「決戦」作戦司令室がアレッポ県カブターン・ジャバル村近郊でシリア軍を狙撃し、兵士1人を殺害(2023年1月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるカブターン・ジャバル村近郊でシリア軍を狙撃し、兵士1人を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、シャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、フライフィル村、スフーフン村、ファッティーラ村を砲撃した。

シリア軍はまた、シャーム解放機構の支配下にあるナイラブ村一帯に潜入し、同機構に所属するズバイル・ブン・アウワーム旅団の拠点を攻撃、1人を殺害した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるクルド山地方各所を砲撃した。

AFP, January 13, 2023、ANHA, January 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2023、Reuters, January 13, 2023、SANA, January 13, 2023、SOHR, January 13, 2023、January 14, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県北部を砲撃する一方、トルコ軍兵士1人が砲撃を受け死亡(2023年1月13日)

アレッポ県では、ANHA(1月13日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のシャッアーラ村、バイナ村一帯、スーガーニーカ村、アイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村、マンナグ村、シャイフ・イーサー村、マルアナーズ村、タート・マラーシュ村、シャワーリガ村、マーリキーヤ村、アルカミーヤ村、アイン・アラブ(コバネ)市に近いズィヤーラ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にある県北部からバーブ市近郊のハズワーン村のトルコ軍基地が砲撃を受け、トルコ軍兵士1人が死亡、複数が負傷した。

また、トルコ軍国境警備隊がトルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域内のラーイー村方面からトルコ領内に不法入国しようとした若い男性1人を射殺した。

 

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アフリーン解放軍団は声明を出し、12月28日、1月3日、8日、10日に、トルコが占領するアレッポ県北部のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市バーブ市一帯、同アアザーズ市一帯、「平和の泉」地帯のシーラーワー町近郊の各所で、トルコ軍に対する特殊作戦を実施し、トルコ軍兵士3人、シリア国民軍の戦闘員9人、同特殊部隊の警官1人を殺害、トルコ軍兵士2人やシリア国民軍戦闘員5人を負傷させた。

ANHA(1月13日付)が伝えた。

AFP, January 13, 2023、ANHA, January 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2023、Reuters, January 13, 2023、SANA, January 13, 2023、SOHR, January 13, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の圧力でコーカサス人、チェチェン人の戦闘員多数が欧州某国に出国(2023年1月12日)

シリア人権監視団は、複数筋から得た情報として、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県や隣接するラタキア県北部で活動を続けていた外国人戦闘員多数が数週間前からシリアから出国を続けている、と発表した。

同筋によると、シリアを出国している外国人戦闘員はコーカサス人、チェチェン人のジハード主義者で、その数は170人以上にのぼる。

出国は、シャーム解放機構からの圧力や要請を受けたもので、欧州の某国に移動したという。

シャーム解放機構はまた、シリアにとどまるコーカサス人やチェチェン人の戦闘員らに圧力をかけ、トルコ経由で欧州某国へと移動するよう求めている一方、トルキスタン人のジハード主義者に対しては出国を求めていないという。

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欧州の某国がどこかは不明だが、シリアで活動していたチェチェン人は最近になってウクライナに移動し、ロシア軍との戦闘に参加している(「シリアでアル=カーイダと共闘していたチェチェン人戦闘員がロシアの侵攻を受けるウクライナでの戦闘に参戦」を参照)。

AFP, January 12, 2023、ANHA, January 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2023、Reuters, January 12, 2023、SANA, January 12, 2023、SOHR, January 12, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県とラッカ県でシリア民主軍、アサーイシュがダーイシュのスリーパーセルの襲撃を受け、3人死亡(2023年1月12日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるヒサーン村で、内務治安部隊(アサーイシュ)の隊員1人が、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバーと見られる、オートバイに乗った武装集団によって銃で撃たれて、死亡した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュのスリーパーセルがラッカ市とラッカ・サムラ村を結ぶ街道で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士2人を襲撃し、殺害した。

