ロシア外務省報道官「トルコはイドリブ県での停戦合意の履行義務を拒否した」(2020年9月17日)

ロシア外務省のマリヤ・ザハロワ報道官は記者会見で、イドリブ県での停戦合意の履行義務をトルコが拒否したと非難した。

AFP, September 17, 2020、ANHA, September 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 17, 2020、Reuters, September 17, 2020、SANA, September 17, 2020、SOHR, September 17, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県とハマー県のシリア政府支配地域に取り残されたトルコ軍監視所前で住民が抗議デモ、トルコ軍が催涙ガスで強制排除(2020年9月16日)

イフバーリーヤ(9月16日付)やシリア人権監視団などによると、シリア政府の支配下にあるイドリブ県マアッラト・ヌウマーン市近郊のサルマーン村とハマー県ムーリク市に設置されているトルコ軍監視所の前で、住民が抗議デモを行い、トルコ軍の撤退を要求した。

シリア人権監視団はデモ参加者を数十人と発表したが、反体制系サイトのSNN(9月16日付)などが公開した写真には、100人以上が写っている。

https://www.youtube.com/watch?v=JiPnpLapb-Y

https://www.youtube.com/watch?v=JVCBUJyLLzs

サルマーン村の監視所は2020年初め、ムーリク市の監視所は2019年半ばに周辺地域がシリア政府の支配下に入ったことで、取り残され、孤立していた。

デモは、9月15日にバアス党員がSNS上で音声データを通じて呼びかけ、支持者らがこれを拡散することで動員されたもの。

音声データでは、党員や住民に対して「16日午前9時にサルマーン村のトルコ軍監視所前に集まり…、この日は国民の日になる…。我が領土からのトルコ人の撤退を求める抗議の座り込みをしよう…。我々はハマー県から7時半、あるいは8時にあなた方(イドリブ県)に向かう」などと呼びかけていた。

参加者は、ハマー県北部やイドリブ県南東部のアブー・ダーリー村などから集まり、アサド大統領の写真や、「エルドアンはテロの象徴、この土地から出ていけ」、「最後の一握りの土地も解放される、これは最愛の指導者の約束だ」などと書かれたプラカードを掲げて抗議行動を行った。

だが、ドゥラル・シャーミーヤ(9月16日付)によると、そのなかには、参加を強要された教員や生徒も含まれていたという。

抗議デモに対して、サルマーン村の監視所に駐留するトルコ軍は催涙弾を発射し、参加者を強制排除した。
https://youtu.be/lYdGkpu3gLI

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トルコ国防省はツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/tcsavunma/)を通じて声明を出し、「アサド政権の指示を受けた複数のグループが、民間人の服装をして、イドリブ県内の緊張緩和地帯に設置されている第3、4、5、6、7、8、9監視所に接近し、第7監視所が攻撃を受けたため、対策を講じ、これを強制排除した」と発表した。

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一方、イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ビンニシュ市に設置されている監視所に駐留するトルコ軍部隊が15日夜、農地で一般車輌に発砲し、乗っていた住民1人を負傷させた。

AFP, September 16, 2020、ANHA, September 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 16, 2020、al-Ikhbariya, September 16, 2020、Reuters, September 16, 2020、SANA, September 16, 2020、SOHR, September 16, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍はアレッポ県北部、ラッカ県北部を砲撃(2020年9月16日)

アレッポ県では、ANHA(9月16日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、カーミーヤ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市であるバーブ市近郊のバラーズィーヤ村でトルコ軍基地で通訳として働く男性が乗った車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、この男性と同乗していた女性1人が負傷した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、占領下のいわゆる「平和の泉」地域の拠点都市タッル・アブヤド市近郊のサールージュ村にある民家やシリア軍の拠点を砲撃した。

