アサド大統領が公の場で4ヶ月ぶりに発言(2014年11月20日)

アサド大統領はダマスカスで、バアス党タルトゥース支部指導部および同支部所轄下の支局幹部らと会合を開き、国内情勢などについて報告を行った。

アサド大統領が公の場で発言するのは2014年7月16日の大統領就任演説以来4ヶ月ぶり。

SANA(11月20日付)によると、アサド大統領は、バアス党の役割について、今日シリアが直面している危機のなかで、万人に対して開かれたイデオロギー政党としての党の重要性が明らかになったと述べた。

アサド大統領によると、こうした重要性への認識は、領内でのテロとの戦いだけでなく、思想をもって対抗すべき過激思想との戦いが行われているなかで、より強まっているという。

アサド大統領はまた、現下の危機がこれまで以上に政治化しているがゆえ、バアス党の活動をさらに発展させる必要があると指摘し、アラブ性(ウルーバ)から発揚される明確な思想的・政治的計画を構築することで、こうした発展が可能になると述べた。

そのうえで、今後脅威に立ち向かうため党内のさまざまなレベルで対話を行うことが肝要だと強調した。

一方、シリア情勢、中東情勢、国際情勢に関して、アサド大統領は、シリア軍がさまざまなレベルで武装テロ集団との戦いを継続していると述べるとともに、国民和解を推し進めることが重要だとの認識を示した。

そのうえで国際社会が、テロリストに資金、武器を供与する諸外国に圧力をかけ、国民和解を支援する努力を行うべきだと述べた。

アサド大統領は、ダーイシュ(イスラーム国)をはじめとする武装テロ集団の犯罪に対して、国際社会がどのように対処すべきかというヴィジョンを欠いていると指摘、こうした組織の台頭が無の状態から生まれることはあり得ず、シリアを破壊し、その国民統合、治安、安定を脅かそうとするタクフィール主義組織への武器、資金援助の結果だと批判した。

最後にアサド大統領は、中東地域が分岐点にさしかかっていると指摘、今後の方向性がシリア国民の抵抗、友好諸国の姿勢、そしてそれ以外の国際社会の当事者(欧米諸国、アラブ湾岸諸国など)にテロの脅威を理解させることにかかっていると力説した。

アサド大統領の報告に続いて、出席者を交えた質疑応答が行われたという。

SANA, November 20, 2014
SANA, November 20, 2014

AFP, November 20, 2014、AP, November 20, 2014、ARA News, November 20, 2014、Champress, November 20, 2014、al-Hayat, November 21, 2014、Kull-na Shuraka’, November 20, 2014、al-Mada Press, November 20, 2014、Naharnet, November 20, 2014、NNA, November 20, 2014、Reuters, November 20, 2014、SANA, November 20, 2014、UPI, November 20, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

諸外国の動き:ヘーゲル国防長官、「(アサドは)間接的に得をしている」(2014年11月19日追記)

チャック・ヘーゲル米国防長官はCBS(11月19日付)のインタビューで、シリアのアサド政権がイスラーム国との戦いのために米国が主導する有志連合の空爆によって「間接的に得をしている…。こうした状況を作り出したのはアサドだ。シリアで軍事的解決はないだろう。外交的解決があるのみだ…。誰も完全に失敗した政府をシリアに望んでいない。アサドがどのように去るかがきわめて重要だ」と述べた。

CBS, November 19, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ラッカでバアス大隊がダーイシュの遺体を焼却か(2014年11月19日)

ラッカ県では、「ラッカで活動するバアス党大隊」を名乗る組織(いわゆるバアス大隊)がユーチューブ(https://www.youtube.com/watch?v=NnfB9uZiWHk)に、ラッカ市でのインティファーダを通じて殺害したとするダーイシュ(イスラーム国)戦闘員の遺体を焼却する映像を公開した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市南東部のシャイフ・シューバーン村ハルナジュ村街道で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)に対して特殊作戦を行い、ダーイシュ戦闘員2人を殺害、また人民防衛隊は同市南部のミーナース街道でダーイシュを要撃、車輌を捕獲した。

さらにアイン・アラブ市自由広場近くでもダーイシュを要撃し、戦闘員3人を殺害した。

一方、ダーイシュは、アイン・アラブ市東部の市庁舎一帯(前日の人民防衛隊による自爆攻撃で、同部隊が複数施設を制圧)と、同市南西部のアレッポ街道に対して攻撃を集中させ、人民防衛隊側に複数の死傷者が出た。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が深夜から未明にかけてダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区で、爆弾を積んだ車でシリア軍を攻撃、交戦した。

また同地一帯に対してシリア軍が空爆を行った。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル・ガス採掘所一帯で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、双方に死傷者が出た。

一方、SANA(11月19日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、シャーイル油田地帯の第107油田北部の3カ所を制圧した。

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ハサカ県では、ARA News(11月20日付)によると、シリア軍がミールビーヤ連隊基地近郊、アブドゥルアズィーズ山街道でダーイシュ(イスラーム国)の重火器を空爆・砲撃する一方、タッル・ハミース市近郊で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュが交戦した。

AFP, November 19, 2014、AP, November 19, 2014、ARA News, November 19, 2014、November 20, 2014、Champress, November 19, 2014、al-Hayat, November 20, 2014、Kull-na Shuraka’, November 19, 2014、al-Mada Press, November 19, 2014、Naharnet, November 19, 2014、NNA, November 19, 2014、Reuters, November 19, 2014、SANA, November 19, 2014、UPI, November 19, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:米国など有志連合がヌスラ戦線拠点を爆撃(2014年11月19日)

イドリブ県では、アナトリア通信(11月19日付)によると、米国など有志連合は、ハーリム市にあるシャームの民のヌスラ戦線の武器庫など拠点複数カ所を空爆した。

一方、SANA(11月19日付)によると、ダルクーシュ町、ダーディーフ村、サラーキブ市、カフルルーマー村、サルミーン市一帯、下カスタン村、シュグル村、ナフラ村、カフルシャラーヤー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線の特殊部隊がオートストラード・アダウィーを走行中の黒いメルセデスを、路上に仕掛けた爆弾を爆破させ破壊、乗っていた准将1人を含む3人を殺害した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がトゥルナジャ村、ウーファーニヤー村、ジャバーター・ハシャブ村を空爆、バアス市、ハーン・アルナバ市一帯で、国防隊とともにジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月19日付)によると、バアス市、ウンム・バーティナ村、西サムダーニーヤ村、ジャバーター・ハシャブ村、フッリーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、サイフ・イスラーム・ワ・フルカーン旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市、ハーッラ市、マアルバ町、サイダー町、フラーク市をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃し、子供1人、女性1人を含む5人が死亡した。