AFP, January 12, 2023、ANHA, January 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2023、Reuters, January 12, 2023、SANA, January 12, 2023、SOHR, January 12, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県キバル村で、暖房用の灯油を受け取れないとして住民数十人が抗議デモ(2023年1月12日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるキバル村で、自治局が発行したカードを通じて配給されている暖房用の灯油を受け取れないとして住民数十人が抗議デモを行った。

AFP, January 12, 2023、ANHA, January 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2023、Reuters, January 12, 2023、SANA, January 12, 2023、SOHR, January 12, 2023などをもとに作成。

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トルコ占領地とシリア政府・北・東シリア自治局共同統治地域を結ぶ通行所が再開、ウクライナで盗まれた小麦のシリアへの密輸が続く(2023年1月12日)

トルコで活動するシリア革命反体制勢力国民連立の傘下にある暫定内閣は、トルコの占領下にあるアレッポ県北部のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域内のジャラーブルス市と、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市を結ぶ街道沿線のアウン・ダーダート村に設置されている通行所を2月に人道的な理由で再開し、民間人のみの往来を認めると発表した。

シリア人権監視団によると、同通行所は、2020年12月19日にシリア国民軍によって閉鎖され、その後2021年7月に再開されていた。

一方、北・東シリア自治局傘下のマンビジュ市および同郊外民主民政評議会も1月2日に、アウン・ダーダート村に面するウンム・ジャッルード村の通行所と、ラッカ県タブカ市に設置されている通行所を再開したと発表している。

なお、シリア人権監視団によると、アウン・ダーダート村とウンム・ジャッルード村の通行所を通じて、北・東シリア自治局配下の業者が、ウクライナで盗まれた小麦をトルコから大量に密輸入しているという。

AFP, January 12, 2023、ANHA, January 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2023、Reuters, January 12, 2023、SANA, January 12, 2023、SOHR, January 12, 2023などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、ラタキア県で交戦(2023年1月12日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室もカフルバッティーフ村一帯のシリア軍の拠点を狙って砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方各所を砲撃した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・アルナバ市の入口に設置されているシリア軍の検問所で、爆発物が仕掛けられた車が爆発し、兵士2人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍第15師団の下士官がタッル・シハーブ町とハッラーブ・シャフム村を結ぶ街道で何者かによって銃で撃たれて死亡した。

AFP, January 12, 2023、ANHA, January 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2023、Reuters, January 12, 2023、SANA, January 12, 2023、SOHR, January 12, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県北部にあるシリア軍の拠点を砲撃し、士官ら3人を殺害する一方、ハサカ県北部を自爆型ドローンで攻撃(2023年1月12日)

アレッポ県では、ANHA(1月12日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマイヤーサ村にあるシリア軍の拠点を砲撃し、士官3人を含む兵士4人が負傷、シリア人権監視団によると、このうち少将ら3人が死亡した(シリア人権監視団によると、その後、重傷を負っていた士官(大佐)も15日に死亡した)。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるいわゆる「ユーフラテスの盾」地域とシリア政府の支配地の境界に位置するターディフ市一帯でシリア軍とシリア国民軍が交戦した。

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ハサカ県では、ANHA(1月12日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアームーダー市近郊のカルマトルー村を自爆型の無人航空機(ドローン)で攻撃した。

AFP, January 12, 2023、ANHA, January 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2023、Reuters, January 12, 2023、SANA, January 12, 2023、SOHR, January 12, 2023、January 15, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構がイドリブ県南部のシリア軍の拠点複数ヵ所を襲撃し、兵士7人を殺傷、アレッポ県西部を砲撃し、兵士4人を殺傷(2023年1月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がザーウィヤ山地方のカウカバー村にあるシリア軍の拠点複数ヵ所を襲撃し、戦闘の末に兵士3人を殺害、4人を負傷させた。

