米主導の有志連合はシリア領内で2回の爆撃を実施(2016年5月16日)

米中央軍(CENTCOM)は、5月16日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して12回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は2回で、シャッダーディー市近郊(1回)、マーリア市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, May 17, 2016などをもとに作成。

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ドイツ人活動家がベルリンのサウジアラビア大使館壁に「ダーイシュ銀行」と書かれた画像を投影(2016年5月16日)

ドイツの人権活動家で芸術家のオリヴァー・ビエンコヴスキー(Oliver Bienkowski)氏は、首都ベルリンにあるサウジ大使館前で「ゲリラ・ライト・プロジェクト」と称して抗議活動を行い、同大使館の壁に「ダーイシュ銀行」と書かれたダーイシュ(イスラーム国)の黒旗の画像を投影した。

『インディペンデント』(5月16日付)などが伝えた。

The Independent, May 16, 2016
The Independent, May 16, 2016

The Independent, May 16, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュはアレッポ県北西部の反体制派拠点マーリア市を攻撃(2016年5月16日)

アレッポ県では、ARA News(5月16日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県北西部のトルコ国境地帯にある反体制武装集団の拠点都市の一つマーリア市を攻撃した。

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ハサカ県では、ARA News(5月16日付)によると、シャッダーディー市南部のサイヤード村一帯で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(5月16日付)によると、トルコ軍が撃った迫撃砲弾がカーミシュリー市タイイ地区に着弾し、女性1人が死亡した。

AFP, May 16, 2016、AP, May 16, 2016、ARA News, May 16, 2016、Champress, May 16, 2016、al-Hayat, May 17, 2016、Iraqi News, May 16, 2016、Kull-na Shuraka’, May 16, 2016、al-Mada Press, May 16, 2016、Naharnet, May 16, 2016、NNA, May 16, 2016、Reuters, May 16, 2016、SANA, May 16, 2016、UPI, May 16, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合は、ブーカマール市などシリア領内で6回の爆撃を実施し、子供3人と女性1人が死亡(2016年5月15日)

米中央軍(CENTCOM)は、5月15日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して14回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は6回で、ブーカマール市(1回)、タンフ国境通行所一帯(1回)、マンビジュ市近郊(1回)、マーリア市近郊(3回)に対して攻撃が行われた。

これに関して、SANA(5月16日付)、クッルナー・シュラカー(5月17日付)は、有志連合のブーカマール市に対する空爆で、子供3人と女性1人が死亡したと伝えた。

他方、シリア人権監視団によると、イラク国境に面するタンフ国境通行所一帯で、「新シリア軍」がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, May 16, 2016、AP, May 16, 2016、ARA News, May 16, 2016、CENTCOM, May 16, 2016、Champress, May 16, 2016、al-Hayat, May 17, 2016、Iraqi News, May 16, 2016、Kull-na Shuraka’, May 16, 2016、May 17, 2016、al-Mada Press, May 16, 2016、Naharnet, May 16, 2016、NNA, May 16, 2016、Reuters, May 16, 2016、SANA, May 16, 2016、UPI, May 16, 2016などをもとに作成。

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トルコの越境砲撃支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がアレッポ県北西部でダーイシュから1カ村を奪還(2016年5月15日)

アレッポ県では、ARA News(5月15日付)によると、ハワール・キリス作戦司令室がトルコ軍による越境砲撃支援を受け、県北西部のトルコ国境地帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、ファイザリーヤ村を制圧した。

AFP, May 15, 2016、AP, May 15, 2016、ARA News, May 15, 2016、Champress, May 15, 2016、al-Hayat, May 16, 2016、Iraqi News, May 15, 2016、Kull-na Shuraka’, May 15, 2016、al-Mada Press, May 15, 2016、Naharnet, May 15, 2016、NNA, May 15, 2016、Reuters, May 15, 2016、SANA, May 15, 2016、UPI, May 15, 2016などをもとに作成。

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シリア軍を離反したナビール・ダンダル准将はイスラエルに和平交渉に応じるよう呼びかける(2016年5月15日)

ARA News(5月15日付)によると、イスラエルの複数のメディアは、シリア軍を離反した反体制活動家のナビール・ダンダル准将がイスラエル国会(クネセト)に書簡を送り、「政府軍の手によって殺戮に曝されているシリア国民を支援」するため、「シリア国民との和平交渉の門戸を開放」するよう呼びかけたと伝えた。

AFP, May 15, 2016、AP, May 15, 2016、ARA News, May 15, 2016、Champress, May 15, 2016、al-Hayat, May 16, 2016、Iraqi News, May 15, 2016、Kull-na Shuraka’, May 15, 2016、al-Mada Press, May 15, 2016、Naharnet, May 15, 2016、NNA, May 15, 2016、Reuters, May 15, 2016、SANA, May 15, 2016、UPI, May 15, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県ダーライヤー市での戦闘でシリア軍と共闘するアラブ民族護衛隊のアルジェリア人司令官が死亡(2016年5月15日)

シリア人権監視団は、ダマスカス郊外県ダーライヤー市一帯での14日晩の戦闘で、アラブ諸国からの民兵からなる武装部隊「アラブ民族護衛隊」の前線司令官が死亡したと発表した。

