アレッポ市で「反体制派」がシリア政府支配地域を、シリア軍が「反体制派」支配地域を砲撃(2016年4月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団などからなる反体制派がアレッポ市スライマーニーヤ地区(シリア政府支配地域)を砲撃し、子供2人を含む3人が死亡、11人が負傷した。

ジハード主義武装集団は、アレッポ市ムーカンンブー地区、ハムダーニーヤ地区、ザフラー協会地区、ジュマイリーヤ地区、サイフ・ダウラ地区、ヌッブル市、ザフラー町に対しても砲撃を行い、子供を含む多数の住民らが負傷した。

またアレッポ市サブア・バフラート地区一帯、ブスターン・カスル地区では、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦し、シリア軍が撃った砲弾がマイサル地区、バーブ街道地区、ブスターン・カスル地区、カルム・タッラーブ地区に着弾した。

シリア軍はまたアナダーン市を砲撃し、女児1人が死亡、10人以上が負傷した。

一方、SANA(4月25日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団がアレッポ市スライマーニーヤ地区、イザーア地区、バーブ・ハラジュ地区、ザフラー協会地区、ザフラー町を砲撃し、女性、子供を含む16人が死亡、86人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフ・キャンプ一帯を砲撃、バーラー村一帯ではジハード主義武装集団と交戦した。

一方、ダマスカス県カーブーン区とティシュリーン地区で活動するという第一旅団は声明を出し、マルジュ・スルターン村一帯でアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動と共闘するラフマーン軍団への合流を表明した。

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ヒムス県では、ARA News(4月25日付)によると、国連とシリア赤新月社のチームが2度目となるラスタン市への人道支援物資搬入を行った。

しかし、物資搬送はティールマアッラ村を経由して行われたが、途中、シリア軍が車列を攻撃、貨物車輌1台が被害を受けた。

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ダルアー県では、SANA(4月25日付)によると、反体制武装集団がダルアー市各所を砲撃し、1人が負傷した。

また、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、4月24日に9件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県で4件、ラタキア県で4件、アレッポ県で1件発生、いずれもがリヤド最高交渉委員会を脱会したアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動などによる砲撃だという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は444件。

AFP, April 25, 2016、AP, April 25, 2016、ARA News, April 25, 2016、Champress, April 25, 2016、al-Hayat, April 26, 2016、Iraqi News, April 25, 2016、Kull-na Shuraka’, April 25, 2016、April 26, 2016、al-Mada Press, April 25, 2016、Naharnet, April 25, 2016、NNA, April 25, 2016、Reuters, April 25, 2016、SANA, April 25, 2016、UPI, April 25, 2016などをもとに作成。

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シーア派聖地を擁するサイイダ・ザイナブ市(ダマスカス郊外県)郊外で爆弾が仕掛けられた車が爆発、ダーイシュの活動家を名乗る活動家が犯行声明でダマスカス県旧市街の火災への「報復」と主張(2016年4月25日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、サイイダ・ザイナブ町郊外で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、8人が死亡、数十人が負傷した。

AFP(4月25日付)によると、爆発はサイイダ・ザイナブ町郊外のズィヤービーヤ町入口の治安部隊検問所で発生した。

この検問所に配備されていた治安要員の1人によると、爆発した車は、検問中に探知機によって爆発物を探知され、治安要員が手探りで爆発物を探し始めていた時に爆発したという。

SANA(4月25日付)によると、この爆発による死者は5人、負傷者は20人、一方、マナール・チャンネル(4月25日付)によると、死者数は8人。

Kull-na Shuraka', April 25, 2016
Kull-na Shuraka’, April 25, 2016

ARA News(4月25日付)によると、この爆破事件に関して、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーだという複数の活動家が、「ダマスカス県旧市街のアスラーニーヤ地区で発生した電気火災への報復」と主張、犯行を認めた。

アスラーニーヤ地区での電気火災は、旧市街のサイイダ・ルカイヤ・モスク一帯の不動産買収を試みるイラン人に利するといった主張が活動家によってなされ、その関与が推定されていた。

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同じくダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ジャラージール町郊外無人地帯でシリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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アレッポ県では、ARA News(4月25日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つバーブ市を空爆し、多数が死傷し、住民らは避難を余儀なくされた。

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ヒムス県では、SANA(4月25日付)によると、シリア軍がタドムル市郊外のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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スワイダー県では、SANA(4月25日付)によると、シリア軍がイラクらのダーイシュ(イスラーム国)の兵站線を遮断するため、ファディーン丘一帯でダーイシュの拠点を攻撃した。

AFP, April 25, 2016、AP, April 25, 2016、ARA News, April 25, 2016、Champress, April 25, 2016、al-Hayat, April 26, 2016、Iraqi News, April 25, 2016、Kull-na Shuraka’, April 25, 2016、al-Mada Press, April 25, 2016、Naharnet, April 25, 2016、NNA, April 25, 2016、Qanat al-Manar, April 25, 2016、Reuters, April 25, 2016、SANA, April 25, 2016、UPI, April 25, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍がキリス市への砲撃の報復としてアレッポ県北部のダーイシュを越境攻撃(2016年4月25日)

アレッポ県では、ロイター通信(4月25日付)によると、トルコ軍がキリス市に対するダーイシュ(イスラーム国)の砲撃への報復として、県北西部を越境攻撃し、国境付近に配備されたダーイシュの迫撃砲を破壊、戦闘員8人を殲滅した。

ARA News(4月25日付)によると、トルコ軍の越境砲撃に会わせるかたちで、有志連合も国境地帯を空爆したという。

一方、ARA News(4月25日付)によると、ハワール・キリス作戦司令室がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、カフルガーン村を奪還した。

