YPG主体のシリア民主軍はダーイシュとの戦闘の末マンビジュ市アサディーヤ地区を制圧(2016年6月30日)

アレッポ県では、ARA News(6月30日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会がマンビジュ市内でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、同市内のアサディーヤ地区を制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が包囲するダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市マンビジュ市内およびその一帯で戦闘が続くなか、ダーイシュが敷設した地雷が爆発し、児童1人が死亡した。

AFP, June 30, 2016、AP, June 30, 2016、ARA News, June 30, 2016、Champress, June 30, 2016、al-Hayat, July 1, 2016、Iraqi News, June 30, 2016、Kull-na Shuraka’, June 30, 2016、al-Mada Press, June 30, 2016、Naharnet, June 30, 2016、NNA, June 30, 2016、Reuters, June 30, 2016、SANA, June 30, 2016、UPI, June 30, 2016などをもとに作成。

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米政府は、ヌスラ戦線に対するロシアの爆撃への協力とシリア軍による米支援反体制派爆撃停止を新たに提案(2016年6月30日)

『ワシントン・ポスト』(6月30日付)は、バラク・オバマ米政権が、ロシアとシリアでの軍事作戦に関して新提案を行っている、と伝えた。

提案は、米国が支援する反体制派(いわゆる「穏健な反体制派」)に対するシリア軍の空爆停止に向けてロシアが圧力をシリア政府にかける見返りに、両国が、シャームの民のヌスラ戦線に対する空爆での協力を行うというもので、米政府の高官によると、2週間にわたる協議や政権内での意見集約を経て6月27日にロシア側に提示されたという。

ただし、オバマ政権の提案において、米国が支援する反体制派の正確な位置はロシア側には伝えられていないという。

複数の高官によると、アシュトン・カーター国防長官は当初はこの提案には反対していたという。

AFP, June 30, 2016、AP, June 30, 2016、ARA News, June 30, 2016、Champress, June 30, 2016、al-Hayat, July 1, 2016、Iraqi News, June 30, 2016、Kull-na Shuraka’, June 30, 2016、al-Mada Press, June 30, 2016、Naharnet, June 30, 2016、NNA, June 30, 2016、Reuters, June 30, 2016、SANA, June 30, 2016、UPI, June 30, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュはブーカマール市近郊のハムダーン村から米英の軍事支援を受ける新シリア軍を掃討、同地一帯を奪還(2016年6月29日)

ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(6月29日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がブーカマール市近郊のハムダーン村およびハマダーン航空基地に展開していた新シリア軍を掃討し、同地を奪還した。

ハムダーン村一帯は27日に新シリア軍によって制圧されていた。

この戦闘で新シリア軍戦闘員40人が死亡、15人が捕捉され、部隊かブーカマール市一帯から完全撤退したという。

なお、シリア人権監視団によると、ダーイシュによるハマダーン航空基地奪還に際して、真シリア軍との交戦はなく、また有志連合による空爆支援もなかったという。

新シリア軍のマザーヒム・サッルーム報道官はAFP(6月29日付)に対して、「新シリア軍がブーカマール市一帯でのダーイシュ拠点に対する作戦の第1段階を終え、同市郊外の砂漠地帯に撤退した。我々は第2段階の準備をしている」と述べた。

また、ARA News(6月29日付)によると、ダーイシュは、ブーカマール市で新シリア軍に内通していた男性4人を処刑したと発表した(シリア人権監視団によると、処刑されたのは5人)。

一方、SANA(6月29日付)によると、シリア軍がサルダ村、ジャフラ村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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アレッポ県では、ARA News(6月29日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県南部のハナースィル市近郊のシリア軍拠点を攻撃し、ハマーム丘を制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が籠城を続けるマンビジュ市一帯では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が同市北部一帯でダーイシュと交戦、また有志連合の支援を受け、同市東部のヤースィティー地区に進軍した。

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ヒムス県では、SANA(6月29日付)によると、シリア軍がタドムル市南方、マハッサ地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ラッカ県では、SANA(6月29日付)によると、タッル・アブヤド市の教員組合前で爆弾が市かけられた車が爆発し、7人が死亡、25人が負傷した(シリア人権監視団によると、死亡したのは民間人8人と西クルディスタン移行期民政局所属の守衛2人の合わせて10人)。

AFP, June 29, 2016、AP, June 29, 2016、ARA News, June 29, 2016、Champress, June 29, 2016、al-Hayat, June 30, 2016、Iraqi News, June 29, 2016、Kull-na Shuraka’, June 29, 2016、al-Mada Press, June 29, 2016、Naharnet, June 29, 2016、NNA, June 29, 2016、Reuters, June 29, 2016、SANA, June 29, 2016、UPI, June 29, 2016などをもとに作成。

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ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、「穏健な反体制派」の連合部隊がラタキア県国境地帯のナフシャッバー村などを制圧(2016年6月28日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍および親政権民兵がナフシャッバー村、ラシャー村、マズガリー村、ハークーラ村、ブルジュ・バイダー村などトルクメン山、クルド山一帯に進軍し、第1沿岸師団、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、アンサール・シャーム、第2沿岸師団、ファトフ軍、トルクメン・イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線と交戦、同地一帯を「樽爆弾」などで空爆した。

同地では27日に、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団が同地一帯で「ヤルムークの戦い」を銘打って攻撃を激化させ、28日早朝までにナフシャッバー村、ラシャー村、マリク村などを制圧していた。

一方、SANA(6月28日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにナフシャッバー村一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、SNN(6月28日付)によると、アレッポ市北部のアルド・マッラーフ地区一帯では、ロシア軍による空爆が行われるなか、シリア軍とアレッポ・ファトフ軍作戦司令室が交戦を続けた。

ARA News(6月28日付)によると、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室はまたハンダラート・キャンプ一帯のシリア軍拠点を攻撃した。

アレッポ・ファトフ軍作戦司令室はまた、アレッポ市西部の科学研究センター一帯に進軍し、シリア軍と交戦した。

一方、SANA(6月28日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市ナイル通り地区、ハーリディーヤ地区、ハムダーニーヤ地区を砲撃し、1人が死亡、4人が負傷した。

他方、クッルナー・シュラカー(6月29日付)によると、ヤーキド・アダス村をロシア軍が空爆し、民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)隊員4人が死亡した。

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イドリブ県では、ARA News(6月28日付)によると、ジュンド・アクサー機構が、アリーハー市へのシリア軍およびロシア軍による空爆を回避するため、同市の本部を撤去したと発表した。

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クナイトラ県では、SANA(6月28日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線が撃った迫撃砲弾がバアス市に着弾した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(6月28日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、バーラー村・ジスリーン町一帯に進軍し、反体制武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、SANA(6月28日付)によると、シリア軍がダルアー市・タファス市回廊地帯でシャームの民のヌスラ戦線を要撃した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月27日に4件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス県郊外県で発生し、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は730件。