AFP, September 16, 2020、ANHA, September 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 16, 2020、Reuters, September 16, 2020、SANA, September 16, 2020、SOHR, September 16, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍と米軍のパトロール部隊がそれぞれヘリコプターを伴い、ハサカ県カフターニーヤ市近郊でにらみ合う(2020年9月16日)

ハサカ県では、ANHA(9月16日付)によると、ロシア軍の装甲車4輌とヘリコプター2機からなる部隊が、トルコとの国境に面するカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市近郊のアールヤーン村一帯でパトロールを実施した。

パトロールはトルコ側との合意に基づくもの。

一方、シリア人権監視団は、これに対して、米軍のパトロール部隊がカフターニーヤ市近郊のM4高速道路に展開し、ロシア軍のパトロール部隊の通行を阻止したと発表した。

道路を封鎖した米軍部隊は、ヘリコプター2機の護衛を受けており、ロシア軍部隊の通行を阻止した際、両軍のヘリコプター4機が低空で上空を旋回するという異常な事態となった。

AFP, September 16, 2020、ANHA, September 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 16, 2020、Reuters, September 16, 2020、SANA, September 16, 2020、SOHR, September 16, 2020などをもとに作成。

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ロシアはトルコにイドリブ県の監視所削減を提案したが、トルコはこれを拒否(2020年9月16日)

RIAノーヴォスチ通信(9月16日付)やアナトリア通信(9月16日付)など、ロシアとトルコの複数のメディアは、ロシア軍とトルコ軍の高級レベル会合が9月15日にトルコの首都アンカラにあるトルコ外務省本舎で開始されたと伝えた。

高級レベル会合は9月15日と16日の2日間開催され、イドリブ県情勢やリビア情勢への対応が話し合われる予定。

9月15日の会合に関して、RIAノーヴォスチ通信(9月16日付)などロシア・メディアは、トルコの情報筋の話として、ロシア軍の使節団がイドリブ県内に配置されているトルコ軍の監視所の数を削減することを提案したが、トルコ側と合意には至らなかったと伝えた。

同情報筋によると、トルコ側は、監視所の撤収を拒否し、これを維持することに固執したが、イドリブ県に駐留するトルコ軍部隊の削減を減らし、同地から重火器を撤収させることを決定した、という。

一方、トルコ国防省は、16日の会合がアンカラにある国防省本舎で行われると発表した。

AFP, September 16, 2020、Anadolu Ajansı, September 16, 2020、ANHA, September 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 16, 2020、Reuters, September 16, 2020、RIA Novosti, September 16, 2020、SANA, September 16, 2020、SOHR, September 16, 2020などをもとに作成。

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グランディ国連難民高等弁務官がシリアでムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相と会談(2020年9月16日)

フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官がシリアを訪問し、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相と会談した。

SANA(9月16日付)によると、会談では、シリア国内での国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の活動、支援物資の搬入などにおけるシリア政府とUNHCRの連携のありようなどについて意見が交わされた。

AFP, September 16, 2020、ANHA, September 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 16, 2020、Reuters, September 16, 2020、SANA, September 16, 2020、SOHR, September 16, 2020などをもとに作成。

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米軍の勢力下にあるハサカ県ルマイラーン町近郊のガソリン・スタンド近くで爆発が発生(2020年9月16日)

ハサカ県では、SANA(9月16日付)、シリア人権監視団によると、米軍の勢力下にあるルマイラーン町近郊のアリー・アーガー・ガソリン・スタンド近くで爆発が発生した。

爆発は何者かが、タッル・アッルー村とヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町を結ぶ街道沿いに位置するステーション前に停車していたタンクローリーに仕掛けた爆弾によるもの。

これにより、住民1人が死亡、複数人が負傷した。

一方、米軍の大型トレーラーなど58輌からなる車列が、違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に入り、カーミシュリー市方面に向かった。

