シリア国内の暴力:西クルディスタン移行期民政局がシリア人ペシュメルガ戦闘員を逮捕(2014年11月30日追記)

クッルナー・シュラカー(12月1日付)によると、西クルディスタン移行期民政局の「テロ撲滅特殊部隊」をなのる部隊が、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガに所属するシリア人のイブラーヒーム・クーリーシュ氏を自宅で逮捕、連行した。

クーリーシュ氏は2013年初めにシリア軍を離反し、イラクに逃走後、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガに加入、1年半ぶりに故郷に戻っていたという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線が、シャフシャブー山のカウカバー村で逮捕・殺害したシリア革命家戦線所属のアンサール大隊メンバー13人の遺体を同大隊側に引き渡した。

13人はカウカバー村にヌスラ戦線が進軍した11月29日に投降したが、そのなかの1人がヌスラ戦線の車列に発砲し、ヌスラ戦線司令官を殺害したために、処刑されたという。

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ヒムス県では、マサール・プレス(12月1日付)が、シャームの民のヌスラ戦線がラスタン市を29日に制圧、同地で「自由シリア軍を名乗る窃盗団多数」を逮捕したのち、30日に同地から撤退したと報じた。

Kull-na Shuraka’, December 1, 2014、al-Hayat, December 2, 2014、Masar Press Agency, December 1, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:今度は米軍がシリア軍に代わってラッカを爆撃(2014年11月30日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、25日から28日のシリア軍による空爆に続いて、米国など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)によって制圧されているラッカ市北部第17師団基地などに30回にわたって空爆を行った。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、米国など有志連合による空爆や西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊との戦闘で、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員50人以上が死亡した。

また同監視団やクルド地元筋によると、トルコ領内からミュルシトプナル国境通行所を経由してダーイシュ戦闘員(自爆犯2人ら)が潜入したが、人民防衛隊などからなる合同部隊が撃退、戦闘員らはトルコ領内に撤退した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル・ガス採掘所周辺でシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(11月30日付)によると、シャーイル・ガス採掘所周辺、ジャズル・ガス採掘所周辺で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市郊外のダイル・ザウル航空基地周辺、ハトラ村をシリア軍が空爆し、子供2人、女性2人を含む7人が死亡、また同市の住民1人がシリア軍の拘置所で拷問を受け死亡した。

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ハサカ県では、SANA(11月30日付)によると、ハサカ市西部郊外のタッル・バールード、同市南部および南西部郊外のカラーマ地区、マブトゥーフ地区、スィッディーク地区、ハマーイル地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、ARA News(11月30日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がハサカ市西方のラフラフ村を制圧した。

AFP, November 30, 2014、AP, November 30, 2014、ARA News, November 30, 2014、Champress, November 30, 2014、al-Hayat, December 1, 2014、Kull-na Shuraka’, November 30, 2014、al-Mada Press, November 30, 2014、Naharnet, November 30, 2014、NNA, November 30, 2014、Reuters, November 30, 2014、SANA, November 30, 2014、UPI, November 30, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:シリア軍がダルアー県でヌスラ戦線などへの「樽爆弾」爆撃を激化(2014年11月30日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジャースィム市を空爆し、戦闘員20人と、女児1人、女性5人を含む13人が死亡、多数が負傷した。

またシリア軍はナワー市、タファス市、ダルアー市カーシフ地区、インヒル市、アトマーン村、フラーク市を「樽爆弾」などで空爆し、子供1人が死亡した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(11月30日付)によると、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団との交戦の末、シャイフ・マスキーン市東部を制圧した。

このほか、ブスラー・シャーム市などでシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

また、クッルナー・シュラカー(11月30日付)によると、シャイフ・マスキーン市に対するシリア軍の攻撃によって、シャームの民のヌスラ戦線のサウジ人アミールのアブー・ハマーム・ジャズラーウィー氏(アブー・ラワーン・ジャウフィー)が死亡した。

Kull-na Shuraka', November 30, 2014
Kull-na Shuraka’, November 30, 2014

他方、SANA(11月30日付)によると、シャイフ・マスキーン市でシリア軍が反体制武装集団を掃討、同市の東部街区、および西部街区を制圧した。

またシリア軍は、サイダー町、西ガーリヤ村、タファス市、ハーッラ丘、アトマーン村一帯、ダイル・アダス村、フィキーア村で、反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区、ライラムーン地区一帯、旧市街、ブライジュ村一帯、バヤーヌーン町でシリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、同地一帯を「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

一方、シリア政府の支配下にあるアレッポ市マサーキン地区、ティシュリーン通り地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾した。

さらにザフラー町一帯では、国防隊とシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団が交戦を続けるとともに、ハンダラート・キャンプ一帯でも、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員がアンサール・ディーン戦線、ヌスラ戦線と交戦した。

他方、SANA(11月30日付)によると、カッバースィーン村、フライターン市一帯、タームーラ村、バヤーヌーン町、マンスーラ村、アレッポ市アーミリーヤ地区、ハイダリーヤ地区周辺、ライラムーン地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ビラーリーヤ村一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦、シリア軍はまたダーライヤー市を「樽爆弾」で空爆した。

また、クッルナー・シュラカー(11月30日付)によると、ハラスター市でウンマ軍司令官のハッサーン・ビーク氏(アブー・アンタル)が何者かに暗殺された。

一方、SANA(11月30日付)によると、レバノン領内からカラムーン地方に潜入しようとしたイスラーム軍の外国人戦闘員をシリア軍が迎撃、殲滅した。

またハラスター市、ミスラバー市、アルバイン市、アーリヤ農場、アッブ農場、ジャルバー村郊外、カースィミーヤ町、バハーリーヤ村、ザマーニーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区でシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、フーア市、マアッラトミスリーン市一帯で、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月30日付)によると、カフルサジュナ村、フバイト村、サルマーニーヤ村、マアッラトミスリーン市、アブー・ズフール町、タッル・サラムー村、タラブ村、アイン・バーリダ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(11月30日付)によると、ブライカ村、マムティナ村、マアラカ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(11月30日付)によると、ドゥーリーン村、カフルダブラ村、タルティヤーフ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(11月30日付)によると、バルアース村、ジャニー・アルバーウィー村、ハーヌーティーヤ村、アドナ村、ハッダージュ村、カフルズィーター市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月30日付)によると、タッル・アブー・サラースィル、ウンム・サフリージュ村、東サラーム村、西ガルビー村、タッルドゥー市、タルビーサ市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 30, 2014、AP, November 30, 2014、ARA News, November 30, 2014、Champress, November 30, 2014、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2014、al-Hayat, December 1, 2014、Kull-na Shuraka’, November 30, 2014、al-Mada Press, November 30, 2014、Naharnet, November 30, 2014、NNA, November 30, 2014、Reuters, November 30, 2014、SANA, November 30, 2014、UPI, November 30, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き:ダマスカスで「テロ撲滅国際会議」(2014年11月30日)

