ロシア難民受入移送居住センター:難民20人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は581,465人に(2020年7月6日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月6日付)を公開し、7月5日に難民20人(うち女性6人、子供10人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民20人(うち女性6人、子供10人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は581,465人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者186,217人(うち女性56,005人、子ども94,698人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,701,661人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は810,745人(うち女性243,281人、子供413,189人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 6, 2020をもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がハサカ県アルーク村の揚水場を止水(2020年7月5日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ラアス・アイン市近郊のアルーク村にある揚水所に駐留するトルコ軍部隊とその支援を受ける国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市およびその周辺地域への水道水の供給を停止した。

AFP, July 5, 2020、ANHA, July 5, 2020、AP, July 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2020、Reuters, July 5, 2020、SANA, July 5, 2020、SOHR, July 5, 2020、UPI, July 5, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍が米主導の有志連合のヘリコプターの支援を受けて、ダイル・ザウル県スワル町でダーイシュ・メンバー4人を逮捕(2020年7月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が米主導の有志連合のヘリコプターの支援を受けて、スワル町で強制捜査を実施、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバー4人を逮捕した。

その一方で、ハワーイジュ村近郊の街道に設置されているシリア民主軍の検問所が何者かの襲撃を受け、戦闘員2人が殺害された。

AFP, July 5, 2020、ANHA, July 5, 2020、AP, July 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2020、Reuters, July 5, 2020、SANA, July 5, 2020、SOHR, July 5, 2020、UPI, July 5, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦(2020年7月5日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから122日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるバーラ村、フライフィル村、ファッティーラ村を砲撃し、「決戦」作戦司令室もシリアの拠点に砲撃を行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

AFP, July 5, 2020、ANHA, July 5, 2020、AP, July 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2020、Reuters, July 5, 2020、SANA, July 5, 2020、SOHR, July 5, 2020、UPI, July 5, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県タッル・アブヤド市近郊を砲撃(2020年7月5日)

ラッカ県では、ANHA(7月5日付)によると、トルコ軍がフーシャーン村に近いM4高速道路を走行中の大型ダンプを砲撃、運転手が負傷した。

トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍はまた、タッル・アブヤド市近郊のフール・ハサン村、カズアリー村、フッリーヤ村、アイン・イーサー市西郊外のサクル・レストラン、ハーリディーヤ村、アブー・スィッラを砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(7月5日付)によると、トルコ占領下のアフリーン市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、1人が死亡、1人が負傷した。


AFP, July 5, 2020、ANHA, July 5, 2020、AP, July 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2020、Reuters, July 5, 2020、SANA, July 5, 2020、SOHR, July 5, 2020、UPI, July 5, 2020などをもとに作成。

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ヒムス県スフナ市郊外の砂漠地帯でシリア軍とダーイシュの戦闘続き、ロシア軍が爆撃を実施(2020年7月4日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、前日に引き続いてスフナ市郊外の砂漠地帯でシリア軍、親政権民兵がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ロシア軍も戦闘機が爆撃を行い、シリア軍を航空支援した。

この戦闘で、シリア軍兵士8人が新たに死亡、25人が連絡を絶つ一方、ダーイシュ戦闘員29人が新たに死亡した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーの妻たちが、フール・キャンプでイラン人難民のキャンプ4張に放火した。

AFP, July 4, 2020、ANHA, July 4, 2020、AP, July 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2020、Reuters, July 4, 2020、SANA, July 4, 2020、SOHR, July 4, 2020、UPI, July 4, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍所属と思われる戦闘機がトルコ占領地上空で空対空ミサイルを発射し威嚇(2020年7月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域に所属不明の戦闘機複数機が飛来、タカード村とアアザーズ市の上空で空対空ミサイルを発射、ミサイルは上空で爆発した。

アアザーズ・メディア・センター(7月4日付)によると、地対地ミサイルを発射したのはロシア軍戦闘機。

AFP, July 4, 2020、ANHA, July 4, 2020、AP, July 4, 2020、Azaz Media, July 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2020、Reuters, July 4, 2020、SANA, July 4, 2020、SOHR, July 4, 2020、UPI, July 4, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がラッカ県タッル・アブヤド市近郊を砲撃(2020年7月4日)

ラッカ県では、ANHA(7月4日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のクール・ハサン村を砲撃した。

