ロシア軍がシャーム解放機構支配下のハマー県、ラタキア県を爆撃(2023年11月2日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ガーブ平原の灌漑計画地区一帯で、シリア軍と「決戦」作戦司令室が砲撃戦を行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

「決戦」作戦司令室はまた、シリア政府の支配下にあるハークーラー村一帯を砲撃した。

一方、ロシア軍戦闘機複数機が、シャーム解放機構の支配下にあるサルマーニーヤ村を2回にわたって爆撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、クルド山地方のカッバーナ村一帯で、シリア軍と「決戦」作戦司令室が砲撃戦を行った。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・タアール村一帯を砲撃、オリーブの実を収穫していた女性1人が死亡、男性1人と女性1人が負傷した。

シリア軍はまた、シャイフ・スライマーン村を砲撃した。

一方、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にある第46中隊基地近郊のシリア軍の陣地複数ヶ所を攻撃、シリア軍の士官(中尉)1人を殺害した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるハルーバ村一帯に対して1回の爆撃を行った。

これに関して、ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、イドリブ県のスフーフン村とハルーバ村で、シリア軍の陣地への砲撃に関与した過激派の地下壕を狙って爆撃を実施したと発表した。

シリア人権監視団によると、またシリア軍は、シャーム解放機構の支配下にあり、トルコ軍の基地があるマアーッラト・ナアサーン村一帯を砲撃した。

AFP, November 2, 2023、ANHA, November 2, 2023、‘Inab Baladi, November 2, 2023、Reuters, November 2, 2023、RIA Novosti, November 2, 2023、SANA, November 2, 2023、SOHR, November 2, 2023、November 3, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県タッル・リフアト市近郊のシャイフ・イーサー村をドローン2機で爆撃(2023年11月2日)

ハサカ県では、ANHA(11月2日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市近郊に位置するシリア正教徒の村タッル・サイイド・ムッラー・アッバース村、同村に近いヤズィード教徒の村タッル・ハートゥーン村、カーミシュリー市東のタッル・ザイワーン村、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町を砲撃した。

シリア人権監視団によると、これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会は、アブー・ラースィーン町に近いバーブ・ファラジュ村にあるシリア国民軍所属のハムザ師団の拠点を砲撃、戦闘員6人を殺害、1人を負傷させた。

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アレッポ県では、ANHA(11月2日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャイフ・イーサー村を無人航空機(ドローン)2機で爆撃した。

AFP, November 2, 2023、ANHA, November 2, 2023、‘Inab Baladi, November 2, 2023、Reuters, November 2, 2023、SANA, November 2, 2023、SOHR, November 2, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県ハルーバ村を2度にわたって爆撃(2023年11月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるハルーバ村を2度にわたって爆撃した。

RIAノーヴォスチ通信(11月1日付)によると、これに関して、ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、イドリブ県内のテロ組織の要塞と地下シェルターを爆撃したと発表した。

シリア人権監視団によると、シリア軍もシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村を砲撃、これにより新興のアル=カーイダ系組織のアンサール・タウヒードのメンバー1人が負傷した。

一方、シャーム解放機構所属のハリーリー狙撃連隊はザーウィヤ山地方のフライフィル村近郊でシリア軍の兵士を狙撃、1人を負傷させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、中国新疆ウィグル自治区出身者からなるトルキスタン・イスラーム党が、ガーブ平原のハークーラー村の前線でシリア軍兵士を狙撃、1人を殺害した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市郊外のザフル・ジャバル地区で正体不明の武装集団が60代の男性を銃で撃ち殺害、男性が所有する車を盗んで逃走した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アトマーン村で正体不明の武装集団が女性とその娘を銃で撃ち殺害した。

マアルバー村でも正体不明の武装集団が若い男性1人を銃で撃ち殺害した。

AFP, November 1, 2023、ANHA, November 1, 2023、‘Inab Baladi, November 1, 2023、Reuters, November 1, 2023、RIA Novosti, November 1, 2023、SANA, November 1, 2023、SOHR, November 1, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がシリア国内の砂漠地帯各所でダーイシュのスリーパーセルを狙って12回爆撃(2023年10月31日)