シャーム解放機構の傘下にあるアムジャード広報機構によると、襲撃を行ったのは、シャーム解放機構に所属するアブー・バクル・スィッディーク旅団の特攻自爆戦闘員(インギマースィー)。

戦闘では、シャーム解放機構の戦闘員4人も負傷した。

シャーム解放機構の襲撃に対抗するかたちで、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にある県南部のバーラ村一帯を砲撃する一方、「決戦」作戦司令室もシリア軍に応戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるハッバータ村、アターリブ市、タカード村を砲撃した。

これに対して「決戦」作戦司令室もシリア政府の支配下にある第46中隊基地一帯を砲撃した。

これに関して、ロシア当事者和解調整センターのオレグ・エゴロフ副センター長は、アレッポ県で「テロリスト」の攻撃により、シリア軍兵士4人が死傷したと発表した。

エゴロフ副センター長によると、アレッポ県タカード村一帯で活動する「テロリスト」がバスラトゥーン村にあるシリア軍の拠点を砲撃、これにより兵士2人が死亡、2人が負傷した。

AFP, January 11, 2023、ANHA, January 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2023、Reuters, January 11, 2023、RIA Novosti, January 11, 2023、SANA, January 11, 2023、SOHR, January 11, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の総合治安機関が県内某所にある麻薬製造工場を強襲し、錠剤7万個や麻薬の原材料多数を押収(2023年1月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の総合治安機関が県内某所にある麻薬製造工場を強襲し、錠剤7万個や麻薬の原材料多数を押収した。

総合治安機関がフェイスブック(https://www.facebook.com/GE.SE.SE1/)のアカウントを通じて発表した声明によると、麻薬の原材料はシリア政府の支配地域から持ち込まれたとあるが、シリア人権監視団によると、原材料はアレッポ県北部から持ち込まれているとしている。

https://www.facebook.com/GE.SE.SE1/posts/pfbid02JU7Zeba9efMxRhHFQCLubHLBSy8K1rmES46FkhspA88AJUBSZtR4xqbBEEgPKhh1l?__cft__[0]=AZVwjgz8eEQ8lB3CcjeFK54de23ias9UURoGlhdnq2UKqo4yRp_cnETg4ChortBCGguQS2LVRuv1ZmA1TWGyk4G-DwzVuGz8tPVqiIr1SHC0eEI17T7yc98zNun-ziijdGR_NobbQT_n6doLJMLRRXWpxvXIiiy1penj26hymZ8__BhY8iATN1VRHsUMp_GpIBqAv3yjyAvShp_CF671blm0&__tn__=%2CO%2CP-R

AFP, January 11, 2023、ANHA, January 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2023、Reuters, January 11, 2023、SANA, January 11, 2023、SOHR, January 11, 2023などをもとに作成。

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米国務省のグレインジャー北・東シリア担当特使がハサカ県ハサカ市にある北・東シリア自治局渉外関係局を訪問(2023年1月11日)

米国務省のニコラス・グレインジャー北・東シリア担当特使がハサカ県ハサカ市にある北・東シリア自治局渉外関係局を訪問し、ファナル・カイート渉外関係局共同副議長、ルービール・バフウ同共同副議長、クリスターン・アリー執行評議会メンバーと会談、シリア情勢、とりわけシリア北・東部の情勢にかかる諸問題について意見を交わした。

会談では、シリア危機の政治的解決の必要が改めて確認されるとともに、シリア北・東部に対するトルコの脅威についても意見が交わされた。


ANHA(1月11日付)が伝えた。

AFP, January 11, 2023、ANHA, January 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2023、Reuters, January 11, 2023、SANA, January 11, 2023、SOHR, January 11, 2023などをもとに作成。

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アサーイシュはラッカ県市でダーイシュのスリーパーセルのメンバー5人を摘発(2023年1月11日)

北・東シリア自治局内務治安部隊(アサーイシュ)の広報センターによると、アサーイシュが9日、ラッカ県ラッカ市でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルを摘発したと発表した。

