米軍の貨物車輌の車列がM4高速道路のハサカ県ハサカ市・ダルバースィーヤ市間の沿線に位置するタッル・バイダル村に設置された基地に向かう(2020年1月26日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、重火器、装甲車、兵站物資を積載した米軍の貨物車輌の車列がM4高速道路のハサカ市・ダルバースィーヤ市間の沿線に位置するタッル・バイダル村に設置された基地に向かった。

AFP, January 26, 2020、ANHA, January 26, 2020、AP, January 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2020、Reuters, January 26, 2020、SANA, January 26, 2020、SOHR, January 26, 2020、UPI, January 26, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県アアザーズ市で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、住民8人死亡、20人負傷 (2020年1月26日)

アレッポ県では、ANHA(1月26日付)によると、トルコ占領下のアアザーズ市では、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、住民8人が死亡、20人が負傷した。

一方、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍は、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(1月26日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアブー・ラースィーン(ザルカーン)町一帯を砲撃、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のシリア正教軍事評議会が応戦した。

AFP, January 26, 2020、ANHA, January 26, 2020、AP, January 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2020、Reuters, January 26, 2020、SANA, January 26, 2020、SOHR, January 26, 2020、UPI, January 26, 2020などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県の4カ村を新たに制圧し、アレッポ市とハマー市を結ぶM5高速道路を寸断(2020年1月26日)

イドリブ県では、SANA(1月26日付)によると、シリア軍地上部隊がシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室と戦闘の末、マアッルシューリーン村、ザアラーナ村、ガドファ村、ダーナー市を制圧し、アレッポ市とハマー市を結ぶM5高速道路のマアッラト・ヌウマーン市・ハーン・スブル村間を寸断した。

これにより、シリア軍はM5高速道路上の拠点都市マアッラト・ヌウマーン市から1キロの地点に到達した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがマアッルディブサ村を「樽爆弾」で爆撃し、女性1人を含む住民2人が死亡した。

シリア軍戦闘機は、サラーキブ市、ハーン・スブル村、ダーディーフ村を爆撃し、サラーキブ市で子ども1人が死亡した。

ロシア軍戦闘機も、マアッラト・ヌウマーン市、マアッルシューリーン村、マルアンド村、カフルナブル市を爆撃した。

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アレッポ県では、SANA(1月26日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるバシュカーティーン村、ダーラト・イッザ市、アレッポ市ライラムーン地区を集中的に砲撃し、バシュカーティーン村では武装集団の武器弾薬庫を破壊した。

しかし、SANA(1月26日付)によると、アレッポ市ザフラー協会地区で、反体制武装集団が打った迫撃砲弾が4階建ての住居を直撃し、住民2人が瓦礫の下敷きになって死亡した。

また、シャーム解放機構に近いイバー・ネット(1月26日付)によると、シャーム解放機構戦闘員がアレッポ市の西側の入り口に位置するブユート・ムハンナー地区で爆弾を積んだ車でシリア軍部隊に対して自爆攻撃を行い、兵士11人が死亡、18人が負傷したという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構、国民解放戦線などからなる「決戦」作戦司令室が、シリア政府支配下のカフルズィーター市を砲撃した。

AFP, January 26, 2020、ANHA, January 26, 2020、AP, January 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2020、Reuters, January 26, 2020、SANA, January 26, 2020、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, January 26, 2020、SOHR, January 26, 2020、UPI, January 26, 2020などをもとに作成。

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イランが創設した民兵組織「邑々の軍」がダイル・ザウル県南東部に展開(2020年1月25日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月25日付)によると、イランが昨年10月にシリア人の若者らを動員して新たに創設した民兵組織「邑々の軍」が、教練を終えて、イラク国境に近いブーカマール市近郊の砂漠地帯に展開した。

AFP, January 25, 2020、ANHA, January 25, 2020、AP, January 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2020、Reuters, January 25, 2020、SANA, January 25, 2020、SOHR, January 25, 2020、UPI, January 25, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県で所属不明の航空機が「イランの民兵」とヒズブッラーの拠点を爆撃(2020年1月25日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月25日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、所属不明の航空機3機が、県南東部のサアルー村にある「イランの民兵」とレバノンのヒズブッラーの拠点複数カ所に対して爆撃を行った。

AFP, January 25, 2020、ANHA, January 25, 2020、AP, January 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2020、Reuters, January 25, 2020、SANA, January 25, 2020、SOHR, January 25, 2020、UPI, January 25, 2020などをもとに作成。