AFP, June 28, 2016、AP, June 28, 2016、ARA News, June 28, 2016、Champress, June 28, 2016、al-Hayat, June 29, 2016、Iraqi News, June 28, 2016、Kull-na Shuraka’, June 28, 2016、June 29, 2016、al-Mada Press, June 28, 2016、Naharnet, June 28, 2016、NNA, June 28, 2016、Reuters, June 28, 2016、SANA, June 28, 2016、SNN, June 28, 2016、UPI, June 28, 2016などをもとに作成。

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ラッカ県でダーイシュがYPG主体のシリア民主軍の戦闘の末に2カ村を制圧(2016年6月28日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、アイン・イーサー市西部のスワイダーン村、マガーラ村一帯で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、ダーイシュが両村を制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とダーイシュ(イスラーム国)がマンビジュ市内ハザーゥナ地区などで交戦した。

マンビジュ市内などでの戦闘による過去2日間のシリア民主軍側の死者は9人に上ったという。

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スワイダー県では、SANA(6月28日付)によると、シリア軍がカスル村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月28日付)によると、シリア軍がサルダ山一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。


AFP, June 28, 2016、AP, June 28, 2016、ARA News, June 28, 2016、Champress, June 28, 2016、al-Hayat, June 29, 2016、Iraqi News, June 28, 2016、Kull-na Shuraka’, June 28, 2016、al-Mada Press, June 28, 2016、Naharnet, June 28, 2016、NNA, June 28, 2016、Reuters, June 28, 2016、SANA, June 28, 2016、UPI, June 28, 2016などをもとに作成。

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米英が軍事支援を行う「新シリア軍」がダイル・ザウル県内に進入、ダーイシュ支配下の国境の町ブーカマール市突入作戦を開始(2016年6月28日)

『ハヤート』(6月29日付)などは、米英両国が軍事支援を行う「新シリア軍」が、ヒムス県東部のイラク国境地帯からダイル・ザウル県内に進入したと伝えた。

シリア人権監視団によると、ヒムス県のタンフ国境通行所を拠点とする新シリア軍は、「ヒムス県境、ダイル・ザウル県境、イラク国境が接する三角地帯に到達、有志連合航空機8機の航空支援を受けてシリア砂漠を横断し、ダイル・ザウル県内に進入した」という。

「新シリア軍」はまたSNSを通じて、ブーカマール市突入作戦を開始したと発表し、戦闘員がパラシュートで降下する写真や砂漠を走行する画像(https://youtu.be/XZilhvnVcp8)などを公開した。

新シリア軍の進軍には、他の反体制武装集団も支援し、対するダーイシュ(イスラーム国)はブーカマール市一帯に堀を掘削し、地雷を敷設するなどして進軍に備えているという。

Kull-na Shuraka', June 28, 2016
Kull-na Shuraka’, June 28, 2016
Youtube, June 28, 2016
Youtube, June 28, 2016

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なお、シリア人権監視団によると、新シリア軍はこれに先だって、東部獅子軍、イラク部族軍と会合開き、シリア、イラク両国国境地帯での対ダーイシュ作戦の調整について検討したという。

東部獅子軍は2014年8月に、ダイル・ザウル県からダマスカス郊外県カラムーン地方に敗走した武装集団が結成した武装連合組織で、アサーラ・ワ・タンミヤ戦線、ファトフ旅団、アフワーズ旅団、シュアイタートの旗、イブン・カイイム旅団、ウンマの盾旅団、ウマル・ムフタール旅団、カーディスィーヤ旅団、ハムザ大隊、アーイシャ末裔大隊、アブドゥッラー・ブン・ズバイル連合、アブー・ウバイダ・ブン・ジャッラーフ大隊からなり、「新シリア軍」と同根組織と目されている。


AFP, June 28, 2016、AP, June 28, 2016、ARA News, June 28, 2016、Champress, June 28, 2016、al-Hayat, June 29, 2016、Iraqi News, June 28, 2016、Kull-na Shuraka’, June 28, 2016、al-Mada Press, June 28, 2016、Naharnet, June 28, 2016、NNA, June 28, 2016、Reuters, June 28, 2016、SANA, June 28, 2016、UPI, June 28, 2016などをもとに作成。

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トルコはNATO軍による国境地帯の偵察活動を許可する一方、国境警備隊がシリア領からの避難民に発砲(2016年6月28日)

ロイター通信(6月28日付)は、トルコ高官の話として、トルコが交戦規定を修正し、NATO軍所属航空機にシリア北部のトルコ国境地帯での偵察活動を許可したと伝えた。

同高官によると、NATO加盟国、とりわけ英国が、トルコの交戦規定が厳格で、トルコ・シリア国境での偵察活動が十分に実行できないことに異議を唱えていたという。

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ラッカ県では、ARA News(6月28日付)によると、タッル・アブヤド市東部郊外からトルコ領内に越境しようとした避難民に対して、トルコ軍国境警備隊が発砲し、12人が負傷した。

AFP, June 28, 2016、AP, June 28, 2016、ARA News, June 28, 2016、Champress, June 28, 2016、al-Hayat, June 29, 2016、Iraqi News, June 28, 2016、Kull-na Shuraka’, June 28, 2016、al-Mada Press, June 28, 2016、Naharnet, June 28, 2016、NNA, June 28, 2016、Reuters, June 28, 2016、SANA, June 28, 2016、UPI, June 28, 2016などをもとに作成。

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トルコ大統領府「エルドアン大統領が謝罪したのはロシア空軍パイロットの遺族であってロシアではない」(2016年6月28日)

アナトリア通信(6月28日付)は、トルコ大統領府の複数の消息筋の話として、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がロシアのヴラジミール・プーチン大統領宛の書簡のなかで、大統領には謝罪はしていない、と伝えた。

同消息筋によると、書簡において、エルドアン大統領は、2011年11月のシリア・トルコ国境地帯でのトルコ軍戦闘機によるロシア軍戦闘機撃墜事件に関して、「深い哀悼の意」と謝意を示したのは、パイロットの遺族に対してであって、ロシアという国家ではない、という。

AFP, June 28, 2016、Anadolu Ajansı, June 28, 2016、AP, June 28, 2016、ARA News, June 28, 2016、Champress, June 28, 2016、al-Hayat, June 29, 2016、Iraqi News, June 28, 2016、Kull-na Shuraka’, June 28, 2016、al-Mada Press, June 28, 2016、Naharnet, June 28, 2016、NNA, June 28, 2016、Reuters, June 28, 2016、SANA, June 28, 2016、UPI, June 28, 2016などをもとに作成。

