トルコ軍がアルーク村の揚水所を再び止水、タッル・アブヤド市近郊を砲撃しシリア民主軍兵士1人を殺害、シリア軍兵士ら3人を負傷させる(2020年5月7日)

ハサカ県では、ANHA(5月7日付)によると、ラアス・アイン市近郊のアルーク村にある揚水所に駐留するトルコ軍部隊とその支援を受ける国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市およびその周辺地域への水道水の供給を停止した。

ANHAによると、トルコ軍と国民軍がアルーク村にある揚水所を止水するのは今回で6回目。

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ラッカ県では、ANHA(5月7日付)によると、トルコ軍がタッル・アブヤド市近郊のアフダクー村を砲撃、シリア軍兵士2人が負傷した。

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、この砲撃により、シリア軍兵士2人が負傷するとともに、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士1人が死亡、1人が負傷したという。

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アレッポ県では、ANHA(5月7日付)によると、ロシア軍とトルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市東の国境地帯で合同パトロールを実施した。


AFP, May 7, 2020、ANHA, May 7, 2020、AP, May 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2020、Reuters, May 7, 2020、SANA, May 7, 2020、SOHR, May 7, 2020、UPI, May 7, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県ではシャーム解放機構がシリア軍を砲撃し、兵士多数死傷(2020年5月7日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから63日目となる5月7日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍がM4高速道路のタルナバ村からアリーハー市近郊に至る区間で合同パトロールを実施した。

パトロールの実施に合わせて、ロシア軍の無人航空機(ドローン)複数機が、バーラ村、アリーハー市、マストゥーマ村などの上空を旋回し、偵察活動を行った。

一方、シャーム解放機構は、ザーウィヤ山地方のカンスフラ村一帯に展開するシリア軍部隊を砲撃し、シリア軍側に複数の死傷者が出た。

ドゥラル・シャーミーヤ(5月7日付)によると、シャーム解放機構はカンスフラ村一帯に潜入しようとしたシリア軍部隊を迎撃し、兵士らを殺傷したという。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、治安当局がムサーラマ家の青年を逮捕したことに抗議するデモがダルアー市内で発生した。

デモ参加者は、ダルアー市ダルアー・バラド地区とマハッタ地区を結ぶ街道を、タイヤを燃やすなどして封鎖した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、バイト・ジン村で何者かがシリア軍第4師団の兵士を襲撃、殺害した。

AFP, May 7, 2020、ANHA, May 7, 2020、AP, May 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 7, 2020、Reuters, May 7, 2020、SANA, May 7, 2020、SOHR, May 7, 2020、UPI, May 7, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年5月7日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月7日付)を公開し、5月6日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は578,773人。

内訳は、レバノンからの帰還者183,525人(うち女性55,198人、子ども93,447人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,711,790人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は808,053人(うち女性242,474人、子供411,938人)。

CENTCOM, May 7, 2020をもとに作成。

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トルコ軍国境警備隊が、アイン・アラブ市近郊のロシア軍監視所を銃撃、シリア民主軍の兵士1人を殺害(2020年5月6日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の国境警備隊が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市西約8キロの地点に設置されているロシア軍の監視所を銃撃、監視所に駐留していた人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士1人を殺害、複数人を負傷させた。

AFP, May 6, 2020、ANHA, May 6, 2020、AP, May 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2020、Reuters, May 6, 2020、SANA, May 6, 2020、SOHR, May 6, 2020、UPI, May 6, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のラアス・アイン市(ハサカ県)で住民が国民軍の退去を求める(2020年5月6日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市住民が、トルコの支援を受ける国民軍どうしの不和や戦闘に抗議し、同市からの退去を要請した。

