【トルコ・シリア大地震】エジプトからの救援・医療チームが、シャーム解放機構の支配下にあるシリア北部と政府支配地の双方に派遣される(2023年2月8日)

シリア人権監視団は、エジプトからの救援・医療チームが、シャーム解放機構の支配下にあるシリア北部と政府支配地の双方に派遣されたと発表した。

これに関して、ホワイト・ヘルメットはツイッター(https://twitter.com/SyriaCivilDefe/)やフェイスブック(https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/)のアカウントを通じて、救助活動を支援するためにエジプトから専門家の技術チームが、シリア北部に派遣されたことに対して謝意を示した。

https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/posts/pfbid0uQrPjs9ffj6D12k4urwnVoL3YkcN5Rh8yRMDzLzT6vxRQcEGc7yGDBsWkKdvJdPVl

スカイ・ニュース・アラビア語版(2月8日付)によると、反体制派の支配地に外国の救援チームが入るのはこれが初めて。

エジプトの救援チームは、地震の被害がもっとも大きい地域の一つで、トルコの占領下にあるアレッポ県北西部のジンディールス町に入り、救助活動や瓦礫の撤去を始めたという。

AFP, February 8, 2023、ANHA, February 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2023、Reuters, February 8, 2023、SANA, February 8, 2023、Sky News Arabia, February 8, 2023、SOHR, February 8, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】反体制派を主導するアル=カーイダ系組織シャーム解放機構のジャウラーニー指導者がビデオ声明でイスラーム世界に救援活動への参加を呼びかける(2023年2月8日)

シリアのアル=カーイダとして知られる国際テロ組織のシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者は、同機構の傘下にあるアムジャード広報機構を通じてビデオ声明(https://amjaad.video/watch/ejTeAtdTbNgm3Pi)を発表し、6日の大規模地震で甚大な被害を受けたシリア北部の支配地(「解放区」)の被災者の救援に参加するようイスラーム世界に訴えた。

4分2秒の声明のなかで、ジャウラーニー指導者はまた、以下のように述べた。

緊急対応委員会は、ボランティア・チームの活動、民衆のイニシアチブ、寄付キャンペーンの組織化に取り組み、民間防衛チーム(ホワイト・ヘルメット)の活動を促した。
軍事部門、総合治安機関は、瓦礫の撤去に取り組み、民生チームの活動を促した。それ以外の機関も、我らが不屈の解放区において躊躇することはなかった。我々は彼ら全員に謝意を向けたい。
我らが解放区を破壊した地震によってもたらされた被害は、公式統計によると、現在、約2,000人が殉教、5,000人が負傷、住宅572棟が全壊、4,000棟が半壊した。被害は56の町に及び、これによって3万以上の世帯が被災している。さらに数千の家族が瓦礫の下に閉じ込められ、消息不明となっている。
現在も瓦礫の下敷きになっている人が数千人おり、彼らを救い出せる機会は毎分失われている。

AFP, February 8, 2023、Ajmaad, February 8, 2023、ANHA, February 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2023、Reuters, February 8, 2023、SANA, February 8, 2023、SOHR, February 8, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】トルコからの越境(クロスボーダー)の支援が地震発生以来中断、再開に向けた取り組み続く(2023年2月8日)

アレッポ県バーブ・ハワー通行所広報局長のマーズィン・アッルーシュ氏はイナブ・バラディー(2月8日付)の取材に対して、同通行所が人道支援物資、救援物資のシリアへの搬入態勢を整えていると発表したにもかかわらず、6日の大規模地震以降、8日現在にいたるまで、国際機関、あるいは慈善団体からのいかなる越境(クロスボーダー)での支援も通過していないことを明らかにした。

アッルーシュ氏によると、通行所は負傷者、旅行者、商用の貨物の通過を規制する一方で、シリア北西部に家族や親戚がいる犠牲者の遺体のトルコからの移送は認めており、これまでに90体の遺体を受け取ったと付言した。

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国連のステファン・ドゥジャリク事務総長付報道官は記者会見で、地震の影響でバーブ・ハワー通行所(アレッポ県)にいたるトルコ側の街道が被害を受けており、シャーム解放機構の支配下にある反体制派支配地への人道支援物資の搬入が一時的に中断していると発表した。

 

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国連地域人道調整官(シリア危機担当)のムハンナド・ハーディー氏はジャズィーラ・チャンネル(2月8日付)に対して、シリア北部への人道支援搬入の準備が整ったことを明らかにした。

ハーディー氏は、「我々は明日(2月9日)、シリア北部の被災地に支援を搬入することができる」と述べるとともに、バーブ・ハワー通行所がシリア北部の反体制派支配地域に支援を行うことができる唯一の経路であることを強調した。

AFP, February 8, 2023、Aljazeera, February 8, 2023、ANHA, February 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2023、Reuters, February 8, 2023、SANA, February 8, 2023、SOHR, February 8, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】北・東シリア自治局広報局のイブラーヒーム共同局長:「トルコ占領地からの人道支援について占領地側からの同意を待っている」(2023年2月8日)

北・東シリア自治局広報局の共同局長を務め、6日の大規模地震の危機対策室のメンバーでもあるジュワーン・ムッラー・イブラーヒーム氏は、トルコの占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市一帯と、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市一帯地域を隔てるウンム・ジャッルード村の通行所を経由した人道支援に関して、トルコ占領地側の同意を待っていることを明らかにした。

