【トルコ・シリア大地震】トルコからシリア側に移送された犠牲者の遺体は1,202体に(2023年2月12日)

シリア人権監視団によると、トルコとトルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域を結ぶアレッポ県のバーブ・サラーマ国境通行所を通じて、トルコでの地震の犠牲となったシリア人102人が新たにシリア側に移送された。

これにより、バーブ・サラーマ国境通行所と、トルコとシャーム解放機構の支配地を結ぶイドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所を経由してシリア側に移送された犠牲者の遺体は1,202体となった。

AFP, February 12, 2023、ANHA, February 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2023、Reuters, February 12, 2023、SANA, February 12, 2023、SOHR, February 12, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍のドローンがシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市近郊で車1台をミサイルで攻撃、シリア民主軍兵士1人が死亡(2023年2月12日)

アレッポ県では、ANHA(2月12日付)によると、トルコ軍の無人航空機(ドローン)がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市近郊のマナーズ村の街道で車1台をミサイルで攻撃した。

これに関して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍広報センターは声明を出し、兵士1人がミサイル攻撃で殺害されたと発表した。

なお、シリア人権監視団は、死亡したのが北・東シリア自治局の職員だと発表していた。

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シリア人権監視団が26日に発表したところによると、この攻撃で重傷を負っていた別の男性1人も同日に死亡した。

AFP, February 12, 2023、ANHA, February 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2023、Reuters, February 12, 2023、SANA, February 12, 2023、SOHR, February 12, 2023、February 26, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】PYDに近いメディアはシリア軍と諜報機関が複数の製薬会社の社員多数を北・東シリア自治局シャフバー地区に医薬品を運ぼうとしていたとして逮捕したと伝える(2023年2月12日)

クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)に近いANHA(2月12日付)は、シリア軍と諜報機関が、製薬会社の社員多数を北・東シリア自治局シャフバー地区(タッル・リフアト市一帯地域)に医薬品を運ぼうとしていたとして逮捕していると伝えた。

AFP, February 12, 2023、ANHA, February 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2023、Reuters, February 12, 2023、SANA, February 12, 2023、SOHR, February 12, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】北・東シリア自治局、PYDに近いメディアはシリア政府とトルコが同自治区からの支援の受け入れを拒否していると非難(2023年2月12日)

北・東シリア自治局執行評議会のアミーナ・ウースィー共同副議長もANHAに対して、「我々北・東シリア自治局はシリア人で、我々の支援をシリア人のためのものだ。我々にはいかなる条件も、要求も出していない」と述べ、シリア政府とトルコに対して支援物資の受け入れるよう求めた。

また、クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)に近い民主連合運動(TEV-DEM)は声明を出し、シリア政府支配地と北・東シリア自治局の境界に位置するアレッポ県ターイハト・トゥワイマート村の通行所で自治局からの燃料を積んだトレーラーが足止めされていることに関して、シリア政府が人道問題を政治利用していると非難、国連に対してシリア政府に圧力をかけ、通行所の通過を認めさせるよう呼びかけた。
ANHA(2月12日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の傘下で活動するアレッポ市シャイフ・マクスード地区・アシュラフィーヤ地区総評議会は声明を出し、シリア軍第4師団が、両地区で被害を受けた建物を解体するための機材の搬入を阻止していると主張、これを非難した。

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北・東シリア自治局執行評議会の共同議長府は声明を出し、シリア政府支配地やトルコ占領地との境界に設置されているすべての通行所を開放し、自治局支配地域を経由してシリア国内の被災地に人道支援物資を輸送する車輌の通過を認めることを決定したと発表した。

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クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)に近いANHA(2月12日付)は、シリア政府支配地と北・東シリア自治局の境界に位置するアレッポ県ターイハト・トゥワイマート村の通行所で自治局からの燃料を積んだトレーラー100輌が足止めをされている事に関して、シリア政府当局が「これらの支援物資の70%をくれたら、通行を認める」として、通行を認めようとしないと伝えた。

