国連・アラブ連盟共同特別代表とシリア外務大臣はアレッポ市「戦闘中止」に向けて調査団派遣で合意(2015年3月1日)

シリアを訪問中のスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表がワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣と会談、SANA(3月1日付)によると、アレッポ市「戦闘中止」イニシアチブなどについて協議した。

SANAによると、会談で両者は、アレッポ市内の状況を調査するための調査団を派遣することで合意した。

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トルコのキリスで、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表によるアレッポ市「戦闘停止」イニシアチブへの対応を協議していたシリア革命反体制勢力国民連立、自由アレッポ県議会などの代表者はアレッポ革命家諸勢力委員会の名で共同声明を出し、「アサドおよび政権幹部の退任と、彼らの戦争犯罪の処罰など、シリアの悲劇の包括的解決の基礎が形作られない限り、デミストゥラ氏との会談を拒否する」と発表した。

AFP, March 1, 2015、AP, March 1, 2015、ARA News, March 1, 2015、Champress, March 1, 2015、al-Hayat, March 2, 2015、Iraqi News, March 1, 2015、Kull-na Shuraka’, March 1, 2015、al-Mada Press, March 1, 2015、Naharnet, March 1, 2015、NNA, March 1, 2015、Reuters, March 1, 2015、SANA, March 1, 2015、UPI, March 1, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)が拉致していたハサカ県住民(アッシリア教徒)220人のうち19人が解放(2015年3月1日)

ARA News(3月1日付)によると、ハサカ県タッル・シャーミーラーン村一帯でダーイシュ(イスラーム国)によって拉致されていた住民(アッシリア教徒)220人のうち19人が解放された。

解放されたのはタッル・クーラーン村住民で、男性は17人、女性は2人で、暴行による傷などは見られないという。

ARA News, March 1, 2015
ARA News, March 1, 2015

AFP, March 1, 2015、AP, March 1, 2015、ARA News, March 1, 2015、Champress, March 1, 2015、al-Hayat, March 2, 2015、Iraqi News, March 1, 2015、Kull-na Shuraka’, March 1, 2015、al-Mada Press, March 1, 2015、Naharnet, March 1, 2015、NNA, March 1, 2015、Reuters, March 1, 2015、SANA, March 1, 2015、UPI, March 1, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県で若者50人が「金銭と花嫁」を受け取りダーイシュ(イスラーム国)に忠誠(2015年3月1日)

アレッポ県では、ARA News(3月1日付)によると、マンビジュ市で、ダーイシュから地元の若者約50人に金銭を支給され、また彼らが欲する女性との結婚を斡旋されたことを受け、ダーイシュに忠誠を誓った。

またダーイシュ(イスラーム国)がバーブ市郊外のクッバト・シャイフ村で13人、ニウマーン村で4人、タッル・ジャルジー村で14人の合わせて31人を「自由シリア軍を支持してきた」との容疑で逮捕した。

一方、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は、シュユーフ・タフターニー町内でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、市内の大部分を制圧した。

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ハサカ県では、ARA News(3月1日付)によると、ハサカ市への侵入を試みたダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍が同市南部郊外と交戦した。

またSANA(3月1日付)によると、シリア軍がハサカ市北東部のタッル・ブラーク町街道沿いで、ダーイシュ(イスラーム国)を掃討、31カ村を制圧した。

シリア軍はさらに、ミールビーヤ村一帯、ダーウディーヤ村、アブヤド村でもダーイシュと交戦した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(3月1日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がクーリーヤ市住民7人(シャームの民のヌスラ戦線アミールを務めていた離反士官のウバイダ・アフマド少尉ら)を処刑したことに抗議する住民が、ダーイシュに対して蜂起し、数時間におよぶ戦闘で双方に多数の死傷者が出た。

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有志連合合同司令部によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を9回空爆した。

うち2回はハサカ県内のダーイシュ拠点に対して行われたという。

AFP, March 1, 2015、AP, March 1, 2015、ARA News, March 1, 2015、Champress, March 1, 2015、al-Hayat, March 2, 2015、Iraqi News, March 1, 2015、Kull-na Shuraka’, March 1, 2015、al-Mada Press, March 1, 2015、Naharnet, March 1, 2015、NNA, March 1, 2015、Reuters, March 1, 2015、SANA, March 1, 2015、UPI, March 1, 2015などをもとに作成。

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「死のトライアングル」でのシリア軍のヌスラ戦線などに対する攻勢続く(2015年3月1日)

シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県、ダルアー県、クナイトラ県の3県が接するいわゆる「死のトライアングル」地帯でのシリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、イラン・イスラーム革命防衛隊とシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団の戦闘が続き、シリア軍兵士、国防隊戦闘員合わせて26人が戦死した。

これに関して、自由シリア軍に所属する南部戦線は声明を出し、ダマスカス郊外県、ダルアー県、クナイトラ県などへの迫撃砲攻撃に関して、「焦土戦術」を行っていると批判した。

一方、SANA(3月1日付)は、シリア軍が同地一帯でシャームの民のヌスラ戦線など反体制武装集団戦闘員を多数を殲滅、残党の追撃を行ったと伝えた。

SANAによると、ダルアー県では、アクラバー村、マール村、ティーハ村、ハーッラ市、カフル・ナースィジュ村、アンタル丘、ズィムリーン村、タファス市、アトマーン村、シャイフ・マスキーン市、タッル・アラーキーヤ、ダーイル南部で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またクナイトラ県では、マスハラ村一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊したという。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク殉教者旅団のリダー・ムーサー・ズウビー司令官が何者かに撃たれて死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市近郊のダーヒヤト・アサド町に迫撃砲弾複数発が着弾した。

またザブディーン村一帯では、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、シリア軍が地対地ミサイルなどで攻撃を行った。

一方、クッルナー・シュラカー(3月1日付)は、第4師団がムウダミーヤト・シャーム市を砲撃、また同市西部ではシリア軍と「自由シリア軍」が交戦したと報じた。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカーブーン区を砲撃した。