シリア人権監視団は、ロシア軍戦闘機がシリア国内の砂漠地帯各所(詳細な場所は明記せず)で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルを狙って12回にわたって爆撃を実施したと発表した。

AFP, November 1, 2023、ANHA, November 1, 2023、‘Inab Baladi, November 1, 2023、Reuters, November 1, 2023、SANA, November 1, 2023、SOHR, November 1, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ウマル油田に米軍が違法に設置している基地がロケット弾の攻撃を受ける(2023年10月31日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるウマル油田に米軍が違法に設置している基地で激しい爆発が複数回にわたって発生した。

この爆発に関して、RIAノーヴォスチ通信(10月31日付)は、米軍基地がロケット弾の攻撃を受け、4回の爆発音が聞こえたと伝えた。

AFP, October 31, 2023、ANHA, October 31, 2023、‘Inab Baladi, October 31, 2023、Reuters, October 31, 2023、RIA Novosti, October 31, 2023、SANA, October 31, 2023、SOHR, October 31, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でシリア民主軍とシリア軍がユーフラテス川を挟んで交戦、若い男性1人が死亡、2人が負傷(2023年10月31日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸のシュハイル村に展開する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と、シリア政府の支配下にある対岸(西岸)のバクラス村に展開するシリア軍部隊が川を挟んで交戦、これにより若い男性1人が死亡、2人が負傷した。

AFP, October 31, 2023、ANHA, October 31, 2023、‘Inab Baladi, October 31, 2023、Reuters, October 31, 2023、SANA, October 31, 2023、SOHR, October 31, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の総合治安機関がイドリブ県カフルタアール村で、イスラーム解放党のメンバーとされる17歳の青年を拘束・連行(2023年10月31日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の総合治安機関が同機構の支配下にあるカフルタアール村で、イスラーム解放党のメンバーとされる17歳の青年の携帯電話などを没収、その後拘束・連行した。

AFP, October 31, 2023、ANHA, October 31, 2023、‘Inab Baladi, October 31, 2023、Reuters, October 31, 2023、SANA, October 31, 2023、SOHR, October 31, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方のカンスフラ村一帯、イドリブ市西のアイン・シーブ村を9回にわたって爆撃(2023年10月31日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村一帯を5回にわたって爆撃した。

ロシア軍はまた、イドリブ市西のアイン・シーブ村を4回にわたり爆撃した。

これに関して、ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、ロシア空軍が、イドリブ県のInkzik村、カンスフラ村を爆撃し、地下シェルター2ヶ所と無人航空機(ドローン)用の部品保管庫を破壊するとともに、過激派が乗った車輛を攻撃、少なくとも10人を殲滅したと発表した。

シリア人権監視団によると、シリア軍も、ザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、バーラ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・タアール村、カスル村を砲撃した。

AFP, October 31, 2023、ANHA, October 31, 2023、‘Inab Baladi, October 31, 2023、Reuters, October 31, 2023、RIA Novosti, October 31, 2023、SANA, October 31, 2023、SOHR, October 31, 2023などをもとに作成。

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米軍戦闘機などがダイル・ザウル県のブーカマール国境通行所、ユーフラテス川西岸を爆撃する一方、「イランの民兵」も県内の米軍基地を狙って砲撃(2023年10月30日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の有人戦闘機複数機が早朝、ブーカマール国境通行所(イラク側はカーイム国境通行所)を経由してイラクからシリアに入国した車列を狙って爆撃を行い、貨物車輛3輌が破壊された。

車列はブーカマール国境通行所から数十メートルの場所で被弾した。

死傷者で出たとの情報はないという。

ロイター通信(10月30日付)によると、10輌の貨物車輛からなる車列が爆撃を受けたほか、「イランの民兵」が使用しているビルも被弾した。

マヤーディーン・チャンネル(10月30日付)は、複数筋の話として、爆撃は米軍の無人航空機(ドローン)多数によって行われ、食料品や清掃道具を積んだ貨物車輛や冷蔵車輛が狙われ、6~7輌の車輛が損害を受けたと伝えた。

また、これに対する報復として、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるウマル油田に設置されている米軍の基地に対してロケット弾15発が撃ち込まれたと伝えた。