AFP, April 25, 2016、AP, April 25, 2016、ARA News, April 25, 2016、Champress, April 25, 2016、al-Hayat, April 26, 2016、Iraqi News, April 25, 2016、Kull-na Shuraka’, April 25, 2016、al-Mada Press, April 25, 2016、Naharnet, April 25, 2016、NNA, April 25, 2016、Reuters, April 25, 2016、SANA, April 25, 2016、UPI, April 25, 2016などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はシリア政府、「フマイミーム・グループ」代表団と会談(2016年4月25日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はジュネーブの国連本部でシリア政府代表団と会談した。

会談後の記者会見で、団長のバッシャール・ジャアファリー国連シリア大使は、アレッポ市、サイイダ・ザイナブ町(ダマスカス郊外県)などでの「テロ」激化について意見を交わす一方、リヤド最高交渉委員会による協議のボイコットを批判した。

またジャアファリー国連シリア大使は、デミストゥラ国連特別代表の提案(12項目からなる質問状)に対するシリア政府側の修正案を提示したことを明らかにした。

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デミストゥラ国連特別代表はまた、シリア国内の反体制派・野党代表団(フマイミーム・グループ)と会談した。

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一方、シリア国家建設潮流の政治局は声明を出し、ジュネーブ3会議での協議をボイコットしているリヤド最高交渉委員会からの断交を発表した。

AFP, April 25, 2016、AP, April 25, 2016、ARA News, April 25, 2016、Champress, April 25, 2016、al-Hayat, April 26, 2016、Iraqi News, April 25, 2016、Kull-na Shuraka’, April 25, 2016、al-Mada Press, April 25, 2016、Naharnet, April 25, 2016、NNA, April 25, 2016、Reuters, April 25, 2016、SANA, April 25, 2016、UPI, April 25, 2016などをもとに作成。

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『ウォール・ストリート・ジャーナル』:2015年5月に米特殊部隊がダイル・ザウル県でのアブー・サイヤーフ氏暗殺作戦時に押収したデータはダーイシュ幹部と親政権ビジネスマンの石油密売買が行われていたことを示している(2016年4月24日)

『ウォール・ストリート・ジャーナル』(4月24日付、http://www.wsj.com/articles/the-rise-and-deadly-fall-of-islamic-states-oil-tycoon-1461522313)は、2015年5月に米軍特殊部隊がダイル・ザウル県内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を急襲し、「石油大臣」と目されていたチュニジア人幹部アブー・サイヤーフ氏(ファトヒー・ムラード・トゥーニスィー)を暗殺し、その妻を拘束した一件に関して、作戦遂行時に押収したデータが、ダーイシュ幹部らとシリア政府に近いビジネスマンとの間で石油密売買が行われていたことを示している、と伝えた。

The Wall Street Journal, April 24, 2016をもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で3回の爆撃を実施(2016年4月24日)

米中央軍(CENTCOM)は、4月24日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して14回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は3回で、マンビジュ市近郊(1回)、マーリア市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, April 25, 2016などをもとに作成。

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ハワール・キリス作戦司令室がトルコ国境のタッル・フサイン村をダーイシュから奪還(2016年4月24日)

アレッポ県では、ARA News(4月24日付)によると、ハワール・キリス作戦司令室がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、トルコ国境に近いタッル・フサイン村を奪還した。

これに対してダーイシュは、トルコ領内のキリス市を砲撃、迫撃砲弾2発が着弾し、10人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つバーブ市を空爆した。

このほか、アレッポ県北西部でダーイシュ(イスラーム国)と戦う武装集団が共同声明を出し、ハムザ特殊部隊師団として完全統合すると発表した。

ハムザ特殊部隊師団(サイフ・アブー・バクル中尉が司令官)は、ハムザ旅団、ズィー・カール旅団、北部の雷旅団、マーリア抵抗旅団、特殊任務旅団からなる。

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ヒムス県では、SANA(4月24日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市東方、タドムル市東方のアーラーク油田街道および同市北部の山岳地帯でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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ハマー県では、SANA(4月24日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、アカーリブ村南部のパイプライン地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, April 24, 2016、AP, April 24, 2016、ARA News, April 24, 2016、Champress, April 24, 2016、al-Hayat, April 25, 2016、Iraqi News, April 24, 2016、Kull-na Shuraka’, April 24, 2016、al-Mada Press, April 24, 2016、Naharnet, April 24, 2016、NNA, April 24, 2016、Reuters, April 24, 2016、SANA, April 24, 2016、UPI, April 24, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県、ハマー県で、シリア軍とアル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制派が爆撃・砲撃を応酬し、住民多数が犠牲に(2016年4月24日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、アレッポ市サーフール地区の市場、ムワーサラート地区、マルジャ地区、シャッアール地区を空爆し、子供3人を含む9人が死亡した。

また空爆はアターリブ市に対しても行われ、1人が死亡した。

これに対して、反体制武装集団は、シリア政府支配下のアレッポ市ハラブ・ジャディーダ地区、ムーカンムブー地区、ザフラー地区などを砲撃し、子供2人を含む6人が死亡した。

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ハマー県では、ARA News(4月24日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動は、シリア政府支配下のスカイラビーヤ市を砲撃し、住民複数人が死傷した。

SANA(4月24日付)によると、シリア軍はこれに対する報復として、カフルヌブーダ町、ジャービリーヤ村にあるシャームの民のヌスラ戦線やシャーム自由人イスラーム運動などの反体制武装集団拠点を攻撃した。

このほか、ARA News(4月24日付)によると、シリア軍がマルカバ村一帯で反体制武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、ARA News(4月24日付)によると、シリア軍がハウラ地方を空爆した。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(4月24日付)によると、シリア軍ヘリコプターがザバダーニー市を「樽爆弾」で空爆し、「革命家」3人を殺害した。