ラアス・アイン市では4月27日に国民軍に所属する第20師団と東部自由人連合がラアス・アイン市近郊のハルウーニー村、アドワーニーヤ村一帯で激しく交戦していた。

一方、トルコ軍はアレッポ県北部で活動している国民軍の戦闘員とその家族を大型バス8台に分乗させ、ラアス・アイン市に移住させた。

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アレッポ県では、ANHA(5月6日付)によると、トルコ占領下のシャッラー村で国民軍の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

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ラッカ県では、ANHA(5月6日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市を砲撃した。

AFP, May 6, 2020、ANHA, May 6, 2020、AP, May 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2020、Reuters, May 6, 2020、SANA, May 6, 2020、SOHR, May 6, 2020、UPI, May 6, 2020などをもとに作成。

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トルキスタン・イスラーム党はイドリブ県の火力発電所を破壊(2020年5月6日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから62日目となる5月6日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、SANA(5月6日付)によると、中国新疆ウィグル自治区出身者を中心に構成されるトルキスタン・イスラーム党がジスル・シュグール市近郊のザイズーン火力発電所の冷却塔を爆破、これを破壊した。

シリア人権監視団によると、火力発電所は、2015年3月にイドリブ県が「ファトフ軍」によって制圧されて以降、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルキスタン・イスラーム党によって分割管理されてきた。

両組織は、発電所の設備や備品を数年間にわたって持ち出しては、イドリブ県の廃品業者に売却していたという。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍はアーフィス村一帯で「決戦」作戦司令室と交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, May 6, 2020、ANHA, May 6, 2020、AP, May 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 6, 2020、Reuters, May 6, 2020、SANA, May 6, 2020、SOHR, May 6, 2020、UPI, May 6, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年5月6日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月6日付)を公開し、5月5日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は578,773人。

内訳は、レバノンからの帰還者183,525人(うち女性55,198人、子ども93,447人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,711,790人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は808,053人(うち女性242,474人、子供411,938人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 6, 2020をもとに作成。

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国際司法会議所(ゲルニカ37)はマフルーフに滞在先を提供しないようUAEに呼びかける(2020年5月5日)

英国のロンドンに本部を置く国際司法会議所(ゲルニカ37)は声明を出し、シリアのアサド政権の犯罪を支援、荷担してきたラーミー・マフルーフ氏を訴追するよう国際社会に呼びかけた。

声明によると、マフルーフ氏は、現在UAEに滞在していると思われ、米財務省による制裁にもかかわらず、シリア社会の破壊と数十万もの無垢の市民の殺戮において重要な役割を果てしてきたと考えられており、UAEに対して、国際法を遵守し、彼に滞在先を与えないよう呼びかけた。

AFP, May 6, 2020、ANHA, May 6, 2020、AP, May 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2020、Guernica 37, May 6, 2020、Reuters, May 6, 2020、SANA, May 6, 2020、SOHR, May 6, 2020、UPI, May 6, 2020などをもとに作成。

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フォード前駐シリア米大使「マフルーフの語りは、アサド大統領がムハーバラートの惨めな者どもを満足させ続けなければならないと考えていることを思い起こさせる」(2020年5月5日)

ロバート・フォード前駐シリア米大使は『シャルク・アウサト』紙(5月5日付)に「マフルーフ一族の邸宅での晩餐」と題したコラムを寄稿し、そのなかで、ラーミー・マフルーフ氏が経営に深く関与しているシリアテルとMTNに対する追徴課税に関して、治安機関がアサド大統領の支配を維持しており、そのことがマフルーフ氏への粛清の理由だとの見方を示した。

フォード前大使は「シリアの支配エリート内の分裂が近く政治移行をもたらすことは思わない」とする一方、「バッシャールと結婚以前、ロンドンのJP・モーガン投資銀行でマネージャーを務めていたアスマー・アサド(アフラス)は…ラーミーのトリックに対応する能力がある」、「マーヒル・アサドの取り巻きの一人であるビジネスマンのハドル・ターヒルが一部経済部門でラーミー・マフルーフと競おうとしているという分析にも注目している」と指摘した。