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米主導の有志連合はハサカ県南東部を爆撃し、爆弾が仕掛けられていたとされるダーイシュの車輌を破壊(2020年1月25日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の戦闘機複数機がシャッダーディー市郊外のウンム・ルッズ村を爆撃、爆弾が仕掛けられていたとされるダーイシュ(イスラーム国)の車輌1台を破壊した。

破壊された車は、シャッダーディー市にある有志連合の基地を攻撃しようとしていたという。

AFP, January 25, 2020、ANHA, January 25, 2020、AP, January 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2020、Reuters, January 25, 2020、SANA, January 25, 2020、SOHR, January 25, 2020、UPI, January 25, 2020などをもとに作成。

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シリア軍がシャーム解放機構、国民解放戦線などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末イドリブ県の4カ村を新たに制圧、マアッラト・ヌウマーン市から3キロの地点に到達(2020年1月25日)

イドリブ県では、SANA(1月25日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘の末、マアッル・シャマーリーン村、トゥカーナ村、タッル・マンス村、マアッルシャムシャ村を制圧し、同地を浄化、M5高速道路上の拠点都市マアッラト・ヌウマーン市に向けて進軍を続けた。


シリア人権監視団によると、シリア軍はまたマアッラータ村を制圧した。

これにより、シリア軍地上部隊はマアッラト・ヌウマーン市から3キロの地点に到達した。

一連の戦闘で、反体制武装集団戦闘員55人が死亡した。

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がマアッラト・ヌウマーン市およびその一帯、ハーン・スブル村を爆撃した。

シリア軍ヘリコプターも、カフルバッティーフ村、マアッラト・ヌウマーン市およびその一帯を「樽爆弾」で爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月25日付)によると、ロシア軍戦闘機によるシャンナーン村への爆撃で、女性と子どもを含む一家全員が死亡したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアイス村、カマーリー村一帯、ズィルバ村、カフルハムラ村、アナダーン市を爆撃した。

シリア軍ヘリコプターも、ハラサ村、ハミーラ村、カラースィー村、バルナ村、ズィーターン村、ハーン・トゥーマーン村を「樽爆弾」で爆撃した。

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なお、国連は声明で、1月20日以降の戦闘で3万8000人以上が新たに国内避難民(IDPs)になったと発表した。

一方、SANA(1月25日付)は、イドリブ県アブー・ズフール町近郊、同県フバイト村、アレッポ県ハーディル村の3カ所に1月13日に設置された人道回廊に関して、反体制武装集団が住民の脱出を阻止し続け、「人間の盾」として利用している、と伝えた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を108件(イドリブ県30件、ラタキア県30件、アレッポ県48件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を89件(イドリブ県34件、ラタキア県2件、アレッポ県53件、ハマー県0件)確認した。

AFP, January 25, 2020、ANHA, January 25, 2020、AP, January 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 25, 2020、Reuters, January 25, 2020、SANA, January 25, 2020、SOHR, January 25, 2020、UPI, January 25, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:874人の難民が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は535,387人に(2020年1月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月25日付)を公開し、1月24日に難民874人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは132人(うち女性40人、子供67人)、ヨルダンから帰国したのは742人(うち女性223人、子供378人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は535,387人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者170,006人(うち女性51,387人、子ども86,997人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者365,381人(うち女性109,658人、子ども186,336人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,569,742人(うち女性1,970,923人、子供3,350,568人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 764,667人(うち女性229,711人、子供390,255人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 25, 2020をもとに作成。

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シリア軍がシャーム解放機構、国民解放戦線などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、イドリブ県の4カ村を制圧(奪還)し、マアッラト・ヌウマーン市から4キロの地点に到達(2020年1月24日)

イドリブ県では、SANA(1月24日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘の末、サムカ村、タッフ村、ダイル・シャルキー村を制圧(奪還)した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、ダイル・ガルビー村も制圧した。

これにより、シリア軍はマアッラト・ヌウマーン市から4キロの地点、トルコ軍の監視所が設置されているマアッルハッタート村が見渡せる高台に到達した。


シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がザーウィヤ山一帯、ハーッス村、マアッルディブサ村、アブー・ジュライフ村、ハーン・スブル村、サルジャ村、タッル・マンス村、ハントゥーティーン村を、シリア軍戦闘機がサラーキブ市およびその一帯、マアッラト・ヌウマーン市、バイニーン、サルジャ、M5高速道路沿線を爆撃、シリア軍ヘリコプターも、イフスィム町、マアッラト・ヌウマーン市、ハントゥーティーン村、ダイル・サンバル村、ハーッス村、タッル・マンス村、マアッルシューリーン村、ガドファ村、カフルルーマー村を「樽爆弾」で爆撃した。