発表によると、摘発されたスリーパーセルは5人のメンバーからなり、爆発物や地雷などを製造し、シリア民主軍を狙った攻撃などを支援、計画していたという。

ANHA(1月11日付)が伝えた。

AFP, January 11, 2023、ANHA, January 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2023、Reuters, January 11, 2023、SANA, January 11, 2023、SOHR, January 11, 2023などをもとに作成。

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ハサカ県のM4高速道路で車1台がトルコ軍のドローンの爆撃を受け大破(2023年1月11日)

ハサカ県では、ANHA(1月11日付)によると、カーミシュリー市とハサカ市を結ぶM4高速道路で車1台が、無人航空機(ドローン)の爆撃によると思われる攻撃を受けて大破した。

シリア人権監視団によると、攻撃はトルコ軍のドローンによるもので、複数が負傷し、カーミシュリー市の病院に搬送された。

一方、SANA(1月11日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がハサカ市のグワイラーン橋をコンクリートのブロックを設置して封鎖、自治局の支配下にあるグワイラーン地区への住民の往来を規制した。

AFP, January 11, 2023、ANHA, January 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2023、Reuters, January 11, 2023、SANA, January 11, 2023、SOHR, January 11, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県アブリーハ村で住民数十人がシリア民主軍による密輸取り締まりに抗議するデモ(2023年1月10日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザイル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるブサイラ市近郊のアブリーハ村で住民数十人が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による密輸取り締まりに抗議するデモを行い、タイヤを燃やすなどして道路を封鎖した。

参加した住民のほとんどは、シリア政府支配地とダイル・ザイル民政評議会支配地を隔てるユーフラテス川河畔に設置されている水上通行所の職員で、シリア民主軍が最近になってアブリーハ村を経由した密輸取り締まりを強化しことがデモのきっかけとなったという。

AFP, January 11, 2023、ANHA, January 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2023、Reuters, January 11, 2023、SANA, January 11, 2023、SOHR, January 11, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構がアレッポ西部に配置されているシリア軍の拠点複数ヵ所を襲撃し、シリア軍兵士5人を殺害、6人を負傷させる(2023年1月10日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が県西部のバスラトゥーン村一帯に配置されているシリア軍の拠点複数ヵ所を襲撃し、シリア軍兵士5人を殺害、6人を負傷させた。

シリア軍の拠点を襲撃したのはシャーム解放機構に所属するアブドゥッラフマーン・ブン・アウフ旅団。

これに対して、シリア軍も砲撃などで応戦し、シャーム解放機構の傘下にあるアムジャード広報機構によると、シャーム解放機構側も戦闘員3人が死亡した。

AFP, January 10, 2023、ANHA, January 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 10, 2023、Mu’assasa Amjad al-I’lamiya, January 10, 2023、Reuters, January 10, 2023、SANA, January 10, 2023、SOHR, January 10, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県に違法駐留する米軍将兵の宿舎に隣接するズィーバーン町の学校にシリア国旗が掲揚される(2023年1月10日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸のズィーバーン町で、何者かが砂嵐による悪天候に乗じて、町内の学校にシリア国旗を掲揚した。

国旗が掲げられた学校は、ユーフラテス川西岸のマヤーディーン市南に設置されているシリア軍の拠点に面した場所に位置している。

一方、スプートニク通信アラビア語版(1月10日付)によると、学校が、米国が違法に基地(グリーン・ヴィレッジ基地)を設置しているウマル油田に駐留する将兵が宿舎として使用している住宅地(グリーン・エリア)に隣接しているとしたうえで、地元住民からなるグループが、シリアの国家への支持、米軍駐留拒否の意志を示すためにシリア国旗を掲揚したと伝えた。

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同じく、ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が米主導の有志連合のヘリコプターの航空支援を受けて、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるタワーミヤ村を強襲し、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバー2人を殺害した。