AFP, July 4, 2020、ANHA, July 4, 2020、AP, July 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2020、Reuters, July 4, 2020、SANA, July 4, 2020、SOHR, July 4, 2020、UPI, July 4, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦(2020年7月4日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから121日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるバイニーン村、ダイル・サンバル村、バーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約30輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区にある学校前の検問所が武装集団の襲撃を受け、検問所の部隊が発砲、女児1人が巻き添えとなって死亡、住民複数人が負傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県1件)確認した。

AFP, July 4, 2020、ANHA, July 4, 2020、AP, July 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 4, 2020、Reuters, July 4, 2020、SANA, July 4, 2020、SOHR, July 4, 2020、UPI, July 4, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民37人と国内避難民(IDPs)3人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は581,411人、2019年以降帰還したIDPsは65,979人に(2020年7月4日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月4日付)を公開し、7月3日に難民37人(うち女性12人、子供19人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民37人(うち女性12人、子供19人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は581,411人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者186,163人(うち女性55,989人、子ども94,671人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,784,967人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は810,691人(うち女性243,265人、子供413,262人)となった。

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一方、国内避難民3人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは3人(うち女性1人、子供2人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した3人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は3人(うち女性1人、子供2人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は65,979人(うち女性23,018人、子供27,158人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,334,575人(うち女性405,577人、子供670,924人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 4, 2020をもとに作成。

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北・東シリア自治局支配下のダイル・ザウル県、米軍部隊が走行中に道路に仕掛けられていた爆弾が爆発(2020年7月3日)

ダイル・ザウル県では、SANA(7月3日付)によると、北・東シリア自治局支配下のスブハ村で、米軍部隊が走行中に道路に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

AFP, July 3, 2020、ANHA, July 3, 2020、AP, July 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2020、Reuters, July 3, 2020、SANA, July 3, 2020、SOHR, July 3, 2020、UPI, July 3, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市で国民軍所属組織どうしが激しく交戦、戦闘員4人と女児1人が死亡(2020年7月3日)

ハサカ県では、ANHA(7月3日付)、シリア人権監視団、SANA(7月3日付)によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン(スィリー・カーニヤ)市のマハッタ地区で、国民軍に所属する武装集団どうしが重火器を使って激しく交戦した。

交戦したのは、ハムザート師団とスルターン・ムラード師団。

シリア人権監視団によると、交戦は、マハッタ地区(アルーク石油ステーション一帯)への生活用の送電が停止したことに端を発しており、またSANAによると、略奪品の分配をめぐる口論がきっかけだったという。

衝突発生を受け、内務治安部隊(いわゆる自由警察)とトルコ軍が介入し、戦闘は一時収束した。

だが、ハムザート師団とスルターン・ムラード師団は再び交戦、最終的には国民軍に所属する東部自由人連合がラアス・アイン市に至る街道を封鎖、ハムザート師団とスルターン・ムラード師団の兵力を引き離すことで、事態は収束した。

ANHAによると、戦闘はラアス・アイン市郊外にも拡大し、双方合わせて数十人の死傷、シリア人権監視団によると、戦闘員4人が死亡した。

また、戦闘で住宅などにも被害が及び、ANHAやSANAによると、女児1人が巻き添えとなって死亡、女性1人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアフリーン市のアシュラフィーヤ地区にある学校前で爆弾が爆発し、1人が死亡、複数人が負傷した。

AFP, July 3, 2020、ANHA, July 3, 2020、AP, July 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2020、Reuters, July 3, 2020、SANA, July 3, 2020、SOHR, July 3, 2020、UPI, July 3, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でシリア軍の砲撃にトルコ軍が応戦(2020年7月3日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから120日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村、スフーフン村などを砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これを受け、トルコ軍が反撃、シリア政府の支配下にあるカフルナブル市各所を砲撃し、シリア軍が人的・物的被害を受けた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のカーヒラ村一帯を砲撃、住民1人が巻き添えとなって死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装集団がタルビーサ市にあるシリア軍の検問所を襲撃、兵士1人が死亡、4人が負傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県0件、ラタキア県2件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, July 3, 2020、ANHA, July 3, 2020、AP, July 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 3, 2020、Reuters, July 3, 2020、SANA, July 3, 2020、SOHR, July 3, 2020、UPI, July 3, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民23人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は581,374人に(2020年7月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月3日付)を公開し、7月2日に難民23人(うち女性7人、子供12人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民23人(うち女性7人、子供12人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は581,374人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者186,126人(うち女性55,977人、子ども94,652人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,784,967人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は810,654人(うち女性243,253人、子供413,243人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 3, 2020をもとに作成。

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アレッポ県アイン・アラブ市でロシア・トルコ軍の合同パトロール部隊が住民の投石を受ける(2020年7月2日)