一方、クッルナー・シュラカー(3月1日付)は、シリア軍がジャウバル区内で毒ガスを装填した爆弾を投下したと報じた。

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ヒムス県では、SANA(3月1日付)によると、ハスヤー町西部一帯、ラスタン市一帯、ザーラ村、クナイトラート村、西サラーム村、ムシャイリファ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ファールーク大隊、ヒムス軍団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 1, 2015、AP, March 1, 2015、ARA News, March 1, 2015、Champress, March 1, 2015、al-Hayat, March 2, 2015、Iraqi News, March 1, 2015、Kull-na Shuraka’, March 1, 2015、al-Mada Press, March 1, 2015、Naharnet, March 1, 2015、NNA, March 1, 2015、Reuters, March 1, 2015、SANA, March 1, 2015、UPI, March 1, 2015などをもとに作成。

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人権団体発表:2月の犠牲者数は4,075人(うちシリア軍兵士など1,123人)か1,547人(うち反体制武装集団が殺害した戦闘員48人)か?(2015年3月1日)

シリア人権監視団は、2015年2月の国内での死者数が4,075人に達し、うち832人が民間人だったと発表した。

同監視団が発表した死者の内訳は以下の通り:

民間人:832人

ジハード主義武装集団、反体制武装集団、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊のシリア人戦闘員:594人
離反兵:6人

ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、ムハージリーン・ワ・アンサール軍の外国人戦闘員:1,265人

シリア軍兵士568人
国防隊、人民諸委員会、シリア政府への内通者:555人
ヒズブッラー戦闘員:30人
親政権外国人戦闘員(シーア派戦闘員):215人

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一方、シリア人権ネットワークは、同じ時期にシリア軍によって殺害された死者数が、シリア人権監視団よりも約2,500人も少ない1,547人だったとしたうえで、うち民間人1,044人(子供139人、女性123人を含む)を含む1,251人がシリア軍によって殺害されたと発表した。

同ネットワークが発表した内訳は以下の通り:

シリア軍によって殺害された民間人:1,044人(うち子供139人、女性123人)
シリア軍によって殺害された反体制武装集団戦闘員:207人

西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊によって殺害された民間人:16人(うち子供8人)

ジハード主義武装集団によって殺害された犠牲者:82人

ダーイシュ(イスラーム国)によって殺害された民間人:34人
ダーイシュによって殺害された戦闘員:10人

シャームの民のヌスラ戦線によって殺害された民間人:2人
シャームの民のヌスラ戦線によって殺害された戦闘員:33人

そのほかの反体制武装集団によって殺害された民間人:91人(うち子供23人、女性18人)
そのほかの反体制武装集団によって殺害された非民間人:5人

有志連合の空爆によって死亡した民間人:6人(うち女性3人)

AFP, March 1, 2015、AP, March 1, 2015、ARA News, March 1, 2015、Champress, March 1, 2015、al-Hayat, March 2, 2015、Iraqi News, March 1, 2015、Kull-na Shuraka’, March 1, 2015、al-Mada Press, March 1, 2015、Naharnet, March 1, 2015、NNA, March 1, 2015、Reuters, March 1, 2015、SANA, March 1, 2015、UPI, March 1, 2015などをもとに作成。

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ハズム運動(穏健な反体制派)がヌスラ戦線の攻勢を受け崩壊(2015年3月1日)

アレッポ県ダーラト・イッザ市一帯で活動するハズム運動北部地区(アブー・ジャラール・シャッルーフ、アフマド・フルウ、ニザール・アラブが指揮)は、アレッポ県アターリブ市一帯でのシャームの民のヌスラ戦線との戦闘での敗北を受けて声明を出し、ハズム運動から離反し、イブン・タイミーヤ大隊に所属すると宣言した。

声明で北部地区は、「戦列を統一し、犯罪者ヌサイリーの敵に矢を向けるべく…、ハズム運動から身を引き…、イブン・タイミーヤ大隊に所属することを宣言する」と発表した。

Kull-na Shuraka', March 1, 2015
Kull-na Shuraka’, March 1, 2015

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一方、インターネット上では、ハズム戦線のロゴが入った声明が出され、そのなかで解散とシャーム戦線への合流を発表した。

声明においてハズム運動は「シャームの地が経験している犯罪者体制の殺戮、そしてシャームの国々、とりわけアレッポで行われている幾多の罪を鑑み、これ以上の流血を避けるため、ハズム運動は自らを解体し、その兵士をシャーム戦線に統合する」と発表している。

Kull-na Shuraka', March 1, 2015
Kull-na Shuraka’, March 1, 2015

しかし、この声明に関して、シャーム戦線広報局メンバーの一人は、クッルナー・シュラカー(3月1日付)に、「シャーム戦線がハズム運動メンバーを受け入れたことを公式に確認できるいかなる情報もない」と述べた。

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シャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、ハズム運動の支配下にあったアターリブ市郊外の第46連隊基地を制圧したとしたうえで、ハズム運動の司令官らの追撃を続けると発表した。

Kull-na Shuraka', March 1, 2015
Kull-na Shuraka’, March 1, 2015

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なお、シリア人権監視団によると、アターリブ市一帯でのシャームの民のヌスラ戦線によるハズム運動への攻勢は続き、ハズム運動戦闘員の死者数は50人、ヌスラ戦線戦闘員は30人に増加した。

AFP, March 1, 2015、AP, March 1, 2015、ARA News, March 1, 2015、Champress, March 1, 2015、al-Hayat, March 2, 2015、Iraqi News, March 1, 2015、Kull-na Shuraka’, March 1, 2015、al-Mada Press, March 1, 2015、Naharnet, March 1, 2015、NNA, March 1, 2015、Reuters, March 1, 2015、SANA, March 1, 2015、UPI, March 1, 2015などをもとに作成。

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ヨルダンがシリア人、イラク人、クルド人などの「穏健な反体制派」としての教練を検討(2015年3月1日)

『ハヤート』(3月1日付)は、複数のヨルダン公式筋からの情報として、ヨルダン国内でシリア人、イラク人、クルド人などを「穏健な反体制派」として教練することが現在議論されている、と伝えた。

同消息筋によると、これらの部隊の教練は、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」の一環として進められ、近くヨルダン国内の教練センターで開始される予定だという。

al-Hayat, March 1, 2015をもとに作成。

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国連・アラブ連盟共同特別代表のアレッポ市「戦闘停止」イニシアチブをめぐる動き(2015年2月28日)

AFP(2月28日付)などによると、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表がレバノン経由で、シリアの首都ダマスカスに到着した。