ダマスカス県中心部のダーマールーズ・ホテル(旧メリディアン)で「テロ撲滅国際会議」が開催され、25カ国の政治家、宗教関係者らが出席した。

会議に出席したワーイル・ハルキー首相は、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表が、国連安保理決議第2170号、第2178号などに従うとともに、主権尊重の原則を尊重して任務にあたる必要があるとしたうえで、同代表の活動がテロとの戦いに向けた国際社会の努力として遂行されることを支持すると述べた。

SANA(11月30日付)が伝えた。

SANA, November 30, 2014
SANA, November 30, 2014

AFP, November 30, 2014、AP, November 30, 2014、ARA News, November 30, 2014、Champress, November 30, 2014、al-Hayat, December 1, 2014、Kull-na Shuraka’, November 30, 2014、al-Mada Press, November 30, 2014、Naharnet, November 30, 2014、NNA, November 30, 2014、Reuters, November 30, 2014、SANA, November 30, 2014、UPI, November 30, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ダーイシュがトルコからアイン・アラブに潜入し自爆テロ(2014年11月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・アラブ市のトルコ国境に位置する国境通行所(ミュルシトプナル国境通行所)に対して自爆攻撃を敢行、その直後、同地一帯をダーイシュが攻撃し、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が交戦した。

ダーイシュが国境通行所を自爆攻撃するのはこれが初めてだという。

この自爆攻撃に関して、西クルディスタン人民議会報道官は『ハヤート』(11月30日付)に対し、大量の爆発物を積んだ自爆犯の車が、トルコ領ミュルシトプナル国境通行所を経由してシリア領内に入ったことを明らかにする一方、トルコ領からダーイシュが潜入し、人民防衛隊を背後から攻撃したと述べ、近くその画像を公開すると述べた。

また人民防衛隊も声明を出し、自爆犯がトルコ領のミュルシトプナル国境通行所を経由して侵入し、自爆を行ったと発表した。

しかし、トルコ軍参謀本部は、自爆犯がトルコ領内から潜入したとの主張を否定した。

またアイン・アラブ市中心街および南部、北部などでも両者は交戦し、ダーイシュは市内南部でも2回にわたって自爆攻撃を行ったという。

この戦闘で自爆攻撃を行った4人を含むダーイシュ戦闘員21人、人民防衛隊隊員9人が死亡したという。

なおユーチューブでは、トルコ領内からダーイシュ戦闘員がシリア領内に潜入する様子を撮影したとされる映像(https://www.youtube.com/watch?v=l-9Q-pL9YfU)がアップされた。

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ハサカ県では、SANA(11月29日付)によると、シャッダーディー市、ハサカ市南西部郊外(カラーマ地区、マブトゥーフ地区、ウンム・キバル地区、スィッディーク地区)で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ARA News(11月29日付、30日付)によると、シリア軍がハサカ市西部郊外、アリーシャ町のダーイシュ(イスラーム国)拠点をシリア軍が空爆・砲撃した。

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ヒムス県では、SANA(11月29日付)によると、ジャズル・ガス採掘所一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 29, 2014、AP, November 29, 2014、ARA News, November 29, 2014、November 30, 2014、Champress, November 29, 2014、al-Hayat, November 30, 2014、Kull-na Shuraka’, November 29, 2014、al-Mada Press, November 29, 2014、Naharnet, November 29, 2014、NNA, November 29, 2014、Reuters, November 29, 2014、SANA, November 29, 2014、UPI, November 29, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:アレッポ、イドリブでシリア軍とヌスラ戦線らが交戦(2014年11月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団がシリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員と交戦、ブライジュ村近郊のアーグーブ高地、アレッポ中央刑務所近郊の軍拠点1カ所を制圧、これを受けシリア軍が同地を「樽爆弾」で空爆した。

またドゥラル・シャーミーヤ(11月29日付)によると、サラーティーン末裔、ハズム運動などからなる武装集団がハンダラート・キャンプ近郊のファウワーズ高地などを制圧したという。

一方、ザフラー町では、シャームの民のヌスラ戦線による爆破と思われる爆発が発生した。

他方、SANA(11月29日付)によると、アレッポ市ハナーヌー地区、ジャービリーヤ地区、カースティールー地区、ハイダリーヤ地区周辺、ライラムーン地区、フライターン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ファーティヒーン末裔旅団、サラージカ旅団、スルターン・ムラード旅団、スルターン・アブドゥルハミード旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヌッブル市、ザフラー町周辺では、シリア軍とシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団が交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がムシャイリファ村を空爆し、子供3人を含む4人が死亡した。

またヒムス市・サラミーヤ市街道で、シリア軍、国防隊が反体制武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月29日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサーが、カフルサジュナ村、シャイフ・ムスタファー村、マアッラトフルマ村、ラカーヤー村、カフルズィーター市(ハマー県)、ヒーシュ村、カウカバー村、フバイト村など15カ村、シャフシャブー山、ザーウィヤ山、マアッラト・ヌウマーン市を完全制圧した。

