トルコ占領下のアレッポ県各所で爆弾が爆発、1人が死亡、国民軍戦闘員1人らが負傷(2020年4月8日)

アレッポ県では、ANHA(4月8日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のタッル・カッラーフ村、ウンム・フーシュ村、ハルバル村を砲撃した。

一方、トルコ占領下のバーブ市では、トルコの支援を受ける国民軍に所属するスルターン・ムラード師団のアブー・ワリード・イッザ司令官の弟で同師団メンバーでもあるアブー・ファイサル・イッザ氏の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、アブー・ファイサル氏が重傷を負った。

同じくトルコ占領下のアフリーン市でも燃料を積んだトラックに仕掛けらていた爆弾が爆発した。

さらに、シリア人権監視団によると、カフル・ナースィフ村で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、1人が死亡、2人が負傷した。

AFP, April 8, 2020、ANHA, April 8, 2020、AP, April 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 8, 2020、Reuters, April 8, 2020、SANA, April 8, 2020、SOHR, April 8, 2020、UPI, April 8, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でロシア・トルコ軍合同パトロールが座り込みデモの妨害を受ける(2020年4月8日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから34日目となる4月8日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍がアレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路で合同パトロールを実施したが、これに反対する座り込みデモの参加者に進行を妨害された。

両軍合同部隊はサラーキブ市からムサイビーン村に向かってパトロールを開始したが、タルナバ村近くでデモ参加者の投石を受け、パトロールを中止、サラーキブ市に引き返した。

これに関して、トルコのフルシ・アカル国防大臣は声明を出し「我々はイドリブ県でロシア軍との3度目となる合同パトロールを完了した」と発表し、パトロール継続の意思を示した。

アカル国防大臣はまた、イドリブ県内で多くの停戦違反があるとしつつも、こうした違反は「個人行動」であり、戦闘の収束状態は続いているとの見方を示した。
アナトリア通信(4月8日付)が伝えた。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月8日付)によると、合同部隊はナイラブ村で座り込みデモの妨害を受けた。

一方、トルコ軍は、コンクリート・ブロックや兵站物資を積んだ貨物車輌30輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に進入させた。

車列はM4高速道路沿線方面に向かった。

トルコ軍はまた、アリーハー市に新たな拠点を設置した。

これにより、シリア領内のトルコ軍監視所・拠点は59カ所となった。
(シリア人権監視団の計算だと57。なぜならサラーキブ市が3カ所のはずなのに、2カ所で計算されているため)

トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルワ村、タッル・トゥーカーン村、サルマーン村、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡、シャイフ・アキール山、アナダーン山、アレッポ市ラーシディーン地区(南)、アイス村(アイス丘)
ハマー県:ムーリク市、シール・マガール村
ラタキア県:ザイトゥーナ村

拠点

イドリブ県:マアッル・ハッタート村、サラーキブ市(3カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ軍事キャンプ、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(2カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町(2カ所)、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村、アリーハー市
アレッポ県:アナダーン市、アレッポ市ラーシディーン地区、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、ダーラト・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、バータブー村
ハマー県:ムガイル村

なおこのほかにも、トルコ軍はM4高速道路沿線に監視ポスト14カ所を設置している。

このほか、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアーフィス村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフル・ハラブ村、アターリブ市一帯で「決戦」作戦司令室と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジッリーン村で住民1人がオートバイに乗った2人組の武装集団に撃たれて死亡した。

AFP, April 8, 2020、Anadolu Ajansı, April 8, 2020、ANHA, April 8, 2020、AP, April 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 8, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 8, 2020、Reuters, April 8, 2020、SANA, April 8, 2020、SOHR, April 8, 2020、UPI, April 8, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月8日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月8日付)を公開し、4月7日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 8, 2020をもとに作成。

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ハサカ県でシリア民主軍とトルコ軍が衝突(2020年4月7日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町一帯に潜入しようとした国民軍の戦闘員4人を捕捉した。

だたし、シリア国民軍のユースフ・ハンムード報道官はこれを否定した。

一方、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍は、タッル・タムル町近郊のタッル・マナーフ村を砲撃した。

また、トルコ国防省は声明を出し、トルコ軍特殊部隊が「平和の泉」地域に潜入しようとしたシリア民主軍を撃退、9人を無力化したと発表した。

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アレッポ県では、ANHA(4月7日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のアイン・ダクナ村、スムーキーヤ村を砲撃した。