これに関して、トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、トルコのキリス市でハーリド・ハウジャ代表、アフマト・ドゥウマ暫定政府閣僚、自由アレッポ県議会議員、武装集団代表らと会合を開き、デミストゥラ氏によるアレッポ市「戦闘中止」イニシアチブへの対応などについて協議、同問題をフォローアップする委員会の設置を決定した。

ハウジャ代表はこのなかで「シリア政府がいかなるイニシアチブを資することがあってはならない」といった姿勢を示したという。

一方、アイン・アラブ市でのダーイシュ(イスラーム国)との攻防戦で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊側に参加していたアレッポ革命軍事評議会前議長のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐は声明を出し、アレッポ市「戦闘中止」イニシアチブを拒否するようアレッポ市住民、そしてシリア国民に呼びかけた。

AFP, February 28, 2015、AP, February 28, 2015、ARA News, February 28, 2015、Champress, February 28, 2015、al-Hayat, March 1, 2015、Iraqi News, February 28, 2015、Kull-na Shuraka’, February 28, 2015、al-Mada Press, February 28, 2015、Naharnet, February 28, 2015、NNA, February 28, 2015、Reuters, February 28, 2015、SANA, February 28, 2015、UPI, February 28, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)が拉致したハサカ県住民(アッシリア教徒)220人のうち、29人の釈放を決定、15人を処刑(2015年2月28日)

シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のシャリーア法廷は、ハサカ県タッル・シャーミーラーン村一帯で拉致した住民(アッシリア教徒)約220人のうちの29人の釈放を決定した。

しかし、アッシリア協会連合(駐トルコ)は声明を出し、ハサカ県タッル・タムル町でダーイシュ(イスラーム国)がアッシリア教徒少なくとも15人を処刑したと発表した。

AFP, February 28, 2015、AP, February 28, 2015、ARA News, February 28, 2015、Champress, February 28, 2015、al-Hayat, March 1, 2015、Iraqi News, February 28, 2015、Kull-na Shuraka’, February 28, 2015、al-Mada Press, February 28, 2015、Naharnet, February 28, 2015、NNA, February 28, 2015、Reuters, February 28, 2015、SANA, February 28, 2015、UPI, February 28, 2015などをもとに作成。

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YPGがタッル・ブラーク市からダーイシュ(イスラーム国)を掃討(2015年2月28日)

ハサカ県では、ARA News(2月28日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあったタッル・ブラーク町に進軍、同地を制圧した。

ダーイシュとの交戦はほとんどなく、彼らはスマイハーン村、ウンム・リーシュ村に撤退した。

 

なお作戦には、アラブ部族の民兵組織「サナーディード軍」が参加した。

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 ラッカ県では、ARA News(2月28日付)によると、ラッカ市でダーイシュ(イスラーム国)が男性1人をむち打ちの刑に処し、殺害した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(2月28日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市内のダーイシュ(イスラーム国)支配地区へのすべての水上輸送路を閉鎖した。

AFP, February 28, 2015、AP, February 28, 2015、ARA News, February 28, 2015、March 1, 2015、Champress, February 28, 2015、al-Hayat, March 1, 2015、Iraqi News, February 28, 2015、Kull-na Shuraka’, February 28, 2015、al-Mada Press, February 28, 2015、Naharnet, February 28, 2015、NNA, February 28, 2015、Reuters, February 28, 2015、SANA, February 28, 2015、UPI, February 28, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がヌスラ戦線などに対する攻勢を強め、「死のトライアングル」の複数の町・村、高地を制圧(2015年2月28日)

ドゥラル・シャーミーヤ(2月28日付)、シリア人権監視団などによると、ダマスカス県、ダルアー県、クナイトラ県の3県が接するいわゆる「死のトライアングル」地帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、イラン・イスラーム革命防衛隊が、シャームの民のヌスラ戦線など反体制武装集団に対する攻撃を再び激化させ、ダルアー県のカフル・ナースィジュ村、カフルシャムス町、ハーッラ市郊外丘陵地帯、アンタル丘、タッル・アラーキーヤ、ズィムリーン村一帯、ダマスカス郊外県のサブサバー町、ヒルバト・スルターナ村、ハムリート村一帯、クナイトラ県のハバーリーヤ村、マスハラ村、ブザーク丘などで戦闘が発生、シリア軍側が撃った迫撃砲4,800発以上が着弾した。

またダマスカス郊外県サアサア町郊外などでもシリア軍と反体制武装集団が交戦したという。

一方、SANA(2月28日付)によると、シリア軍総司令部が、ダマスカス郊外県のヒルバト・スルターナ村、ハムリート村、クナイトラ県のハバーリーヤ村で、シリア軍、国防隊が反体制武装集団を掃討し、同地の治安と安定を回復したと発表した。

総司令部はまた、ダルアー県SANA(2月28日付)のタッル・カリーン村、トゥルール・ファーティマでも、シリア軍はシャームの民のヌスラ戦線戦闘員を殲滅、同地を制圧したと付言した。

またSANAは、アリー・アブドゥッラー・アイユーブ参謀長がハバーリーヤ村、ヒルバト・スルターナ村、ハムリート村一帯などの前線を視察したと報じた。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市インザーラート地区、バーシュカウィー村、ハンダラート・キャンプ一帯などを「樽爆弾」で空爆、また国防隊、ヒズブッラー戦闘員などとともに、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などと交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カルサーヤー村一帯で住民11人が殺害された。

反体制活動家によるとシリア軍が密告者を伴い同村に入り、11人を殺害したという。

またシリア人権監視団によると、アービディーン村各所をシリア軍が「樽爆弾」で空爆した。

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クナイトラ県では、クッルナー・シュラカー(3月1日付)によると、ゴラン特殊部隊旅団のマフムード・ムスタファー司令官が何者かに殺害された。

AFP, February 28, 2015、AP, February 28, 2015、ARA News, February 28, 2015、Champress, February 28, 2015、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2015、al-Hayat, March 1, 2015、Iraqi News, February 28, 2015、Kull-na Shuraka’, February 28, 2015、March 1, 2015、al-Mada Press, February 28, 2015、Naharnet, February 28, 2015、NNA, February 28, 2015、Reuters, February 28, 2015、SANA, February 28, 2015、UPI, February 28, 2015などをもとに作成。