また、シリア軍地上部隊がバアルブー村でシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室と激しく交戦した。

ダイル・シャルキー村を制圧したシリア軍地上部隊はさらに、マアッラト・ヌウマーン市南部で「決戦」作戦司令室と交戦、またサムカ村制圧後はアブー・ジュライフ村近郊の農場に進軍し、「決戦」作戦司令室と交戦した。

一連の戦闘で、シリア軍兵士7人と「決戦」作戦司令室の戦闘員16人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が第46中隊基地、マアーッラト・アルティーク村、マンスーラ村、アレッポ市ラーシディーン地区、ICARDA、カフルナーハー村、ハーン・アサル村、ウンム・アトバ村、アナダーン市を爆撃、シリア軍ヘリコプターもシュワイフナ丘、ハーン・トゥーマーン村を「樽爆弾」で爆撃した。

また、シリア軍地上部隊がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団とアレッポ市ライラムーン地区、穀物集積拠点地区、マンヤーン村で交戦した。

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なお、シリア人権監視団によると、イドリブ県東部とアレッポ県西部での戦闘激化を受けて1月15日以降に国内避難民(IDPs)となった住民のはずは8万4000人に達しているという。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を115件(イドリブ県23件、ラタキア県16件、アレッポ県67件、ハマー県9件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を111件(イドリブ県37件、ラタキア県6件、アレッポ県62件、ハマー県6件)確認した。

AFP, January 24, 2020、ANHA, January 24, 2020、AP, January 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 24, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 24, 2020、Reuters, January 24, 2020、SANA, January 24, 2020、SOHR, January 24, 2020、UPI, January 24, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍はアレッポ県北西部、ラッカ県北部、ハサカ県北部を砲撃(2020年1月24日)

アレッポ県では、ANHA(1月24日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャワーリガ村、マルアナーズ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(1月24日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のサリーバ村、ビール・アラブ村、タッル・バドルハーン村、そしてジャラン村にあるシリア軍拠点を狙って砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(1月24日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・タムル町近郊のアリーシャ村、カースィミーヤ村、ライハーニーヤ村、アルバイーン村、ウンム・カイフ村を砲撃、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のシリア正教軍事評議会が応戦した。

トルコ軍と国民軍の砲撃は、タッル・タムル町近郊の牧場地帯に設置されているロシア軍の拠点近くにも及んだ。

なお、トルコ軍、国民軍との戦闘で、シリア正教軍事評議会はトルコ軍兵士を含む14人を殺害したという。

AFP, January 24, 2020、ANHA, January 24, 2020、AP, January 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 24, 2020、Reuters, January 24, 2020、SANA, January 24, 2020、SOHR, January 24, 2020、UPI, January 24, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:951人の難民が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は534,513人に(2020年1月24日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月24日付)を公開し、1月23日に難民951人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは317人(うち女性95人、子供162人)、ヨルダンから帰国したのは634人(うち女性190人、子供323人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は534,513人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者169,874人(うち女性51,355人、子ども86,930人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者364,639人(うち女性109,435人、子ども185,958人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,569,742人(うち女性1,970,923人、子供3,350,568人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 763,793人(うち女性229,448人、子供389,810人)となった。

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一方、国内避難民2人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した2人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は40,555人(うち女性13,249人、子供19,122人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,311,151人(うち女性395,808人、子供662,888人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 24, 2020をもとに作成。

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ロシア軍と合同パトロールを実施していたトルコ軍が住民の投石を受け、催涙弾で応戦(2020年1月23日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ(コバネ)市西のアーシマ村でロシア軍とトルコ軍が4度目となる合同パトロールを実施したが、ハラフール村でトルコ軍の駐留を拒否する住民らの投石を受け、トルコ軍部隊が催涙弾で応戦した。

AFP, January 23, 2020、ANHA, January 23, 2020、AP, January 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 23, 2020、Reuters, January 23, 2020、SANA, January 23, 2020、SOHR, January 23, 2020、UPI, January 23, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県北部でトルコ軍・国民軍とアフリーン解放軍団(シリア民主軍、YPG)の戦闘続く(2020年1月23日)