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シリア人権監視団によると、米主導の有志連合がシリア政府の支配下にあるユーフラテス川東岸のタービヤト・ジャズィーラ村、ムッラート村にある「イランの民兵」の陣地複数ヶ所を爆撃、ロケット弾発射台複数基が破壊された。

この爆撃を受けるかたちで、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸から、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にある東岸のCONOCOガス田に設置されている米軍基地を狙って砲撃が行われ、ロケット弾4発が着弾し、複数回の爆発が発生、兵站物資などを積んだ米軍の車列が基地への進入を阻止された。

この攻撃に関して、イラク・イスラーム抵抗は午後12時半頃、テレグラムのアカウント(https://t.me/elamharbi/55)を通じて声明を出し、CONOCOガス田の米軍基地に対して多数のロケット弾を発射し、直接の被害を与えたと発表した。

AFP, October 30, 2023、ANHA, October 30, 2023、‘Inab Baladi, October 30, 2023、Qanat al-Mayadin, October 30, 2023、Reuters, October 30, 2023、SANA, October 30, 2023、SOHR, October 30, 2023などをもとに作成。

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前日にアラブ系部族の攻撃を受けたダイル・ザウル県ユーフラテス川西岸で事態正常化(2023年10月30日)

ANHA(10月30日付)は、前日に「ダマスカス政府の傭兵」(アラブ系部族)による攻撃を受けたダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)支配下のダイル・ザウル県ユーフラテス川東岸各所で事態が正常化と伝え、市街地の映像やビデオを公開した。

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人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、前日のダイル・ザウル県での「傭兵」(アラブ系部族)による攻撃で、兵士3人が戦死したと発表した。

 

AFP, October 30, 2023、ANHA, October 30, 2023、‘Inab Baladi, October 30, 2023、Reuters, October 30, 2023、SANA, October 30, 2023、SOHR, October 30, 2023などをもとに作成。

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ハリータ・ダルアー県知事が暗殺未遂に遭う(2023年10月30日)

ダルアー県では、シャーム・ネットワーク(10月30日付)によると、ルワイユ・ハリータ・ダルアー県知事を乗せた車列が首都ダマスカスとダルアー市を結ぶ高速道路を通過するのに合わせて道路に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

この爆発でハリータ知事の護衛1人が負傷したが、ハリータ知事は無事だった。

AFP, October 30, 2023、ANHA, October 30, 2023、‘Inab Baladi, October 30, 2023、Reuters, October 30, 2023、SANA, October 30, 2023、Shaam Network, October 30, 2023、SOHR, October 30, 2023などをもとに作成。

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ダーイシュのスリーパーセルがハサカ県ダシーシャ村でアサーイシュを襲撃、隊員1人殺害(2023年10月30日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが北・東シリア自治局の支配下にあるダシーシャ村で内務治安部隊(アサーイシュ)を襲撃、隊員1人を殺害した。

AFP, October 30, 2023、ANHA, October 30, 2023、‘Inab Baladi, October 30, 2023、Reuters, October 30, 2023、SANA, October 30, 2023、SOHR, October 30, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県マンビジュ市近郊のトゥーハール村を自爆型ドローンで攻撃(2023年10月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊のトゥーハール村を自爆型の無人航空機(ドローン)で攻撃し、住民1人が負傷した。

トルコ軍はまた、シリア国民軍とともに、アウン・ダーダート村にあるシリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会の検問所(ザアタル検問所)を砲撃した。

AFP, October 30, 2023、ANHA, October 30, 2023、‘Inab Baladi, October 30, 2023、Reuters, October 30, 2023、SANA, October 30, 2023、SOHR, October 30, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方のカンスフラ村一帯を爆撃する一方、シリア軍はトルコ軍が駐留するタフタナーズ航空基地近くで医療チームの車輛をミサイル攻撃(2023年10月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機1機がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村一帯を爆撃した。

シリア軍も同地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構はシリア政府の支配下にあるブライジュ村を砲撃した。