AFP, April 7, 2020、ANHA, April 7, 2020、AP, April 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 7, 2020、Reuters, April 7, 2020、SANA, April 7, 2020、SOHR, April 7, 2020、UPI, April 7, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍がイドリブ県ビダーマー町に新たな拠点を設置(2020年4月7日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから33日目となる4月7日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(イドリブ県1件、ラタキア県2件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の貨物車輌からなる車列が大型のセメント・ブロックを積んで、カフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に入った。

トルコ軍はまた、県西部のビダーマー町に新たな拠点を設置した。

これにより、シリア領内のトルコ軍監視所・拠点は58カ所となった。

トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルワ村、タッル・トゥーカーン村、サルマーン村、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡、シャイフ・アキール山、アナダーン山、アレッポ市ラーシディーン地区(南)、アイス村(アイス丘)
ハマー県:ムーリク市、シール・マガール村
ラタキア県:ザイトゥーナ村

拠点

イドリブ県:マアッル・ハッタート村、サラーキブ市(3カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ軍事キャンプ、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(2カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町(2カ所)、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村
アレッポ県:アナダーン市、アレッポ市ラーシディーン地区、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、ダーラト・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、バータブー村
ハマー県:ムガイル村

なおこのほかにも、トルコ軍はM4高速道路沿線に監視ポスト14カ所を設置している。

一方、シリア軍と「決戦」作戦司令室がフライフィル村、スフーフン村一帯で交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカスル村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市でバアス党ダルアー県支部のサルワーン・ジュンディー・ナワー支局書記長が何者かの襲撃を受けて死亡した。

AFP, April 7, 2020、ANHA, April 7, 2020、AP, April 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 7, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 7, 2020、Reuters, April 7, 2020、SANA, April 7, 2020、SOHR, April 7, 2020、UPI, April 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月7日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月7日付)を公開し、4月6日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 7, 2020をもとに作成。

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米軍はカーミシュリー市に向かうロシア軍の車列の通行を初めて黙認(2020年4月6日)

シリア人権監視団によると、ラッカ県タッル・タムル市に駐留するロシア軍の車列がM4高速道路を通ってハサカ県カーミシュリー市のカーミシュリー国際空港に設置されている司令部に向かった。

車列は、米軍部隊が展開するタッル・タムル町近郊を通過したが、米軍は妨害することなく、これを黙認した。

米軍がロシア軍の進行を許したのはこれが初めてだという。

AFP, April 6, 2020、ANHA, April 6, 2020、AP, April 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2020、Reuters, April 6, 2020、SANA, April 6, 2020、SOHR, April 6, 2020、UPI, April 6, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県で米軍士官1人とシリア民主軍兵士2人が何者かの要撃を受けて死亡(2020年4月6日)

ダイル・ザウル県では、SANA(4月6日付)によると、有志連合を主導する米軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の合同パトロール部隊が、スワル町近郊のワスィーア村付近で何者かの要撃を受けて、米軍士官1人とシリア民主軍兵士2人が死亡した。

死亡した米軍士官の遺体は、ハサカ県シャッダーディー市に違法に設置されている米軍基地に搬送された。

一方、シリア人権監視団によると、ウマル油田に至る街道で、シリア民主軍の戦闘員が乗った救急車輌がダーイシュ(イスラーム国)と思われる武装集団の要撃を受け、運転手1人が負傷した。

このほか、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、ブーカマール市近郊のジャラー町、スィヤール村、アッバース村にあるシリア軍と「イランの民兵」の拠点を襲撃し、戦闘で双方に複数の死傷者が出た。

また、アイン・フラート(4月6日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、5日に県南東部のブーカマール市に近いイラク国境地帯を所属不明の航空機が爆撃、「イランの民兵」数十人が死亡した。

爆撃を受けたのは、マイーズィーラ村、サーリヒーヤ村近郊の砂漠地帯、マヤーディーン市近郊の砂漠地帯。

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ハサカ県では、SANA(4月6日付)によると、米軍の貨物車輌35輌からなる車列が違法に設置されているワリード国境通行所から兵站支援のためにシリア領内に新たに進入し、マーリキーヤ(ダイリーク)市近郊のハッラーブ・ジール村にある米軍基地に向かった。