一方、SANA(11月19日付)によると、ダイル・アダス村、カフル・ナースィジュ村、アクラバー、アトマーン村およびその周辺、フィキーア村、イブタア町、ダリー村、ダルアー市旧税関地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ブルジュ・カーイー村・サムアリール村間、タルビーサ市をシリア軍が砲撃・空爆した。

一方、SANA(11月19日付)によると、ウンム・リーシュ村、東サラーム村、西サラーム村、ウンム・シャルシューフ村、タラフ村、カフルラーハー市、ジャズル村東北部、ワディーヒー村、ラスタン市、タッルドゥー市、サムアリール村、ヒムス市ワアル地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アンサール・ディーン戦線とシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団が、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団などとの戦闘の末、ジャアーラ村、ターター村、アクラバー村を制圧した。

この戦闘で反体制武装集団側の戦闘員6人、シリア軍側の兵士5人が死亡した。

また、両者はアレッポ市南東部防空大隊基地(アシュターウィー村)周辺で交戦した。

このほか、サミーリーヤ村、ミンタール村をシリア軍が空爆した。

一方、SANA(11月19日付)によると、アレッポ市ライラムーン地区、アシュラフィーヤ地区、バニー・ザイド地区、ラームーサ地区、アアザミーヤ地区一帯、アーミリーヤ地区、シュカイフ地区、カフルハムラ村、マンスーラ村、バンーン・フッス村、ブライジュ村一帯、フライターン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(11月19日付)によると、アドラ村、南カスタル村、タッル・サリーマ村、ハッダージュ村、ラターミナ町、カフルズィーター市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(11月19日付)によると、ダグマシュリーヤ村、ズワイク村、グマーム村、タルティヤーフ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(11月19日付)によると、カラムーン山地一帯郊外無人地帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 19, 2014、Anadolu Ajansı, November 19, 2014、AP, November 19, 2014、ARA News, November 19, 2014、Champress, November 19, 2014、al-Hayat, November 20, 2014、Kull-na Shuraka’, November 19, 2014、al-Mada Press, November 19, 2014、Naharnet, November 19, 2014、NNA, November 19, 2014、Reuters, November 19, 2014、SANA, November 19, 2014、UPI, November 19, 2014などをもとに作成。

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反体制人権団体の発表(2014年11月19日)

シリア人権ネットワークは「シリアの子供たち…失われた夢」(http://sn4hr.org/public_html/wp-content/pdf/english/Syria_Children_en.pdf)と題した報告書を発表、そのなかで2011年3月以降、アサド政権の手により1万7,268人の子供が殺害されていると主張した。

同ネットワークによると、うち518人が狙撃手によって射殺され、95人が拷問によって死亡したという。

また9,500人以上の子供が当局に拘束され、1,600人の子供が失踪しているという。

なおシリア人権ネットワークによると2014年6月末時点での死者総数は12万6,534人。

この数字はシリア人権監視団(ロンドンを拠点とする反体制組織)が発表する犠牲者数に比べ6万人程度少なく、同ネットワークが発表する数値には、イスラーム国、シャームの民のヌスラ戦線などシリアの主要な反体制組織の暴力による犠牲者数が算入されていないものと思われる。

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シリア人権監視団は、10月20日から11月19日にかけてシリア軍が行った空爆が1,592回にのぼったと発表した。

空爆は、戦闘機(うち866回)、ヘリコプターによるもので、ダイル・ザウル県、ヒムス県、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、ラタキア県、クナイトラ県、ハマー県、アレッポ県、イドリブ県、ダルアー県、ハサカ県、ラッカ県の各所で行われた。

「樽爆弾」による空爆はうち726回。

空爆による民間人の犠牲者は396人、うち子供は109人、女性(18歳以上)は78人、男性は209人。

AFP, November 19, 2014、AP, November 19, 2014、ARA News, November 19, 2014、Champress, November 19, 2014、al-Hayat, November 20, 2014、Kull-na Shuraka’, November 19, 2014、al-Mada Press, November 19, 2014、Naharnet, November 19, 2014、NNA, November 19, 2014、Reuters, November 19, 2014、SANA, November 19, 2014、UPI, November 19, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:米国のシリア研究者が「シリア分割」を提唱(2014年11月19日)

『ハヤート』(11月19日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、米オクラホマ大学中東協力センター理事長のジョシュア・ランディス教授は、CNNでシリアを二つの国家に分割する案を提唱し、親政権、反体制を含むシリア人に波紋を投げかけていると伝えた(http://alhayat.com/Edition/Print/5770547/-حل-الدولتين–قنبلة-أميركية-توحد-السوريين—-موالاة-ومعارضة)。

ランディス教授は、実際の国境線が変更されることはなく、また米政府はまったく逆の考え方を持っているとしつつ、アレッポを首都とするスンナ派の国と、ダマスカスを首都とするマイノリティ宗派の国の二つに分割する案を提唱したという。

また『ハヤート』の取材に対して、ランディス教授は、米国が「イスラーム国」(ダーイシュ)を壊滅することはできないとしたうえで、「人々はもはや共存したくないと考えている…。スンナ派は疎外されていると感じ、過去に回帰することを望んでいない」と断じた。

ランディス教授は、シリアへの「アラブの春」波及に際して、ニコラオス・ヴァンダム氏(オランダの元外交官で、シリア研究者)らとともに同国の体制転換(国家崩壊)に好意的な姿勢を示していた。

al-Hayat, November 19, 2014をもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:シリア軍がバーブ市を爆撃(2014年11月18日)

アレッポ県では、シリア人権監視団などによると、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するバーブ市をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆し、戦闘員5人を含む20人が死亡した。

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同じくアレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアイン・アラブ市内でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ダーイシュが占拠していたビル6棟を制圧した。

また人民防衛隊とイラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員が同市周辺のダーイシュ拠点を砲撃する一方、ダーイシュも迫撃砲で同市各所を攻撃した。

一方、米国など有志連合は、アイン・アラブ市近郊を空爆し、ダーイシュ拠点複数カ所、部隊を破壊・殲滅した。

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ヒムス県では、SANA(11月18日付)によると、シャーイル・ガス採掘所周辺で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 18, 2014、AP, November 18, 2014、ARA News, November 18, 2014、Champress, November 18, 2014、al-Hayat, November 19, 2014、Kull-na Shuraka’, November 18, 2014、al-Mada Press, November 18, 2014、Naharnet, November 18, 2014、NNA, November 18, 2014、Reuters, November 18, 2014、SANA, November 18, 2014、UPI, November 18, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:シリア軍、ラタキアでホラサン戦闘員を攻撃、殲滅したと主張(2014年11月18日)

