シャーム解放機構がイドリブ県ザーウィヤ山地方のカンスフラ近郊でシリア軍のドローン1機を撃墜(2023年9月28日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がザーウィヤ山地方のカンスフラ近郊でシリア軍の無人航空機(ドローン)1機を撃墜した。

一方、シリア軍は、カンスフラ村一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊のトゥーハール村を砲撃した。

AFP, September 28, 2023、ANHA, September 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2023、‘Inab Baladi, September 28, 2023、Reuters, September 28, 2023、SANA, September 28, 2023、SOHR, September 28, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を9件、55キロ地帯への侵犯を11件確認したと発表(2023年9月28日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に9件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)で、タイフーン戦闘機2機、ラファール戦闘機2機、MQ-1C無人航空機2機による領空侵犯を11件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月28日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 28, 2023をもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは27日にイドリブ県とハマー県にある「テロリスト」のドローン製造工場、保管施設、地下シェルターを攻撃したと発表(2023年9月28日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、ロシア軍がイドリブ県にある「テロリスト」の無人航空機(ドローン)製造工場、保管施設、地下シェルターを攻撃したと発表した。

クリット副センター長は以下の通り述べた。

ロシア航空宇宙軍は9月27日、武装集団がシリア軍の陣地や民間人を攻撃するために使用するドローンの生産工場、保管施設、そしてテロリストの地下シェルターなど、イドリブ県のハルーバ村と(ハマー県の)アンカーウィー村にあるテロ標的を攻撃した。

RIAノーヴォスチ通信(9月28日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 28, 2023をもとに作成。

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国連安保理でシリア情勢への対応を協議するための会合開催:9月19日に再開された越境(クロスボーダー)人道支援で貨物車輌65輌がシリアに物資を輸送(2023年9月27日)

国連安保理でシリア情勢への対応を協議するための会合が開かれた。

会合では、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表が、スワイダー市で続く抗議デモなどシリアの現状について言及、同国経済が「自由落下」していると警鐘を鳴らした。

一方、エデム・ウォソルヌ人道問題調整局運営・権利擁護担当官は、国連安保理決議第2672号の失効に伴う越境(クロスボーダー)人道支援の終了後の状況について説明、9月19日にイドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所経由での支援再開以降、貨物車輌65輌が医療物資、食料物資などをシリアに輸送したとしつつ、シリアへの支援が2023年のシリアへの人道対応計画が定めた予算の30%にも達していないと警鐘を鳴らした。

米国のリンダ・トマス=グリーンフィールド国連大使は、シリア政府には人道支援を操作してきた歴史があると主張、米主導の有志連合が違法に占領するヒムス県のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプへの国連の立ち入りを拒否してきたと避難、測定可能な解決策に向けて具体的な進展が見られるまで、シリアへの制裁を継続すると表明した。

ロシアのドミトリー・ポリャンスキー国連大使は、バーブ・ハワー国境通行所が2024年3月13日までは開放されるだろうとしたうえで、シリアの一部地域における情勢不安が米政府とその同盟国の外部介入によるものだと非難した。

また、米国がシリアで原油を略奪し、シリアの石油部門に推定1152億米ドルの損失をもたらしたと指弾した。 バッサーム・サッバーグ外務在外居住者副大臣は、米国による違法且つ不当な部隊駐留と「分離主義民兵」への支援を非難、理事会に対して、石油部門の損失に対する責任を負って、米国に賠償を支払わせる義務があることを保証するよう求めた。

また、米国とEUがシリアに課ししている経済制裁と一方的な強圧措置について、シリア国民に貧困をもたらし、未曾有の経済的・人道的苦痛を与えていると非難した。

その一方、国連主導による対話プロセスに向けたペデルセン氏の調整を引き続き支援しており、その努力によって制憲委員会の会合ができるだけ早く再開されることを期待していると付言した。

AFP, September 28, 2023、ANHA, September 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2023、‘Inab Baladi, September 28, 2023、Reuters, September 28, 2023、SANA, September 28, 2023、SOHR, September 28, 2023などをもとに作成。

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米主導の有志連合に所属するレバント統合特殊作戦統合任務部隊は、ダイル・ザウル県で発生したダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族の蜂起に関して、シリア民主軍を支援すると改めて表明(2023年9月27日)