AFP, September 16, 2020、ANHA, September 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 16, 2020、Reuters, September 16, 2020、SANA, September 16, 2020、SOHR, September 16, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍がイドリブ県ザーウィヤ山地方を爆撃(2020年9月16日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから193日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバイニーン村一帯とルワイハ村一帯を爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍がザーウィヤ山地方のダイル・サンバル村、カンスフラ村、バーラ村、バイニーン村および周辺の森林地帯、スフーフン村、ファッティーラ村、ハルーバ村、フライフィル村を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室は砲撃で応戦する一方、ミラージャ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、射殺した。

一方、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村近郊で地雷が爆発、「決戦」作戦司令室の戦闘員1人が死亡、1人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サイダー町でシリア軍第5軍団の兵士1人が何者かに撃たれて死亡した。

また、ジャースィム市でも、軍第5軍団の兵士1人が何者かに殺害された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, September 16, 2020、ANHA, September 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 16, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 16, 2020、Reuters, September 16, 2020、SANA, September 16, 2020、SOHR, September 16, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民428人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は600,805人に(2020年9月16日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月16日付)を公開し、9月15日に難民428人(うち女性218人、子供128人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民428人(うち女性218人、子供128人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は600,805人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者205,557人(うち女性61,808人、子ども104,561人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,706,136人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は830,085人(うち女性249,084人、子供422,052人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 16, 2020をもとに作成。

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フォックス・ニュースはイスラエル軍戦闘機が破壊したアレッポ県サフィーラ市の防衛工場機構の施設の画像を公開(2020年9月15日)

フォックス・ニュース(9月15日付)は、イスラエル軍戦闘機が9月11日のアレッポ県サフィーラ市の防衛工場機構を攻撃した直後に、イスラエルの民間衛星画像企業イメージサット・インターナショナル(ISI)が撮影した写真を掲載したとされる画像を掲載し、この攻撃でミサイル製造施設が破壊されたと伝えた。

ISIは、破壊された施設が2階建てで、中には爆発物、機器、装備が保管されているとしたうえで、攻撃がヒズブッラーが有するとされるミサイル製造能力を低下させる狙いがあったと船機しているという。

ISIによると、イスラエルは過去3年間でシリア領内の「イランの民兵」の施設に対して200回以上の爆撃を行っている。

AFP, September 15, 2020、ANHA, September 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2020、Fox News, September 15, 2020、Reuters, September 15, 2020、SANA, September 15, 2020、SOHR, September 15, 2020などをもとに作成。

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トランプ米大統領「アサド大統領を殺そうとしたが、マティス前国務長官はやりたがらなかった」(2020年9月15日)

ドナルド・トランプ米大統領はフォックス・チャンネルのトーク番組「フォックス・アンド・フレンズ」のなかで、アサド大統領を排除するために「一撃」を加えようとしたが、ジェームズ・マティス前国務長官に阻止されたとして、前国務長官を非難した。

トランプ大統領は、2018年に出版された『ワシントン・ポスト』紙のボブ・ウッドワード記者の著書『恐怖』のなかで、自身がマティス前国務長官に電話をかけ、2017年に民間人に対して化学兵器で攻撃を行った独裁者であるアサド大統領を殺したいと伝えたと書かれていることに関して質問されたことを受けて、こう答えた。

「私は彼(アサド大統領)を排除したかった。すべてお膳立てしたのに、マティスはやりたがらなかった。マティスはきわめて過大評価された将軍だ…。ひどい指導者だった」と述べた。

『恐怖』には、このときの様子について、トランプ大統領が「彼(アサド大統領)ぶっ殺そう! やろうぜ。連中を何人もぶっ殺そう」と言ったとしている。

だが、これに対して、マティス前国務長官は「我々はよくよく考えねばならない」として、これを拒否、その後、シリア領内への限定的なミサイル攻撃を計画したという。

トランプ大統領はまた、「フォックス・アンド・フレンズ」のなかで「マティス前国務長官はアサドを排除しなかったことを後悔しなかった…。私も後悔していない。そうしてもしなくても暮らすことはできた。私が彼(アサド)を良い人間ではないと思っていることは分かるだろ。やりたければ、彼を排除するために撃っていた…。でも、マティスはそうすることに反対した」と述べた。

