シリア反体制勢力の動き:イスラーム戦線幹部、ダーイシュへの対応をめぐり二転三転(2014年10月5日)

イスラーム戦線渉外局長のアブー・ムスタファー氏はアナトリア通信(10月5日付)に、米国など有志連合によるイスラーム戦線拠点への空爆を受け、イスラーム戦線がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を行わないことを決定したと述べた。

アブー・ムスタファー氏によると、イスラーム戦線は「ナフルワーン・シャーム」の戦いを銘打って、ダーイシュによって奪われた「解放区」奪還に向けて、8月25日からダーイシュとの戦闘を行ってきたが、シリア軍と有志連合の空爆ゆえに、「直接戦闘」は行ってこなかったことを明かした。

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しかし、イスラーム戦線アレッポ県広報局長のアブドゥルカリーム・ライラー氏(アブー・フィラース・ハラビー)は声明を出し、「イスラーム戦線はダーイシュ(イスラーム国)との戦いを続ける」と発表し、アブー・ムスタファー氏の発言を否定した。

ライラー氏は、タウヒード旅団広報局長も兼務している。

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シャームの民のヌスラ戦線はツイッターを通じて声明を出し、パキスタン・ターリバーン運動のウマル・ハーリド・ホラーサーニー氏によるダーイシュ(イスラーム国)との和解提案を「このイニシアチブこそ、戦線が当初からとろうとしてきたものだ」と支持を表明した。

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ドゥラル・シャーミーヤ(10月5日付)によると、反体制武装集団約90組織が共同ビデオ声明を出し、「シリア革命指導評議会」を結成すると発表した。

声明によると、「シリア革命指導評議会の一般原則…はイスラーム教に基づき…、シューラーが活動の基礎をなし…(その決定は)拘束力を有し…、体制打倒と国家建設はシリア国民の参加プロセスである」という。

また声明では、外国の干渉拒否を謳っている。

AFP, October 5, 2014、Anadolu Ajansı, October 5, 2014、AP, October 5, 2014、ARA News, October 5, 2014、Champress, October 5, 2014、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2014、al-Hayat, October 6, 2014、Kull-na Shuraka’, October 5, 2014、al-Mada Press, October 5, 2014、Naharnet, October 5, 2014、NNA, October 5, 2014、Reuters, October 5, 2014、SANA, October 5, 2014、UPI, October 5, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:民主統一党サーリフ党首がトルコを訪問(2014年10月4日)

ARA News(10月5日付)によると、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首がデンマークからトルコを訪問し、アンカラでトルコ政府高官と非公式の折衝を行った。

AFP, October 5, 2014、AP, October 5, 2014、ARA News, October 5, 2014、Champress, October 5, 2014、al-Hayat, October 6, 2014、Kull-na Shuraka’, October 5, 2014、al-Mada Press, October 5, 2014、Naharnet, October 5, 2014、NNA, October 5, 2014、Reuters, October 5, 2014、SANA, October 5, 2014、UPI, October 5, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:パキスタン・ターリバーンがヌスラとダーイシュの和解を提案(2014年10月4日追記)

パキスタン・ターリバーン運動のウマル・ハーリド・ホラサーニー氏はビデオ声明(https://www.youtube.com/watch?v=VRqGZk_Zqdo)を出し、シャームの民のヌスラ戦線とダーイシュ(イスラーム国)の和解を呼びかけた。

声明でホラサーニー氏は「ヌスラ戦線とイスラーム国は邪神バッシャール・アサドに対抗していることは疑う余地がない。彼らの対立について話題にしなければならないのは遺憾なことだ。彼らに言おう。あなた方の敵は一つ、ラーフィディーン(シーア派)、背教者、邪神だ。指導者たちよ。あなた方の意見の相違は、イスラーム共同体に大きな悪影響をもたらし、背教者はあなたちの分断につけ込んでいる…。我々はムジャーヒディーンとして、あなたたちの和解を仲介する」と述べた。

AFP, October 5, 2014、AP, October 5, 2014、ARA News, October 5, 2014、Champress, October 5, 2014、al-Hayat, October 6, 2014、Kull-na Shuraka’, October 5, 2014、al-Mada Press, October 5, 2014、Naharnet, October 5, 2014、NNA, October 5, 2014、Reuters, October 5, 2014、SANA, October 5, 2014、UPI, October 5, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:シリア政府に続いて、イラク政府もトルコの介入を拒否(2014年10月4日)

イラクのハイダル・アバーディー首相は声明を出し、トルコ国会でシリアとイラクでの軍事行動が承認されたことに関して、「ダーイシュ(イスラーム国)と戦う国際的な努力を歓迎するが、いかなる地上部隊の介入も拒否する」と述べ、シリアに続く形で、トルコの介入を拒否した。

AFP, October 4, 2014、AP, October 4, 2014、ARA News, October 4, 2014、Champress, October 4, 2014、al-Hayat, October 5, 2014、Kull-na Shuraka’, October 4, 2014、al-Mada Press, October 4, 2014、Naharnet, October 4, 2014、NNA, October 4, 2014、Reuters, October 4, 2014、SANA, October 4, 2014、UPI, October 4, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き:アルサールでレバノン軍が発砲(2014年10月4日)