これに関して、SNN(5月15日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(5月15日付)は、戦死した前線司令官がアルジェリア人のフサイン・イーサー氏(アブー・ウダイ)だったと伝えた。

Kull-na Shuraka', May 15, 2016
Kull-na Shuraka’, May 15, 2016

アラブ民族護衛隊は、2013年半ばのダマスカス郊外県での化学兵器使用疑惑事件を受け、米英仏がシリアへの懲罰空爆を画策した際に、これに対抗するために結成された組織で、アルジェリア人、パレスチナ人、エジプト人、そしてシリア人などの「スンナ派」のアラブ民族主義者が参加しているという。

クッルナー・シュラカー(5月15日付)によると、アラブ民族護衛隊は以下4つの大隊から構成されているという:

1. ハイダル・アーミリー大隊
2. ワディーア・ハッダード大隊
3. ムハンマド・ブラーヒーミー大隊
4. ジョール・ジャマール大隊

イーサー氏はこのなかのジョール・ジャマール大隊の司令官を務め、同部隊はダマスカス郊外県での戦闘に参加してきた。

イーサー氏は14日、自身の部隊を率いて、ダーライヤー市への突入を試みたが、ジハード主義武装集団の反撃を受け、死亡したという。

シリア政府を支援する外国人戦闘員としては、レバノン人、イラク人、イラン人、アフガン人など「シーア派」が注目される一方、シリアで暮らしてきたパレスチナ人の多くもシリア軍とともに反体制武装集団との戦闘にあたっているが、アルジェリア人戦闘員の死亡が報じられたのは、これが初めてであり、ドゥラル・シャーミーヤは、「アルジェリア政府がシリア政府に対してこうした支援を行っている事実が初めて確認された」と伝えられた。

なお、イーサー氏の戦死に先立って、2013年にはアラブ民族護衛隊のエジプト人司令官アーミル・イード・アブドゥッラー氏(アブー・ナースィル)がダマスカス郊外県での戦闘で死亡している。

AFP, May 15, 2016、AP, May 15, 2016、ARA News, May 15, 2016、Champress, May 15, 2016、al-Durar al-Shamiya, May 15, 2016、al-Hayat, May 16, 2016、Iraqi News, May 15, 2016、Kull-na Shuraka’, May 15, 2016、al-Mada Press, May 15, 2016、Naharnet, May 15, 2016、NNA, May 15, 2016、Reuters, May 15, 2016、SANA, May 15, 2016、SNN, May 15, 2016、UPI, May 15, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で5回の爆撃を実施(2016年5月14日)

米中央軍(CENTCOM)は、5月14日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して16回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は5回で、シャッダーディー市近郊(2回)、マンビジュ市近郊(4回)、マーリア市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。


CENTCOM, May 15, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市一帯でヌスラ戦線主導の反体制派と戦闘を続けるなか、シリア軍がダマスカス郊外県ダーライヤー市に攻撃激化(2016年5月14日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(5月14日付)などによると、シリア軍がダーライヤー市に対して攻勢を強め、同地およびその一帯を砲撃、地上部隊が市内に突入した。

シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊はまた、ドゥーマー市南部郊外一帯でジハード主義武装集団と交戦し、同地を地対地ミサイルと思われる砲弾などで砲撃した。

ハーマ町のナイーム・モスク近くで爆弾が爆発し、男性1人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南部郊外ハーン・トゥーマーン市一帯で、シリア軍、国防隊、外国人戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍と交戦した。

またアレッポ市では、シリア軍が反体制武装集団の支配下にあるジュッブ・クッバ地区、バーブ・ナイラブ街道一帯などを、反体制武装集団がアアザミーヤ地区、ハムダーニーヤ地区を砲撃し、サラーフッディーン地区での砲撃では女性1人が死亡した。

アレッポ市北部では、ハンダラート・キャンプに近いマダーファ丘一帯にあるシリア軍拠点をジハード主義武装集団が攻撃、対するシリア軍もハンダラート・キャンプ一帯の武装集団拠点を砲撃した。

さらに、ロシア軍と思われる戦闘機がハンダラート・キャンプ一帯、カースティールー街道一帯を15回以上にわたって空爆した。

一方、ARA News(5月14日付)によると、スンナ軍第13大隊などからなる反体制武装集団が前日に引き続き、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアフリーン市に対して無差別砲撃を行った。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカッバーニー村一帯、クルド山一帯を「樽爆弾」で空爆した。

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ヒムス県では、ARA News(5月14日付)によると、シリア軍と思われる戦闘機がタルビーサ市を空爆し1人が死亡した。

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ハマー県では、SANA(5月14日付)によると、シリア軍がカンタラ村に向けて移動中のシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団に対して特殊作戦を行い、戦闘員を殲滅した。

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ダルアー県では、SANA(5月14日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区、難民キャンプ地区一帯でシャームの民のヌスラ戦線、南部タウヒード旅団などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、5月13日に6件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はアレッポ県、ダマスカス郊外県で発生し、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍が砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は538件。