そのうえで「治安機関はバッシャールに忠誠を誓う影のような存在だ。フェイスブックを通じたラーミー(・マフルーフ)の語りは、バッシャールがムハーバラートの惨めな者どもを満足させ続けなければならないと考えていることを思い起こさせる」と締めくくった。

AFP, May 6, 2020、ANHA, May 6, 2020、AP, May 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2020、Reuters, May 6, 2020、SANA, May 6, 2020、al-Sharq al-Awsat, May 5, 2020、SOHR, May 6, 2020、UPI, May 6, 2020などをもとに作成。

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米軍の車列がシリア領内に進入し、カスラク村(ハサカ県)の基地に向かう(2020年5月5日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、兵站物資などを積んだ米軍の車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に進入し、カスラク村にある米軍基地に向かった。


AFP, May 5, 2020、ANHA, May 5, 2020、AP, May 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2020、Reuters, May 5, 2020、SANA, May 5, 2020、SOHR, May 5, 2020、UPI, May 5, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のアフリーン市で、トルコ軍兵士7人の新型コロナウイルス感染が確認(2020年5月5日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある「オリーブの枝」地域の中心都市アフリーン市で、トルコ軍兵士7人が新型コロナウイルスに感染していることが確認された。

感染は、アフリーン市内のトルコ軍基地で兵士らに対して行われたPCR検査で確認され、基地は封鎖されたという。

AFP, May 5, 2020、ANHA, May 5, 2020、AP, May 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2020、Reuters, May 5, 2020、SANA, May 5, 2020、SOHR, May 5, 2020、UPI, May 5, 2020などをもとに作成。

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トルコがリビアに派遣したシリア人傭兵(国民軍)の数は7,850人に(2020年5月5日)

シリア人権監視団は、トルコがハリーファ・ハフタル将軍率いるリビア国民軍と対立を続ける国民合意政府(GNA)を支援するため、シリア人傭兵(国民軍戦闘員)を新たに派遣したと発表した。

同監視団によると、これにより、リビアに派遣された傭兵は、シリア人以外の外国人も含めて7,850人となった。

また、シリア北部にトルコが設置しているキャンプで教練を受ける戦闘員の数は3,000人に達しているという。

なお、リビアでの戦闘で死亡したシリア人傭兵は261人に達しているという。

AFP, May 5, 2020、ANHA, May 5, 2020、AP, May 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2020、Reuters, May 5, 2020、SANA, May 5, 2020、SOHR, May 5, 2020、UPI, May 5, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のバーブ市(アレッポ県)での爆発で住民1人死亡(2020年5月5日)

アレッポ県では、ANHA(5月5日付)やSANA(5月5日付)によると、トルコ占領下のバーブ市のファーティマ・ザフラー・モスク近くで、車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民1人が死亡、国民軍の戦闘員多数が負傷した。

シリア人権監視団によると、死亡したのは両替商。

AFP, May 5, 2020、ANHA, May 5, 2020、AP, May 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2020、Reuters, May 5, 2020、SANA, May 5, 2020、SOHR, May 5, 2020、UPI, May 5, 2020などをもとに作成。

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イスラエル軍、あるいは米主導の有志連合がダイル・ザウル県の「イランの民兵」拠点を爆撃、14人を殺害(2020年5月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍が県南東部のクーリーヤ市、サーリヒーヤ村、マヤーディーン市近郊の砂漠地帯にある「イランの民兵」の拠点複数カ所を爆撃し、イラン人とイラク人14人が死亡した。

一方、ダイル・ザウル24(5月5日付)は、米主導の有志連合とも思われる所属不明の戦闘機複数機が県南東部にある「イランの民兵」の拠点複数カ所を激しく爆撃し、ラフバ城に近いマヤーディーン市一帯、バクラス村、マヤーディーン砂漠、ブーカマール砂漠、ブーカマール市近郊などで爆音が聞こえたと伝えた。