LBCI(10月4日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外でレバノン軍が武装集団に対して発砲した。

AFP, October 4, 2014、AP, October 4, 2014、ARA News, October 4, 2014、Champress, October 4, 2014、al-Hayat, October 5, 2014、Kull-na Shuraka’, October 4, 2014、LBCI, October 4, 2014、al-Mada Press, October 4, 2014、Naharnet, October 4, 2014、NNA, October 4, 2014、Reuters, October 4, 2014、SANA, October 4, 2014、UPI, October 4, 2014などをもとに作成。

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米軍などによるシリア爆撃:アレッポ、ハサカで爆撃続く(2014年10月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、米国など有志連合が未明、ダーイシュ(イスラーム国)によって包囲されているアイン・アラブ市東部郊外を中心に空爆を行った。

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ハサカ県では、SANA(10月4日付)などによると、米国など有志連合が、ジャブサ油田一帯、シャッダーディー市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

シリア人権監視団によると、この空爆で、ダーイシュ戦闘員が死亡した。

AFP, October 4, 2014、AP, October 4, 2014、ARA News, October 4, 2014、Champress, October 4, 2014、al-Hayat, October 5, 2014、Kull-na Shuraka’, October 4, 2014、al-Mada Press, October 4, 2014、Naharnet, October 4, 2014、NNA, October 4, 2014、Reuters, October 4, 2014、SANA, October 4, 2014、UPI, October 4, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)の動き:英国人斬首(2014年10月3日)

AP(10月4日付)などによると、ダーイシュ(イスラーム国)が英国人のアラン・ヘニング氏を斬首する映像が公開された。

ヘニング氏は2013年12月26日にトルコからシリアに人道支援物資を搬送中に拉致されていた。

ARA News, October 4, 2014
ARA News, October 4, 2014

AFP, October 4, 2014、AP, October 4, 2014、ARA News, October 4, 2014、Champress, October 4, 2014、al-Hayat, October 5, 2014、Kull-na Shuraka’, October 4, 2014、al-Mada Press, October 4, 2014、Naharnet, October 4, 2014、NNA, October 4, 2014、Reuters, October 4, 2014、SANA, October 4, 2014、UPI, October 4, 2014などをもとに作成。

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米軍などによるシリア爆撃:ハサカ、ラッカ、アレッポ、ダイル・ザウルを爆撃(2014年10月3日)

米中央軍司令部は、米、サウジアラビア、UAEの戦闘機が2、3日にシリア領内で6回にわたって空爆を行ったと発表した。

この空爆で、ハサカ県南部のダーイシュ(イスラーム国)拠点、ラッカ県北部の精油施設2カ所と教練キャンプ、アレッポ県の居住施設などを破壊、またダイル・ザウル県南東部で戦車2輌を撃破した。

AFP, October 3, 2014、AP, October 3, 2014、ARA News, October 3, 2014、Champress, October 3, 2014、al-Hayat, October 4, 2014、Kull-na Shuraka’, October 3, 2014、al-Mada Press, October 3, 2014、Naharnet, October 3, 2014、NNA, October 3, 2014、Reuters, October 3, 2014、SANA, October 3, 2014、UPI, October 3, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:「穏健な反体制派」がトルコで米高官らと会合(2014年10月3日)

『ハヤート』(10月4日付)は、シリア革命家戦線のクナイトラ地区司令官のアブー・ハムザ・ナイーミー氏の話として、トルコのアンタキア市で、反体制武装集団が、米国の支援者および米議員らと会談し、反対武装集団の糾合、武器供与、緩衝地帯の設置などについて協議した、と報じた。

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自由シリア軍参謀委員会に所属するという武装集団がビデオ声明(http://www.youtube.com/watch?v=J4uK0Yc9fac&feature=youtu.be)を出し、ジャズィーラ・ユーフラテス軍を結成すると発表した。

AFP, October 3, 2014、AP, October 3, 2014、ARA News, October 3, 2014、Champress, October 3, 2014、al-Hayat, October 4, 2014、Kull-na Shuraka’, October 3, 2014、al-Mada Press, October 3, 2014、Naharnet, October 3, 2014、NNA, October 3, 2014、Reuters, October 3, 2014、SANA, October 3, 2014、UPI, October 3, 2014などをもとに作成。

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米軍などによるシリア爆撃:アイン・アラブ一帯を爆撃(2014年10月2日)

アレッポ県では、『ハヤート』(10月3日付)によると、米国など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)が接近するアイン・アラブ市郊外を空爆した。

またマンビジュ市およびティシュリーン・ダム一帯で、米軍など有志連合によると思われるミサイル攻撃で、約20回の爆発が発生した。

AFP, October 2, 2014、AP, October 2, 2014、ARA News, October 2, 2014、Champress, October 2, 2014、al-Hayat, October 3, 2014、Kull-na Shuraka’, October 2, 2014、al-Mada Press, October 2, 2014、Naharnet, October 2, 2014、NNA, October 2, 2014、Reuters, October 2, 2014、SANA, October 2, 2014、UPI, October 2, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:ダーイシュのバグダーディー、モスルでアミールらと会合(2014年10月2日)