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ヌスラ戦線がアレッポ県でハズム運動(穏健な反体制派)掃討に乗り出す(2015年2月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線が未明から、ハズム運動の支配下にあるアターリブ市、第46連隊基地一帯、ミズナーズ村一帯への攻撃を激化、戦闘の末、第46連隊基地やハズム運動の拠点複数カ所を制圧した。

この戦闘で、ハズム運動戦闘員29人、ヌスラ戦線戦闘員6人が死亡したという。

これに関して、アレッポ革命家連合は声明を出し、ヌスラ戦線とハズム運動の戦闘を非難し、法廷での両者の対立解消を主唱、またシャーム戦線も、両者の対立解消を訴えた。

一方、ハズム運動は27日付で声明を出し、シャームの民のヌスラ戦線との戦闘を収束させるため、独立した司法機関に司令官らを投降させると発表した。

同声明によると、司令官らに続いて、メンバーも投降するという。

Kull-na Shuraka', February 28, 2015
Kull-na Shuraka’, February 28, 2015

AFP, February 28, 2015、AP, February 28, 2015、ARA News, February 28, 2015、Champress, February 28, 2015、al-Hayat, March 1, 2015、Iraqi News, February 28, 2015、Kull-na Shuraka’, February 28, 2015、al-Mada Press, February 28, 2015、Naharnet, February 28, 2015、NNA, February 28, 2015、Reuters, February 28, 2015、SANA, February 28, 2015、UPI, February 28, 2015などをもとに作成。

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反体制武装集団がダマスカス郊外県での爆弾テロへの関与を否定(2015年2月28日)

ダマスカス郊外県で活動するスィッデーク旅団、マル・ブン・ハティーブ旅団らが共同声明を出し、27日にドゥマイル市のモスク近くで発生した自爆テロへの関与を否定した。

Kull-na Shuraka', February 28, 2015
Kull-na Shuraka’, February 28, 2015

AFP, February 28, 2015、AP, February 28, 2015、ARA News, February 28, 2015、Champress, February 28, 2015、al-Hayat, March 1, 2015、Iraqi News, February 28, 2015、Kull-na Shuraka’, February 28, 2015、al-Mada Press, February 28, 2015、Naharnet, February 28, 2015、NNA, February 28, 2015、Reuters, February 28, 2015、SANA, February 28, 2015、UPI, February 28, 2015などをもとに作成。

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米国家情長官「トルコにとってダーイシュ(イスラーム国)との戦いは最優先事項ではない」(2015年2月27日)

ジェームズ・クラッパー米国家情報長官は、「トルコにとってダーイシュ(イスラーム国)との戦いは最優先事項ではない」と述べ、そのことがトルコ経由でのシリアへの外国人戦闘員の潜入を容易にしていると批判した。

クラッパー氏は上院軍事委員会で、トルコがダーイシュとの戦いにこれまで以上に関与するかとの質問に対して、「そうは思わない。トルコには別の優先事項、別の関心があると思う」と証言した。

AFP(2月27日付)が伝えた。

AFP, February 27, 2015、AP, February 27, 2015、ARA News, February 27, 2015、Champress, February 27, 2015、al-Hayat, February 28, 2015、Iraqi News, February 27, 2015、Kull-na Shuraka’, February 27, 2015、al-Mada Press, February 27, 2015、Naharnet, February 27, 2015、NNA, February 27, 2015、Reuters, February 27, 2015、SANA, February 27, 2015、UPI, February 27, 2015などをもとに作成。

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アレッポ市での国連の「戦闘停止」イニシアチブをめぐる動き(2015年2月27日)

『ワタン』(2月27日付)によると、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、7日にシリアの首都ダマスカスを訪問する予定のスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表が前回訪問時に「アレッポ市の2地区、すなわちサラーフッディーン地区とサイフ・ダウラ地区における現地情勢を「凍結」することなどに関する簡単なペーパーを新たに持参した」としたうえで、「我々は、1地区、つまりサラーフッディーンでまず戦闘停止を、と述べた」ことを明らかにした。

ミクダード副大臣はまた「我々は同地区、さらにアレッポ市全土で空爆、砲撃、重火器使用を停止し、サラーフッディーン地区に人道支援を行い、市内の他の地区のモデルとする用意がある」と付言した。

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バレリー・アモス国連人道問題担当事務次長は、インターネットを通じて声明を出し、「反体制派と接触し、両当事者(シリア政府と反体制派)の仲介において重要な役割を担っていた幹部職員2人」をシリア政府が強制退去に処したと発表、こうした措置がシリア国内の停戦を阻害すると批判した。

ARA News(2月27日付)が伝えた。

AFP, February 27, 2015、AP, February 27, 2015、ARA News, February 27, 2015、Champress, February 27, 2015、al-Hayat, February 28, 2015、Iraqi News, February 27, 2015、Kull-na Shuraka’, February 27, 2015、al-Mada Press, February 27, 2015、Naharnet, February 27, 2015、NNA, February 27, 2015、Reuters, February 27, 2015、SANA, February 27, 2015、UPI, February 27, 2015、al-Watan, February 27, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合が改めてアサド政権の退陣要求(2015年2月27日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立のサーリム・ムスラト報道官は声明を出し、「アサド退任があらゆる政治的正常化の基本条件だ」と改めて表明した。

AFP, February 27, 2015、AP, February 27, 2015、ARA News, February 27, 2015、Champress, February 27, 2015、al-Hayat, February 28, 2015、Iraqi News, February 27, 2015、Kull-na Shuraka’, February 27, 2015、al-Mada Press, February 27, 2015、Naharnet, February 27, 2015、NNA, February 27, 2015、Reuters, February 27, 2015、SANA, February 27, 2015、UPI, February 27, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)が首都ダマスカス近郊で勢力増大か?(2015年2月27日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(2月27日付)が、イスラーム戦線東グータ作戦司令官のサフヤーン・ハマウィー司令官の話として、「東グータ地方外で自由シリア軍の哨所複数カ所」がダーイシュ(イスラーム国)の攻撃を受け、「イスラーム軍戦闘員8人を含む自由シリア軍メンバー11人が捕捉された」と伝えた。

一方、東カラムーン・シャリーア委員会は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)が潜伏しているとされるバトラー地区、ジャバル地区への民間人の通行を禁止すると発表した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、同県におけるダーイシュ(イスラーム国)の最重要拠点の一つタッル・ハミース市に西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が突入し、ダーイシュと交戦、同市東部および南東部一帯を制圧した。