ANHA(2月8日付)が伝えた。

AFP, February 8, 2023、ANHA, February 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2023、Reuters, February 8, 2023、SANA, February 8, 2023、SOHR, February 8, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】米国務省の北・東シリア自治局支配地域担当特使のグレンジャー氏は北・東シリア自治局の渉外関係委員会クルド渉外関係委員会共同議長とオンライン会談:「人道支援を送る準備をしている」(2023年2月8日)

米国務省の北・東シリア自治局支配地域担当特使のニコラス・グレンジャー氏は、北・東シリア自治局渉外関係委員会のバドラーン・ジヤー・クルド共同議長とオンライン会談を行い、6日の大規模地震による犠牲者に哀悼の意を示すとともに、被災者と連帯し、支援する意思を表明した。

グレンジャー氏はまた、米国が緊急救援人道支援物資を送る準備をしていることを明らかにした。

ANHA(2月8日付)が伝えた。

AFP, February 8, 2023、ANHA, February 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2023、Reuters, February 8, 2023、SANA, February 8, 2023、SOHR, February 8, 2023などをもとに作成。

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ダマスカス県ズールアーファー地区でPYDがオジャランに対する「国際的陰謀」についてのシンポジウムを開催(2023年2月8日)

ダマスカス県ドゥンマル地区にあるいわゆるズールアーファー地区では、民主統一党(PYD)が、トルコのクルディスタン労働者党(PKK)の指導者であるアブドゥッラ・オジャラン氏に対する「国際的陰謀」についてのシンポジウムを開催した。

ANHA(2月8日付)が伝えた。

AFP, February 8, 2023、ANHA, February 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2023、Reuters, February 8, 2023、SANA, February 8, 2023、SOHR, February 8, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シリア人権組織団体連合は国連などに被災地での救援活動を行うために緊急の介入を行うよう呼びかける(2023年2月8日)

シリアの反体制系人権団体やNGOによって構成されるシリア人権組織団体連合は声明を出し、国連各機関、同常任理事国、国際事件団体、国際赤十字赤新月社連盟に対して、6日の大規模地震による被災地での救援活動を行うために緊急の介入を行うよう呼びかけた。

ANHA(2月8日付)が伝えた。

AFP, February 8, 2023、ANHA, February 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2023、Reuters, February 8, 2023、SANA, February 8, 2023、SOHR, February 8, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】北・東シリア自治局支配地域各所で被災者の受け入れが続く(2023年2月8日)

ハサカ県カーミシュリー市ハラーリーヤ地区では、北・東シリア自治局を構成する殉教者フールシード・コミューンが6日の大規模地震で火災に見舞われた借家の住民1世帯に支援を行った。

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アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市では、北・東シリア自治局を構成する同市の「人民庁舎」が6日の大規模地震によって一部損壊した住居の解体を始めた。

解体作業は、二次被害を防ぐのが目的。

また、マンビジュ市でも同様に、「人民庁舎」が一部損壊した住居の解体を開始した。

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アレッポ県アレッポ市のシャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区では、欧州のNGOであるクルド赤新月社が被災者を支援するため、毛布やテントなどの物資を移送したほか、追加の仮設テントを設置した。

一方、地震で犠牲となった6人の葬儀が両地区で執り行われ、住民らが参列した。

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ハサカ県ダルバースィーヤ市では、欧州のNGOであるクルド赤新月社が、6日の大規模地震で倒壊の恐れがある建物に住む住民を避難させるための仮設テントを新たに設置した。

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アレッポ県タッル・リフアト市一帯では、北・東シリア自治局のアフリーン・シャフバー評議会が、テントで避難生活を送るアレッポ市シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区の住民に対して支援を行った。

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ラッカ県ラッカ市では、北・東シリア自治局傘下のラッカ民政評議会の社会問題労働委員会が、6日の大規模地震で被災し、仮設テントに避難している住民らに食料を配布した。

また、北・東シリア自治局の支援を受ける複数の市民団体が、「ここはシリアです」と銘打ったキャンペーンを立ち上げ、6日の大規模地震の被災者を支援するための義援金の募集を開始した。

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ANHA(2月8日付)、シリア人権監視団が伝えた。

AFP, February 8, 2023、ANHA, February 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2023、Reuters, February 8, 2023、SANA, February 8, 2023、SOHR, February 8, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】トルコ占領下のジンディールス町やアフリーン市でトルコの救援チームは入植者と「傭兵」を救援する一方、地元住民を無視(2023年2月8日)

ANHA(2月8日付)は、トルコ占領下のアレッポ県ジンディールス町の独自筋の話として、トルコの救援チームが6日の大規模地震で大きな被害を受けた同町で、倒壊した建物の瓦礫に閉じ込められている入植者や「傭兵」(シリア国民軍メンバー)の家族の救出作業を行う一方、ダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーらによって構成される東部自由人連合(シリア国民軍所属)が同町に人道物資を搬送しようとしていた車列を襲撃し、物資を強奪した、と伝えた。

同筋によると、救出作業では、入植者と「傭兵」の家族が優先され、もともと住んでいた住民は無視されているほか、アフリーン市の病院などでも負傷した地元住民は無視され、治療を受けることができない状態だという行われているという。

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イナブ・バラディー(2月28日付)が伝えたところによると、ジンディールス町の地元評議会は、地震による犠牲者は715人に達し、907世帯が被災、107世帯が以前消息不明で、約2,690世帯が屋外での避難生活を余儀なくされ、870世帯が町外に避難したと発表した。

