ロシア難民受入移送居住センター:難民540人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は610,007人に(2020年10月7日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月7日付)を公開し、10月6日に難民540人(うち女性162人、子供275人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民540人(うち女性162人、子供275人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は610,007人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者214,759人(うち女性64,571人、子ども109,256人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は7,017,175人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は839,287人(うち女性251,847人、子供427,747人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 7, 2020をもとに作成。

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ハマー県のトルコ軍監視所前でバアス党員とその支持者が抗議デモ:トルコ国旗を引きずり下ろし、シリア国旗を掲げる(2020年10月6日)

ハマー県では、シリア人権監視団、ザイトゥーン(10月6日付)、バラディー・ニュース(10月6日付)などによると、ムーリク市に設置されているトルコ軍の監視所の前で、バアス党ハマー支部の呼びかけを受けて、バアス党員、学生、公務員らが抗議デモを行い、トルコ軍の撤退を求めた。

大型バスやトラックで現場入りしたデモ参加者数十人は、ムーリク町の監視所の門に掲げられているトルコ国旗を引きずり下ろし、シリア国旗を掲げた。

デモ参加者はまた、トルコ軍兵士ともみ合いになり、監視所に向けて投石を行った。

これに対して、トルコ軍は催涙弾で応戦した。

なお、ドゥラル・シャーミーヤ(10月6日付)によると、同様のデモはイドリブ県のマアッル・ハッタートに設置されているトルコ軍の拠点の前でも行われた。

https://www.youtube.com/watch?v=buLySEWu1Ok

https://youtube.com/watch?v=kp_pCOzQ5dY

 

AFP, October 6, 2020、ANHA, October 6, 2020、Baladi News, October 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2020、Reuters, October 6, 2020、SANA, October 6, 2020、SOHR, October 6, 2020、Zaitonmag, October 6, 2020などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣「NATOにイドリブ県での支援を要請したが、拒否された」(2020年10月6日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、アンカラでのNATOのヤンス・ストルテンベルグ事務総長との会談後の共同記者会見で、イドリブ県でトルコを支援するよう要請したことを明らかにした。

しかし、チャヴシュオール外務大臣は「しかし、遺憾ながら、我が国の同盟諸国はさまざまな理由でこうした支援を行うことを差し控えた」と述べ、事務局長がこれを拒否したと付言した。

そのうえで「NATOの一部同盟国は、国際法に明らかに違反し、人民防衛隊(YPG)、クルディスタン労働者党(PKK)への支援を行っている…。我が国のテロ・ブラックリストに記載されている組織に一部同盟国が関わっていることは受け入れらない」と指摘、米国を非難した。

AFP, October 6, 2020、ANHA, October 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2020、Reuters, October 6, 2020、SANA, October 6, 2020、SOHR, October 6, 2020などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「アサド政権、イスラエル、キプロスを抹殺しなければ人類は平和と安定を享受できない」(2020年10月6日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はテレビ演説を行い「人類は、この世界から一部の不正な国家や政府を抹殺することなく、平和と安定を享受できない」と述べ、アサド政権、イスラエル、キプロスが、世界の安定を揺るがし、不正を働いていると非難した。

エルドアン大統領はそのうえで「トルコ政府はその能力をもって、こうした国々による血塗られた不義を阻止する…。世界の強国の庇護のもとにこうした国や体制が身を隠している時代は早晩終わることになる」と強調した。

AFP, October 6, 2020、ANHA, October 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2020、Reuters, October 6, 2020、SANA, October 6, 2020、SOHR, October 6, 2020などをもとに作成。

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シリアの首都ダマスカスにアブハジア大使館開設(2020年10月6日)

シリアの首都ダマスカスにアブハジア大使館の開設式が行われ、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)と、シリアを訪問中のアブハジアのアルカス・クヴィトスィニア(Alkas Kvitsinia)大統領府局長とダウル・ヴァヂモヴィッチ(Daur Vadimovich)外務大臣や公式使節団が出席した。

SANA(10月6日付)が伝えた。

AFP, October 6, 2020、ANHA, October 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2020、Reuters, October 6, 2020、SANA, October 6, 2020、SOHR, October 6, 2020などをもとに作成。