制圧に先立って、シリア革命家戦線のアンサール旅団が同地から撤退、シャーム自由人イスラーム運動が指導する兵力引き離し部隊が展開したという。

一方、SANA(11月29日付)によると、ウライ村、イブリーン村、マアッラトミスリーン市、サルジャ村、ラーミー村、ビダーマー町、ハッルーズ村、タッル・バキール村、アブー・ズフール町、カフルサジュナ村、サルミーン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・シャーム大隊、ハック旅団、タウヒード旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ラスタン市などをシリア軍が「樽爆弾」で空爆し、反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月29日付)によると、ウンム・サフリージュ村、東サラーム村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン市、インヒル市をシリア軍が空爆、同地一帯でシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月29日付)によると、シャイフ・マスキーン市、ダーイル、イブタア、ダルアー市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャーム自由人イスラーム運動、ムウタッズ・ビッラー旅団、ヤルムーク軍、ファールーク旅団、シャームの剣旅団、ハウラーン大隊タウヒード旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 29, 2014、AP, November 29, 2014、ARA News, November 29, 2014、Champress, November 29, 2014、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2014、al-Hayat, November 30, 2014、Kull-na Shuraka’, November 29, 2014、al-Mada Press, November 29, 2014、Naharnet, November 29, 2014、NNA, November 29, 2014、Reuters, November 29, 2014、SANA, November 29, 2014、UPI, November 29, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:トルコで新たな反体制武装組織「シリア革命指導評議会」発足(2014年11月29日)

トルコのガズィアンテップ市で、トルコ在住のジハード主義武装集団と「穏健な反体制派」が中心となって、新たな反体制武装組織「シリア革命指導評議会」を結成した。

シリア革命指導評議会は、シリア国内で活動する武装集団の統合を目的とし、6,000人の戦闘員からなる合同部隊の編成作業から開始するという。

シリア革命指導評議会には、イスラーム軍、シャームの鷹旅団、ハズム軍、シャーム軍団、シリア革命家戦線、ムジャーヒディーン軍、ヌールッディーン・ザンキー運動、革命の盾委員会、第13師団、第101師団、シリア解放戦線、フルサーン・ハック、ハック旅団、ガーブの鷹、ハック戦闘戦線、アンサール旅団、シリア殉教者大隊旅団連合などが参加しているという。

複数の活動家によると、ガズィアンテップ市で開催されたシリア革命指導評議会の結成会合では、総会メンバー219人のなかから総司令部メンバー73人が選出された。

総司令部メンバーは、執行部17人、北部地区代表19人、中部地区代表12人、海岸地区代表8人、ダマスカスおよび同郊外地区代表15人、南部地区代表13人、東部地区代表7人を含むという。

また総会は、カイス・シャイフ氏をシリア革命指導評議会の議長に、アフマド・ラーギブ氏を副議長に、ナージー・ナハール氏を書記長に、ムハンマド・アッルーシュ氏を政治委員会委員長に、ムハンマド・ハーッジ・アリー少佐を軍事委員会委員長に、ラーミー・ハビーブ氏を民間委員会委員長に選出した。

シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線(ムハージリーン・ワ・アンサール軍(外国人)、シャーム・イスラーム運動、シャームの暁イスラーム運動、ハドラー大隊など)、シャーム自由人イスラーム運動、ジュンド・アクサー協会、ヤルムーク軍は参加していない。

シャイフ氏はシリア革命反体制勢力国民連立アフマド・トゥウマ暫定内閣の法務大臣候補だったが、今月下旬のイスタンブール市での総会で人事を不服として、連立を脱会していた。

『ハヤート』(11月30日付)、クッルナー・シュラカー(11月29日付)が伝えた。

ARA News, November 30, 2014
ARA News, November 30, 2014

AFP, November 29, 2014、AP, November 29, 2014、ARA News, November 29, 2014、Champress, November 29, 2014、al-Hayat, November 30, 2014、Kull-na Shuraka’, November 29, 2014、al-Mada Press, November 29, 2014、Naharnet, November 29, 2014、NNA, November 29, 2014、Reuters, November 29, 2014、SANA, November 29, 2014、UPI, November 29, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:シリア軍がダイル・ザウル、ラッカでダーイシュを爆撃(2014年11月28日追記)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)によって実効支配されているブー・ウマル村をシリア軍が2度にわたって空爆した。

またダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区でシリア軍とダーイシュが交戦、スィヤーサ橋一帯をシリア軍が空爆した。

このほか、マヤーディーン市ジャラーディク広場で、ダーイシュが、若者1人を姦通罪により石打の刑に処し、殺害した。

一方、SANA(11月28日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、フワイジャト・サクル地区、ブーライル村・スブハ村間で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラッカ市内のバヤーティラ地区、マンスーラ通りなどを4度にわたり空爆し、子供2人が死亡した。

一方、SANA(11月28日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)のアジト複数カ所を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月28日付)によると、シャーイル・ガス採掘所周辺で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・アラブ市内の治安警戒地区、ハール市場などの大部分から撤退、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が同地に徐々に進軍を開始した。

また人民防衛隊はアイン・アラブ市郊外のダーイシュの拠点を攻撃する一方、アイン・アラブ市アーザーディー広場一帯で交戦、双方に多数の死傷者が出た。

一方、同監視団によると、ダーイシュは晩に、アイン・アラブ市上空を旋回中のダーイシュの偵察機が、人民防衛隊によって撃墜された。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市郊外のラマーディー村で、ダーイシュ(イスラーム国)のクウェート人アミールが何者かに暗殺された。

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米中央軍によると、米国など有志連合は、イラクとシリアのダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して15回にわたって空爆を行った。

AFP, November 28, 2014、AP, November 28, 2014、ARA News, November 28, 2014、Champress, November 28, 2014、al-Hayat, November 29, 2014、Kull-na Shuraka’, November 28, 2014、November 29, 2014、al-Mada Press, November 28, 2014、Naharnet, November 28, 2014、NNA, November 28, 2014、Reuters, November 28, 2014、SANA, November 28, 2014、UPI, November 28, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:アレッポ、ダルアーなどでシリア軍がヌスラ戦線と交戦(2014年11月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ヌッブル市、ザフラー町一帯で、国防隊がアンサール・ディーン戦線、シャームの民のヌスラ戦線との戦闘を続けるなか、シリア軍ヘリコプターが同地に武器・支援物資を投下した。

またハンダラート・キャンプ郊外のサイファーン村周辺、アレッポ中央刑務所近郊のヒーラーン村一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員が、アンサール・ディーン戦線、ヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