AFP, September 15, 2020、ANHA, September 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2020、Fox News, September 15, 2020、Reuters, September 15, 2020、SANA, September 15, 2020、SOHR, September 15, 2020などをもとに作成。

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国連人権理事会調査委員会のピネイロ委員長はトルコの支援を受ける国民軍が戦争犯罪を行っていると非難(2020年9月15日)

シリアでの人権侵害を調査するための国連人権理事会調査委員会のパウロ・セルジオ・ピネイロ委員長(ブラジル)は、スイスのジュネーブでの会合で、国連安保理に提出された最新の報告書の内容に関して、トルコの支援を受ける国民軍が、市民の拉致、拷問、略奪といった非人道的な行為を行っており、トルコは抑える必要があると述べた。

ピネイロ委員長は「アフリーン市、ラアス・アイン市、そして両市周辺地域では、トルコが支援する国民軍が誘拐、残酷な扱い、拷問、強姦といった戦争犯罪を行っている」としたうえで、「トルコはこうした虐待を阻止し、支配地域の市民を保護すべきだ」と強調した。

また、国民軍がシリア人を拘束し、訴追のためにトルコに移送することが、戦争犯罪にあたる可能性があると指摘した。

ロイター通信(9月15日付)などが伝えた。

AFP, September 15, 2020、ANHA, September 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2020、Reuters, September 15, 2020、SANA, September 15, 2020、SOHR, September 15, 2020などをもとに作成。

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リビア国民軍がトルコによって派遣されたシリア国民軍の拠点を攻撃し、ジハード主義戦闘員7人を殺害(2020年9月15日)

リビア中部のサブハ県では、シリア人権監視団によると、ハリーファ・ハフタル将軍が率いるリビア国民軍が、トルコによって派遣された国民軍(Turkish-backed Free Syrian Army:TFSA)の拠点を攻撃し、激しい戦闘の末、TFSA側のジハード主義者7人を殺害した。

7人のうち3人はサウジアラビア人、2人はリビア人、1人はエジプト人、1人はオーストリア人。

3人のサウジアラビア人のうち1人は、装着していた爆弾ベルトを自爆させて死亡したという。

リビア国民軍はまたこの戦闘で、エジプト人女性1人とリビア人女性1人を拘束した。

なお、トルコがリビアに派遣した国民軍戦闘員の数は18,000人(うち子供350人)、契約が終了し、帰国した戦闘員の数は7,100人、国民軍とともにリビアに派遣されたジハード主義者の数は10,000人(うちチュニジア人は2,500人)、リビアでの戦闘で死亡したシリア人戦闘員は約500人とされる。

AFP, September 15, 2020、ANHA, September 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2020、Reuters, September 15, 2020、SANA, September 15, 2020、SOHR, September 15, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍はラッカ県ラサーファ砂漠でダーイシュを爆撃(2020年9月15日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア政府の支配下にあるラサーファ砂漠に展開するシリア軍の拠点複数カ所を襲撃、これに対してロシア軍戦闘機が出撃し、同地を爆撃した。

AFP, September 15, 2020、ANHA, September 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2020、Reuters, September 15, 2020、SANA, September 15, 2020、SOHR, September 15, 2020などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア北部でヘリコプターが緊急着陸したと発表(2020年9月15日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)のウェイン・マロット報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/oirspox)を通じて声明を出し、「有志連合所属のヘリコプターが北シリアで9月15日9時30頃緊急着陸を行った。救急隊が事件に対応し、負傷者はなく、乗組員は収容された」と発表した。

