ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月27日付)を公開し、4月26日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 27, 2020をもとに作成。

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トルコ軍がM4高速道路でロシア・トルコ軍の合同パトロールに反対して行われていた座り込みデモを強制排除、シャーム解放機構と交戦(2020年4月26日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月26日付)、イナブ・バラディー(4月26日付)、ザマーン・ワスル(4月26日付)、ANHA(4月26日付)、シリア人権監視団などによると、トルコ軍が早朝、ナイラブ村近郊のM4高速道路で続けられていた「尊厳の座り込み」デモを強制排除した。

デモは、ロシア・トルコ軍によるM4高速道路の合同パトロールに反対するため、3月13日に開始されていた。

トルコ軍と警察からなる大規模部隊は、装甲車、重機を伴い、ナイラブ村近郊の座り込み現場に入り、路上に積まれていた土嚢を撤去、催涙弾や放水でデモ参加者を排除しようとしたが、デモ参加者が投石を行うなどして抵抗したため、トルコ軍が実弾で応戦した。

トルコ軍の発砲により、シャーム解放機構のメンバー2人と同組織に自治を委託されている救国戦線の職員2人の合わせて4人が死亡した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍は、デモ参加者が設営していたテントのほとんどを撤去した。

なお、トルコ軍は13日にも強制排除を試みていた。

https://www.youtube.com/watch?v=c1JGJOvUArQ

https://www.youtube.com/watch?v=N3wMZGSfcDs

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イナブ・バラディーが現地の複数の軍事筋の話として伝えたところによると、強制排除を受けて、武装集団がナイラブ村近郊でトルコ軍部隊を襲撃、対戦車ミサイルで重機、戦車、装甲車を狙い、被害を与えた。

ザマーン・ワスルによると、狙われたのはトルコ軍の戦車2輌。

イナブ・バラディーとザマーン・ワスルは攻撃を行った武装集団を特定せずに報じたが、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が主導する反体制武装集団が、ナイラブ村近郊に設置されているトルコ軍の拠点複数カ所を攻撃したと発表した。

なお、トルコ軍はヘリコプターを現地に派遣し、負傷した兵士を本国に移送した。

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トルコ軍部隊が襲撃されたのを受けて、トルコ軍はバイラクタルTB2無人航空機(ドローン)を投入し、対戦車ミサイルが発射された地点を爆撃、また地上部隊が砲撃を行い、シャーム解放機構と交戦した。

シリア人権監視団によると、バイラクタルTB2の爆撃はナイラブ村に対して行われ、シャーム解放機構の車輌が被弾、メンバー2人が殺害、3人が負傷した。
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一方、シャーム解放機構に近いイバー・ネット(4月26日付)によると、ハザーヌー町近郊で、住民数十人が、トルコ軍による「尊厳の座り込み」強制排除で犠牲者が出たことへの対抗措置として、バーブ・ハワー国境通行所に至る道路を封鎖し、トルコ軍車輌の通行を妨害した。

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シリア人権監視団によると、その後、トルコの支援を受ける反体制武装集団がシャーム解放機構と会合を開き、トルコ軍との戦闘を収拾、座り込みデモを中止させた。

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しかし、シャーム解放機構のタキー・ディーン・ウマル広報関係局長はドゥラル・シャーミーヤ(4月26日付)に対して、トルコ軍の無人航空機(ドローン)による爆撃と事態収拾についての情報を否定した。

ウマル広報関係局長は、「我らがムジャーヒディーンがトルコ軍の無人航空機に狙われたというニュースが流れているが、このニュースは正しくない。また我々とトルコがマストゥーマ村で会合したとの情報も流れているが、これも正しくない」と述べた。

AFP, April 26, 2020、ANHA, April 26, 2020、AP, April 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 26, 2020、‘Inab Baladi, April 26, 2020、Reuters, April 26, 2020、SANA, April 26, 2020、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, April 26, 2010、SOHR, April 26, 2020、UPI, April 26, 2020、Zaman al-Wasl, April 26, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が反体制派の支配下にあるイドリブ県、アレッポ県を砲撃(2020年4月26日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから52日目となる4月26日、トルコ軍の無人航空機(ドローン)がM4高速道路沿線のナイラブ村でシャーム解放機構の車輌を爆撃した。