ラタキア県では、SANA(11月18日付)によると、対トルコ国境に近いカルト村、アイン・バイダー町で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ホラサンのメンバーのアフガン人、パキスタン人を殺傷、拠点・装備を破壊した。

ホラサンは9月23日に米国など有志連合がシリア空爆を開始する直前から、米国高官がその存在を主張している組織で、有志連合以外がその存在を認めたのはこれが初めて。

シリア軍はまた、同地一帯で、シャームの民のヌスラ戦線の北アフリカ出身者、チェチェン人、ムジャーヒディーン・ワ・アンサール軍の外国人戦闘員を殲滅したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、フライターン市とカフルハムラ村の間に位置する「英国人墓地」地区各所をシリア軍

シリア反体制勢力の動き:シリア革命家戦線司令官、トルコに脱出(2014年11月18日)

ARA News(11月18日付)は、トルコの複数の諜報筋の話として、シリア革命家戦線のジャマール・マアルーフ司令官がイドリブ県を敗走し、トルコに逃れていると報じた。

またシリア革命家戦線の戦闘員約1,400人はアレッポ各地に敗走、また同戦線がイドリブ県に残した武器弾薬はすべて、シャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動によって捕獲されたという。

ARA News, November 18, 2014
ARA News, November 18, 2014

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アブドゥッラー・アッザーム旅団の司令官アブドゥルハーキム・ファラー氏(アブー・ウマル・ハマウィー)は、クッルナー・シュラカー(11月18日付)に対し、ダーイシュ(イスラーム国)に密かに忠誠を誓っていたとするシャーム自由人イスラーム運動の主張を否定した。

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トルコで活動する自由シリア軍参謀委員会(シリア革命反体制勢力国民連立)のアブドゥルイラーフ・バシール参謀長(暫定)は声明を出し、イドリブ県で勢力を伸張するシャームの民のヌスラ戦線と断交するよう現地の武装集団に呼びかけた。

AFP, November 18, 2014、AP, November 18, 2014、ARA News, November 18, 2014、Champress, November 18, 2014、al-Hayat, November 19, 2014、Kull-na Shuraka’, November 18, 2014、al-Mada Press, November 18, 2014、Naharnet, November 18, 2014、NNA, November 18, 2014、Reuters, November 18, 2014、SANA, November 18, 2014、UPI, November 18, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:デミストゥラ共同特別代表がジュネーブ合意に囚われない紛争解決案を提示か(2014年11月17日)

『ハヤート』(11月18日付)は、複数の消息筋からの情報として、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表がジュネーブ合意(2012年)の原則に囚われない紛争解決案を策定したと報じた。

同報道によると、デミストゥラ共同特別代表の紛争解決案は人道的対話センターに対して定期したもので、以下の3点を骨子とする、という。

1. 移行プロセスや権力分有ではなく、戦闘中止による紛争解決。
2. 地方自治府の権限を強化し、分権国家としてシリアを承認。
3. アサド大統領退陣を前提条件とせず、国際的な監視・保証のもとでの政治プロセスを通じた紛争解決。

AFP, November 17, 2014、AP, November 17, 2014、ARA News, November 17, 2014、Champress, November 17, 2014、al-Hayat, November 18, 2014、Kull-na Shuraka’, November 17, 2014、al-Mada Press, November 17, 2014、Naharnet, November 17, 2014、NNA, November 17, 2014、Reuters, November 17, 2014、SANA, November 17, 2014、UPI, November 17, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウル、ヒムスでシリア軍とダーイシュが交戦(2014年11月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市フジャイジャト・サクル地区、ウルフィー地区、ジュバイラ地区、旧空港地区のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して10以上にわたり空爆を行った。

一方、ダーイシュはダフラ村で男性1人とその息子2人を、「覚醒評議会」(部族民兵)と関係を持っていたとの罪で斬首刑に処した。

他方、SANA(11月17日付)によると、ダイル・ザウル市各所で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル油田一帯でシリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

この戦闘で、シリア軍の騎兵大隊「砂漠の鷹」司令官で「砂漠の獅子」の名で知られるムフスィン・サイード・フサイン大佐(コードネーム「フドゥール」)が戦死した。

一方、SANA(11月17日付)によると、シリア軍、国防隊が、ジャズル・ガス採掘所方面からヒヤーン油田一帯に潜入しようとした「武装テロ集団」を撃退、殲滅した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が16日深夜から17日未明にかけて、アイン・アラブ市西部郊外にある西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点複数カ所を攻撃し、同部隊と交戦した。

また両者は市内の自由広場一帯、治安厳戒地区、南部前線でも交戦し、ダーイシュは同市複数カ所を砲撃する一方、人民防衛隊、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員は同市郊外のダーイシュ拠点を砲撃し、応戦した。

ARA News(11月17日付)によると、米国など有志連合はアイン・アラブ市一帯に「過去2週間でもっとも激しい」空爆を行った。

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ハサカ県では、マサール・プレス(11月17日付)によると、対イラク国境に面したヤアルビーヤ町一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

この戦闘で人民防衛隊隊員20人が死亡、またダーイシュはクライシュ村方面に進軍を続けた。

またジャズア村一帯では、人民防衛隊とカラーマ軍(国防隊)が、ダーイシュと交戦した。

なおヤアルビーヤ国境通行所は現在、人民防衛隊とカラーマ軍によって制圧されている。

一方、ARA News(11月18日付)によると、シリア軍、国防隊がハサカ県南部のアブドゥルアズィーズ山一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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クッルナー・シュラカー(11月17日付)は、イスラーム国傘下のアブドゥッラー・アッザーム旅団が密かにダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓っていたことが、シャーム自由人イスラーム運動によるハマー県、イドリブ県でのダーイシュのスリーパー・セル摘発調査で明らかになったと報じた。

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シリア人権監視団は、ダーイシュ(イスラーム国)がカリフ制樹立を宣言した6月末以降、シリアで1,429人が処刑されている、と発表した。

このうち879人が民間人(シュアイタート部族子息約700人を含む)、63人がシャームの民のヌスラ戦線戦闘員、483人がシリア軍、国防隊兵士。

AFP, November 17, 2014、AP, November 17, 2014、ARA News, November 17, 2014、November 18, 2014、Champress, November 17, 2014、al-Hayat, November 18, 2014、Kull-na Shuraka’, November 17, 2014、al-Mada Press, November 17, 2014、Masar Press Agency, November 17, 2014、Naharnet, November 17, 2014、NNA, November 17, 2014、Reuters, November 17, 2014、SANA, November 17, 2014、UPI, November 17, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年11月17日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャイフ・マスキーン市、ダーイル町、ブルカー村、マハッジャ町各所などを「樽爆弾」などで空爆した。