このほか両者はアレッポ市西部のハーン・トゥーマーン村近郊の丘陵地帯でも交戦した。

一方、SANA(11月28日付)によると、バヤーヌーン町、タームーラ村、マーイル町、フライターン市、ウワイジャ地区、アレッポ市ラーシディーン地区、ハナーヌー地区、ラームーサ地区、サラーフッディーン地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサルジャ村に対して5回にわたり空爆、またザーウィヤ山一帯を2回にわたって空爆した。

またヌスラ戦線などによって包囲されているワーディー・ダイフ軍事基地、ハーミディーヤ航空基地に対して、シリア軍ヘリコプターが物資を投下した。

一方、SANA(11月28日付)によると、カフルサジュナ村、イブリーン村、フバイト村、サルジャ村、ナイラブ村、ジャーヌーディーヤ町、カフルルーマー村、マアッラトミスリーン市、下カスタン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルズィーター市、ウカイリバート町をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

またクッルナー・シュラカー(11月28日付)によると、ハマー市郊外にある「樽爆弾」製造工場とされる施設で大きな爆発が起きた。

一方、SANA(11月28日付)によると、中カスタル村、ウカイリバート町、ラスム・カティーシャ村、クライブ・サウル村、ジャニー・アルバーウィー村、カフルズィーター市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タルビーサ市をシリア軍が「樽爆弾」で空爆し、子供1人、女性1人が死亡、またヒムス市ワアル地区で発砲した。

一方、SANA(11月28日付)によると、タルビーサ市、カリーム村、ラッジュ村、アドラ村、ウンム・ジャリーム村、シャンダーヒーヤ村、ガズィーラ村、ウンム・サフリージュ村、カスル・ハイル村、ダブアト・ムッラ村、ジバーブ・ハマド村、ウンム・シャルシューフ村、サアン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線など反体制武装集団が侵攻を続けるイブタア町、シャイフ・マスキーン市に対して、シリア軍が21回の空爆、12回の「樽爆弾」の投下を行うなど、同県に対して60回の空爆を行った。

シリア軍はシャイフ・マスキーン市を「樽爆弾」、地対地ミサイルで攻撃、また同町一帯で、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦したという。

一方、SANA(11月28日付)によると、インヒル市、シャイフ・マスキーン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、マイダアー町をシリア軍が地対地ミサイルで攻撃、またムカイラビーヤ町、カナーキル町を砲撃した。

さらにタイバ町一帯で、シリア軍はジハード主義武装集団と交戦する一方、アイン・タルマー村では軍の包囲を食糧品の価格高騰に反対するデモが発生した。

一方、ウンマ軍のムハンマド・アブー・ウダイ報道官を名乗る活動家は、ザブディーン村を制圧しようとしたシリア軍兵士および民間人約50人を拘束したと発表した。

クッルナー・シュラカー(11月28日付)が報じた。

他方、SANA(11月28日付)によると、ハサヌー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カーブーン区で反体制武装集団の広報局長が狙撃され、死亡した。

またジャウバル区、タダームン区、カーブーン区周辺では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

AFP, November 28, 2014、AP, November 28, 2014、ARA News, November 28, 2014、Champress, November 28, 2014、al-Hayat, November 29, 2014、Kull-na Shuraka’, November 28, 2014、al-Mada Press, November 28, 2014、Naharnet, November 28, 2014、NNA, November 28, 2014、Reuters, November 28, 2014、SANA, November 28, 2014、UPI, November 28, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の動き:ムアッリム外相「諸外国の干渉こそが政治的解決を阻害し、シリア人に対するテロを増加させている」(2014年11月28日追記)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、RT(11月28日付)のインタビューに応じ、「諸外国の干渉こそが政治的解決を阻害し、シリア人に対するテロを増加させている」と述べた。

また米国が主導する有志連合に代表される外国の介入が続き、またシリア国内でテロが行われ続ける限り、紛争解決の行程について具体的には言及できないとしたうえで、紛争解決にはテロとの戦いを優先事項として議論されるべきだと述べた。

一方、米国など有志連合による空爆でダーイシュ(イスラーム国)を殲滅できるとの考えは幻想に過ぎないと指摘、米国の同盟国であるトルコがテロとの戦いに関する国連安保理決議を遵守せず、テロリストを教練していることがダーイシュ台頭主因だと非難した。

さらに国境地帯に緩衝地帯設置を求めるフランス、トルコ、シリア革命反体制勢力国民連立の主張についても、テロリストのシリアへの潜入に資するものだと批判した。

SANA, November 28, 2014
SANA, November 28, 2014

AFP, November 28, 2014、AP, November 28, 2014、ARA News, November 28, 2014、Champress, November 28, 2014、al-Hayat, November 29, 2014、Kull-na Shuraka’, November 28, 2014、al-Mada Press, November 28, 2014、Naharnet, November 28, 2014、NNA, November 28, 2014、Reuters, November 28, 2014、RT, November 28, 2014、SANA, November 28, 2014、UPI, November 28, 2014などをもとに作成。

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人権団体発表:シリア人権ネットワークによるとシリア総人口の半分が避難民(2014年11月28日)

反体制組織のシリア人権ネットワークは、2011年3月以降の国内外避難民の数がシリアの総人口(約2,000万人)の半分以上に相当する1,233万人に達したと発表した。

うち国外避難民の数は583万5,000人で、この数値は国連に難民登録している避難民(約250万人)の倍。

また子供は660万人にのぼる、という。

シリア人権ネットワークの発表は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線による暴力の被害を加算せずに死傷者数を発表するなど著しい偏向が見られる。

AFP, November 28, 2014、AP, November 28, 2014、ARA News, November 28, 2014、Champress, November 28, 2014、al-Hayat, November 29, 2014、Kull-na Shuraka’, November 28, 2014、al-Mada Press, November 28, 2014、Naharnet, November 28, 2014、NNA, November 28, 2014、Reuters, November 28, 2014、SANA, November 28, 2014、UPI, November 28, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:民主的変革諸勢力国民調整委員会幹部が逮捕(2014年11月28日)

