃し、乗っていた男性1人が死亡、1人が負傷した。

ANHA(9月2日付)によると、ドローンによる攻撃はドゥーカルカー村に至る交差点近くに対して行われた。

ANHAによると、トルコ軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のクーザリーヤ村、M4高速道路沿線を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(9月2日付)によると、トルコ軍が占領下のタッル・アブヤド市西に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下のフッリーヤ村を砲撃した。

AFP, September 2, 2023、ANHA, September 2, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2023、‘Inab Baladi, September 2, 2023、Reuters, September 2, 2023、SANA, September 2, 2023、SOHR, September 2, 2023などをもとに作成。

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ANHAはバッカーラ部族とダイル・ザウル市の住民が「イランの民兵」とシリアの体制によって制圧されたダイル・ザウル県の7ヵ村を解放するよう呼びかける声明を発表したと伝える(2023年9月1日)

ANHA(9月1日付)は、バッカーラ部族とダイル・ザウル市の住民がビデオ声明を出し、「イランの民兵」とシリアの侵入を許さないとし、対決姿勢を示すとともに、米主導の有志連合とシリア民主軍に対してこれらの侵入から地域を守り、「イランの民兵」とシリアの体制によって制圧された7ヵ村を解放するよう呼びかけたと伝えた。

AFP, September 1, 2023、ANHA, September 1, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2023、‘Inab Baladi, September 1, 2023、Reuters, September 1, 2023、SANA, September 1, 2023、SOHR, September 1, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍は、ダイル・ザウル県のユーフラテス川東岸地域で9月2日午前5時から48時間(2日間)の外出禁止令を発出(2023年9月1日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、ダイル・ザウル県で継続中の「治安強化」作戦に関して、8月31日にシリア政府支配下のユーフラテス川西岸からジュダイド・バッカーラ村とジュダイド・アカイダート村に潜入しようとした「傭兵」を攻撃する一方、シュハイル村、ズィーバーン町で「傭兵」と交戦、作戦は決着に向かっていると発表した。

声明によると、シリア民主軍はまたダフラ村、そしてブサイラ市の大部分での掃討を完了、「イランの民兵」の支援を受けているとされるバッカーラ部族の部族長の1人ナウワーフ・バシール氏の「傭兵」3人を殺害したと付言した。

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シリア民主軍の広報センターはまた声明を出し、住民とその財産を保護するためとして、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるダイル・ザウル県のユーフラテス川東岸地域で9月2日午前5時から48時間(2日間)の外出禁止令を発出したと発表した。

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ANHA(9月1日付)が伝えた。

AFP, September 1, 2023、ANHA, September 1, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2023、‘Inab Baladi, September 1, 2023、Reuters, September 1, 2023、SANA, September 1, 2023、SOHR, September 1, 2023などをもとに作成。

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北・東シリア自治局傘下のダイル・ザウル民政評議会は、シリア政府が同評議会の支配地にその配下のグループを送り込み、シリア民主軍の任務を妨害していると非難(2023年9月1日)

北・東シリア自治局傘下のダイル・ザウル民政評議会は声明を出し、シリア政府が同評議会の自治下にある地域にその配下のグループを送り込むことで、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が治安と安定を確保するために実施している道徳的な任務の遂行を妨害しようとしている、と批判した。

ANHA(9月1日付)が伝えた。

AFP, September 1, 2023、ANHA, September 1, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2023、‘Inab Baladi, September 1, 2023、Reuters, September 1, 2023、SANA, September 1, 2023、SOHR, September 1, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族による蜂起が続き、ユーフラテス川東岸とハーブール川河畔一帯をシリア民主軍より奪取し、掌握(2023年9月1日)

ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族による蜂起が続き、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との戦闘の末、ユーフラテス川東岸とハーブール川河畔一帯を掌握した。

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アラビー・ジャディード(9月1日付)が、活動家のウィサーム・アカイディー氏からの情報として伝えたところによると、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族の民兵は、シリア民主軍との激しい戦闘の末、ハジーン市、バーグーズ村、ブーハーティル村、キシュマ村、シャアファ村、スーサ町、シュハイル村、ハワーイジュ村、ウマル油田に至る街道と武器弾薬庫、ズィーバーン町にあるシリア民主軍特殊部隊の指揮所、を制圧した。

