ハサカ県南部で米主導の有志連合が空挺作戦を実施し、ダーイシュの司令官1人を拘束(2020年9月28日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支援を受けて、マルカダ町近郊の砂漠地帯で空挺作戦を敢行し、ダーイシュ(イスラーム国)の司令官(アミール)1人を逮捕した。

また、米主導の有志連合の大型トレーラーなど約40輌がワリード通行所を通じて、シリア領内に新たに進入した。

AFP, September 28, 2020、ANHA, September 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2020、Reuters, September 28, 2020、SANA, September 28, 2020、SOHR, September 28, 2020などをもとに作成。

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アルメニア政府はトルコによってアゼルバイジャンにシリア人傭兵4,000人が派遣され、うち81人を殺害したと発表(2020年9月28日)

アルメニア国防省のシュシャン・ステパニャン(Shushan Stepanyan)報道官は、アルツァフ共和国(アゼルバイジャンのナゴルノ・カラバフ自治州)のアライク・ハルチュニャン大統領から得た情報として、シリア人傭兵が、トルコの支援を受けるアゼルバイジャン軍とともに、アルメニアに対する攻撃に参加していると発表した。

アルメニア国営のアルメンプレス(9月28日付)がアルメニア情報センターの情報として伝えたところによると、シリア人傭兵の数は約4,000人で、27日早朝からアゼルバイジャン軍とともに攻撃を開始したという。

アルメニア統一情報センターによると、アルメニア軍はこれまでの戦闘でシリア人傭兵81人を殺害したという。

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ロシアのインターファクス通信(9月28日付)は、ヴァルダン・トガニャン(Vardan Toghanyan)駐ロシア・アルメニア大使の話として、トルコがシリア北部からアゼルバイジャンに戦闘員4,000人を派遣したと伝えた。

トガニャン大使によると、戦闘員は、アルツァフ共和国(旧ナゴルノ・カラバフ自治州)での軍事作戦に参加している、という。

AFP, September 28, 2020、ANHA, September 28, 2020、Armenpress, September 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2020、Interfax, September 28, 2020、Reuters, September 28, 2020、SANA, September 28, 2020、SOHR, September 28, 2020などをもとに作成。

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トルコは占領下のハサカ県タッル・アブヤド市近郊の遺丘多数を破壊・盗掘(2020年9月28日)

SANA(9月28日付)は、ラッカ県タッル・アブヤド市一帯地域を占領下に置くトルコ軍が、県北部のバリーフ渓谷にある遺丘多数を破壊し、遺跡や石碑などを盗み出していると伝えた。

文化省古物博物館総局のマフムード・ハンムード総局長がSANAの取材に対して明らかにしたところによると、破壊と盗掘が行われているのは、ハマーム・トゥルクマーン村、スハイラーン丘、アスワド丘、ジャトル丘などの遺丘。

これらの遺丘は9月に入って破壊されたという。

AFP, September 28, 2020、ANHA, September 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2020、Reuters, September 28, 2020、SANA, September 28, 2020、SOHR, September 28, 2020などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターはシャーム解放機構がイドリブ県でシリア軍による化学兵器攻撃を偽装する準備を行っていると発表(2020年9月28日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターのアレクサンドル・グリンキェヴィチ(Alexander Grynkiewicz)副センター長(海軍少将)は声明を出し、シャーム解放機構がイドリブ県南部でシリア軍による化学兵器攻撃を偽装する準備を行っているとの情報を得たと発表した。

AFP, September 28, 2020、ANHA, September 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2020、Reuters, September 28, 2020、SANA, September 28, 2020、SOHR, September 28, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民456人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は605,702人に(2020年9月28日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月28日付)を公開し、9月27日に難民456人(うち女性137人、子供233人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民456人(うち女性137人、子供233人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は605,702人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者210,454人(うち女性63,279人、子ども107,059人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,711,023人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は834,982人(うち女性250,555人、子供425,550人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 28, 2020をもとに作成。

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アルメニアとの緊張状態が続くアゼルバイジャンにトルコが派遣したシリア人傭兵(国民軍)を撮影したとされるビデオ映像がSNSで公開・拡散(2020年9月27日)