米主導の有志連合に所属するレバント統合特殊作戦統合任務部隊(Combined Special Operations Joint Task Force-Levant)はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/SOJTF_LEVANT/)を通じて声明を出し、8月末から9月初めにかけてダイル・ザウル県で発生したダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族の蜂起に関して、「地元の指導者が悪意のある勢力の影響に抵抗することが不可欠だ」で、こうした勢力が「重大な結果」をもたらし、ダーイシュ(イスラーム国)の再興以外に資さないとしたうえで、「協力部隊」(人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍)を支援すると改めて表明した。

AFP, September 28, 2023、ANHA, September 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2023、‘Inab Baladi, September 28, 2023、Reuters, September 28, 2023、SANA, September 28, 2023、SOHR, September 28, 2023などをもとに作成。

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『ガーディアン』:ウクライナはG7各国に対して、イラン、シリア、そしてロシアのドローン生産拠点の攻撃を要請(2023年9月27日)

英日刊紙『ガーディアン』(9月27日付)は、ウクライナ政府が8月にG7各国に対して、イラン、シリア、そしてロシアの無人航空機(ドローン)の生産拠点を攻撃するための長距離ミサイルの配備を要請していた、と伝えた。

ウクライナ政府が8月にG7各国に提出した47ページの文書では、過去3カ月間に、国、スイス、オランダ、ドイツ、カナダ、日本、ポーランドといった西側諸国の技術を搭載したドローンを使用した爆撃が600件以上あったとしたうえで、イランがシリアの施設などを利用して生産を多角化していると指摘、西側同盟諸国に対して、「イラン、シリアにあるドローンの生産工場、およびロシア連邦内の潜在的な生産拠点へのミサイル攻撃」を提案、「同盟国が必要な破壊手段を提供すれば、ウクライナ国防軍によってこれが実行される可能性がある」と付言している。

AFP, September 27, 2023、ANHA, September 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2023、The Guardian, September 27, 2023、‘Inab Baladi, September 27, 2023、Reuters, September 27, 2023、SANA, September 27, 2023、SOHR, September 27, 2023などをもとに作成。

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ゴールドリッチ米国務次官補がドゥルーズ派トップのヒクマト・ヒジュリー師と会談し、スワイダー市での抗議デモへの支持を表明(2023年9月27日)

駐シリア米国大使館はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/USEmbassySyria/)で、イーサン・A・ゴールドリッチ米国務次官補がドゥルーズ派のシャイフ・アクルのトップ(精神機構(シャイフ・アクル府)議長)を務めるヒクマト・ヒジュリー師と話し、スワイダー県スワイダー市のサイル広場で続けられている抗議デモへの支持を表明したと発表した。

米大使館が発信したポストの内容は以下の通り。

ゴールドリッチ国務次官補は、スワイダー市での平和的抗議活動を含むシリア人の表現の自由を支持すると改めて表明したとを改めて表明した。我々わ、公正で統合的なシリアと、国連安保理決議第2254号に合致した政治的解決を改めて主唱する。

AFP, September 27, 2023、ANHA, September 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2023、‘Inab Baladi, September 27, 2023、Reuters, September 27, 2023、SANA, September 27, 2023、SOHR, September 27, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県、ラッカ県、ハサカ県を砲撃、住民1人が死亡、シリア軍兵士複数が負傷(2023年9月27日)

アレッポ県では、ANHA(9月27日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャワーリガ村一帯、バイルーニーヤ村一帯を砲撃、これによりシリア軍兵士4人(シリア人権監視団によると、2人)が負傷した。

これに対して、シリア軍もトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市バーブ市一帯を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(9月27日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のハドリヤート村を砲撃、これにより住民1人が死亡、2人が負傷した。

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ハサカ県では、ANHA(9月27日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の支配下にあるタッル・タムル町近郊のダルダーラ村を砲撃した。

AFP, September 27, 2023、ANHA, September 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2023、‘Inab Baladi, September 27, 2023、Reuters, September 27, 2023、SANA, September 27, 2023、SOHR, September 27, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県とハマー県を爆撃(2023年9月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるハルーバ村一帯を爆撃した。

また、シリア軍はアーフィス村一帯を砲撃、これにより住民3人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるアンカーウィー村を爆撃した。

イドリブ県とハマー県に対するロシア軍の爆撃は3回に及んだ。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、空軍情報部のパトロール部隊がムサイフラ町と東ガーリヤ町を結ぶ街道で若い男性2人に発砲、1人を殺害、1人を負傷させた後に逮捕した。