なお、北・東シリア自治局の支配地とトルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域の境界に位置するウンム・ジャッルード村の通行所でも、北・東シリア自治局が準備した燃料を積んだトレーラー50輌が、トルコ側からの許可を得られずに足止めされている。

AFP, February 12, 2023、ANHA, February 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2023、Reuters, February 12, 2023、SANA, February 12, 2023、SOHR, February 12, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】北・東シリア自治局のシャフバー地区が受け入れたアレッポ市の被災者が3,000世帯を超える(2023年2月12日)

ANHA(2月12日付)によると、北・東シリア自治局のシャフバー地区(タッル・リフアト市一帯地域)の避難所に避難したアレッポ市シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区の被災者の数が3,000世帯を超えた。

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北・東シリア自治局ユーフラテス地域は、シリア、トルコ、「北クルディスタン」(トルコ南東部)の被災者を支援するための募金キャンペーンを開始した。

ANHA(2月12日付)が伝えた。

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クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)の傘下組織の一つシリア革命青年運動とラッカ県タブカ市の青年女性連合が共同声明を出し、5日のトルコ・シリア大地震の被害者を支援するための活動に参加すると表明した。

AFP, February 12, 2023、ANHA, February 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2023、Reuters, February 12, 2023、SANA, February 12, 2023、SOHR, February 12, 2023などをもとに作成。

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ヒムス県タドムル市南の砂漠地帯で、キノコを収穫していた住民がダーイシュの襲撃を受け、女性1人を含む4人が死亡、10人が負傷(2023年2月12日)

ヒムス県では、SANA(2月12日付)によると、タドムル市南の砂漠地帯で、キノコを収穫していた住民がダーイシュ(イスラーム国)の襲撃を受け、女性1人を含む4人が死亡、10人が負傷した。

シリア人権監視団は、10日にキノコを収穫していた住民75人がダーイシュによって誘拐されたと発表していた。

同監視団によると、ダーイシュによって殺害されたのは女性1人とシリア軍兵士1人を含む11人。

64人の行方が依然として不明だという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがシリア政府の支配下にあるサアルー村(サアルー・シャーミーヤ村)近くでシリア軍兵士1人を銃で撃ち殺害した。

AFP, February 12, 2023、ANHA, February 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2023、Reuters, February 12, 2023、SANA, February 12, 2023、SOHR, February 12, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シャーム解放機構の支配地の自治を委託されているシリア救国内閣の石油関連製品局は、地震によって9日から停止していたトルコからの石油の輸入を再開したと発表(2023年2月11日)

シリアのアル=カーイダとして知られる国際テロ組織のシャーム解放機構の支配地の自治を委託されているシリア救国内閣の石油関連製品局は、6日のトルコ・シリア大地震によって9日から停止していたトルコからの石油の輸入を再開したと発表した。

ドゥラル・シャーミーヤ(2月11日付)などが伝えた。

AFP, February 11, 2023、ANHA, February 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2023、Reuters, February 11, 2023、SANA, February 11, 2023、SOHR, February 11, 2023などをもとに作成。

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ヒムス県タドムル市東の砂漠地帯で、ダーイシュがキノコを収穫を行っていた男女合わせて75人を誘拐(2023年2月11日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるタドムル市東の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)がキノコを収穫を行っていた男女合わせて75人を誘拐した。

AFP, February 11, 2023、ANHA, February 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2023、Reuters, February 11, 2023、SANA, February 11, 2023、SOHR, February 11, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】救援物資と救援チームを乗せたサウジアラビアの車列がトルコ占領地に、支援物資を積んだIHHと国連の車列がシャーム解放機構支配地にそれぞれ入る(2023年2月11日)

サウジアラビアの救援物資と救援チームを乗せた車列が、アレッポ県ジンディールス町に近いハマーム国境通行所を通じて、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域に入った。

車列はジンディールス町に向い、同地で倒壊した建物の瓦礫の下敷きになっている人々の捜索・救出活動にあたる予定。

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イドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所管理局によると、穀物、洋服、水、食料などの支援物資を積んだトルコのNGO組織のIHH(人道救助基金)の車輌15輌からなる車列が同通行所を経由して、シャーム解放機構の支配地に入った。