アレッポ県では、ANHA(1月23日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団が声明を出し、21、22日にトルコ占領下のマーリア市近郊、アアザーズ市近郊でトルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団を狙撃、爆破により攻撃し、トルコ軍兵士1人と戦闘員1人を殺害したと発表した。

AFP, January 23, 2020、ANHA, January 23, 2020、AP, January 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 23, 2020、Reuters, January 23, 2020、SANA, January 23, 2020、SOHR, January 23, 2020、UPI, January 23, 2020などをもとに作成。

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ロシア国防省は声明を出し、イドリブ県での戦闘でシリア軍兵士120人が死傷、部隊が県南部に撤退したと発表(2020年1月23日)

ロシア国防省は声明を出し、イドリブ県での戦闘でシリア軍兵士40人が死亡、80人が負傷したと発表した。

声明によると、ハンチ性武装集団は風船爆弾、地対地ミサイル、無人航空機(ドローン)を使用して攻撃を行い、多くの戦傷者を出したシリア軍部隊は南部に撤退したという。

これを受け、国民解放戦線のナージー・ムスタファー報道官(大尉)は声明を出し、「ロシアが甚大な被害を認めた」うえで、シリア・ロシア軍の進軍の試みを阻止し、失地回復をめざすと表明した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、アルナバ村、ジューズィフ村、タッル・ムサイティフ丘、サラーキブ市、アリーハー市、バービーラー村、タッル・ディブス村、アブー・ズフール町を爆撃し、サラーキブ市郊外では女性1人と子ども3人を含むハマー県ハムラー村出身の国内避難民(IDPs)の一家5人が、アルナバ村では女性1人と子ども2人が死亡した。

また、シリア軍戦闘機が、カフルナブル市、サルジャ村、マアッル・シャマーリーン村、マアッラト・ヌウマーン市、ハントゥーティーン村を爆撃、ヘリコプターもマアッラト・ヌウマーン市一帯、マアッルシャムシャ村を「樽爆弾」で爆撃した。

これに対して、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室はマガーラト・ミールザー村、ハルバーン村一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がズィルバ村、ハラサ村、ICARDA地区を爆撃し、ヘリコプターもハーン・トゥーマーン村、ハラサ村、カルアジーヤ村、ズィーターン村、ハミーラ村、シュワイフナ丘、アレッポ市ライラムーン地区を「樽爆弾」で爆撃した。

ロシア軍戦闘機もハーン・トゥーマーン村、ハラサ村、マンスーラ村を爆撃した。

これに対して、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団は、アレッポ市西部郊外の第3000集合住宅計画地区を激しく砲撃、シリア軍兵士3人が死亡した。

反体制武装集団はまた、アレッポ市ダーヒヤト・アサド地区(ハムダーニーヤ地区)、ハラブ・ジャディーダ地区、ハーン・トゥーマーン村、ワディーヒー村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアルバイーン村を爆撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を49件(イドリブ県19件、ラタキア県12件、アレッポ県15件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を58件(イドリブ県25件、ラタキア県2件、アレッポ県31件、ハマー県0件)確認した。

AFP, January 23, 2020、ANHA, January 23, 2020、AP, January 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 23, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 23, 2020、Reuters, January 23, 2020、SANA, January 23, 2020、SOHR, January 23, 2020、UPI, January 23, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民1,085人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は533,562人に、IDPsも1,603人が帰宅(2020年1月23日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月23日付)を公開し、1月22日に難民1,085人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは335人(うち女性100人、子供171人)、ヨルダンから帰国したのは750人(うち女性225人、子供383人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は533,562人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者169,557人(うち女性51,260人、子ども86,768人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者364,005人(うち女性109,245人、子ども185,635人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,569,742人(うち女性1,970,923人、子供3,350,568人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 762,842人(うち女性229,163人、子供389,325人)となった。

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一方、国内避難民1,603人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは1,603人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は40,553人(うち女性13,249人、子供19,122人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,311,149人(うち女性395,808人、子供662,888人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 23, 2020をもとに作成。

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米軍がハサカ県の油田地帯や国境通行所へのロシア軍の接近を阻止(2020年1月22日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍部隊がハサカ市とアームーダー市を結ぶM4高速道路のヒッティーン交差点に近いブー・サイード村に拠点を設置、街道を移動しようとするロシア軍部隊の動きへの妨害を続けた。

妨害はロシア軍部隊が県東部の油田地帯(ルマイラーン油田)への接近を阻止するため

一方、ロシア軍はイラク(イラク・クルディスタン地域)と北・東シリア自治局支配地域をつなぐ米軍の兵站路上に位置するスィーマルカー国境通行所に向かう街道沿いのアイン・ディーワール村に進駐した。