AFP, September 27, 2023、ANHA, September 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2023、‘Inab Baladi, September 27, 2023、Reuters, September 27, 2023、SANA, September 27, 2023、SOHR, September 27, 2023などをもとに作成。

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ハサカ県タッル・タムル町近郊のウンム・ハイル村入口に設置されている検問所に配置されているシリア軍部隊が、同地を通過しようとした米軍の車輌4輌からなる車列の通行を阻止(2023年9月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のウンム・ハイル村入口に設置されている検問所に配置されているシリア軍部隊が、同地を通過しようとした米軍の車輌4輌からなる車列の通行を阻止、これを退却させた。

車列はヘリコプター2機の護衛を受けていた。

AFP, September 27, 2023、ANHA, September 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2023、‘Inab Baladi, September 27, 2023、Reuters, September 27, 2023、SANA, September 27, 2023、SOHR, September 27, 2023などをもとに作成。

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トルコのイェルリカヤ内務大臣:「6月初めから9月22日までの期間に4万2875人の不法移民を強制送還、滞在期限が切れた外国人10万5488人を帰国させた」(2023年9月27日)

トルコのアリ・イェルリカヤ内務大臣は、閣議後の記者会見で、今年の6月初めから9月22日までの期間に4万2875人の不法移民を強制送還するとともに、滞在期限が切れた外国人10万5488人を帰国させたと述べた。

また、この間、不法移民9万7363人を逮捕したとしたうえで、彼らが主にアフガニスタン、パキスタン、ウズベキスタンからの渡航者だったと明かした。

アナトリア通信(9月27日付)が伝えた。

AFP, September 27, 2023、Anadolu Ajansı, September 27, 2023、ANHA, September 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2023、‘Inab Baladi, September 27, 2023、Reuters, September 27, 2023、SANA, September 27, 2023、SOHR, September 27, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を9件、55キロ地帯への侵犯を10件確認したと発表(2023年9月27日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に9件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)で、F-16戦闘機3機、タイフーン戦闘機1機、MQ-1C無人航空機2機による領空侵犯を10件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月27日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 27, 2023をもとに作成。

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ヨルダン軍はシリアからヨルダン領内に違法に侵入しようとしたドローン2機を撃墜したと発表(2023年9月26日)

ヨルダン軍は声明を出し、国境警備隊がシリアからヨルダン領内に違法に侵入しようとした無人航空機(ドローン)2機を撃墜したと発表した。

撃墜された2機には麻薬の結晶粉末の入った袋が括りつけられていた。

AFP, September 27, 2023、ANHA, September 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2023、‘Inab Baladi, September 27, 2023、Reuters, September 27, 2023、SANA, September 27, 2023、SOHR, September 27, 2023などをもとに作成。

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アスマー大統領夫人が北京外国語大学を訪れ対話集会に出席、諸国民の愛国的文化が抹殺の試みに直面していると警鐘を鳴らす(2023年9月26日)

アスマー・アフラス大統領夫人は北京外国語大学を訪れ、同大学で開催された対話集会に出席、愛国的文化がさまざまな抹殺の試みに直面していると警鐘を鳴らした。

対話集会は、言語や、人道や文化にかかる国家間の関係を題材としたもので、教職員、学生、アラブ諸国など諸外国の大使らが出席するなかで行われた。








アスマー夫人と学生、教師らとの対話では、シリアと中国を、道徳、文化、人道、愛国といったレベルで結びつける共通の概念や原則、そしてこれらのレベルにおいて言語が架け橋の役割を果たしてきたことについて意見が交わされた。

また、シリアと中国を結びつけている関係、文化と芸術が人道に果たす役割、文化遺産とアイデンティティを保護することの責務、政治的課題、両国民をつなぐスポーツなどについても議論は及び、学生らからはシリアをより深く知ろうとする質問が寄せられた。