AFP, April 6, 2020、ANHA, April 6, 2020、AP, April 6, 2020、‘Ayn al-Furat, April 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2020、Reuters, April 6, 2020、SANA, April 6, 2020、SOHR, April 6, 2020、UPI, April 6, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍はイドリブ県に56カ所目となる新たな拠点を設置(2020年4月6日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから32日目となる4月6日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県5件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるスフーフン村、ファッティーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

砲撃と前後して、ロシア軍の無人偵察機(ドローン)が上空に飛来、旋回を繰り返した。

一方、トルコ軍は県西部のバルナース村に新たな拠点を設置した。

これにより、シリア領内のトルコ軍監視所・拠点は57カ所となった。

トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルワ村、タッル・トゥーカーン村、サルマーン村、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡、シャイフ・アキール山、アナダーン山、アレッポ市ラーシディーン地区(南)、アイス村(アイス丘)
ハマー県:ムーリク市、シール・マガール村
ラタキア県:ザイトゥーナ村

拠点

イドリブ県:マアッル・ハッタート村、サラーキブ市(3カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ軍事キャンプ、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(2カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村
アレッポ県:アナダーン市、アレッポ市ラーシディーン地区、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、ダーラト・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、バータブー村
ハマー県:ムガイル村

なおこのほかにも、トルコ軍はM4高速道路沿線に監視ポスト14カ所を設置している。

AFP, April 6, 2020、ANHA, April 6, 2020、AP, April 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 6, 2020、Reuters, April 6, 2020、SANA, April 6, 2020、SOHR, April 6, 2020、UPI, April 6, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月6日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月6日付)を公開し、4月5日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 6, 2020をもとに作成。

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トルコ国防省はイドリブ県への部隊の往来を最小限に制限(2020年4月5日)

トルコ国防省はで、新型コロナウイルス対策としてイドリブ県へのトルコ軍兵士の往来を必要最低限に制限すると発表した。

国防省はまた、「イドリブ県の作戦地域へのトルコ軍部隊の往来は軍司令官の許可を得た場合のみ認められる」と付言した。

AFP, April 6, 2020、ANHA, April 6, 2020、AP, April 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2020、Reuters, April 6, 2020、SANA, April 6, 2020、SOHR, April 6, 2020、UPI, April 6, 2020などをもとに作成。

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トルコによってリビアに派遣されていたシリア人戦闘員(国民軍)の死者数が165人に(2020年4月5日)

シリア人権監視団は、トルコによってリビアに派遣されていたシリア人戦闘員(国民軍)9人がハリーファ・ハフタル将軍率いるリビア国民軍との戦闘で新たに死亡、これによりリビアでの戦死者数が165人に達したと発表した。

165人は、国民軍に所属するムウタスィム旅団、スルターン・ムラード師団、北の鷹旅団、ハムザ師団、スライマーン・シャー師団のメンバーで、リビアの首都トリポリ市南部のサラーフッディーン地区、トリポリ国際空港近郊のラムラ地区一帯、ハドバ開発計画地区、ミスラータ市一帯などでの戦闘で死亡したと見られる。

AFP, April 5, 2020、ANHA, April 5, 2020、AP, April 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 5, 2020、Reuters, April 5, 2020、SANA, April 5, 2020、SOHR, April 5, 2020、UPI, April 5, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍はハサカ県シャルカラーク村の住民を強制退去させ、その住居を破壊(2020年4月5日)

ハサカ県では、ANHA(4月5日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市近郊のシャルカラーク村の住民を強制退去させ、彼らが住んでいた住居を破壊した。

一方、トルコ軍は、ラアス・アイン市西のアルーク村にある揚水所からハサカ市方面への水道水の供給を再開した。

トルコ軍は4月2日にタッル・タムル町近郊のアッブーシュ村でアルーク揚水場からの水道水供給に使用されている管水路を破壊したが、シリア政府が4日にこれを修繕していた。

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アレッポ県では、ANHA(4月5日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市、カフル・ナーヤー村を砲撃した。

AFP, April 5, 2020、ANHA, April 5, 2020、AP, April 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 5, 2020、Reuters, April 5, 2020、SANA, April 5, 2020、SOHR, April 5, 2020、UPI, April 5, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍はイドリブ県内に3つの拠点を新たに設置、アレッポ県西部でシリア軍を砲撃(2020年4月5日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから31日目となる4月5日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が戦車や装甲車など30輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