AFP, May 14, 2016、AP, May 14, 2016、ARA News, May 14, 2016、Champress, May 14, 2016、al-Hayat, May 15, 2016、Iraqi News, May 14, 2016、Kull-na Shuraka’, May 14, 2016、al-Mada Press, May 14, 2016、Naharnet, May 14, 2016、NNA, May 14, 2016、Reuters, May 14, 2016、SANA, May 14, 2016、UPI, May 14, 2016などをもとに作成。

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ハワール・キリス作戦司令室はトルコ軍ヘリコプターの越境爆撃支援を受け、アレッポ県北西部でダーイシュから2カ村を奪還(2016年5月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ハワール・キリス作戦司令室が県北西部のトルコ国境に近いジャーズィル村、そしてヤフムール村をダーイシュ(イスラーム国)から奪還した。

戦闘では、トルコ軍と思われる戦闘ヘリコプターが領空侵犯し、ダーイシュ拠点を攻撃したという。

ARA News(5月14日付)によると、トルコ軍はまた、アアザーズ市東部一帯を越境砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ミスラーバー市でイスラーム軍が、ラフマーン軍団、フスタート軍などからなる武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サフム・ジャウラーン・ダム一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、自由シリア軍南部戦線などからなる武装集団と交戦した。

AFP, May 14, 2016、AP, May 14, 2016、ARA News, May 14, 2016、Champress, May 14, 2016、al-Hayat, May 15, 2016、Iraqi News, May 14, 2016、Kull-na Shuraka’, May 14, 2016、al-Mada Press, May 14, 2016、Naharnet, May 14, 2016、NNA, May 14, 2016、Reuters, May 14, 2016、SANA, May 14, 2016、UPI, May 14, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で5回の爆撃を実施(2016年5月13日)

米中央軍(CENTCOM)は、5月13日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して22回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は5回で、マンビジュ市近郊(1回)、マーリア市近郊(5回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, May 14, 2016などをもとに作成。

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米国務副長官「トルコ政府とアレッポ県北西部国境地帯からのダーイシュ浄化で合意」(2016年5月13日)

アントニー・ブリンケン米国務副長官は、マンビジュ市、マーリア市一帯のアレッポ県北西部国境地帯からダーイシュ(イスラーム国)を浄化することで合意に達したと述べた。

ARA News(5月14日付)が伝えた。

AFP, May 14, 2016、AP, May 14, 2016、ARA News, May 14, 2016、Champress, May 14, 2016、al-Hayat, May 15, 2016、Iraqi News, May 14, 2016、Kull-na Shuraka’, May 14, 2016、al-Mada Press, May 14, 2016、Naharnet, May 14, 2016、NNA, May 14, 2016、Reuters, May 14, 2016、SANA, May 14, 2016、UPI, May 14, 2016などをもとに作成。

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シリア軍、ロシア軍と思われる戦闘機がイドリブ県のファトフ軍支配地域などを爆撃(2016年5月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍の支配下にあるイドリブ市、アリーハー市各所を空爆し、15人が死亡した。

このうちイドリブ市に対する空爆では、マアッラトミスリーン交差点一帯が、アリーハー市では「人道組織の拠点や医療拠点」が標的となったという。

ARA News(5月13日付)によると、シリア軍と思われる戦闘機はまたサラーキブ市に対しても空爆を行った。

この空爆に関して、クッルナー・シュラカー(5月13日付)は、空爆を実施したのはロシア軍と断じたが、ARA News(5月13日付)はシリア軍戦闘機が空爆を行ったと伝えた。

一方、SANA(5月13日付)によると、シリア軍がウンム・ラジーム村、ラスム・トゥール村、タマーニア町東部でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団の拠点を空爆した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制派の襲撃(12日)を受けたザーラ村一帯を空爆、またシリア軍ヘリコプターも同地一帯を「樽爆弾」で攻撃した。

一方、SANA(5月13日付)によると、シリア軍がスカイク丘でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団の拠点を空爆、またヒルバト・ナークース村一帯でヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍と交戦し、車輌などを破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍の支配下にあるハーン・トゥーマーン市、カフルナーハー村を複数回にわたり空爆した。

戦闘機はまた、アレッポ市ラーシディーン、ムハンディスィーン第1区、カースティールー街道地区を20回あまり空爆した。

これに対して、ジハード主義武装集団などの反体制派は、シリア政府の支配下にあるアレッポ市マイダーン地区、ラームーサ地区、ザフラー協会地区、シャイフ・ターハー地区を砲撃し、複数人が死傷した。

一方、SANA(5月13日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市サラーフッディーン地区を砲撃し、女性1人が死亡した。

他方、ARA News(5月13日付)によると、反体制武装集団が西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアフリーン市中心街をカチューシャ砲で攻撃した。

これに先立ち、反体制武装集団の一つでスンナ軍に所属する第13大隊は声明を出し、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に対して、4月のアイン・ダクナ村一帯での戦闘で死亡したスンナ軍戦闘員の遺体の返還を要求、これに応じない場合はアフリーン市などを攻撃すると脅迫していた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊が東グータ地方のフーシュ・アドマル村、ザブディーン村、ヌーラ村一帯に進軍し、ジハード主義武装集団などの反体制派の拠点を攻撃、制圧したことを受け、同地から数百人の住民が避難を開始した。