アレッポ県では、ANHA(7月2日付)によると、ロシア軍とトルコ軍の合同部隊が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市西の国境地帯で合同パトロールを実施した。

ロシア軍ヘリコプター2機も随行した合同パトロールは、アーシマ村、ジャールカリー村、カッラーン村、ディークマダーシュ村、ブーバーン村、スィフティク村、タッル・シャイール村、スーサーン村、クーラ村、下カッラ・カウィー村、マシュクー村、ジュブナ村を巡回したが、複数の村で住民の投石を受けるなどした。

AFP, July 2, 2020、ANHA, July 2, 2020、AP, July 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2020、Reuters, July 2, 2020、SANA, July 2, 2020、SOHR, July 2, 2020、UPI, July 2, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県で住民とシリア軍が米軍部隊の進行を阻止(2020年7月2日)

ハサカ県では、SANA(7月2日付)によると、M4高速道路のタッル・タムル町とアブー・ラースィーン(ザルカーン)町を結ぶ区間に位置するダルダーラ橋(ダルダーラ村近郊)に展開するシリア軍部隊が、橋を通過しようとした米軍装甲車複数輌からなる車列の進行を阻止し、退却させた。

シリア人権監視団によると、米軍部隊の進行を阻止したのはダルダーラ村の住民とシリア軍部隊。

部隊はタッル・タムル町方面に向かおうとしていた。

住民らと米軍部隊の緊張が高まったのを受けて、ロシア軍部隊が現場に駆けつけ、両者を引き離し、米軍を退却させた。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍がマーリキーヤ(ダイリーク)市近郊のカーサーン村、カスル・ディーブ村で重点パトロールを実施、また同地一帯でのパトロール態勢を強化するため、マーリキーヤ市入り口に位置するワーニカ村に部隊を集結させた。

これに対して米国は、ロシア軍がマーリキーヤ市一帯への進入を阻止するため、アイン・アブド村に装甲車を待機させ、ロシア軍パトロール部隊の進行を妨害した。

このほか、6月30日にダイルナー・アーガー村近くで野営を続けていたロシア軍部隊がカーミシュリー市の基地に撤退した。

 

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同じくハサカ県では、SANA(7月2日付)によると、米軍の装甲車や大型貨物車輌など約30輌からなる車列が、ヤアルビーヤ町(タッル・クージャル)の国境通行所を経由し、イラク領内からシリア領内に新たに進入した。

これに関して、シリア人権監視団は複数の情報筋から得た情報だとして、米軍がヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町近郊にある農業用の空港に軍事基地を設置したと発表した。

AFP, July 2, 2020、ANHA, July 2, 2020、AP, July 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2020、Reuters, July 2, 2020、SANA, July 2, 2020、SOHR, July 2, 2020、UPI, July 2, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民28人と国内避難民(IDPs)11人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は581,351人、2019年以降帰還したIDPsは65,976人に(2020年7月2日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月2日付)を公開し、7月1日に難民28人(うち女性8人、子供15人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民28人(うち女性8人、子供15人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は581,351人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者186,103人(うち女性55,970人、子ども94,640人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,784,967人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は810,631人(うち女性243,238人、子供413,238人)となった。

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一方、国内避難民11人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは11人(うち女性4人、子供7人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した11人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は11人(うち女性4人、子供7人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は65,976人(うち女性23,017人、子供27,156人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,334,572人(うち女性405,576人、子供670,922人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 2, 2020をもとに作成。

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スィーマルカー国境通行所(ハサカ県)に向かおうとしたロシア軍憲兵隊の進行を米軍が阻止(2020年7月1日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア領内に違法に駐留を続ける米軍部隊が県北東部のマーリキーヤ(ダイリーク)市近郊の街道に展開し、パトロール活動を行うロシア軍憲兵隊の進行を阻止した(映像)。

ロシア軍憲兵隊は、米軍がイラク領(イラク・クルディスタン地域)からの兵站物資や兵員の搬入に利用しているティグリス川河畔のスィーマルカー国境通行所に向かってパトロール活動を実施していた。


一方、SANA(7月1日付)によると、米軍のタンクローリーや装甲車など30輌が、ティグリス川に面するスィーマルカー国境通行所を経由してイラクからシリア領内に新たに進入した。

AFP, July 1, 2020、ANHA, July 1, 2020、AP, July 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2020、Reuters, July 1, 2020、SANA, July 1, 2020、SOHR, July 1, 2020、UPI, July 1, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍とトルコ軍がM4高速道路での19回目となる合同パトロールを実施(2020年7月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍がM4高速道路での19回目となる合同パトロールを実施した。