トルコ軍はまた、ジスル・シュグール市近郊のズアイニーヤ村、バクサルヤー村、フライカ村に新たな拠点を設置した。

これにより、シリア領内のトルコ軍監視所・拠点は55カ所となった。

トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り

監視所

イドリブ県:サルワ村、タッル・トゥーカーン村、サルマーン村、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡、シャイフ・アキール山、アナダーン山、アレッポ市ラーシディーン地区(南)、アイス村(アイス丘)
ハマー県:ムーリク市、シール・マガール村
ラタキア県:ザイトゥーナ村

拠点

イドリブ県:マアッル・ハッタート村、サラーキブ市(3カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ軍事キャンプ、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(2カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町、ナージヤ村、ズアイニーヤ村、ガッサーニーヤ村、クファイル村、ズアイニーヤ村、バクサルヤー村、フライカ村
アレッポ県:アナダーン市、アレッポ市ラーシディーン地区、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、ダーラト・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、バータブー村
ハマー県:ムガイル村

なおこのほかにも、トルコ軍はM4高速道路沿線に監視ポスト14カ所を設置している。

一方、シリア軍は、マルアンド村、サーリヒーヤ村、アーフィス村を砲撃、反体制派支配地域との地帯で「決戦」作戦司令室と交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

このほか、ホワイト・ヘルメットによると、M4高速道路沿線に位置するジスル・シュグール市近郊のカスタン村で大きな爆発が発生し、ホワイト・ヘルメットのメンバー3人を含む少なくとも14人が負傷した。

爆発の原因は不明。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が県西部の第46中隊基地に展開するシリア軍に対して砲撃を加えた。

また、ミーズナーズ村にあるシリア軍の武器弾薬庫や拠点で爆発が発生した。

爆発の原因は不明。

AFP, April 5, 2020、ANHA, April 5, 2020、AP, April 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 5, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 5, 2020、Reuters, April 5, 2020、SANA, April 5, 2020、SOHR, April 5, 2020、UPI, April 5, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月5日付)を公開し、4月4日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 5, 2020をもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県クーバルラク村、アフダクー村を砲撃し住民が避難、国民軍は車を強奪、乗っていた3人を殺害(2020年4月4日)

ラッカ県では、ANHA(4月4日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のクーバルラク村、アフダクー村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、この攻撃で住民数十世帯が安全な場所への避難を余儀なくされた。

国民軍はまた、タッル・アブヤド市とアフダクー村を結ぶ街道で住民の車を襲撃・強奪したうえ、乗っていた住民3人を捕らえ、その後殺害した。

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アレッポ県では、ANHA(4月4日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のタッル・マディーク村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

AFP, April 4, 2020、ANHA, April 4, 2020、AP, April 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2020、Reuters, April 4, 2020、SANA, April 4, 2020、SOHR, April 4, 2020、UPI, April 4, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍の砲撃で破壊されたアッブーシュ村の管水路復旧(2020年4月4日)

ハサカ県では、SANA(4月4日付)によると、水道公社の補修チームが、2日にトルコ軍の砲撃で破壊されたアッブーシュ村の管水路の修復を完了した。

AFP, April 4, 2020、ANHA, April 4, 2020、AP, April 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2020、Reuters, April 4, 2020、SANA, April 4, 2020、SOHR, April 4, 2020、UPI, April 4, 2020などをもとに作成。

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シリア政府支配下のラッカ県マアダーン町近郊で7人が何者かによって殺害され、反体制派はシリア軍の犯行と断じる(2020年4月4日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから30日目となる4月4日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザーウィヤ山地方のファッティーラ村、バーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、SANA(4月4日付)は、複数の住民筋の話として、シャーム解放機構と中国新疆ウィグル自治区出身者を中心に構成されるトルキスタン・イスラーム党が、ハマー県北西部のガーブ平原の農地から金属製の農業用水道管を掘り出し、トルコで密売していると伝えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市で、シリア政府との和解に応じ総合情報部に勤務していた元反体制武装集団のメンバー1人が何者かに撃たれて死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月6日付)によると、死亡したのはアバービール軍の司令官だったウハンマド・ハリール・イーサー・ハッジー氏。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のマアダーン町近郊で一家7人が何者かによって誘拐・殺害された。