『ハヤート』(10月3日付)は、クルド消息筋の話として、ダーイシュ(イスラーム国)のカリフを名乗るアブー・バクル・バグダーディー氏がイラクのモスル市でダーイシュのアミールらと会合を開いた、と報じた。

同消息筋によると、バグダーディー氏はモスル市ダドナーン地区で、レンタカーを運転しているところなどを目撃され、市内の会合では、アミールらに資金を分配したという。

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ドラル・シャーミヤ(10月2日付)は、ダルアー県、クナイトラ県で活動するシャームの民のヌスラ戦線と「自由シリア軍」が、「ハウラーン・ムジャーヒディーン・シューラー評議会」の名で統一軍事司令部設置を決定した、と報じた。

AFP, October 2, 2014、AP, October 2, 2014、ARA News, October 2, 2014、Champress, October 2, 2014、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2014、al-Hayat, October 3, 2014、Kull-na Shuraka’, October 2, 2014、al-Mada Press, October 2, 2014、Naharnet, October 2, 2014、NNA, October 2, 2014、Reuters, October 2, 2014、SANA, October 2, 2014、UPI, October 2, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:トルコ大統領、ダーイシュ掃討ではなく、シリアの体制転覆に執着(2014年10月1日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は国会で演説し、シリアやイラクでのダーイシュ(イスラーム国)の勢力拡大に関して、「シリアの体制転換を優先し続ける」と述べた。

エルドアン大統領は「トルコは、第3者が中途半端な解決策やその場しのぎの解決策のために利用されることを許さない」としたうえで、ダーイシュ掃討をめぐってNATOや国際社会と合意に達した場合、支援を行う用意があると述べた。

そのうえでダーイシュ掃討をめざす国際同盟は「トルコの忠告や協力がなければ何も実現できない」と強調した。

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ARA News(10月1日付)は、アレッポ県内のスライマーン・シャー廟(トルコの飛び地)に中流するトルコ軍部隊の隊員複数名が9月30日にダーイシュ(イスラーム国)に拘束されたとの情報が流れている、と伝えた。

ARA News, October 1, 2014
ARA News, October 1, 2014

AFP, October 1, 2014、AP, October 1, 2014、ARA News, October 1, 2014、Champress, October 1, 2014、al-Hayat, October 2, 2014、Kull-na Shuraka’, October 1, 2014、al-Mada Press, October 1, 2014、Naharnet, October 1, 2014、NNA, October 1, 2014、Reuters, October 1, 2014、SANA, October 1, 2014、UPI, October 1, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き:レバノン軍兵士解放(2014年10月1日)

ナハールネット(10月1日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外で9月半ばにジハード主義武装集団に拉致されていたレバノン軍兵士1人が解放された。

AFP, October 1, 2014、AP, October 1, 2014、ARA News, October 1, 2014、Champress, October 1, 2014、al-Hayat, October 2, 2014、Kull-na Shuraka’, October 1, 2014、al-Mada Press, October 1, 2014、Naharnet, October 1, 2014、NNA, October 1, 2014、Reuters, October 1, 2014、SANA, October 1, 2014、UPI, October 1, 2014などをもとに作成。

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米軍などによるシリア爆撃:アイン・アラブ一帯爆撃にもかかわらずダーイシュ進軍(2014年10月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合が、アイン・アラブ市周辺(東部および南東部)にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して5回にわたって空爆した。

空爆は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の最前線で行われ、戦車に乗っていたダーイシュ戦闘員8人が死亡したという。

しかし空爆にもかかわらず、ダーイシュは進軍を続け、アイン・アラブ市2~3キロの地点に迫ったという。

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ハサカ県では、ARA News(10月2日付)によると、米国など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が交戦するなか、シャッダーディー市一帯を空爆した。

また、ARA News(10月1日付)は、ハサカ市の地元活動家の話として、米国など有志連合がハサカ県タッル・ハミース市一帯での偵察飛行を重点的に行っている、と伝えた。

AFP, October 1, 2014、AP, October 1, 2014、ARA News, October 1, 2014、October 2, 2014、Champress, October 1, 2014、al-Hayat, October 2, 2014、Kull-na Shuraka’, October 1, 2014、al-Mada Press, October 1, 2014、Naharnet, October 1, 2014、NNA, October 1, 2014、Reuters, October 1, 2014、SANA, October 1, 2014、UPI, October 1, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:ヒムス市で反体制派が連続自爆テロ(2014年10月1日)

ヒムス県では、AFP(10月1日付)などによると、ヒムス市アクラマ地区の学校が隣接する街区で連続自爆テロが起こり、子供多数を含む31人が死亡、74人が負傷した。

ムハンマド・ビラール県知事によると、爆発はアクラマ・ジャディーダ学校前とマフズーミー学校前で2回にわたり発生した。

自爆に使用された車には、ガス・ボンベ3本が積まれ、犯人はこれを爆破したもと思われる。

シリア革命反体制は勢力国民連立のサリーム・ムスラト報道官は声明を出し、この連続自爆テロを厳しく非難した。

一方、バアス党シリア地域指導部も声明を出し、「テロリストの本質、残忍さ、国民に対する憎悪を改めて確認する」行為と非難した。

またワーイル・ハルキー首相も声明を出し、連続自爆テロを厳しく非難した。

SANA, October 1, 2014
SANA, October 1, 2014

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同じくヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区をシリア軍が砲撃した。