また、国連の支援物資を積んだ車輌22輌からなる車列も同通行所を経由してシャーム解放機構の支配地に入った。


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イナブ・バラディー(2月11日付)などが伝えた。

AFP, February 11, 2023、ANHA, February 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2023、‘Inab Baladi, February 11, 2023、Reuters, February 11, 2023、SANA, February 11, 2023、SOHR, February 11, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃(2023年2月11日)

ラッカ県では、ANHA(2月11日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村、ハーリディーヤ村を砲撃した。

AFP, February 11, 2023、ANHA, February 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2023、Reuters, February 11, 2023、SANA, February 11, 2023、SOHR, February 11, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】PYDに近いメディアは「トルコの傭兵」が救援物資を略奪していると伝える(2023年2月11日)

クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)に近いANHA(2月11日付)は、6日のトルコ・シリア大地震でもっとも深刻な被害を受けた場所の一つでトルコ占領下の「オリーブの枝」地域内にあるアレッポ県ジンディールス町で、「トルコの傭兵」(シリア国民軍)が被災者への救援物資を略奪していると伝えた。

一方、ホワイト・ヘルメットでは同地で建物の瓦礫の下敷きになっている住民の救出作業を終了したと発表した。

AFP, February 11, 2023、ANHA, February 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2023、Reuters, February 11, 2023、SANA, February 11, 2023、SOHR, February 11, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】北・東シリア自治局が用意した救援物資の受け入れをめぐってシリア政府側が条件を提示(2023年2月11日)

ANHA(2月11日付)は、北・東シリア自治局がトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域に救援物資を運ぶために同地域の境界に位置するアレッポ県ウンム・ジャッルード村の通行所に派遣した車列が引き続きトルコ側からの受け入れ要請への回答を待っていると伝えた。

ANHAはまた、シリア政府との境界に位置するターイハト・トゥワイマート村の通行所に北・東シリア自治局が派遣した車列も、シリア政府からの回答を待って待機を続けていると伝えた。

一方、北・東シリア自治局広報局共同議長で危機対策室メンバーのジュワーン・ムスタファー氏は、ANHAに対して、ターイハト・トゥワイマート村の通行所にシリア政府支配地の被災者向けの灯油を積んだトレーラー50輌を追加で派遣したことを明らかにした。

第2陣はその日のうちにターイハト・トゥワイマート村の通行所に到着した。

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シリア人権監視団は複数筋から得た情報だとして、シリア政府側が北・東シリア自治局による救援支援物資の受け入れについて、まずは燃料を積んだトレーラーを受け入れるとともに、救急車を含む車輌の半数を引き渡すことを条件として提示していると発表した。

AFP, February 11, 2023、ANHA, February 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2023、Reuters, February 11, 2023、SANA, February 11, 2023、SOHR, February 11, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】北・東シリア自治局で救援支援活動続く(2023年2月11日)

ANHA(2月11日付)によると、北・東シリア自治局シャフバー地区(タッル・リフアト市一帯地域)が6日のトルコ・シリア大地震地震の被災地から受け入れた被災者の数は2500世帯に達した。

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ダイル・ザウル県では、ANHA(2月11日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)支配下の各地で、被災者を支援するための義援金や物資の募集活動が続けられた。

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北・東シリア自治局執行評議会のビーリーファーン・ハーリド共同議長、ハムダーン・アブド同共同副議長、社会連合運動(TEV-DEM)のガリーブ・ハッスー共同議長らからなる使節団が、アレッポ市シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区に設置されている避難キャンプを視察した。

ANHA(2月11日付)によると、使節団は住民とシリア軍第4師団による封鎖状況などについて意見を交わした。

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北・東シリア自治局の養育教育委員会のサミーラ・ハッジ・アリー共同議長は声明を出し、6日のトルコ・シリア大地震で休校となっていた支配地域内の学校を12日まで引きつづき休校とすると発表した。