AFP, January 10, 2023、ANHA, January 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 10, 2023、Reuters, January 10, 2023、SANA, January 10, 2023、SOHR, January 10, 2023、January 11, 2023、Sputnik News, January 10, 2023などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はダーイシュのバルバドス人メンバーの妻子3人の身柄を同国使節団に引き渡す(2023年1月9日)

バルバドスの使節団がハサカ県ハサカ市にある北・東シリア自治局渉外関係局を訪れ、ファナル・カイート渉外関係局共同副議長、ハーリド・イブラーヒーム執行評議会メンバー、ラーナー・フサイン女性防衛隊(YPJ)事務局メンバー、フワイダー・ムハンマド・サリーム・ムハンマド女性評議会副委員長と会談し、ダーイシュ(イスラーム国)のバルバドス人メンバーの妻1人と子供2人の身柄を引き渡すことに合意した。

ANHA(1月11日付)が伝えた。

AFP, January 11, 2023、ANHA, January 11, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2023、Reuters, January 11, 2023、SANA, January 11, 2023、SOHR, January 11, 2023などをもとに作成。

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スペイン外務省特使がハサカ市にある北・東シリア自治局渉外関係局を訪れ、ダーイシュのスペイン人メンバーの家族13人の身柄引き渡しに合意(2023年1月9日)

ハサカ県では、ANHA(1月10日付)によると、スペイン外務省のギエルモ・アンゲラ特使が北・東シリア自治局渉外関係局の本部があるハサカ市を訪問し、ファナル・カイート渉外関係局共同副議長、ハーリド・イブラーヒーム執行評議会メンバー、ラーナー・フサイン女性防衛隊(YPJ)事務局メンバー、フワイダー・ムハンマド・サリーム・ムハンマド女性評議会副委員長と会談し、ダーイシュ(イスラーム国)のスペイン人メンバーの家族13人の身柄を引き渡すことを正式に合意した。

この合意を受け、1月10日に13人の身柄がスペイン側に引き渡された。

シリア人権監視団によると、13人の内訳は、女性2人と子供13人で、いずれもマーリキーヤ市にあるロジュ・キャンプに収容されていた。

AFP, January 10, 2023、ANHA, January 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 10, 2023、Reuters, January 10, 2023、SANA, January 10, 2023、SOHR, January 10, 2023などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、アレッポ県で交戦(2023年1月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるサルミーン市、ザーウィヤ山地方のカンスフラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるサラーキブ市一帯を砲撃した。

このほか、トルコ軍の国境警備隊が県北部のアズマーリーン村に近い密輸ルートを経由して、トルコに密入国を試みようとした若い男性1人を銃殺した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある県西部一帯を砲撃した。

AFP, January 9, 2023、ANHA, January 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 9, 2023、Reuters, January 9, 2023、SANA, January 9, 2023、SOHR, January 9, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がラッカ県、アレッポ県を砲撃(2023年1月9日)

ラッカ県では、ANHA(1月9日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のハーリディーヤ村、M4高速道路沿線一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(1月9日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市と同市近郊のハルバル村を砲撃した。

AFP, January 9, 2023、ANHA, January 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 9, 2023、Reuters, January 9, 2023、SANA, January 9, 2023、SOHR, January 9, 2023などをもとに作成。

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アレッポ県ジャラーブルス市近郊の通行所の管理をめぐりシリア国民軍所属のスルターン・ムラード師団とシャーム自由人イスラーム運動が対立、シャーム解放機構が後者を支持、前者を脅迫(2023年1月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団が、同じくシリア国民軍に属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動に対して、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つジャラーブルス市に近いハムラーン村の通行所を引き渡すよう要求し、緊張が高まった。

スルターン・ムラード師団の要求は、シリア革命反体制勢力国民連立傘下の暫定内閣国防省の承認に基づいて行われたものだが、シャーム自由人イスラーム運動は、これを拒否した。