シリア軍はまた、シャーム解放機構の支配下にあり、トルコ軍が駐留するタフタナーズ航空基地近くで医療チームの車輛をミサイルで攻撃し、医療スタッフ1人が死亡、医師1人と運転手が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、カーヒラ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯、アイン・イーサー村一帯で砲撃戦を行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, October 30, 2023、ANHA, October 30, 2023、‘Inab Baladi, October 30, 2023、Reuters, October 30, 2023、SANA, October 30, 2023、SOHR, October 30, 2023などをもとに作成。

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トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のアレッポ県アフタリーン市でシリア国民軍に所属するムウタスィム師団の対応の悪さに抗議するデモ(2023年10月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のアフタリーン市で発生した住民どうしの銃撃戦に対するシリア国民軍に所属するムウタスィム師団の対応の悪さに抗議するデモが行われた。

AFP, October 29, 2023、ANHA, October 29, 2023、‘Inab Baladi, October 29, 2023、Reuters, October 29, 2023、SANA, October 29, 2023、SOHR, October 29, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でアラブ系部族がユーフラテス川西岸にあるシリア民主軍の拠点次々と攻撃、シリア軍が東岸から砲撃で部族を援護(2023年10月29日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(10月29日付)によると、複数の武装集団シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸から東岸に渡河し、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるシュハイル村、ズィーバーン町、アブー・ハルドゥーブ村を攻撃、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するダイル・ザウル軍事評議会が応戦、激しい戦闘となった。

シリア人権監視団によると、国防隊の複数の民兵組織(地元武装集団)が西岸から東岸に渡河、ズィーバーン町、アブー・ハルドゥーブ村、ハワーイジュ・ズィーバーン町、ハワーイジュ・ジャルズィー村、カシュキーヤ村を攻撃、シリア民主軍の激しく交戦、アブー・ナイタル村にあるシリア民主軍の陣地、スワル町にあるシリア民主軍の検問所を襲撃した。

戦闘により、地元武装集団は、アブー・ハルドゥーブ村でシリア民主軍の兵士3人を殺害、多数を捕虜にした。

イナブ・バラディー(10月29日付)は、アラブ系部族の武装グループはシリア民主軍の軍事拠点などを攻撃し、ズィーバーン町のタルワ地区、フワイジャト・ハフル地区を掌握したと伝えた。

また、シリア人権監視団によると、ユーフラテス川西岸に展開するシリア軍が地元武装集団を援護するかたちで東岸各所を砲撃、アブー・ハルドゥーブ村では砲弾1発が民家に着弾し、住民5人が死亡、複数人が負傷、ズィーバーン町とカシュキーヤ村でも複数の住民が負傷した。

さらに、ガラーニージュ市の街道近くでは、地元の武装集団がシリア民主軍の兵士2人を襲撃、1人を殺害、1人を負傷させた。

これに対して、シリア民主軍は砲撃が行われた西岸各所を砲撃、マヤーディーン市に砲弾が着弾し、住民1人と国防隊のメンバー複数人が負傷した。

SANA(10月29日付)はダイル・ザウル県のアサド病院のマアムーン・ヒーザ院長の話として、マヤーディーン市の民家複数棟が砲撃を受け、住民1人が死亡、40人が負傷したと伝えた。


シリア人権監視団によると、シリア民主軍はまたシリア政府の支配下にあるクーリーヤ市帯を砲撃した。

また米主導の有志連合の戦闘機が上空に飛来し、警戒活動にあたった。

一方、アブー・ハマーム市では、オートバイに乗った2人組がシリア民主軍の士官が乗った車をRPG弾で攻撃、乗っていた司令官が死亡した。

一連の戦闘で、地元武装集団のメンバー5人、国防隊のメンバー4人が死亡した。

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アラブ部族軍のアブー・アブドゥッラフマーンを名乗る報道官は、イナブ・バラディー(10月29日付)の取材に対して、攻撃は「解放作戦開始の宣言であり、これと合わせてジャズィーラ地方にいるすべての戦闘員に総動員がかけられた」と述べた。

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シリア民主軍は声明を出し、一連の戦闘で「傭兵」19人(ズィーバーン町で6人、アブー・ハルドゥーブ村で13人)を殲滅、20人を負傷させたと発表した。