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クルド赤新月社はシリア政府支配地との境界に位置するターイハト・トゥワイマート村の通行所で声明を出し、シリア国内のあらゆる被災地に出向く意思があると発表した。

また、マンビジュ市および同郊外民主民政評議会もターイハト・トゥワイマート村の通行所で声明を出し、人道支援が政治利用されていると非難、救援物資の通過を許可するよう呼びかけた。

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シリア人権監視団によると、トルコ占領下のジンディールス町で地震によって死亡したマンビジュ市出身者7人(うち子供4人)の遺体が、同市に移送された。

AFP, February 11, 2023、ANHA, February 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2023、Reuters, February 11, 2023、SANA, February 11, 2023、SOHR, February 11, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シリアでの犠牲者の数は5,000人を超える(2023年2月11日)

シリア人権監視団は、6日の大規模地震による犠牲者に関して、11日深夜(12日未明)の段階で5,273人に達していると発表した。

このうち、シリア政府の支配地での死者は2,063人、シャーム解放機構の支配地とトルコ占領地での死者は3,210人で、他にも数千人が負傷しているという。

なお、この数にはトルコで被災し、死亡したシリア人975人は含まれていないという。

また、建物が倒壊するなどの被害を受けたシリア北部、北西部、西部の市町村は120あまりに達しているという。

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ホワイト・ヘルメットはフェイスブック(https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/)のアカウントを通じて、6日の大規模地震による死者数が2,167人以上、負傷者が2,950人以上に増加したと発表した。

https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/posts/pfbid02BnetJAzuDe48WizpSr8qAyiM4NsijuyYxg6HzssU78EYFHmxsfRfihZZMS5AkHDpl

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ラタキア県のジャブラ市では、救援チームが6日のトルコ・シリア大地震によって倒壊した建物の瓦礫の下で13人の遺体を発見した。

ラタキア市のクサイ・ハリール病院局長によると、ジャブラ市での死者が292人、負傷者は179人に上っている。

SANA(2月11日付)が伝えた。

AFP, February 11, 2023、ANHA, February 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2023、Reuters, February 11, 2023、SANA, February 11, 2023、SOHR, February 11, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍がダイル・ザウル県北部のアブー・ナイタル村近郊でダーイシュのスリーパーセルを捜索、イラク人司令官とシリア人メンバーの2人を殺害(2023年2月10日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のテロ撲滅部隊(YAT)が米主導の有志連合の支援を受けて、県北部のアブー・ナイタル村近郊でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルを捜索、イラク人司令官とシリア人メンバーの2人を殺害した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと思われる武装集団が、県西部でシリア軍部隊を襲撃し、1人を殺害した。

AFP, February 10, 2023、ANHA, February 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2023、Reuters, February 10, 2023、SANA, February 10, 2023、SOHR, February 10, 2023などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北部でシリア国民軍所属のスルターン・スライマーン・シャー師団の検問所が襲撃を受け、戦闘員4人死亡(2023年2月10日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるいわゆる「ユーフラテスの盾」地域のカッバースィーン村北の街道に設置されているシリア国民軍所属のスルターン・スライマーン・シャー師団の「カナーカウィー」検問所を正体不明の武装集団が襲撃し、同師団の戦闘員4人が死亡した。

AFP, February 10, 2023、ANHA, February 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2023、Reuters, February 10, 2023、SANA, February 10, 2023、SOHR, February 10, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】北・東シリア自治局の支配地で支援活動続く(2023年2月10日)

アレッポ県では、北・東シリア自治局の支配下にあるタッル・リフアト市一帯のいわゆる「シャフバー地区」で、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域の拠点都市の一つであるジンディールス町からの国内避難民(IDPs)や被害者の遺族らが、弔問テントを設営し、犠牲者らの冥福を祈った。


また、アレッポ市シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区で被災し、シャフバー地区に非難した被災者の数が1,300世帯以上に達した。

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北・東シリア自治局ジャズィーラ地方の民主自治局は、9日に開始した「人道のためにともに」」キャンペーンで義援金を募集するため、ハサカ県のカーミシュリー市、アームーダー市、マーリキーヤ(ダイリーク)市、ヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市、タッル・ハミース市、マアバダ(カルキールキー)町、タッル・ブラーク町、ジンディールスし、ハサカ市各所などに18のテントを設置した。