だが、同地に入ったロシア軍はスィーマルカー通行所に向かおうとしたが、ヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町の入り口に展開する米軍に進行を妨げられたという。

AFP, January 22, 2020、ANHA, January 22, 2020、AP, January 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 22, 2020、Reuters, January 22, 2020、SANA, January 22, 2020、SOHR, January 22, 2020、UPI, January 22, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍はアレッポ県北部、ラッカ県北部への砲撃を続ける(2020年1月22日)

アレッポ県では、ANHA(1月22日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦、イルシャーディーヤ村、タート・マラーシュ村、タッル・アッジャール村、タッル・マディーク村、アレッポ市近郊のスーガーニカ村およびその一帯、アキーバ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(1月22日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・アブヤド市近郊のヒルバト・バカル村、アリーダ村を砲撃した。

AFP, January 22, 2020、ANHA, January 22, 2020、AP, January 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 22, 2020、Reuters, January 22, 2020、SANA, January 22, 2020、SOHR, January 22, 2020、UPI, January 22, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア・ロシア軍による激しい爆撃、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の反撃が続き、住民14万人あまりが新たにIDPsに(2020年1月22日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシュワイフナ丘、ハイヤーン町、カフルハムラー裏、ブシャンタラ村、カフルダーイル村、マンスーラ村、第46中隊基地、バシュカーティーン、アターリブ市一帯、カフルナーハー、アレッポ市ラーシディーン地区、ハーン・トゥーマーン村、ハミーラ村、バルナ村を爆撃し、ハミーラ村で国内避難民(IDPs)の子ども1人が、アターリブ市近郊のIDPsキャンプで女性2人が死亡した。

またシリア軍戦闘機がICARDA地区を爆撃、ヘリコプターがアレッポ市記者協会地区、ハーン・アサル村を「樽爆弾」で爆撃した。

シリア軍地上部隊もフライターン市などを砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団は、アレッポ市ザフラー協会地区、ハラブ・ジャディーダ地区、ワディーヒー村などを砲撃した。

一方、SANA(1月22日付)によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がアレッポ市ザフラー協会を砲撃し、住民多数が負傷した。

これに対して、シリア軍は反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市ラーシディーン地区、カフルハムラ村、アナダーン市、フライターン市を砲撃した。

なお、反体制組織のシリア対応調整者によると、アレッポ市西部郊外一帯での攻撃激化を受けて、14日から22日にかけて住民6万7507人が国内避難民(IDPs)としてトルコ占領地域に避難しているという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がバイニーン村、カフルルーマー村、マアッルシューリーン村、ハーン・スブル村、ダイル・サンバル村、サルジャ村、シャイフ・イドリース村を爆撃した。

シリア軍も、戦闘機がマアッラト・ヌウマーン市一帯を爆撃、ヘリコプターがマアッラト・ヌウマーン市およびその一帯、カフルルーマー村、ダイル・シャルキー村、ハーン・スブル村、ムアスラーン村を「樽爆弾」で爆撃した。

さらにシリア軍地上部隊がタッル・マンス村、ハーッス村、カフルルーマー村、マアッルズィーター村、ブサクラー村、ムアスラーン村、バービーラー村、カルサア村、ビダーマー町、ズアイニーヤ村、マルアンド村を砲撃、タッル・マンス村で男性1人が死亡した。

一方、SANA(1月22日付)によると、シリア軍が、マアッラト・ヌウマーン市一帯、バザーブール村、ガドファ村、マアッルシューリーン村、ダイル・シャルキー村、マアッルディブサ村、バイニーン村、ムアスラーン村にあるシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の拠点を砲撃した。

なお、同監視団によると、過去1週間の激しい戦闘で、民間人77人(うち子ども28人)が死亡、住民1万世帯以上、約7万人が戦火を避けてトルコのハタイ県に近い国境地帯に移動、国内避難民(IDPs)となったという。

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ハマー県ではシリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがザイズーン村を「樽爆弾」で爆撃した。

これに対して、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室はフワイズ村近郊のシリア軍拠点を砲撃し、兵士4人を殺害、またシュワイハ村でシリア軍兵士2人を狙撃し、射殺した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がタルディーン村を砲撃した。