AFP, May 5, 2020、ANHA, May 5, 2020、AP, May 5, 2020、Dayr al-Zawr 24, May 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2020、Reuters, May 5, 2020、SANA, May 5, 2020、SOHR, May 5, 2020、UPI, May 5, 2020などをもとに作成。

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M4高速道路でのロシア・トルコ軍合同パトロール部隊が初めてアリーハー市郊外に到達(2020年5月5日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから61日目となる5月5日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍は、3月5日の停戦合意に従い、アレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路で合同パトロールを実施した。

合同部隊は、タルナバ村を出発、ムサイビーン村を経由して、アリーハー市郊外までの区間をパトロールした。

合同パトロール部隊がアリーハー市郊外にまで到達したのは今回が初めて。

一方、シリア政府支配地域に面するアーフィス村ではトルコ軍部隊が掩体壕を新設した。

これに対して、サラーキブ市北の設置されている検問所に駐留するシリア軍がトルコ軍の重機(ブルドーザー)を砲撃、これを破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、治安機関が地元の名士らに対して、ムザイリーブ町のムザイリーブ区庁舎を4日に襲撃し、職員9人を殺害した「テロ集団」の司令官を5日中に引き渡すよう要求、これに応じない場合は同地に進攻すると最後通告を出した。

これを受けて、事態悪化を懸念したロシアが地元名士と面談し、地元名士にリーダーを探し出し、その身柄引き渡すことを約束させた。

一方、ジュビーブ村(スワイダー県)とウンム・ワラド村を結ぶ街道では、離反兵が何者かの襲撃を受けて、殺害された。

 

AFP, May 5, 2020、ANHA, May 5, 2020、AP, May 5, 2020、Dayr al-Zawr 24, May 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 5, 2020、Reuters, May 5, 2020、SANA, May 5, 2020、SOHR, May 5, 2020、UPI, May 5, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年5月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月5日付)を公開し、5月4日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は578,773人。

内訳は、レバノンからの帰還者183,525人(うち女性55,198人、子ども93,447人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,711,790人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は808,053人(うち女性242,474人、子供411,938人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 5, 2020をもとに作成。

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米軍部隊がハサカ県タッル・タムル町入り口に展開、ロシア軍の通行を妨害(2020年5月4日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍部隊がヘリコプター複数機の支援を受けて、タッル・タムル町入り口に展開した。

ロシア軍部隊がラッカ県アイン・イーサー市とハサカ県カーミシュリー市を結ぶM4高速道路を通過するのを阻止するのが目的。

これに対して、ロシア軍部隊は、米軍が展開する地域を迂回して、アーリヤ村に向かった。

一方、ANHA(5月4日付)などによると、ロシア軍とトルコ軍がマアバダ(カルキールキー)町近郊の国境地帯で合同パトロールを実施した。

AFP, May 4, 2020、ANHA, May 4, 2020、AP, May 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 4, 2020、Reuters, May 4, 2020、SANA, May 4, 2020、SOHR, May 4, 2020、UPI, May 4, 2020などをもとに作成。

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イスラエル軍と思われる戦闘機がアレッポ県サフィール市近郊をミサイル攻撃(2020年5月4日)

SANA(5月4日付)は、シリア軍筋の情報として、午後10時32分、ハマー県イスリヤー村北東に飛来した敵機(所属明示せず)が、アレッポ県サフィーラ郡にある軍の倉庫複数棟をミサイルで攻撃、シリ軍防空部隊がこれを迎撃した。