東グータ地方では、ダイル・アサーフィール市およびその一帯、バイヤード村一帯を戦闘機(所属明示せず)が8回にわたり空爆を行った。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がラスタン市郊外農場地帯、キースィーン村一帯、ブルジュ・カーイー村を空爆、ハルムーズ村を砲撃した。

一方、SANA(5月13日付)によると、シリア軍がガジャル村、ブルジュ・カーイー村でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団の拠点を空爆した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、5月12日に8件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は532件。

AFP, May 13, 2016、AP, May 13, 2016、ARA News, May 13, 2016、Champress, May 13, 2016、al-Hayat, May 14, 2016、Iraqi News, May 13, 2016、Kull-na Shuraka’, May 13, 2016、al-Mada Press, May 13, 2016、Naharnet, May 13, 2016、NNA, May 13, 2016、Reuters, May 13, 2016、SANA, May 13, 2016、UPI, May 13, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍がカーミシュリー市(ハサカ県)郊外に越境砲撃(2016年5月13日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がカーミシュリー市郊外に対して越境砲撃を行った。

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アレッポ県では、ARA News(5月13日付)によると、トルコ国境に近い県北西部で、シャーム軍団がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ヤフムール村を奪還した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団とイスラーム・ムサンナー運動が県西部で、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、自由シリア軍南部戦線からなる反体制派と交戦した。

AFP, May 13, 2016、AP, May 13, 2016、ARA News, May 13, 2016、Champress, May 13, 2016、al-Hayat, May 14, 2016、Iraqi News, May 13, 2016、Kull-na Shuraka’, May 13, 2016、al-Mada Press, May 13, 2016、Naharnet, May 13, 2016、NNA, May 13, 2016、Reuters, May 13, 2016、SANA, May 13, 2016、UPI, May 13, 2016などをもとに作成。

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ベルギー内閣報道官はダーイシュに対する爆撃をシリアに拡大する意思を表明(2016年5月13日)

ベルギーのシャルル・ミシェル内閣の報道官はAFP(5月13日付)に対し、米軍主導の有志連合に参加しているベルギー軍が、近くイラクだけに加えて、シリアでも空爆を実施するだろうと述べた。


AFP, May 13, 2016、AP, May 13, 2016、ARA News, May 13, 2016、Champress, May 13, 2016、al-Hayat, May 14, 2016、Iraqi News, May 13, 2016、Kull-na Shuraka’, May 13, 2016、al-Mada Press, May 13, 2016、Naharnet, May 13, 2016、NNA, May 13, 2016、Reuters, May 13, 2016、SANA, May 13, 2016、UPI, May 13, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で7回の爆撃を実施(2016年5月12日)

米中央軍(CENTCOM)は、5月12日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して21回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は7回で、シャッダーディー市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(1回)、マーリア市近郊(3回)、ウンム・タマフ村近郊(1回)、ワリード村近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, May 13, 2016などをもとに作成。

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所属不明の戦闘機が、ヌスラ戦線が会合中のイドリブ県アブー・ズフール軍事飛行場を爆撃、幹部16人を殺害(2016年5月12日)

イドリブ県では、『ハヤート』(5月14日付)によると、所属不明の戦闘機が、アブー・ズフール航空基地を空爆し、同飛行場内で会合を行っていたシャームの民のヌスラ戦線幹部ら16人が死亡した。

死亡した幹部のなかには、「砂漠地区」のアミール(司令官)、ヨルダン人の司令官らが死亡したという。

これに関して、クッルナー・シュラカー(5月13日付)は、2015年11月の映像を添付し、ロシア軍戦闘機による空爆だと断じた。

AFP, May 13, 2016、AP, May 13, 2016、ARA News, May 13, 2016、Champress, May 13, 2016、al-Hayat, May 14, 2016、Iraqi News, May 13, 2016、Kull-na Shuraka’, May 13, 2016、al-Mada Press, May 13, 2016、Naharnet, May 13, 2016、NNA, May 13, 2016、Reuters, May 13, 2016、SANA, May 13, 2016、UPI, May 13, 2016などをもとに作成。

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国連安保理は報道声明で「ダーイシュ、ヌスラ、そしてその他のアル=カーイダとつながりのある組織」の暴力を非難(2016年5月12日)

国連安保理は報道声明(SC/12360)を出し、シリア国内での戦闘に関して、国連安保理決議第2268号に違反していると非難、米・ロシアによる敵対行為停止合意(2月27日)の遵守、とりわけ民間人への無差別攻撃の停止、人道支援にかかる一連の決議の遵守を求めた。

声明ではまた、ISSG(国際シリア支援グループ)による紛争解決に向けた取り組みを高く評価するとともに、「ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、そしてその他のアル=カーイダとつながりのある個人、グループ、組織」による暴力を厳しく非難し、加盟国に対して、「テロとの戦い」に向けたあらゆる措置を講じるよう改めて確認した。

そのうえで、シリア人どうしの対話に基づく紛争の政治解決を定めた国連安保理決議第2254号の即時完全履行を求めた。

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リヤド最高交渉委員会の委員長を務めるリヤード・ヒジャーブ元首相はAFP(5月12日付)の取材に応じ、そのなかで、「反体制派」を支援する欧米諸国に「言葉でなく行動」をもって支援するよう主張、具体的にはシリア軍、ロシア軍の空爆に対抗するための対空兵器を供与するよう求めた。