これに対して、国民解放戦線(シリア国民軍)はアティーラ村近郊のシリア軍拠点を攻撃、その映像を公開した。

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SANA(1月22日付)は、イドリブ県アブー・ズフール町近郊、同県フバイト村、アレッポ県ハーディル村の3カ所に1月13日に設置された人道回廊に関して、反体制武装集団が住民の脱出を阻止し続け、「人間の盾」として利用している、と伝えた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を55件(イドリブ県17件、ラタキア県19件、アレッポ県16件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を53件(イドリブ県15件、ラタキア県2件、アレッポ県36件、ハマー県0件)確認した。

AFP, January 22, 2020、ANHA, January 22, 2020、AP, January 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 22, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 22, 2020、Reuters, January 22, 2020、SANA, January 22, 2020、SOHR, January 22, 2020、UPI, January 22, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:1,395人の難民が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は532,477人に(2020年1月22日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月22日付)を公開し、1月21日に難民1,395人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは239人(うち女性72人、子供122人)、ヨルダンから帰国したのは1,156人(うち女性347人、子供590人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は532,477人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者169,222人(うち女性51,160人、子ども86,597人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者363,255人(うち女性109,020人、子ども185,252人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,569,742人(うち女性1,970,923人、子供3,350,568人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 761,757人(うち女性228,838人、子供388,771人)となった。

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一方、国内避難民2人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した2人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は40,095人(うち女性12,612人、子供18,479人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,309,546人(うち女性395,171人、子供662,245人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 22, 2020をもとに作成。

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ロシア軍がアレッポ市西部を激しく爆撃し住民20人死亡、反体制派もアレッポ市を砲撃し住民3人死亡(2020年1月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカフルナーハー村、カフルダーイル村、マンスーラ村、アレッポ市西部郊外のインドミー工場、イルハーブ村、アブザムー町、タカード村、第46中隊基地一帯、シャイフ・バラカート山、ジャドラーヤー村、カフル・ヌーラーン村を爆撃し、カフルタアール村では女性1人と子ども6人を含む9人が、ジャドラーヤーではハマー県からの国内避難民(IDPs)の女性2人が、イルハーブ村ではイドリブ県(フバイト村)からのIDPsの女性1人が、タカード村では子ども1人が、カフルヌーラーン村ではイドリブ県からのIDPsの一家7人(子ども3人を含む)が死亡した。

シリア軍もヘリコプターがアレッポ市記者協会地区、ハーン・アサル村を「樽爆弾」で爆撃した。

一方、SANA(1月21日付)やシリア人権監視団によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がアレッポ市のザフラー協会地区、ハラブ・ジャディーダ地区を砲撃し、女性2人を含む住民3人が死亡、3人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、マアッルディブサ村にある「決戦」作戦司令室(シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)など)の拠点を爆撃し、戦闘員11人を殺害した。

ロシア軍はまたカフルルーマー村、ハーン・スブル村、マアッラト・ヌウマーン市、タッル・マンス村、マアッルシューリーン村、マアッル・シャマーリーン村、ムアスラーン村、バーラ村一帯、アブー・ジュライフ村を爆撃し、バーラ村では男性2人が死亡した。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、アブー・ダフナ村一帯のシリア軍拠点を攻撃し、兵士3人を殺害した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる反体制武装集団がトルコマン山地方のアティーラ村一帯に進軍し、シリア軍2人を殺害した。

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SANA(1月21日付)は、イドリブ県アブー・ズフール町近郊、同県フバイト村、アレッポ県ハーディル村の3カ所に1月13日に設置された人道回廊に関して、反体制武装集団が住民の脱出を阻止し続け、「人間の盾」として利用している、と伝えた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を38件(イドリブ県16件、ラタキア県11件、アレッポ県6件、ハマー県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を37件(イドリブ県15件、ラタキア県0件、アレッポ県22件、ハマー県0件)確認した。

AFP, January 21, 2020、ANHA, January 21, 2020、AP, January 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 21, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 21, 2020、Reuters, January 21, 2020、SANA, January 21, 2020、SOHR, January 21, 2020、UPI, January 21, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県でロシア軍が米軍に進路を阻まれ小競り合いに(2020年1月21日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、M4高速道路をラッカ県アイン・イーサー市からタッル・タムル町方面に向かって移動していたロシア軍パトロール部隊が、タッル・タムル町に向かう交差点に位置するヒッティーン・ガソリン・スタンド近くで待ち受けていた米軍によって進行を阻止され、小競り合いとなった。

米軍はまた、マーリキーヤ(ダイリーク)市とマアバダ(カルキールキー)町を結ぶ街道上に位置するカルザヤーラート村で、スィーマルカー国境通行所に向かおうとするロシア軍パトロール部隊の進行を阻止した。