対話集会のなかで、アスマー夫人は以下の通り述べた。

https://youtu.be/stARk7itLGI

現在も人が暮らす史上最古の首都ダマスカスから、最古の文明の首都北京へ、世界初のアルファベット発祥の地シリアから、もっとも古く、もっとも多様な言語と方言の一つのくに中国へ。私は今日、あなた方とここにいます。私は感謝と誇りの気持ちでいっぱいです。皆さんが私にして下さったおもてなしに感謝します。また、私の母語で今日皆さんに話すことができること、そして皆さんの素晴らしい理解力を誇りに感じています。
北京にあるもっとも重要で、もっとも古い大学の一つでみなさんの前でアラビア語で話すことは、私たちを歴史的、そして文化的に結び付けてきた確固たる関係を反映しています。その関係は、数千年前にシルクロードのキャラバンが中国とシャームのくにぐにの間を旅して以来のものです。ですから、私たちが今日ここで、アラビア語の教授について深く、そして情熱をもって話す時、私たちは文法や単語の学習ではなく、太古の昔から私たちの二つの文明が共有してきた社会的・文化的多様性の一部をなす言語について話したいと思います。
疑う余地なく、私たちはみな、諸国民の愛国的な文化を抹殺しようとするさまざまな試みに直面しています。それは、さまざまな手段で行われますが、内容は同じです。それは、発展や近代化といったタイトルがつけられていますが、内容は、アイデンティティ、帰属(意識)を溶解させようとするものです。これを達成するための最大の武器が、諸国民の母語に打撃を与え、母語を守ろうとする人を遅れているとみなすことです。
言語を占領するという行為は、意識を占領する最短の方法です。そしてそれは、独自の決定を占領し、コミュニティを破壊し、そのアイデンティティや個性を消し去ります。私たちが今日目の当たりにしているハイブリッド言語という歪んだモデルは、ネオ・リベラリズムの一形態以外の何ものでもありません。セクシャリティを改ざん、ハイブリッド化することで第3のセクシャリティを創造するのと同じように、言語を改ざん、ハイブリッド化し、第3の種を創造しようとするものです。どちらの行為も、道徳的退廃から、人間の法性に反し、健全な家族観から逸脱した概念を押し付けようとするところまで、ネオ・リベラリズムの基礎、本質をなしています。
言語は、刷新や他者とのコミュニケーション、最新の科学や概念への対応なくして生きることはできません。言語とは人間に活力を与えます。人間は社会的な生物で、孤立して一人で成長することはありません。ですから、母語を誇りに思い、国民の文化遺産を守り、復活させようという呼びかけは、他文化から孤立しようとする呼びかけを意味しません。むしろ逆で、それは、一方の手で自らの起源を守り、もう一方の手で他者と知的および文化的にコミュニケーションすることを呼びかけるものです。諸国民に対して門戸を開き、自らと他者を尊敬することが人類の成長と幸福につながります。これが中国が10年前に立ち上げた一帯一路構想の本質なのです。
おそらく、中国が経験したことのなかでもっとも印象的なのは、中国とその国民が驚くべき技術的および科学的発展を達成するなかで、固有の文化・文明的な個性を守り続け、文化遺産を守り、言語とアイデンティティを維持していることでしょう。従属なき発展、溶解なき文明化、国民的尊厳を完全なかたちで伴った経済発展のモデルなのです。
ここに、みなさんの名門大学のアラビア語学科を含む学術・文化機関の役割があります。この演壇に立つ時、中国におけるアラビア語の精神的な父であるアブドゥッラフマン・ナージューン教授に敬意を表さずにはいられません。最古のアラブ科学学院であるダマスカスのアラビア語学院の拡充に向けた、その他の中国の有識者のみなさんの努力にも謝意を示さずにはいられません。そして、もちろんシリアの作家で詩人のサラーマ・ウバイド氏のことも忘れていません。彼は中国の優れた教授の方々や多くのシリアの文化人とともに、最初のアラビア語・中国語辞書を編纂したほか、多くのシリア文化人たちです。
自らの文化と人類の歴史を守り、自らのアイデンティティと言語を誇りとし、服従と従属を拒否する古からの国々は、数千年前から今日にいたるまで植民地主義者によって狙われてきました。私の国シリアもそうで、その存在、自決権を守り、自らの文化遺産を破壊から守り、誇りと信念を持ち続ける人々を守るために戦争を行い、今も戦っています。人々は、破壊されたものを再建し、焼かれたものを植え直し、現在がどれほど困難であっても、明るい未来を切望しています。
この科学的・文化的な場から、何百人もの外交官、大使、政治顧問が輩出されました。私たちは、国際社会において私たちに寄り添い、独立国に対して今も続けられている計略を阻止することに貢献してくれた中国にただただ感謝しています。
私の母語であるアラビア語に対する皆さんの愛情と、それを学ぼうとする情熱、そして今日、私たちがアラビア語でコミュニケーションできることに感謝します。言語は私たちの二つの文明を古くから結び付けてきた道です。この道は今日、発展と近代化を遂げる子供たちの明るい未来に向いています。しかし、原則や道徳において妥協することなく、言語はコミュニティに誇りと尊厳が与えます。疑う余地なく、中国とシリアは大いなる誇りと尊厳を担っています。