その後、「最初の声明に対する訂正」として、「当初の報告では、有志連合所属のAH-64アパッチ・ヘリコプターが今日、北シリアに緊急着陸を行ったことあったが、その後の調査によると、ヘリコプターは予防着陸を決定した」、「ヘリコプターは、乗務員がトランスミッションに障害の可能性を知らせる警告を受け取り、予防着陸した。ヘリコプターと乗組員は着陸地点を出発し、シリア北東部の基地に無事に帰還した。乗組員に負傷者はなかった」と訂正した。

AFP, September 15, 2020、ANHA, September 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2020、Reuters, September 15, 2020、SANA, September 15, 2020、SOHR, September 15, 2020などをもとに作成。

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ガンバ国連児童・武力紛争特別代表がシリア民主軍、北東シリア自治局幹部とテレビ会合(2020年9月15日)

国連のビルヒニア・ガンバ児童・武力紛争特別代表は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の司令部と北・東シリア自治局執行評議会共同議長府との合同テレビ会合に参加した。

合同テレビ会合には、シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官、アブドゥルハーミド・ミフバーシュ執行評議会共同議長、女性防衛隊(YJP)のノウルーズ・アフマド司令官、シリア民主軍関係局のナスリーン・アブドゥッラー氏とライドゥール・ハリール氏が参加した。

会合では、2019年6月29日に国連との間で交わされた合同行動計画の進捗状況、北・東シリア自治局内のキャンプに収容されているダーイシュ(イスラーム国)のメンバーの家族の状況や帰国の可能性、リハビリ・センター設置の必要性などについて意見が交わされた。

なお、2019年に交わされた行動計画は、児童兵の徴兵や学校の軍事施設としての転用の禁止、ダーイシュ・メンバーの家族のための児童リハビリ施設の設置、国連による立ち入り調査と支援などを骨子としている。

ANHA(9月15日付)が伝えた。

AFP, September 15, 2020、ANHA, September 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2020、Reuters, September 15, 2020、SANA, September 15, 2020、SOHR, September 15, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍がM4高速道路でのトルコ軍との合同パトロールへの参加を見送り、イドリブ県各所を爆撃(2020年9月15日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから193日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がラタキア市とアレッポ市を結ぶM4高速道路沿線のアリーハー市、ジスル・シュグール市一帯に部隊を展開させ、ヘリコプターを投入して、上空から監視活動を行い、ロシア軍との合同パトロール実施の準備を行った。

だが、ロシア軍部隊は参加せず、トルコ軍部隊は単独でパトロールを実施した。

ロシア軍部隊が参加を見送った理由は不明。

その後、ロシア軍戦闘機6機はマアッラトミスリーン市西に展開するシャーム解放機構の拠点複数カ所を爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(9月15日付)によると、ロシア軍戦闘機が爆撃したのは、シャイフ・バフル村、ブフーリー村、バータンター村で、これと合わせて地中海東部に展開するロシア海軍の艦艇が対地巡航ミサイルで同地を攻撃したという。

この爆撃で、シャーム解放機構のメンバー複数人が負傷した。

ロシア軍戦闘機はまた、イドリブ市西の森林地帯に対して20回以上の爆撃を行った。

シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山のルワイハ村、バイニーン村および周辺の森林地帯、マウラザ、スフーフン村、バーラ村、カフル・ウワイド村、ハルーバ村などを砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ムサイフラ町とサフワ村を結ぶ街道に設置されているシリア軍第5軍団の検問所で、首を切り落とされた兵士5人の遺体が発見された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, September 15, 2020、ANHA, September 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 15, 2020、Reuters, September 15, 2020、SANA, September 15, 2020、SOHR, September 15, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民477人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は600,377人に(2020年9月15日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月15日付)を公開し、9月14日に難民477人(うち女性143人、子供243人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民477人(うち女性143人、子供243人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は600,377人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者205,129人(うち女性61,680人、子ども104,343人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,706,136人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は829,657人(うち女性248,956人、子供422,834人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 15, 2020をもとに作成。