これに関して、「ラッカは沈黙によって惨殺される」は、シリア軍が羊を遊牧する民間人8人を殺害したと主張した。

AFP, April 4, 2020、ANHA, April 4, 2020、AP, April 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2020、April 6, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 4, 2020、Raqqa-sl, April 4, 2020、Reuters, April 4, 2020、SANA, April 4, 2020、SOHR, April 4, 2020、UPI, April 4, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月4日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月4日付)を公開し、4月3日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 4, 2020をもとに作成。

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イスラエル人ジャーナルスト「この7月にアサドは権力の座から永遠に追われる」(2020年4月3日)

イスラエル人ジャーナリストのエディ・コーヘン氏はツイッターのアカウント(https://twitter.com/EdyCohen)で、外国筋から得た情報だとして、「この7月にアサドは権力の座から永遠に追われる」と綴った。

https://twitter.com/EdyCohen/status/1245734195185491969

モサドに近いとされるコーヘン氏はまた、「バッシャール・アサドは、自らの国を破壊し、国民を追放した末に、20年にわたる統治を終える」と付言した。

AFP, April 3, 2020、ANHA, April 3, 2020、AP, April 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 3, 2020、Reuters, April 3, 2020、SANA, April 3, 2020、SOHR, April 3, 2020、UPI, April 3, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でイラク人民防衛隊がダーイシュの襲撃を受け、10人死傷(2020年4月3日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、県南東部のブーカマール市近郊の砂漠地帯に展開するイラク人民動員隊ヌジャバー運動がダーイシュ(イスラーム国)の攻撃を受け、10人が死傷した。

AFP, April 3, 2020、ANHA, April 3, 2020、AP, April 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 3, 2020、Reuters, April 3, 2020、SANA, April 3, 2020、SOHR, April 3, 2020、UPI, April 3, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県アフダクー村、クーバルラク村を砲撃、兵士2人死亡(2020年4月3日)

ラッカ県では、シリア人権監視団やANHA(4月3日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のアフダクー村、クーバルラク村を砲撃した。

この砲撃で民家やシリア軍拠点が被害を受け、兵士2人が死亡、1人が負傷した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍の砲撃に合わせて、トルコ軍無人航空機が飛来、上空を旋回していたという。

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アレッポ県では、ANHA(4月3日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のタッル・ジージャーン村を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍がアブー・ラースィーン(ザルカーン)町一帯の国境地帯でパトロール活動を実施した。

AFP, April 3, 2020、ANHA, April 3, 2020、AP, April 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 3, 2020、Reuters, April 3, 2020、SANA, April 3, 2020、SOHR, April 3, 2020、UPI, April 3, 2020などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山一帯を砲撃(2020年4月3日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから29日目となる4月3日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山のカンスフラ村、ファッティーラ村、スフーフン村、カフル・ウワイド村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、シリア軍と「イランの民兵」がカフルナブル市、ハザーリーン村、ファッティーラ村一帯に増援部隊を派遣した。

一方、トルコ軍は、戦車、装甲車など35輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

AFP, April 3, 2020、ANHA, April 3, 2020、AP, April 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 3, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 3, 2020、Reuters, April 3, 2020、SANA, April 3, 2020、SOHR, April 3, 2020、UPI, April 3, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月3日付)を公開し、4月2日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 3, 2020をもとに作成。

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イラクで新型コロナウイルスに感染して死亡した女性の遺体が北・東シリア自治局支配地の特設墓地に埋葬される(2020年4月2日)

ハサカ県では、ANHA(4月2日付)によると、イラク国境に面するティグリス川河畔(西岸)のスィーマルカー国境通行所から新型コロナウイルスに感染して死亡した女性の遺体が北・東シリア自治局支配地に搬送され、マーリキーヤ(ダイリーク)市近郊のカルバーラート村の近くに特設された墓地に埋葬された。

イラクで死亡したのはザイナブ・フサインさん。

遺体の搬送と埋葬は、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)とドイツに本部を持つクルド赤新月社(国際赤十字赤新月社連盟とは無関係のNGO)が行った。