SNSでは、アルメニアとの緊張状態が続くアゼルバイジャンにトルコが派遣したシリア人傭兵(国民軍)を撮影したとされるビデオ映像が公開され、拡散された。

拡散された映像は二つ。

最初の映像には、シリア人戦闘員数百人を乗せた四輪駆動車数十台がアゼルバイジャン国内の基地を出発し、アルメニアとの国境地帯に向かっている様子が写されて、車列に声援を送る人々によるアゼリー語を聞き取ることができる。

https://twitter.com/TurkeyAffairs/status/1310203005162094592

2本目の映像には、負傷したシリア人戦闘員と思われる男性が「若者よ、君たち、そして君たちよ、アゼルバイジャンを見てみろ。若者よ、君たち、君たちよ、戦闘地域を離れるな。我々の喉元に目的があり、我々の喉元に拘束されている女たちがいる」と訴えて、アゼルバイジャンに来ないよう警告しているというもの。

しかし、タアッキド(9月27日付)によると、この映像は、アゼルバイジャンではなく、シリア国内で撮影されたもの。

https://www.youtube.com/watch?v=4lSbVVwS3g4

映像の男性は、アスアド・アブドゥルハミード・イブラーヒーム(通称アブー・マスアブ・シャンナーン)という名前で、トルコの支援を受ける国民解放戦線に所属するシャームの鷹旅団のメンバーで、イドリブ県ザーウィヤ山地方での最近の戦闘で負傷し、アゼルバイジャンには行っていないという。

イブラーヒーム氏は、イドリブ市のハヤート病院で治療を受け、現在はイドリブ県ラアス・ヒスン村近郊におり、タアッキドは現地で撮影した写真を掲載した。


AFP, September 27, 2020、ANHA, September 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2020、Reuters, September 27, 2020、SANA, September 27, 2020、SOHR, September 27, 2020、Ta’akkid, September 27, 2020などをもとに作成。

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トルコが占領下のシリア北部で募集したシリア人傭兵(国民軍戦闘員)の第1陣がアゼルバイジャンに到着(2020年9月27日)

シリア人権監視団は、トルコが占領下のシリア北部で募集したシリア人傭兵(国民軍戦闘員)の第1陣が、アルメニアとの緊張状態が続く、アゼルバイジャンに到着したことを確認したと発表した。

同監視団によると、第1陣は数日前に、アレッポ県アフリーン郡を出発、トルコを経由して、空路でアゼルバイジャン入りしたという。

また、第2陣も近々にアゼルバイジャンに到着予定だという。

AFP, September 27, 2020、ANHA, September 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2020、Reuters, September 27, 2020、SANA, September 27, 2020、SOHR, September 27, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がラッカ県ラサーファ砂漠でダーイシュを爆撃(2020年9月27日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ハマー県、アレッポ県との県境に近いラサーファ砂漠で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦を続けるなか、ロシア軍戦闘機複数機が、同地のダーイシュに対して爆撃を実施した。

AFP, September 27, 2020、ANHA, September 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2020、Reuters, September 27, 2020、SANA, September 27, 2020、SOHR, September 27, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県タッル・カートゥーフ村で住民が国民軍による逮捕・犯罪行為に抗議(2020年9月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団やSANA(9月27日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン市南のタッル・カートゥーフ村で、国民軍に所属するスルターン・スライマーン・シャー旅団が民家に押し入り、住民6人を拘束した。

同様の事件は24日にも発生していた。

これに対して、住民が街頭で抗議デモを行い、国民軍による相次ぐ住民拘束や犯罪行為に異議を唱えた。

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ラッカ県では、ANHA(9月27日付)によると、トルコ軍憲兵隊が占領下のタッル・アブヤド市近郊にあるナッス・タッル村からトルコ領内に不法入国しようとした男性1人を射殺した。

AFP, September 27, 2020、ANHA, September 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2020、Reuters, September 27, 2020、SANA, September 27, 2020、SOHR, September 27, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルス感染症対策として閉鎖されていたナスィーブ国境通行所が再開され、ヨルダンに貨物トラックが入国(2020年9月27日)

ダルアー県では、新型コロナウイルス感染症対策として閉鎖されていたナスィーブ国境通行所(ヨルダン側はジャービル国境通行所)が再開され、ムヒーブ・リファーイー県運輸局長によると、野菜や果物を摘んだ貨物トラック65輌がヨルダン領内に入った。

SANA(9月27日付)が伝えた。

AFP, September 27, 2020、ANHA, September 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2020、Reuters, September 27, 2020、SANA, September 27, 2020、SOHR, September 27, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民412人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は605,246人に(2020年9月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月27日付)を公開し、9月26日に難民412人(うち女性124人、子供210人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民412人(うち女性124人、子供210人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は605,246人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者209,998人(うち女性63,142人、子ども106,826人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,711,023人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は834,526人(うち女性250,418人、子供425,317人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 27, 2020をもとに作成。