また、アスマー夫人は学生からの質問に対して次のように答えた。

中国において変わることがないのは、中国の人々の自国に対する誇りとアイデンティティを守ろうとする姿勢です…。中国にとって最大の特徴とは、急速な成長を遂げながらも、中国自身の原則や文化を棄てていないことです。

学生らはまた、シリアにおける女性や若者の役割、社会の成長が直面する課題、遺跡の破壊するテロの試み、遺跡保存の方法などについての質問を行い、両国の文化・知的交流の強化や、覇権主義、傲慢主義、利己主義を排除して社会を発展させるには、諸外国が力を合わせて主権を維持し、それぞれの原則を尊重し、他者の文化や個性を尊重することの必要を認識した。

アスマー夫人は以下の言葉で自らの発言を締めくくった。

中国で、原則や人道があるべき地位を回復させる新たな世界が幕を開けようとしています。

SANA(9月26日付)が伝えた。

AFP, September 26, 2023、ANHA, September 26, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2023、‘Inab Baladi, September 26, 2023、Reuters, September 26, 2023、SANA, September 26, 2023、SOHR, September 26, 2023などをもとに作成。

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トルコ当局がハサカ県ラアス・アイン国境通行所を通じてシリア難民20人を強制出国(2023年9月26日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ当局がラアス・アイン国境通行所を通じてシリア難民20人をトルコ領内からトルコ占領下の「平和の泉」地域に強制出国させた。

AFP, September 26, 2023、ANHA, September 26, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2023、‘Inab Baladi, September 26, 2023、Reuters, September 26, 2023、SANA, September 26, 2023、SOHR, September 26, 2023などをもとに作成。

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米主導の有志連合の貨物車輌など36輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2023年9月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など36輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入し、県内各所の米軍基地に向かった。

AFP, September 27, 2023、ANHA, September 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2023、‘Inab Baladi, September 27, 2023、Reuters, September 27, 2023、SANA, September 27, 2023、SOHR, September 27, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍、シリア国民軍とシリア民主軍がハサカ県北部で砲撃戦(2023年9月26日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のハドラーウィー村、アブドゥルハイ村を砲撃した。

これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属のタッル・タムル軍事評議会はバーブ・ハイル村を砲撃した。

AFP, September 26, 2023、ANHA, September 26, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2023、‘Inab Baladi, September 26, 2023、Reuters, September 26, 2023、SANA, September 26, 2023、SOHR, September 26, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を7件、55キロ地帯への侵犯を6件確認したと発表(2023年9月26日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に7件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)で、F-16戦闘機2機、MQ-1C無人航空機1機による領空侵犯を6件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月26日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 26, 2023をもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)は声明を出し、シリア北部でヘリコプターによる強襲を実施、ダーイシュのアブー・ハリール・ファドアーニー容疑者を拘束することに成功したと発表(2023年9月25日)

米中央軍(CENTCOM)は声明第20230925-01号を出し、9月23日、シリア北部でヘリコプターによる強襲を実施、ダーイシュ(イスラーム国)のアブー・ハリール・ファドアーニー容疑者を拘束することに成功したと発表した。

ファドアーニー容疑者は、シリアでの作戦・促進担当者で、同地のダーイシュのネットワーク全体に関係があると見られているという。

AFP, September 26, 2023、ANHA, September 26, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2023、‘Inab Baladi, September 26, 2023、Reuters, September 26, 2023、SANA, September 26, 2023、SOHR, September 26, 2023などをもとに作成。

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欧州議会議員で欧州緑の党のシリア問題の責任者のランゲンジーペン氏がドゥルーズ派トップのヒクマト・ヒジュリー師との電話会談でスワイダー市での抗議デモへの支持を表明(2023年9月25日)

スワイダー監視団(9月25日付)は、ドゥルーズ派の精神機構(シャイフ・アクル府)に近い複数筋の話として、ドゥルーズ派のシャイフ・アクルのトップの同機構議長を務めるヒクマト・ヒジュリー師が、欧州議会議員で欧州緑の党のシリア問題の責任者のカトリン・ランゲンジーペン氏(ドイツ人)と電話会談を行ったと伝えた。