一方、SANA(10月1日付)によると、ラスタン湖、サムアリール村、ダイル・サラーム村、アンム・シャルシューフ村郊外、ヒムス市ワアル地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線、ウンム・クラー旅団、ダマスカスの兵、ウマル軍団などがアルバイン市、ハラスター市、カーブーン区(ダマスカス県)の間に位置する空文情報部治安局に対して攻撃を行い、軍が同地一帯を砲撃、応戦した。

戦闘ではヌスラ戦線が自爆攻撃を行ったという。

一方、SANA(10月1日付)によると、アルバイン市、ハラスター市、シャイフーニーヤ、アッブ農場、アーリヤ農場、タッル・クルディー郊外、アイン・タルマー渓谷、ドゥッハーニーヤ街、ザブディーン村、ダーライヤー市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がイフスィム村を「樽爆弾」で空爆し、3人が死亡した。

一方、SANA(10月1日付)によると、シュグル村、カフルナジュド村、カフルラーター村、アルバイーン山、ナフラ村、ラーミー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市郊外で、人民防衛隊とダーイシュが交戦し、人民防衛隊戦闘員9人、ダーイシュ戦闘員1人が死亡した。

また、アイン・アラブ市西部のミーナース村で、ダーイシュ(イスラーム国)が、女性3人、シリア人戦闘員4人の併せて7人をダーイシュに反抗したとのかどで斬首した。

一方、アレッポ市シャイフ・ファーリス地区、サーフール地区では、シリア軍が「樽爆弾」で空爆し、子供1人、女性1人を含む7人が死亡した。

他方、クッルナー・シュラカー(10月2日付)によると、アレッポ市ムハンディスィーン地区で、ハズム運動司令官のウマル・ムーサー氏が爆殺された。

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ハマー県では、マサール・プレス(10月1日付)によると、シリア軍がムーリク市近郊のマサースィナ村を制圧した。

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ラタキア県では、SANA(10月1日付)によると、シリア軍がアイン・ジャウザ村、ルワイサト・ジャーウール村で反体制武装集団と交戦の末、外国人戦闘員を殲滅し、同地を制圧した。

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ダマスカス県では、SANA(10月1日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(10月1日付)によると、ブスラー・シャーム市、マアスラ村周辺、フラーク市、ヤードゥーダ村南東部、ダイル・アダス村、カフル・ナースィジュ村、タッル・アラーキーヤ、アンタル丘、アトマーン村・タファス市街道、シャイフ・マスキーン市、ヌアイマ村、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(10月1日付)によると、マスハラ村、西サムダーニーヤ村、ウンム・バーディナ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(10月1日付)によると、ダイル・ザウル市、ナズラト・ラディーサート地区、タカーヤー通り、フジャイジャト・サクル通りで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, October 1, 2014、AP, October 1, 2014、ARA News, October 1, 2014、Champress, October 1, 2014、al-Hayat, October 2, 2014、Kull-na Shuraka’, October 1, 2014、October 2, 2014、al-Mada Press, October 1, 2014、Masar Press Agency, October 1, 2014、Naharnet, October 1, 2014、NNA, October 1, 2014、Reuters, October 1, 2014、SANA, October 1, 2014、UPI, October 1, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:シリア国民連合が「暫定」政府の保健「暫定」大臣を解任(2014年10月1日)

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、イドリブ県での麻疹予防接種で子供5人が死亡した事件(2014年9月半ば)に関して、アドナーン・ハズーリー暫定内閣保健大臣(暫定大臣)を解任すると発表した。

また、シリア革命反体制勢力国民連立は、スハイル・アタースィー支援調整ユニット長(ACU)、保健省幹部職員15人も解職した。

AFP, October 1, 2014、AP, October 1, 2014、ARA News, October 1, 2014、Champress, October 1, 2014、al-Hayat, October 2, 2014、Kull-na Shuraka’, October 1, 2014、October 2, 2014、al-Mada Press, October 1, 2014、Naharnet, October 1, 2014、NNA, October 1, 2014、Reuters, October 1, 2014、SANA, October 1, 2014、UPI, October 1, 2014などをもとに作成。

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米軍などによるシリア爆撃:アイン・アラブ一帯爆撃(2014年9月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団と地元調整委員会によると、米軍など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)が接近するアイン・アラブ市東部および南部郊外を空爆した(ただし米中央軍による発表なし)。

ARA News(9月30日付)によると、この空爆でダーイシュのアミールの一人ウスマーン・サーリフ・シュアイビー氏が死亡した。

AFP, September 30, 2014、AP, September 30, 2014、ARA News, September 30, 2014、Champress, September 30, 2014、al-Hayat, October 1, 2014、Kull-na Shuraka’, September 30, 2014、al-Mada Press, September 30, 2014、Naharnet, September 30, 2014、NNA, September 30, 2014、Reuters, September 30, 2014、SANA, September 30, 2014、UPI, September 30, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:民主統一党党首、トルコによるクルド人への武器供与阻止を非難(2014年9月30日)

西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党のサーリム・ムスリム共同党首は、ロイター通信(9月29日付)に、ダーイシュ(イスラーム国)を撃退するために武器支援が必要と述べるとともに、さもなくば、アイン・アラブ市でダーイシュが虐殺に及ぶと警鐘を鳴らした。