クッルナー・シュラカー(11月28日付)は、民主的変革諸勢力国民調整委員会ダマスカス支部指導部メンバーのアフマド・アスワド氏が、23日にヒムス県内の検問所で身柄を拘束されたと報じた。

AFP, November 28, 2014、AP, November 28, 2014、ARA News, November 28, 2014、Champress, November 28, 2014、al-Hayat, November 29, 2014、Kull-na Shuraka’, November 28, 2014、al-Mada Press, November 28, 2014、Naharnet, November 28, 2014、NNA, November 28, 2014、Reuters, November 28, 2014、SANA, November 28, 2014、UPI, November 28, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:米国はシリア軍を標的としないと爆撃前にイラクを通じて通達(2014年11月28日)

『ハヤート』(11月28日付)は、信頼できる複数の消息筋の話として、米国など有志連合によるシリア空爆(9月23日付)の直前の9月16日にダマスカスを訪問していたイラクのファーリフ・ファイヤード国家安全保障顧問は、シリア領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点・車輌などへの空爆に際して、シリア軍を標的とすることはないとの米国政府のメッセージを代理で伝えていたと報じた。

al-Hayat, November 28, 2014をもとに作成。

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シリア政府の動き:シリア軍のラッカ爆撃を批判する米国は、世界にテロ犯罪を無視させようとしている(2014年11月28日)

ウムラーン・ズウビー情報大臣は、シリア軍によるラッカ市空爆を非難した米国務省報道官の声明に関して、「ダーイシュ(イスラーム国)が行う拉致、殺戮、暴行、破壊、強盗といった行為を無視し…、シリアに対する嫌疑をもって、世界にテロ犯罪を無視させようとしている…。これはテロ組織に直接利するものだ」と批判した。

SANA(11月28日付)が伝えた。

SANA, November 28, 2014
SANA, November 28, 2014

SANA, November 28, 2014をもとに作成。

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諸外国の動き:米国防省報道官がシリア軍のラッカ市爆撃を批判(2014年11月27日)

ジェニファー・サキ米国務省報道官は、自国が指導している有志連合も頻繁に空爆を行っているラッカ市に対するシリア軍の25日の空爆に関して、「恐怖を感じる」としたうえで、アサド政権の正統性を改めて否定、非難した。

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化学兵器禁止機関のアフメト・ウズムジュ事務局長は、国連安保理に対してシリアでの化学兵器廃棄プロセスの進捗状況を報告した。

この報告で、ウズムジュ事務局長は、シリア領内に残されている化学関連施設が12施設あり、これらは12月から廃棄作業が開始され、2015年6月末に同作業の終了を予定しているという。

『ハヤート』(11月28日付)が伝えた。

AFP, November 27, 2014、AP, November 27, 2014、ARA News, November 27, 2014、Champress, November 27, 2014、al-Hayat, November 28, 2014、Kull-na Shuraka’, November 27, 2014、al-Mada Press, November 27, 2014、Naharnet, November 27, 2014、NNA, November 27, 2014、Reuters, November 27, 2014、SANA, November 27, 2014、UPI, November 27, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き:ダーイシュを支援するシリア人容疑者3人逮捕(2014年11月27日)

NNA(11月27日付)によると、北部県アッカール郡の対シリア国境に位置するシャドラー合同検問所(国境警備隊と内務治安軍総局の合同検問所)で、内務治安軍総局がシリア人3人をダーイシュ(イスラーム国)を支援しているとの容疑で逮捕した。

AFP, November 27, 2014、AP, November 27, 2014、ARA News, November 27, 2014、Champress, November 27, 2014、al-Hayat, November 28, 2014、Kull-na Shuraka’, November 27, 2014、al-Mada Press, November 27, 2014、Naharnet, November 27, 2014、NNA, November 27, 2014、Reuters, November 27, 2014、SANA, November 27, 2014、UPI, November 27, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:シリア軍がラッカ市を再び爆撃(2014年11月27日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が25日に続いて、ダーイシュ(イスラーム国)によって実効支配されているラッカ市各所を8回にわたって空爆し、子供1人を含む住民7人が死亡した。

空爆は、ダーイシュの徴税局として使用している施設に面したイッティハード大学のカーディーの家などに対して行われ、このカーディーの家族らが犠牲になったという。

またシリア軍は、ジスル・アティーク地区、ダーイシュが拠点として使用しているジャウド・レストラン、学校密集地区のビルなどに対しても空爆を行ったという。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月27日付)によると、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区、フワイジャト・サクル地区、アスマル地区、サーフィー地区、バドラーン地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 27, 2014、AP, November 27, 2014、ARA News, November 27, 2014、Champress, November 27, 2014、al-Hayat, November 28, 2014、Kull-na Shuraka’, November 27, 2014、al-Mada Press, November 27, 2014、Naharnet, November 27, 2014、NNA, November 27, 2014、Reuters, November 27, 2014、SANA, November 27, 2014、UPI, November 27, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:イドリブでヌスラ戦線とアンサール旅団が交戦(2014年11月27日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(11月27日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線とジュンド・アクサーなどからなるジハード主義武装集団が、マアッルズィーター村、カフルサジュナ村でアンサール旅団と交戦した。

また、シリア人権監視団によると、アブー・ズフール航空基地周辺をシリア軍が9回にわたり空爆、また同地北部一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍は、アイン・ルーザー村、フバイト村などに対しても「樽爆弾」などで空爆したという。

一方、SANA(11月27日付)によると、ワリーダ村、ハミーマート・ダーイル、タッル・ワッズ、マジャースで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月27日付)によると、ラスタン市郊外の農場、ハッターブ、東サラーム村、ウンム・サフリージュ村、ウンム・シャルシューフ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(11月27日付)によると、マイダアー町からドゥマイル市方面に逃走しようとした反体制武装集団を、シリア軍が要撃し、50人を殲滅した。

ただし、『ハヤート』(11月27日付)は、ヒズブッラー消息筋の話として、要撃はシリア軍だけでなく、ヒズブッラー戦闘員も参加して行われ、殲滅した戦闘員の数も30人だったと付言した。