一方、SANA(2月27日付)によると、カーミシュリー市南部のファルファラ村、タッル・アフマド村、ヒルバト・ヌーラー村、トゥファイヒーヤ村、ハズナ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地を制圧した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタッル・アブヤド市一帯で、クルド人5人を含む9人を、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に近い武装集団、ないしはシリア政府のスリーパー・セルに所属していた理由で処刑した。

ダーイシュはまた、ラッカ市北西部のジャズラ交差点地区で、男性一人の手のひらを「バイクを盗んだ」罪で切断した。

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ヒムス県では、SANA(2月27日付)によると、アーラーク・ガス備蓄所一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、イッティハード・プレス(2月27日付)によると、マヤーディーン市内の商店主らが、ダーイシュ(イスラーム国)による商店の移転要請に抗議し、ゼネストを行った。

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有志連合合同司令部によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して14回空爆を行った。

うち5回はハサカ県内、アレッポ県アイン・アラブ市一帯などに対して行われたという。

AFP, February 27, 2015、AP, February 27, 2015、ARA News, February 27, 2015、Champress, February 27, 2015、al-Hayat, February 28, 2015、Iraqi News, February 27, 2015、al-Ittihad Press, February 27, 2015、Kull-na Shuraka’, February 27, 2015、al-Mada Press, February 27, 2015、Naharnet, February 27, 2015、NNA, February 27, 2015、Reuters, February 27, 2015、SANA, February 27, 2015、UPI, February 27, 2015などをもとに作成。

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正体不明の戦闘機がイドリブ県のヌスラ戦線拠点を爆撃、ダマスカス郊外のモスク前で爆弾テロ(2015年2月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サルキーン市近郊のアブー・タルハ村にあるシャームの民のヌスラ戦線の拠点複数カ所を正体不明の戦闘機が空爆し、外国人戦闘員2人が死亡した。

空爆を行ったのが、シリア軍戦闘機か有志連合の戦闘機かは不明だという。

しかし、この空爆と前後して、シリア軍戦闘機がヌスラ戦線の拠点であるアブー・ズフール航空基地一帯を空爆している。

一方、SANA(2月27日付)によると、シュグル村、アイン・バーリダ村、カトルーン村、アイン・ラールーズ村、タッル・サラムー村、ウンム・ジャリーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥマイル市内のモスク近くで爆弾を仕掛けられた車が爆発し、11人が死亡した。

クッルナー・シュラカー(2月27日付)によると、爆発は金曜礼拝直後に発生、爆弾がしかけられた車3台が相次いで爆発したという。

Kull-na Shuraka', February 27, 2015
Kull-na Shuraka’, February 27, 2015

またシリア軍がマルジュ・スルターン村を空爆し、女性、子供ら7人が死亡、ドゥーマー市でも男性1人が死亡した。

一方、SANA(2月27日付)によると、ハサヌー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市、イブタア町、フィキーア村、シャイフ・マスキーン市、カフルシャムス町などをシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(2月27日付)によると、アンタル丘、タッル・カリーン村、タッル・アラーキーヤ、カフル・ナースィジュ村、カフルシャムス町、ダルアー市各所などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団、SANA(2月27日付)によると、マラフ町近郊のタッル・マジュダアでシリア軍、国防隊とジハード主義武装集団が交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線がハズラ村でジハード主義武装集団の車列に乗っていた戦闘員複数を拘束、サハーラ村に連行した。

またマーリア市一帯では、ヌスラ戦線がジハード主義武装集団と交戦した。

このほか、ハーン・アサル村、カフルナーハー町などジハード主義武装集団が支配下に置く地域、ダマスカス・アレッポ国際幹線道路の上空で正体不明の偵察機が目撃された。

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ハマー県では、クッルナー・シュラカー(2月27日付)によると、「ムハンマドの兵」を名のる武装集団がジャルマ村・サフサーフィーヤ村を結ぶ橋を破壊、シリア軍の兵站路を遮断した。

AFP, February 27, 2015、AP, February 27, 2015、ARA News, February 27, 2015、Champress, February 27, 2015、al-Hayat, February 28, 2015、Iraqi News, February 27, 2015、Kull-na Shuraka’, February 27, 2015、al-Mada Press, February 27, 2015、Naharnet, February 27, 2015、NNA, February 27, 2015、Reuters, February 27, 2015、SANA, February 27, 2015、UPI, February 27, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)によるハサカ県住民(アッシリア教徒)拉致をめぐる動き(2015年2月27日)

外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長に宛てて書簡を提出、ハサカ県タッル・シャーミーラーン村一帯でのダーイシュ(イスラーム国)による住民(アッシリア教徒)拉致について、「ダーイシュ、シャームの民のヌスラ戦線、自由シリア軍、イスラーム軍といったテロ組織によるシリア国民への野蛮なテロ行為の一環」と位置づけ、国際社会に対して、こうした組織を支援する国家に対して断固たる対応をとるよう求めた。

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アッシリア人権ネットワーク(在ストックホルム)は、ダーイシュ(イスラーム国)がタッル・シャーミーラーン村一帯で拉致した住民(アッシリア教徒)の解放をめぐる交渉が、ダーイシュと地元のアッシリア教徒名士、アラブ部族名士らとの間で始まったと発表した。

この交渉は、イフラーム・アスナーイール・ラーイー司教のイニシアチブのもとに開始されたという。

AFP, February 27, 2015、AP, February 27, 2015、ARA News, February 27, 2015、Champress, February 27, 2015、al-Hayat, February 28, 2015、Iraqi News, February 27, 2015、Kull-na Shuraka’, February 27, 2015、al-Mada Press, February 27, 2015、Naharnet, February 27, 2015、NNA, February 27, 2015、Reuters, February 27, 2015、SANA, February 27, 2015、UPI, February 27, 2015などをもとに作成。

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ヌスラ戦線がアレッポ県内のハズム戦線(穏健な反体制派)支配地域への攻撃準備(2015年2月27日)

シャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、アレッポ県アターリブ市の住民に対して、同市内でのハズム運動との戦闘回避するため、住民に対してハズム運動から離反するよう呼びかけた。

Kull-na Shuraka', February 27, 2015
Kull-na Shuraka’, February 27, 2015

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クッルナー・シュラカー(2月27日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線に所属する武装集団とハズム運動が、アレッポ県ダーラト・イッザ市および第111連隊基地での戦闘を回避し、同連隊基地をシャーム戦線に引き渡すことで合意した。