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ロシアの支援を受けるパレスチナ人民兵組織のクドス旅団から数十人が離反し、イラン・イスラーム革命防衛隊に参加(2020年9月26日)

ドゥラル・シャーミーヤ(9月26日付)は、ロシア軍の支援を受けて、シリア政府支配下のダイル・ザウル県ユーフラテス川西岸一帯で活動を続けるパレスチナ人民兵組織のクドス旅団のメンバー数十人が9月25日から26日にかけて離反し、イラン・イスラーム革命防衛隊に入隊したと伝えた。

複数の地元筋によると、離反したのは、クドス旅団に所属するアリー・ガザールなる司令官ら。

クドス旅団によるダーイシュ(イスラーム国)との戦闘命令を拒否して離反したという。

なお、これに先立ち、数日前には、イラン・イスラーム革命防衛隊の支援を受ける第47中隊の兵士6人が離反し、ロシア軍の支援を受けてブーカマール市近郊で活動する民兵に参加していた。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

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米軍部隊がハサカ県マーリキーヤ市、マアバダ町一帯をパトロール、ヘリコプターがこれを護衛(2020年9月26日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍装甲車複数輌からなる部隊が、米軍ヘリコプターの護衛を受けて、マーリキーヤ(ダイリーク)市近郊の上サルマサーフ村一帯、マアバダ(カルキールキー)町近郊のアールヤーン村でパトロールを実施した。

米軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市グワイラーン地区でもパトロールを実施した。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

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シリア人傭兵1,400人がトルコとの契約期間を終えてリビアから帰国(2020年9月26日)

シリア人権監視団は、リビアでの戦闘に参加していたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)約1,400人が契約期間を終え、トルコ占領下のアレッポ県北部に新たに帰還したと発表した。

これにより、トルコがリビアに派遣した国民軍戦闘員の数は18,000人(うち子供350人)、契約が終了し、帰国した戦闘員の数は8,500人となった。

なお、リビアに派遣されたジハード主義者の数は10,000人(うちチュニジア人は2,500人)だという。

リビアでの戦闘で死亡したシリア人戦闘員は481人(うち子供34人)とされる。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

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チュニジアでシリアとの国交再開と封鎖解除を要求する抗議集会が行われ数百人参加(2020年9月26日)

チュニジアでは、首都チュニス中心街のハビーブ・ブールギーバ通りで、「チュニジア人はシリアとの国交再開と封鎖解除を要求する」と銘打った抗議集会が開かれ、チュニジア人数百人が参加した。

抗議集会を主催したのは、チュニジア・アラブ抵抗支援・関係正常化シオニズム反対国民機構。

チュニジア労働総同盟、チュニジア・アラブ文化芸術会合機構、チュニジア女性国民連合、シリア学生国民連合のチュニジア支部などが協力した。

SANA(9月26日付)などが伝えた。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市で爆発が発生し、住民7人死亡(2020年9月26日)

ハサカ県では、ANHA(9月26日付)やSANA(9月26日付)によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市の南の入り口で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民7人が死亡、11人が負傷した。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民378人と国内避難民(IDPs)7人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は604,834人、2019年以降帰還したIDPsは66,408人に(2020年9月26日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月26日付)を公開し、9月25日に難民378人(うち女性113人、子供193人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民378人(うち女性113人、子供193人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は604,834人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者209,586人(うち女性63,018人、子ども106,616人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,711,023人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は834,114人(うち女性250,294人、子供425,107人)となった。

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一方、国内避難民7人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは7人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は7人(うち女性1人、子供2人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は66,408人(うち女性23,142人、子供27,330人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,334,998人(うち女性405,701人、子供671,096人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 26, 2020をもとに作成。

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米国はシリア国内のシリア人を対象とした7億2000万ドル以上の人道支援を約束(2020年9月25日)

マイク・ポンペオ米国務長官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/SecPompeo/)を通じて、シリアへの資金援助を約束した。

ツイッターでの書き込みは以下の通り:

アサド体制、ロシア、そしてイランの残忍な軍事行動によってもたらされた危機に対処するために、米国はシリアで続いている紛争の影響を受けている市民を支援するための7億2000万ドル以上の人道支援を行うと発表する。

https://twitter.com/SecPompeo/status/1309202814208532483

これに関して、スティーブン・ビーガン国務副長官は、シリア国内のシリア人に対して行われると補則した。

AFP, September 25, 2020、ANHA, September 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2020、Reuters, September 25, 2020、SANA, September 25, 2020、SOHR, September 25, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍がラッカ県砂漠地帯でダーイシュの拠点を爆撃する一方、シリア民主軍と有志連合はイラク国境で摘発作戦開始(2020年9月25日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、アレッポ県とハマー県との県境に位置するラサーファ砂漠一帯地域のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して爆撃を実施した。

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人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は声明を出し、ダイル・ザウル県北部のイラク国境に近いアジージュ渓谷で、米主導の有志連合の地上部隊および航空部隊とともに、ダーイシュ(イスラーム国)のセルを摘発するための治安維持作戦を開始したと発表した。

ANHA(9月25日付)が伝えた。

AFP, September 25, 2020、ANHA, September 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2020、Reuters, September 25, 2020、SANA, September 25, 2020、SOHR, September 25, 2020などをもとに作成。

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トルコとその支援を受ける国民軍がアレッポ県北部を砲撃(2020年9月25日)

アレッポ県では、SANA(9月25日付)によると、トルコとその支援を受ける国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村を砲撃した。

AFP, September 25, 2020、ANHA, September 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2020、Reuters, September 25, 2020、SANA, September 25, 2020、SOHR, September 25, 2020などをもとに作成。

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サウジアラビア軍はシリア北東部でトルコに対峙するための士官らを現地に派遣(2020年9月25日)

フランスのアンテリジャンス・オンライン(9月25日付)は、サウジアラビア軍がシリア北東部でトルコに対峙するための行動を行っていると伝えた。

同サイトによると、サウジアラビア軍の士官と軍事顧問複数人が数日前、リヤードから北・東シリア自治局の支配下にあるシリア北東部に派遣され、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するアラブ人勢力と会合を行った。

同サイトが複数の情報筋の話として伝えたところによると、サウジアラビア軍の士官らは、ハサカ県シャッダーディー市とハサカ市にある米軍基地に滞在し、米軍の保護を受けているという。

AFP, September 25, 2020、ANHA, September 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2020、Intelligence Online, September 25, 2020、Reuters, September 25, 2020、SANA, September 25, 2020、SOHR, September 25, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民433人と国内避難民(IDPs)8人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は604,456人、2019年以降帰還したIDPsは66,401人に(2020年9月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月25日付)を公開し、9月24日に難民433人(うち女性130人、子供221人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民433人(うち女性130人、子供221人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は604,456人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者209,208人(うち女性62,905人、子ども106,423人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,711,023人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は833,739人(うち女性250,182人、子供424,916人)となった。

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一方、国内避難民8人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは8人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は8人(うち女性3人、子供5人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は66,401人(うち女性23,141人、子供27,328人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,334,994人(うち女性405,700人、子供671,094人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 25, 2020をもとに作成。

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ジャミール元副首相:米国はトルコによるシリアへの再侵攻を認めない一方、クルド民族主義政党とPKKの関係を断ち切る必要を強調(2020年9月24日)

モスクワ・プラットフォームの代表を務めるカドリー・ジャミール元副首相(人民意思党党首)は、ジェームズ・ジェフリー米国務省シリア問題担当特使が最近になって、シリアのクルド民族主義活動家らと会談し、5項目からなる米国の姿勢を明らかにしたと発表した。

ジャミール元副首相によると、5項目とは以下の通り:

1. 米国はクルド人による統治には関与せず、シリアの領土保全とクルド人の権利獲得をめざす。
2. 米国は2019年のトルコによるシリア北部侵攻のような事態の再発を許さず、そうした事態が発生した場合には制裁を発動する。
3. クルド民族主義勢力が早急に合意に達し、シリア革命反体制勢力国民連立(シリア国民連合)の枠外で強力な反体制勢力が成立することを重視する。
4. クルド民族主義諸政党とクルディスタン労働者党(PKK)の関係を断ち切る必要がある。
5. 上記の項目は米国の政権交代に左右されない戦略である。

ドゥラル・シャーミーヤ(9月25日付)が伝えた。

AFP, September 25, 2020、ANHA, September 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2020、Reuters, September 25, 2020、SANA, September 25, 2020、SOHR, September 25, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県、アレッポ県での反体制武装集団どうしの抗争で住民3人死亡(2020年9月24日)