またSLN(11月27日付)は、この要撃で殺害されたのが東グータ地方の住民だと報じた。

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ダルアー県では、SANA(11月27日付)によると、シャイフ・マスキーン市、アトマーン村周辺、ムサイフィラ、ジーザ、ダーイル、ダルアー市カルク地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、アブー・カイイム・ジャウズィーヤ大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(11月27日付)によると、サーキヤト・カルト村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(11月27日付)によると、マアルサト・ハーン村、ズィヤーラ村、アルド・マッラーフ地区、アレッポ市ライラムーン地区、シュカイフ地区、バニー・ザイド地区、スライマーン・ハラビー地区、カースティールー地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ファーティヒーン末裔旅団、サラージカ旅団、スルターン・ムラード旅団、スルターン・アブドゥルハミード旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ロイター通信(11月27日付)は、シリア電子軍が英国の『デイルー・テレグラフ』、『インディペンデント』、『イヴニング・スタンダード』のHPに対してサイバー攻撃をかけたと伝えた。

シリア電子軍もツイッターで攻撃を認めたという。

AFP, November 27, 2014、AP, November 27, 2014、ARA News, November 27, 2014、Champress, November 27, 2014、al-Hayat, November 28, 2014、Kull-na Shuraka’, November 27, 2014、al-Mada Press, November 27, 2014、Naharnet, November 27, 2014、NNA, November 27, 2014、Reuters, November 27, 2014、SANA, November 27, 2014、SLN, November 27, 2014、UPI, November 27, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:トルコ大統領が対シリア政策をめぐって米国を酷評/NATOに飛行禁止空域設定の意思なし(2014年11月26日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、ジョー・バイデン米副大統領のトルコ訪問に関して「横柄と際限のない要求に私が反対していることを知って欲しい…。1万2,000キロも離れた場所から来て、いったいなぜこの地域への関心を示すのか」と非難した。

エルドアン大統領はまた、米国が「暴君(アサド大統領のこと)が30万人を殺害しているなか、見物人でいることに満足し、アサドの蛮行の前で沈黙してきたのに、今になって、コバネ(アイン・アラブ)の行方をめぐる国際世論をもてあそんでいる」と付言した。

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NATO中央司令部のジョン・ニコルソン司令官は、ロイター通信(11月26日付)に対し、トルコとフランスが求めている対シリア国境での安全保障地域の設置に関して、「現下のコンテキストにおいて我々はそれを検討していない」と述べ、設置の意向はないことを明らかにした。

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『ハヤート』(11月27日付)は、ヨルダン、オーストラリア、ルクセンブルグが、シリアへの人道支援物資の搬入方法を定めた国連安保理決議第2165号の修正案の作成を開始した、と報じた。

この改正案は搬入作業の円滑化を目的としたもので、12月半ばの採択をめざしているという。

AFP, November 26, 2014、AP, November 26, 2014、ARA News, November 26, 2014、Champress, November 26, 2014、al-Hayat, November 27, 2014、Kull-na Shuraka’, November 26, 2014、al-Mada Press, November 26, 2014、Naharnet, November 26, 2014、NNA, November 26, 2014、Reuters, November 26, 2014、SANA, November 26, 2014、UPI, November 26, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:シリア国連代表は、ダーイシュが化学兵器を製造していると安保理に報告(2014年11月26日)

バッシャール・ジャアファリー国連代表大使は、国連安保理議長に「ダーイシュ(イスラーム国)がイラク人化学専門家に、ダイル・ザウル県マヤーディーン市で塩素ガス、マスタード・ガスを製造させ、砂漠地帯に隠している」と報告した。

『ハヤート』(11月27日付)が伝えた。

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ラッカ県では、『ハヤート』(11月27日付)によると、シリア軍の空爆を避けるためハマー県からダーイシュ(イスラーム国)が実効支配する対トルコ国境のタッル・アブヤド市に避難していた青年4人が、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の要撃を受け、ダーイシュのメンバーと疑われて拷問され、死亡した。

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ハサカ県では、ARA News(11月27日付)によると、シリア軍が国防軍の支援のもと、ハサカ市南部郊外各所でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、バーブ・ハイル村、ジャムウ村を制圧した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(11月26日付)によると、イスラーム国(ダーイシュ)の宗教警察(ヒスバ)が、ダイル・ザウル市内の病院医師を「喫煙している」との容疑で逮捕した。

AFP, November 26, 2014、AP, November 26, 2014、ARA News, November 26, 2014、November 27, 2014、Champress, November 26, 2014、al-Hayat, November 27, 2014、Kull-na Shuraka’, November 26, 2014、al-Mada Press, November 26, 2014、Naharnet, November 26, 2014、NNA, November 26, 2014、Reuters, November 26, 2014、SANA, November 26, 2014、UPI, November 26, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:ヒムスでダーイシュがイスマーイーリー派とされる男性を処刑(2014年11月26日)

ヒムス県では、AFP(11月26日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州の宗教警察(ヒズバ)が、イスマーイーリー派とされる男性1人を背教の罪で公開処刑した。

しかし、クッルナー・シュラカー(11月27日付)などによると、処刑されたこの男性はスンナ派だったという。

ARA News, November 26, 2014
ARA News, November 26, 2014

一方、SANA(11月26日付)によると、ヒムス市ワアル地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、ファールーク大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市北部郊外で、シリア軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザブディーン村郊外、ライハーン軍事基地一帯で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦、またシリア軍はタッル・クルディー町の農場などを砲撃した。

また両者はハラスター市一帯でも交戦した。

一方、SANA(11月26日付)によると、マイダアー町から逃走を試みた反体制武装集団をシリア軍が要撃し、戦闘員約50人を殲滅した。

またリーハーン農場、フーシュ・ダワーヒラ農場、ザブディーン村、ジャルバー村、バハーリーヤ村、マシュラファ村、ジャラージール町で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム軍、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区でシリア軍が、アジュナード・シャーム・イスラーム連合と「自由シリア軍」と交戦した。

一方、SANA(11月26日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン市、ダーイル町、ハーッラ市で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦、シリア軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃を行った。

一方、SANA(11月26日付)によると、アトマーン村、ダルアー市Syriatelビル一帯、マンシヤ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、スマート・ニュース(11月26日付)によると、シリア軍がアレッポ市バーブ・ナイラブ地区、ナイラブ航空基地一帯を空爆し、3人が死亡した。