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ダルアー県では、SANA(4月24日付)によると、シリア軍がシャイフ・フサイン丘、ハリーフ丘、ダルアー市内の電力会社一帯、ブスラー広場一帯、マンシヤ地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、4月23日に13件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県でのリヤド最高交渉委員会を脱会したアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍による砲撃だという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は435件。

AFP, April 24, 2016、AP, April 24, 2016、ARA News, April 24, 2016、Champress, April 24, 2016、al-Hayat, April 25, 2016、Iraqi News, April 24, 2016、Kull-na Shuraka’, April 24, 2016、al-Mada Press, April 24, 2016、Naharnet, April 24, 2016、NNA, April 24, 2016、Reuters, April 24, 2016、SANA, April 24, 2016、UPI, April 24, 2016などをもとに作成。

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カーミシュリー市(ハサカ県)での停戦発効を受け、双方が逮捕者・捕虜を釈放(2016年4月24日)

ハサカ県では、カーミシュリー市を訪問した西クルディスタン移行期民政局ジャズィーラ地区内務委員会(内務省に相当)のカナアーン・バラカート委員長(内務大臣に相当)が記者会見を開き、シリア政府代表と西クルディスタン移行期民政局代表によるカーミシュリー市での停戦合意の内容について明らかにした。

カーミシュリー市内で20日に発生した国防隊、シリア軍と、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュ、人民防衛隊の戦闘は、22日に停戦が実現、その後もダマスカスから派遣されたシリア政府高官と西クルディスタン移行期民政局高官がカーミシュリー国際空港(シリア政府支配下)で停戦合意の詳細について協議を重ねていた。

バカラート内務委員長によると、両者の停戦合意は、国防隊、シリア軍と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、アサーイシュ双方の戦闘停止に加えて、①カーミシュリー市内の国防隊解体に向けて、その組織の再編を行うこと、②双方が拘置・捕捉している逮捕者・捕虜の釈放すること、③シリア軍の砲撃で損害を被った住民に対して補償を行うこと、④市内の非常事態を解除すること、⑤西クルディスタン移行期民政局ジャズィーラ地区の青年に対してシリア政府当局は徴兵を行わないこと、⑥シリア政府はカーミシュリー市の公務員への給与支払いを停止しないこと、また公務員の兵役を免除すること、などを骨子としている。

クルド治安筋がAFP(4月24日付)に明らかにしたところによると、これにより、最近の戦闘で人民防衛隊、アサーイシュが掌握した市内アラヤー地区のカーミシュリー中央刑務所、市内のシリア軍、国防隊の拠点の西クルディスタン移行期民政局への移譲がなされ、カーミシュリー市の大部分は西クルディスタン移行期民政局の支配下に入り、シリア政府は市内中心街とカーミシュリー国際空港一帯を維持するのみとなった。

また、ARA News(4月24日付)によると、シリアの治安当局は2011年以前からのクルド人逮捕者を釈放する一方、アサーイシュもまた最近の戦闘で捕捉していたシリア軍兵士および国防隊隊員102人を解放した。

なお、バラカート内務委員長によると、3日間に及ぶ戦闘で民間人17人、アサーイシュ隊員7人、人民防衛隊隊員3人が死亡したことを明らかにした。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍側は22人が死亡、80人が捕捉され、またシリア軍による砲撃で23人が死亡したという。

ARA News, April 24, 2016
ARA News, April 24, 2016

AFP, April 24, 2016、AP, April 24, 2016、ARA News, April 24, 2016、Champress, April 24, 2016、al-Hayat, April 25, 2016、Iraqi News, April 24, 2016、Kull-na Shuraka’, April 24, 2016、al-Mada Press, April 24, 2016、Naharnet, April 24, 2016、NNA, April 24, 2016、Reuters, April 24, 2016、SANA, April 24, 2016、UPI, April 24, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で4回の爆撃を実施(2016年4月23日)

米中央軍(CENTCOM)は、4月23日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して28回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は4回で、マンビジュ市近郊(2回)、マーリア市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, April 24, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュはトルコ軍の越境砲撃支援を受けるハワール・キリス作戦司令室との交戦の末、トルコ国境の3カ村を制圧(2016年4月23日)

アレッポ県では、ARA New(4月23日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、トルコ軍の越境砲撃による支援を受けるハワール・キリス作戦司令室と交戦し、トルコ国境に近いカフルガーン村、タッル・フサイン村、バラーギーダ村を制圧した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サフム・ジャウラーン・ダム一帯、アイン・ズィクル村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団とシャームの民のヌスラ戦線が交戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタドムル市東方のハイル油田、アラーク油田、バーリダ地区でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, April 23, 2016、AP, April 23, 2016、ARA News, April 23, 2016、Champress, April 23, 2016、al-Hayat, April 24, 2016、Iraqi News, April 23, 2016、Kull-na Shuraka’, April 23, 2016、al-Mada Press, April 23, 2016、Naharnet, April 23, 2016、NNA, April 23, 2016、Reuters, April 23, 2016、SANA, April 23, 2016、UPI, April 23, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県、アレッポ市一帯でシリア軍と、「穏健な反体制派」とアル=カーイダ系を含むイスラーム過激派の連合体との戦闘が激化、多くの住民が巻き添えとなり死傷(2016年4月23日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、東グータ地方における反体制武装集団の拠点であるドゥーマー市をシリア軍が砲撃し、子供2人を含む13人が死亡、22人が負傷した。