シリア・ロシア軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村、ハザーリーン村、スフーフン村、バーラ村、バイニーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・アンマ村、カフルタアール村、第46連隊基地一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タファス市でズウビー家とカヤワーン家の民兵が交戦となり、女性1人を含む5人が死亡した。

AFP, April 26, 2020、ANHA, April 26, 2020、AP, April 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 26, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 26, 2020、Reuters, April 26, 2020、SANA, April 26, 2020、SOHR, April 26, 2020、UPI, April 26, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月26日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月26日付)を公開し、4月25日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 26, 2020をもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊を砲撃(2020年4月25日)

ハサカ県では、SANA(4月25日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のマバーキル・コンプレクスを砲撃した。

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アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、21、23日にトルコ占領下のシーラーワー町近郊のバッラーダ村・キーマール村間、ジャラーブルス市・ラーイー村間で国民軍を攻撃し、戦闘員10人を殺害、14人を負傷させたと発表した。

ANHA(4月25日付)が伝えた。

AFP, April 25, 2020、ANHA, April 25, 2020、AP, April 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 25, 2020、Reuters, April 25, 2020、SANA, April 25, 2020、SOHR, April 25, 2020、UPI, April 25, 2020などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県、ハマー県の反体制派支配地を砲撃(2020年4月25日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから51日目となる4月25日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、バーラ村、バイニーン村、カフル・ウワイド村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は兵站物資を積んだ貨物車輌など20輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアンカーウィー村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市でシリア政府との和解に応じた元反体制武装集団のメンバーが何者かによって銃で撃たれて死亡した。

AFP, April 25, 2020、ANHA, April 25, 2020、AP, April 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 25, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 25, 2020、Reuters, April 25, 2020、SANA, April 25, 2020、SOHR, April 25, 2020、UPI, April 25, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月25日付)を公開し、4月24日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 25, 2020をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコはリビア行きに応じないシリアの武装集団への物資供給を停止(2020年4月24日)

シリア人権監視団は、トルコの諜報機関が、占領下のラッカ県タッル・アブヤド市一帯地域から、国民軍の戦闘員の一団をトルコ領内に移送したと発表した。

移送は、リビアへの派遣が目的。

同監視団によると、トルコの諜報機関は、国民軍の司令部に対して、リビアに派兵するための戦闘員数百人のリストを提出するよう「要請」していた。

これに対して、国民軍は、東部自由人連合、東部軍、スルターン・ムラード師団などの戦闘員2,100人のリストを示したという。

その一方、ダマスカス郊外県東グータ地方やヒムス県の出身者からなるラフマーン軍団など、国民軍に所属する多くの武装集団が、リビアに派遣する戦闘員にリストの提出を拒否し、トルコの「要請」に従わなかったため、国民軍はこれらの組織への物資の供与を停止したという。

AFP, April 24, 2020、ANHA, April 24, 2020、AP, April 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2020、Reuters, April 24, 2020、SANA, April 24, 2020、SOHR, April 24, 2020、UPI, April 24, 2020などをもとに作成。

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イドリブ市クスール地区にあるシャーム解放機構の本部に何者かが手榴弾を投げ込み、メンバー1人が死亡(2020年4月24日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから50日目となる4月24日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、何者かがイドリブ市のクスール地区にあるシャーム解放機構の本部に手榴弾を投げ込み、メンバー1人が死亡した。

一方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、カンスフラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハッダーダ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月24日付)によると、アイン・イーサー市近郊の街道でシリア軍の車輌が爆発に巻き込まれ、運転手1人を含む2人が死亡、士官6人が負傷した。

AFP, April 24, 2020、ANHA, April 24, 2020、AP, April 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 24, 2020、Reuters, April 24, 2020、SANA, April 24, 2020、SOHR, April 24, 2020、UPI, April 24, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月24日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月24日付)を公開し、4月23日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 24, 2020をもとに作成。

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トルコ、ロシア、イランがテレビ会議システムで外相会談(2020年4月23日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣がテレビ会議システムで会談を行い、シリア情勢などについて意見を交わした。