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駐シリア・ロシア大使「シリア軍が近くアレッポ市を攻撃するとは思わない…。ラッカが早々に解放されるとは思っていない」(2016年6月28日)

アレクサンドル・キンシュチャク駐シリア・ロシア大使は、シリア駐留ロシア軍によるシリア軍への支援活動は、アレッポ市近郊が反体制武装集団(ファトフ軍、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室など)によって包囲されることを回避するために行われているとしたうえで、「シリア軍が近くアレッポ市を攻撃するとは思わない」と強調した。

キンシュチャク大使はまた「ラッカ市の解放について憶測することは控えたいが…、率直に言って、早々に解放されるなどとはまったく思っていない」と付言した。

インテルファクス通信(6月27日付)などが伝えた。

AFP, June 28, 2016、AP, June 28, 2016、ARA News, June 28, 2016、Champress, June 28, 2016、al-Hayat, June 29, 2016、Interfax, June 28, 2016、Iraqi News, June 28, 2016、Kull-na Shuraka’, June 28, 2016、al-Mada Press, June 28, 2016、Naharnet, June 28, 2016、NNA, June 28, 2016、Reuters, June 28, 2016、SANA, June 28, 2016、UPI, June 28, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県のトルコ国境地帯でトルコ軍の越境砲撃支援を受けるハワール・キリス作戦司令室とダーイシュが交戦(2016年6月27日)

アレッポ県では、ARA News(6月27日付)によると、トルコ国境に近い県北部一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)が再び進攻し、タッル・バッタール村、カサージク村、シュアイビーヤ村、タッル・アフマル村、シャーヒーン農場を制圧した。

これに対して、シャーム軍団、ハムザ旅団、スルターン・ムラード旅団などからなるハワール・キリス作戦司令室が、トルコ軍の越境砲撃による支援を受け、ダーイシュと交戦し、タッル・バッタール村、ファイザリーヤ村、シャイフ・リーフ村、シャーヒーン農場を奪還した。

一方、SNN(6月27日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つバーブ市が空爆を受けた。

また、マンビジュ市一帯では、有志連合の空爆支援を受けた西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュとの戦闘を続けた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、アーラーク油田一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

一方、SANA(6月27日付)によると、シリア軍がシャーイル油田一帯、フサイスィース村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ハマー県では、SANA(6月27日付)によると、シリア軍がイスラヤー村東部郊外のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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クナイトラ県では、SANA(6月27日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線が撃った迫撃砲弾4発がバアス市、ハーン・アルナバ市に着弾した。

AFP, June 27, 2016、AP, June 27, 2016、ARA News, June 27, 2016、Champress, June 27, 2016、al-Hayat, June 28, 2016、Iraqi News, June 27, 2016、Kull-na Shuraka’, June 27, 2016、al-Mada Press, June 27, 2016、Naharnet, June 27, 2016、NNA, June 27, 2016、Reuters, June 27, 2016、SANA, June 27, 2016、SNN, June 27, 2016、UPI, June 27, 2016などをもとに作成。

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シリア国民連合元代表がモスクワを訪問(2016年6月27日)

シリア革命反体制勢力国民連立の元代表でシリア・ガド潮流代表のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー氏がロシアの首都モスクワを訪問し、セルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談した。

シリア・ガド潮流によると、ジャルバー代表のモスクワ訪問は、ロシアからの招待を受けたもので、ジャルバー代表は会談後、「我々はこの問題(ジュネーブ3会議)について議論し、早急な再開を呼びかけた…。また、テロリストが潜伏するシリア国内の住宅地域への空爆停止の必要性について話し合った。なぜならそこにはこれまでと同様、民間人がいるからだ」と述べた。

『ハヤート』(6月28日付)が伝えた。

AFP, June 27, 2016、AP, June 27, 2016、ARA News, June 27, 2016、Champress, June 27, 2016、al-Hayat, June 28, 2016、Iraqi News, June 27, 2016、Kull-na Shuraka’, June 27, 2016、al-Mada Press, June 27, 2016、Naharnet, June 27, 2016、NNA, June 27, 2016、Reuters, June 27, 2016、SANA, June 27, 2016、UPI, June 27, 2016などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領は昨年のロシア空軍機撃墜事件でプーチン大統領に正式に謝罪(2016年6月27日)

ロシア大統領府(クレムリン)は、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が、2015年11月のトルコ・シリア国境地帯でのトルコ軍戦闘機によるロシア軍戦闘機撃墜事件に関して、ヴラジミール・プーチン大統領に正式に謝罪を行ったと発表した。

この撃墜事件では、ロシア軍パイロット1人が墜落後にシリアの反体制武装集団に殺害され、これを機にロシア、トルコ両政府の関係は悪化していた。

トルコ側による謝罪は、ロシア政府が、両国の関係改善の前提条件として、賠償金支払い、事件関係者の裁判を長らく要求してきたもの。

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官によると、エルドアン大統領は謝罪文のなかで、「トルコはロシアとの関係正常化のために必要なすべてを行う用意がある」と表明、また殺害されたパイロットの遺族に弔意を示したという。

またロシア大統領府がインターネットを通じてその一部を公開した謝罪文には、トルコがロシアを友好国、戦略的パートナーとみなしており、「ロシア軍戦闘機を撃墜する意思を持ったことは一度もなかった」と明言、殺害されたパイロットの遺体をシリアの反体制武装集団から取り戻すためにトルコ側は危険を冒し、多大な努力を行ったと釈明した。

そのうえで「アンカラは、トルコ・ロシア関係にふさわしいレベルでこうした措置を実施した。私(エルドアン大統領)はここで改めて深い哀悼の意を示し、謝罪すると言いたい」と記されていた。

これに関連して、ロイター通信(6月27日付)は、トルコ高官の話として、ロシア軍戦闘機墜落後にパイロットを殺害したとされる男性1人の裁判が行われると伝えた。

この男性は2015年11月当時、トルコの支援を受けたトルクメン人(トルコ系シリア人)武装集団に加わり、戦闘を行っていたアルパルサーン・ジェリク容疑者。

2016年3月にイズミル市でトルコ当局に逮捕されていた。

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なお、『ハヤート』(6月28日付)は、ロシアの複数の消息筋の話として、ロシア政府は最近になってトルコ外務省に近い使節団の訪問を受け、2015年末のトルコ軍によるシリア・トルコ国境地帯でのロシア軍戦闘機撃墜事件後の両国の対立解消の仕組みについて議論をおこなっていた、と伝えた。

また、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、トルコ側が「テロリスト」のシリア領内への進入を阻止するためにシリア・トルコ国境を封鎖する必要があると強調しつつ、近く開催予定の黒海経済協力機構(BSEC)にトルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣を招待する意向を表明していた。