ムスリム共同党首は「戦車や迫撃砲に対抗する人々に武器を供与することを、支援可能なあらゆる人に求めているが、誰も何もしない。多くの人々が死んでしまうだろう…。欧州、米国にメッセージを送ったが、障害があるように思う…。トルコなど一部の国が、これ(武器支援)を阻止している。なぜならこれらの国は、クルド人が自衛のための力を得ることを望んでいないからだ」と述べた。

また「(アイン・アラブ市一帯で)激しい戦闘が行われている。クルド人戦闘員は虐殺を回避するため、持てるすべてをもって自衛を行っている…。しかし、ダーイシュが市内に入れば、すべてを破壊し、人々を虐殺するだろう」と付言した。

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アイン・アラブ市で活動するシリア・クルド国民評議会(シリア革命反体制勢力国民連立)は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)と戦うための民兵を組織すると発表した。

ARA News(9月30日付)が伝えた。

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クッルナー・シュラカー(9月30日付)によると、アレッポ県南部、イドリブ県南東部、ハマー県北東部の部族長(ハッダーディーン部族、マワーリー部族)が共同声明を出し、「スンナの民部族軍事連合」の名で民兵を統合し、イスラーム法の遵守とアサド政権に対する武装闘争を行うと発表した。

AFP, September 30, 2014、AP, September 30, 2014、ARA News, September 30, 2014、Champress, September 30, 2014、al-Hayat, October 1, 2014、Kull-na Shuraka’, September 30, 2014、al-Mada Press, September 30, 2014、Naharnet, September 30, 2014、NNA, September 30, 2014、Reuters, September 30, 2014、SANA, September 30, 2014、UPI, September 30, 2014などをもとに作成。

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米軍などによるシリア爆撃:4県を爆撃(2014年9月29日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合が、ラッカ市各所、タッル・アブヤド市近郊のアイン・アルース学校などのダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

複数の地元筋によると、この空爆でラッカ市に停電が発生した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されているマンビジュ市の穀物庫を空爆し、ダーイシュ戦闘員だけでなく、民間人も死亡した模様。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されているヒシャーム村近郊のCONOCOガス工場を空爆した。

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合が、ハサカ市郊外(ARA News(9月29日付)によると、対イラク国境のハムダーン村など)を空爆した。

AFP, September 29, 2014、AP, September 29, 2014、ARA News, September 29, 2014、Champress, September 29, 2014、al-Hayat, September 30, 2014、Kull-na Shuraka’, September 29, 2014、al-Mada Press, September 29, 2014、Naharnet, September 29, 2014、NNA, September 29, 2014、Reuters, September 29, 2014、SANA, September 29, 2014、UPI, September 29, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:ダーイシュがアイン・アラブ5キロの地点まで進軍(2014年9月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・アラブ市南部・南東部5キロの地点まで進軍し、同市に迫撃砲を撃ち、住民5人が死傷した。

またアイン・アラブ市郊外では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュが交戦し、双方に57人の死者が出た。

なお、ダーイシュの進軍を受け、トルコ軍の戦車、装甲車約40輌がアイン・アラブ市北部の丘陵地帯(トルコ領内)に展開した。

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ラッカ県では、ARA News(9月29日付)によると、タッル・アブヤド市郊外のアイン・イーサー市で、ダーイシュ(イスラーム国)がクルド人住民約100人を拘束した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(9月29日付)によると、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区、タカーヤー通り、ムーハサン市およびその周辺で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団などによると、ドゥーマー市で、ウンマ軍司令官の車に仕掛けられた爆弾2発が爆発し、司令官護衛のアブー・マフムード・シャイフ・バクリー氏が負傷した。

Kull-na Shuraka', September 29, 2014
Kull-na Shuraka’, September 29, 2014

またタッル・クルディー町およびドゥーマー市周辺で、シリア軍がジハード主義武装集団と交戦し、シリア軍兵士2人が死亡した。

また両者は、ハーン・シャイフ・キャンプ近郊、ドゥッハーニーヤ町一帯で、シリア軍はシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、同地を砲撃、線党員複数が死亡した。

一方、SANA(9月29日付)によると、シリア軍が反体制武装集団との戦闘の末、タッル・サワーン町およびその周辺の工場、農園一帯を制圧した。

またシリア軍は、タッル・クルディー町郊外、アイン・タルマー渓谷、ザマーニーヤ村、カースィミーヤ町、ビラーリーヤ村、ドゥーマー市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区でシリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(9月29日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ハーッラ市北西部、西ガーリヤ村一帯をシリア軍が砲撃した。

一方、SANA(9月29日付)によると、ダーイル町、ヌアイマ村、タファス市、ヤードゥーダ村にある「自由シリア軍」やハウラーン・ファッルージャ旅団の拠点などに対して、シャームの民のヌスラ戦線が爆弾を仕掛けた車を突入させ、多数の戦闘員、住民が死傷した。

ダイル・アダス村、ティースィヤー村、ダルアー市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区一帯をシリア軍が砲撃した。