スルターン・ムラード師団が通行所を掌握するために部隊を動員する姿勢を見せたのに対して、シリアのアル=カーイダとして知られる国際テロ組織のシャーム解放機構は、シャーム自由人イスラーム運動を支援、スルターン・ムラード師団が武力でハムラーン村の通行所を制圧した場合は、「オリーブの枝」地域の中心都市アフリーン市内になるスルターン・ムラード師団の本部や軍事キャンプを襲撃すると脅迫した。

AFP, January 9, 2023、ANHA, January 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 9, 2023、Reuters, January 9, 2023、SANA, January 9, 2023、SOHR, January 9, 2023などをもとに作成。

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シャームの鷹旅団のシャイフ司令官は音声声明を出し、シリア政府との和解はあり得ないと表明(2023年1月8日)

シリア国民軍や国民解放戦線に所属し、シャーム解放機構と共闘関係にあるシャームの鷹旅団のアフマド・イーサー・シャイフ司令官は音声声明を出し、以下のように述べ、シリア政府との和解はあり得ないと表明した。

誰が和解するかは重要でない。誰が裏切るかは重要ではない。誰が逸脱するかは重要ではない。我々にとって真に重要なのは我々自身だ。
我々自身が重要だ。我々は裏切り者なのか? 我々はいつか和解するのか? 我々は原則を犠牲にして自分たちの利益を優先するのか?
我々はこうした和解を受け入れることはできない。すべての国には政策や国益があろうが、我々にも利益がある。

AFP, January 8, 2023、ANHA, January 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 8, 2023、Reuters, January 8, 2023、SANA, January 8, 2023、SOHR, January 8, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がハサカ県、ラッカ県を砲撃(2023年1月8日)

ハサカ県では、ANHA(1月8日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・タウィール村、タウィーラ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(1月8日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域に近いタッル・ジージャーン村、アブラ村一帯でシリア国民軍がシリア軍を攻撃、シリア軍兵士4人が死亡、2人が負傷した。

AFP, January 8, 2023、ANHA, January 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 8, 2023、Reuters, January 8, 2023、SANA, January 8, 2023、SOHR, January 8, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構がアレッポ県アフリーン市近郊に増援部隊を派遣(2023年1月8日)

アレッポ県では、ANHA(1月8日付)がトルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域内のジンディールス町の情報筋の話として伝えたところによると、シリアのアル=カーイダとして知られる国際テロ組織のシャーム解放機構の部隊が、戦車、兵員輸送車、装甲車、重火器やオートバイなどを積んだ車輌からなる増援部隊が、ジンディールス町および同町周辺の複数カ所に展開した。

シリア人権監視団も1月6日、シャーム解放戦線が4日から5日にかけて、アフリーン市近郊に戦車、装甲車、オートバイを積んだ貨物車輌などの増援部隊を派遣したと発表していた。

AFP, January 8, 2023、ANHA, January 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 8, 2023、Reuters, January 8, 2023、SANA, January 8, 2023、SOHR, January 6, 2023などをもとに作成。

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トルコで活動するシリア革命反体制勢力国民連立傘下の暫定内閣前ムスタファー首班はシリア政府とトルコの和解を支持(2023年1月7日)

トルコで活動するシリア革命反体制勢力国民連立の傘下にある暫定内閣のアブドゥッラフマーン・ムスタファー首班は、シリア政府とトルコの接近に関して「政治的解決に向けた重要な一歩」だとの見方を示した。

TRTハベル(1月7日付)が伝えたところによると、ムスタファー首班は、ジュネーブ・プロセスとアスナタ・プロセスが頓挫した状況を踏まえて、政治的解決に向けた政治プロセスが必要だとしたうえで、次のように述べた。