負傷した「傭兵」のなかには、シリア軍の傘下で活動する「東部獅子」の幹部の1人マルワーン・ファーディル氏も含まれているという。

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シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市で軍事情報局に協力していた若い男性が、シリア軍の検問所を静止を振り切って通過しようとし、検問所の兵士によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, October 29, 2023、ANHA, October 29, 2023、‘Inab Baladi, October 29, 2023、Reuters, October 29, 2023、SANA, October 29, 2023、SOHR, October 29, 2023などをもとに作成。

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ハサカ県シャッダーディー市に違法に設置されている米軍基地をイラク・イスラーム抵抗はドローンで爆撃(2023年10月29日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市に違法に設置されている米軍基地が、「イランの民兵」の無人航空機(ドローン)の爆撃を受け、複数回の爆発が発生した。

同監視団によると、ドローンはイラク領内を離陸し、米軍基地を狙って攻撃を行ったという。

この攻撃の数時間前まで、米主導の有志連合は、県北部のカスラク村の基地とタッル・バイダル村の基地一帯で実弾合同演習を実施していた。

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この攻撃に関して、イラク・イスラーム抵抗はテレグラムのアカウント(https://t.me/elamharbi/54)を通じて声明を出し、ドローン2機でシャッダーディー市の米軍基地を攻撃し、直接の被害を与えたと発表した。


 

 

AFP, October 29, 2023、ANHA, October 29, 2023、‘Inab Baladi, October 29, 2023、Reuters, October 29, 2023、SANA, October 29, 2023、SOHR, October 29, 2023などをもとに作成。

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米軍所属と見られる所属不明の有人戦闘機1機がシリア政府の支配下にあるダイル・ザウル県ブーカマール市内のイラン・イスラーム革命防衛隊第47中隊の陣地2か所を爆撃(2023年10月29日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の有人戦闘機1機がシリア政府の支配下にあるブーカマール市内のスッカリーヤ地区にあるイラン・イスラーム革命防衛隊第47中隊の陣地2か所を爆撃した。

これに関して、ANHA(10月29日付)は、米軍の戦闘機が爆撃したと伝えた。

AFP, October 29, 2023、ANHA, October 29, 2023、‘Inab Baladi, October 29, 2023、Reuters, October 29, 2023、SANA, October 29, 2023、SOHR, October 29, 2023などをもとに作成。

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ラッカ市のバースィル・モスク南の街区でシリア民主軍の兵士らが乗った車が爆弾による攻撃を受け、兵士3人が負傷、ダーイシュが犯行を認める(2023年10月29日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるラッカ市のバースィル・モスク南の街区でシリア民主軍の兵士らが乗った車が爆弾による攻撃を受け、兵士3人が負傷した。

これに関して、ダーイシュ(イスラーム国)が関与を認める声明を出した。

AFP, October 29, 2023、ANHA, October 29, 2023、‘Inab Baladi, October 29, 2023、Reuters, October 29, 2023、SANA, October 29, 2023、SOHR, October 29, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県タッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村に設置されているシリア軍の陣地複数ヶ所をドローンで爆撃(2023年10月29日)

アレッポ県では、ANHA(10月29日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村に設置されているシリア軍の陣地複数ヶ所を無人航空機(ドローン)で爆撃した。

AFP, October 29, 2023、ANHA, October 29, 2023、‘Inab Baladi, October 29, 2023、Reuters, October 29, 2023、SANA, October 29, 2023、SOHR, October 29, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がイドリブ県、ラタキア県を爆撃(2023年10月29日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ラタキア県を爆撃したのと同じロシア軍戦闘機がブサクール村の森林地帯、イドリブ市のアイン・シーブ村一帯を爆撃した。

これに対して、シャーム解放機構は、シリア政府の支配下にあるカフルナブル市近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

一方、シリア軍は、シャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、バーラ村、ファッティーラ村を砲撃し、オリーブの実を収穫していた女性3人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機1機がシャーム解放機構の支配下にあるカッバーナ村一帯の丘陵地帯を爆撃した。

これに対して、シャーム解放機構は、シリア政府の支配下にあるトゥッファーヒーヤ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が28日深夜から29日未明にかけて、シャーム解放機構の支配下にあるカフル・ヌーラーン村を砲撃した。