一方、SANA(9月29日付)によると、ラスタン市、ウンム・リーシュ村、ドゥワイビーヤ村、ガジャル村、ブルジュ・カーイー村、アブー・サナースィル、ジャッブーリーン村、ウンム・シャルシューフ村、ガントゥー市、シャーイル山(ハマー県)西部一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ラターミナ町、サイヤード村をシリア軍が空爆した。

一方、SANA(9月29日付)によると、ムーリク市、ラターミナ町、カフルズィーター市一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区の空文情報部近くで、シリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー戦闘員が、アンサール・ディーン戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

アンサール・ディーン戦線は、ムハージリーン・ワ・アンサール軍、シャームの暁イスラーム運動、シャーム・イスラーム運動、ハドラー大隊などからなる。

一方、SANA(9月29日付)によると、ハーン・アサル村、ダイル・ハーフィル市、アウラム・クブラー町、アルド・マッラーフ地区、アレッポ市ハナーヌー地区、旧市街、ライラムーン地区、ザフラト・シャルファ地区、サラーフッディーン地区、アアザミーヤ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市、タマーニア町、タフタナーズ市、マアッラトミスリーン市、フバイト村、ジャルジャナーズ町、タルマナス町、シャイフ・ムスタファー村一帯を空爆し、子供2人を含む8人が死亡した。

一方、SANA(9月29日付)によると、マアッラトミスリーン市、マアッラト・ヌウマーン市、カフルラーター村、フバイト村、ヒーラ村、クーリーン村、タマーニア町、ハーン・シャイフーン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、バッタール旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 29, 2014、AP, September 29, 2014、ARA News, September 29, 2014、Champress, September 29, 2014、al-Hayat, September 30, 2014、Kull-na Shuraka’, September 29, 2014、al-Mada Press, September 29, 2014、Naharnet, September 29, 2014、NNA, September 29, 2014、Reuters, September 29, 2014、SANA, September 29, 2014、UPI, September 29, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:ヌスラ戦線指導者ジャウラーニー氏の音声声明(2014年9月28日追記)

シャームの民のヌスラ戦線の指導者アブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏によるとされる音声声明(http://www.youtube.com/watch?v=IJIl9zCb7IM)がユーチューブにアップされ、米国など有志連合によるシリア空爆に関して、「アフガニスタン、イラク、ソマリア、9・11から教訓を得ねばならない」と警告した。

ジャウラーニー氏は声明で、米国など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)だけでなくヌスラ戦線の拠点を攻撃したことで「都市内に戦争(の場)を移動させようとしている」と非難した。

また「ダーイシュがシリアへの同盟国(米国など)の干渉の根拠を与えてしまった」としたうえで、ダーイシュと戦う反体制勢力に対して「同盟軍の攻撃に参加しない」よう呼びかけた。

さらに「米国は、シリア革命当初から、そしてイスラームのジハードの旗が掲げられた当初から、革命運動を無に帰そうとして、ヌスラ戦線がアル=カーイダに属していることを発表する前に戦線をテロ組織リストに加え、西欧のアジェンダを実行するため、シリア革命反体制勢力国民連立の面々をシャームの民の支配者に任命した」と批判した。

そのうえで「ムジャーヒディーンとの戦争を避ける唯一の方法は、この地域から手を引き、ユダヤ人を支援・保護することを止めることだ」と主張した。

一方、レバノン情勢に関しては、レバノンのスンナ派に向けて「子息がレバノン軍に従軍することを阻止し、彼らをムジャーヒディーンに参加させよ。なぜならレバノン軍はヒズブッラーの覇権のもとにあるからだ」と述べた。

Kull-na Shuraka’, September 29, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:オバマ米大統領「我々はアサドの支配下にあるシリアを安定させることはない」(2014年9月28日追記)

バラク・オバマ米大統領はCBS(9月28日付)のインタビューに応じ、「我々はアサドの支配下にあるシリアを安定させることはない」と述べる一方、シリアとイラクでのダーイシュ(イスラーム国)の勢力拡大に関して「シリアで起きていたことを過小評価したと思う」と認めた。

オバマ米大統領はシリア情勢に関して次のように述べた。

「シリアはより困難だ。なぜなら米国には現地に有力な同盟者がいないからだ。アサド政権はISISと戦っているが、米国は、国民に対して恐るべき犯罪を行ったアサドを、ヌスラ戦線やいわゆるホラサンとともに…退陣させたいと思っている。同盟国はサウジアラビアで穏健なシリア人戦闘員5,000人を教練しようとしている」。

(穏健な反体制派はいるのかとの質問に対して)「いる。しかし現在、多くの領域を支配していない。ISILとアサド政権の間で板挟みになっている」。

(シリア空爆がアサド政権を利するとの記者のコメントに対して)「分かっている…。我々はアサドの支配下にあるシリアを安定させることはない。シリア国内のスンナ派地域はアサドが残虐行為を行っていると見ている。世界はそう見ている」。

CBS, September 29, 2014
CBS, September 29, 2014

CBS, September 28, 2014をもとに作成。

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諸外国の動き:サウジアラビアがシリア人活動家をトルコに強制送還(2014年9月28日)

自由シリア軍イドリブ軍事評議会のアフィーフ・スライマーン大佐は、アラビー・ジャディード(9月28日付)に対して、トルコで活動する複数の活動家がサウジアラビアのアブドゥルアズィーズ空港に到着直後に当局に拘束、パスポートを没収され、トルコに強制送還されていると述べた。