一方、SANA(11月26日付)によると、ヌッブル市、ザフラー町周辺、ハイヤーン町、タームーラ村、マーイル町、マアーッラト・アルティーク村、アレッポ市旧市街、カーディー・アスカル地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ラーミー村をシリア軍が、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサーなどからなるジハード主義武装集団と交戦、同地一帯を砲撃した。

AFP, November 26, 2014、AP, November 26, 2014、ARA News, November 26, 2014、Champress, November 26, 2014、al-Hayat, November 27, 2014、Kull-na Shuraka’, November 26, 2014、al-Mada Press, November 26, 2014、Naharnet, November 26, 2014、NNA, November 26, 2014、Reuters, November 26, 2014、SANA, November 26, 2014、SMART News, November 26, 2014、UPI, November 26, 2014などをもとに作成。

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人権団体発表:「ラッカ爆撃でダーイシュのメンバーも死亡しているだろう」(2014年11月26日)

シリア人権監視団は、11月25日のシリア軍によるラッカ市への空爆によって95人が死亡、121人が負傷したと発表した。 同監視団は「この空爆でダーイシュ(イスラーム国)のメンバーも死亡しているだろう」としつつ、95人のうち52人が市民だと付言した。 同監視団による前日の発表では死者数は63人だった。

ARA News, November 26, 2014
ARA News, November 26, 2014

AFP, November 26, 2014、AP, November 26, 2014、ARA News, November 26, 2014、Champress, November 26, 2014、al-Hayat, November 27, 2014、Kull-na Shuraka’, November 26, 2014、al-Mada Press, November 26, 2014、Naharnet, November 26, 2014、NNA, November 26, 2014、Reuters, November 26, 2014、SANA, November 26, 2014、UPI, November 26, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:シリア・クルド国民評議会メンバー集団脱会(2014年11月26日)

ARA News(11月26日付)によると、ハサカ県ジュワーディーヤ村のシリア・クルド国民評議会メンバーが、同評議会執行部が現地の状況に真摯に対応していないと批判、集団脱会した。

AFP, November 26, 2014、AP, November 26, 2014、ARA News, November 26, 2014、Champress, November 26, 2014、al-Hayat, November 27, 2014、Kull-na Shuraka’, November 26, 2014、al-Mada Press, November 26, 2014、Naharnet, November 26, 2014、NNA, November 26, 2014、Reuters, November 26, 2014、SANA, November 26, 2014、UPI, November 26, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:仏外相がアレッポ救済、安全保障地帯設置を要求(2014年11月25日)

フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表の「戦闘凍結」イニシアチブに関して、ラジオ・フランス・アンテルナショナル(11月25日付)に対して、「我々はデミストゥラ共同特別代表と、一方でアレッポ救済、他方で安全保障地域の設置に向けて活動している」と述べた。

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クッルナー・シュラカー(11月26日付)によると、フランスのヴェルナール・クシュネル元外務大臣がハサカ県カーミシュリー市を突如訪問し、西クルディスタン移行期民政局ジャズィーラ地区のサーリフ・カッドゥー渉外関係委員長(外務大臣)ら高官(民主統一党)、民主連合運動(TEV DEM)と会談した。

AFP, November 25, 2014、AP, November 25, 2014、ARA News, November 25, 2014、Novembver 26, 2014、Champress, November 25, 2014、France Inter, November 25, 2014、al-Hayat, November 26, 2014、Kull-na Shuraka’, November 25, 2014、al-Mada Press, November 25, 2014、Naharnet, November 25, 2014、NNA, November 25, 2014、Reuters, November 25, 2014、SANA, November 25, 2014、UPI, November 25, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き:ヒズブッラーがシリア人武装集団と捕虜交換(2014年11月25日)

ヒズブッラーは声明を出し、シリア領内のカラムーン地方(ダマスカス郊外県)でシリア人武装集団によって拘束されていた戦闘員のイマード・アイヤード氏が釈放されたと発表された。

アイヤード氏の釈放は、ヒズブッラーが拘束していたシリア人戦闘員2人との捕虜交換によるという。

AFP, November 25, 2014、AP, November 25, 2014、ARA News, November 25, 2014、Champress, November 25, 2014、al-Hayat, November 26, 2014、Kull-na Shuraka’, November 25, 2014、al-Mada Press, November 25, 2014、Naharnet, November 25, 2014、NNA, November 25, 2014、Reuters, November 25, 2014、SANA, November 25, 2014、UPI, November 25, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:シリア軍がラッカ市を爆撃(2014年11月25日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されているラッカ市工業地区などを10回にわたって空爆し、子供3人を含む住民36人が死亡、数十人が負傷した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(11月25日付)は、ダーイシュ・ラッカ州の治安局高官が何者かに暗殺されたと報じた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)によって追放されていたシュアイタート部族避難民数千人が、ダーイシュの許可を得て、ガラーニージュ市に帰宅した。

ただし同監視団によると、キシュキーヤ町、アブー・ハマーム市から避難しているシュアイタート部族住民数千人の行方は、依然として不明だという。

帰宅許可は、カリフを名乗るアブー・バクル・バグダーディー氏の命令によるもので、帰宅に際して、シュアイタート部族による集会の禁止、武器不携帯などの合意が交わされたという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市南西部の街区などで、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、ダーイシュは同市に14発の迫撃砲を撃ち込んだ。

ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(11月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市で住民2人を姦通罪により、石打刑に処し、殺害した。

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ヒムス県では、SANA(11月25日付)によると、ジャズル・ガス採掘所北部、シャーイル・ガス採掘所周辺、バルアース山一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(11月25日付)によると、マフルーム村、ウンム・キバル村、アブドゥルアズィーズ山サディーク分岐点で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 25, 2014、AP, November 25, 2014、ARA News, November 25, 2014、Champress, November 25, 2014、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2014、al-Hayat, November 26, 2014、Kull-na Shuraka’, November 25, 2014、al-Mada Press, November 25, 2014、Naharnet, November 25, 2014、NNA, November 25, 2014、Reuters, November 25, 2014、SANA, November 25, 2014、UPI, November 25, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:アレッポ市郊外で、シリア軍とヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線の激戦続く(2014年11月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ハンダラート・キャンプ一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員が、アンサール・ディーン戦線、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