合同パトロールは、タルナバ村からジスル・シュグール市近郊にいたる区間で行われた。

一方、トルコ軍は、イドリブ市東のマアーッラト・ナアサーン村近郊に新たな拠点を設置した。

これにより、シリア領内のトルコ軍監視所・拠点は70カ所となった。
(シリア人権監視団の計算だと66)

トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルワ村、タッル・トゥーカーン村、サルマーン村、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡、シャイフ・アキール山、アナダーン山、アレッポ市ラーシディーン地区(南)、アイス村(アイス丘)
ハマー県:ムーリク市、シール・マガール村
ラタキア県:ザイトゥーナ村

拠点

イドリブ県:マアッル・ハッタート村、サラーキブ市(3カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村(2カ所)、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ軍事キャンプ、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(3カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町(2カ所)、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村、アリーハー市、ジャンナト・クラー村、バサーミス村、カイヤーサート村、マルイヤーン村、マアッラータ村、タフタナーズ市、マンタフ村、ムハムバル村(2カ所)
アレッポ県:アナダーン市、アレッポ市ラーシディーン地区、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、ダーラ・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、バータブー村
ハマー県:ムガイル村

なおこのほかにも、トルコ軍はM4高速道路沿線に監視ポスト14カ所を設置している。

トルコ軍はまた、兵站物資を積んだ車輌約30輌を、カフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

AFP, July 1, 2020、ANHA, July 1, 2020、AP, July 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2020、Reuters, July 1, 2020、SANA, July 1, 2020、SOHR, July 1, 2020、UPI, July 1, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃(2020年7月1日)

ラッカ県では、ANHA(7月1日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市近郊のフーシャーナー村、ハーリディーヤ村などを砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領地に面するターディフ市近郊のクライザート村の農地で女児がシリア軍に狙撃され、死亡した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍の増援部隊約400人がタッル・タムル町からアブー・ラースィーン(ザルカーン)町にいたる地域に展開した。

AFP, July 1, 2020、ANHA, July 1, 2020、AP, July 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2020、Reuters, July 1, 2020、SANA, July 1, 2020、SOHR, July 1, 2020、UPI, July 1, 2020などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領、トルコのエルドアン大統領、イランのロウハーニー大統領がテレビ会議システムを通じて会談、北・東シリア自治局の支援を通じた分離主義的試みを拒否(2020年7月1日)

アスタナ会議の保証国であるロシア、トルコ、イランの首脳がテレビ会議システムを通じて首脳会談を行い、シリア情勢への対応について協議した。

会談に臨んだのは、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、イランのハサン・ロウハーニー大統領。

会談後に発表された声明で、三カ国の首脳は、シリアの独立と領土の一体性の維持を強く遵守する必要を確認、「テロとの戦い」を口実としたこれを侵害しようとする試み、いわゆる「自治局」支援などあらゆる分離主義的な試みを拒否すると強調した。

イドリブ県を中心とする緊張緩和地帯(第1ゾーン)については、同地での停戦維持にかかる諸合意を完全履行する必要を確認した。

そのうえで、シリア危機に軍事的解決はなく、国連安保理決議第2254号に基づいた政治プロセスによる問題解決を改めて主唱した。

一方、ダーイシュ(イスラーム国)、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)、その他のアル=カーイダ系の組織については、その根絶に向けて協力を継続することを確認した。

また、欧米諸国による一方的な制裁に異議を唱える一方、人道支援、難民・国内避難民(IDPs)の帰還に向けた行動を継続する必要を強調した。

SANA(7月1日付)などが伝えた。

AFP, July 1, 2020、ANHA, July 1, 2020、AP, July 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2020、Reuters, July 1, 2020、SANA, July 1, 2020、SOHR, July 1, 2020、UPI, July 1, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民37人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は581,323人に(2020年7月1日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月1日付)を公開し、6月30日に難民37人(うち女性12人、子供19人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民37人(うち女性12人、子供19人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は581,323人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者186,075人(うち女性55,962人、子ども94,625人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,784,967人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は810,603人(うち女性243,238人、子供413,238人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 1, 2020をもとに作成。

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イスラエルのネタニヤフ首相「アサド大統領はイランに足場を与え続ければ、自らの体制を危険に晒すことになる」(2020年6月30日)