トルコ日刊紙『ヒュッリイイェト』(4月23日付)によると、会談のなかで、チャヴシュオール外務大臣は、シリア軍や「イランの民兵」が停戦違反を続けていると非難、これを阻止するための介入もあり得ると述べた。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Hurryiet, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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ダーイシュはダイル・ザウル県でイラク人民動員隊の拠点を襲撃、2人を殺害(2020年4月23日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のマヤーディーン市近郊の砂漠地帯にあるイラク人民動員隊に所属するヒズブッラー大隊の拠点を襲撃、戦闘でイラク人2人が死亡、5人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、県東部のサラミーヤ市東にあるブーファイヤード・ダム近くでダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍・親政権民兵が交戦し、シリア軍側の兵士1人とダーイシュ戦闘員2人が死亡した。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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シリア人権監視団:トルコがリビアに派遣した戦闘員のなかにダーイシュ元メンバーや外国人ジハード主義者が39人含まれている(2020年4月23日)

英国で活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団は、トルコによってリビアへと派遣されている国民軍(Turkish-backed Free Syrian Army、TFSA)の戦闘員のなかに、ダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーと外国人ジハード主義者が含まれていると発表した。

同監視団によると、その数は確認されているだけで39人に上るという。

なお、シリア人権監視団が20日に発表したところによると、リビアに派遣された国民軍戦闘員は約5,300人に達し、これまでに199人がハリーファ・ハフタル将軍率いるリビア国民軍との戦闘で死亡している。

また、約2,100人が派遣に向けて、シリア北部の「オリーブの枝」、「ユーフラテスの盾」地域に設置されているキャンプでトルコ軍の教練を受けているという。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍が政府支配下のユーフラテス川西岸にある水上通行所を攻撃(2020年4月23日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍が、米主導の有志連合の航空支援を受けて、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のシュハイル村、ズィーバーン町にある水上通行所を攻撃した。

密輸の拠点となっているこの通行路を閉鎖させるのが目的だという。


AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市近郊で国民軍部隊が地雷の爆発に巻き込まれ、多数死傷(2020年4月23日)

ハサカ県では、SANA(4月23日付)やシリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のアフラース村でトルコ軍の支援を受ける国民軍の部隊が地雷の爆発に巻き込まれ、多数死傷した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のタッル・アブヤド市近郊に位置するマシュラファト・シャイフ・アフマド村で、トルコの諜報機関が、地元の有力部族の一つウナイザーン族の部族長を拘束したが、同日中に釈放された。

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との関与を疑われての拘束だが、釈放された部族長はメディアの圧力で釈放されたとして謝意を表明した。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー県で親政権民兵が反体制派のカラーマ軍の車を襲撃し、3人殺害(2020年4月23日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから49日目となる4月23日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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スワイダー県では、スワイダー24(4月23日付)によると、マフラーン・ウバイド氏とナースィル・サアディー氏が率いるサルハド市の民兵(親政権)が同市で反体制武装集団のシャイフ・カラーマ軍団の車を攻撃し、乗っていた3人を殺害した。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、Suwayda 24, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月23日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月23日付)を公開し、4月22日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 23, 2020をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

所属不明の戦闘機複数機がダイル・ザウル県南東部を爆撃、「イランの民兵」15人が死亡(2020年4月22日)

ダイル・ザウル県では、反体制派系サイトのジュルフ・ニュース(4月22日付)によると、所属不明の戦闘機複数機が、県南東部のブーカマール市近郊の砂漠地帯に展開するイラン・イスラーム革命防衛隊の拠点を爆撃し、ファーティミーユーン旅団の戦闘員8人、イラク人民兵3人を含む15人が死亡、数十人が負傷した。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Jurf News, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領が、トルコのエルドアン大統領、イランのロウハーニー大統領と電話会談(2020年4月22日)

ロシア大統領府は公式声明を出し、ヴラジミール・プーチン大統領が、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、イランのハサン・ロウハーニー大統領と電話会談を行い、イドリブ県情勢について意見を交わしたと発表した。

声明によると、エルドアン大統領との会談では、イドリブ県での停戦合意の実施状況について確認、シリアの主権尊重と領土の一体性を遵守し、軍事、外交チャンネルを通じて協力と連絡を継続することを確認した。

一方、イランのファルス通信(4月22日付)によると、イラン、トルコ、ロシアがアスタナ・プロセスでの合意を実施するための対話を行うことを確認、ロウハーニー大統領はシリア国民および地域諸国の安定のために行動する必要があると強調した。