AFP, June 27, 2016、AP, June 27, 2016、ARA News, June 27, 2016、Champress, June 27, 2016、al-Hayat, June 28, 2016、Iraqi News, June 27, 2016、Kull-na Shuraka’, June 27, 2016、al-Mada Press, June 27, 2016、Naharnet, June 27, 2016、NNA, June 27, 2016、Reuters, June 27, 2016、SANA, June 27, 2016、UPI, June 27, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュの広報部門アアマーク通信はヨルダンのシリア国境での自爆テロへの関与を否定(2016年6月27日)

ダーイシュ(イスラーム国)の広報部門アアマーク通信は、21日にヨルダン北東部のシリア国境に面するルクバーン地区にあるヨルダン軍国境警備隊の検問所近くで発生した自爆テロに関して、ダーイシュは犯行を認める声明は出していないと報じ、同事件をダーイシュの犯行とする一部情報を否定した。

AFP, June 27, 2016、AP, June 27, 2016、ARA News, June 27, 2016、Champress, June 27, 2016、al-Hayat, June 28, 2016、Iraqi News, June 27, 2016、Kull-na Shuraka’, June 27, 2016、al-Mada Press, June 27, 2016、Naharnet, June 27, 2016、NNA, June 27, 2016、Reuters, June 27, 2016、SANA, June 27, 2016、UPI, June 27, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は24~26日の3日間でダーイシュが籠城するマンビジュ市近郊を23回爆撃(2016年6月27日)

米中央軍(CENTCOM)は、6月24日~26日までの3日間のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

発表によると、6月24日はシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して32回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は20回で、ラッカ市近郊(2回)、マンビジュ市近郊(8回)、マーリア市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

6月25日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して32回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は12回で、ラッカ市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)、マンビジュ市近郊(8回)、マーリア市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

6月26日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して30回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は7回で、マンビジュ市近郊(7回)に対して攻撃が行われた。

AFP, June 26, 2016、AP, June 26, 2016、ARA News, June 26, 2016、Champress, June 26, 2016、al-Hayat, June 27, 2016、Iraqi News, June 26, 2016、Kull-na Shuraka’, June 26, 2016、al-Mada Press, June 26, 2016、Naharnet, June 26, 2016、NNA, June 26, 2016、Reuters, June 26, 2016、SANA, June 26, 2016、UPI, June 26, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ市内の反体制武装集団支配地域への突入を試みる一方、ハマー県のルマイラ村を奪還(2016年6月26日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月26日付)によると、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室がアレッポ市サイフ・ダウラ地区戦線に進軍したシリア軍および親政権民兵と交戦、これを撃退した。

ARA News(6月27日付)によると、シリア軍はイラン人、イラク人民兵とともに、サラーフッディーン地区、サイフ・ダウラ地区に突入を試みたという。

シリア人権監視団によると、戦闘はハーリディーヤ地区でも発生、また戦闘機(所属明示せず)が、アレッポ市スッカリー地区を空爆、シリア軍がマシュハド地区を砲撃した。

これに対して、ジハード主義武装集団は、シリア政府支配下のアレッポ市サイフダウラ地区、ナイル通り地区を砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤによると、シリア軍とアレッポ・ファトフ軍作戦司令室はまた、アレッポ市北部のアルド・マッラーフ地区で激しく交戦、シリア人権監視団によると、戦闘機・ヘリコプター(所属明示せず)が同地一帯およびカースティールー街道一帯を200回以上にわたり空爆した。

シリア人権監視団によると、このほかにも、シリア軍ヘリコプターは、ハイヤーン町、フライターン市を「樽爆弾」で空爆、また地上部隊が同地を砲撃した。

一方、ARA News(6月27日付)によると、アレッポ市南部郊外では、ファトフ軍がハーン・トゥーマーン村一帯でシリア軍と交戦、これを撃退した。

また、SANA(6月26日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市サイフ・ダウラ地区、ナイル通り地区を砲撃し、子供1人、女性2人を含む4人が死亡、6人が負傷した。

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ハマー県では、SANA(6月26日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに県南東部のルマイラ村でシャームの民のヌスラ戦線、タウヒード軍、第313バドルの兵、アンサール・シャリーア、ヒムス軍団などからなる反体制武装集団と交戦、同村および周辺の丘陵地帯を奪還した。

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ダマスカス郊外県では、戦闘機(所属明示せず)がハズラマー村を空爆し、ハラスター市近郊の車輌管理局でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

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クナイトラ県では、SANA(6月26日付)によると、シリア軍がマスハラ村で反体制武装集団のロケット砲発射台を攻撃、破壊した。

シリア軍はまた、ハミーディーヤ村の反体制武装集団拠点を攻撃した。

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ダルアー県では、SANA(6月26日付)によると、シリア軍がウンム・マヤーズィン町・ヌアイマ村街道でシャームの民のヌスラ戦線を攻撃した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月25日に4件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス県郊外県で発生し、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。

AFP, June 26, 2016、AP, June 26, 2016、ARA News, June 26, 2016、Champress, June 26, 2016、al-Durar al-Shamiya, June 26, 2016、al-Hayat, June 27, 2016、Iraqi News, June 26, 2016、Kull-na Shuraka’, June 26, 2016、al-Mada Press, June 26, 2016、Naharnet, June 26, 2016、NNA, June 26, 2016、Reuters, June 26, 2016、SANA, June 26, 2016、UPI, June 26, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュ・アレッポ州広報局は過去2日でマンビジュ市一帯でYPG主体のシリア民主軍兵士90人以上を殺害したと発表(2016年6月26日)

アレッポ県では、ダーイシュ(イスラーム国)アレッポ州広報局が、マンビジュ市一帯でのダーイシュと西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘で、この2日間に、ダーイシュがシリア民主軍の隊員91人を殺害したと伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、シリア民主軍はマンビジュ市南部で、有志連合の空爆支援を受け、ダーイシュと交戦した。

また、ARA News(6月27日付)によると、シリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会は、マンビジュ市北部郊外のハワーティマ地区を制圧した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、アイン・イーサー市西部で、ダーイシュ(イスラーム国)が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に参加するラッカ革命家旅団と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(6月27日付)などによると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市内で、シリア人権監視団の活動家を殺害、その映像を公開した。

シリア人権監視団によると、殺害されたのはサーミー・ジャウダト・ラバーフ・アブー・イスラームを名乗る活動家で、ダーイシュの自宅で、コンピュータとともに縛り付けられた彼を爆殺したという。

一方、SANA(6月26日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南東部および東部郊外、サルダ山一帯、マリーイーヤ村、タービヤ村のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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ヒムス県では、ARA News(6月27日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がカルヤタイン市南部郊外のシリア軍拠点複数カ所を攻撃した。