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米主導の有志連合と見られるドローンがイドリブ市を爆撃し、フッラース・ディーン機構のチュニジア人司令官を殺害(2020年9月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合所属と見られる無人航空機(ドローン)が、シャーム解放機構によって軍事・治安権限が掌握されているイドリブ市のクスール地区内を走行中のヒュンダイ社のサンタフェを攻撃、乗っていたフッラース・ディーン機構のチュニジア人司令官を殺害した。

攻撃には、空対地ミサイルR9X(通称ニンジャ)が使用されたと見られる。

AFP, September 14, 2020、ANHA, September 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 14, 2020、Reuters, September 14, 2020、SANA, September 14, 2020、SOHR, September 14, 2020などをもとに作成。

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イスラエル軍所属と見られる戦闘機がダイル・ザウル県南東部の「イランの民兵」拠点を爆撃、10人死亡(2020年9月14日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるブーカマール市南のイラク国境に近いいわゆる「スラーサート」地区に配置されている「イランの民兵」の拠点複数カ所に対して、イスラエル軍所属と思われる戦闘機複数機が爆撃を行った。

これにより、「イランの民兵」のイラク人戦闘員8人、シリア人戦闘員2人が死亡、多数が負傷した。

AFP, September 14, 2020、ANHA, September 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 14, 2020、Reuters, September 14, 2020、SANA, September 14, 2020、SOHR, September 14, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県でシリア軍拠点を砲撃し、兵士複数が死傷、トルコ占領地ではトルコ赤新月社のスタッフが襲撃を受けて死亡(2020年9月14日)

ラッカ県では、ANHA(9月14日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、トルコ占領下の「平和の泉」地域の拠点都市タッル・アブヤド市の近郊に位置し、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるクーバルラク村、ビールキータク村、ヒルバト・サルーンジュ村にあるシリア軍の拠点に対して砲撃を行い、ヒルバト・サルーンジュ村に対する砲撃でシリア軍兵士1人が負傷した。

この砲撃に関して、シリア人権監視団は、シリア軍兵士1人が死亡、7人が負傷したと発表した。

ANHAによると、トルコ軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカズアリー村の穀物サイロを砲撃、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が反撃し、砲撃を行った。

SANA(9月14日付)も、トルコ軍と国民軍がタッル・アブヤド市近郊のクーバルラク村を砲撃したと伝えた。

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アレッポ県では、ANHA(9月14日付)やSANA(9月14日付)によると、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域の中心都市アフリーン市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民9人が死亡、40人が負傷した。

また、シリア人権監視団によると、トルコが占領する「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市であるバーブ市とラーイー村を結ぶ街道上に位置するタッル・バッタール村で、トルコ赤新月社の車輌に対して何者かが発砲し、トルコ人1人が死亡した。

これに対して、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、9月12日にトルコが占領するいわゆる「オリーブの枝」地域内のガザーウィーヤ村(ジンディールス町近郊)のトルコ軍の本部を攻撃し、兵士7人を殺害、10人を負傷させ、装甲車2輌を破壊したと発表し、その映像をパーレズヴァーン・テレビのサイトを通じて公開した(http://parezvan.tv/v/2573473880/%C3%87alakiya-li-gund%C3%AA-Xzewiy%C3%AA-ya-nav%C3%A7eya-Cindir%C3%AAs%C3%AA)。

AFP, September 14, 2020、ANHA, September 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 14, 2020、Parezvan TV, September 14, 2020、Reuters, September 14, 2020、SANA, September 14, 2020、SOHR, September 14, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民432人と国内避難民(IDPs)2人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は599,900人、2019年以降帰還したIDPsは66,380人に(2020年9月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月14日付)を公開し、9月13日に難民432人(うち女性130人、子供220人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民432人(うち女性130人、子供220人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は599,900人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者204,652人(うち女性61,537人、子ども104,100人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,706,136人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は829,180人(うち女性248,813人、子供422,591人)となった。