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ハマー県、ヒムス県、ダイル・ザウル県の砂漠地帯でシリア軍とダーイシュが交戦、ロシア軍が爆撃を実施(2020年10月6日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県東部のファースィダ村一帯、タナーフジュ山地、トゥーティヤーン丘にあるシリア軍拠点複数カ所を襲撃した。

これに対して、ロシア軍戦闘機が同地一帯を爆撃した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がスフナ市近郊の砂漠地帯にあるシリア軍の拠点複数カ所を襲撃した。

これに対して、ロシア軍戦闘機が同地一帯を爆撃した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機3機が、ハマー県とアレッポ県の県境に位置するラサーファ砂漠にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点を爆撃した。

AFP, October 6, 2020、ANHA, October 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2020、Reuters, October 6, 2020、SANA, October 6, 2020、SOHR, October 6, 2020などをもとに作成。

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米軍がハサカ県ルマイラーン町・カフターニーヤ市間でパトロールを実施(2020年10月6日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍部隊が、ルマイラーン町に設置している基地からトルコ国境に近いカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市にいたる地域でパトロールを実施した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるズィーバーン町で内務治安部隊(アサーイシュ)の元隊員を含む2人が何者かに撃たれて死亡した。

AFP, October 6, 2020、ANHA, October 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2020、Reuters, October 6, 2020、SANA, October 6, 2020、SOHR, October 6, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県バーブ市での爆発で住民17人死亡、40人以上負傷(2020年10月6日)

アレッポ県では、SANA(10月6日付)やANHA(10月6日付)によると、トルコの占領下にあるいわゆる「ユーフラテスの盾」地域のバーブ市で、貨物トラックに仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民17人が死亡、40人以上が負傷した。

ANHA(10月6日付)によると、トルコの占領下にあるいわゆる「オリーブの枝」地域のアフリーン市でも、車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受ける国民軍に所属する北の鷹旅団がアフリーン市北のオリーブ畑で住民に無差別発砲し、女性1人と子供1人が負傷した。

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ラッカ県では、ANHA(10月6日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・アブヤド市近郊にあるシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるクール・ハサン村を砲撃する。

AFP, October 6, 2020、ANHA, October 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2020、Reuters, October 6, 2020、SANA, October 6, 2020、SOHR, October 6, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県、ハマー県などでシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦(2020年10月6日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから213日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のクークフィーン村、ルワイハ村、バイニーン村森林地帯、カンスフラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるサラーキブ市を砲撃した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約35輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が県北東部でシリア軍兵士1人を殺害した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市で爆弾が爆発し、元反体制メディア活動家で、シリア政府との和解後に総合情報部に勤務していた男性1人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県19件、ラタキア県3件、アレッポ県5件、ハマー県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, October 6, 2020、ANHA, October 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 6, 2020、Reuters, October 6, 2020、SANA, October 6, 2020、SOHR, October 6, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民424人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は609,467人に(2020年10月6日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月6日付)を公開し、10月5日に難民424人(うち女性127人、子供217人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民424人(うち女性127人、子供217人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は609,467人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者214,219人(うち女性64,409人、子ども108,981人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は7,017,175人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は838,747人(うち女性251,685人、子供427,472人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 6, 2020をもとに作成。

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ラッカ県ラサーファ砂漠でシリア軍とダーイシュの戦闘とロシア軍の爆撃続く(2020年10月5日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ県とハマー県との県境に位置するラサーファ砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、ロシア軍戦闘機が同地を爆撃した。

AFP, October 5, 2020、ANHA, October 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2020、Reuters, October 5, 2020、SANA, October 5, 2020、SOHR, October 5, 2020などをもとに作成。

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米軍はハサカ県ルマイラーン町一帯でM2ブラッドレー歩兵戦闘車を投入した初のパトロールを実施(2020年10月5日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍がカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市一帯の国境地帯で合同パトロールを実施した。

合同パトロールにはロシア軍ヘリコプター1機も参加した。

一方、米軍部隊はルマイラーン町一帯でM2ブラッドレー歩兵戦闘車を投入した初のパトロールを実施した。

AFP, October 5, 2020、ANHA, October 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2020、Reuters, October 5, 2020、SANA, October 5, 2020、SOHR, October 5, 2020などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアレッポ県アフリーン市で爆弾が爆発し、4人が負傷(2020年10月5日)

アレッポ県では、ANHA(10月5日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のアイン・ダクナ村、マルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