AFP, May 12, 2016、AP, May 12, 2016、ARA News, May 12, 2016、Champress, May 12, 2016、al-Hayat, May 13, 2016、Iraqi News, May 12, 2016、Kull-na Shuraka’, May 12, 2016、al-Mada Press, May 12, 2016、Naharnet, May 12, 2016、NNA, May 12, 2016、Reuters, May 12, 2016、SANA, May 12, 2016、UPI, May 12, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はジハード主義武装集団の内部抗争に乗じて、東グータ地方(ダマスカス郊外県)の複数カ所を制圧(2016年5月11日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月11日付)、シリア人権監視団などによると、シリア軍が、東グータ地方マルジュ・スルターン村に近いリカービーヤ農場、ダイル・アサーフィール市、フーシュ・アドマル村一帯で攻勢を強め、ジハード主義武装集団と交戦、複数拠点を制圧した。

また、ARA News(5月11日付)によると、シリア軍はザブディーン村内の複数拠点も制圧、シリア人権監視団によると、シリア軍とジハード主義武装集団の戦闘は、タイバ村一帯でも行われた。

イスラーム軍とラフマーン軍は10日、停戦に向けた「善意」を示すため、係争地であるミスラーバーから共に部隊を撤退させているが、シリア軍の進軍は東グータ地域での両者の対立に乗じたかたちで展開されている。

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アレッポ県では、ARA News(5月11日付)によると、ファトフ軍の支配下に入ったアレッポ市南部郊外のハーン・トゥーマーン市に対して、シリア軍、国防隊、外国人戦闘員が攻撃を継続した。

一方、SANA(5月11日付)によると、シリア軍による「講和規定」適用を無視して、反体制武装集団がアレッポ市サイフ・ダウラ地区、ブスターン・ザフラ地区を迫撃砲で攻撃し、女性1人を含む2人が死亡、3人が負傷した。

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ハマー県では、SANA(5月11日付)によると、シリア軍がウンム・ハーラタイン村、アトシャーン村、スカイク村、タマーニア町でシャームの民のヌスラ戦線の拠点を空爆し、戦闘員30人を殲滅、車輌などを破壊した。

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ダルアー県では、SANA(5月11日付)によると、シリア軍がダルアー市アルバイーン地区で、シャームの民のヌスラ戦線、南部タウヒード旅団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺害、車輌などを破壊した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、5月10日に9件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はアレッポ県(アレッポ市)、ラタキア県(バリーシャ村)、ダマスカス郊外県(ハラスター市郊外)で発生し、シャーム自由人イスラーム運動、スルターン・ムラード旅団、イスラーム軍が砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は517件。


AFP, May 11, 2016、AP, May 11, 2016、ARA News, May 11, 2016、Champress, May 11, 2016、al-Hayat, May 12, 2016、Iraqi News, May 11, 2016、Kull-na Shuraka’, May 11, 2016、al-Mada Press, May 11, 2016、Naharnet, May 11, 2016、NNA, May 11, 2016、Reuters, May 11, 2016、SANA, May 11, 2016、UPI, May 11, 2016などをもとに作成。

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ヒムス県油田地帯でシリア軍とダーイシュの攻防戦続く(2016年5月11日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマフル油田、タイフール航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、戦闘機(所属明示せず)がシャーイル油田一帯、スフナ市およびその一帯を空爆した。

またシリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、ダーイシュがシリア軍との戦闘の末、ヒムス市とタドムル市を結ぶ街道を遮断したと発表した。

しかし、SANA(5月11日付)は、情報筋の話として、これを否定した。

一方、SANAによると、シリア軍がシャーイル油田一帯、マフル油田一帯、タドムル市東方、ジャズル村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区、アイヤーシュ村、ハリータ村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

また、クッルナー・シュラカー(5月11日付)によると、ロシア軍戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるシュハイル村を空爆し、15人が死亡、20人が負傷した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がラッカ市各所を深夜に空爆し、2人が死亡した。

AFP, May 11, 2016、AP, May 11, 2016、ARA News, May 11, 2016、Champress, May 11, 2016、al-Hayat, May 12, 2016、Iraqi News, May 11, 2016、Kull-na Shuraka’, May 11, 2016、al-Mada Press, May 11, 2016、Naharnet, May 11, 2016、NNA, May 11, 2016、Reuters, May 11, 2016、SANA, May 11, 2016、UPI, May 11, 2016などをもとに作成。

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有志連合の爆撃とトルコ軍の越境砲撃による支援を受け、ハワール・キリス作戦司令室がアアザーズ市東部でダーイシュと戦闘を続ける(2016年5月11日)

アレッポ県では、ARA News(5月11日付)によると、有志連合が県北西部アアザーズ市東部のダービク村、タッル・イスタブル村、フール・ナフル村、スーラーン・アアザーズ町一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点複数カ所を空爆、住民2人が死亡した。