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一方、国内避難民2人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は2人(うち子供1人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は66,380人(うち女性23,135人、子供27,317人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,334,976人(うち女性405,694人、子供671,083人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 14, 2020をもとに作成。

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ダイル・ザウル市近郊で爆発に巻き込まれ重症を負っていたロシア軍軍曹が死亡(2020年9月13日)

ロシアのタス通信(9月13日付)は、ロシア軍の車列が8月18日にダイル・ザウル市郊外の街道に仕掛けられていた爆弾の爆発に巻き込まれ事件で重症を負っていたミハエル・ミルシン軍曹が、モスクワ市内の軍事病院で死亡した、と伝えた。

AFP, September 13, 2020、ANHA, September 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2020、Reuters, September 13, 2020、SANA, September 13, 2020、SOHR, September 13, 2020、TASS, September 13, 2020などをもとに作成。

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英ガルフサンズ・ペロトリアム社と米デルタ・クレセント・エネルギー社が北・東シリア自治局の石油利権をめぐって軋轢(2020年9月13日)

『シャルク・アウサト』(9月13日付)は、北・東シリア自治局の支配地域における石油の利権をめぐって米国と英国の石油会社の間で軋轢が生じていると伝えた。

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同紙によると、英国のガルフサンズ・ペロトリアム社は、米国のデルタ・クレセント・エネルギー社が、北・東シリア自治局支配地域内の石油開発への投資を人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と合意したことに懸念を表明しており、1日あたり20,000バレルの原油を生産するユーフラテス川東岸の第26ブロック油田に対する権利を守る、と述べているという。

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ガルフサンズ・ペロトリアム社は2003年に第26ブロック油田への投資と開発にかかる契約をシリア政府と交わしていた。

その内容は、同社が第26ブロック油田での石油開発の利権を得る見返りに、そこで生産される原油から経費を差し引いた残りの3分の2をシリア政府に引き渡すというもの。

契約締結を受けて、第26ブロック油田には3億5,000万米ドル以上が投資され、その操業は国際的な水準に達したという。

専門家らによると、第26ブロック油田の操業が正常化すれば、数十億米ドルの資産価値が見込まれるという。

しかし、ガルフサンズ・ペロトリアム社の幹部によると、過去4年間で、第26ブロック油田で2,600万バレルの原油が採掘されているが、収益が誰の手に渡っているか不明だという。

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シリアでは、「アラブの春」が波及する2011年以前は、1日あたり約36万バレルの石油が生産されていた。

だが、現在は1日あたり6万バレルに低下している。

また、シリアの油田の約90%とガス田の約50%は、米国の支援を受ける北・東シリア自治局の支配下にある。

AFP, September 13, 2020、ANHA, September 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2020、Reuters, September 13, 2020、SANA, September 13, 2020、SOHR, September 13, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市で国民軍が派遣した武装集団と地元の武装集団が交戦(2020年9月13日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市近郊のアドワーニーヤ村で、国民軍に所属する東部自由人連合とハサカ自由人連合が交戦した。

ハサカ自由人運動は、国民軍に所属していた地元住民が、通行所や検問所で通行料を徴収されることを拒否し、国民軍を離反して結成した組織。

ハサカ自由人運動はまた、地元出身の戦闘員とともに、2019年10月のトルコによる「平和の泉」侵攻作戦実施に際して、トルコ占領下のアレッポ県北部からラアス・アイン市一帯に移動してきた東部自由人連合、ハムザート師団の受け入れを拒否している。

なお、東部自由人連合、ハムザート師団は、ダイル・ザウル県、アレッポ県、ヒムス県、ダマスカス県、ダマスカス郊外県などの出身者が多い。

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ラッカ県では、ANHA(9月13日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・アブヤド市近郊のアフダクー村、ハーニー村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域のシャッラーン町で、国民軍のメンバー1人が何者かに射殺された。