シリア軍と反体制武装集団は東グータ地方各所で交戦し、ジハード主義武装集団戦闘員1人が死亡したという。

一方、反体制武装集団もハラスター市近郊のダーヒヤト・アサド町を砲撃し、砲弾複数発が着弾した。

他方、SANA(4月23日付)によると、反体制武装集団がワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプを砲撃し、子供1人が死亡、女性1人が負傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、アッシュ・ウルール地区に迫撃砲弾2発が着弾した。

一方、SANA(4月23日付)によると、反体制武装集団がサーリヒーヤ区、アダウィー地区を砲撃し、迫撃砲弾複数発が着弾した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がハイヤーン町、アターリブ市、カフルナーハー村を空爆し、女性2人が死亡、20人近くが負傷した。

またシリア政府支配下のアレッポ市ハーリディーヤ地区、ナイル通り地区などに、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾多数が着弾した。

ARA New(4月23日付)によると、シリア政府支配地域を砲撃したのはシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、アジュナード・シャーム・イスラーム連合などからなる反体制武装集団。

さらに、ARA News(4月23日付)によると、シリア軍はまたアレッポ市バーブ街道地区に対して空爆を実施したという。

一方、ARA New(4月23日付)によると、シリア軍がアレッポ市南部郊外のアイス村一帯で、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦した。

他方、SANA(4月23日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団がアレッポ市内ナイル通り地区、ムーカンムブー地区、イザーア地区、アシュラフィーヤ地区、ハーリディーヤ地区、ハムダーニーヤ地区、マシャーリカ地区、ザフラー地区、サビール地区、ダーヒヤト・アサド地区(いずれもシリア政府支配地域)を砲撃し、4人が死亡、56人が負傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タルビーサ市一帯でシリア軍と反体制武装集団が交戦し、後者の戦闘員2人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がウカイリバート町、サルマーニーヤ村一帯、カルクール村一帯を空爆した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、航空機(所属明示せず、クッルナー・シュラカー(4月23日付)によるとロシア軍)が、ファトフ軍に所属するジハード主義武装集団の包囲を受けるフーア市、カファルヤー町に支援物資をパラシュートで投下した。

一方、クッルナー・シュラカー(4月23日付)によると、ビンニシュ市でシャーム自由人イスラーム運動の本部近くで何者かが自爆し、幹部の一人イスラーム・アブー・フサイン氏を含むメンバー4人が死亡した。

Kull-na Shuraka', April 23, 2016
Kull-na Shuraka’, April 23, 2016

 

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、4月22日に9件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は422件。

AFP, April 23, 2016、AP, April 23, 2016、ARA News, April 23, 2016、Champress, April 23, 2016、al-Hayat, April 24, 2016、Iraqi News, April 23, 2016、Kull-na Shuraka’, April 23, 2016、al-Mada Press, April 23, 2016、Naharnet, April 23, 2016、NNA, April 23, 2016、Reuters, April 23, 2016、SANA, April 23, 2016、UPI, April 23, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府高官と西クルディスタン移行期民政局高官がカーミシュリー市での停戦に向けて協議を重ねるなか、ハサカ市で散発的戦闘発生、またシリア軍はアレッポ市シャイフ・マクスード地区を爆撃(2016年4月23日)

ハサカ県では、『ハヤート』(4月24日付)によると、カーミシュリー市にあるカーミシュリー国際空港(シリア政府支配下)で、シリア政府高官と西クルディスタン移行期民政局の高官が前日に引き続き、市内での戦闘停止に関する協議を行った。

一方、クッルナー・シュラカー(4月23日付)によると、ハサカ市内にある西クルディスタン移行期民政局アサーイシュのウムラーン機構検問所近くでアサーイシュと国防隊が散発的に戦闘を行った。

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アレッポ県では、ARA News(4月23日付)によると、シリア軍は西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区を「樽爆弾」て空爆し、10人が負傷した。

AFP, April 23, 2016、AP, April 23, 2016、ARA News, April 23, 2016、Champress, April 23, 2016、al-Hayat, April 24, 2016、Iraqi News, April 23, 2016、Kull-na Shuraka’, April 23, 2016、al-Mada Press, April 23, 2016、Naharnet, April 23, 2016、NNA, April 23, 2016、Reuters, April 23, 2016、SANA, April 23, 2016、UPI, April 23, 2016などをもとに作成。

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「穏健な反体制派」とアル=カーイダ系を含むイスラーム過激派は、シリア政府とその同盟者に対して24時間以内の攻撃停止を最後通告(2016年4月23日)

アレッポ・ファトフ軍作戦司令室はSNSを通じて声明を出し、シリア政府およびその同盟者に対して、4月23日までに戦闘を停止するよう最後通告を発するとともに、国際社会に対してシリア軍による犯罪を抑止するよう呼びかけた。

アレッポ・ファトフ軍作戦司令室は、ヌールッディーン・ザンキー運動、ムジャーヒディーン軍、スンナ軍、アブー・アマーラ大隊、第101師団、第16師団、第13師団、ファトフ旅団、スルターン・ムラード旅団、フルサーン・ハック旅団、山地の鷹旅団、ハック旅団、フルカーン旅団、イスラーム軍、シャーム戦線、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム軍団、シャーム革命家大隊、バヤーリク・イスラーム運動、「命じられるまま正しく進め」連合、カリフの曉大隊からなる「穏健な反体制派」、アル=カーイダ系組織、ジハード主義組織の連合体。

Kull-na Shuraka', April 23, 2016
Kull-na Shuraka’, April 23, 2016

AFP, April 23, 2016、AP, April 23, 2016、ARA News, April 23, 2016、Champress, April 23, 2016、al-Hayat, April 24, 2016、Iraqi News, April 23, 2016、Kull-na Shuraka’, April 23, 2016、al-Mada Press, April 23, 2016、Naharnet, April 23, 2016、NNA, April 23, 2016、Reuters, April 23, 2016、SANA, April 23, 2016、UPI, April 23, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス旧市街での電気火災に関して、「活動家」はイラン人の不動産買収に利すると批判(2016年4月23日)