またマサール・プレス(11月17日付)によると、反体制武装集団はナスィーブ国境通行所周辺でシリア軍と交戦した。

一方、SANA(11月17日付)によると、シャイフ・マスキーン市、フィキーア村、アトマーン村、ダリー村、イブタア町、マハッジャ町、ラジャート高原、ダーイル町、バイト・ジャマル村周辺、ダルアー市アバーズィード地区、Syriatelビル一帯、旧税関地区、ヨルダン街道地区、郵便局一帯、ダム街道地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市アーミリーヤ地区、シャイフ・サイード地区、アシュラフィーヤ地区、ティシュリーン通り地区で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

またアナダーン市では、イスラーム戦線司令官の車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

一方、SANA(11月17日付)によると、アレッポ市ハナーヌー地区、バニー・ザイド地区、ラームーサ地区、アーミリーヤ地区、ダフラト・アブドゥラッブブ地区、ウワイジャ地区、カフルハムラ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がサルマー町各所を空爆した。

一方、SANA(11月17日付)によると、カルト村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市各所を空爆した。

一方、SANA(11月17日付)によると、カフルラーター村、アルバイーン山、アブー・ズフール町、カフルシャラーヤー村、ハミーマート・ダーイル村、マジャース村、マアッラト・ヌウマーン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジャウバル区を空爆した。

またシリア軍はバルザ区の住宅地を強制捜査した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザブディーン村をシリア軍が地対地ミサイルで攻撃、また同地およびアッブ農場、アーリヤ農場一帯でシリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月17日付)によると、バーラー村、バハーリーヤ村、ジャルバー村、アイン・タルマー村、アルバイン市、リーハーン農場、カーラ市無人地帯、アッサール・ワルド町無人地帯、カフルフール村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月17日付)によると、バイト・ナッバハーン村、アブー・アラーヤー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(11月17日付)によると、マスハラ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(11月17日付)によると、フワイスィース村、中カスタル村、シューハ村、カフルズィーター市、タッル・アース村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がハサカ市アズィーズィーヤ地区の住宅地を強制捜査し、複数の住民を逮捕、連行した。

AFP, November 17, 2014、AP, November 17, 2014、ARA News, November 17, 2014、Champress, November 17, 2014、al-Hayat, November 18, 2014、Kull-na Shuraka’, November 17, 2014、al-Mada Press, November 17, 2014、Masar Press Agency, November 17, 2014、Naharnet, November 17, 2014、NNA, November 17, 2014、Reuters, November 17, 2014、SANA, November 17, 2014、UPI, November 17, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:シリア軍兵士18人と米国人処刑(2014年11月16日)

ダーイシュ(イスラーム国)は、シリア軍兵士の捕虜18人と、人質として拘束していた米国人活動家のピーター・カッシグ氏を斬首したとする映像をインターネット上に公開した。

CNN(11月16日付)などによると、カッシグ氏は元米陸軍の特殊部隊隊員で人道支援活動を行っていた2013年10月、シリア国内で拘束された。

拘束中、カッシグ氏はイスラーム教に改宗していたという。

なおロイター通信(11月17日付)は、カッシグ氏らを斬首したダーイシュ戦闘員のなかに英国人医学生1人、フランス人1人がいると思われると伝えた。

またAFP(11月19日付)は、このほかにももう1人、2013年秋にシリアに向かったフランス人が処刑を行ったダーイシュ・メンバーに含まれていたと伝えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市南部前線、東部郊外などで、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、アミール2人を含むダーイシュ戦闘員約30人を殺害する一方、米国など有志連合が同地一帯を4回にわたって空爆した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(11月16日付)によると、ダイル・サウル市フワイジャト・サクル地区でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、シリア軍兵士20人が死亡、多数が負傷した。

これに関連して、クッルナー・シュラカー(11月16日付)は、フワイジャト・サクル地区でのシリア軍の被害増大を受け、「民族防衛隊」の名で新たな国防隊が編成されたと報じた。

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ハサカ県では、ARA News(11月16日付)によると、未明からジャズア村一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

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ヒムス県では、SANA(11月16日付)によると、シャーイル油田一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(11月17日付)によると、タッル・ハミース市で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

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ラッカ県では、ARA News(11月18日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタブカ市で住民18人をシリア政府のためにスパイ活動を行っていた罪で処刑した。

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シリア人権監視団は、9月16日以降のアイン・アラブ市一帯での戦闘での死者数が1,153人に達したと発表した。

このうちダーイシュ(イスラーム国)戦闘員は712人、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、アサーイシュ隊員は398人、民間人(クルド人)は27人だという。

AFP, November 16, 2014、November 19, 2014、AP, November 16, 2014、ARA News, November 16, 2014、November 17, 2014、November 18, 2014、Champress, November 16, 2014、al-Hayat, November 17, 2014、Kull-na Shuraka’, November 16, 2014、al-Mada Press, November 16, 2014、Naharnet, November 16, 2014、NNA, November 16, 2014、Reuters, November 16, 2014、November 17, 2014、SANA, November 16, 2014、UPI, November 16, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年11月16日)

ハマー県では、クッルナー・シュラカー(11月16日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線がハラファーヤー市で軍用車に爆弾を仕掛け爆破、兵士4人を殺害した。

一方、SANA(11月16日付)によると、ウカイリバート町、ジャニー・アルバーウィー村、ハッダージュ村、スーマー村、タッル・バティーヒー丘、カスル・ブン・ワルダーン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(11月16日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(11月16日付)によると、ハラスター市、ダイル・アサーフィール市、バーラー村、アッサール・ワルド町無人地帯などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(11月16日付)によると、サイダー町、ジーザ町、アトマーン村西部、ヌアイマ村、タッル・アリード村、アイン・アファー遺跡、フィキーア村周辺、シャイフ・マスキーン市などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月16日付)によると、カフルラーハー市、ヒムス市ワアル地区、ハウラ平原、タルビーサ市、ファースィダ村、ドゥワイズィーン村などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(11月16日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市、マガーラト・ミールザー、アブー・ズフール町、ウンム・ジャリーン村、カルア・ガザール村、アブー・ダーリー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(11月16日付)によると、カフルナーハー町、アレッポ市ライラムーン地区、ザフラー協会地区、アシュラフィーヤ地区、ラームーサ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 16, 2014、AP, November 16, 2014、ARA News, November 16, 2014、Champress, November 16, 2014、al-Hayat, November 17, 2014、Kull-na Shuraka’, November 16, 2014、al-Mada Press, November 16, 2014、Naharnet, November 16, 2014、NNA, November 16, 2014、Reuters, November 16, 2014、SANA, November 16, 2014、UPI, November 16, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:UAEがシリアの反体制武装集団24組織をテロ組織に認定(2014年11月15日)