また、救出作業や瓦礫の撤去作業には重機42輌が従事、350世帯(3,907人)に避難テントが提供されているが、避難民を収容するためにあと50張のテントが必要だという。

AFP, February 8, 2023、ANHA, February 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2023、Reuters, February 8, 2023、SANA, February 8, 2023、SOHR, February 8, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シリア政府の死者は1,262人、反体制派支配地とトルコ占領地の死者は1,910人に増加(2023年2月8日)

ハサン・ガッバーシュ保健大臣は報道声明を出し、6日の大規模地震の犠牲者が1,262人、負傷者が2,285人に増加したと発表した。

ラタキア県のリフアト・ムハンマド事務局長は報道声明を出し、6日の大規模地震によるラタキア県での犠牲者数は506人、負傷者は792人に増加、倒壊した建物も102棟となったと発表した。

また、ジャブラ市議会のアフマド・キンディール市長は報道声明を出し、6日の大規模地震による同市での犠牲者が254人、負傷者が174人に増加したと発表した。
アフマド・キンディール市長×、ジャブラ市議会のアフマド・キンディール市長
一方、ハマー県のジハード・アーブーラ保険局長は報道声明を出し、6日の大規模地震の犠牲者が51人、負傷者が73人となったと発表した。

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シリア人権監視団は、6日の大規模地震による犠牲者に関して、8日深夜(9日未明)の段階で3,480人に達していると発表した。

3,480人のうち、シリア政府の支配地での死者は1,570人、シャーム解放機構の支配地とトルコ占領地での死者は1,910人で、他にも3,000人以上が負傷しているという。

トルコの占領地では、いわゆる「オリーブの枝」地域の拠点都市の一つジンディールス町(アレッポ県)が80%の建物が全壊、半壊の被害を受け、800人あまりが死亡、シャーム解放機構の支配地では、アターリブ市(アレッポ県)で161人の死亡が確認されるなど、もっとも被害が大きい。

また、建物が倒壊するなどの被害を受けたシリア北部、北西部、西部の市町村は100あまりに達しているという。

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シリアのアル=カーイダとして知られる国際テロ組織のシャーム解放機構(旧シャームのヌスラ戦線)の支配地とトルコ占領地で活動するホワイト・ヘルメットはフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/)などを通じて、シリア北西部での6日の大規模地震による死者が1,730人以上、負傷者が2,850人以上に達し、建物418棟が全壊、1,300棟以上が半壊、数千棟が被害を受けていることを確認したと発表した。

https://www.facebook.com/SyrianCivilDefenceIdlibWhiteHelmets/posts/pfbid0un9Xx9gcrpn6CQbik2fyLk4rxmme6j52GFj2meDpRN2FChEJfFmWm7KEuaAgaeYHl

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シリア人権監視団によると、6日の大規模地震で犠牲となったシリア人の遺体375体がトルコからシリアのアレッポ県に移送された。

遺体375体のうち、340体は越境(クロスボーダー)人道支援の経路として開放されているアレッポ県のバーブ・サラーマ国境通行所を経由して、15体はトルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域の拠点都市の一つジンディールス町に近いハマーム、の通行所を通じて、20体は、「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つジャラーブルス市の通行所を通じて移送されたという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域と、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にある地域を隔てるアウン・ダーダート村の通行所を通じて、トルコで犠牲となったシリア人の遺体6体がマンビジュ市に移送された。

アウン・ダーダート村の通行所を経由してトルコから移送された遺体は7日と8日の2日間で18体に達している。

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北・東シリア自治局保健委員会のジュワーン・ムスタファー共同議長は、6日の大規模地震によって同自治局外で犠牲となった27人の遺体を引き取ったことを明らかにした。

27人のうち、18人はユーフラテス地域、7人はラッカ県、2人はアレッポ県スィッリーン町の住民。

ANHA(2月8日付)が伝えた。

AFP, February 8, 2023、ANHA, February 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2023、Reuters, February 8, 2023、SANA, February 8, 2023、SOHR, February 8, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シャーム解放機構のジャウラーニー指導者が、イドリブ県のサルキーン市、ハーリム市を訪れ、被害状況を視察(2023年2月7日)

イナブ・バラディー(2月25日付)、オリエント・ニュース(2月7日付)などは、シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者が、同機構支配地のなかでトルコ・シリア大地震の被害がもっとも大きかったとされるイドリブ県のサルキーン市、ハーリム市を訪れ、被害状況を視察した。

https://twitter.com/s2udFqewzZOZrQU/status/1628100665699434497

‘Inab Baladi, February 25, 2023、Orient News, February 7, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】クルド民族主義組織PYDが主導する北・東シリア自治局支配地でも救援活動が続く:シリア政府に封鎖解除を求める(2023年2月7日)

北・東シリア自治局のアフリーン・シャフバー地区の最高意思決定機関であるアフリーン・シャフバー評議会(アレッポ県)のマリク・フサイン共同議長は、ANHA(2月7日付)の取材に応じ、アレッポ県の住民、とりわけ被災地の住民に対して、同自治局がシャフバー地区として統治するタッル・リフアト市一帯地域に避難するよう呼びかけ、被災者を受入れる意思を表明した。

マリク共同議長はまた、シャフバー地区がシリア政府の封鎖を受けていると改めて批判、政府にその解除を要請、国内外の機関に人道支援を行うよう求めた。

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アレッポ市のシャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区で居住していたアフリーン郡からの国内避難民(IDPs)とアレッポ市の住民数千世帯が、北・東シリア自治局がシャフバー地区として統治するタッル・リフアト市一帯地域の村々やテント、同地区に含まれるシーラーワー町周辺の村々に避難した。