Kull-na Shuraka', February 27, 2015
Kull-na Shuraka’, February 27, 2015

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シャーム自由人イスラーム運動とシャームの鷹旅団は、イスラーム戦線に所属する武装集団を代表して共同声明を出し、ハズム運動が処刑したとされるシャームの民のヌスラ戦線司令官の一人アブー・イーサー・タブカ氏に弔意を示すとともに、同運動に対して、拘束中のヌスラ戦線メンバーら全員の即時解放を求めた。

Kull-na Shuraka', February 27, 2015
Kull-na Shuraka’, February 27, 2015

AFP, February 27, 2015、AP, February 27, 2015、ARA News, February 27, 2015、Champress, February 27, 2015、al-Hayat, February 28, 2015、Iraqi News, February 27, 2015、Kull-na Shuraka’, February 27, 2015、al-Mada Press, February 27, 2015、Naharnet, February 27, 2015、NNA, February 27, 2015、Reuters, February 27, 2015、SANA, February 27, 2015、UPI, February 27, 2015などをもとに作成。

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英仏外相がシリアのアサド政権との協力を改めて拒否(2015年2月27日)

フィリップ・ハモンド英外務大臣とローラン・ファビウス仏外務大臣が、シリア政府を批判する文を『ハヤート』に共同寄稿、2月27日付で掲載された。

この寄稿文で、両外務大臣は以下の通り述べ、シリア政府の復権に警戒感を露わにした。

「バッシャール・アサドは自らが立て籠もっている宮殿から自国民に対して戦争をしかけるだけでは満足せず、世界での自身のイメージの改善を試みている。西側のメディアを通じて、アサドは過激派の残虐行為に乗じ、自国の混乱に立ち向かう我々のパートナーだと主張している。こうした主張になびいている者もいるようで、彼らはアサドの不正や独裁が過激派に対峙するのであれば、混乱よりましだ、と述べるようになっている」。

「しかし、アサド自身が実際には、不正、混乱、過激主義を育んでおり、フランスと英国は、断固としてこの三つに共同で立ち向かう」。

「アサドはもはや、自国の手綱を握ってはいない。シリア北部の領土を失い、そこでは、穏健な反体制派が勇敢に戦っている。東部では、アサドはダーイシュ(イスラーム国)に抵抗しているとは思えない。北西部では、親アル=カーイダ勢力が掌握し、国境はあらゆる場所で侵害されている」。

「我々(米英)の国家安全保障を維持するには、シリアのダーイシュを敗北させねばならず、我々は過激派と戦うために、シリアでパートナーが必要だ。これは、シリアの各当事者が合意する政治的に関係を正常化し、シリアにおいて挙国一致政府を樹立することを意味する。そのなかには、現体制の一部、シリア革命反体制勢力国民連立などの穏健派が含まれるだろう…。しかし明らかなのは、アサドはこうした政府の当事者とはなり得ないことだ」。

「こうして政治移行プロセスを進めるため…、我々はダーイシュが存在する根本原因に対処する必要があり、我々は政治的な努力を結集させている。これは簡単なことではなく、我々みなが自らの役割を果たさねばならない」。

al-Hayat, February 27, 201をもとに作成。

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レバノン軍が対シリア国境地帯に展開し、武装集団を掃討(2015年2月26日)

ナハールネット(2月26日付)によると、レバノン軍はベカーア県バアルベック郡ラアス・バアルベック村、アルサール村郊外に展開し、武装集団を掃討、同地一帯に検問所、哨所を設置した。

AFP, February 26, 2015、AP, February 26, 2015、ARA News, February 26, 2015、Champress, February 26, 2015、al-Hayat, February 27, 2015、Iraqi News, February 26, 2015、Kull-na Shuraka’, February 26, 2015、al-Mada Press, February 26, 2015、Naharnet, February 26, 2015、NNA, February 26, 2015、Reuters, February 26, 2015、SANA, February 26, 2015、UPI, February 26, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)の処刑人「ジハーディー・ジョン」の身元明らかに(2015年2月26日)

欧米の主要メディアは、欧米人質を脅迫・処刑するダーイシュ(イスラーム国)の映像に登場している、英国なまりの英語を話す左利きの戦闘員、通称「ジハード・ジョン」の身元が特定されたと相次いで報じた。

それによると、「ジハード・ジョン」は本名がジョン・エムワズィ。クウェート生まれで英国籍の27歳。

エムワズィ氏は、6歳のときにクウェートから英国に転居、中流家庭で、父親は車の運転手、兄弟姉妹は3人いるという。

ウェストミンスター大学でコンピュータ・プログラミングを学び、2009年に卒業、当時からロンドン南東部郊外のグリニッジにあるモスクを頻繁に訪れていたという。

2009年5月には友人2人(一人はウマルを名のるドイツ人、もう一人はアブー・ターリブを名のる人物)とともにタンザニアに渡航、ダルエスサラーム空港で拘束、強制送還されている。

タンザニア経由で、ソマリアに潜入し、シャバーブ運動に参加しようとしたことが拘束、送還の理由。

その後、英国治安当局はエムワーズ氏を監視下に置いていたが、2012年頃にシリアに不法入国したという。

AFP, February 26, 2015、AP, February 26, 2015、ARA News, February 26, 2015、Champress, February 26, 2015、al-Hayat, February 27, 2015、Iraqi News, February 26, 2015、Kull-na Shuraka’, February 26, 2015、al-Mada Press, February 26, 2015、Naharnet, February 26, 2015、NNA, February 26, 2015、Reuters, February 26, 2015、SANA, February 26, 2015、UPI, February 26, 2015、なThe Washington Post, February 26, 2015どをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)によって拉致されたアッシリア教徒が220人以上に(2015年2月26日)

シリア人権監視団は、ハサカ県タッル・シャーミーラーン村一帯に対するダーイシュ(イスラーム国)侵攻によって拉致された住民(アッシリア教徒)の数が220人以上に達している、と発表した。

なお、同地一帯でのダーイシュと西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊との戦闘で、ダーイシュ戦闘員35人、人民防衛隊隊員25人が死亡したという。