また、トルコの占領下にあるアフリーン市では、道路にしかけられていた爆弾が爆発し、4人が負傷した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のウンム・ハルマラ村、バーブ・ハイル村などにトルコ領内から発射された迫撃砲弾複数発が着弾した。

トルコ領から迫撃が行われた理由は不明。

AFP, October 5, 2020、ANHA, October 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2020、Reuters, October 5, 2020、SANA, October 5, 2020、SOHR, October 5, 2020などをもとに作成。

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アサド大統領はアブハジアの使節団と会談(2020年10月5日)

アサド大統領はシリアを訪れたアブハジアのアルカス・クヴィトスィニア(Alkas Kvitsinia)大統領府局長とダウル・ヴァヂモヴィッチ(Daur Vadimovich)外務大臣を団長とする使節団と会談し、二国間関係の強化の方途について意見を交わした。

AFP, October 5, 2020、ANHA, October 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2020、Reuters, October 5, 2020、SANA, October 5, 2020、SOHR, October 5, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍が北・東シリア自治局支配下のダイル・ザウル県で地元の若者を勧誘していたロシア軍所属のシリア人5人を逮捕、ロシア軍所属の地元民兵は対抗措置としてシリア民主軍兵士6人を捕捉(2020年10月5日)

ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル24(10月5日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が4日、ズィーバーン町で、ロシア軍に所属するシリア人5人を拘束した。

5人は、地元の若者を勧誘し、シリア政府に協力させようとしていたという。


ドゥラル・シャーミーヤ(10月5日付)によると、これに対して、ロシア軍の傘下で活動する地元の民兵が、北・東シリア自治局の支配下にあるズィーバーン町からタヤーナ村に向かおうとしていた人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士6人を捕捉した。

一方、SANA(10月5日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシュハイル村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点が何者かの発砲を受け、1人が負傷した。

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ラッカ県では、SANA(10月5日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるジャルニーヤ町近郊で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌が正体不明の武装集団の襲撃を受け、兵士2人が死亡した。

AFP, October 5, 2020、ANHA, October 5, 2020、Dayr al-Zawr 24, October 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2020、Reuters, October 5, 2020、SANA, October 5, 2020、SOHR, October 5, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民472人と国内避難民(IDPs)3人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は609,043人、2019年以降帰還したIDPsは66,414人に(2020年10月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月5日付)を公開し、10月4日に難民472人(うち女性142人、子供240人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民472人(うち女性142人、子供240人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は609,043人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者213,795人(うち女性64,282人、子ども108,764人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,712,125人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は838,323人(うち女性251,558人、子供427,255人)となった。

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一方、国内避難民5人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは5人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は5人(うち女性3人、子供2人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は66,411人(うち女性23,147人、子供27,334人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,335,007人(うち女性405,706人、子供671,100人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 5, 2020をもとに作成。

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米主導の有志連合所属と思われる戦闘機がダイル・ザウル県南東部のイラン・イスラーム革命防衛隊の拠点複数カ所を爆撃、イラン人、イラク人合わせて15人が死亡(2020年10月4日)

ダイル・ザウル県では、アイン・フラート(10月4日付)によると、米主導の有志連合所属と思われる戦闘機複数機が、2日午後8時から3日午前3時にかけて、シリア政府の支配下にあるブーカマール市、スッカリーヤ村一帯にあるイラン・イスラーム革命防衛隊の拠点複数カ所を爆撃した。

この爆撃により、スッカリーヤ村一帯で、イラク人とイラン人の高官複数を含む15人が死亡した。

なお、ブーカマール市、スッカリーヤ市に面するイラク側のアカーシャート村(カーイム市近郊)に対しても爆撃が行われた。

AFP, October 4, 2020、ANHA, October 4, 2020、‘Ayn al-Furat, October 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2020、Reuters, October 4, 2020、SANA, October 4, 2020、SOHR, October 4, 2020などをもとに作成。

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アゼルバイジャン政府はシリアなどからアルメニア教徒が傭兵として派遣されていると非難、アルメニア大統領はアルメニア教徒の同然の権利と主張(2020年10月4日)

アゼルバイジャン国防省のアナル・エイヴェゾフ(Anar Eyvezov)報道官は、シリアのアルメニア教徒が傭兵としてアルメニアに派遣され、ナゴルノ・カラバフ地方での戦闘に参加していると発表した。