また、シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区の総合評議会は、地元のコニューン、人民防衛隊(YPG)、女性防衛隊(YPJ)と連携して、倒壊の可能性がある住宅から避難した住民を収容するための避難所を開設し、数千人を受け入れた。

また、シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区での保健医療活動を所轄する北・東シリア自治局傘下の保健評議会は、仮設避難所に医師、看護師、薬剤師を派遣した。

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北・東シリア自治局のアフリーン・シャフバー地区の執行機関であるアフリーン・シャフバー地区民主自治局のジャマール・ラシード共同副議長ら同局メンバーが、タッル・リフアト市近郊にあるサルダム(国内避難民(IDPs))・キャンプで声明を発表し、アフリーン郡(トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝地域」)での地震により10人が負傷し、アレッポ市に移送されたことを明らかにしたうえで、国際機関や人道組織に対して、「自らの義務」を果たし、シリア政府支配地とを結ぶ街道を開放し、政府が科しているという封鎖を解除するために行動するよう呼びかけた。

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クルド赤新月社のハサン・ムハンマド・アミーン共同議長は声明を出し、国際機関、人道組織、保健機関に対して、アレッポ市シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区を含む北・東シリア自治局の支配地への被災者に対して緊急支援を行うよう呼びかけた。

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北・東シリア自治局の傘下組織であるタブカ民政評議会、ラッカ民政評議会(いずれもラッカ県)は7日朝、アレッポ市在住の住民や学生をタブカ市、ラッカ市の避難所に移送するための定期便の運航を開始するとともに、広場や公園にテント数十張を設置し、受け入れ態勢を整えた。



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シリア民主軍シリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会は、北・東シリア自治局の傘下にあるマンビジュ市および同郊外民主民政評議会が設置した避難所に収容された被災者に救援物資を支給した。

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ANHA(2月7日付)が伝えた。

AFP, February 7, 2023、ANHA, February 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2023、Reuters, February 7, 2023、SANA, February 7, 2023、SOHR, February 7, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県マンビジュ市東にあるシリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会の拠点を赤外線誘導ミサイルで攻撃(2023年2月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域のトゥーハール村に設置されている基地から、マンビジュ市東にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会の拠点を赤外線誘導ミサイルで攻撃し、兵士4人が負傷した。

また、ANHA(2月7日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市一帯を砲撃した。

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これに対して、アフリーン解放軍団は声明を出し、タッル・リフアト市一帯への砲撃を非難した。

声明によると、トルコ国防省は、占領下のアレッポ県アアザーズ市近郊にある基地(オンジュプナル基地)に人民防衛隊(YPG)が攻撃を行ったとして、大規模地震が発生した6日の深夜に攻撃を再開したとしたうえで、タッル・リフアト市一帯にはYPGは駐留していないと反論、トルコ軍の砲撃を避難した。

ANHA(2月7日付)が伝えた。

AFP, February 7, 2023、ANHA, February 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2023、Reuters, February 7, 2023、SANA, February 7, 2023、SOHR, February 7, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】トルコ占領下のアレッポ県北西部の収容所に収監されていたダーイシュのメンバー約20人が脱獄に成功(2023年2月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団が複数筋から得た情報によると、トルコの占領下にあり、シャーム解放機構が治安権限を掌握しているいわゆる「オリーブの枝」地域のラージュー町にある収容所(いわゆるアスワド刑務所)に収監されていたダーイシュ(イスラーム国)のメンバー約20人が、6日の大規模地震に乗じるかたちで姿を消した。

同監視団によると、姿を消したダーイシュ・メンバーは、刑務所の職員に1,000~10,000米ドルの賄賂を渡して、脱獄にいたったという。

AFP, February 7, 2023、ANHA, February 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2023、Reuters, February 7, 2023、SANA, February 7, 2023、SOHR, February 7, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】アル=カーイダ系のシャーム解放機構支配地とトルコ占領地で救出・救援活動続く(2023年2月7日)

イナブ・バラディー(2月8日付)によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るシリア北西部では、ムルヒム・チームが、「緊急キャンペーン・地震対応」(https://molhamteam.com/campaigns/439)を、ホワイト・ヘルメットが「シリアの英雄を支援せよ」キャンペーン(https://www.whitehelmets.org/ar/)を、ギラース・ナフダが「私たちはあなたたちと一緒にいます」キャンペーン(https://ghirasalnahda.com/we_are_with_you/?fbclid=IwAR0Kxj9Ur8izHJMJXLv1oKlruNrvWk_CR3_T8Aak7-eDkEJU40fhZfA-6IA)を、開始し、被災者を支援するための義援金の募集を開始した。

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イドリブ県では、イナブ・バラディー(2月7日付)によると、ハーリム市近郊のビスナヤー村で、6日の大規模地震によって倒壊した5階建ての建物15棟の瓦礫のなかに閉じ込められていた住民約120世帯が救出された。