またトルコ軍は、ジャカー村、ラーイー村、シャアバーニーヤ村、ドゥーディヤーン村を越境砲撃し、ダーイシュもこれに対して反撃、キリス市方面に越境砲撃を行った。

有志連合の航空支援とトルコ軍の越境砲撃支援と並行して、ドゥーディヤーン村、ジャーリズ村一帯ではハワール・キリス作戦司令室がダーイシュと交戦、ヤフムール村とジャーリズ村を制圧した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、県西部のアイン・ズィクル村一帯でダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団、イスラーム・ムサンナー運動がシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、南部戦線と交戦し、シャーム自由人イスラーム運動の司令官1人を含む4人を殺害した。

AFP, May 11, 2016、AP, May 11, 2016、ARA News, May 11, 2016、Champress, May 11, 2016、al-Hayat, May 12, 2016、Iraqi News, May 11, 2016、Kull-na Shuraka’, May 11, 2016、al-Mada Press, May 11, 2016、Naharnet, May 11, 2016、NNA, May 11, 2016、Reuters, May 11, 2016、SANA, May 11, 2016、UPI, May 11, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で5回の爆撃を実施(2016年5月10日)

米中央軍(CENTCOM)は、5月10日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して14回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は5回で、シャッダーディー市近郊(2回)、マンビジュ市近郊(1回)、ワリード村近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, May 11, 2016などをもとに作成。

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米英仏は、ヌスラ戦線と共闘して停戦を無視するシャーム自由人イスラーム運動とイスラーム軍を国連安保理のテロ制裁リストに追加記載するよう求めるロシアの要請を却下(2016年5月10日)

複数の外交筋によると、ロシアが、国連安保理のアル=カーイダおよびターリバーン制裁委員会が定める制裁対象リストにシャーム自由人イスラーム運動とイスラーム軍を追加記載することを要請したが、米国、イギリス、フランス、ウクライナの4カ国がこれを却下した。

シャーム自由人イスラーム運動は、アル=カーイダのメンバーらが結成した武装集団だが、アル=カーイダとの関係を否定している。しかし、イドリブ県、アレッポ県、ダマスカス郊外県など各地でシリアのアル=カーイダと目されるシャームの民のヌスラ戦線と共闘しており、最近では、アレッポ市南部郊外でヌスラ戦線などとともに新生ファトフ軍を指導し、シリア政府支配地域への攻勢を続けている。

一方、イスラーム軍は、アル=カーイダ系の組織ではないが、シャーム自由人イスラーム運動とともに、シリアのアル=カーイダと目されるシャームの民のヌスラ戦線と共闘している。

両者は、リヤド最高交渉委員会に参加していたが、ジュネーブ3会議第3ラウンドにおいて、委員会を脱会し、米国・ロシアによる敵対行為停止合意(2月27日)を破棄、その後のシリア軍による「講和規定」適用や米国・ロシアによる停戦合意を無視して、戦闘を続けている。

ロシアによる提案を拒否した米国は、国連代表部報道官を通じて、停戦を無視するシャーム自由人イスラーム運動とイスラーム軍が、「停戦に参加している…。両者をブラックリストに記載すると停戦に悪影響を及ぼす」と述べた。

また英国の国連代表部報道官は、シャーム自由人イスラーム運動とイスラーム軍が「イスラーム過激派だが、アル=カーイダやダーイシュ(イスラーム国)との関係を拒否している…。両組織の役割は、政治的解決を拒否するヌスラ戦線、ダーイシュとは違う…。両組織を孤立させれば、その過激派をもたらし、政治的解決が遠のく」と述べ、ロシアの提案を拒否した理由を正当化した。

AFP(5月11日付)などが伝えた。

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一方、SANA(5月11日付)によると、バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表は、ロシアの要請が却下されたことに対して「国連憲章や国際法の判断への暗殺」と批判、「危機を長引かせようとする当事者たちに…薄っぺらな名目によって内政干渉をすることを止めるよう言いたい」と表明した。

AFP, May 11, 2016、AP, May 11, 2016、ARA News, May 11, 2016、Champress, May 11, 2016、al-Hayat, May 12, 2016、Iraqi News, May 11, 2016、Kull-na Shuraka’, May 11, 2016、al-Mada Press, May 11, 2016、Naharnet, May 11, 2016、NNA, May 11, 2016、Reuters, May 11, 2016、SANA, May 11, 2016、UPI, May 11, 2016などをもとに作成。

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イドリブ県ビンシュ市での爆撃でシャーム自由人イスラーム運動の司令官を含む「民間人」10人が死亡(2016年5月10日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がビンニシュ市、ナイラブ村各所を空爆し、シャーム自由人イスラーム運動の司令官を含む10人が死亡、数十人が負傷した。

これに関して、ARA News(5月10日付)は、地元の活動家の一人の話として、シリア軍の空爆は市内のシャーム自由人イスラーム運動の拠点の一つを標的とし、これにより司令官1人が死亡、多数のメンバーが死傷したと伝えた。

しかし、クッルナー・シュラカー(5月10日付)は、シリア軍がビンニシュ市を空爆し、民間人10人が死亡、25人が負傷した、と伝えた。

シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)はまた、アリーハー市一帯、マストゥーマ軍事基地一帯、カフルシャラーヤー村、アウラム・ジャウズ村一帯を空爆した。