またザフラー町南部、アレッポ市ザフラー協会地区などで双方は激しく交戦した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(11月25日付)は、アンサール・ディーン戦線側がハンダラート・キャンプ郊外の工業地区を制圧したと報じた。

またARA News(11月25日付)によると、アンサール・ディーン戦線らはザフラー町南部入り口の複数のビルを制圧した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、政治治安部がヒムス市で共産主義行動党のヤースィル・ムルヒム氏(アラウィー派)を逮捕した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区をシリア軍が砲撃した。

一方、SANA(11月25日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフ・キャンプ周辺を砲撃、国防隊とともに、ティーバ市一帯、ザブディーン村一帯、ハティータト・ジャルシュ町一帯で反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月25日付)によると、ダーライヤー市、ハラスター市、ミスラーバー郊外、ジスリーン町、カフルバトナー町、ザマルカー町、ザブディーン村郊外で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン市各所をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月25日付)によると、ブスラー・シャーム市、シャイフ・マスキーン市、ダルアー市カルク地区、旧税関地区周辺、バジャービジャ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、アンサール・シャリーア大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(11月25日付)によると、ムウダミーヤ村、ハシャービーヤ村、ジャルーフ村、クライブ・サウル村、ハッダージュ村、ムーリク市郊外、アクラブ町、カルカート村などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(11月25日付)によると、イシュタブラク村一帯などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 25, 2014、AP, November 25, 2014、ARA News, November 25, 2014、Champress, November 25, 2014、al-Hayat, November 26, 2014、Kull-na Shuraka’, November 25, 2014、al-Mada Press, November 25, 2014、Naharnet, November 25, 2014、NNA, November 25, 2014、Reuters, November 25, 2014、SANA, November 25, 2014、UPI, November 25, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:ラタキアの反体制武装集団がダーイシュに参加(2014年11月25日)

『クドス・アラビー』(11月25日付)によると、ラタキア県郊外で活動するイッズッディーン・カッサーム大隊の戦闘員がフェイスブックを通じて、ダーイシュ(イスラーム国)への加入を表明した。

イッズッディーン・カッサーム大隊はシャーム・イスラーム運動とともに武装闘争を行っていた。

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西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は声明を出し、アレッポ県ヌッブル市、ザフラー町一帯でのシリア軍、国防隊と、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦に人民防衛隊が参戦し、シリア軍側を支援しているとの情報を否定し、同戦闘に参加していないと発表した。

ARA News(11月26日付)が伝えた。

AFP, November 25, 2014、AP, November 25, 2014、ARA News, November 25, 2014、November 26, 2014、Champress, November 25, 2014、al-Hayat, November 26, 2014、Kull-na Shuraka’, November 25, 2014、al-Mada Press, November 25, 2014、Naharnet, November 25, 2014、NNA, November 25, 2014、al-Quds al-‘Arabi, November 25, 2014、Reuters, November 25, 2014、SANA, November 25, 2014、UPI, November 25, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:イスラエルでダーイシュの教練を受けた48年パレスチナ人が逮捕(2014年11月24日)

イスラエルのシンベイトは声明を出し、10月24日にイスラエル・アラブ人(48年パレスチナ人)のハムザ・マガーミサ氏がダーイシュ(イスラーム国)の教練を受けたとして逮捕した、と発表した。

同声明によると、マガーミサ氏は、友人2人とともにトルコ経由でシリアに潜入、ダーイシュのキャンプで教練を受けたのち、イスラエルに帰国したところを逮捕されたという。

AFP(11月24日付)が伝えた。

AFP, November 24, 2014、AP, November 24, 2014、ARA News, November 24, 2014、Champress, November 24, 2014、al-Hayat, November 25, 2014、Kull-na Shuraka’, November 24, 2014、al-Mada Press, November 24, 2014、Naharnet, November 24, 2014、NNA, November 24, 2014、Reuters, November 24, 2014、SANA, November 24, 2014、UPI, November 24, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウル、ハサカ、アレッポで、シリア軍、有志連合がダーイシュを爆撃(2014年11月24日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市でダーイシュ(イスラーム国)の宗教警察(ヒスバ)が外国人戦闘員22人を処刑した。

またブーカマール市で車に仕掛けられた爆弾が爆発し、サウジアラビア人、チュニジア人などダーイシュ戦闘員6人が爆殺された。

さらにシリア軍がダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区を空爆し、外国人戦闘員ら13人が死亡した。

また米国など有志連合がブーカマール市を空爆し、ダーイシュ戦闘員3人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市内各所で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、市庁舎周辺の複数の建物、治安厳戒地区周辺の街区を制圧した。

この戦闘で、ダーイシュの戦闘員18人が死亡、人民防衛隊側にも多数の死者が出たという。

また米国など有志連合も少なくとも5回にわたって同地を空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル・ガス採掘所一帯でシリア軍とイスラーム国(ダーイシュ)が交戦、シリア軍がジバーブ・ハマド村、ファースィダ村、ジャズル村、ドワイズィーン村一帯を砲撃した。

また、クッルナー・シュラカー(11月24日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、シャーイル・ガス採掘所に至る戦略的要衝のタッル・マフルを奪還した。

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米中央軍によると、21日以降、シリア領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して9回の空爆を行った。

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ダーイシュ(イスラーム国)のハイル州(ダイル・ザウル)は布告を発し、ラッカ州とは逆に、シリアの夏時間を採用することを決定したと発表、住民に対して夏時間での生活を行うよう求めた。

Kull-na Shuraka', November 24, 2014
Kull-na Shuraka’, November 24, 2014

 

AFP, November 24, 2014、AP, November 24, 2014、ARA News, November 24, 2014、Champress, November 24, 2014、al-Hayat, November 25, 2014、Kull-na Shuraka’, November 24, 2014、al-Mada Press, November 24, 2014、Naharnet, November 24, 2014、NNA, November 24, 2014、Reuters, November 24, 2014、SANA, November 24, 2014、UPI, November 24, 2014などをもとに作成。

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