一方、SANA(6月26日付)によると、シリア軍がシャーイル油田一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

AFP, June 26, 2016、AP, June 26, 2016、ARA News, June 26, 2016、Champress, June 26, 2016、al-Hayat, June 27, 2016、Iraqi News, June 26, 2016、Kull-na Shuraka’, June 26, 2016、al-Mada Press, June 26, 2016、Naharnet, June 26, 2016、NNA, June 26, 2016、Reuters, June 26, 2016、SANA, June 26, 2016、UPI, June 26, 2016などをもとに作成。

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イスラエル、トルコ両政府は外交関係正常化で合意(2016年6月26日)

『エルサレム・ポスト』(6月27日付)によると、トルコとイスラエルの両国政府は、外交関係の正常化に合意した。

両国は、ガザ地区に支援物資を運んでいたトルコの人権活動家らを乗せたマヴィ・マルマラ号を、イスラエル軍が襲撃、活動家ら9人が死亡した2010年5月の事件を受け、外交関係を事実上断絶していた。

合意には、イスラエル側による遺族への賠償、トルコによるガザ地区でのインフラ整備支援などが盛り込まれている。

AFP, June 26, 2016、AP, June 26, 2016、ARA News, June 26, 2016、Champress, June 26, 2016、al-Hayat, June 27, 2016、Iraqi News, June 26, 2016、Kull-na Shuraka’, June 26, 2016、al-Mada Press, June 26, 2016、Naharnet, June 26, 2016、NNA, June 26, 2016、Reuters, June 26, 2016、SANA, June 26, 2016、UPI, June 26, 2016、The Jersalem Post, June 26, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍が有志連合の爆撃支援を受けマンビジュ市内でダーイシュと交戦(2016年6月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ダーイシュ(イスラーム国)が籠城するマンビジュ市内南部および西部でダーイシュと交戦し、有志連合が空爆でこれを支援した。

また、ARA News(6月25日付)によると、シリア民主軍はまたマンビジュ市東部1キロの地点に位置するハッターフ村を制圧した。


AFP, June 25, 2016、AP, June 25, 2016、ARA News, June 25, 2016、Champress, June 25, 2016、al-Hayat, June 26, 2016、Iraqi News, June 25, 2016、Kull-na Shuraka’, June 25, 2016、al-Mada Press, June 25, 2016、Naharnet, June 25, 2016、NNA, June 25, 2016、Reuters, June 25, 2016、SANA, June 25, 2016、UPI, June 25, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍、ないしはシリア軍の戦闘機がダーイシュ支配下のダイル・ザウル県クーリーヤ村を爆撃し70人近くが死亡する一方、ダーイシュはヒムス県フワイスィース村一帯を制圧(2016年6月25日)

ダイル・ザウル県では、ARA News(6月25日付)などによると、所属不明の戦闘機(シリア軍ないしはロシア軍)がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるフーリーヤ市を激しく空爆、70人近くが死亡、100人が負傷した。
した。

死亡した約70人はほとんどが民間人だという(シリア人権監視団によると、身元が判明した47人のうち31人が民間人。その後、死者数は民間人58人を含む82人に達した)。

空爆は市内の市場を標的としたものだったという。

一方、SANA(6月25日付)によると、シリア軍がサルダ山一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

ARA News, June 25, 2016
ARA News, June 25, 2016

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ヒムス県では、ダーイシュ(イスラーム国)の広報部門アアマーク通信によると、ダーイシュがフワイスィース村一帯でシリア軍と交戦、兵士20人を殲滅し、同市一帯の拠点および丘陵地帯(サワーン丘)を制圧した。

また、シリア人権監視団によると、タドムル市東方の穀物サイロ一帯で、シリア軍とダーイシュが戦闘を続ける一方、戦闘機(所属明示せず)がシャーイル油田一帯を空爆した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がタブカ市南部郊外のダーイシュ(イスラーム国)支配地域を空爆した。

これに関して、SANA(6月25日付)は、シリア軍がタブカ市南方でダーイシュ(イスラーム国)の車列を空爆、また県西部でもダーイシュの拠点を空爆したと伝えた。

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ハマー県では、SANA(6月25日付)によると、シリア軍がサラミーヤ市郊外でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。


AFP, June 25, 2016、AP, June 25, 2016、ARA News, June 25, 2016、Champress, June 25, 2016、al-Hayat, June 26, 2016、June 27, 2016、Iraqi News, June 25, 2016、Kull-na Shuraka’, June 25, 2016、al-Mada Press, June 25, 2016、Naharnet, June 25, 2016、NNA, June 25, 2016、Reuters, June 25, 2016、SANA, June 25, 2016、UPI, June 25, 2016などをもとに作成。

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シリア軍、ロシア軍がアレッポ市一帯を激しく爆撃し、反体制武装集団との戦闘を続ける一方、反体制武装集団がハマー県南部のルマイラ村を制圧(2016年6月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とロシア軍がアレッポ市東部地区および同市北部一帯を24日晩から25日にかけて断続的に空爆した。

このうちロシア軍は、アレッポ市北部のカースティールー街道一帯で集中的に空爆を行い、同地の掌握とアレッポ市東部地区の反体制武装集団支配地域の包囲をめざすシリア軍地上部隊を支援、シリア軍はアレッポ市東部地区を空爆したという。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(6月25日付)によると、シリア軍はまたフライターン市、アナダーン市、カフルハムラ村などに対して白リン弾、クラスター爆弾などで空爆を行ったという。

反対武装集団支配地域で救護活動をする「ホワイト・ヘルメット」によるとアレッポ市マイサル地区の空爆では、女性1人と子供1人が死亡したという。

一方、ドゥラル・シャーミーヤなどによると、空爆と並行して、シリア軍はハーリディーヤ地区、シャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区、シーハーン交差点地区、ザフラー協会地区で進軍を試み、市西部のザフラー協会地区、ハーリディーヤ地区、バニー・ザイト地区、ライラムーン地区一帯で反体制武装集団と激しく交戦したが、反体制武装集団はこれを撃退、シリア軍兵士、国防隊隊員、イラン人・イラク人民兵、クドス旅団戦闘員48人を殺害した。

シリア軍はアレッポ市北部のハンダラート・キャンプ一帯、アルド・マッラーフ地区でも進軍を試みたが失敗に終わったという。

Kull-na Shuraka', June 25, 2016
Kull-na Shuraka’, June 25, 2016

このほか、ドゥラル・シャーミーヤによると、6月17日にアレッポ市シャッアール地区の自宅に仕掛けられた爆弾の爆発で負傷していた反体制メディア活動家のハーリド・イーサー氏が死亡した。