アカイディー氏によると、シリア民主軍からは70人あまりが離反し、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族の民兵側に参加したという。

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オリエント・ニュース(9月1日付)によると、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族は、シリア民主軍との激しい戦闘の末、タヤーナ村、バフラ村、ダンダニーヤ村、アブー・ハルドゥーブ村を制圧したほか、ガラーニージュ市、シュハイル村、フライザ村のシリア民主軍検問所をほぼ制圧した。

戦闘により、シリア民主軍の戦闘員少なくとも16人が死亡、100人あまりが離反したという。

戦闘はまたズィーバーン町でも発生し、ダイル・ザウル軍事評議会側の戦闘員5人、シリア民主軍の兵士7人が死亡した。

ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族は、ブサイラ市、ズィーバーン町、スーサ町、マラーシダ村、ムーザーン村、バーグーズ村、ハジーン市、ブーハーティル村、ブーハサン村、キシュマ村、シャアファ村も制圧、アブー・ハマーム市、ガラーニージュ市、スブハ村、ラビーダ村、ハスィーン村、ムワイリフ村、ガリーバ村(西ガリーバ村、東ガリーバ村)でシリア民主軍と戦闘を続けている。

一方、シリア民主軍はラビーダ村を砲撃したほか、ジュダイド・バッカーラ村を無人航空機(ドローン)で爆撃、これによって民間人1人が死亡した。


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ザマーン・ワスル(9月1日付)によると、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族は、シリア民主軍との激しい戦闘の末、シュハイル村、ズィーバーン町、ハジーン、バーグーズ村、ブーハーティル村、キシュマ村、シャアファ村、スーサ町、ガラーニージュ市、バフラ村、アブー・ハマーム市、ジャルズィー村、スワイダーン・ジャズィーラ村、ダルナジュ村、ハワーイジュ村、スブハ村を制圧したほか、ブサイラ市の大部分を制圧した。

また、戦闘中にシリア民主軍の兵士約80人が離反した。

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シリア人権監視団によると、ブサイラ市、ズィーバーン町、シュハイル村でダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族と、シリア民主軍の戦闘が続き、ダイル・ザウル軍事評議会側がズィーバーン町の約70%を制圧した。

ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族はまた、ハルムーシーヤ村(大ハルムーシーヤ村、小ハルムーシーヤ村)を襲撃した。

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シリア人権監視団によると、27日以降の戦闘による死者は54人、負傷者は45人に達した。

死者の内訳は、民間人が6人(うち子供3人、女性1人)、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族の民兵側が31人、シリア民主軍が13人、ダマーン村でシリア民主軍のパトロール部隊に殺害されたのが4人。

負傷者の内訳は、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族の民兵側が28人、シリア民主軍が17人。

AFP, September 1, 2023、ANHA, September 1, 2023、al-‘Arabi al-Jadid, September 1, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2023、‘Inab Baladi, September 1, 2023、Orient News, September 1, 2023、Reuters, September 1, 2023、SANA, September 1, 2023、SOHR, September 1, 2023、Zaman al-Wasl, September 1, 2023などをもとに作成。

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トルコの支援を受けるシリア国民軍がアレッポ県マンビジュ市北に侵攻、ロシア軍が爆撃でこれを阻止(2023年9月1日)

アレッポ県では、ANHA(9月1日付)によると、トルコの支援を受けるシリア国民軍が早朝から、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のアウン・ダーダート村、ムフスィンリー村、アラブ・ハサン村、ウンム・ジャッルード村、サイヤーダ村、ダンダニーヤ村一帯に侵攻、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会がアウン・ダーダート村でこれを撃退する一方、それ以外の地域でも激しく交戦した。

シリア国民軍の攻撃により、フムスィンリー村で子供4人が死亡、1人が負傷した。


マンビジュ軍事評議会のシャルファーン・ダルウィーシュ報道官はまた、シリア国民軍がブワイヒジュ村を制圧したとの情報に関して、事実無根だとしてこれを否定した。

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これに関して、ザマーン・ワスル(9月1日付)、イナブ・バラディー(9月1日付)、シリア人権監視団などは、アラブ系部族の民兵が早朝にムフスィンリー村やアラブ・ハサン丘にあるシリア軍とシリア民主軍の合同陣地複数ヵ所を襲撃し、ムフスィンリー村を占領したと伝えた。