エイヴェゾフ報道官はその根拠として、ナゴルノ・カラバフ地方の前線で死亡したアルメニアの部隊の遺体のなかに、アルメニア教徒のシリア人傭兵が含まれていたため、と主張した。

また、ヒクメト・ハジエフ(Hikmat Haciyev)大統領報道官は「我々はアルメニア側が、複数の国から外国人傭兵、とりわけアルメニア教徒を、アゼルバイジャンとの戦闘に投入しようとしている」と述べた。

ハジエフ報道官によると、「シリア、レバノン出身のアルメニア教徒がアルメニアに展開しており、彼らはアゼルバイジャンと交戦しているアルメニア軍の部隊にいる」と付言した。

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一方、アルメニアのアルメン・サルキシャン(Armen Sarkissian)大統領は、国外のアルメニア教徒の参加について「当然のこと」としたうえで、「どんなアルメニア教徒でも、アルメニアのために戦う権利があり、彼らの兄弟であるアルメニア人を支援することは悪いことではない」と述べた。

AFP, October 4, 2020、ANHA, October 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2020、Reuters, October 4, 2020、SANA, October 4, 2020、SOHR, October 4, 2020などをもとに作成。

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トルコによってアゼルバイジャンに派遣されたシリア人傭兵8人がナゴルノ・カラバフ地方一帯での戦闘で新たに死亡(2020年10月4日)

シリア人権監視団は、トルコによってアゼルバイジャンに派遣されたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)8人がナゴルノ・カラバフ地方一帯での戦闘で新たに死亡したと発表した。

これにより、戦闘が始まった9月27日以降のシリア人傭兵の死者数は72人となった。

なお、トルコがアゼルバイジャンに派遣したシリア人傭兵は約1,200人。

AFP, October 4, 2020、ANHA, October 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2020、Reuters, October 4, 2020、SANA, October 4, 2020、SOHR, October 4, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がアレッポ県北部を砲撃(2020年10月4日)

アレッポ県では、ANHA(10月4日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のブルジュ・カース村、カルーティーヤ村、マルアナーズ村、マーリキーヤ村、アルカミーヤ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦を砲撃した。

AFP, October 4, 2020、ANHA, October 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2020、Reuters, October 4, 2020、SANA, October 4, 2020、SOHR, October 4, 2020などをもとに作成。

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ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相は在オマーン・シリア大使と面談し、全権委任大使任命状の写しを受け取る(2020年10月4日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相は、オマーンのトゥルキー・マフムード・ブーサイーディー駐シリア大使と面談し、同大使より全権委任大使に任命されたことを示す文書の写しを受け取った。

文書の提示は駐シリア・オマーン大使が慣例として行ってきたものだという。

AFP, October 4, 2020、ANHA, October 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2020、Reuters, October 4, 2020、SANA, October 4, 2020、SOHR, October 4, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍が北・東シリア自治局の支配下にあるダイル・ザウル県ズィーバーン町、タヤーナ村で数十人を逮捕(2020年10月4日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるズィーバーン町とタヤーナ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が検問所を多数設置するとともに、民家複数棟に対して強制捜査を行い、数十人を逮捕した。

シリア人権監視団は、逮捕されたのが、ダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーと思われるとしている。

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ハサカ県では、SANA(10月4日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の支配下にあるタッル・ハミース市近郊のハスィーワ村でシリア民主軍が民家に押し入り、若者2人を拘束し、連行した。

一方、シリア人権監視団によると、米軍の大型トレーラーなど40輌がワリード国境通行所を経由して違法に入国、米軍の影響下にあるルマイラーン町方面に向かった。

AFP, October 4, 2020、ANHA, October 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2020、Reuters, October 4, 2020、SANA, October 4, 2020、SOHR, October 4, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県に駐留するトルコ軍がシリア政府支配地域を砲撃(2020年10月4日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから211日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアーフィス村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、マストゥーマ村のバアス前衛キャンプに展開するトルコ軍がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市一帯を砲撃した。

トルコ軍はまた、兵站物資を積んだ車輌約160輌を7回に分けてカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