7日時点で数十人の死亡が確認され、また数十人が瓦礫の下敷きになったままだという。



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アレッポ県では、イナブ・バラディー(2月7日付)によると、トルコの占領下にあり、シャーム解放機構が治安権限を握るいわゆる「オリーブの枝」地域の拠点都市の一つジンディールス町では、50%以上の建物が全壊・半壊の被害を受け、瓦礫の下敷きになった住民の救出作業が続けられた。

https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/videos/%D8%B9%D9%85%D9%88-%D9%85%D8%B4%D8%A7%D9%86-%D8%A7%D9%84%D9%84%D9%87-%D8%B7%D8%A7%D9%84%D8%B9%D9%88%D9%86%D9%8A%D9%8A%D8%A7%D9%84%D9%84%D9%87-%D8%AC%D9%8A%D9%86%D8%A7%D9%83-%D9%8A%D8%A7%D8%B9%D9%85%D9%88%D9%84%D8%AD%D8%B8%D8%A7%D8%AA-%D9%85%D9%86-%D8%A5%D9%86%D9%82%D8%A7%D8%B0-%D8%B7%D9%81%D9%84-%D9%85%D9%86-%D8%A8%D9%84%D8%AF%D8%A9-%D8%AC%D9%86%D8%AF%D9%8A%D8%B1%D8%B3-%D9%81%D9%8A-%D8%B1%D9%8A%D9%81-%D8%B9/1358921181524612/

https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/posts/pfbid025e5cq3x93yU6XAWFj5G7mZvqmzR1252VRJ2RFJsArcKZPz8QaavU2FEEwMFcf2cTl?__cft__[0]=AZUUTWXT_ia92TrDlxqJ9V2FZRKtm1g3QisZOb9E-oLkZhUM_Flj7mE7dvo9szp3YU3SlM46-9UDxBS0w7L0CDl7IqN-VL1UTA8KIpeNMitkSJFo57GikHsj1muz10dkIqk&__tn__=%2CO%2CP-R

https://www.facebook.com/molhamteam/posts/pfbid0jjwwMFut3WKntt64wEVjTUxp3FLvcrdLP14vAovd11zp2P2z7VyCJjikNpuQpm4Tl?__cft__[0]=AZVUENy-2Vji6tFGiGMvabQd8t6rdaasxgKrsSSWw9T9hqaj0NSLyHhst8WjGoo_Yv0ij8XYWdE8OEme1UdcBE3T4DVan9JYbmjhD6R2u-OKGRGVDcXZD1FqEnbrEX3rlf5q50aSQ7sGHcUumXO39Mo6Icdb37cY9pqwMwtrpUr39xoPGxYWmc6gBrVLDr-lIpE&amp%3B__tn__=%2CO%2CP-R

一方、シリア人権監視団によると、トルコ国内で6日の大規模地震により死亡したシリア人12人の遺体が、アウン・ダーダート村の通行所を経由して、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域から、シリア政府と北・東シリア自治局が共同統治を行う地域に移送された。

12人のうち、3人はマンビジュ市出身者、6人はラッカ県出身者、3人はアイン・アラブ(コバネ)市出身者。

AFP, February 7, 2023、ANHA, February 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2023、‘Inab Baladi, February 7, 2023、Reuters, February 7, 2023、SANA, February 7, 2023、SOHR, February 7, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

【トルコ・シリア大地震】政府支配地の死者は812人、反体制派支配地の死者も800人以上に、死者総数は2,000人を超えたとの情報も(2023年2月7日)

保健省は声明を出し、6日の大規模地震により、アレッポ県、ラタキア県、ハマー県、イドリブ県、タルトゥース県で、812人が死亡、1,449人が負傷したことを確認したと発表した。

死傷者数はさらに増加する見込み。

また、保健省のタウフィーク・ハサーバー救急緊急事態局長は、アレッポ県とラタキア県で6日の大規模地震で倒壊した建物の瓦礫の下敷きになっている住民の救出作業が続けられているとしたうえで、依然として生存者がいる可能性があると強調した。

一方、ラタキア県のリフアト・ムハンマド事務局長は声明を出し、6日の大規模地震の死者が389人、負傷者が746人に達したことを確認したと発表した。

ジャブラ市議会のアフマド・キンディール市長も同市での現時点での被害状況に関して、死者が182人、負傷者が200人以上に達していると発表した。

SANA(2月7日付)が伝えた。

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シリアのアル=カーイダとして知られる国際テロ組織のシャーム解放機構(旧シャームのヌスラ戦線)の支配地とトルコ占領地で活動するホワイト・ヘルメットはフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/)などを通じて、シリア北西部での6日の大規模地震による死者が900人以上、負傷者が2,300人以上に達していると発表した。

https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/posts/pfbid0PgKD14rL78ruCqUmaH4R2xRH8n7nnwqh4S19Bt4wxiCo1R5MbJ1rQP4tuCpsgt4fl?__cft__[0]=AZUoRQGRKFP6HDL8Togq0xxzR5-20RKgrfG0DI03DEGl-SiRSC4cEE8QFlC3aEo8SuLoXfGIGlD2jIoZbDqpRV5evQv5_i7rVjfR1qajEypjXX8JHrBSU9hkd0cHEGCx63k9N-R_HI6wnaKRked2CQSOQAMHXJ3MS_9vvCkyjAUGPXHYFNeKukhgHtNVKP0wfxc&__tn__=%2CO%2CP-R

また、反体制系サイトのイナブ・バラディー(2月7日付)は、シリア北西部での死者は810人以上、負傷者は2,200人以上に達していると伝えた。

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一方、シリア人権監視団は、6日の大規模地震による犠牲者に関して、7日深夜(8日未明)の段階で2,150人に達していると発表した。

2,150人のうち、シリア政府の支配地での死者は1,062人、シャーム解放機構の支配地とトルコ占領地での死者は1,088人で、他にも2,000人以上が負傷しているという。