ダマスカス県では、『ハヤート』(4月24日付)などによると、旧市街のアスルーニーヤ地区で大規模火災が発生した。

消火作業にあたった消防隊高官によると、火災はアスルーニーヤ地区内の市場にある店舗から午前6時頃出火、周辺の商店、倉庫約50店舗に燃え広がった。

SANA(4月23日付)は、ダマスカス県消防署のジハード・ムーサー署長の話として、出火原因は電気の接触不良によるだったと伝えた。

出火元となった商店の店主は頭や手に大やけどを負い、病院に搬送された。

しかし、ダマスカス出身の活動家を名乗る人物が、クッルナー・シュラカー(4月23日付)に対して、この火災でもっとも得をするのはイラン人だとしたうえで、ダマスカス旧市街にあるサイイダ・ルカイヤ地区一帯の商店を買収しようとするイラン人に反対してきた住民らが、火災で被害を受けた物件を安値で売却することを迫られていると主張した。

ただし、火災が発生した現場はサイイア・ルカイヤ地区からは300メートルほど離れている。

al-Hayat, April 24, 2016
al-Hayat, April 24, 2016

 

AFP, April 23, 2016、AP, April 23, 2016、ARA News, April 23, 2016、Champress, April 23, 2016、al-Hayat, April 24, 2016、Iraqi News, April 23, 2016、Kull-na Shuraka’, April 23, 2016、al-Mada Press, April 23, 2016、Naharnet, April 23, 2016、NNA, April 23, 2016、Reuters, April 23, 2016、SANA, April 23, 2016、UPI, April 23, 2016などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表も停戦が「深刻な危機」に瀕していると警鐘、紛争での死者数が40人に達しようとしていると指摘(2016年4月23日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、ジュネーブの国連本部で記者会見を開き、ジュネーブ3会議第3ラウンドの協議を4月27日まで継続すると発表する一方、シリア国内でのシリア軍と反体制派の戦闘激化によって、2月27日に発効した停戦合意が「深刻な危機」に瀕していると警鐘を鳴らし、米・ロシアが主導する国際シリア支援グループ(ISSG)17カ国に対して、緊急閣僚会議を開催するよう要請した。

デミストゥラ国連特別代表はまた、シリアでの紛争による死者数が国連の推計で40万人に達しようとしていることを明らかにした。

デミストゥラ国連特別代表はまた、シリア国内で15の地域がシリア軍によって、また3地域が、「反体制派」ないしはダーイシュ(イスラーム国)の包囲を受け、孤立していると付言した。

なお、シリアでの紛争の死者数は、シリア人権監視団が2月23日に27万人強と発表する一方、シリア政策研究センター(SCPR)が2016年2月に公表した報告書では、2015年末の段階で47万人に達したと発表している。

デミストゥラ国連特別代表はこの日、シリア政府代表団およびシリア国内で活動する反体制派・野党の使節団と会談した。

AFP, April 23, 2016、AP, April 23, 2016、ARA News, April 23, 2016、Champress, April 23, 2016、al-Hayat, April 24, 2016、Iraqi News, April 23, 2016、Kull-na Shuraka’, April 23, 2016、April 24, 2016、al-Mada Press, April 23, 2016、Naharnet, April 23, 2016、NNA, April 23, 2016、Reuters, April 23, 2016、SANA, April 23, 2016、UPI, April 23, 2016などをもとに作成。

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トルコのエルドアン政権とシリアのアサド政権はアルジェリアを介して「ロジャヴァ・北シリア民主連邦」への対応を協議か?(2016年4月23日)

リビアの日刊紙『ワサト』(4月23日付)は、アルジェリアの複数の外交筋の話として、アルジェリア政府が、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の要請を受け、トルコ政府とシリア政府を仲介し、両国が「クルド・ファイル」、とりわけ西クルディスタン移行期民政局の主導のもとに樹立宣言が出された「ロジャヴァ・北シリア民主連邦」への対応について再検討を行っている、と伝えた。

同消息筋によると、アルジェリア政府は、シリア・トルコ間の外交チャンネルを仲介しているという。

AFP, April 23, 2016、AP, April 23, 2016、ARA News, April 23, 2016、Champress, April 23, 2016、al-Hayat, April 24, 2016、Iraqi News, April 23, 2016、Kull-na Shuraka’, April 23, 2016、al-Mada Press, April 23, 2016、Naharnet, April 23, 2016、NNA, April 23, 2016、Reuters, April 23, 2016、SANA, April 23, 2016、UPI, April 23, 2016、al-Wasat, April 23, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で10回の爆撃を実施(2016年4月22日)

米中央軍(CENTCOM)は、4月22日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して30回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は10回で、ブーカマール市近郊(1回)、フール町近郊(1回)、ラッカ市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(4回)、マーリア市近郊(1回)、ワフスィーヤ村近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, April 25, 2016などをもとに作成。

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イスラーム「過激派」の25%はムスリム同胞団など「穏健派」から輩出(2016年4月22日)

英国のシンクタンク「宗教地政学センター」(the Centre on Religion and Geopolitics)は、ジハード主義者(いわゆるイスラーム過激派)の約25%が、穏健なイスラーム主義組織のムスリム同胞団によって勧誘されているとする研究結果を発表した。