AFP, January 21, 2020、ANHA, January 21, 2020、AP, January 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 21, 2020、Reuters, January 21, 2020、SANA, January 21, 2020、SOHR, January 21, 2020、UPI, January 21, 2020などをもとに作成。

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トルコと国民軍はアレッポ県北部、ラッカ県北部、ハサカ県北部を激しく砲撃(2020年1月21日)

アレッポ県では、ANHA(1月21日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦、アイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村、スムーキーヤ村、タッル・マラーシュ村、カフル・アントゥーン村、タッル・ハッジャール村、イルシャーディーヤ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(1月21日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市東部一帯、同市北部のM4高速道路沿線に位置するジャフバル穀物サイロ、タッル・アブヤド市近郊のヒルバト・バカル村、カズアリー村を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(1月21日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村、ライハーニーヤ村、牧場地帯を砲撃した。

AFP, January 21, 2020、ANHA, January 21, 2020、AP, January 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 21, 2020、Reuters, January 21, 2020、SANA, January 21, 2020、SOHR, January 21, 2020、UPI, January 21, 2020などをもとに作成。

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SANA:トルコはハサカ県、ラッカ県で活動する反体制武装集団にリビアへの参加するよう給与をカットするなどして迫る(2020年1月21日)

SANA(1月21日付)は、複数の住民筋の話として、ハサカ県、ラッカ県北部を占領下に置くトルコの当局が、同地で活動する「テロ組織の傭兵」(反体制派)に対して、リビアでの戦闘に参加するようさまざまな圧力をかけていると伝えた。

同筋によると、トルコ郡は、リビアに転戦するのを望まない戦闘員の給与をカットしているほか、シリア領内に設置している拘置所に拘留されている避難民を徴兵し、リビアに送り込もうとしているという。

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シリア人権監視団は、トルコがリビアの首都トリポリに派遣した国民軍戦闘員の数が約2,600人に達していると発表した。

同監視団によると、約1,790人がトルコ占領下のアレッポ県北部および北西部(「ユーフラテスの盾」地域および「オリーブの枝」地域)で派遣に向けて訓練を受けているという。

また、リビアで死亡した国民軍戦闘員の数は28人に達している。

AFP, January 21, 2020、ANHA, January 21, 2020、AP, January 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 21, 2020、Reuters, January 21, 2020、SANA, January 21, 2020、SOHR, January 21, 2020、UPI, January 21, 2020などをもとに作成。

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『ワタン』:アサド政権の退陣を迫ってきたサウジアラビアのシリア政策が前例のないかたちで軟化(2020年1月21日)

『ワタン』(1月21日付)は、アサド政権の退陣を迫ってきたサウジアラビアのシリア政策が前例のないかたちで軟化していると伝えた。

同紙は、バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表が、アブドゥッラー・ビン・ヤフヤー・ムアッリミー国連サウジアラビア大使主催のパーティーに招待されたことがその証左だとしている。

このパーティーは、サウジアラビアのファフド・ビン・アブドゥッラー・ムバーラク国務大臣が11月にサウジアラビアで開催予定のG20サミットの準備のため、国連本部のある米ニューヨークを訪れたのに合わせて行われたもの。

AFP, January 21, 2020、ANHA, January 21, 2020、AP, January 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 21, 2020、Reuters, January 21, 2020、SANA, January 21, 2020、SOHR, January 21, 2020、UPI, January 21, 2020、al-Watan, January 21, 2010などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:833人の難民が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は531,082人に(2020年1月21日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月21日付)を公開し、1月20日に難民833人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは223人(うち女性67人、子供113人)、ヨルダンから帰国したのは610人(うち女性183人、子供311人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は531,082人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者168,983人(うち女性51,088人、子ども86,475人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者362,099人(うち女性108,673人、子ども184,662人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,569,742人(うち女性1,970,923人、子供3,350,568人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 760,362人(うち女性228,419人、子供388,059人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 21, 2020をもとに作成。

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アレッポ県北西部でトルコ軍・国民軍とシリア民主軍が砲撃戦、アフリーン市で1人死亡(2020年1月20日)

アレッポ県では、ANHA(1月20日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦、アルカミーヤ村、カフル・ナーヤー村、シャイフ・イーサー村、トルコ占領下のアフリーン市近郊のシャッラー村一帯、シーラーワー町一帯を砲撃した。