40分に及ぶ会談で、ランゲンジーペン氏はシリア南部でのデモ参加者への支持を表明するとともに、ヒジュリー師個人とデモ参加者の安全に対する懸念を伝えた。

AFP, September 27, 2023、ANHA, September 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2023、‘Inab Baladi, September 27, 2023、Rasid al-Suwaida’, September 25, 2023、Reuters, September 27, 2023、SANA, September 27, 2023、SOHR, September 27, 2023などをもとに作成。

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中国を訪問中のアサド大統領は李強首相、趙立傑全人代常務委員長と会談:「今日のシリアがさらに「東に向かう」ことが、政治的、文化的、経済的な保証となる」(2023年9月25日)

中国を訪問中のアサド大統領は、首都北京で、同行している閣僚らとともに李強首相と会談し、今日のシリアがさらに「東に向かう」ことが、政治的、文化的、経済的な保証となり、それががシリア政策の原則であると述べた。







https://youtu.be/geNztuMZbZQ

 

会談でのアサド大統領の主な発言は以下の通り。

杭州での習近平国家主席との会談が成功したことを受けて、あなた方とお会いできて光栄です…。この会談での最大の成果は、両国戦略パートナーシップ関係構築を発表したことだった。
あなた方の政府が戦争中にシリアを全般的に支援してくれたこと、そして今年初めにシリアを地震が襲った際に個別に支援してくれたことに謝意を示したい。この支援は、人道的なものであれ、政治的なものであれ、国際社会における中国の先進的な姿勢によるもので、シリアの戦災を軽減し、テロ、一方的な再生への戦いを支えるうえで大きな影響力を持っていた。
中国は確実に国際社会において大きな役割を担っている。あなた方が言及してくれた友好や古くからの関係は、数千年、そして最近の数十年を通じて構築されたもので、両国間の大いなる信頼を築いてきた。なぜなら、それは共通の歴史、そしてより重要なこととして確固たる諸原則のもとに築かれているからです。この諸原則こそが、未来に向かうことを可能とする。今日の世界は変化を続けている。中国はこの世界の国際的均衡を再編するうえで重要な役割を担っている。我々は、中国が掲げるイニシアチブ、すなわちグローバル文明イニシアチブ゛、グローバル安全保障イニシアチブ、グローバル開発イニシアチブ、さらにはこれらのイニシアチブを実施面を担っている一帯一路構想を通じて、この関係(両国の戦略パートナーシップ関係)が築かれるものと確信している。我々は一帯一路構想を通じて、経済、文化分野での関係、さらには二国間関係を発展させることができる…。世界のほとんどの国が、西側諸国が武器としている米ドルに代えて、人民元を国際通貨として採用することを検討している。

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アサド大統領は続いて、全国人民代表大会の常務委員会の趙立傑委員長と会談し、力に依存する古い世界が道徳に依拠する新しい世界に移行しようとしているとしたうえで、この世界は、道徳に基づく政治や開発を追求し、世界にそのためのイニシアチブを提供している中国の役割のもとで生み出されるべきだと述べた。





会談でのアサド大統領の主な発言は以下の通り。

中国は世界的に大きな地位を占め、経済分野、技術分野、そしてもちろん今日果たしている政治的役割など、さまざまな分野で、重要な一歩を踏み出している。まず、中国の国民、そして国家機関が、シリア国民を飢餓に追い込もうとする経済封鎖、テロ支援、そしてそれに伴う破壊など、13年に及ぶ過酷な戦争においてシリアに寄り添ってくれたことに感謝したい。
中国は内政干渉を拒否し、諸外国の政策を尊重し、テロを撲滅しようとするというその政策に基づいて我々を支持してくれた。また経済、人道面でもシリア国民を支援し、封鎖の影響を軽減するために我々に寄り添ってくれた。
我々は現在、そして未来における中国の役割に期待している。シリア、そして世界の多くの国々が、グローバル文明イニシアチブ、グローバル安全保障イニシアチブ、グローバル開発イニシアチブという三つのイニシアチブを通じて明示されているこの役割に期待している。これらは、他者を犠牲にせずに利益を交わすことを意味するものだ。

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SANA(9月25日付)が伝えた。

 

AFP, September 25, 2023、ANHA, September 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2023、‘Inab Baladi, September 25, 2023、Reuters, September 25, 2023、SANA, September 25, 2023、SOHR, September 25, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構のドローンでの攻撃を受け、ロシア軍がハマー県、イドリブ県を爆撃(2023年9月25日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が保有すると見られる所属不明の航空機1機がシリア政府の支配下にあるスカイラビーヤ市近郊のジャラーブ村を爆撃、複数の負傷者が出た。