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一方、イナブ・バラディー(9月1日付)は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地側からの砲撃で、ムフスィンリー村、子供5人が死亡し、2人が負傷したと伝えた。

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ザマーン・ワスル(9月1日付)、イナブ・バラディー(9月1日付)、シリア人権監視団などによると、これを受けて、ロシア軍戦闘機複数機が、フムスィンリー村とはハルーンジー村を爆撃した。

シリア人権監視団によると、シリア軍の支援を受けるシリア民主軍も反撃を行い、数時間後にはシリア民主軍がムフスィンリー村を奪還した。


AFP, September 1, 2023、ANHA, September 1, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2023、‘Inab Baladi, September 1, 2023、Reuters, September 1, 2023、SANA, September 1, 2023、SOHR, September 1, 2023、Zaman al-Wasl, September 1, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市、ダルアー県各所、シャーム解放機構の支配地とトルコ占領地で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモ(2023年9月1日)

スワイダー県では、イナブ・バラディー(9月1日付)やシリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、ウルマーン村、マラフ町などから100人あまりが参加、体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、逮捕者釈放、国連安保理決議第2254号の履行、外国の部隊のシリアからの撤退などを訴えた。

シリア人権監視団によると、スワイダー市でのデモには2000人以上が参加した。


スワイダー24(9月1日付)、HFL(9月1日付)などによると、同様のデモは、ダルアー県のブスラー・シャーム市、フラーク市、ダルアー市、ジャースィム市でも行われ数十人が参加した。

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一方、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県ファウズ・ザウフ村(ジスル・シュグール市近郊)、アティマ村の国内避難民(IDPs)キャンプで、アレッポ県アターリブ市、ダーラ・イッザ市でも、スワイダー市への連帯を表明するデモが発生した。

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トルコの占領下にある「ユーフラテスの盾」地域内のアレッポ県マーリア市、バーブ市、カフラ村、スーラーン・アアザーズ町、「オリーブの地域」内のアレッポ県ジンディールス町でも同様のデモが発生した。

イナブ・バラディー(9月1日付)によると、シリア政府は武力による弾圧を回避するための交渉を続けており、スワイダー県知事がドゥルーズ派のシャイフ・アクルの1人ヒクマト・ヒジュリー師と、ダマスカス郊外県知事がユースフ・ジャルブーア師との折衝を行っているが結論には至っていないという。

シリア人権監視団によると、アレッポ県のアフリーン市、マーリア市、ジャラーブルス市、スーラーン・アアザーズ町、バーブ市でもデモが発生した。

AFP, September 1, 2023、ANHA, September 1, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2023、HFL, September 1, 2023、‘Inab Baladi, September 1, 2023、Reuters, September 1, 2023、SANA, September 1, 2023、SOHR, September 1, 2023、Suwayda 24, September 1, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構がラタキア県で特攻自爆(インギマースィー)攻撃を行い、シリア軍兵士16人を殺害(2023年9月1日)

ラタキア県では、イナブ・バラディー(9月1日付)によると、シャーム解放機構に所属するムアーウィヤ・ブン・アビー・サフヤーン旅団がシリア政府の支配下にあるサッラーフ村近郊でシリア軍の陣地に対して特攻自爆(インギマースィー)攻撃を行い、シリア軍兵士16人を殺害した。

また攻撃によって、ムアーウィヤ・ブン・アビー・サフヤーン旅団の戦闘員2人と随行していたメディア活動家1人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるミラージャ丘一帯への進軍を試み、シリア軍兵士3人を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、シリア軍はシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のバルユーン村一帯、バーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村、ファッティーラ村を砲撃した。

これに対して、バルユーン村の基地に駐留するトルコ軍部隊が反撃し、シリア軍に向けて砲撃を行った。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカスル村、ワサータ村、カフル・アンマ村、カフルタアール村を砲撃した。

AFP, September 1, 2023、ANHA, September 1, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2023、‘Inab Baladi, September 1, 2023、Reuters, September 1, 2023、SANA, September 1, 2023、SOHR, September 1, 2023などをもとに作成。

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アラブ・ジュブール部族評議会の議長を務めるファウワーズ・ズーバア氏は、外国勢力が内乱を誘発しようとしているとしたうえで、シリア民主軍支持を表明(2023年8月31日)