シリア人権監視団によると、これに対して人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍もアフリーン市、アアザーズ市一帯に対して砲撃を行った。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月20日付)によると、シリア民主軍の砲撃により、アフリーン市では子ども1人と女性1人が死亡したという。

AFP, January 20, 2020、ANHA, January 20, 2020、AP, January 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 20, 2020、Reuters, January 20, 2020、SANA, January 20, 2020、SOHR, January 20, 2020、UPI, January 20, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍がアレッポ市一帯、イドリブ県各所を爆撃し、女性と子どもを含む住民7人死亡(2020年1月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャイフ・アリー村、ジーナ村一帯、アンジャーラ村、ウワイジル村、カースィミーヤ村、ミズナーズ村、カフル・ヌーラーン村、カフルナーハー村、アターリブ市一帯、バウワービーヤ村、カフルジューム村、カフルタアール村、アレッポ市CHEMCO地区、ムハンディスィーン地区を爆撃し、カフルジュームでは子ども1人と女性1人が、カフルタアール村では女児2人が、ジーナ村では子ども1人と男性1人が死亡した。

これに対して、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団は、サフィーラ市近郊の防空工場を砲撃した。

 

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がイフスィム町、ダイル・サンバル村一帯、アブー・ジュライフ村、ハントゥーティーン村、バイニーン村、ガドファ村を爆撃した。

これに対して、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室は、ハルバーン村、ザハビーヤ村を砲撃した。

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SANA(1月20日付)は、イドリブ県アブー・ズフール町近郊、同県フバイト村、アレッポ県ハーディル村の3カ所に1月13日に設置された人道回廊に関して、反体制武装集団が住民の脱出を阻止し続け、「人間の盾」として利用している、と伝えた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を43件(イドリブ県17件、ラタキア県15件、アレッポ県7件、ハマー県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を41件(イドリブ県23件、ラタキア県0件、アレッポ県16件、ハマー県2件)確認した。

AFP, January 20, 2020、ANHA, January 20, 2020、AP, January 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 20, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 20, 2020、Reuters, January 20, 2020、SANA, January 20, 2020、SOHR, January 20, 2020、UPI, January 20, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:2018年半ば以降に帰還した難民は530,249人、2019年1以降に帰還したIDPsは40,948人に(2020年1月20日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月20日付)を公開し、1月19日に難民914人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは326人(うち女性98人、子供166人)、ヨルダンから帰国したのは588人(うち女性176人、子供300人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は530,249人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者168,760人(うち女性51,021人、子ども86,362人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者361,489人(うち女性108,490人、子ども184,351人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,569,742人(うち女性1,970,923人、子供3,350,568人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 759,529人(うち女性228,169人、子供387,635人)となった。

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一方、国内避難民715人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは715人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は40,948人(うち女性11,487人、子供17,045人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,309,544人(うち女性395,171人、子供662,245人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 20, 2020をもとに作成。

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ロシア軍パトロール部隊のイラク国境(ハサカ県スィーマルカー国境通行所)への接近を米軍パトロール部隊が阻止(2020年1月19日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍パトロール部隊が、北・東シリア自治局によって掌握されているスィーマルカー国境通行所への接近を試みたが、ダイリーク(マーリキーヤ)市に近いムスタファーウィーヤ村を巡回中の米軍パトロール部隊がこれを阻止した。

AFP, January 19, 2020、ANHA, January 19, 2020、AP, January 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 19, 2020、Reuters, January 19, 2020、SANA, January 19, 2020、SOHR, January 19, 2020、UPI, January 19, 2020などをもとに作成。

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トルコがリビアの首都トリポリに派遣した国民軍戦闘員が約2,400人に(2020年1月19日)

シリア人権監視団は、トルコがリビアの首都トリポリに派遣した国民軍戦闘員の数が約2,400人に達していると発表した。

同監視団によると、リビア行きの募集はトルコ占領下のアレッポ県北部および北西部(「ユーフラテスの盾」地域および「オリーブの枝」地域)で続いており、トルコが設置した基地では約1,700人が現在訓練を受けているという。

一方、リビアに派遣された国民軍戦闘員複数人が同国での戦闘で死亡した。

これにより、リビアで死亡した国民軍戦闘員の数は24人に達したという。

AFP, January 19, 2020、ANHA, January 19, 2020、AP, January 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 19, 2020、Reuters, January 19, 2020、SANA, January 19, 2020、SOHR, January 19, 2020、UPI, January 19, 2020などをもとに作成。

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