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アッシリア人権ネットワークは、拉致された住民の数は255人にのぼり、うち35世帯126人がタッル・シャーミーラーン村住民、93人がタッル・ジャズィーラ村住民、3人がカブル・シャーミヤ村住民、23人がタッル・クーラーン村住民だと発表した。

ARA News(2月26日付)が伝えた。

AFP, February 26, 2015、AP, February 26, 2015、ARA News, February 26, 2015、Champress, February 26, 2015、al-Hayat, February 27, 2015、Iraqi News, February 26, 2015、Kull-na Shuraka’, February 26, 2015、al-Mada Press, February 26, 2015、Naharnet, February 26, 2015、NNA, February 26, 2015、Reuters, February 26, 2015、SANA, February 26, 2015、UPI, February 26, 2015などをもとに作成。

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有志連合がハサカ県のダーイシュ(イスラーム国)拠点を爆撃、ダーイシュがダマスカス郊外県の反体制武装集団拠点を制圧(2015年2月26日)

ハサカ県では、ARA News(2月26日付)によると、米国など有志連合がタッル・タムル町一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月26日付)が、ダーイシュ(イスラーム国)が県東部のダクワ丘(ビール・カスブ区近郊)を制圧したと報じた。

同報道によると、ダーイシュはまた、ダクワ丘制圧時に撮影したとされる「シリアの覚醒評議会」(反体制武装集団のこと)の装備の写真を公開した。

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ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(2月26日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシューマリーヤ山一帯でシリア軍と交戦の末、検問所3カ所を制圧した。

一方、SANA(2月26日付)によると、シャーイル・ガス採掘所周辺で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(2月27日付)によると、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員がアイン・アラブ市の東方で、ダーイシュ(イスラーム国)の車列に対して砲撃を行った。

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有志連合合同司令部によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を20回空爆した。

うち13回はアイン・アラブ市一帯に対して行われたという。

AFP, February 26, 2015、AP, February 26, 2015、ARA News, February 26, 2015、February 27, 2015、Champress, February 26, 2015、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2015、al-Hayat, February 27, 2015、February 28, 2015、Iraqi News, February 26, 2015、Kull-na Shuraka’, February 26, 2015、February 27, 2015、al-Mada Press, February 26, 2015、Naharnet, February 26, 2015、NNA, February 26, 2015、Reuters, February 26, 2015、SANA, February 26, 2015、UPI, February 26, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)はジャラーブルス市からラッカ市、ないしはトルコへ外国人戦闘員の家族と外国人人質を移送(2015年2月26日)

アレッポ県では、ARA News(2月26日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が迫るジャラーブルス市で、ダーイシュ(イスラーム国)の外国人戦闘員が家族らをラッカ市に避難させた。

またARA Newsによると、ダーイシュが拘束中の外国人質も25日深夜にジャラーブルス市から退避、一部はラッカ市、一部はトルコ領内に移送された。

AFP, February 26, 2015、AP, February 26, 2015、ARA News, February 26, 2015、Champress, February 26, 2015、al-Hayat, February 27, 2015、Iraqi News, February 26, 2015、Kull-na Shuraka’, February 26, 2015、al-Mada Press, February 26, 2015、Naharnet, February 26, 2015、NNA, February 26, 2015、Reuters, February 26, 2015、SANA, February 26, 2015、UPI, February 26, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ県などで反体制武装集団と交戦(2015年2月26日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアルド・マッラーフ地区一帯、フライターン市、ハイヤーン町、アフラス村を6回にわたり空爆、またバーシュカウィー村一帯、ハンダラート・キャンプ一帯、アレッポ市ハイダリーヤ地区などに「樽爆弾」を投下した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月26日付)によると、サブサバー町、ハムリート村、ファーティマ高地、カラムーン山地一帯郊外無人地帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(2月26日付)によると、カフル・ナースィジュ村、タッル・カリーン村、ティースィヤー村、ブスラー・シャーム市、ナーフタ町・フラーク市街道、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(2月26日付)によると、ハバーリーヤ村、マスハラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月26日付)によると、ウンム・シャルシューフ村一帯、スーマア村、ラジャム・カスル村、ヒムス市ワアル地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月26日付)によると、フバイト村、カフルジャーリス村、バフーリーン村、タッル・サラムー村、ハミーディーヤ村、ウンム・ジャリーン村、アブー・ズフール町、カルクーシュ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 26, 2015、AP, February 26, 2015、ARA News, February 26, 2015、Champress, February 26, 2015、al-Hayat, February 27, 2015、Iraqi News, February 26, 2015、Kull-na Shuraka’, February 26, 2015、al-Mada Press, February 26, 2015、Naharnet, February 26, 2015、NNA, February 26, 2015、Reuters, February 26, 2015、SANA, February 26, 2015、UPI, February 26, 2015などをもとに作成。

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「穏健な反体制派」とダーイシュ(イスラーム国)がジハード主義司令官殺害を協議か?(2015年2月26日)

クッルナー・シュラカー(2月26日付)は、「穏健な反体制派」と目されるウンマ軍副司令官とダーイシュ(イスラーム国)のアミールが、ジハード主義武装集団のイスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官殺害について電話で交した会話を録音したとされる音声(https://www.youtube.com/watch?v=QILaRyr7sv)がユーチューブに公開されたと報じた。

会話の主は、ダマスカス郊外県東グータ地方を拠点としてたウンマ軍のアブー・アリー・ハイバ副司令官とダーイシュのチュニジア人アミールだとされ、このアミールはハイバ副司令官に対して、イスラーム軍のアッルーシュ司令官殺害を持ちかけたが、ハイバ副司令官は、アッルーシュ氏を背教者とみなし、その殺害が許されるとしつつも、殺害を正当化するファトワーが必要だと答えている。

会話は数ヶ月前のものとされ、ウンマ軍はその後、イスラーム軍との戦闘に敗れ、ハイバ副司令官は現在、イスラーム軍によって拘束されている。

ウンマ軍は、ドゥーマー殉教者旅団、グータの獅子旅団、ファールーク・ウマル旅団、ファトフ・シャーム旅団、アルバイン殉教者旅団、アンサール・ウンマ旅団、特殊部隊連隊、ダマスカスの剣旅団、ハルマラ・ブン・ワリード大隊、ザイド・ブン・サービト旅団からなる武装集団で、イスラーム軍に比べてジハード主義色は薄く、「穏健な反体制派」の範疇に含まれる組織と目される。