トルコは我々の主要な同盟者であり、信頼している。もちろん、我々はそれ以外の国とも関係を築いている。だが、トルコとシリア国民はもっとも大きな負担を負ってきた。だから、アサドとの関係正常化に向けたこのプロセスは、シリア国民、シリアの反体制派の期待から外れてはいない。
モスクワでの三カ国国防大臣会談について、我々は常に、この会談がシリア国民とシリアの反体制派の期待から外れることは決してないと確認してきた。我々はそのことを実際に承知している。だから、我々は実際にコンセンサスに達するべく試みており、政治的解決を実際に信じている。
シリアの反体制派はトルコがいかなる選択をしようと支持する。(人民防衛隊(YPG)主体の)シリア民主軍に対して行うとトルコが発表している軍事作戦であれ、外交チャンネルを通じた問題解決であれ。

AFP, January 8, 2023、ANHA, January 8, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 8, 2023、Reuters, January 8, 2023、SANA, January 8, 2023、SOHR, January 8, 2023、TRT Haber, January 7, 2022などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室とシリア軍がイドリブ県、アレッポ県で交戦(2023年1月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦作戦司令室がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市近郊で、シリア軍兵士1人を狙撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある第46中隊基地一帯を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・アンマ村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で、シリア軍兵士1人が正体不明の武装集団と撃ち合いとなり、死亡した。

AFP, January 7, 2023、ANHA, January 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 7, 2023、Reuters, January 7, 2023、SANA, January 7, 2023、SOHR, January 7, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ヒサーン村で、オートバイに乗った正体不明の武装集団が若い男性を銃で撃ち、殺害(2023年1月7日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるヒサーン村で、オートバイに乗った正体不明の武装集団が若い男性を銃で撃ち、殺害した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがタドムル市近郊の砂漠地帯で親政権民兵(「イランの民兵」)を襲撃し、1人を殺害した。

AFP, January 7, 2023、ANHA, January 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 7, 2023、Reuters, January 7, 2023、SANA, January 7, 2023、SOHR, January 7, 2023、January 9, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がラッカ県、アレッポ県各所を砲撃(2023年1月7日)

ラッカ県では、ANHA(1月7日付)、SANA(1月7日付)によると、トルコ軍が6日深夜から7日未明にかけて、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のファーティサ村、M4高速道路沿線一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(1月7日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のスーガーニーカ村を砲撃した。

AFP, January 7, 2023、ANHA, January 7, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 7, 2023、Reuters, January 7, 2023、SANA, January 7, 2023、SOHR, January 7, 2023などをもとに作成。

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シリア対応調整者は2022年の1年間でのトルコ経由での越境(クロスボーダー)での人道支援が290,401トンに達したと発表(2023年1月6日)

反体制組織のシリア対応調整者はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/humanitarianresponse1/)を通じて、2022年の1年間でのトルコ経由での越境(クロスボーダー)での人道支援が290,401トンに達したと発表した。

支援物資は貨物トレーラー13,958輌分、国際機関による支援の60%を占めるという。

内訳は、209,960トン(72.3%)が食糧物資、2,057トン(0.71%)が医療関連物資、73,326トン(25.25%)がその他の物資、5,508トン(1.74%)が医療支援。

https://www.facebook.com/humanitarianresponse1/posts/pfbid0XKucFC5Y3GPg3v8ddyr1VFLQciuVKtGFdW7tFRkvgyGLEZrj7DUXqFKZ1bxUdYMql

AFP, January 6, 2023、ANHA, January 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 6, 2023、Reuters, January 6, 2023、SANA, January 6, 2023、SOHR, January 6, 2023などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がラタキア県クルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃(2023年1月6日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯で爆発物の敷設作業を行っていたシリア軍部隊を襲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にある県東部のカッバーシーン村、カフル・ナッブー村、カフルタアール村一帯に潜入を試み、国民解放戦線と激しく交戦した。

AFP, January 6, 2023、ANHA, January 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 6, 2023、Reuters, January 6, 2023、SANA, January 6, 2023、SOHR, January 6, 2023、January 7, 2023などをもとに作成。

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