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ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、ロシア空軍が、シリア軍の陣地の砲撃に関与した過激派に対して爆撃を実施し、ラタキア県のクバイナ丘、イドリブ県のInkzik村、Baksamtakh村の地下シェルターを攻撃したと発表した。

また、ラタキア県では、Sandran村に対する武装勢力の砲撃により、シリア軍兵士1人が死亡、4人が負傷した。

RIAノーヴォスチ通信(10月29日付)が伝えた。

AFP, October 29, 2023、ANHA, October 29, 2023、‘Inab Baladi, October 29, 2023、Reuters, October 29, 2023、RIA Novosti, October 29, 2023、SANA, October 29, 2023、SOHR, October 29, 2023などをもとに作成。

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イラク・イスラーム抵抗が米主導の有志連合が違法に駐留するタンフ国境通行所に設置されている基地をドローン2機で爆撃(2023年10月28日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が違法に駐留するタンフ国境通行所に設置されている基地が未明に、「イランの民兵」所属と見られる無人航空機(ドローン)2機の爆撃を受けた。

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これに関して、イラク・イスラーム抵抗は声明を出し、ドローン2機で攻撃を行い、標的2ヶ所に直接の損害を与えたと発表した。

AFP, October 28, 2023、ANHA, October 28, 2023、‘Inab Baladi, October 28, 2023、Reuters, October 28, 2023、SANA, October 28, 2023、SOHR, October 28, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県、ラタキア県で反体制派の地下シェルターや航空管制施設を爆撃する一方、反体制派のドローンがヒムス県上空に飛来し、シリア軍が迎撃(2023年10月28日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市西部郊外、アイン・シーブ村、ジスル・シュグール市近郊のガッサーニーヤ村一帯を爆撃した。

一方、「決戦」作戦司令室は、マアッラト・ムーハス村の前線でシリア軍兵士1人を狙撃、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍はシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、カフル・ウワイド村を激しく砲撃し、シャーム解放機構に所属するアブー・バクル・スィッディーク旅団のメンバー1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室はまた、シャーム解放機構の支配下にあるアーフィス村近郊で土塁を築こうとしていたシリア軍の重機2輌を攻撃、これを破壊するとともに、同地一帯のシリア軍の陣地を砲撃した。

これに対して、シリア軍はアーフィス村一帯を砲撃、同地に設置されているトルコ軍の基地も被弾し、トルコ軍兵士複数が負傷した。

トルコ軍はシリア軍の砲撃に応戦し、複数の陣地を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるクバイナ丘一帯を2度にわたって爆撃した。

一方、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるサッラーフ村一帯を砲撃、シリア軍の士官(少尉)1人を殺害した。

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イドリブ県とラタキア県に対する爆撃に関して、ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、ロシア空軍がシリア軍の陣地の砲撃に関与した過激派に対して爆撃を実施し、ラタキア県のクバイナ丘、イドリブ県のバーリーシャー村、アリーハー市の地下シェルターや航空管制施設を攻撃したと発表した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が主導する反体制派が保有する無人航空機(ドローン1機)がシリア政府の支配下にある県北部に飛来、シリア軍が対戦車ミサイルなどで迎撃した。

ドローンはヒムス県北部に飛来する前、ハマー県スカイラビーヤ市上空を通過したことが確認されていた。

AFP, October 28, 2023、ANHA, October 28, 2023、‘Inab Baladi, October 28, 2023、Reuters, October 28, 2023、RIA Novosti, October 28, 2023、SANA, October 28, 2023、SOHR, October 28, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県北部を砲撃(2023年10月28日)

アレッポ県では、ANHA(10月28日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村を砲撃した。

トルコ軍はまたシリア国民軍とともに、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊の小トゥーハール村を砲撃した。

AFP, October 28, 2023、ANHA, October 28, 2023、‘Inab Baladi, October 28, 2023、Reuters, October 28, 2023、SANA, October 28, 2023、SOHR, October 28, 2023などをもとに作成。

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米軍の爆撃への報復としてハサカ県、ダイル・ザウル県の米軍基地がドローンやロケット弾の攻撃を受ける(2023年10月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団やANHA(10月27日付)が複数筋の話として伝えたところによると、迫撃砲弾複数発がハッラーブ・ジール村にある米軍の基地(アブー・ハジャル空港基地)一帯に着弾した。