また、シリア北部、北西部、西部の72の市町村で家屋が倒壊するなどの被害が生じたという。

AFP, February 7, 2023、ANHA, February 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2023、‘Inab Baladi, February 7, 2023、Reuters, February 7, 2023、SANA, February 7, 2023、SOHR, February 7, 2023などをもとに作成。

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有志連合の民生使節団がダイル・ザウル県バーグーズ村の医療体制を視察(2023年2月6日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の文民使節団がダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるバーグーズ村の保健センターを訪問し、現地の医療体制を視察した。

AFP, February 6, 2023、ANHA, February 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 6, 2023、Reuters, February 6, 2023、SANA, February 6, 2023、SOHR, February 6, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シャーム解放機構(反体制派)支配地およびトルコ占領地の被害状況(2023年2月6日)

シリア人権監視団は、地震による犠牲者に関して、シリア政府支配地、シャーム解放機構が主導する反体制派支配地、トルコ占領地、北・東シリア自治局支配地によって分断されているため、正確な人数は把握しながらも、6日深夜(7日未明)の段階で1,417人に達していると発表した。

1,417人のうち、シリア政府の支配地での死者は672人、シャーム解放機構の支配地とトルコ占領地での死者は745人で、他にも2,000人以上が負傷しているという。

同監視団によると、地震では、シリア北東部の58の市町村で、建物が全壊・半壊した。

被害を受けたのは、シリア政府支配下のラタキア市、ハマー市、アレッポ市、トルコ占領下のアレッポ県マーリア市、バーブ市、アアザーズ市、ジンディールス町、反体制派支配下のイドリブ県サルマダー市、マアッラトミスリーン市、ダルクーシュ町、ハーリム市、アズマーリーン村、ザルダナー村、サルキーン市、ラーム・ハムダーン村、マルナド村、ラマーディーヤ村、ジスル・シュグール市だという。

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ホワイト・ヘルメットはフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/)などを通じて声明を出し、自らが活動するシリア北西部で、建物約210棟が全壊、約440棟が半壊し、733人が死亡、2,100人以上が負傷したと発表した。

https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/posts/pfbid02UptnghktzjmW4ceETedei7ekRzBTLTaTodLMREsBhmGZdsQRvSFwmzcJZg77zgvdl

https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/posts/pfbid02vmUr9d6qJWPdnjTJX4ZdNpHc8FcUqQ7EGY5ohusSA3krktmDuTLhY2v1964cJym6l

https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/posts/pfbid0VNTQMG8ptJpMZgmhGPtfcSFH9tuhHdkMRP9EU657WdiegKzHJnJo9qQWp2UChPcvl

https://www.facebook.com/watch/?v=1902144300163541

https://www.facebook.com/watch/?v=743008593708852

死傷者はさらに増加することが見込まれているという。

また、シリア北西部全域を被災地に指定すると発表した。

https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/posts/pfbid02L2LSdzjR2f16rUFEeqEvqTenZ7pEdmA1473jfkbF4SxDMWdLBb4qLFybWtDp53Tsl

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さらにフェイスブックなどを通じて、瓦礫の下敷きになった被災者らを救出する映像を多数公開した。

イドリブ県

アルマナーズ市

https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/posts/pfbid0Ji7EukptTUruBxWLeiDusaNAzxjjufc2P3WwCdAmLKeYJamvXDukAUVAgU5TJ3DCl

https://www.facebook.com/watch/?v=574129417948836

ミッリス村

https://www.facebook.com/watch/?v=1145570692818832

https://www.facebook.com/watch/?v=961787174817129

イドリブ市

https://www.facebook.com/watch/?v=3462610457328274

ダーナー市

https://www.facebook.com/watch/?v=904857177606509

アティマ村

https://www.facebook.com/watch/?v=723610875937244

カトマ村

https://www.facebook.com/watch/?v=1396534161085953

フーア市

https://www.facebook.com/watch/?v=1232420777383086

サルキーン市

https://www.facebook.com/watch/?v=1261372484721895

サルマダー市

https://www.facebook.com/watch/?v=1242969079979495

クールカーニヤー村
https://www.facebook.com/watch/?v=1604011300072257

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アレッポ県(シャーム解放機構支配地)

アターリブ市

https://www.facebook.com/watch/?v=724065955787914

https://www.facebook.com/watch/?v=1218864529063287

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アレッポ県(トルコ占領地)

スーラーン町(スーラーン・アアザーズ町)

https://www.facebook.com/watch/?v=680068217153862

アアザーズ市

https://www.facebook.com/watch/?v=519525573406101

https://www.facebook.com/watch/?v=1528242897671467

https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/posts/pfbid0EXLNNTgzXk6REQRTLVcFLTpFkLmBtQVkVSXiGvTsadzEXax8tw8UBNjqfr5STvGVl

https://cdn.enabbaladi.net/arabic/wp-content/uploads/2023/02/syria-1.jpg

アフリーン市

https://www.facebook.com/watch/?v=899157664542933

ラージュー町

https://www.facebook.com/watch/?v=1298527790709943

 

AFP, February 6, 2023、ANHA, February 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 6, 2023、Reuters, February 6, 2023、SANA, February 6, 2023、SOHR, February 6, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】北・東シリア自治局の支配地域における被害状況(2023年2月6日)

クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)が主導する北・東シリア自治局の支配地域における被害状況は以下の通り。