この爆発では、メディア活動家のハーディー・アブドゥッラー氏も負傷している。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月25日付)によると、反体制武装集団が県南部のルマイラ村を、シリア軍との戦闘の末に制圧した。

この戦闘でシリア軍兵士18人が死亡、またシリア軍による反撃(砲撃)で反体制武装集団戦闘員4人が死亡した。

ARA News(6月25日付)によると、ルマイラ村を制圧したのは、ヒムス軍団、アンサール・シャリーア、ジュンド・バドル、タウヒード軍で、制圧に際してシリア軍拠点などに対して自爆攻撃が行われたという。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカッバーニー村一帯を空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がドゥーマー市一帯を4回にわたり空爆する一方、ダーライヤー市南西部でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦、シリア軍が同地を「樽爆弾」、地対地ミサイルで攻撃した。

シリア軍はこのほかバハーリーヤ村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、ARA News(6月25日付)によると、シリア軍がタッル・カラーティーン村を空爆し、9人が死亡、20人が負傷した。

一方、SANA(6月25日付)によると、反体制武装集団がフーア市を砲撃し、女児1人が死亡、4人が負傷した。


AFP, June 25, 2016、AP, June 25, 2016、ARA News, June 25, 2016、Champress, June 25, 2016、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2016、al-Hayat, June 26, 2016、Iraqi News, June 25, 2016、Kull-na Shuraka’, June 25, 2016、al-Mada Press, June 25, 2016、Naharnet, June 25, 2016、NNA, June 25, 2016、Reuters, June 25, 2016、SANA, June 25, 2016、UPI, June 25, 2016などをもとに作成。

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イスラエル軍に続き、ヨルダン軍もダルアー県のダーイシュ系組織の拠点を越境攻撃(2016年6月25日)

『ハヤート』(6月26日付)は、複数の活動家の話として、ヨルダン軍がシリア領内の国境地帯にあるダーイシュ(イスラーム国)系組織の拠点複数カ所に対して越境砲撃を行ったと伝えた。

人権活動家のウマル・ハリーリー氏によると、ヨルダン軍が砲撃を行ったのは、ダルアー県西部のイスラエル国境に近いヤルムーク川流域のワーディー・クーヤーで、同地はダーイシュに忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍所属のヤルムーク殉教者旅団の支配地域だという。

ハリーリー氏によると、ヨルダン軍による同地への越境攻撃はこれが初めてではなく、ヨルダン軍国境警備隊はヤルムーク殉教者旅団とこれまでにもたびたび散発的な戦闘を行ってきたという。

この空爆でダーイシュ戦闘員7人が死亡、複数人が負傷したという。

ヒズブッラーの広報部門によると、ヨルダン軍の越境砲撃は、同地でハーリド・ブン・ワリード軍とシャームの民のヌスラ戦線の交戦中に行われたという。

なお、ヨルダン軍の越境攻撃に先立ち、19日にはイスラエル軍が同地に越境攻撃を行い、ワリード・ブン・ワリード軍が保有する旧ソ連製の自走式地対空ミサイル・システム「2K12」(SA-6)を破壊している。


AFP, June 25, 2016、AP, June 25, 2016、ARA News, June 25, 2016、Champress, June 25, 2016、al-Hayat, June 26, 2016、Iraqi News, June 25, 2016、Kull-na Shuraka’, June 25, 2016、al-Mada Press, June 25, 2016、Naharnet, June 25, 2016、NNA, June 25, 2016、Reuters, June 25, 2016、SANA, June 25, 2016、UPI, June 25, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍はダーイシュの攻撃に呼応するかたちで国境地帯のYPG拠点を越境砲撃(2016年6月24日)

アレッポ県では、ARA News(6月25日付)によると、トルコ軍が24日晩、西クルディスタン移行期民政局の支配下にある国境の町アイン・アラブ(コバネ)市郊外のクール・アリー村にある人民防衛隊の拠点複数カ所を越境砲撃した。

またこの砲撃と時を同じくするかたちで、ダーイシュ(イスラーム国)もアイン・アラブ市郊外のシュフーフ村にある人民防衛隊の拠点複数カ所に対して攻撃を加えたという。

AFP, June 25, 2016、AP, June 25, 2016、ARA News, June 25, 2016、Champress, June 25, 2016、al-Hayat, June 26, 2016、Iraqi News, June 25, 2016、Kull-na Shuraka’, June 25, 2016、al-Mada Press, June 25, 2016、Naharnet, June 25, 2016、NNA, June 25, 2016、Reuters, June 25, 2016、SANA, June 25, 2016、UPI, June 25, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ市北部一帯に6度目の突入作戦を敢行するも、反体制派はこれを撃退(2016年6月24日)

アレッポ県では、『ハヤート』(6月25日付)によると、シリア軍地上部隊が戦闘機(所属明示せず)の空爆による航空支援を受け、ハンダラート・キャンプ一帯、アルド・マッラーフ地区で進軍、反体制武装集団と激しく交戦した。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(6月24日付)は、シリア軍の攻勢により、同地一帯は70回以上の空爆を受けたが、反体制武装集団がシリア軍によって奪われた拠点すべてをその後に奪還、また戦闘でシリア軍のアレッポ作戦司令室のヤースィル・アブドゥッラフイーム少将を殺害したと伝えた。

ドゥラル・シャーミーヤによると、シリア軍がハンダラート・キャンプ一帯、アルド・マッラーフ地区などアレッポ市北部郊外一帯に突入するのはこれが6回目で、いずれも反体制武装集団の反撃により失敗に終わっているという。

ドゥラル・シャーミーヤによると、アレッポ市西部のザフラー協会地区一帯でも、シリア軍が進軍し、反体制武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が西グータ地方のダーライヤー市一帯、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯を空爆した。

シリア軍はまた、東グータ地方のバハーリーヤ村、マイダアー町一帯でジハード主義武装集団と交戦、ビラーリーヤ村、ナシャービーヤ町一帯を空爆した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市難民キャンプ地区一帯で、シリア軍がジハード主義武装集団と交戦する一方、戦闘機(所属不明)はブスラー・シャーム市を空爆した。

これに対して、ジハード主義武装集団はダルアー市郊外のシリア軍拠点を砲撃した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、サマー村一帯で、反体制武装集団内で戦闘が発生した。

この戦闘は、ウマリー旅団の検問所で女性が殴打されたことを受けたものだという。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、クルド山、トルクメン山一帯でシリア軍が反体制武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ファトフ軍がフーア市、カファルヤー町を砲撃した。

これに対して、戦闘機(所属明示せず)がタッル・マンス村、バービーラー村、ダーナー市一帯を空爆した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月23日に5件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は714件。