トルコのエルドアン大統領は会談で、三カ国ビデオ首脳会談を提案したという。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、FARS, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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ラッカ県タッル・アブヤド市近郊でトルコ軍がシリア民主軍に所属していたとの容疑で部族長を拘束(2020年4月22日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍部隊が、国民軍憲兵隊を伴って、タッル・アブヤド市近郊のマシュラファト・シャイフ・アフマド村で強制捜査を実施し、ヌアイム族のシャイフの1人を拘束した。

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属していたというのが拘束の理由。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県で住民が米軍装甲車に投石(2020年4月22日)

ハサカ県では、SANA(4月22日付)が複数の住民の話として伝えたところによると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・ハミース市近郊(ラヒーヤト・サウダ村の南)に位置するウンム・ガディール村、サーミナト・ラヒーヤ村の住民が、シリア軍兵士とともに、村を通過しようとした米軍装甲車の車列に投石などを行い、進行を阻止した。

住民らの抵抗にあった米軍の車列は通過をあきらめて、引き返した。

シリア人権監視団によると、投石を受けたのはファルファラ村でパトロールを実施していた米軍部隊。

住民は国防隊とともに投石を行ったという。

また、シリア人権監視団によると、大型トレーラーなど30輌あまりの車輌からなる米軍の車列が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市を通過し、米軍基地が違法に設置されている同市西のハイムー村およびタッル・バイダル村方面に向かった。

一方、ANHA(4月22日付)によると、ロシア軍とトルコ軍がダルバースィーヤ市一帯の国境地帯で合同パトロールを実施した。


AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県でシリア軍の砲撃に対し、アル=カーイダ主導の反体制派とトルコ軍が反撃(2020年4月22日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから48日目となる4月22日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・アンマ村、カスル村、カフルタアール村、カフル・ヌーラーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、シリア政府支配下のカフル・ハラブ村、ミーズナーズ村を砲撃した。

また、トルコ軍も、県西部のシリア軍拠点を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村を砲撃した。

一方、トルコ軍は、軍用車輌約25輌からなる車列を、カフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

このほか、2月のシリア・ロシア軍とトルコ軍、「決戦」作戦司令室の戦闘で避難していたマストゥーマ村の住民数十世帯が帰宅した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ウンム・ワラド村では何者かが軍事治安局の兵士の自宅を襲撃、この兵士を射殺した。

また、ダーイル町・イブタア町間の街道では、空軍情報部の士官が乗った車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、この士官が負傷、同行していた兵士1人が死亡した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、サルハド市で地元の民兵と、ドゥルーズ派宗徒からなる反体制武装集団のシャイフ・カラーマ軍団が交戦し、双方合わせて5人が死亡した。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月22日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月22日付)を公開し、4月21日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 22, 2020をもとに作成。

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カーミシュリー市で国防隊とアサーイシュが交戦、ロシアの仲介で事態収束(2020年4月21日)

ハサカ県では、ANHA(4月21日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市で、政府側の国防隊が自治局側の内務治安部隊(アサーイシュ)の拠点複数カ所を攻撃、アサーイシュが応戦し、戦闘となった。

国防隊はハラクー地区内のシリア政府支配地域と北・東シリア自治局支配地域の境界に設置されているアサーイシュの拠点の制圧を目指して攻撃に及んだ。

数時間の戦闘の末、ロシア軍が北・東シリア自治局とともに仲裁にあたり、国防隊は戦闘を停止し、撤退することを誓約し、事態は収拾した。

なお、カーミシュリー市では19日、サラーム交差点近くで国防隊の拠点を狙った2件の爆発事件が発生していた。

AFP, April 21, 2020、ANHA, April 21, 2020、AP, April 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2020、Reuters, April 21, 2020、SANA, April 21, 2020、SOHR, April 21, 2020、UPI, April 21, 2020などをもとに作成。

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トルコ領内からシリア難民約600人がラッカ県タッル・アブヤド市に移住(2020年4月21日)

ラッカ県では、ANHA(4月21日付)によると、国民軍戦闘員の家族600人以上を乗せた車150台からなる車列がトルコ領内からアレッポ県ジャラーブルス市を経由して、タッル・アブヤド市に移住した。

タッル・アブヤド市に入った600人は、ダマスカス郊外県東グータ地方、ヒムス県出身者。

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アフリーン解放軍団は声明を出し、15日、17日、18日に、アレッポ県のシーラーワー町近郊のカフル・ナッブー村一帯、アアザーズ市近郊、アフリーン市で、トルコの支援を受ける国防軍の拠点に対して爆弾、狙撃などで攻撃を行い、6人を殺害、5人を負傷させたと発表した。