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スーザン・ライス国家安全保障問題担当大統領補佐官は、シリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ議長と会談した。

ホワイト・ハウスが発表した声明によると、会談では、ダーイシュ(イスラーム国)殲滅に向けた米軍などによる空爆、「穏健な反体制派」への支援などについて、意見が交わされた。

AFP, September 28, 2014、AP, September 28, 2014、ARA News, September 28, 2014、al-‘Arabi al-Jadid, September 28, 2014、Champress, September 28, 2014、al-Hayat, September 29, 2014、Kull-na Shuraka’, September 28, 2014、al-Mada Press, September 28, 2014、Naharnet, September 28, 2014、NNA, September 28, 2014、Reuters, September 28, 2014、SANA, September 28, 2014、UPI, September 28, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き:ハリーリー元首相がシリア国民連合を批判(2014年9月28日)

ムスタクバル潮流代表のサアド・ハリーリー元首相は、レバノン軍によるシリア人避難民への処遇を批判する書簡を国連安保理宛に提出したシリア革命反体制勢力国民連立の対応に関して、「連立は避難民の人権を擁護する権利があるかもしれないが、避難民や反乱軍に関心を示すなら…、8月にイスラーム主義者に拉致されたレバノン軍兵士や治安部隊隊員の釈放を求めるべきだ」と批判した。

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「オメガ・チーム」を名乗る若者グループが、ベイルート県内にあるジャズィーラ・チャンネルの支局で、座り込みのデモを行い、ツイッターを通じてレバノン軍を侮辱した同チャンネルの名物アナウンサーのファイサル・カースィム氏の解任を求めた。

AFP, September 28, 2014、AP, September 28, 2014、ARA News, September 28, 2014、Champress, September 28, 2014、al-Hayat, September 29, 2014、Kull-na Shuraka’, September 28, 2014、al-Mada Press, September 28, 2014、Naharnet, September 28, 2014、NNA, September 28, 2014、Reuters, September 28, 2014、SANA, September 28, 2014、UPI, September 28, 2014などをもとに作成。

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米軍などによるシリア爆撃:トルコ国境近くでダーイシュ製油所を爆撃(2014年9月28日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合に所属する戦闘機が、トルコ国境に面するタッル・アブヤド市(ダーイシュ(イスラーム国)の拠点)郊外にある自家製の石油精製所1カ所を含む4カ所を空爆した。

米軍などはまた、ラッカ市郊外のプラスティック工場、ラッカ市裁判所近くに対しても空爆を行い、民間人1人が死亡した。

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SITE(9月28日付)は、ツイッターなどでの活動家らの書き込みから、ホラサンの幹部、ムフスィン・ファドリー氏、アブー・ユースフ・トゥルキー氏が米軍など有志連合のシリア空爆で死亡したと思われると伝えた。

AFP, September 28, 2014、AP, September 28, 2014、ARA News, September 28, 2014、Champress, September 28, 2014、al-Hayat, September 29, 2014、Kull-na Shuraka’, September 28, 2014、al-Mada Press, September 28, 2014、Naharnet, September 28, 2014、NNA, September 28, 2014、Reuters, September 28, 2014、SANA, September 28, 2014、SITE, September 28, 2014、UPI, September 28, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:ダルアーの戦闘員数十人がダーイシュに合流(2014年9月28日)

ARA News(9月28日付)は、ダルアー県で活動していた反体制武装集団メンバー数十人が同県を離れ、シリア北部やイラクで戦うダーイシュ(イスラーム国)に加わった、と報じた。

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アジュナード・シャーム・イスラーム連合は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)との同盟を行わないとの一部報道を否定、この手の報道、書き込みが、イスラーム戦線およびアジュナード・シャーム・イスラーム連合の意見を代弁していないと強調した。

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シャーム自由人イスラーム運動幹部のアッラーム・アッブード氏がトルコの病院で死亡した。

アッブード氏はイドリブ県でのシャーム自由人イスラーム運動幹部を標的とした爆発で重傷を負い、トルコに搬送されていた。

クッルナー・シュラカー(9月27日付)が伝えた。

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『ハヤート』(9月29日付)は、複数の反体制筋の話として、アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー氏(シリア革命反体制勢力国民連立前議長)が、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)と戦うため、すべての「穏健な武装集団」が参加する防衛評議会の設置をめざし、活動している、と報じた。

AFP, September 28, 2014、AP, September 28, 2014、ARA News, September 28, 2014、Champress, September 28, 2014、al-Hayat, September 29, 2014、Kull-na Shuraka’, September 28, 2014、al-Mada Press, September 28, 2014、Naharnet, September 28, 2014、NNA, September 28, 2014、Reuters, September 28, 2014、SANA, September 28, 2014、UPI, September 28, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き:「自由シリア軍」が人質解放の仲介を準備(2014年9月27日)

ムスタクバル潮流のジャマール・ジャッラーフ議員は、ムスタクバル・テレビ(9月27日付)で、「自由シリア軍」が、拘束中のレバノン軍兵士・内務治安軍総局隊員の解放のため、シャームの民のヌスラ戦線との交渉を仲介しようとしていると述べた。