ANHA(5月4日付)によると、ミサイル攻撃を行ったのはイスラエル軍戦闘機。

サフィーラ市近郊にある科学研究センターを狙ったという。

シリア人権監視団は、ミサイル攻撃が「イスラエルによると思われる」としたうえで、科学研究センター内の第247課が狙われ、弾薬庫が破壊されたと発表した。

イスラエルの民間衛星画像企業イメージサット・インターナショナルはその後(7日)、標的となった科学研究センターの衛星写真を公開した。

AFP, May 4, 2020、ANHA, May 4, 2020、AP, May 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 4, 2020、ImageSat International, May 7, 2020、Reuters, May 4, 2020、SANA, May 4, 2020、SOHR, May 4, 2020、UPI, May 4, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がハサカ県北部、ラッカ県北部を砲撃(2020年5月4日)

ハサカ県では、SANA(5月4日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・タムル町近郊のタッル・マナーフ村、ファッカ村、ダルダーラ村、アズィーズィーヤ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(5月4日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が3日夜から4日未明にかけて、アフダクー村、クーバルラク村、スライブ村、カルファラ村を砲撃した。

トルコ軍と国民軍はまた、ズィヌービヤー村、ザイン・アラブ村を砲撃した。

AFP, May 4, 2020、ANHA, May 4, 2020、AP, May 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 4, 2020、Reuters, May 4, 2020、SANA, May 4, 2020、SOHR, May 4, 2020、UPI, May 4, 2020などをもとに作成。

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米国が収監中のダーイシュ・メンバーをシリアからイラクへ移送(2020年5月4日)

ハサカ県では、SANA(5月4日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、米国が北・東シリア自治局内の刑務所に収監されていたダーイシュ(イスラーム国)のメンバーをイラクへと移送した。

同地元筋によると、米軍装甲車6輌がイラクからハサカ県に入り、シャッダーディー市東にある複数の刑務所に収監されていたダーイシュ・メンバーを乗せて、イラク領内に引き返したという。

AFP, May 4, 2020、ANHA, May 4, 2020、AP, May 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 4, 2020、Reuters, May 4, 2020、SANA, May 4, 2020、SOHR, May 4, 2020、UPI, May 4, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年5月4日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月4日付)を公開し、5月3日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は578,773人。

内訳は、レバノンからの帰還者183,525人(うち女性55,198人、子ども93,447人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,711,790人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は808,053人(うち女性242,474人、子供411,938人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 4, 2020をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍ヘリコプターがロシア軍憲兵隊が駐留するハサカ県北東部に飛来(2020年5月3日)

ハサカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月3日付)によると、米主導の有志連合のヘリコプターがシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町一帯の上空に飛来し、監視活動を行った。

ハーブール(5月3日付)などによると、米軍のヘリコプター2機が、ロシア軍憲兵隊が展開するタッル・タムル町一帯の上空を1時間以上にわたり旋回し続けたという。

米軍ヘリコプターの派遣は2日にカーミシュリー市東で米軍の部隊がロシア軍憲兵隊によって通行を阻止されたのを受けたもの。

AFP, May 3, 2020、ANHA, May 3, 2020、AP, May 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2020、al-Khabur, 、Reuters, May 3, 2020、SANA, May 3, 2020、SOHR, May 3, 2020、UPI, May 3, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局が管理するハサカ市の刑務所でダーイシュ・メンバーが暴動(2020年5月3日)

ハサカ県では、ANHA(5月3日付)によると、北・東シリア自治局が管理するハサカ市グワイラーン地区にあるスィナーア刑務所(グワイラーン刑務所)で、拘留中のダーイシュ(イスラーム国)メンバーが暴動を起こしたが、内務治安部隊(アサーイシュ)がこれを鎮圧した。

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のキーヌー・ガブライール報道官が発表した声明によると、暴動は2日晩から3日まで続いたが、内務治安部隊、テロ撲滅部隊、米主導の有志連合が介入し、最終的には暴動を首謀したメンバーとの交渉の末に鎮圧した。

AFP, May 3, 2020、ANHA, May 3, 2020、AP, May 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2020、Reuters, May 3, 2020、SANA, May 3, 2020、SOHR, May 3, 2020、UPI, May 3, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がアレッポ県北部、ラッカ県北部を砲撃(2020年5月3日)