宗教地政学センターはダーイシュの離反者などから入手したデーターの分析を行うシンクタンク。

「Milestones to Militancy」と題された報告書(http://tonyblairfaithfoundation.org/sites/default/files/Milestones-to-Militancy.pdf)のなかで、同センターは、1980年代にアフガニスタンでの戦闘に参加したムジャーヒディーンや、シリア国内でシャームの民のヌスラ戦線、ダーイシュ(イスラーム国)に参加した戦闘員のなかから100人をサンプルとして選び、ジハード主義者となった動機や移動経路などを分析、アル=カーイダの前指導者のウサーマ・ビン・ラーディン氏をはじめとするそのほとんどがシャリーアについての十分な知識を持たないまま、戦闘地域に潜入していたとが判明したと発表した。

また戦闘員の51%が、戦地に潜入する以前はムスリム同胞団をはじめとする穏健なイスラーム主義組織に所属しており、同胞団から輩出されたジハード主義者のだけで調査対象者の25%に達していることを明らかにした。

AFP, April 23, 2016、AP, April 23, 2016、ARA News, April 23, 2016、Champress, April 23, 2016、al-Hayat, April 24, 2016、Iraqi News, April 23, 2016、Kull-na Shuraka’, April 23, 2016、al-Mada Press, April 23, 2016、Naharnet, April 23, 2016、NNA, April 23, 2016、Reuters, April 23, 2016、SANA, April 23, 2016、Telegraph, April 22, 2016、UPI, April 23, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県北西部のトルコ国境地帯でのハワール・キリス作戦司令室との戦闘でダーイシュのマンビジュ市のアミール(サウジアラビア人)が戦死(2016年4月22日)

アレッポ県では、ARA News(4月22日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)のマンビジュ市のアミール、アブー・サラーフ・マッキー氏(サウジアラビア人)が県北西部のトルコ国境に位置する反体制派の拠点の一つマーリア市をめぐる攻防戦で戦死した。

また、シャーム軍団、スルターン・ムラード旅団からなるハワール・キリス作戦司令室は、ダーイシュとの戦闘の末、バラーギーダ村、タッル・フサイン村を制圧した。


AFP, April 22, 2016、AP, April 22, 2016、ARA News, April 22, 2016、Champress, April 22, 2016、al-Hayat, April 23, 2016、Iraqi News, April 22, 2016、Kull-na Shuraka’, April 22, 2016、al-Mada Press, April 22, 2016、Naharnet, April 22, 2016、NNA, April 22, 2016、Reuters, April 22, 2016、SANA, April 22, 2016、UPI, April 22, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュはヌスラ戦線との戦闘の末、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ(ダマスカス県)ほぼ完全制圧、ダルアー県でもヌスラ戦線らに奪われていた拠点を奪還(2016年4月22日)

PLO(パレスチナ解放機構)のアンワル・アブドゥルハーディー政治局長は、ダマスカス県ヤルムーク区(パレスチナ難民キャンプ)で続いていたダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線との戦闘に関して、ダーイシュがヌスラ戦線を放逐し、同区のほぼ完全に掌握したと述べた。

この戦闘で、民間人5人が死亡、20人が負傷したという。

『ハヤート』(4月23日付)が伝えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サフム・ジャウラーン・ダム一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団がシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

クッルナー・シュラカー(4月22日付)などによると、この戦闘でヤルムーク殉教者旅団は、サフム・ジャウラーン・ダム一帯地域を奪還した。


AFP, April 22, 2016、AP, April 22, 2016、ARA News, April 22, 2016、Champress, April 22, 2016、al-Hayat, April 23, 2016、Iraqi News, April 22, 2016、Kull-na Shuraka’, April 22, 2016、al-Mada Press, April 22, 2016、Naharnet, April 22, 2016、NNA, April 22, 2016、Reuters, April 22, 2016、SANA, April 22, 2016、UPI, April 22, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ市内の反体制派支配地域を激しく爆撃(2016年4月22日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(クッルナー・シュラカー(4月22日付)などによるとシリア軍戦闘機)がアレッポ市アンサーリー地区、ブスターン・カスル地区、スッカリー地区、サーリヒーン地区、バーブ・ナイラブ地区、マシュハド地区、ハイダリーヤ地区など反体制武装集団支配地域を空爆し、19人が死亡した。

シリア軍はまた、アナダーン市やアレッポ市南部郊外一帯を「樽爆弾」などで空爆した。

これに対して、ジハード主義武装集団がシリア政府支配下のアレッポ市サラーフッディーン地区を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、外国人戦闘員が、カッバーニー村一帯で、第一沿岸師団、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・シャーム、第二沿岸師団、トルキスターン・イスラーム党、シャームの民のヌスラ戦線などと交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、マルジュ・スルターン村一帯を13回にわたり空爆、バーラー村一帯でシリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がウカイリバート町、ハマーダト・ウマル村、カンバル村、カスタル村、ジャンディーヤ村、ジュッブ・アブヤド村、ムライジブ村などを空爆する一方、ジハード主義武装集団によるシャトハ町(シリア政府支配地域)への砲撃で子供1人が死亡した。

一方、SANA(4月22日付)によると、シリア軍がタマーニア町、スカイク村、アトシャーン村一帯でジュンド・アクサー機構と交戦し、戦闘員28人を殲滅した。

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イドリブ県では、ARA News(4月22日付)によると、シリア軍がアブーラフース村を空爆し、同地で避難生活を送るアレッポ県郊外の住民4人が死亡した。

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ダルアー県では、SANA(4月22日付)によると、シリア軍がダルアー市内のアッバースィーヤ地区、カラク地区などでシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、4月21日に7件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はラタキア県、アレッポ市サラーフッディーン地区で発生、違反のほとんどはリヤド最高交渉委員会を脱会したアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動によるものだという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は413件。