攻撃は、米軍の爆撃への報復と見られる。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、「イランの民兵」がダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸のウマル油田にある米軍の基地に向けてロケット弾多数を発射、6発が基地一帯に着弾した。

これに関して、タスニーム通信(10月27日付)は複数の地元・治安筋の話として、米軍がシリアの抵抗部隊の陣地複数ヶ所へのテロ攻撃を行ったことへの報復として、ウマル油田にある米軍基地が午前6時5分、ロケット弾10発の攻撃を受けたと伝えた。

また、シリア人権監視団によると、この攻撃の数時間後、「イランの民兵」が保有する無人航空機(ドローン)が米軍基地の居住区を爆撃し、複数回の爆発が発生した。

マヤーディーン・チャンネル(10月27日付)は、米軍基地がドローンやロケット弾の攻撃を受けたと伝えた。

攻撃は、米軍の爆撃への報復と見られるが、人的被害が出たとの情報はないという。

AFP, October 27, 2023、ANHA, October 27, 2023、‘Inab Baladi, October 27, 2023、Qanat al-Mayadin, October 27, 2023、Reuters, October 27, 2023、SANA, October 27, 2023、SOHR, October 27, 2023、Tasnim News, October 27, 2023などをもとに作成。

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米軍戦闘機がダイル・ザウル県で「イランの民兵」の軍事拠点、武器弾薬庫などを爆撃、イラク人7人が負傷(2023年10月27日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米軍戦闘機複数機がシリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のブーカマール市近郊の砂漠地帯、マヤーディーン市近郊の砂漠地帯、アシャーラ市近郊の砂漠地帯を4回にわたって爆撃、アシャーラ市近郊の砂漠地帯にある「イランの民兵」の軍事拠点1ヶ所、武器弾薬庫複数棟などが損害を受け、「イランの民兵」に所属するイラク人7人が負傷した。

負傷者は、ブーカマール市の病院に搬送されたという。

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ロイター通信(10月27日付)が米匿名高官の話として伝えたところによると、攻撃は行われたのはシリア時間の午前4時半頃で、F-16戦闘機2機によってブーカマール市近郊に対して行われた。

同通信によると、シリアには現在米軍将兵・関係者900人が駐留している。

AFP, October 27, 2023、ANHA, October 27, 2023、‘Inab Baladi, October 27, 2023、Reuters, October 27, 2023、SANA, October 27, 2023、SOHR, October 27, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍のドローンがハサカ県マーリキーヤ市などを2度にわたって爆撃し、シリア民主軍の司令官2人と子供1人死亡(2023年10月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の無人航空機(ドローン)が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマーリキーヤ市の「アーザーディー広場」近くにある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の司令官の住居を攻撃し、この司令官と子供1人が死亡、女性1人が負傷した。

司令官は米主導の有志連合との連絡調整を担当しており、攻撃はこの司令官が自宅を出たところを狙って行われた。

また別の自爆型ドローンがマーリキーヤ市近郊のザガート村にある農業関連企業近くでシリア民主軍を狙って攻撃を行い、司令官1人が死亡した。

AFP, October 27, 2023、ANHA, October 27, 2023、‘Inab Baladi, October 27, 2023、Reuters, October 27, 2023、SANA, October 27, 2023、SOHR, October 27, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県、ハマー県を 爆撃する一方、シリア軍はハマー県、アレッポ県でシャーム解放機構が主導する反体制派のドローンを迎撃、撃墜(2023年10月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるアルバイーン山地方の住宅街を4発の震盪ミサイルで爆撃した。

シリア軍もシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村一帯を砲撃、「決戦」作戦司令室の戦闘員1人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア人権監視団が29日に発表したところによると、ミラージャ村一帯に対するシリア軍の砲撃で負傷していた新興のアル=カーイダ系組織のアンサール・タウヒードのメンバー1人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるファターティラ村一帯、サルマーニーヤ村を爆撃した。