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ダマスカス郊外県では、SANA(6月24日付)によると、バラカト・ダム村に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、子供4人が死亡、女性と老人7人が負傷した。
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アレッポ県では、SANA(6月24日付)によると、アレッポ市サビール地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、1人が死亡、14人が負傷した。
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ハサカ県では、SANA(6月24日付)によると、ジュワーディーヤ村で爆弾が仕掛けられた車が爆発した。

死傷者はなかった。


AFP, June 24, 2016、AP, June 24, 2016、ARA News, June 24, 2016、Champress, June 24, 2016、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2016、al-Hayat, June 25, 2016、Iraqi News, June 24, 2016、Kull-na Shuraka’, June 24, 2016、al-Mada Press, June 24, 2016、Naharnet, June 24, 2016、NNA, June 24, 2016、Reuters, June 24, 2016、SANA, June 24, 2016、UPI, June 24, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がマンビジュ市、ティシュリーン・ダム一帯で攻勢を続けるなか、ダーイシュはバーブ市一帯でクルド人700人を拘束(2016年6月24日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市東部のユーフラテス川西岸のティシュリーン・ダム一帯で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、7ヵ村・農場を制圧した。

また、ARA News(6月24日付)によると、シリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会は、マンビジュ市南部の穀物サイロ一帯を制圧した。

このサイロは数日前に、米軍主導の有志連合が空爆によって破壊していた。

一方、クッルナー・シュラカー(6月24日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県内の拠点都市の一つバーブ市およびその一帯で暮らすクルド人700人以上を拘束した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、県東部のアーラーク油田に近いSyriatel塔近く、タドムル市東方の穀物サイロ一帯、マフル油田、ジャズル油田一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

この戦闘で、ダーイシュはSyriatel塔一帯を制圧したという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市一帯でシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

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スワイダー県では、SANA(6月24日付)によると、シリア軍がシュアーブ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃、車輌12輌を破壊した。

AFP, June 24, 2016、AP, June 24, 2016、ARA News, June 24, 2016、Champress, June 24, 2016、al-Hayat, June 25, 2016、Iraqi News, June 24, 2016、Kull-na Shuraka’, June 24, 2016、al-Mada Press, June 24, 2016、Naharnet, June 24, 2016、NNA, June 24, 2016、Reuters, June 24, 2016、SANA, June 24, 2016、UPI, June 24, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は21~23日の3日間でマンビジュ市一帯を30回弱にわたり爆撃(2016年6月24日)

米中央軍(CENTCOM)は、6月21日~23日までの3日間のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

発表によると、6月21日はシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して35回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は18回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(4回)、マンビジュ市近郊(12回)、マーリア市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

6月22日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して34回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は12回で、ラッカ市近郊(2回)、マンビジュ市近郊(9回)、マーリア市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

6月23日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して28回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は12回で、ダイル・ザウル市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(8回)、マーリア市近郊(3回)に対して攻撃が行われた。

AFP, June 24, 2016、AP, June 24, 2016、ARA News, June 24, 2016、Champress, June 24, 2016、al-Hayat, June 25, 2016、Iraqi News, June 24, 2016、Kull-na Shuraka’, June 24, 2016、al-Mada Press, June 24, 2016、Naharnet, June 24, 2016、NNA, June 24, 2016、Reuters, June 24, 2016、SANA, June 24, 2016、UPI, June 24, 2016などをもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長「我々はシリアにおける作戦の新段階を迎えようとしており、それはアレッポ一帯で行われる」(2016年6月24日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長はマナール・チャンネル(6月24日付)を通じてテレビ演説を行い、シリア情勢について「アレッポでの戦いはシリア全土を防衛するための戦い」と強調し、アレッポ市一帯での攻勢を示唆した。

ヒズブッラーの幹部司令官ムスタファー・バドルッディーン氏がダマスカス郊外県で殺害されてから40日が経ったのに合わせてテレビ演説を行ったナスルッラー書記長は、「アレッポにおける我々のプレゼンスを増大させることが我々の義務だ…。なぜなら真の戦略的な戦いがアレッポとその一帯で行われているからだ」としたうえで、「我々はシリアにおける作戦の新たな時局、新たな段階を前にしている。それはシリア北部、とりわけアレッポ一帯において行われることになろう」と述べ、アレッポ市一帯での攻勢を示唆した。

ナスルッラー書記長はまた「彼ら(反体制武装集団)が、レバノン、ヨルダン、そして東部前線ダマスカスに至ることに失敗するや、サウジアラビアとトルコは数千の戦闘員を派遣し、北部戦線で攻勢に出ようとした…。米国・サウジアラビア・タクフィール主義者の計画はアレッポ戦線で戦果をあげようとしている」と批判した。

アレッポ市南部一帯での戦闘に関して、ナスルッラー書記長は、2016年6月に入って、シリア国内でヒズブッラーのメンバー・戦闘員26人が死亡、1人が捕捉され、1人が行方不明になっていると認める一方、反体制武装集団の戦闘員617人(うち前線司令官数十人)を殺害し、800人を負傷させ、戦車などの軍用車輌80輌を破壊したと述べ、戦果を強調した。

そのうえで、「アレッポを防衛するための戦いは、シリア全土、そしてダマスカスを防衛するための戦いだ。それはまたレバノン、イラク、そしてヨルダンを防衛するための戦いだ…。これが我々がアレッポにいなければならない理由だ。我々はアレッポにこれまでもいたし、今後もとどまる」と述べ、「7月戦争(2006年のレバノン紛争)において君たち(ヒズブッラー戦闘員)に期待したのと同じく、アレッポでの戦いにおいても君たちに期待している」と呼びかけた。

Naharnet, June 24, 2016
Naharnet, June 24, 2016

AFP, June 24, 2016、AP, June 24, 2016、ARA News, June 24, 2016、Champress, June 24, 2016、al-Hayat, June 25, 2016、Iraqi News, June 24, 2016、Kull-na Shuraka’, June 24, 2016、al-Mada Press, June 24, 2016、Naharnet, June 24, 2016、NNA, June 24, 2016、Qanat al-Manar, June 24, 2016、Reuters, June 24, 2016、SANA, June 24, 2016、UPI, June 24, 2016などをもとに作成。

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マーリア作戦司令室がアレッポ県北部のトルコ国境に位置するラーイー村をダーイシュから奪還(2016年6月23日)

アレッポ県では、ARA News(6月23日付)によると、マーリア作戦司令室(シャーム軍団、スルターン・ムラード旅団など)がダーイシュ(イスラーム国)と交戦の末、県北西部のトルコ国境に近いラーイー村を制圧した。