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、訪問中のブライアン・フック米国務省上級政策顧問との会談後の共同記者会見で、「アサド大統領は、自国領内でイランに足場を与え続け、イスラエルに対する新たな戦線を開こうとするなら、自らの体制を危険に晒すことになるだろう」と述べた。

ネタニヤフ首相はまた「イスラエルはイランがシリアで大規模に軍事的プレゼンスを許しはしない。我々は必要なあらゆることを行い、イランが核兵器を開発するのを阻止する」と付言した。

AFP, June 30, 2020、ANHA, June 30, 2020、AP, June 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2020、Reuters, June 30, 2020、SANA, June 30, 2020、SOHR, June 30, 2020、UPI, June 30, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍はスハイル・ハサン准将指揮下の第25特殊任務師団の副司令官を交代(2020年6月30日)

ドゥラル・シャーミーヤ(6月30日付)、オリエント・ニュース(6月30日付)などは、親政府系の複数のSNSの情報をもとに、ユーヌス・アリー・ムハンマド大佐が、「トラ」の愛称で知られるスハイル・ハサン准将を司令官とする第25特殊任務師団の副司令官に任命されたと伝えた。

ムハンマド大佐は、今年初めのイドリブ県での第25特殊任務師団の作戦を監督した士官の一人。

また、第25特殊任務師団の副司令官を務めていたサーリフ・アブドゥッラー准将は、第16師団の司令官に任命されたという。

この人事は、ロシア軍司令部によるもの。

第25特殊任務師団は、「トラ部隊」として知られていたハサン准将の部隊を母体として2018年8月に正式に発足した部隊。

同部隊は改称前からロシア軍の支援を受けてきたが、ムハンマド大佐の副司令官は、ロシア軍が同部隊に対する監督や支援を強化する狙いがあると見られる。

また、アブドゥッラー准将が司令官となった第16師団も、最近になってロシア軍によって新たに発足した部隊。

AFP, June 30, 2020、ANHA, June 30, 2020、AP, June 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2020、Orient News, June 30, 2020、Reuters, June 30, 2020、SANA, June 30, 2020、SOHR, June 30, 2020、UPI, June 30, 2020などをもとに作成。

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フォンテジェスEU外務・安全保障政策上級代表「シリアにおける有意義な選挙とは新憲法のもとで行われるものだけ」(2020年6月30日)

ジョセップ・ボレル・フォンテジェスEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は『シャルク・アウサト』(6月30日付)のインタビューに応じ、そのなかで「シリアにおける有意義な選挙とは、国連安保理決議第2254号に基づき、新憲法のもとで行われるものだけだ」と述べた。

フォンテジェス上級代表はまた「アサド政権が自らの行動を明確に改め、政治プロセスを真摯且つ建設的に遵守する姿勢を示さなければ、制裁は科され続けることになる…。これはシリアの問題に関するEUの広範な路線と分かつことのできない一部分をなしている…。こうした措置の背後にある目的とは、シリアの政府に圧力をかけて弾圧行為を停止させ、国連のもと、安保理決議第2254号に従って、危機解決に必要な持続的な和平について交渉を行うことにある…。EUは真の政治移行が行われた場合にのみ、シリア復興に参加する」と付言した。

AFP, June 30, 2020、ANHA, June 30, 2020、AP, June 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2020、Reuters, June 30, 2020、SANA, June 30, 2020、al-Sharq al-Awsat, June 30, 2020、SOHR, June 30, 2020、UPI, June 30, 2020などをもとに作成。

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ロシアのヴェルシニン外務副大臣は「米国のシーザー法はシリア経済を麻痺させ、一般の市民に被害が及んでいる」と非難(2020年6月30日)

ベルギーの首都ブリュッセルで、22日に開幕していた国連とEUの共同開催による第4回ブリュッセル会議(「シリアと地域の未来の支援に向けた会議」)で最終日となる30日、上級閣僚級会合が開催された。

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会合に参加したロシアのセルゲイ・ヴェルシニン外務副大臣は、米国のシーザー・シリア市民保護法に言及、「シリア経済を麻痺させ、一般の市民に被害が及んでいる」と非難した。

フェルシニン時間は「この法律や制裁はシリアの市民を保護するためだというが、実際にはシリア経済を麻痺させ、シリアの一般人に打撃を与えている…。シリア経済は数年にわたるテロ攻撃で甚大な被害に苦しんでいる…。制裁は事態を困難にし、その悪影響は、ドナーの寄付や人道分野に対する制裁除外では払拭できない」と述べた。