UAE政府は、シリアで活動する反体制武装集団24組織を含む中東、欧米諸国などで活動するイスラーム主義組織など83団体をテロ組織に認定した。

テロ組織に認定されたシリアの反体制武装集団は以下の通り:

1. ダーイシュ(イスラーム国)
2. アブー・ザッル・ガッッファーリー大隊
3. タウヒード旅団
4. タウヒード・ワ・ガイマーン大隊
5. ハドラー大隊
6. アブー・バクル・スィッディーク中隊
7. タルハ・ブン・ウバイドッッラー中隊
8. サーリム・バッタール中隊
9. アブドゥッラー・ブン・ムバーラク大隊
10. 殉教者戦隊大隊
11. アブー・ウマル大隊
12. シャーム自由人大隊
13. サーリヤト・ジャバル大隊
14. アブー・ファドル・アッバース旅団
15. シャフバー大隊
16. カアカーア大隊
17. アンマール・ブン・ヤースィル旅団
18. サイファーン革命大隊
19. イバード・ラフマーン大隊
20. シャームの民のヌスラ戦線
21. ウマル・ブン・ハッターブ大隊
22. シャーム自由人イスラーム運動
23. シーマー大隊
24. ハック大隊

なおシリア以外のジハード主義武装集団のなかでテロ組織に認定された主な組織としては、ムスリム同胞団、アル=カーイダなどがある。

AFP, November 15, 2014、AP, November 15, 2014、ARA News, November 15, 2014、Champress, November 15, 2014、al-Hayat, November 16, 2014、Kull-na Shuraka’, November 15, 2014、al-Mada Press, November 15, 2014、Naharnet, November 15, 2014、NNA, November 15, 2014、Reuters, November 15, 2014、SANA, November 15, 2014、UPI, November 15, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:米・トルコが「穏健な反体制派」教練で合意(2014年11月15日)

『ヒュッリイェト・デイリー・ニュース』(11月15日付)は、米・トルコ両政府は、シリアの「穏健な反体制派」の教練の具体的な方法に関して合意に達したと報じた。

同報道によると、教練は12月末に開始予定で、対シリア国境から遠いトルコ中部のクルシェヒル市の教練キャンプで米軍、トルコ軍が教練を行い、費用は米軍が全額負担するという。

AFP, November 15, 2014、AP, November 15, 2014、ARA News, November 15, 2014、Champress, November 15, 2014、al-Hayat, November 16, 2014、Hurriyet Daily News, November 15, 2014、Kull-na Shuraka’, November 15, 2014、al-Mada Press, November 15, 2014、Naharnet, November 15, 2014、NNA, November 15, 2014、Reuters, November 15, 2014、SANA, November 15, 2014、UPI, November 15, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き(2014年11月15日)

ハサカ県では、ARA News(11月15日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が声明を出し、ラアス・アイン市一帯でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、5村、13農場を奪還したと発表した。

奪還したのは、ウマイル村、ナウフラ村、トゥーラーン村、ヌーフ村、ヒルバト・アブー・バクル村など。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市内の市庁舎一帯、東部一帯などで、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル油田一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(11月15日付)によると、ジャズル・ガス採掘所一帯、シャーイル油田一帯などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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『ハヤート』(11月16日付)は、シリアのダイル・ザウル県での戦闘に参加していたダーイシュ(イスラーム国)メンバーのパレスチナ人青年3人がシリア軍との戦闘で戦死したと報じた。

またクッルナー・シュラカー(11月16日付)によると、クーリーヤ市でイシュラーム国(ダーイシュ)が住民3人を背教およびダーイシュへの敵対行為の罪で処刑した。

AFP, November 15, 2014、AP, November 15, 2014、ARA News, November 15, 2014、Champress, November 15, 2014、al-Hayat, November 16, 2014、Kull-na Shuraka’, November 15, 2014、al-Mada Press, November 15, 2014、Naharnet, November 15, 2014、NNA, November 15, 2014、Reuters, November 15, 2014、SANA, November 15, 2014、UPI, November 15, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年11月15日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイム・マスキーン町およびその一帯で、シリア軍とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦し、後者の戦闘員10人が死亡した。

ダイル・アダス村近郊、ジーザ町、フラーク市などでも交戦した。

一方、SANA(11月15日付)によると、ブルカ村、ダーリー村、シャイフ・マスキーン市一帯、ダイル・アダス村、タッル・サキーア、タッル・マスィーフ、ヌアイマ村、マルイー丘、ダルアー市アバーズィード地区、マンシヤ地区などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市でシリア軍がイスラーム軍などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月15日付)によると、ナースィリーヤ東部、バトラー山地周辺、マシュラファ村無人地帯、ウンム・ルンマーン村、ドゥマイル市東部郊外、フーシュ・ナスリー村、ドゥーマー市、アーリヤ農場、バーラー村農場で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がウカイリバート町を空爆した。

一方、SANA(11月15日付)によると、ウカイリバート町、ジャニー・アルバーウィー村、ワーディー・アッザーム村、マスウード村、ラターミナ町で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市カースティールー街道地区、カフルハムラ村を「樽爆弾」で空爆する一方、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員とともに、ハンダラート・キャンプ一帯、サイファート村一帯でアンサール・ディーン戦線と交戦した。

一方、SANA(11月15日付)によると、アナダーン市、ナイラブ村西部、クナイトラート村、バンーン・フッス村、サフィーラ市郊外、アブティーン村、カフルハムラ村、サミーリーヤ村、ミンタール村、アレッポ市ライラムーン地区、ハズアリーヤ地区、アシュラフィアーヤ地区、ラームーサ地区、アーミリーヤ地区、ザフラー協会地区、旧市街、カルム・タッラーブ地区、バニー・ザイド地区などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区でシリア軍が発砲、砲撃を行ったという。