AFP, April 22, 2016、AP, April 22, 2016、ARA News, April 22, 2016、Champress, April 22, 2016、al-Hayat, April 23, 2016、Iraqi News, April 22, 2016、Kull-na Shuraka’, April 22, 2016、al-Mada Press, April 22, 2016、Naharnet, April 22, 2016、NNA, April 22, 2016、Reuters, April 22, 2016、SANA, April 22, 2016、UPI, April 22, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュはダマスカス郊外県でシリア軍戦闘機を撃墜か?(2016年4月22日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)の戦闘が続く、ダクワ丘一帯で戦闘機(所属明示せず)1機が墜落した。

ダーイシュによって撃墜されたのか、技術的トラブルで墜落したのかは不明だが、パイロットは行方不明のままだという。
これに関して、ダーイシュの広報機関アアマーク通信は、ダクワ丘30キロの地点でシリア軍航空機を撃墜、そのパイロットを捕捉したと伝えた。

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ヒムス県では、SANA(4月22日付)によると、シリア軍が県東部(806.5地点以東)のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

また人民防衛諸集団がジュッブ・ジャッラーブ村方面から、マクサル・ヒサーン村方面に進軍したダーイシュと交戦し、これを撃退した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(4月22日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市工業地区、労働者住宅地区でダーイシュ(イスラーム国)に対して特殊作戦を行った。

AFP, April 22, 2016、AP, April 22, 2016、ARA News, April 22, 2016、Champress, April 22, 2016、al-Hayat, April 23, 2016、Iraqi News, April 22, 2016、Kull-na Shuraka’, April 22, 2016、April 23, 2016、al-Mada Press, April 22, 2016、Naharnet, April 22, 2016、NNA, April 22, 2016、Reuters, April 22, 2016、SANA, April 22, 2016、UPI, April 22, 2016などをもとに作成。

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カーミシュリー市(ハサカ県)でのシリア軍・国防隊と西クルディスタン移行期民政局人民防衛部隊・アサーイシュの戦闘停止に向け、両者高官が会談し、停戦が発効(2016年4月22日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、カーミシュリー市内で、西クルディスタン移行期民政局の人民防衛隊、アサーイシュ、対テロ部隊が、シリア軍、国防隊と激しく交戦した。

同監視団によると、21日以降の戦闘で、シリア軍は複数カ所で進軍、また西クルディスタン移行期民政局の支配下にある地区がシリア軍の砲撃を受けた。

この砲撃で、女性1人と子供1人を含む5人が死亡、子供2人と女性5人を含む22人が負傷した。

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一方、『ハヤート』(4月23日付)によると、3日目となるカーミシュリー市内での戦闘を収束させるため、カーミシュリー国際空港で、シリア政府高官と西クルディスタン移行期民政局高官会合を開き、対応を協議した。

クルド側の高官によると、会合は首都ダマスカスから派遣されたシリア政府および治安機関の高官と西クルディスタン移行期民政局高官の間で開かれ、カーミシュリー市での戦闘停止と事態沈静化(停戦)の方途をめぐって意見が交わされたという。

クッルナー・シュラカー(4月23日付)によると、この会合を受けるかたちで、アサーイシュ総司令部は声明を出し、カーミシュリー市内でシリア軍との戦闘を停止し、停戦合意したと発表した。

また、戦闘が激しかった地区の名士と部族長が共同声明を出し、15:30に停戦を発効すると発表、シリア軍側、西クルディスタン移行期民政局側の双方に戦闘停止を呼びかけた。

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『ハヤート』(4月23日付)は、クルド消息筋の話として、3日間におよぶ戦闘ではシリア軍兵士15人を含む25人が死亡、アサーイシュによると、戦闘ではシリア軍兵士31人が死亡、102人が捕捉されたという。

また西クルディスタン移行期民政局の保健局(保健省に相当)のスライマーン・アフマド副局長によると、3日におよぶ両者の戦闘で、民間人23人が死亡、68人が負傷した。


AFP, April 22, 2016、AP, April 22, 2016、ARA News, April 22, 2016、Champress, April 22, 2016、al-Hayat, April 23, 2016、Iraqi News, April 22, 2016、Kull-na Shuraka’, April 22, 2016、al-Mada Press, April 22, 2016、Naharnet, April 22, 2016、NNA, April 22, 2016、Reuters, April 22, 2016、SANA, April 22, 2016、UPI, April 22, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は2015 年9月から2016年2月にかけてのシリア領内での爆撃で民間人3人が死亡していたと発表(2016年4月22日)

米中央軍(CENTCOM)は、有志連合が2015 年9月10日から2016年2月2日までの5ヶ月間にイラクとシリア領内で行われたダーイシュ(イスラーム国)掃討を目的とした空爆で、民間人20人が死亡、11人が負傷していたことを確認したと発表した。

シリア領内では、2015年12月10日のラッカ市近郊に対する空爆で民間人1人が、12月24日にマンビジュ市近郊に対する空爆で民間人1人が、2016年2月2日のアイン・イーサー市近郊に対する空爆で民間人1人が死亡したという。

CENTCOM, April 22, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内で7回の爆撃を実施(2016年4月21日)

米中央軍(CENTCOM)は、4月21日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して29回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は7回で、ブーカマール市近郊(2回)、マンビジュ市近郊(2回)、マーリア市近郊(3回)に対して攻撃が行われた。


CENTCOM, April 22, 2016などをもとに作成。

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ハワール・キリス作戦司令室はトルコ国境のカフルシューシュ村をダーイシュから奪還(2016年4月21日)

アレッポ県では、ARA News(4月21日付)によると、県北西部のトルコ国境に近いカフルシューシュ村一帯で、ハワール・キリス作戦司令室がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同地を制圧した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(4月21日付)によると、シリア軍がビイル・カスブ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員20人を殲滅した。

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ヒムス県では、SANA(4月21日付)によると、シリア軍がタドムル市北部および東部郊外でダーイシュ(イスラーム国)の拠点、装備などに対して空爆を行った。