アレッポ県では、ANHA(5月3日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のカフル・アントゥーン村、イルシャーディーヤ村、マーリキーヤ村、マルアナーズ村、アルカミーヤ村、シャワーリガ村、バイナ村、ダイル・ジャマール村、スーガーニカ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(5月3日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊の村々を砲撃した。

AFP, May 3, 2020、ANHA, May 3, 2020、AP, May 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2020、Reuters, May 3, 2020、SANA, May 3, 2020、SOHR, May 3, 2020、UPI, May 3, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構がカフルタハーリーム町(イドリブ県)に検問所を増設、携帯電話の通話記録をチェックするなどして、住民への締め付けを強化(2020年5月3日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから59日目となる5月3日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がカフルタハーリーム町に検問所を増設、携帯電話の通話記録をチェックするなどして、住民への締め付けを強化した。

これは、同町で2日、シリア政府支配地域とを結ぶ通商用の通行所の設置に反対するデモが発生したのを受けたもの。


一方、トルコ軍は、兵站物資などを積んだ車輌30輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

このほか、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、カンスフラ村、スフーフン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, May 3, 2020、ANHA, May 3, 2020、AP, May 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 3, 2020、Reuters, May 3, 2020、SANA, May 3, 2020、SOHR, May 3, 2020、UPI, May 3, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年5月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月3日付)を公開し、5月2日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は578,773人。

内訳は、レバノンからの帰還者183,525人(うち女性55,198人、子ども93,447人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,711,790人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は808,053人(うち女性242,474人、子供411,938人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 3, 2020をもとに作成。

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ジェフリー米国務省シリア問題担当特使:「我々はシリア領内のイランの部隊を含むすべての外国軍部隊を撤退させることに注力している。このなかには我が軍、イスラエル軍、そしてトルコ軍も含まれる」(2020年5月2日)

ジェームズ・ジェフリー米国務省シリア問題担当特使は『シャルク・アウサト』紙(5月2日付)とのインタビューで、シリアへの制裁が政権内の「狭いサークル」に対するものだと正当化する一方、4月に入って増加しているイスラエル軍によるシリアへのミサイル攻撃に関して「外交、兵站といったあらゆる可能な方法で…、シリアにあるイランの拠点への爆撃を支援する」と述べた。

フェフリー特使の主な発言は以下の通り:

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「アサド政権に政治的解決を受け入れさせるまで、経済制裁継続を支持する」。

「シリアのアサド政権をイランと引き離そうとするのは「狂ったアイデア」だ。

多くのアラブ諸国がアサド大統領な男と和解せず、イランから遠ざけることができると主張するが、イランがシリアの国家と社会に深く浸透していることを踏まえると、それは決してできないだろう」。

「外交、兵站といったあらゆる可能な方法で…、イスラエルによるシリアにあるイランの拠点への爆撃を支援する」。

「我々はシャーム解放機構がシリアに駐留するロシア軍にとっての脅威だけでなく、みなにとっての脅威だとみている。またイドリブ県の穏健な反体制派にとっても脅威で、これこそが我々の真の懸念である…。しかし、シリア軍によるイドリブ県攻撃は正当化されるものではない」。

「シリア政府をイドリブ県から遠ざけることが米国の戦略的目的だ…。トルコに同地でのテロ組織を担って欲しいと考えており、トルコがそれを非常に効率的に行おうとする兆候がある」。

「(3月5日にロシアとトルコが交わした)停戦は、トルコがシャーム解放機構に圧力をかけ続ける限り継続されるだろう」。

「カーミシュリー市やダイル・ザウル市を除いて、ロシア軍の大規模な駐留はなく、いわゆる「ロシアの占領支配」というものもなく、実質的な駐留はしていない…。同地に展開しているのは、我々の同盟者であるシリア民主軍(人民防衛隊(YPG)主体)だ…。ダーイシュ(イスラーム国)を完全に打ち負かすまで駐留は続けられ…、撤退のスケジュールは今のところない。