アラブ・ジュブール部族評議会の議長を務めるファウワーズ・ズーバア氏はANHA(8月31日付)の取材に対して、外国勢力が内乱を誘発し、ダイル・ザウル県を内戦に陥れようとしていると主張、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を支持し、同軍への攻撃をシリア北・東部の部族全体に対する攻撃とみなすと表明した。

AFP, August 31, 2023、ANHA, August 31, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2023、‘Inab Baladi, August 31, 2023、Reuters, August 31, 2023、SANA, August 31, 2023、SOHR, August 31, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍は蜂起が続くダイル・ザウル県東部に政府支配下のユーフラテス川西岸から武装集団が潜入したと発表(2023年8月31日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、ダイル・ザウル県で実施している「治安強化」作戦の近況について、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸から潜入した武装集団を追跡するための措置を講じていると発表した。

声明によると、この武装集団は、ダイル・ザウル県東部の農村地帯に展開するシリア民主軍を攻撃するための動員を開始しており、30日には、内乱を誘発するため、シリアの治安当局から入手した武器や装備が持ち込まれたという。

その後、シリア民主軍はファルハード・シャーミー広報センター長は声明を発表し、「ジュダイド・アカイダート村に潜入した傭兵は再びユーフラテス川西岸の体制(シリア政府)支配地に逃走し、現在シュハイル村で残党を追跡中である」と発表した。

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これに関連して、シリア人権監視団は、シリア民主軍がシリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸からジュダイド・アカイダート村近くに武器を運び込もうとしていた船2隻と交戦したと発表した。

AFP, August 31, 2023、ANHA, August 31, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2023、‘Inab Baladi, August 31, 2023、Reuters, August 31, 2023、SANA, August 31, 2023、SOHR, August 31, 2023などをもとに作成。

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アカイダート部族の部族長の1人イブラーヒーム・ハフル氏はアラブ系部族に戦列を一つにするよう呼ぶかけるとともに、「戦争局」の設置を提唱(2023年8月31日)

イブラーヒーム・ハフル氏らアカイダート部族の部族長数十人からなる使節団がダイル・ザウル県ズィーバーン町で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対峙する民兵を視察、アカイダート部族による「戦争局(ディーワーン)」の設置を提唱した。

バッカーラ部族もヒサーン村、ムハイミーダ村で道路を封鎖し、シリア民主軍に対峙し、アカイダート部族に対して「我々はあなた方とともにある、あなた方を放ってはおかない」とのメッセージを伝えた。

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イブラーヒーム・ハフル氏はまた音声声明を発表し、すべてのアラブ系部族に、アカイダート部族とともに戦列を一つにして、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対抗すると呼びかけた。

https://www.youtube.com/watch?v=U_6jqhafgjs

ハフル氏は、蜂起について、シリア民主軍が主張するようなテロ細胞(ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセル)によるものではなく、純粋に部族的な運動だと主張、部族の女性や子供たちの拘束や殺害などといった体系的な政策を停止させ、すべての逮捕者を釈放し、ダイル・ザウル県に対する軍事作戦を中止させると強調した。

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オリエント・ニュース(8月31日付)、ザマーン・ワスル(8月31日付)が伝えた。

AFP, August 31, 2023、ANHA, August 31, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2023、‘Inab Baladi, August 31, 2023、Orient News, August 31, 2023、Reuters, August 31, 2023、SANA, August 31, 2023、SOHR, August 31, 2023、Zaman al-Wasl, August 31, 2023などをもとに作成。

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アカイダート部族の部族長の1人マスアブ・ハフル氏は米主導の有志連合に対して対立を収束させるため姿勢を示すよう要請(2023年8月31日)

アカイダート部族の部族長の1人マスアブ・ハフル氏は音声声明を発表し、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族民兵による蜂起を支持する一方、米主導の有志連合に対して対立を収束させるため姿勢を示すよう要請した。

また、ダイル・ザウル県のアラブ系住民による自治を主唱、ダイル・ザウル軍事評議会が衝突を激化させ、アラブ系部族と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍へと発展させようとしており、一部部族が今後さらに戦闘に参加する可能性があると表明した。

オリエント・ニュース(8月31日付)が伝えた。

AFP, August 31, 2023、ANHA, August 31, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2023、‘Inab Baladi, August 31, 2023、Orient News, August 31, 2023、Reuters, August 31, 2023、SANA, August 31, 2023、SOHR, August 31, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県のユーフラテス川西岸で、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族の攻勢が続き、シリア民主軍が一部町村から撤退(2023年8月31日)