シリア軍ヘリコプターはまた、ジスル・シュグール市一帯にビラを散布し、武装集団戦闘員に投降を呼びかけた。

一方、SANA(5月10日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍がマアッラトミスリーン市、ビンニシュ市からフーア市、カファルヤー町を砲撃し、住民5人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がダイル・アサーフィール市一帯を8回、またドゥーマー市各所を3回にわたり空爆した。

また、クッルナー・シュラカー(5月10日付)によると、シリア軍とヒズブッラー戦闘員はザバダーニー市一帯を激しく砲撃したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市郊外のアナダーン市に近いタームーラ村でシリア軍、国防隊、外国人戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍と交戦した。

シリア軍はまた、アンジャーラ村各所を地対地ミサイルと思われる砲弾で攻撃した。

一方、SANA(5月10日付)によると、反体制武装集団が、シリア軍による「講和規定」適用を無視してアレッポ市ラームーサ交差点一帯、スライマーン・ハラビー地区を砲撃・狙撃し、住民1人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団がズラーキーヤート村のシリア軍拠点を砲撃した。

これに対してシリア軍は、サルマーニーヤ村一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、SANA(5月10日付)によると、シリア軍がダルアー市旧税関地区、ナスィーブ村間の街道、ヤードゥーダ村でシャームの民のヌスラ戦線を攻撃した。

一方、クッルナー・シュラカー(5月11日付)によると、ウマリー旅団連合、部族軍、部族師団が、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)に対抗するためのラジャー統合作戦司令室を設置した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、5月9日に2件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はアレッポ県とラタキア県で発生し、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍が砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は508件。


AFP, May 10, 2016、AP, May 10, 2016、ARA News, May 10, 2016、Champress, May 10, 2016、al-Hayat, May 11, 2016、Iraqi News, May 10, 2016、Kull-na Shuraka’, May 10, 2016、May 11, 2016、al-Mada Press, May 10, 2016、Naharnet, May 10, 2016、NNA, May 10, 2016、Reuters, May 10, 2016、SANA, May 10, 2016、UPI, May 10, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュはヒムス県東部で侵攻を続け、タイフール軍事飛行場一帯でシリア軍と交戦(2016年5月10日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県東部のタイフール航空基地(T4)一帯に侵攻、シリア軍と交戦した。

クッルナー・シュラカー(5月10日付)などによると、ダーイシュはこれにより、タイフール航空基地一帯に近い放棄された大隊基地を制圧した。

両者はまた、シャーイル油田一帯、マクサル・ヒサーン村一帯でも交戦する一方、ジュッブ・ジャッラーフ村近郊では、爆弾が仕掛けられた車とオートバイが爆発し、13人が死亡した。

一方、SANA(5月10日付)によると、シリア軍がジャズル油田、マフル油田一帯、フワイスィース村でダーイシュ(イスラーム国)拠点、車輌を空爆、またウンク・ハワー村、バーディラ村一帯でダーイシュ戦闘員に対して攻撃を行った。

他方、ダーイシュ(イスラーム国)は通信部門のアアマーク通信を通じて、フワイスィース村での戦闘で、シリア軍ヘリコプターを撃墜したと発表した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シャッダーディー市郊外のカシュカシュ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が交戦した。

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スワイダー県では、SANA(5月10日付)によると、シリア軍がサアド村でダーイシュ(イスラーム国)に対して攻撃を加えた。

AFP, May 10, 2016、AP, May 10, 2016、ARA News, May 10, 2016、Champress, May 10, 2016、al-Hayat, May 11, 2016、Iraqi News, May 10, 2016、Kull-na Shuraka’, May 10, 2016、al-Mada Press, May 10, 2016、Naharnet, May 10, 2016、NNA, May 10, 2016、Reuters, May 10, 2016、SANA, May 10, 2016、UPI, May 10, 2016などをもとに作成。

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イスラエル軍がシリア領内を越境爆撃し、ヒズブッラーの車列を攻撃(2016年5月10日)

イスラエルの民間テレビ局チャンネル2(5月10日付)などは、イスラエル空軍がレバノン国境に近いシリア領内を移動中のヒズブッラーの車列を空爆したと伝えた。

チャンネル2によると、空爆は、シリアの反体制武装集団の「安全な避難所」(safe haven)に近いヒズブッラーの拠点があるとされる場所に対して行われ、武器を搬送する車列が標的となったという。

ナハールネット(5月10日付)などが伝えた。

AFP, May 10, 2016、AP, May 10, 2016、ARA News, May 10, 2016、Champress, May 10, 2016、al-Hayat, May 11, 2016、Iraqi News, May 10, 2016、Kull-na Shuraka’, May 10, 2016、al-Mada Press, May 10, 2016、Naharnet, May 10, 2016、NNA, May 10, 2016、Reuters, May 10, 2016、SANA, May 10, 2016、UPI, May 10, 2016などをもとに作成。

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USAIDはトルコでのシリア支援事業をめぐる不正に対処するため、14団体・個人を活動停止処分に(2016年5月10日)