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アレッポ県アレッポ市シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区では、倒壊した建物の下敷きとなった6人が死亡、子供4人を含む20人が負傷した。

これを受け、シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区の総合評議会(北・東シリア自治局の下部組織)は、倒壊の可能性のある建物の住民を避難させるため、避難所を設置した。

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同県マンビジュ市とアイン・アラブ(コバネ)市では、それぞれ3人ずつ合計6人が負傷し、病院に搬送された。

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北・東シリア自治局がシャフバー地区として統治するタッル・リフアト市一帯地域では、3人が負傷した。

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北・東シリア自治局保健委員会のジュワーン・ムスタファー共同議長は報道声明を出し、同自治局支配地で6人の死亡、44人の負傷を確認したと発表した。

死傷者の地域別内訳は以下の通り:

  • アレッポ市シャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区:死者6人、負傷者33人
  • シャフバー地区:負傷者5人
  • アイン・アラブ(コバネ)市:負傷者4人
  • マンビジュ市:負傷者2人


保健委員会はその後、57人の負傷者を確認したと改めて発表した。

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北・東シリア自治局は声明を出し、2月6日から9日までの4日間、同自治局支配地内の学校を休校とすると発表した。

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北・東シリア自治局、民主統一党(PYD)、シリア民主評議会、民主連合運動(TEV-DEM)はそれぞれ声明を出し、地震で家族を失った遺族に哀悼の意を表するとともに、負傷者の一刻も早い回復を願うと表明した。

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スィタール女性大会と女性エコロジー行事プラットフォームは共同声明を出し、被害者の遺族に哀悼の意を表するとともに、余震への警戒を呼びかけた。

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クルド赤新月社は声明を出し、公式ホームページを通じて告知を発し、北・東シリア自治局の支配地などでの地震による被害に緊急対応するための電話窓口を開設した。

クルド赤新月社は、ドイツ、スウェーデン、英国で慈善団体として登録している複数のNGOが1993年に統合して結成した組織。

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人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の総司令部は声明を出し、犠牲者への哀悼の意と被害者との連帯の意を示すとともに、地震の影響を克服するため緊急支援を行う用意があると発表した。

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北・東シリア自治局は、クルド赤新月社と連携し、カーミシュリー市(ハサカ県)内にある3月12日スタジアムと殉教者ハイサム・カジュウ・スタジアムに被災者を受入れるための避難所の建設を開始した。

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北・東シリア自治局傘下のマンビジュ市および同郊外民主民政評議会(アレッポ県)、タブカ民政評議会、ラッカ民政評議会(ラッカ県)は、被災者を受入れるための避難所を設置した。

AFP, February 6, 2023、ANHA, February 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 6, 2023、Reuters, February 6, 2023、SANA, February 6, 2023、SOHR, February 6, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍はラッカ市でダーイシュ・シャーム州のアミールを逮捕したと発表(2023年2月6日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、シリア民主軍特殊部隊が2月1日、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県ラッカ市のルマイラ地区の住居で、ダーイシュ(イスラーム国)シャーム州の執政官(アミール)でアブー・ウバイダ・シャーミーを名乗るハラフ・アブドゥッラー氏を逮捕したと発表した。

AFP, February 6, 2023、ANHA, February 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 6, 2023、Reuters, February 6, 2023、SANA, February 6, 2023、SOHR, February 6, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍とシリア軍の部隊がシリア民主軍の車輌を伴い、ハサカ県の国境地帯をパトロールし、兵士の給与などを届ける(2023年2月5日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とシリア軍の部隊が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌の護衛を受けて、トルコとの国境に位置するアームーダー市から、ダルバースィーヤ市を経由し、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のアサディーヤ村までの区間を巡回パトロールした。

部隊はロシア軍の装甲車3輌、シリア軍の車輌2輌、シリア民主軍の車輌1輌からなり、同地の分所に駐留する兵士らの給与、灯油、兵站物資などを届けた。

AFP, February 5, 2023、ANHA, February 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2023、Reuters, February 5, 2023、SANA, February 5, 2023、SOHR, February 5, 2023などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室とアレッポ県西部の第46中隊基地一帯で砲撃戦(2023年2月5日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室と第46中隊基地一帯で砲撃戦を行い、シャーム解放機構の戦闘員1人が死亡した。

AFP, February 5, 2023、ANHA, February 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2023、Reuters, February 5, 2023、SANA, February 5, 2023、SOHR, February 5, 2023などをもとに作成。

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ダーイシュがヒムス県タドムル市近郊の砂漠地帯でシリア軍と国防軍からなる部隊を襲撃し、シリア軍兵士1人を殺害(2023年2月5日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがタドムル市近郊の砂漠地帯でシリア軍と国防軍からなる部隊を襲撃し、シリア軍兵士1人を殺害した。

AFP, February 5, 2023、ANHA, February 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2023、Reuters, February 5, 2023、SANA, February 5, 2023、SOHR, February 5, 2023などをもとに作成。

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地元住民との衝突を受けてシリア民主軍がダイル・ザウル県スブハ村、アブリーハ村を完全封鎖(2023年2月4日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるスブハ村、アブリーハ村を人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が完全封鎖した。

封鎖は、3日晩に、シリア民主軍のパトロール部隊と地元住民との間で発生した武力衝突で、兵士2人が負傷したのを受けたもの。

封鎖は3日間の予定だという。

AFP, February 4, 2023、ANHA, February 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2023、Reuters, February 4, 2023、SANA, February 4, 2023、SOHR, February 4, 2023などをもとに作成。