「我々の政策はシリア領内のイランの部隊と、2011年以降に入ってきたすべての外国軍部隊を撤退させることに注力している。このなかには我が軍、イスラエル軍、そしてトルコ軍も含まれる」と付言した。

「(2021年に予定されている)シリアでの大統領選挙は、国連の監視のもとに実施されなければ、国際社会の信任を得ることはないだろう」。

「UAEはシリア政府と関係を修復させたが、アサド側から何の見返りも得ていない…。彼(アサド大統領)は彼ら(UAE)何の謝意も述べなかったのだと思う…。UAEはアサド政権の政策を変化させることはできなかったし、米国のシリア政策にも影響を与えることはできなかった」。

AFP, May 2, 2020、ANHA, May 2, 2020、AP, May 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 2, 2020、Reuters, May 2, 2020、SANA, May 2, 2020、SOHR, May 2, 2020、UPI, May 2, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍憲兵隊がカーミシュリー市郊外で米軍のパトロール分隊に対峙、通行を阻止(2020年5月2日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍憲兵隊がカーミシュリー市郊外の街道に展開、同市の東側から進入しようとした米軍のパトロール分隊に対峙、通行を阻止した。

ロシア軍と米軍のにらみ合いは数時間続き、最終的には米軍が現場を立ち去ったという。

https://twitter.com/ASBMilitary/status/1256610564593328129?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1256610564593328129&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.almasdarnews.com%2Farticle%2Frussian-military-blocks-us-convoy-in-show-of-force-in-northeast-syria-video%2F

AFP, May 2, 2020、ANHA, May 2, 2020、AP, May 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 2, 2020、Reuters, May 2, 2020、SANA, May 2, 2020、SOHR, May 2, 2020、UPI, May 2, 2020などをもとに作成。

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トルコによってリビアに派遣されたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)26人が戦死(2020年5月2日)

シリア人権監視団によると、トルコによってリビアに派遣されたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)26人が、リビア国民軍との最近の戦闘で死亡したと発表した。

これにより、リビアで死亡したシリア人戦闘員の数は249人になった。

なお、トルコがリビアに派遣したシリア人戦闘員の数は約7,400人にのぼり、アレッポ県内のキャンプで約2,500人がリビアへの派遣に向けた教練を受けているという。

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リビア国民軍の戦争広報局は、リビア国民軍がトルコによって派遣されたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)と交戦し、彼らを殺害する映像を公開した。

AFP, May 2, 2020、ANHA, May 2, 2020、AP, May 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 2, 2020、Reuters, May 2, 2020、SANA, May 2, 2020、SOHR, May 2, 2020、UPI, May 2, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配の中心であるイドリブ市にトルコ軍装甲車が入る(2020年5月2日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから58日目となる5月2日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を3件(イドリブ県2件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ナイラブ村、サルミーン市一帯で反体制武装集団どうしの戦闘が発生した。

戦闘は、トルコの後援を受ける国民解放戦線を主導するシャーム軍団の司令官が何者かに襲撃されたことをきっかけに発生した。

また、アリーハー市、カフルタハーリーム町で、シャーム解放機構による通商用の通行所設置の動きに抗議するデモが行われた。

一方、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市に、トルコ軍装甲車が国民解放戦線とともに入った。

このほか、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、ファッティーラ村、フライフィル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイル町近郊で、ヒズブッラーや空軍情報部の協力者が自宅前で何者かに撃たれて死亡した。

AFP, May 2, 2020、ANHA, May 2, 2020、AP, May 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 2, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 2, 2020、Reuters, May 2, 2020、SANA, May 2, 2020、SOHR, May 2, 2020、UPI, May 2, 2020などをもとに作成。

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