一方、SANA(11月15日付)によると、ジルジス村、アブー・アラーヤー村、カフルラーハー市、フーシュ・ターリブ村、ヒムス市ワアル地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(11月15日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市、マガーラト・ミールザー村、タッル・トゥーカーン村、アブー・ズフール町一帯、アイン・バーリダ村、ダルクーシュ町、ズアイキー村、クーリーン村、ナフラ村、フバート村、タッル・ディーニート村、カフルナジュド村、ナリラヤー村、カルア・ガザール村、ラカーヤー・サジュナ村、アービディーン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 15, 2014、AP, November 15, 2014、ARA News, November 15, 2014、Champress, November 15, 2014、al-Hayat, November 16, 2014、Kull-na Shuraka’, November 15, 2014、al-Mada Press, November 15, 2014、Naharnet, November 15, 2014、NNA, November 15, 2014、Reuters, November 15, 2014、SANA, November 15, 2014、UPI, November 15, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き:シリア軍参謀長がシャーイル油田地帯を視察(2014年11月15日)

SANA(11月15日付)は、アリー・アブドゥッラー・アイユーブ参謀長が、ダーイシュ(イスラーム国)との散発的戦闘が続くヒムス県シャーイル山(ハマー県)西部(シャーイル油田一帯)のシリア軍前線基地を視察した。

SANA, November 15, 2014
SANA, November 15, 2014

AFP, November 15, 2014、AP, November 15, 2014、ARA News, November 15, 2014、Champress, November 15, 2014、al-Hayat, November 16, 2014、Kull-na Shuraka’, November 15, 2014、al-Mada Press, November 15, 2014、Naharnet, November 15, 2014、NNA, November 15, 2014、Reuters, November 15, 2014、SANA, November 15, 2014、UPI, November 15, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:米軍がホラサン拠点を爆撃したと主張(2014年11月14日)

米中央軍報道官は、13日にシリア国内のホラサンの拠点を空爆したと発表した。

しかし、空爆が行われた場所、戦果などの詳細については明らかにしなかった。

AFP(11月14日付)が伝えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市南部前線および南東部で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

同監視団によると、戦闘は、ハルナジュ村・アイン・アラブ市街道の奪還を試みたダーイシュの攻撃に端を発し、ダーイシュ戦闘員11人のほか、双方に多数の死傷者が出たという。

また人民防衛隊とダーイシュは、アイン・アラブ市内市庁舎一帯、ハッジ・ラシャード・モスク一帯、マナーズィー村などでも交戦した。

一方、米軍など有志連合はアイン・アラブ市南部前線、南東部前線一帯を4度にわたって空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル油田一帯をシリア軍が「樽爆弾」で空爆する一方、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ハサカ県では、ARA News(11月15日付)によると、ハサカ市南部郊外(アブヤド地区街道、アブドゥルアズィーズ地区街道)で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

また米国など有志連合は対イラク国境に近いフール地方を空爆した。

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シリア人権監視団は、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市農村地帯でスンナ派女性複数を拉致し、ラッカ県の拠点(第17師団基地)に連行した、と発表した。

ダーイシュは彼女らが、「背教者」、アサド政権の「手先」といった理由で拉致・連行し、こうした拉致事件はこれまでに6件報告されているという。

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シリア人権監視団は、ダーイシュ(イスラーム国)が、ダイル・ザウル県マヤーディーン市ノジャルダーク交差点の広場で、シリア人司令官を張付刑に処した、と発表した。

この司令官の罪状は、イスラーム教徒の財産の強奪、イスラーム国の「国庫」からの横領だという。

AFP, November 14, 2014、AP, November 14, 2014、ARA News, November 14, 2014、November 15, 2014、Champress, November 14, 2014、al-Hayat, November 15, 2014、Kull-na Shuraka’, November 14, 2014、al-Mada Press, November 14, 2014、Naharnet, November 14, 2014、NNA, November 14, 2014、Reuters, November 14, 2014、SANA, November 14, 2014、UPI, November 14, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年11月14日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊は、ドゥマイル航空基地とスィン航空基地の間に位置するタッル・リマールでジハード主義武装集団と交戦、同地を制圧した。

またシリア軍は、ダーライヤー市、バイト・サフム市、ルタイバ市、キスワ市郊外を空爆した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アンサール・ディーン戦線がハンダラート・キャンプのシリア軍拠点を砲撃する一方、シリア軍はアレッポ市ブスターン・カスル地区を空爆、またライラムーン地区で反体制武装集団と交戦した。

一方、Champress(11月14日付)によると、カフルハムラ村、フライターン市、アンジャーラ村、ハーン・アサル村、シャイフ・ルトフィー村、アレッポ市カルム・マイサル地区、ジスル・ハッジ地区、カッラーサ地区、ジャズマーティー地区、ラームーサ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区でシリア軍と反体制武装集団が散発的に交戦した。

一方、Champress(11月14日付)によると、シャーイル山(ハマー県)西部一帯、バイト・ラービア村、カフルラーハー市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、Champress(11月14日付)によると、ウカイリバート町、ジャニー・アルバーウィー村、ワーディー・アッザーム村、スーハー村、ラターミナ町で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、Champress(11月14日付)によると、シャイフ・マスキーン市、タファス市、イブタア町、ジーザ町で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、Champress(11月14日付)によると、イフスィム町、ラーミー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、Champress(11月14日付)によると、西サムダーニーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 14, 2014、AP, November 14, 2014、ARA News, November 14, 2014、Champress, November 14, 2014、al-Hayat, November 15, 2014、Kull-na Shuraka’, November 14, 2014、al-Mada Press, November 14, 2014、Naharnet, November 14, 2014、NNA, November 14, 2014、Reuters, November 14, 2014、SANA, November 14, 2014、UPI, November 14, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:ヌスラ、ムハージリーン・ワ・アンサール軍がダーイシュとの戦闘停止を模索(2014年11月14日)

シリア人権監視団は、アレッポ県とラッカ県の複数の消息筋からの情報として、シャームの民のヌスラ戦線、ムハージリーン・ワ・アンサール軍などが会合を開き、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘停止に向けた交渉のため、ムハージリーン・ワ・アンサール軍の司令官をラッカ市に派遣することを決定した、と発表した。

戦闘停止は、それぞれの支配地域の不可侵などが条件だという。

またムハーリジーン・ワ・アンサール軍のサラーフッディーン・シーシャーニー司令官によると、すでにダーイシュの「戦争大臣」補佐官の一人と会談を行い、戦闘停止の条件を示したが、ダーイシュ側はこれを拒否したという。

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ARA News(11月14日付)は、アイン・アラブ市防衛に向けて同市で行われていたシリア・クルド国民評議会(シリア革命反体制勢力国民連立)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の折衝が決裂したと報じた。