ザイナブさんの兄のアブドゥッサラーム・フサインさんは、ANHAの取材に対して「(北・東シリア)自治局は新型コロナウイルス感染拡大を防止するための適切な措置を講じてくれた。アサーイシュと赤新月社が遺体を搬送・埋葬してくれたことに感謝したい」と述べた。

AFP, April 2, 2020、ANHA, April 2, 2020、AP, April 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2020、Reuters, April 2, 2020、SANA, April 2, 2020、SOHR, April 2, 2020、UPI, April 2, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍はハサカ県北部の管水路などを砲撃し、2人を殺害、水路を利用不能に(2020年4月2日)

ハサカ県では、ANHA(4月2日付)やシリア人権監視団によると、ラアス・アイン市一帯を占領するトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のアッブーシュ村、ウンム・カイフ村を砲撃、アッブーシュ村にあるシリア軍検問所が被弾し、士官(大尉)1人を含む将兵2人が死亡、5人が負傷、ウンム・カイフ村でも住民1人が負傷した。

シリア人権監視団によると、負傷した兵士は7人。


砲撃は、ラアス・アイン市西のアルーク村にある揚水場からタッル・タムル町に至る管水路を狙ったもので、シリア人権監視団によると、管水路は利用不能となった。

これに関して、SANA(4月2日付)は、タッル・タムル町近郊の小カブル村、アッブーシュ村を砲撃し、住民2人が死亡、4人が負傷したと伝えた。

一方、トルコ国防省は声明を出し、トルコ軍特殊部隊がアレッポ県で「テロリスト」に対する軍事作戦を成功裏に実施し、「ユーフラテスの盾」地域に潜入しようとしたPKK(クルディスタン労働者党)/YPG(人民防衛隊)のメンバー14人を無力化したと発表した。

その後、シリア人権監視団やANHAによると、ロシア軍とトルコ軍がダルバースィーヤ市からアブー・ラースィーン(ザルカーン)町にいたる国境地帯で合同パトロールを実施した。

パトロールにはロシア軍のヘリコプター2機も参加した。

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ラッカ県では、ANHA(4月2日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のヒルバト・バカル村、サーファーン村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(4月2日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村、アキーバ村、ズィヤーラ村、マンビジュ市近郊のアラブ・ハサン村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、アラブ・ハサン村に対する砲撃では、シリア軍士官(少尉)2人が負傷した。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、3月26日と4月1日にアフリーン郡の2カ所で国民軍の拠点や車輌を攻撃し、戦闘員6人を殺害したと発表した。

AFP, April 2, 2020、ANHA, April 2, 2020、AP, April 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2020、Reuters, April 2, 2020、SANA, April 2, 2020、SOHR, April 2, 2020、UPI, April 2, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県での戦闘は小康状態が続く(2020年4月2日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから28日目となる4月2日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が戦車と装甲車など40輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

一方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、カフル・ウワイド村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, April 2, 2020、ANHA, April 2, 2020、AP, April 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 2, 2020、Reuters, April 2, 2020、SANA, April 2, 2020、SOHR, April 2, 2020、UPI, April 2, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年4月2日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月2日付)を公開し、4月1日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は577,853人。

内訳は、レバノンからの帰還者182,605人(うち女性55,179人、子ども93,427人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,715,172人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は807,133人(うち女性242,455人、子供411,918人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 2, 2020をもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県を砲撃し、住民4人負傷(2020年4月1日)

ハサカ県では、ANHA(4月1日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町と周辺の農村地帯を砲撃し、ルバイアート村で住民4人が負傷し、タッル・タムル町の病院に搬送された。

AFP, April 1, 2020、ANHA, April 1, 2020、AP, April 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2020、Reuters, April 1, 2020、SANA, April 1, 2020、SOHR, April 1, 2020、UPI, April 1, 2020などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領が電話会談、イドリブ県情勢と新型コロナウイルス対策などについて協議(2020年4月1日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が電話会談を行い、イドリブ県での停戦状況、リビア情勢、新型コロナウイルス対策などについて意見を交わした。

ロシア大統領府とアナトリア通信(4月1日付)が発表した。

AFP, April 1, 2020、Anadolu Ajansı, April 1, 2020、ANHA, April 1, 2020、AP, April 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2020、Reuters, April 1, 2020、SANA, April 1, 2020、SOHR, April 1, 2020、UPI, April 1, 2020などをもとに作成。

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