一方、シリア軍防空部隊は、ミスヤーフ市近郊の上空に飛来したシャーム解放機構の無人航空機(ドローン)1機を迎撃した。

ドローンは同地のシリア軍の陣地複数ヶ所を爆撃しようとしていた。

シャーム解放機構のドローンはまた、サーリミーヤ村、サルハブ市、ダイル・シャミール村、ジュッブ・ラムラ町の上空にも複数機が飛来した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるクバイナ丘一帯を爆撃した。

一方、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるトルコマン山地方のバイダー村に一帯に潜入し、シリア軍と交戦、シリア軍兵士3人を殺害、3人を負傷させた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ国際空港に隣接するナイラブ国際空港に接近した無人航空機(ドローン)2機を撃墜した。

ドローンは空港を爆撃しようとしていたという。

また、国民解放戦線がシリア政府の支配下にあるバーラー村一帯を砲撃した。

シリア軍も、シャーム解放機構の支配下にあるカフルタアール村、アブザムー町、カフルタアール村を砲撃した。

AFP, October 27, 2023、ANHA, October 27, 2023、‘Inab Baladi, October 27, 2023、Reuters, October 27, 2023、SANA, October 27, 2023、SOHR, October 27, 2023、October 29, 2023などをもとに作成。

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ハサカ県シャッダーディー市とイラクのアルビール空港に設置されている米軍基地をイラク・イスラーム抵抗が攻撃、米軍の基地があるダイル・ザウル県CONOCO油田でも爆発発生(2023年10月26日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下のシャッダーディー市に違法駐留する米軍の基地で、「イランの民兵」が発射したと見られるロケット弾2発の爆発音が聞こえた。

これに関して、イラク・イスラーム抵抗は声明を出し、シャッダーディー市にある米軍基地にロケット弾多数を発射し、直接の被害を与えたと発表した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあり、米軍が違法に駐留、基地を設置しているCONOCOガス田で激しい爆発が複数回にわたって発生した。

爆発の原因は不明だが、「イランの民兵」による砲撃との情報も流れている。

シリア人権監視団には27日、爆発が砲撃によるもので、 砲撃を受け、米軍兵士複数が負傷したと発表した。

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イラク・イスラーム抵抗はまた、イラク・クルディスタン地域のアルビール空港に隣接する米軍基地を無人航空機(ドローン)2機で攻撃し、直接の被害を与えたと発表した。

AFP, October 26, 2023、ANHA, October 26, 2023、‘Inab Baladi, October 26, 2023、Reuters, October 26, 2023、SANA, October 26, 2023、SOHR, October 26, 2023、October 27, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市を爆撃、ホワイト・ヘルメットによると3人が死亡、1人が重傷:ロシア当事者和解調整センターは武装集団の地下シェルターを爆撃したと発表(2023年10月26日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村一帯を2度にわたって爆撃した。

シリア軍もファッティーラ村一帯、イドリブ市東部の住宅街を砲撃し、イドリブ市では女性1人を含む住民4人が死亡、複数が負傷した。

これを受け、トルコ軍がシリア政府の支配下のサラーキブ市一帯を砲撃した。

また「決戦」作戦司令室もハーン・シャイフーン市にある軍事情報局の支部を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

トルコ軍と「決戦」作戦司令室の反撃を受け、シリア軍はイドリブ市のクスール地区、ワーディー・ナスィーム地区、サウラ地区、教員住宅地区、シャイフ・スルス地区などを砲撃、これにより1人が死亡、12人が負傷した。

ホワイト・ヘルメットはイドリブ市への砲撃で民間人3人(子供1人と男性2人)が死亡、1人が重傷を負ったと発表した。

一方、ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、ロシア空軍が、シリア軍の陣地への砲撃に関与した武装集団の地下シェルターに対して爆撃を実施したと発表した。

シリア人権監視団は27日、イドリブ市に対する砲撃で負傷していた男性1人が死亡したと発表、28日にも、重傷を負っていたメディア活動家が死亡したと発表した。

 

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がシリア政府の支配下にあるカルダーハ市を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がシリア政府の支配下にあるシャトハ町を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市で農場の守衛が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, October 26, 2023、ANHA, October 26, 2023、‘Inab Baladi, October 26, 2023、Reuters, October 26, 2023、RIA Novosti, October 26, 2023、SANA, October 26, 2023、SOHR, October 26, 2023、October 27, 2023、October 28, 2023などをもとに作成。

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