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ヒムス県ハイル油田近くにダーイシュが敷設したと思われる爆弾が爆発し、国防隊の兵士2人死亡(2023年2月4日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ハイル油田近くにダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが敷設したと思われる爆弾が爆発し、国防隊の兵士2人が死亡した。

AFP, February 4, 2023、ANHA, February 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2023、Reuters, February 4, 2023、SANA, February 4, 2023、SOHR, February 4, 2023などをもとに作成。

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ラタキア県北部でのシャーム解放機構による特攻自爆(インギマースィー)攻撃で戦闘員6人とシリア軍兵士7人が死亡(2023年2月4日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構に所属するウスマーン・ブン・アッファーン旅団が県北部のブルカーン丘一帯のシリア軍拠点複数ヵ所に対して、特攻自爆(インギマースィー)攻撃を行った。

この攻撃により、シャーム解放機構の戦闘員6人とシリア軍兵士7人が死亡した。

AFP, February 4, 2023、ANHA, February 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2023、Reuters, February 4, 2023、SANA, February 4, 2023、SOHR, February 4, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構はトルコ占領地とを結ぶ通行所で大量のカプタゴンや麻薬を押収(2023年2月3日)

シャーム解放機構の総合治安機関はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/GE.SE.SE1/)を通じて声明を出し、イドリブ県アティマ村とトルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域との境界に位置する
アレッポ県ダイル・バッルート村を結ぶ通行所で、ニュンダイ・サンタフェに積まれていた大量のカプタゴンや麻薬を発見、これを押収したと発表した。

https://www.facebook.com/GE.SE.SE1/posts/pfbid036vZRZaW566DqoWcguuigRkc28mRyabVF5D6YbwezqYnXBHaNRRDEHWgY8coqkqVnl?__cft__%5B0%5D=AZUYAfE3oSZTQH7wFRdzyGE_cnr22JXNDrbqMSf21_b3heCEQzo1EId62kVyTjaBYeiuSYLeM–OW-mrYvv3b19bJrL5pUpN2moy4TKK7HNOfEnSR6vAKkmfH0iZLt7_Uj9TkgCP5BwJTVp6rabjbmGH_IgLiroYLqWnd-ztPaTWwc2-bnCCxi-sBhQs7hKzgXwjc97lpTzpOIpUzBfS29oQ&__tn__=%2CO%2CP-R

https://www.facebook.com/GE.SE.SE1/posts/pfbid02baJTnbSxbU5F7fafr771xV2aoDvXe4mNdfHoSHfXLf7xbSrxx3Mpo8BZc6EUXWisl?__cft__%5B0%5D=AZV_5DoJYGcR5-YFD6PVHId_tRELINQj2HXPfqwp2xoL-SH-WOZytk-LwYVxnimYTDGFzebyXn1gWkm-XuH7CuSRWq_8aeMvtgqi2IHh2jrFzl8K74wObkQ50s0Ast3CGSlFrDbL8oo-9D2MWHVsFZ0PyddDhUa2ygW8yQHG_NUFfMxM4jpOyX1jqcIHJ14G8W9DIQ8aPjGb9MkzhCvgQLG3&__tn__=%2CO%2CP-R

AFP, February 3, 2023、ANHA, February 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 3, 2023、Reuters, February 3, 2023、SANA, February 3, 2023、SOHR, February 3, 2023などをもとに作成。

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シリア国民軍に所属する複数の武装集団が「シャフバー連合」の名で新たな軍事連合体を結成するが、暫定内閣国防省は同組織との関係を否定(2023年2月3日)

シリア国民軍に所属する複数の武装集団が「シャフバー連合」の名で新たな軍事連合体を結成した。

シャフバー連合を結成したのは、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動、かつてシャーム解放機構に合流し、その後離反していたヌールッディーン・ザンキー運動、タウヒード自由人第50師団の3組織。

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これに関して、シリア国民軍を所轄するシリア革命反体制勢力国民連立の傘下にある暫定内閣の国防省は声明を出し、シリア国民軍第3軍団との連携を続けるとしたうえで、シャフバー連合が同省に所属していないと発表した。

AFP, February 3, 2023、ANHA, February 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 3, 2023、Reuters, February 3, 2023、SANA, February 3, 2023、SOHR, February 3, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市、サルミーン市、アラブ・サイード村、ダイル・ハッサーン村やアティマ村にある国内避難民キャンプで、「化学兵器体制との和解に反対」と銘打った抗議デモ(2023年2月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市、サルミーン市、アラブ・サイード村、ダイル・ハッサーン村やアティマ村にある国内避難民(IDPs)キャンプで、「化学兵器体制との和解に反対」と銘打った抗議デモが行われ、トルコとシリア政府の和解を拒否、シリア軍との戦闘再開、体制打倒が訴えられた。

AFP, February 3, 2023、ANHA, February 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 3, 2023、Reuters, February 3, 2023、SANA, February 3, 2023、SOHR, February 3, 2023などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がイドリブ県、ハマー県を砲撃(2023年2月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるマアーッラト・ムーハス村近郊でシリア軍兵士を狙撃、1人を負傷させた。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍はマアーッラト・ナアサーン村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原のバラカ村一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で軍事情報局に協力する若い男性2人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, February 3, 2023、ANHA, February 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 3, 2023、Reuters, February 3, 2023、SANA, February 3, 2023、SOHR, February 3, 2023などをもとに作成。

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