ANHA(4月21日付)が伝えた。

AFP, April 21, 2020、ANHA, April 21, 2020、AP, April 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2020、Reuters, April 21, 2020、SANA, April 21, 2020、SOHR, April 21, 2020、UPI, April 21, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍がハサカ県ダルバースィーヤ市一帯の国境地帯で単独でのパトロールを実施(2020年4月21日)

ハサカ県では、ANHA(4月21日付)によると、ロシア軍がダルバースィーヤ市一帯の国境地帯で単独でのパトロールを実施した。

当初はトルコ軍との合同パトロールが予定されていたが、トルコ軍が予定時間になっても集合場所に指定されていたシーリーク村に部隊を派遣しなかったため、単独でのパトロールとなった。

一方、シリア人権監視団によると、ダルバースィーヤ市の中心街に位置する大モスク裏にオートバイの乗った男性1人が爆弾を投げ込み、爆発が発生した。

AFP, April 21, 2020、ANHA, April 21, 2020、AP, April 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2020、Reuters, April 21, 2020、SANA, April 21, 2020、SOHR, April 21, 2020、UPI, April 21, 2020などをもとに作成。

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ロシア・トルコ軍がイドリブ県のM4高速道路で合同パトロールを実施(2020年4月21日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから47日目となる4月21日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍がアレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路の一部で合同パトロールを実施した。

両軍合同部隊は、サラーキブ市近郊のタルナバ村を出発し、ナイラブ村までの区間をパトロールした。

一方、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, April 21, 2020、ANHA, April 21, 2020、AP, April 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 21, 2020、Reuters, April 21, 2020、SANA, April 21, 2020、SOHR, April 21, 2020、UPI, April 21, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月21日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月21日付)を公開し、4月20日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 21, 2020をもとに作成。

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フマイミーム航空基地のロシア軍戦闘機が米海軍哨戒機に対してスクランブル発進(2020年4月20日)

ロシア国防省は声明を出し、4月19日モスクワ時間午後3時頃(シリア時間午後4時頃)、ロシア軍のレーダー・システムがシリア領内のロシア軍施設に向かって地中海の公海上を飛行する飛行物体を捕捉、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているラタキア県フマイミーム航空基地(バースィル・アサド国際空港)に配備されているロシア軍戦闘機がスクランブル発進した、と発表した。

飛行物体に接近したロシア軍戦闘機は、機体番号を特定し、米海軍に所属する偵察機であることを確認し、この戦闘機を追尾、進路を変更させて、帰還した。

タス通信(4月20日付)が伝えた。

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これに対して、米海軍第6艦隊は、ロシア軍戦闘機が日曜日(19日)、米海軍所属の航空機に対して「プロ意識を欠いた危険な」威嚇を受けたしたと発表した。

発表によると、ロシア軍のSu-35戦闘機2機が、地中海の公海上を飛行していたP-8A哨戒機に対して2時間にわたり威嚇を続けたという。

AFP, April 20, 2020、ANHA, April 20, 2020、AP, April 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2020、Reuters, April 20, 2020、SANA, April 20, 2020、SOHR, April 20, 2020、TASS, April 20, 2020、UPI, April 20, 2020などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領は「イランの民兵」によるとされる爆撃を非難、「春の盾」作戦を再開すると警告(2020年4月20日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、イドリブ県での「イランの民兵」による挑発が続けば、「春の盾」作戦を再開すると警告した。

「春の盾」は2月27日から3月5日にかけてにトルコ軍が行ったイドリブ県への侵攻作戦。

エルドアン大統領は「トルコは3月5日のロシアとの合意を今も遵守しているが、アサド政権の敵対行為を放置することはない」としたうえで、「我々はイドリブ県での停戦を朽ちさせようとする不正に満ちたグループを許すことはない」と述べ、「イランの民兵」によるとされる16日のハマー県アンカーウィー村などへの爆撃を非難した。

AFP, April 20, 2020、ANHA, April 20, 2020、AP, April 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2020、Reuters, April 20, 2020、SANA, April 20, 2020、SOHR, April 20, 2020、UPI, April 20, 2020などをもとに作成。

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