ダイル・ザウル県のユーフラテス川西岸では、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘が続いた。

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オリエント・ニュース(8月31日付)によると、シリア民主軍は30日深夜、ドゥマーン村で、ウマル油田で働く28歳の男性を殺害した。

またブサイラ市では、シリア民主軍が子供1人とその父親を殺害した。

さらに同市では、28日にシリア民主軍によって殺害されたと見られるダイル・ザウル軍事評議会メンバーの遺体が発見された。

遺体には拷問を受けた跡があったという。

ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族の攻勢を受け、シリア民主軍はタヤーナ村の検問所から撤退、部族民兵がこれを制圧した。

また、ハジーン軍事評議会の将兵多数がシリア民主軍から離反し、ハジーン市やバフラ村での任務を放棄し、帰宅した。

ラッカ県などから派遣されていたアラブ系部族の兵士約70人もブサイラ市一帯およびハジーン市方面でシリア民主軍から離反し、任務を放棄した。

シャンナーン村、スワイダーン村、ガラーニージュ市では、アカイダート部族とバッカーラ部族の若者が同地の戦闘に新たに加わるなか、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族がシリア民主軍の指揮所や拠点を制圧、シリア民主軍の部隊は撤退した。

スワル町、スワイダーン村、ジャルズィー村、アブー・ハルドゥーブ村、バフラ村、シャアファ村に展開していたシリア民主軍もシャッダーディー市方面への撤退を開始、ズィーバーン町では、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族の包囲を受けていた指揮所に立て籠もっていたシリア民主軍部隊が投降した。

ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族は、シュハイル村とズィーバーン町に駐留するシリア民主軍の部隊に対して、24時間以内に投降し、武器を引き渡すよう最後通告を出した。

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ザマーン・ワスル(8月31日付)によると、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族は30日深夜から31日未明にかけて、シリア民主軍と激しく交戦し、ジュダイド・バッカーラ村、ジュダイド・アカイダート村、シュハイル村を制圧した。

ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族はまた、シャンナーン村、タヤーナ村にあるシリア民主軍の司令部を制圧した。

さらに、カスラ村でも、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族がシリア民主軍の基地を襲撃した。

一方、シリア民主軍はスワル町方面から装甲車や車輌をハサカ県方面に撤退させた。

また、シリア民主軍の包囲を受けているアズバ村の住民らが村近くの油田(アズバ油田)に放火した。

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シリア人権監視団によると、シリア民主軍はズィーバーン町、ジュダイド・バッカーラ村、ハリージーヤ村、シュハイル村でダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族に対する掃討戦と逃走した戦闘員らの追跡を継続し、ジュダイド・アカイダート村での掃討戦を完了した。

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シリア人権監視団によると、27日以降の戦闘による死者は40人、負傷者は15人に達した。

死者の内訳は、民間人が5人(うち子供2人、女性1人)、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族の民兵側が20人、シリア民主軍が11人、ドゥマーン村でシリア民主軍のパトロール部隊に殺害されたのが4人。

負傷者の内訳は、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族の民兵側が8人、シリア民主軍が7人。

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アラビー・ジャディード(8月31日付)によると、各所で道路・幹線道路が寸断され、村々が孤立していることで、パンの製造と配給が滞り、停電、断水が続いているという。

AFP, August 31, 2023、ANHA, August 31, 2023、al-‘Arabi al-Jadid, August 31, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2023、‘Inab Baladi, August 31, 2023、Orient News, August 31, 2023、Reuters, August 31, 2023、SANA, August 31, 2023、SOHR, August 31, 2023、Zaman al-Wasl, August 31, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県北部、ハサカ県北部を砲撃(2023年8月31日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市西のブーラーズ村を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団、ANHA(8月31日付)によると、トルコ軍がシリア国民軍とともに、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のアッブーシュ村にある内務治安部隊(アサーイシュ)の検問所やダルダーラ村を砲撃した。

AFP, August 31, 2023、ANHA, August 31, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2023、‘Inab Baladi, August 31, 2023、Reuters, August 31, 2023、SANA, August 31, 2023、SOHR, August 31, 2023などをもとに作成。

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