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北・東シリア自治局執行評議会のビーリーファーン・ハーリド共同議長、ハムダーン・アブド同共同副議長、民主連合運動(TEV-DEM)のガリーブ・ハッスー共同議長らからなる使節団が、6日のトルコ・シリア大地震で大きな被害を受けたアレッポ市シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区、トルコによる占領に際して避難してきたアフリーン郡の住民が身を寄せているサルダム、バルハダーン両キャンプを視察し、被災者を慰問した。

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アレッポ県マンビジュ市南部で被災し、政府支配下のアレッポ市の病院に搬送されていた4歳の女児と女性が死亡し、政府支配地と北・東シリア自治局支配地を結ぶターイハト・トゥワイマート村(=ターイハ村)の通常所を経由して、マンビジュ市に移送された。

 

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北・東シリア自治局傘下のタブカ民政評議会社会問題委員会と組織問題局は声明を出し、「こちらシリア」と銘打った義援金や支援を募集する運動を開始したと発表した。

https://youtu.be/4g-JXeHMFn

AFP, February 10, 2023、ANHA, February 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2023、Reuters, February 10, 2023、SANA, February 10, 2023、SOHR, February 10, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】北・東シリア自治局が用意した救援物資を積んだ車列がトルコ占領地とシリア政府支配地との境界の通行所で足止め(2023年2月10日)

ANHA(2月10日付)は、北・東シリア自治局の支配地からトルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域内の被災地に救援物資を輸送しようとしている車輌が、両支配地の境界に位置するアレッポ県のウンム・ジャッルード村にある通行所で、トルコ側の許可を得られずに足止めを食っていると伝えた。

北・東シリア自治局広報局共同局長で、危機対策室メンバーでもあるジュワーン・ムッラー・イブラーヒーム氏はANHAに対して「我々は今も、支援受け取りに関するいかなる部局からの回答も得られず、ウンム・ジャッルード村の通行所で待機している」と述べた。

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また、イブラーヒーム氏によると、北・東シリア自治局が用意した救援物資を積んだ車列が、「ユーフラテスの盾」地域地域に物資を運ぶため、アレッポ県マンビジュ市を出発、シリア政府支配地との境界に位置するターイハト・トゥワイマート村の通行所に到着した。


イブラーヒーム氏によると、ターイハト・トゥワイマート村に到着したのは灯油を積んだトレーラーなど50輌で、シリア政府支配下の被災地に燃料を提供するのが目的で、シリア政府側から通行許可が下りるのを待っているという。

AFP, February 10, 2023、ANHA, February 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2023、Reuters, February 10, 2023、SANA, February 10, 2023、SOHR, February 10, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シリア国内の死者数は3,500人あまりに増加(2023年2月10日)

シリア人権監視団は、6日の大規模地震による犠牲者に関して、10日深夜(11日未明)の段階で3,461人に達していると発表した。

このうち、シリア政府の支配地での死者は1,959人、シャーム解放機構の支配地とトルコ占領地での死者は2,502人で、他にも数千人が負傷しているという。

なお、この数にはトルコで被災し、死亡したシリア人975人は含まれていないという。

また、建物が倒壊するなどの被害を受けたシリア北部、北西部、西部の市町村は120あまりに達しているという。

ホワイト・ヘルメットはフェイスブック(https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/)のアカウントを通じて、6日の大規模地震による死者数が2,166人以上、負傷者が2,950人以上に増加したと発表した。

https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/posts/pfbid02zFrHy3k2HiEdxeYqxUiPCpKt1VVQ4SFyDt3uRV9xES5esUE1iAop6DG223Has4RPl

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ラタキア県のジャブラ市では、救援チームが6日のトルコ・シリア大地震によって倒壊した建物の瓦礫の下敷きになっていた5人の遺体を回収した。