これに対して、ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるアンカーウィー村を複数回にわたって爆撃した。

一方、シャーム解放機構もシリア政府の支配下にあるジューリーン村一帯を砲撃とドローンで攻撃し、ドローンがナーウール・シャトハ村に投下したと見られる爆発物の爆発で、若い男性1人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がハマー県に対する爆撃を受けるかたちで、シャーム解放機構の支配下にあるハルーバ村一帯に対して3回の爆撃を実施した。

ハマー県とイドリブ県に対する爆撃は合計8回におよび、シャーム解放機構、新興のアル=カーイダ系組織の一つアンサール・タウヒード、中国新疆ウィグル自治区出身者からなるトルキスタン・イスラーム党の陣地などが標的となった。

シリア軍も、シャーム解放機構の支配下にあるジスル・シュグール市各所を砲撃し、子供2人と女性2人(うち妊婦1人)を含む7人が負傷した。

これに対して、シャーム解放機構はシリア政府の支配下にあるミラージャ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害、1人を負傷させた。

AFP, September 25, 2023、ANHA, September 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2023、‘Inab Baladi, September 25, 2023、Reuters, September 25, 2023、SANA, September 25, 2023、SOHR, September 25, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がハサカ県タッル・タムル町近郊を砲撃し、変電所が損害を受け、同町一帯で停電が発生(2023年9月25日)

ハサカ県では、ANHA(9月25日付)、SANA(9月25日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・タウィール村、タッル・アッターシュ村、ウンム・カイフ村、タッル・カラービート村を砲撃した。

ウンム・カイフ村一帯に対する砲撃で、66KWの変電所が損害を受け、タッル・タムル町一帯が停電となった。

SANA(9月26日付)によると、ハサカ県電力公社は26日に復旧作業を完了したと発表した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会がトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のサイヤード丘一帯に潜入、シリア国民軍と激しく交戦した。

この戦闘で、シリア国民軍の戦闘員3人が死亡、4人が負傷した。

一方、ANHA(9月25日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のザイワーン村、タッル・アナブ村を砲撃した。

AFP, September 25, 2023、ANHA, September 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2023、‘Inab Baladi, September 25, 2023、Reuters, September 25, 2023、SANA, September 25, 2023、September 26, 2023、SOHR, September 25, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領とアスマー夫人は杭州市近郊のモデル村を視察した後、北京に移動、在中シリア人と懇談(2023年9月24日)

アサド大統領とアスマー・アフラス大統領夫人は、杭州市近郊の農村地帯にあるモデル村の一つ小青村を訪れ、同地での農村開発の現状を視察した。

小青村滞在中、アサド大統領夫妻は、農業従事者や生産者らと言葉を交わし、農村開発などにおける彼らの成功体験などに耳を傾けた。





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続いて、アサド大統領夫妻は、空路で移動、北京国際空港に降り立った。

首都北京では、アサド大統領夫妻は、中国在住のシリア人らと懇談し、祖国、在外コミュニティの今後の役割、中国との関係強化にシリア人がどのように貢献すべきか、中国独自の発展の経験などについて意見を交わした。

アサド大統領は、在外シリア人コニュミティがシリアと世界の国々とを結ぶ人道、社会、思想の架け橋だと評したうえで、シリアとこれらの国々を結びつけるうえで重要な役割を担っていると述べた







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SANA(9月24日付)が伝えた。

AFP, September 24, 2023、ANHA, September 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2023、‘Inab Baladi, September 24, 2023、Reuters, September 24, 2023、SANA, September 24, 2023、SOHR, September 24, 2023などをもとに作成。

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サッバーグ外務在外居住者副大臣がニューヨークでグテーレス国連事務総長、スポリアリッチICRC総裁と相次いで会談(2023年9月24日)

第78回国連総会に出席するために米国のニューヨークを訪れているバッサーム・サッバーグ外務在外居住者副大臣は国連本部でアントニオ・グテーレス事務総長と会談した。

会談で両者は、シリア政府と国連の協力関係のありよう、シリアが直面する課題に対する見方について意見を交わした。

サッバーグ外務在外居住者副大臣は、米国とEUによる一方的制裁がシリアの経済や人道状況に深刻な影響を与えていると指摘する一方、イスラエルが繰り返すシリア領内への侵犯行為が地域全体を不安定化させているとして、警鐘を鳴らした。