またトルコ軍消息筋によると、トルコ軍の越境砲撃と有志連合の空爆で、ダーイシュ戦闘員8人が死亡した。


AFP, June 23, 2016、AP, June 23, 2016、ARA News, June 23, 2016、Champress, June 23, 2016、al-Hayat, June 24, 2016、Iraqi News, June 23, 2016、Kull-na Shuraka’, June 23, 2016、al-Mada Press, June 23, 2016、Naharnet, June 23, 2016、NNA, June 23, 2016、Reuters, June 23, 2016、SANA, June 23, 2016、UPI, June 23, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がマンビジュ市市郊外の村を砲撃し、民間人11人が死亡、またダーイシュが敷設した地雷でマンビジュ市からの避難民6人が死亡(2016年6月23日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、有志連合の空爆による航空支援を受けて、ダーイシュ(イスラーム国)が籠城するマンビジュ市の南側から同市内に突入、市街地で交戦した。

マンビジュ市への突入は、シリア民主軍が市南西部のカナート・シャイフ・タッバーシュ村を制圧してから数時間後に開始されたという。

また市街戦の開始を受け、過去24時間に2,300人以上の住民が市外に避難、これまで市外に逃れた避難民の数は6,000人以上に達しているという。

しかし、ARA News(6月23日付)によると、マンビジュ市外に避難しようとした住民6人が、ダーイシュの敷設した地雷に触れ死亡、また25人が負傷した。

一方、ハラブ・ヤウム(6月23日付)によると、シリア民主軍がマンビジュ市南部のジュブ・ハムザ村を砲撃し、住民11人が死亡した。


AFP, June 23, 2016、AP, June 23, 2016、ARA News, June 23, 2016、Champress, June 23, 2016、Halab al-Yawm, June 23, 2016、al-Hayat, June 24, 2016、Iraqi News, June 23, 2016、Kull-na Shuraka’, June 23, 2016、al-Mada Press, June 23, 2016、Naharnet, June 23, 2016、NNA, June 23, 2016、Reuters, June 23, 2016、SANA, June 23, 2016、UPI, June 23, 2016などをもとに作成。

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ラッカ県でのダーイシュとの戦闘でロシア軍兵士3人が死亡か?(2016年6月23日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ハマー県・アレッポ県との県境に位置する「三角地帯」を通るイスリヤー村・ラサーファ村街道のアブー・アラージュ村東部で、ダーイシュ(イスラーム国)が敷設した地雷が爆発し、ロシア軍兵士3人が負傷した。

これに関して、ダーイシュの広報部門アアマーク通信は、イスリヤー村・ラッカ市街道(アンバージュ村・アブー・アラージュ村間)での21日の戦闘でロシア軍兵士3人を殺害したと発表し、殺害した兵士が持っていたとする写真を公開した。

しかし、ロシア外務省はこれを否定した。

Kull-na Shuraka', June 23, 2016
Kull-na Shuraka’, June 23, 2016

シリア人権監視団によると、ラッカ県南西部でのダーイシュの砲撃により、シリア軍のハサン・サアドゥーン少将(第10師団参謀長)が戦死した。

一方、SANA(6月23日付)によると、シリア軍がタブカ市南部のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、マンビジュ市と並ぶ県内のダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市であるバーブ市各所を20回にわたり空爆した。

戦闘機はまた、ダーイシュの支配下にあるアレッポ市東方のマスカナ市、リッダ村、マフドゥーム村一帯を空爆、これにより女性1人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタドムル市・スフナ市街道一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, June 23, 2016、AP, June 23, 2016、ARA News, June 23, 2016、Champress, June 23, 2016、al-Hayat, June 24, 2016、Iraqi News, June 23, 2016、Kull-na Shuraka’, June 23, 2016、June 23, 2016、al-Mada Press, June 23, 2016、Naharnet, June 23, 2016、NNA, June 23, 2016、Reuters, June 23, 2016、SANA, June 23, 2016、UPI, June 23, 2016などをもとに作成。

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シリア軍、ロシア軍はアレッポ市および同市一帯での爆撃、ファトフ軍などの反体制派との戦闘を継続(2016年6月23日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアレッポ市北部のアルド・マッラーフ地区各所を空爆、また戦闘機(所属明示せず)がアレッポ市カーティルジー地区、マサーキン・ハナーヌー地区を空爆し、住民4人が死亡した

これに関して、ARA News(6月23日付)は、シリア軍およびロシア軍がアレッポ市旧市街、シャッアール地区、ブスターン・カスル地区、カースティールー街道一帯を空爆し、10人以上が死傷したと伝えた。

SANA(6月23日付)によると、アレッポ市では、反体制武装集団がハーリディーヤ地区、ナイル通り地区を砲撃し、子供1人を含む4人が死亡、4人が負傷した。

一方、アレッポ市南部郊外一帯では、シリア人権監視団によると、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員、イラク人、イラン人などの戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍、第13師団(穏健な反体制派)の連合部隊と交戦した。

また、SANA(6月23日付)によると、アレッポ市南部ズィーターン村でのシリア軍との戦闘で、アジュナード・シャーム・イスラーム連合のアミール(司令官)アブー・ムハンマド・カファルーヤー氏が死亡した。

他方、ARA News(6月23日付)によると、国連の支援チームが、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区に、トレーラー13台分の人道支援物資を搬入した。

このほかシャーム自由人イスラーム運動とシャーム軍は共同声明を出し、シャーム軍をシャーム自由人イスラーム運動に吸収統合すると発表した。

シャーム軍は2014年10月にアレッポ県の戦闘員が結成した組織で、1,000人以上の兵力を有するという。

Kull-na Shuraka', June 23, 2016
Kull-na Shuraka’, June 23, 2016

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがダーライヤー市各所を空爆するとともに、東グータ地方のクスール農場、ダイル・ハビーヤ村、ハズラマー村、バハーリーヤ村、マイダアー町を空爆した。

このほか、カラムーン地方のジャイルード市に、国連とシリア赤新月社の支援チームが人道支援物資を搬入した。

一方、クッルナー・シュラカー(6月24日付)によると、カフルバトナー町で、ラフマーン軍団幹部の一人で治安部門を統括するヒシャーム・ズィーヌー氏が何者かに撃たれ、死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がクルド山地方のアルド・ワター地区でシリア軍車輌を米国製TOW対戦車ミサイルで攻撃した。

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ヒムス県では、SANA(6月23日付)によると、アイン・ダナーニール村をシャームの民のヌスラ戦線が砲撃した。

AFP, June 23, 2016、AP, June 23, 2016、ARA News, June 23, 2016、Champress, June 23, 2016、al-Hayat, June 24, 2016、Iraqi News, June 23, 2016、Kull-na Shuraka’, June 23, 2016、June 24, 2016、al-Mada Press, June 23, 2016、Naharnet, June 23, 2016、NNA, June 23, 2016、Reuters, June 23, 2016、SANA, June 23, 2016、UPI, June 23, 2016などをもとに作成。

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