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民間防衛隊(シャーム解放機構などの反体制派と連携するホワイト・ヘルメットではないシリアの正規の組織)のサフワーン・バフルール隊長は報道声明を出し、ラタキア県ジャブラ市で倒壊した建物の瓦礫の下敷きになっている人々の捜索・救出作業は続けられているとしたうえで、これまでに11人の生存者を救出、34人の遺体を収容、9人の救出活動を続けていることを明らかにした。

同市では10日、2人が新たに救出されている。

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SANA(2月10日付)が伝えた。

AFP, February 10, 2023、ANHA, February 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2023、Reuters, February 10, 2023、SANA, February 10, 2023、SOHR, February 10, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シャーム解放機構のジャウラーニー指導者は記者会見を開き、トルコ・シリア大地震の被害状況や対応策を発表(2023年2月9日)

シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者は記者会見を開き、トルコ・シリア大地震の被害状況や対応策を発表、同機構の傘下にあるアムジャード広報機構がその映像を配信した。

https://twitter.com/merssadb/status/1625813663092277248

ジャウラーニー指導者によると、シャーム解放機構は自治を委託するシリア救国内閣に緊急対応委員会を発足させ、同内閣の各省をはじめとする各機関に対応を指示、民間防衛隊(ホワイトヘルメット)、同機構の軍事部門や総合治安機関などが救出活動や瓦礫の撤去作業にあたった。

ジャウラーニー指導者は、「解放区」では、地震によって2000人あまりが死亡、5000人あまりが負傷、572あまりの住居が全壊、4000が半壊、56自治体、3000以上の世帯が被災、数千世帯が依然として瓦礫の下敷きになっているとしたうえで、イスラーム共同体、アラブ民族、国際社会、救援活動への参加と支援を呼びかけた。

また、トルコからの救援物資は、トルコ側の道路などが被害を受けているため、いまだに「解放区」には入っておらず、「解放区」からの負傷者らのトルコへの搬送も行われていないと指摘、トルコ側の街道が再開されば、国際機関などあらゆる組織がトルコ経由で入ってくるだろうとの見方を示し、それまでは「解放区」内の資源やマンパワーによって、被災者の支援、負傷者の治療などを行うと強調した。

ただし、トルコで被災したシリア人の遺体150~200体はトルコ側から「解放区」に搬送されたという。

一方、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域でもっとも被害が激しかったとされるジンディールス町(アレッポ県)については、民間部門、軍事部門の双方が救援活動を行っており、イドリブ県から同町に過去12時間の間に車輌35輌以上を派遣したと述べた。

なお、ジンディールス町は、2022年10月にシャーム解放機構が侵攻し、シリア国民軍第3軍団諸派を放逐し、軍事、治安権限を掌握していた地域に含まれる。

AFP, February 26, 2023、ANHA, February 26, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2023、Reuters, February 26, 2023、SANA, February 26, 2023、SOHR, February 26, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シャーム解放機構のジャウラーニー指導者が、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のジンディールス町を訪れ、被害状況を視察(2023年2月9日)

シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者が、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域内でもっとも地震の被害が大きかったとされるアレッポ県ジンディールス町を訪れ、被災者の家族らとともに被害状況を視察した。

ウバイダ・ウマルを名乗るメディア活動家がテレグラムのアカウント(https://t.me/obaida1s)を通じて、その様子を撮影した映像を公開した。

映像には、ジャウラーニー指導者のほか、マイサル・ブン・アリー・ジャッブーリー(ハラーリー)氏(通称アブー・マーリヤー・カフターニー)も写っている。

イナブ・バラディー(2月25日付)によると、ジャウラーニー指導者は、2月7日から10日にかけて行ったイドリブ県の被災地などへの訪問と合わせて、ジンディールス町を訪問したものと見られる。

ジンディールス町の地元評議会のマフムード・ハッファール議長は、イナブ・バラディー(2月25日付)の取材に対して、同町が行政上はシリア革命反体制勢力国民連立傘下の暫定内閣に所属しているとしたうえで、ジャウラーニー指導者の訪問はメディアを通じて知っただけだと弁明している。