一方、トルコ占領下のアレッポ県アフリーン郡一帯で活動する国民軍所属のハムザート師団の増援部隊がザーウィヤ山地方に派遣された。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がカフルハラブ村にあるシリア軍の拠点を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるドゥワイル・アクラード村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県3件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, October 4, 2020、ANHA, October 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 4, 2020、Reuters, October 4, 2020、SANA, October 4, 2020、SOHR, October 4, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民533人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は608,571人に(2020年10月4日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月4日付)を公開し、10月3日に難民533人(うち女性160人、子供272人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民533人(うち女性160人、子供272人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は608,571人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者213,323人(うち女性64,140人、子ども108,524人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,712,125人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は837,851人(うち女性251,416人、子供427,015人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 4, 2020をもとに作成。

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トルコによってアゼルバイジャンが派遣されたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)36人が新たに死亡(2020年10月3日)

シリア人権監視団は、過去48時間で、トルコによってアゼルバイジャンに派遣されたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)36人がナゴルノ・カラバフ地方一帯での戦闘で新たに死亡、数十人が負傷したと発表した。

これにより、戦闘が始まった9月27日以降のシリア人傭兵の死者数は64人となった。

なお、トルコがアゼルバイジャンに派遣したシリア人傭兵は約1,200人。

AFP, October 3, 2020、ANHA, October 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 3, 2020、Reuters, October 3, 2020、SANA, October 3, 2020、SOHR, October 3, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県ルマイラーン町近郊を通行したロシア軍部隊を米軍が阻止、上空では両軍のヘリコプターが旋回(2020年10月3日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍の勢力下にあるルマイラーン町近郊をロシア軍部隊がヘリコプターを伴って通過しようとしたが、米軍の部隊がこれを阻止した。

米軍の部隊もヘリコプターの護衛を伴っていた。

AFP, October 3, 2020、ANHA, October 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 3, 2020、Reuters, October 3, 2020、SANA, October 3, 2020、SOHR, October 3, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でロシア軍憲兵隊がイラン・イスラーム革命防衛隊の傘下で活動する地元民兵の司令官を逮捕(2020年10月3日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍憲兵隊が、マヤーディーン市近郊のバクラス村でイラン・イスラーム革命防衛隊の傘下で活動する地元の民兵組織の司令官1人を逮捕した。

この司令官はロシア軍の支援を受けるシリア軍第5軍団の兵士に暴行を加えたために逮捕されたという。

AFP, October 3, 2020、ANHA, October 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 3, 2020、Reuters, October 3, 2020、SANA, October 3, 2020、SOHR, October 3, 2020などをもとに作成。

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外務在外居住者省は、アルメニアとアゼルバイジャンの軍事衝突に遺憾の意を示すとともに、トルコのあからさまな干渉を非難(2020年10月3日)

外務在外居住者省の公式筋は、ナゴルノ・カラバフ地方でのアルメニアとアゼルバイジャンの軍事衝突に遺憾の意を示すとともに、トルコのあからさまな干渉に警戒感を示し、世界中で緊張と内乱の火を煽っていると非難した。

SANA(10月3日付)が伝えた。

AFP, October 3, 2020、ANHA, October 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 3, 2020、Reuters, October 3, 2020、SANA, October 3, 2020、SOHR, October 3, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民567人と国内避難民(IDPs)5人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は608,038人、2019年以降帰還したIDPsは66,411人に(2020年9月29日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月3日付)を公開し、10月2日に難民567人(うち女性170人、子供289人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民567人(うち女性170人、子供289人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は608,038人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者212,790人(うち女性63,980人、子ども108,252人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,712,125人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は837,318人(うち女性251,256人、子供426,743人)となった。

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一方、国内避難民5人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは5人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は5人(うち女性3人、子供2人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は66,411人(うち女性23,147人、子供27,334人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,335,007人(うち女性405,706人、子供671,100人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 3, 2020をもとに作成。

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OPCWは2016年8月と2018年11月のサラーキブ市とアレッポ市郊外での化学兵器使用疑惑に関して使用を確認できなかったと発表(2020年10月2日)

化学兵器禁止機関(OPCW)は、2016年8月1日と2018年11月24日にイドリブ県サラーキブ市とアレッポ県アレッポ市で発生したとされる化学兵器攻撃に関して、サンプル分析を行ったが、禁止されている有毒化学物質の使用を確認することはできなかったと発表した。

ロイター通信(10月3日付)が伝えた。

AFP, October 3, 2020、ANHA, October 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 3, 2020、Reuters, October 3, 2020、SANA, October 3, 2020、SOHR, October 3, 2020などをもとに作成。

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