AFP, September 13, 2020、ANHA, September 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2020、Reuters, September 13, 2020、SANA, September 13, 2020、SOHR, September 13, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民394人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は599,468人に(2020年9月13日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月13日付)を公開し、9月12日に難民394人(うち女性118人、子供201人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民394人(うち女性118人、子供201人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は599,468人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者204,220人(うち女性61,407人、子ども103,880人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,706,136人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は828,748人(うち女性248,683人、子供422,371人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 13, 2020をもとに作成。

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イスラエル軍のアドライ報道官はアサド大統領に誕生日のメッセージと風刺画を送る(2020年9月12日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)を通じて、9月11日に55歳の誕生日を迎えたシリアのバッシャール・アサド大統領にアラビア語で「お祝いのメッセージ」と、イラン・イスラーム革命防衛隊のガーセム・ソレイマーニー司令官の前に跪き、その手にキスをする大統領を、雲の上から頭を抱えて見ているハーフィズ・アサド前大統領を描いた風刺画を送った。

メッセージの内容は以下の通り:

55歳となったバッシャール・アサド、そしてシリア南部の住民たちの願いとは、すべてのイランの拠点、そしてヒズブッラーに代表されるイランの民兵からシリアの国土が解放されることで、より美しく、より良い未来となり、破壊され、血塗られたこの国が続くというものだ。

https://twitter.com/AvichayAdraee/status/1304758730634993666

AFP, September 12, 2020、ANHA, September 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2020、Reuters, September 12, 2020、SANA, September 12, 2020、SOHR, September 12, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県マーリキーヤ市一帯でロシア軍と米軍がそれぞれシリア民主軍を伴いパトロールを実施(2020年9月12日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・バイダル村に違法に設置されている基地に駐留する米軍装甲車3輌からなる部隊が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌1輌を伴い、マーリキーヤ(ダイリーク)市一帯で通常パトロールを実施した。

これに対して、ロシア軍装甲車6輌からなる部隊もシリア民主軍の車輌1輌を伴い、米軍の影響下にあるマーリキーヤ市南のルーバール(ルーバールヤー)村、ハヤーカー村から下サルマサーフ村を経由し、マアバダ(カルキールキー)町近郊のアールヤーン村にいたる地域でパトロールを実施した。

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シリア人権監視団によると、ロシア軍は、新型コロナウイルス感染症対策として7月に閉鎖していたM4構想道路のハサカ県タッル・タムル町とラッカ県アイン・イーサー市を結ぶ区間を再開した。

AFP, September 12, 2020、ANHA, September 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2020、Reuters, September 12, 2020、SANA, September 12, 2020、SOHR, September 12, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県北部を砲撃するトルコ軍が反撃を受け兵士複数人が負傷(2020年9月12日)

アレッポ県では、SANA(9月12日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のウカイバ村、サワーギヤ村を砲撃した。

ANHA(9月12日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍はまた、ブルジュ・カース村を砲撃し、住民複数人が負傷した。

シリア人権監視団によると、これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はガザーウィーヤ村に設置されているトルコ軍の拠点を砲撃し、トルコ軍兵士複数人が負傷した。

なお、シリア民主軍の砲撃と戦後して、所属不明の無人偵察機(ドローン)が同地上空に飛来、旋回していたという。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(9月12日付)は複数の地元筋の話として、砲撃がシリア民主軍ではなく、ヌッブル市、ザフラー町に展開する「イランの民兵」によるものだと伝えた。

AFP, September 12, 2020、ANHA, September 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2020、Reuters, September 12, 2020、SANA, September 12, 2020、SOHR, September 12, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民417人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は599,074人に(2020年9月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月12日付)を公開し、9月11日に難民417人(うち女性125人、子供213人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民417人(うち女性125人、子供213人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は599,074人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者203,826人(うち女性61,289人、子ども103,679人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,706,136人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は828,354人(うち女性248,565人、子供422,170人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 12, 2020をもとに作成。

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