ハサカ県では、SANA(9月24日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のタッル・ハラフ村で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民3人が死亡、12人が負傷した。

ANHA(9月24日付)によると、タッル・ハラフ村ではまた、地雷が爆発した。

2度にわたる爆発は、トルコの支援を受ける国民軍に所属しているハムザート師団とマリク・シャー師団の戦闘員どうしの勢力争いが原因。

いずれもタッル・ハラフ村が自らの支配下にあると主張し、抗争を続けているという。

一方、SANAによると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍は、ラアス・アイン市近郊のタッル・カートゥーフ村で、女性4人を含む住民14人を拉致、連行した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のジンディールス町近郊のジュールカーン村で国民軍に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動とハムザート師団が重火器を使用して激しく交戦し、戦闘員2人が負傷した。

一方、ANHA(9月24日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるスーガーニカ村を砲撃した。

このほか、ロシア軍とトルコ軍は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市東の国境地帯で合同パトロールを実施した。

AFP, September 24, 2020、ANHA, September 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2020、Reuters, September 24, 2020、SANA, September 24, 2020、SOHR, September 24, 2020などをもとに作成。

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トルコはアゼルバイジャンに国民軍戦闘員を傭兵として派遣(2020年9月24日)

シリア人権監視団は、トルコが占領下に置いているアレッポ県アフリーン郡(いわゆる「オリーブの枝」地域)で活動を続けている国民軍の戦闘員300人以上を、傭兵としてアゼルバイジャンに派遣したと見られると発表した。

派遣された戦闘員は、スルターン・ムラード師団、アムシャート師団のメンバーで、毎月1,500~2,000米ドルを報酬を与えられるという。

AFP, September 24, 2020、ANHA, September 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2020、Reuters, September 24, 2020、SANA, September 24, 2020、SOHR, September 24, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民375人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は604,023人に(2020年9月24日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月24日付)を公開し、9月23日に難民375人(うち女性113人、子供192人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民375人(うち女性113人、子供192人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は604,023人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者208,775人(うち女性62,775人、子ども106,202人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,711,023人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は833,303人(うち女性250,051人、子供424,693人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 24, 2020をもとに作成。

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トルコはシリア人傭兵(自由シリア軍)をアゼルバイジャンに派遣(2020年9月23日)

米国人女性ジャーナリストで、トルコで逮捕歴があるリンジー・スネル氏はツイッターのアカウント(https://twitter.com/LindseySnell/)で、トルコが、アルメニアとの緊張関係が続くアゼルバイジャンにシリア人傭兵1,000人を派遣していると綴り、その写真を公開した。

シュネル氏の書き込みは以下の通り:

「ハムザ師団の情報源から。おそらくハムザ師団のこれらの男たちが今日、アンカラからバクーに到着した」。

スネル氏は21日にも、次のように書き込んでいた。

記録によると、トルコの支援を受ける自由シリア軍(TFSA)1,000人が27日から30日にかけてアゼルバイジャンに派遣される。複数の情報筋から、すでに何人かは現地にいると聞いている。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

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米軍の車列がシリアで盗掘した石油をイラクに搬出(2020年9月23日)

ハサカ県では、SANA(9月23日付)によると、タンクローリー35輌からなる米軍の車列が、北・東シリア自治局支配地内で盗掘した石油を積んで、ワリード国境通行所を経由してシリアを出国、イラク領内に入った。

AFP, September 23, 2020、ANHA, September 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2020、Reuters, September 23, 2020、SANA, September 23, 2020、SOHR, September 23, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がハサカ県、アレッポ県を砲撃(2020年9月23日)

ハサカ県では、ANHA(9月23日付)によると、トルコ軍の支援を受ける国民軍がタッル・タムル町西に位置する北・東シリア自治局支配下のウンム・カイフ村を砲撃した。

また、SANA(9月23日付)によると、トルコ軍と国民軍はシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(9月23日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦を砲撃した。

AFP, September 23, 2020、ANHA, September 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2020、Reuters, September 23, 2020、SANA, September 23, 2020、SOHR, September 23, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍がラッカ県ラサーファ砂漠でダーイシュを爆撃(2020年9月24日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が前日に続いて、ハマー県とアレッポ県の県境に近いラサーファ砂漠各所でダーイシュ(イスラーム国)に対して爆撃を行った。

AFP, September 24, 2020、ANHA, September 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2020、Reuters, September 24, 2020、SANA, September 24, 2020、SOHR, September 24, 2020などをもとに作成。

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