‘Inab Baladi, February 25, 2023、Obaida Omar (Telegram), February 25, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】北・東シリア自治局はシリア政府とトルコが同自治局からの支援物資の搬入を妨害していると非難(2023年2月9日)

北・東シリア自治局執行評議会のビーリーファーン・ハーリド共同議長は、ANHA(2月9日付)の取材に応じ、シリア政府とトルコの双方が同自治局からの支援物資の搬入を妨害していると非難した。

ハーリド共同議長は次のように述べた。

我々の支援は燃料や救援物資を支援する準備ができており、我々は各地域に搬入する用意もできている。だが、被災地を占領するトルコからの回答をまだ得ていないし、物資受入れについてシリア政府側からも回答を得ていない。
我々は支援を行うとする自らの決定を遵守している。だが、これらの当事者が支援を行うことを妨害、阻止している。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】北・東シリア自治局の支配地から支援物資を積んだ車列がトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域に入るため、アレッポ県ウンム・ジャッルード村の通行所の通過を試みたが、阻止される(2023年2月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配地から、燃料など緊急支援物資を積んだタンクローリーなどの車輌約100輌が、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域に入るため、ウンム・ジャッルード村の通行所に向かった。

だが、シリア国民軍は、トルコ側からの受け入れの指示が出ていないとして、車列の進入を阻止した。

これに関して、ANHA(2月9日付)は、通行所で車輌は待機しているのが30輌で、トルコ占領地側当局からの通行許可を待って待機していると伝えた。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県のアウン・ダーダート村を砲撃、北・東シリア自治局の活動地域への人道支援を阻止(2023年2月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍が占領下の「ユーフラテスの盾」地域と、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市一帯を結ぶ通行所があるアウン・ダーダート村を砲撃した。

同地では、人道支援物資や燃料を積んだ車輌数十輌がトルコ占領地からマンビジュ市方面に向うため、同村の通行所に集結するなかで発生した。

トルコ軍とシリア国民軍は北・東シリア自治局の活動地域への人道支援を阻止しようとしたと思われる。

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ラッカ県では、ANHA(2月9日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のハーリディーヤ村、ヒーシャ村、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】反体制派によるシリア政府の対応への批判(あるいはネガティブ・キャンペーン)(2023年2月9日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、治安当局がシリア当局を批判した市民1人を逮捕した。

この市民は、ビデオのなかで、救援物資の配給に際して治安当局の同意を得なくてはならないなどと批判していたという。

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ドゥラル・シャーミーヤ(2月9日付)は複数の地元筋の話として伝えたところによると、ダルアー県のルワイユ・ハリータ知事が、地元の名士らに対して、シャーム解放機構の支配地に送るための救援物資や義援金を募集しないよう警告したと伝えた。

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ドゥラル・シャーミーヤ(2月9日付)などは、シリア政府支配地の複数活動家らが、SNSを通じて、諸外国から供与された支援物資が粗雑に扱われ、屋台や商店で転売されているとして不満の声を上げていると伝えた。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるハサカ市で「北東シリア、シリア、バーク―ル・クルディスタン」のすべての被災者を支援するキャンペーンが開始される(2023年2月9日)

アレッポ県では、ANHA(2月9日付)によると、北・東シリア自治局ユーフラテス地域の保健委員会とクルド赤新月社は、6日の大規模地震によってアイン・アラブ(コバネ)市内の避難所に避難した住民に対して医療サービスを提供した。

また、北・東シリア自治局シャフバー地区の人民庁舎が、アレッポ市シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区からの避難民が1,200世帯に増加したのを受けて、同地での清掃作業を強化した。

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ハサカ県では、ANHA(2月9日付)によると、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域で活動する民主自治局を名乗る組織は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市の3月12日殉教者競技場で声明を出し、6日の大規模地震で被害を受けた同自治局支配地、政府支配地、そしてトルコ占領地の被災者を支援するための「人道のためにともに」と銘打ったキャンペーンを開始すると発表した。