同報道によると、人民防衛隊側が、シリア・クルド国民評議会に対して人民防衛隊の指揮下に入ることを求め、評議会側がこれを拒否したため、折衝は決裂したという。

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シリア革命反体制勢力国民連立内のミシェル・キールー氏(シリア民主主義者連合)、ムハンマド・ファールーク・タイフール氏(シリア・ムスリム同胞団)、アナス・アブダ氏、スハイル・アタースィー女史、アフマド・ラマダーン氏らが「自由ブロック」の名で新たな連立内会派を結成することに合意した。

「自由ブロック」には、連立総合委員会メンバーから15人ほどが参加する見込み。

クッルナー・シュラカー(11月14日付)などが伝えた。

AFP, November 14, 2014、AP, November 14, 2014、ARA News, November 14, 2014、Champress, November 14, 2014、al-Hayat, November 15, 2014、Kull-na Shuraka’, November 14, 2014、al-Mada Press, November 14, 2014、Naharnet, November 14, 2014、NNA, November 14, 2014、Reuters, November 14, 2014、SANA, November 14, 2014、UPI, November 14, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:オバマ大統領、対シリア(アサド)政策の軟化を検討か(2014年11月13日)

CNN(11月13日付)は、複数の米高官の話として、バラク・オバマ米大統領が、国家安全保障チームに対シリア政策の再考を要請、イラクでのダーイシュ(イスラーム国)掃討を優先させ、シリアでのダーイシュ掃討については、イラクでの成果を行い、アサド政権の退陣に固執しないとする戦術の採用に動いていると報じた。

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チャック・ヘーゲル国防長官は米議会で、シリアの「穏健な反体制派」への教練に関して、準備が完了したとしたうえで、教練には8~12ヶ月を要するだろうと証言した。

『ハヤート』(11月14日付)などが伝えた。

AFP, November 13, 2014、AP, November 13, 2014、ARA News, November 13, 2014、Champress, November 13, 2014、CNN, November 13, 2014、al-Hayat, November 14, 2014、Kull-na Shuraka’, November 13, 2014、al-Mada Press, November 13, 2014、Naharnet, November 13, 2014、NNA, November 13, 2014、Reuters, November 13, 2014、SANA, November 13, 2014、UPI, November 13, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ハサカでシリア軍がダーイシュと交戦(2014年11月13日)

ダーイシュ(イスラーム国)広報局はアブー・バクル・バグダーディー氏の肉声だとされる音声声明(https://www.youtube.com/watch?v=TksU_uJ_mSU)を発表した。

17分におよぶ声明のなかでバグダーディー氏は、アラブ諸国の多くの組織からの「忠誠」を受け入れたことを明らかにする一方、「最後の一兵」になろうとも戦いを止めないと宣言、米国など有志連合の空爆によってダーイシュの進軍を止めることはできないと述べた。

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『ハヤート』(11月14日付)などによると、ダーイシュ(イスラーム国)の財務局(ディーワーン・バイト・マール)は、シリアとイラク領内の制圧地域で独自の通貨(金銀銅貨)を発行すると発表した。

Kull-na Shuraka', November 14, 2014
Kull-na Shuraka’, November 14, 2014

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(11月13日付)などによると、タッル・ブラーク町近郊をシリア軍が砲撃する一方、ハサカ市南方のミールビーヤ連隊基地一帯、カウカブ連隊基地一帯で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、Champress(11月13日付)によると、ハマーイン村、ミールビーヤ連隊基地一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ARA News(11月14日付)によると、米国など有志連合がアブドゥルアズィーズ山一帯を空爆した。
またカフターニーヤ市のダーイシュ(イスラーム国)拠点で爆発が2回発生したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期部民局人民防衛隊がアイン・アラブ市南部前線、自由広場、市庁舎、ハーッジ・ラシャード・モスク一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

人民防衛隊はまた、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ部隊とともに、同市周辺のダーイシュ拠点などを砲撃した。

また米国など有志連合は、アイン・アラブ市南東部、南西部に対して3回にわたって空爆を行った。

これに対して、ダーイシュは、アイン・アラブ市西のタッル・シャイール一帯を砲撃した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(11月13日付)によると、ブーカマー市に対する米国など有志連合の空爆で、ダーイシュ(イスラーム国)のアミールの一人、アブー・カースィム・イラーキー氏が死亡した。

AFP, November 13, 2014、AP, November 13, 2014、ARA News, November 13, 2014、November 14, 2014、Champress, November 13, 2014、al-Hayat, November 14, 2014、Kull-na Shuraka’, November 13, 2014、al-Mada Press, November 13, 2014、Naharnet, November 13, 2014、NNA, November 13, 2014、Reuters, November 13, 2014、SANA, November 13, 2014、UPI, November 13, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年11月13日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、フラーク市各所をシリア軍が空爆し、女児1人が死亡、またジャースィム市への空爆でも男児1人が死亡した。

またシリア軍はシャイフ・マスキーン市、ナワー市でシャームの民のヌスラ戦線などと戦闘、戦闘員3人を殺害した。

一方、Champress(11月13日付)によると、ナワー市、ダイル・アダス村、ブスラー・シャーム市、バイト・ジャマル村、イブタア町、ダルアー市アバーズィード地区、マンシヤ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタルビーサ市を砲撃、これに対してジハード主義武装集団もジャッブーリーン村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がアレッポ市北部の第80旅団基地一帯でアンサール・ディーン戦線と交戦する一方、シリア軍はアレッポ市ハラービラ地区、カラム・タッハーン地区を空爆した。

一方、Champress(11月13日付)によると、アレッポ市旧市街、マルジャ地区、ライラムーン地区、ザバディーヤ地区、カースティールー街道地区、ラーシディーン地区、ハンダラート・キャンプ東部、フライターン市、ハーン・アサル村などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン山地一帯郊外無人地帯でシリア軍とジハード主義武装集団と交戦する一方、キスワ市近郊のマーニア山一帯などをジハード主義武装集団が迫撃した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がジャウバル区で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、Champress(11月13日付)によると、ビダーマー町、カフルシャラーヤー村、アブー・ズフール町一帯、ブワイティー村、カルア・ガザール村、カフルナジュド村周辺、アルバイーン山Syriatel塔一帯、マアッラト・ヌウマーン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 13, 2014、AP, November 13, 2014、ARA News, November 13, 2014、Champress, November 13, 2014、al-Hayat, November 14, 2014、Kull-na Shuraka’, November 13, 2014、al-Mada Press, November 13, 2014、Naharnet, November 13, 2014、NNA, November 13, 2014、Reuters, November 13, 2014、SANA, November 13, 2014、UPI, November 13, 2014などをもとに作成。