Kull-na Shuraka', February 26, 2015
Kull-na Shuraka’, February 26, 2015

AFP, February 26, 2015、AP, February 26, 2015、ARA News, February 26, 2015、Champress, February 26, 2015、al-Hayat, February 27, 2015、Iraqi News, February 26, 2015、Kull-na Shuraka’, February 26, 2015、al-Mada Press, February 26, 2015、Naharnet, February 26, 2015、NNA, February 26, 2015、Reuters, February 26, 2015、SANA, February 26, 2015、UPI, February 26, 2015などをもとに作成。

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ヌスラ戦線とハズム運動(穏健な反体制派)、アレッポ県で一触即発の事態へ(2015年2月26日)

アレッポ県で活動するシャーム戦線は25日付で声明を出し、「穏健な反体制派」のハズム運動に対し、拘束中のシャームの民のヌスラ戦線メンバーを釈放するよう警告を発した。

シャームの民のヌスラ戦線は19日に声明を出し、ハズム運動が拘束中の戦線メンバー複数名をただちに釈放するよう求めていた。

この声明で、ヌスラ戦線は、反体制武装集団の対立を「ヌサイリー体制」が利さないようにするため、シャイフ・スライマーン村の明け渡しと拘束中のヌスラ戦線メンバーの釈放を条件に、アレッポ県で活動する武装集団との停戦に応じ、同村を回復したが、メンバーの解放が行われていないと批判、シャーム戦線に対して、ハズム運動に解放を迫っていた。

『ハヤート』(2月27日付)が伝えた。

Kull-na Shuraka', February 26, 2015
Kull-na Shuraka’, February 26, 2015

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シャームの民のヌスラ戦線も25日付で声明を出し、「シャーム戦線は、ヌスラ戦線司令官であるアブー・イーサー・タブカ、アブー・ジャッラーフ、アブー・マーリク・ヒムスィーをハズム運動が4日前に殺害したと知らせてきた」と発表、報復としてハズム運動のすべての拠点を排除、殲滅すると表明した。

Kull-na Shuraka', February 26, 2015
Kull-na Shuraka’, February 26, 2015

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これに対して、ハズム運動も声明を出し、「シャームの民のヌスラ戦線がアレッポ県北部での政府軍との戦闘を後退させている。シリア軍の攻撃は、ハンダラート丘陵地帯からバーシュカウィー村、ラトヤーン村にいたるヌスラ戦線の拠点複数カ所に対して行われた」と批判した。

また「ヌスラ戦線側も戦闘員を拉致し、背教、西側との内通といった嫌疑をかけて戦闘を煽っている」と指弾し、自らが拘束しているヌスラ戦線のメンバーに関しては「シリア・イスラーム評議会、シリア・ウラマー連名、シャーム・ウラマー連名、アレッポ・シャリーア評議会、イドリブ・ウラマー連名、革命ウラマー連合、シャームの国のウラマー集団」など独立したシャリーア関連組織に引き渡す用意があるとの意思を示した。

ARA News, February 26, 2015
ARA News, February 26, 2015

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シリア・イスラーム評議会は声明を出し、シャームの民のヌスラ戦線とハズム戦線の双方に対して、「戦闘と脅迫は対立を解消しない」と説得、中立的なシャリーア法廷での紛争解決を呼びかけた。

AFP, February 26, 2015、AP, February 26, 2015、ARA News, February 26, 2015、Champress, February 26, 2015、al-Hayat, February 27, 2015、Iraqi News, February 26, 2015、Kull-na Shuraka’, February 26, 2015、al-Mada Press, February 26, 2015、Naharnet, February 26, 2015、NNA, February 26, 2015、Reuters, February 26, 2015、SANA, February 26, 2015、UPI, February 26, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダイル・ザウル県で、YPGがアレッポ県、ハサカ県でダーイシュ(イスラーム国)に対して攻勢(2015年2月25日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)が潜伏するダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区に4回、ハウィージャト・マリーイーヤ村に2回、ジャフラ村に5回の空爆を行った。

シリア軍はまた、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区、ダイル・ザウル航空基地周辺でダーイシュと交戦、外国人3人を含むダーイシュ戦闘員5人が死亡した。

一方、SANA(2月25日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、ジュバイラ地区、ハウィージャト・マリーイーヤ村、ダイル・ザウル航空基地周辺、マリーイーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(2月5日付)によると、米国など有志連合がカフターニーヤ市、ジュワーディーヤ市南部のタウィール村、フワイトリー村のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

また、西クルディスタン移行期民政局人民保護部部隊は、タッル・ハミース市郊外でダーイシュと交戦し、フバイス村、南アブタフ村、大アブタフ村、フサイウィーヤ村、下ハミース村、ブータトフ・ジャバリー村、上フーラムル村、下フーラムル村、フナイウィーヤ村、マドウィール村、ヒルバト・アブド村、小フライウィーヤ村を制圧した。

一方『ハヤート』(2月26日付)が、タッル・シャーミーラーン村一帯へのダーイシュ(イスラーム国)の襲撃と住民約90人の拉致を受け、約5,000人の住民(アッシリア教徒)が避難を余儀なくされれたと伝えた。

これに関して、アッシリア人権ネットワークを名のる組織はAFP(2月25日付)に、約800世帯がハサカ市に、約150世帯がカーミシュリー市に避難したことを明らかにした。

両市はいずれも、シリア政府、西クルディスタン移行期民政局が勢力下に置いている。

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アレッポ県では、ARA News(2月25日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、ユーフラテスの騎士旅団が、シュユーフ・タフターニー町に隣接するクッバ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同村を制圧した。

またクッルナー・シュラカー(2月25日付)によると、「自由シリア軍」を名のる武装集団がマンビジュ市郊外のクッバ村(ユーフラテス河畔)でダーイシュと交戦、同地を制圧した。

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ヒムス県では、SANA(2月25日付)によると、ラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 25, 2015、AP, February 25, 2015、ARA News, February 25, 2015、Champress, February 25, 2015、al-Hayat, February 26, 2015、Iraqi News, February 25, 2015、Kull-na Shuraka’, February 25, 2015、al-Mada Press, February 25, 2015、Naharnet, February 25, 2015、NNA, February 25, 2015、Reuters, February 25, 2015、SANA, February 25, 2015、UPI, February 25, 2015などをもとに作成。

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