ただし、実際の交渉はまだ行われていないという。

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ナハールネット(9月27日付)は、シャームの民のヌスラ戦線が、拘束中のレバノン軍兵士・内務治安軍総局隊員の解放をめぐる交渉に関して、「ヒズブッラーが交渉を妨害することをレバノン当局が黙認している」と非難するビデオ声明を出した、と伝えた。

AFP, September 27, 2014、AP, September 27, 2014、ARA News, September 27, 2014、Champress, September 27, 2014、al-Hayat, September 28, 2014、Kull-na Shuraka’, September 27, 2014、al-Mada Press, September 27, 2014、al-Mustaqbal TV, September 27, 2014、Naharnet, September 27, 2014、NNA, September 27, 2014、Reuters, September 27, 2014、SANA, September 27, 2014、UPI, September 27, 2014などをもとに作成。

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米軍などによるシリア爆撃:アイン・アラブ郊外、ラッカ、ヒムスを爆撃(2014年9月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合に所属すると思われる戦闘機が、アイン・アラブ市南東部のスィー・タラブ村にあるダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市およびその周辺で、米軍など有志連合に所属する戦闘機の空爆によるものと思われる爆発が31回起こった。

これに関して、ARA News(9月27日付)は、未明に行われた空爆が、ラッカ市内のダーイシュ拠点に対して15回にわたって行われた他、前哨基地、第17師団基地、マカッス検問所、タブカ航空基地なども標的となったと伝えた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合に所属すると思われる戦闘機が、タドムル市当方のハマード砂漠地帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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ハサカ県では、ARA News(9月28日付)によると、米軍など有志連合が、シャダーディー市、マルカダ市、フール市などのダーイシュ拠点、ハートゥーニーヤ村の教練キャンプを空爆した。

AFP, September 27, 2014、AP, September 27, 2014、ARA News, September 27, 2014、September 28, 2014、Champress, September 27, 2014、al-Hayat, September 28, 2014、Kull-na Shuraka’, September 27, 2014、al-Mada Press, September 27, 2014、Naharnet, September 27, 2014、NNA, September 27, 2014、Reuters, September 27, 2014、SANA, September 27, 2014、UPI, September 27, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:ヌスラ戦線がアラブ諸国への報復を宣言(2014年9月27日)

シャームの民のヌスラ戦線のアブー・フィラース・スーリー報道官はビデオ声明(https://www.youtube.com/watch?v=gBkK0T5NutE)を出し、米国など有志連合によるシリア空爆がダーイシュ(イスラーム国)だけでなくヌスラ戦線も標的としていることに関して「これはヌスラ戦線に対する戦争ではない。イスラームに対する戦争だ」と主張した。

アブー・フィラース報道官は「牧畜国が指導するシオニスト・ペトロスタン同盟による悪の枢軸がシャームのくにぐにへの攻撃を行った」と述べ、米国、アラブ諸国、そしてイスラエルを非難したうえで、シリア空爆に参加しているサウジアラビアなどアラブ諸国が「恥ずべき行為を行った。これによって世界中のジハード武装勢力がこれらの国を攻撃リストに加えるになろう」と脅迫し、「我々は長い戦争のなかにいる。この戦争は数ヶ月、数年では終わらない。我々は数十年に続くであろう戦争のなかにある」と付言した。

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クッルナー・シュラカー(9月27日付)によると、アレッポ県アイン・アラブ市で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と自由シリア軍タフルール旅団が、ダーイシュ(イスラーム国)に対抗するための合同作戦司令室を設置した。

Kull-na Shuraka', September 27, 2014
Kull-na Shuraka’, September 27, 2014

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シリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ議長は国連総会で演説し、アサド政権が「シリアにおけるテロを作り出した」と非難、「地域におけるテロ撲滅は、アサド政権打倒と切り離せない」と主張した。

AFP, September 27, 2014、AP, September 27, 2014、ARA News, September 27, 2014、September 28, 2014、Champress, September 27, 2014、al-Hayat, September 28, 2014、Kull-na Shuraka’, September 27, 2014、September 28, 2014、al-Mada Press, September 27, 2014、Naharnet, September 27, 2014、NNA, September 27, 2014、Reuters, September 27, 2014、SANA, September 27, 2014、UPI, September 27, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き:人質釈放に向けてシリア人が仲介(2014年9月26日)

LBCI(9月26日付)は、シャームの民のヌスラ戦線が拘束中のレバノン軍・内務治安軍総局の解放をめぐって、「シリア人どうしの交渉」が行われていると報じ、ヌスラ戦線以外の武装集団が仲介にあたっていることを明らかにした。

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NNA(9月26日付)によると、レバノン山地県ジュベイル市で内務治安軍総局がレバノン人2人とシリア人1人をテロ未遂容疑で逮捕した。

AFP, September 26, 2014、AP, September 26, 2014、ARA News, September 26, 2014、Champress, September 26, 2014、al-Hayat, September 27, 2014、Kull-na Shuraka’, September 26, 2014、LBCI, September 26, 2014、al-Mada Press, September 26, 2014、Naharnet, September 26, 2014、NNA, September 26, 2014、Reuters, September 26, 2014、SANA, September 26, 2014、UPI, September 26, 2014などをもとに作成。

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