AFP, April 21, 2016、AP, April 21, 2016、ARA News, April 21, 2016、Champress, April 21, 2016、al-Hayat, April 22, 2016、Iraqi News, April 21, 2016、Kull-na Shuraka’, April 21, 2016、al-Mada Press, April 21, 2016、Naharnet, April 21, 2016、NNA, April 21, 2016、Reuters, April 21, 2016、SANA, April 21, 2016、UPI, April 21, 2016などをもとに作成。

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ハマー県、アレッポ県、ダルアー県などでシリア軍と反体制派の戦闘続く(2016年4月21日)

ハマー県では、ARA News(4月21日付)によると、シリア軍がタマーニア町にあるナスル具員、ジュンド・アクサー機構などの反体制武装集団の拠点を攻撃した。

シリア軍はまた、アトシャーン村、フワイズ村、フワイジャ村、スーラーン市を空爆した。

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アレッポ県では、SANA(4月21日付)によると、シリア軍がアレッポ市南部のハーン・トゥーマーン村、ハーディル村、タッル・ハディーヤ村、アブー・サリーム村、ハドラー高地一帯、アレッポ市西部のマンスーラ村、ハズマル村、カフルハムラ村アレッポ市北部のファーフィーン村、そしてアレッポ市ラーシディーン地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、ARA News(4月21日付)によると、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区で人民防衛隊主体のシリア民主軍と反体制派が交戦した。

一方、アレッポ県で活動する「穏健な反体制派」の一つヌールッディーン・ザンキー運動はズィー・ヌーライン大隊を統合した。

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ダルアー県では、SANA(4月21日付)によると、シリア軍がダルアー市・ヒルバト・ガザーラ町街道近郊、ダルアー市マンシヤ地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。


AFP, April 21, 2016、AP, April 21, 2016、ARA News, April 21, 2016、Champress, April 21, 2016、al-Hayat, April 22, 2016、Iraqi News, April 21, 2016、Kull-na Shuraka’, April 21, 2016、al-Mada Press, April 21, 2016、Naharnet, April 21, 2016、NNA, April 21, 2016、Reuters, April 21, 2016、SANA, April 21, 2016、UPI, April 21, 2016などをもとに作成。

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ヒムス県ラスタン市に国連、シリア籍新月社のチームが初めて人道支援物資を搬入(2016年4月21日)

ヒムス県では、『ハヤート』(4月22日付)などによると、反体制派の拠点都市の一つラスタン市に国連、シリア赤新月社のチームが人道支援物資の搬入を行った。

シリア軍の包囲下に置かれるラスタン市に人道支援物資が搬入されるのは、2011年3月の混乱発生以降ではこれが初めて。

赤十字国際委員会の報道官がAFP(4月21日付)に明らかにしたところによると、支援物資は、食糧、医療物資からなり、65輌の貨物車輌に積載されて搬入された。

ラスタン市には現在12万人が居住していると考えられており、同報道官によると、同地一帯には17の国内避難民キャンプが点在しているという。

ヒムス県では、ARA News(4月21日付)によると、シリア軍がタッルドゥー市、ティールマアッラ村を空爆し、民間人複数人が負傷した。

AFP, April 21, 2016、AP, April 21, 2016、ARA News, April 21, 2016、Champress, April 21, 2016、al-Hayat, April 22, 2016、Iraqi News, April 21, 2016、Kull-na Shuraka’, April 21, 2016、al-Mada Press, April 21, 2016、Naharnet, April 21, 2016、NNA, April 21, 2016、Reuters, April 21, 2016、SANA, April 21, 2016、UPI, April 21, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.


西クルディスタン移行期民政局アサーイシュはカーミシュリー市(ハサカ県)でのシリア軍との戦闘の末、シリア軍が駐留していたカーミシュリー中央刑務所を制圧(2016年4月21日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、カーミシュリー市で、20日に発生した国防隊と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュと衝突が激化、両者が激しく交戦し、住民8人が巻き添えとなって負傷した。

戦闘はアサーイシュ指定の治安厳戒地区一帯、ワフダ交差点一帯、ハリージュ地区、コルニーシュ近くなどで激しく行われ、カーミシュリー市近郊のタルタブ連隊基地に駐留するシリア軍部隊がアラーヤー地区のカーミシュリー中央刑務所一帯を砲撃、ザイトゥーナ地区、西部地区に砲弾複数発が着弾するなどの被害が出た。

治安筋によると、アサーイシュはアラーヤー地区にあるカーミシュリー中央刑務所に駐留するシリア軍に対して、午後2時までに投降するよう呼びかけ、猶予期限が過ぎたのを受け、同地を攻撃、シリア軍兵士50人が投降、刑務所はアサーイシュが制圧、ARA
News(4月21日付)によると、刑務所に収監されていた17人を釈放した。

2日間におよぶ戦闘で、民間人2人を含む19人(国防隊隊員10人、アサーイシュ隊員7人、民間人2人)が死亡した。

一方、アサーイシュが治安厳戒地区(タイイ地区)に指定しているカーミシュリー市中心街で、オートバイに仕掛けられた爆弾が爆発した。

これに関して、イスラーム国の広報部門アアマーク通信は犯行を認める声明を出した。

AFP, April 21, 2016、AP, April 21, 2016、ARA News, April 21, 2016、Champress, April 21, 2016、al-Hayat, April 22, 2016、Iraqi News, April 21, 2016、Kull-na Shuraka’, April 21, 2016、al-Mada Press, April 21, 2016、Naharnet, April 21, 2016、NNA, April 21, 2016、Reuters, April 21, 2016、SANA, April 21, 2016、UPI, April 21, 2016などをもとに作成。

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