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国民和解をめぐる動き(2014年11月13日)

赤十字国際委員会のピーター・マーラー理事はシリアを訪問し、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣と会談した。

SANA(11月13日付)によると、マーラー理事はムアッリム外務在外居住者大臣に対して、シリア政府およびシリア赤新月社による人道支援への協力を高く評価する一方、ムアッリム外務在外居住者外務大臣は、赤十字国際委員会から示された「アイデア」に歓迎の意を示した。

この「アイデア」に関して、ダマスカスの赤十字国際委員会の渉外担当者はAFP(11月13日付)に「国民和解プロセスにおいて人道的な役割を果たす可能性が検討されるだろう」と述べた。

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ヒムス県では、マサール・プレス(11月13日付)によると、12日までシリアを訪問していたスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表の要請に基づき、シリア軍とヒムス県ワアル地区に籠城する反体制武装集団が3日間の停戦に合意した。

停戦は13日に発効し、シリア人権監視団によると、人道支援物資を積んだ貨物車輌3台がワアル地区に入ったという。

AFP, November 13, 2014、AP, November 13, 2014、ARA News, November 13, 2014、Champress, November 13, 2014、al-Hayat, November 14, 2014、Kull-na Shuraka’, November 13, 2014、al-Mada Press, November 13, 2014、Masar Press Agency, November 13, 2014、Naharnet, November 13, 2014、NNA, November 13, 2014、Reuters, November 13, 2014、SANA, November 13, 2014、UPI, November 13, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き(2014年11月12日)

IRNA通信(11月12日付)は、ダマスカス県科学研究センターの原子力技師5人が殺害された事件(9日)に関して、ハサン・カシュガフィー外務副大臣の話として、イラン人科学者はされていない、と報じた。

AFP, November 12, 2014、AP, November 12, 2014、ARA News, November 12, 2014、Champress, November 12, 2014、al-Hayat, November 13, 2014、IRNA, November 12, 2014、Kull-na Shuraka’, November 12, 2014、al-Mada Press, November 12, 2014、Naharnet, November 12, 2014、NNA, November 12, 2014、Reuters, November 12, 2014、SANA, November 12, 2014、UPI, November 12, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:YPGがアイン・アラブで攻勢(2014年11月12日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、アイン・アラブ市・ハルナジュ村間の街道で「特殊作戦」を実行し、ダーイシュ(イスラーム国)の車輌3輌とバイク1台を破壊し、同地を制圧、ラッカ県からのダーイシュの兵站路を遮断した。

また人民防衛隊はこの作戦と並行して、アイン・アラブ市南部のムシュタ・ヌール高地のダーイシュ拠点を砲撃した。

このほか、人民防衛隊は、アイン・アラブ市西部郊外、南部前線、市内東部などでダーイシュと交戦し、ダーイシュの戦闘員16人以上を殲滅した。人民防衛隊側にも多数の戦死者が出たという。

なお、クッルナー・シュラカー(11月12日付)などによると、人民防衛隊は、ムシュタ・ヌール高地の大部分、アイン・アラブ市内の5地区などをダーイシュから奪還したという。

これに対して、ダーイシュはタッル・シャイール近郊の避難民キャンプを砲撃、市民2人が死亡した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、イスラーム国(ダーイシュ9が、シャームの民のヌスラ戦線の元司令官2人を処刑した(処刑日は不明)。

この2人がヌスラ戦線を離反し、ダーイシュに参加していたという。

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シリア人権監視団は、9月23日から11月11日までの間に、米国など有志連合による空爆で865人が死亡したと発表した。

このうち民間人は50人(うち子供8人、女性5人)、68人がシャームの民のヌスラ戦線戦闘員、746人がダーイシュ(イスラーム国)戦闘員だという。

AFP, November 12, 2014、AP, November 12, 2014、ARA News, November 12, 2014、Champress, November 12, 2014、al-Hayat, November 13, 2014、Kull-na Shuraka’, November 12, 2014、al-Mada Press, November 12, 2014、Naharnet, November 12, 2014、NNA, November 12, 2014、Reuters, November 12, 2014、SANA, November 12, 2014、UPI, November 12, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:シャーム自由人イスラーム運動がヌスラ戦線とともに「穏健な反体制派」を攻撃(2014年11月12日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(11月12日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動が、同県で攻勢を続けるシャームの民のヌスラ戦線とともに、「穏健な反体制派」の拠点ラーミー村を砲撃した。

一方、SANA(11月12日付)によると、ナフラ村周辺、アブー・ズフール町、カルア・ガザール村一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(11月12日付)によると、ムハルダ市郊外のカルナーズ小学校を「武装テロ集団」が襲撃し、児童7人を殺害した。

一方、シリア軍はファルハーニーヤ村で反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団がシリア軍との戦闘の末、シャイフ・マスキーン市の大部分を制圧した。

またヌスラ戦線らは、ブスラー・シャーム市南部、ナワー市などでシリア軍、国防隊と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区(空軍情報部一帯)、ラーシディーン地区で、シリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー戦闘員がアンサール・ディーン戦線と交戦、シリア軍が同地を地対地ミサイルなどで砲撃した。

一方、SANA(11月12日付)によると、ザバディーヤ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(11月12日付)によると、ワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプを「武装テロ集団」が砲撃し、子供1人が負傷した。

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ヒムス県では、SANA(11月12日付)によると、タドムル市郊外のワーディー・マッラーン、シャリーファ村北部、タルビーサ市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 12, 2014、AP, November 12, 2014、ARA News, November 12, 2014、Champress, November 12, 2014、al-Hayat, November 13, 2014、Kull-na Shuraka’, November 12, 2014、al-Mada Press, November 12, 2014、Naharnet, November 12, 2014、NNA, November 12, 2014、Reuters, November 12, 2014、SANA, November 12, 2014、UPI, November 12, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:シリア国民連合はアレッポ市「戦闘中止」に反対(2014年11月12日)

シリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ議長は声明を出し、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表によるアレッポ市「戦闘中止」イニシアチブに関して、「不明確だ」としたうえで、「解決策は包括的でなければならない…。包括的な政治解決がなければ(戦闘中止は)アサド政権以外に利さない」と述べ、非難した。

AFP, November 12, 2014、AP, November 12, 2014、ARA News, November 12, 2014、Champress, November 12, 2014、al-Hayat, November 13, 2014、Kull-na Shuraka’, November 12, 2014、al-Mada Press, November 12, 2014、Naharnet, November 12, 2014、NNA, November 12, 2014、Reuters, November 12, 2014、SANA, November 12, 2014、UPI, November 12, 2014などをもとに作成。

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