民政局の立法評議会共同議長を務めるヒクマト・ハビーブ氏によってアラビア語で、カーミシュリー地区評議会共同議長を津尾止めるユスラー・ダルウィーシュ氏によってクルド語で読み上げられた。

キャンペーンは、「北東シリア、シリア、バーク―ル・クルディスタン」の被災者を支援するために2月20日まで続けられる予定。

一方、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市の活動家らが「ジャズィーラの民の無情」と銘打った募金キャンペーンを開始、市内4ヵ所に募金会場を設置し、シリア国内の被災地を救援するための義援金を募り、5000万シリア・ポンドを集めた。

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北・東シリア自治局は声明を出し、全世界に向けてシリア国内の被災地を支援するための義援金を集めるキャンペーンを開始したと発表した。
ANHA(2月9日付)が伝えた。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シャーム解放機構支配地とトルコ占領地で国際人道支援が届いていないことに抗議するデモ(2023年2月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、6日の大規模地震で甚大な被害を受けたビスナヤー村で、住民数十人が、シャーム解放機構の支配地(いわゆる「解放区」)に国連など国際社会からの支援が届いていないことに抗議するデモを行った。

デモ参加者は、「10万世帯が被災したが、国連からパン一切れすら届いていない」などと書かれたプラカードを掲げて抗議の意思を示した。




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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコと同国の占領下にある「ユーフラテスの盾」地域を結ぶバーブ・サラーマ国境通行所前で、住民数十人が、被災地への支援物資の搬入を求めて抗議デモを行った。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構がラタキア県北部でシリア軍を狙撃、兵士2人殺害、シリア軍もハマー県北部のシャーム解放機構支配地を砲撃(2023年2月9日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が県北部のクルド山地方のカッバーナ村近郊で、シリア軍部隊を狙撃、兵士2人を殺害した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にある県北西部のドゥワイル・アクラード村を砲撃した。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シリア人権監視団の発表によるとシリア国内での死者は3,868人に(2023年2月9日)

ジャブラ市のアフマド・キンディール議長は報道声明を出し、6日の大規模地震による死者が283人、負傷者が173人に増加したと発表した。

キンディール議長はまた、安全点検委員会が損壊の危険が高い建物10棟を発見したと付言した。

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シリア人権監視団は、6日の大規模地震による犠牲者に関して、9日深夜(10日未明)の段階で3,868人に達していると発表した。

このうち、シリア政府の支配地での死者は1,678人、シャーム解放機構の支配地とトルコ占領地での死者は2,190人で、他にも4,000人以上が負傷しているという。

なお、この数にはトルコで被災し、死亡したシリア人375人は含まれていないという。

また、建物が倒壊するなどの被害を受けたシリア北部、北西部、西部の市町村は120あまりに達しているという。

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ホワイト・ヘルメットはフェイスブック(https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/)のアカウントを通じて、6日の大規模地震による死者数が2,030人以上、負傷者が2,950人以上に増加したと発表した。

https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/posts/pfbid07yWAiXHF2JAtXMgkvpzxeTtTeAaZBTqW7dtPLzioyzZ4UNut5qPEAPRQRE59U62sl

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イナブ・バラディー(2月9日付)は、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域内のアレッポ県ジンディールス町のイブラーヒーム・ジャースィム警察署長の話として、6日の大規模地震による犠牲者の90%の身元が不明だと伝えた。

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北・東シリア自治局保健委員会のジュワーン・ムスタファー共同議長は、トルコのガジアンテップ県とトルコ占領下のアレッポ県ジンディールス町で6日の大規模地震によって死亡した51人の遺体を受け取ったことを明らかにした。

ANHA(2月9日付)が伝えた。

AFP, February 9, 2023、ANHA, February 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2023、‘Inab Baladi, February 9, 2023、Reuters, February 9, 2023、SANA, February 9, 2023、SOHR, February 9, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シャーム解放機構のジャウラーニー指導者が前日に続いてイドリブ県内の被害状況を視察(2023年2月8日)

ナブド(2月8日付)などは、シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者がイドリブ県内の被災地を視察したと伝えた。

Nabd, February 8, 2023などをもとに作成。

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