また、2月6日に発生したトルコ・シリア大地震に関しては、緊急支援を呼びかけたグテーレス事務総長に謝意を示した。


サッバーグ外務在外居住者副大臣はまた、赤十字国際委員会(ICRC)のミリアナ・スポリアリッチ総裁とも個別に会談し、協力関係の強化などについて意見を交わした。

SANA(9月24日付)が伝えた。

AFP, September 24, 2023、ANHA, September 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2023、‘Inab Baladi, September 24, 2023、Reuters, September 24, 2023、SANA, September 24, 2023、SOHR, September 24, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍が占領下のラッカ県タッル・アブヤド市近郊でシリア国民軍所属の東部自由人連合の拠点複数ヵ所を強襲し、メンバー5人を拘束(2023年9月24日)

ラッカ県では、ANHA(9月24日付)によると、トルコ軍がシリア国民軍憲兵隊とともに、占領下の「平和の泉」地域の拠点都市の一つタッル・アブヤド市近郊のガーニム・アリー村にあるシリア国民軍所属の東部自由人連合の拠点複数ヵ所を強襲し、メンバー5人を拘束した。

5人のなかには、「アブー・ジャウド・バキール」の名で知られるアブドゥルジャッバール・アッルーシュ司令官も含まれているという。

AFP, September 24, 2023、ANHA, September 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2023、‘Inab Baladi, September 24, 2023、Reuters, September 24, 2023、SANA, September 24, 2023、SOHR, September 24, 2023などをもとに作成。

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米主導の有志連合がトルコ占領下のハサカ県北部で空挺作戦を敢行し、ダーイシュの幹部2人を逮捕(2023年9月24日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が、トルコ占領下の「平和の泉」地域の拠点都市の一つラアス・アイン市近郊のウンム・ジャッルード村で空挺作戦を敢行し、ダーイシュ(イスラーム国)の幹部2人を逮捕した。

逮捕された2人のうちの1人は、イラク人司令官(アミール)、もう1人はシリア人だという。

AFP, September 24, 2023、ANHA, September 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2023、‘Inab Baladi, September 24, 2023、Reuters, September 24, 2023、SANA, September 24, 2023、SOHR, September 24, 2023などをもとに作成。

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アレッポ県北部とハサカ県北部でトルコ軍、シリア国民軍がシリア民主軍と砲撃戦(2023年9月24日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市近郊のズール・マガール村とシュユーフ・タフターニー町一帯を砲撃した。

これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内の拠点都市の一つジャラーブルス市一帯を砲撃した。

一方、ANHA(9月24日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のイッビーン村、アキーバ村および周辺の森林地帯、スーガーニカ村近くの森林地帯、バイナ村を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会が、トルコ占領下の「平和の泉」地域内のアリーシャ村一帯のシリア国民軍の陣地や拠点を砲撃した。

AFP, September 24, 2023、ANHA, September 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2023、‘Inab Baladi, September 24, 2023、Reuters, September 24, 2023、SANA, September 24, 2023、SOHR, September 24, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは過去24時間で緊張緩和地帯内でヌスラ戦線(シャーム解放機構)による8回の砲撃を確認したと発表(2023年9月24日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、「緊張緩和地帯設置」で過去24時間に、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)による8回(イドリブ県)の砲撃を確認、これによりシリア軍兵士1人が死亡、3人が負傷したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月24日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 24, 2023をもとに作成。

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イランのアブドゥッラフヤーン外務大臣とヨルダンのサファディー外務大臣がニューヨークで会談し、シリア情勢について協議(2023年9月23日)

第78回国連総会に出席するために米国のニューヨークを訪れているイランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務大臣が、ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣と会談した。

ヨルダンのアンムーン通信(9月23日付)によると、会談では、両国問題や中東地域の諸問題について意見が交わされた。

中東地域の諸問題においては、パレスチナ問題のほか、国連安保理決議第2254号に基づき、シリア危機を「一歩一歩」解決し、シリアの統一と団結、安全と安定を維持し、シリア国民の権利や要求に応えていくためのアラブ世界や国際社会の取り組みについて議論が行われた。

サファディー外務大臣は、ヨルダンと中東地域への脅威、とりわけ麻薬密輸を阻止する必要を強調した。

AFP, September 24, 2023、Ammon News, September 23, 2023、ANHA, September 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2023、‘Inab Baladi, September 24, 2023、Reuters, September 24, 2023、SANA, September 24, 2023、SOHR, September 24, 2023などをもとに作成。

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