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トルコノメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣はイドリブ県を中心とする緊張緩和地帯の情勢に言及、3月5日にロシアとトルコが交わした停戦合意を継続する必要があると述べた。

チャヴシュオール外務大臣はまた、新型コロナウイルスの感染拡大によってシリア人の被害が倍増したと付言、シリア人の痛みを解消するには持続的な政治解決を実現する必要があると強調した。

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ジェームズ・ジェフリー米国務省シリア問題担当特使は電話会議システムを通じて、国連安保理決議第2254号を刷新する必要があるとしたうえで、それが実現しない場合深刻な人道危機が生じると警鐘を鳴らした。

ジェフリー特使はまた、同決議に基づいた停戦を呼びかけてきたゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表を支援すると表面した。

AFP, June 30, 2020、ANHA, June 30, 2020、AP, June 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2020、Reuters, June 30, 2020、SANA, June 30, 2020、SOHR, June 30, 2020、UPI, June 30, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍がハサカ県ダイルナー・アーガー村に進駐しようとするも、住民はこれを拒否(2020年6月30日)

ハサカ県では、ANHA(6月30日付)によると、ロシア軍の装甲車や輸送車輌など数十輌からなる部隊が、カーミシュリー市(カーミシュリー国際空港)に設置されている基地を出発し、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村一帯の国境でパトロールを実施後、同村近郊のダイルナー・アーガー村に進駐しようとしたが、村人がこれを拒否したため、村の近くに野営所を設営した。

AFP, June 30, 2020、ANHA, June 30, 2020、AP, June 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2020、Reuters, June 30, 2020、SANA, June 30, 2020、SOHR, June 30, 2020、UPI, June 30, 2020などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県ザーウィヤ山地方で反体制派の拠点複数カ所を一時制圧(2020年6月30日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから117日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のルワイハ村一帯を砲撃、同地に進攻し、激しい戦闘の末に武装集団の拠点複数カ所を制圧した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

その後、「決戦」作戦司令室が反撃、制圧された拠点を奪還した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タッル・シハーブ町で政府との和解に応じた元反体制武装集団のメンバーが何者かによって撃たれて死亡した。

ナスィーブ村近郊で数日前に失踪した別の元反体制武装集団メンバー1人も遺体で発見された。

このほか、ムザイリーブ町での男性2人が何者かの発砲を受けて、死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県2件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を0件(イドリブ県0件、ラタキア県2件、アレッポ県0件、ハマー県1件)確認した。

AFP, June 30, 2020、ANHA, June 30, 2020、AP, June 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 30, 2020、Reuters, June 30, 2020、SANA, June 30, 2020、SOHR, June 30, 2020、UPI, June 30, 2020などをもとに作成。

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トルコがリビアに派遣したシリア人傭兵(国民軍戦闘員)約3,200人が契約期間の終了を受けて、シリア北部に帰還(2020年6月29日)

シリア人権監視団は、トルコがリビアに派遣していたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)約3,200人が契約期間の終了を受けて、シリア北部のトルコ占領地に帰還したと発表した。

シリア人傭兵は、ハリーファ・ハフタル将軍率いるリビア国民軍と戦うため、トルコによってリビアに派遣されていた。

同監視団によると、リビアに派遣されたシリア人傭兵は15,100人に上る。

そのなかには14~18歳の少年300人もおり、彼らのほとんどはスルターン・ムラード師団に所属しているという。

また、リビアに派遣された傭兵のうち約400人は欧州への渡航が目当てて、既に違法なルートを通じて欧州に密入国したという。

なお、リビアでの戦闘で死亡が確認されているシリア人傭兵は432人、うち30人が18歳以下の少年である。

AFP, June 29, 2020、ANHA, June 29, 2020、AP, June 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 29, 2020、Reuters, June 29, 2020、SANA, June 29, 2020、SOHR, June 29, 2020、UPI, June 29, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県ではトルコ軍の砲撃で住民1人死亡(2020年6月29日)

アレッポ県では、ANHA(6月29日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、バーブ市近郊に展開する北・東シリア自治局バーブ軍事評議会が展開するブワイヒジュ村を砲撃、住民1人が死亡、1人が負傷した。

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ラッカ県では、ANHA(6月29日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のクーバルラク村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍がシャルカーク村一帯で単独パトロールを実施した。

AFP, June 29, 2020、ANHA, June 29, 2020、AP, June 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 29, 2020、Reuters, June 29, 2020、SANA, June 29, 2020、SOHR, June 29, 2020、UPI, June 29, 2020などをもとに作成。

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