USAID(米国際開発庁)は声明を出し、トルコでシリアへの支援事業に参加している14の団体・個人の活動に対して活動停止処分を下したと発表した。

声明は、「談合、幾多の贈収賄に共謀してきた業者、NGO職員などのネットワークがシリアでの人道支援配給にかかる契約に関与してきた」としたうえで、トルコでの物資調達に際して、NGOから業者への多額の代金支払いが組織的に行われてきたことを明らかにした。

また、声明による、トルコの民間業者は、低品質の毛布や資材などの商品をNGOに法外な価格で販売し、その差額を着服していたという。

AFP(5月10日付)によると、こうした不正取引には、米国の国際医療隊(IMC)、アイルランドのGoal、英デヴィッド・ミリバンド元外相が代表を務める国際救済委員会(IRC)といった団体が関与していたとされ、シリアに対する最大規模の医療支援を行うIMCは、すでに多数の職員を解雇したという。

またIRC、GOALも事件発覚を受け、多数のプロジェクトを中止したという。

AFP, May 10, 2016、AP, May 10, 2016、ARA News, May 10, 2016、Champress, May 10, 2016、al-Hayat, May 11, 2016、Iraqi News, May 10, 2016、Kull-na Shuraka’, May 10, 2016、al-Mada Press, May 10, 2016、Naharnet, May 10, 2016、NNA, May 10, 2016、Reuters, May 10, 2016、SANA, May 10, 2016、UPI, May 10, 2016などをもとに作成。

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イラン革命防衛隊報道官「イラン人12人の遺体がファトフ軍の手にある」(2016年5月10日)

イランのISNA通信(8月10日付)は、イラン・イスラーム革命防衛隊のホセイン・アリー・レダーイー報道官(マーザンダラーン州)の話として、アレッポ市南部郊外ハーン・トゥーマーン市一帯での戦闘の殺害されたイラン軍「顧問」13人のうち、「12人の遺体がタクフィール主義集団の手にある」と伝えた。

AFP, May 10, 2016、AP, May 10, 2016、ARA News, May 10, 2016、Champress, May 10, 2016、al-Hayat, May 11, 2016、Iraqi News, May 10, 2016、Kull-na Shuraka’, May 10, 2016、al-Mada Press, May 10, 2016、Naharnet, May 10, 2016、NNA, May 10, 2016、Reuters, May 10, 2016、SANA, May 10, 2016、UPI, May 10, 2016などをもとに作成。

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ロシアがエジプト大統領、イラン外相と電話会談:ラヴロフ外務大臣は外国からのテロ支援遮断の必要を強調(2016年5月10日)

エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領はロシアのヴラジミール・プーチン大統領と電話会談を行い、シリア情勢、リビア情勢などについて意見を交わした。

エジプトのアラー・ユースフ大統領付報道官によると、会談において、スィースィー大統領は、ISSG(国際シリア支援グループ)の共同議長国であるロシアと米国がシリア情勢への対応をめぐって合意に達することが重要だとしたうえで、エジプトが両国の合意と、シリアでの紛争解決に向けた取り組みを支援する旨伝えたという。

『ハヤート』(5月11日付)が伝えた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣と電話会談を行い、シリア情勢への対応について協議した。

ロシア外務省が発表した声明によると、会談では、ISSG(国際シリア支援グループ)による一連の合意(ウィーン合意)、国連安保理決議第2254号、第2268号に基づき、ジュネーブ3会議でのシリア政府と反体制派の代表団の和平協議を通じ、紛争解決に向けた政治プロセスの実現をめざすことを確認するとともに、シリア国内の「テロとの戦い」については、外国からのテロ支援のチャンネルを遮断する必要を強調した。

SANA(5月10日付)が伝えた。

AFP, May 10, 2016、AP, May 10, 2016、ARA News, May 10, 2016、Champress, May 10, 2016、al-Hayat, May 11, 2016、Iraqi News, May 10, 2016、Kull-na Shuraka’, May 10, 2016、al-Mada Press, May 10, 2016、Naharnet, May 10, 2016、NNA, May 10, 2016、Reuters, May 10, 2016、SANA, May 10, 2016、UPI, May 10, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ市などの「講和規定」適用を48時間延長(2016年5月9日)

シリア軍総司令部は声明を出し、5月10日午前1時に失効するアレッポ市および同市郊外とラタキア県での「講和規定」適用を48時間(5月11日午後24時まで)延長すると発表した。

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ラタキア県では、SANA(5月9日付)によると、シリア駐留ロシア空軍の本拠地であるフマイミーム航空基地(バースィル・アサド国際空港)で、第2次世界大戦でのソ連の対独勝利を祝う祝典が催され、シリア軍のアリー・アブドゥッラー・アイユービー参謀長がアサド大統領の名代として出席、祝辞を述べた。


AFP, May 9, 2016、AP, May 9, 2016、ARA News, May 9, 2016、Champress, May 9, 2016、al-Hayat, May 10, 2016、Iraqi News, May 9, 2016、Kull-na Shuraka’, May 9, 2016、al-Mada Press, May 9, 2016、Naharnet, May 9, 2016、NNA, May 9, 2016、Reuters, May 9, 2016、SANA, May 9, 2016、UPI, May 9, 2016などをもとに作成。

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