ダーイシュ(イスラーム国)は、チェチェン人工作員をロシア人メンバーが処刑するビデオ映像を公開(2015年12月2日)

ダーイシュ(イスラーム国)ラッカ州広報センターは、ロシアの諜報機関の工作員だというチェチェン系ロシア人がロシア人メンバーによって処刑されるシーンを撮影したビデオ映像(https://streamable.com/p590)をインターネット上に公開した。

ビデオ映像のなかで、処刑されたチェチェン系の男性はオレンジ色の囚人服を着させられ、1992年生まれのロシア連邦内チェチェン共和国出身者で、ロシアの諜報機関の命令を受け、ダーイシュ支配地域内に潜入し、工作活動を行っていたと証言している。

この男性は2014年8月26日にトルコのイスタンブールを経由してシリアに潜入、その後イラクに移動、月1回、ロシアの諜報機関に連絡をとり、戦闘員やその家族、拠点などの写真、さらにはチェチェンに帰還して戦闘を続けようとするチェチェン人戦闘員についての情報などを送っていたという。

ARA News, December 2, 2015
ARA News, December 2, 2015

 

AFP, December 2, 2015、AP, December 2, 2015、ARA News, December 2, 2015、Champress, December 2, 2015、al-Hayat, December 3, 2015、Iraqi News, December 2, 2015、Kull-na Shuraka’, December 2, 2015、al-Mada Press, December 2, 2015、Naharnet, December 2, 2015、NNA, December 2, 2015、Reuters, December 2, 2015、SANA, December 2, 2015、UPI, December 2, 2015などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内で2回の爆撃を実施(2015年12月1日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月1日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して17回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は2回、アイン・イーサイ市近郊のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, December 2, 2015などをもとに作成。

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ヨルダンのアブドゥッラー2世国王「ダーイシュ(イスラーム国)と戦うため、シリア南部の反体制派を支援すべき」(2015年12月1日)

ヨルダンのアブドゥッラー2世国王は『デイリー・テレグラフ』(12月1日付)に対して、ダーイシュ(イスラーム国)との戦いに関して「我々はハワーリジュ派という無法者と戦っていると述べてきたが…、こうしたテロリスト、無法者が世界全体を脅かすようになっている」としたうえで、「イラクに焦点を当てるだけでは不十分だ。なぜならシリア彼ら(ダーイシュ)はシリアの広範な地域を制圧し、アジアやアフリカといった地域への足がかりにしようとしているからだ」と述べ、シリアへの介入の必要を強調した。

アブドゥッラー2世国王はまた「我々はシリアでの政治的解決を追求する一方、この国(シリア)、そしてあらゆる場所で彼ら(ダーイシュ)と戦わなければならない」と強調、「我々はシリア国内にいるシリアの反体制派とともに活動し、ハワーリジュ派を打ち負かす必要がある。シリアの反体制派、とりわけ南部にいる反体制派は戦う能力と意志があり、我々が支援するに値する」と述べた。

AFP, December 2, 2015、AP, December 2, 2015、ARA News, December 2, 2015、Champress, December 2, 2015、Daily Telegraph, December 1, 2015、al-Hayat, December 3, 2015、Iraqi News, December 2, 2015、Kull-na Shuraka’, December 2, 2015、al-Mada Press, December 2, 2015、Naharnet, December 2, 2015、NNA, December 2, 2015、Reuters, December 2, 2015、SANA, December 2, 2015、UPI, December 2, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領がチェコのテレビ局のインタビューに応じる「シリア人難民の大多数は良いシリア人で、愛国的で、普通の人々だが、彼らのなかにテロリストは紛れ込んでいるのだ」(2015年12月1日)

アサド大統領はチェコのテレビ局の単独インタビューに応じた。

インタビューは英語で行われ、映像は大統領府がYoutube(https://youtu.be/XHsCn_q69LI)で、また英文、アラビア語訳文はSANA(http://sana.sy/en/?p=63209http://www.sana.sy/?p=306139)が公開した。

インタビューでのアサド大統領の主な発言は以下の通り:

SANA, December 1, 2015
SANA, December 1, 2015

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「この職(眼科医としての職)ないしはそれ以外の外科医とシリアの現状を結びつけるとするのなら、それは意思に関わっているということだろう…。我々はの仕事は命を助けることだ。流血があれば、国を守ろうとすべきだ。軍を用いて国を守るべきだ…。これ(25万人あまりとされる犠牲)は、地域諸国、そして西側が支援する多くのテロリストがもたらした結果だ」。

「ロシアの(空爆)参加、あるいはテロとの戦いの最前線に立つと宣言したことこそ、もっとも重要なことだ。それはテロに対する実質的な取り組みだ。一方、パリでは、フランスはさまざまなかたちでダーイシュを攻撃するなどという発言で、政治的なレベルでフランス人の感情をなだめようとしているだけだ…。フランスはパリでの攻撃以前には真剣に取り組んでいなかったということか?… これに対して、ロシアはテロと真剣に戦っており、シリア軍との間には連携がなされている」。

「有志連合の空爆当初から…、ダーイシュは拡大し、世界中でのメンバー獲得は増大していった。一方、ロシアがいわゆるテロとの戦いに参加して以降、ダーイシュ、シャームの民のヌスラ戦線、そしてそれ以外のテロ組織も縮小している…。なぜなら(シリア軍との)連携がなされているからだ…。シリアにおける主要な(軍事)勢力とはシリア・アラブ軍、そしてもちろん政府なのだ」

(フランスによる「テロとの戦い」に関して懐疑的かとの問いに対して)「懐疑的だ…。テロリストに直接支援し、世界におけるテロのもっとも熱狂的な支持者であるサウジアラビアと同盟を結びながら、テロと戦うことなどできない…。彼ら(フランス)は、サウジアラビア、カタール、そしておそらくそれ以外の国を通じて武器売却が行われていることを当然知っている」。

(トルコ軍によるロシア軍戦闘機撃墜事件はフランスの「テロとの戦い」に悪影響を及ぼすかとの問いに対して)「そうは思わない…。ロシアの介入が現地のバランスを変化させたために、エルドアンは正気を失い、容赦ない行動に出たのだ。すまり、エルドアンの挫折、すなわち彼のテロ組織の挫折は、彼の政策の終焉を意味している」。

「我々が置かれている現状を踏まえると、我々には彼ら(ダーイシュを含むテロ組織)と直接戦う以外に道はない。しかしそれだけでは不十分だ。もし彼らを打ち負かしたいのなら、サウジアラビアやカタールの支援のもと、主にトルコを経由してくる彼らの物資、兵站、資金、戦闘員を断ち切らねばならない…。現下の問題は、我々がテロリストと戦っているなか、彼らが主に地域諸国から無制限に物資を受け取ってとり、西側はそれを支援、あるいは黙認していることだ」。

「我々は武装した反体制派、軍事的反体制派、あるいは武器を持った穏健な反体制派という概念は認めない。こうした勢力は反体制派ではなく、テロリズムだ。我々にとって反体制派とは、シリア国内であれ、国外であれ、政治的な運動を意味する…。また反体制派の別の側面として、愛国的でなければならず、フランス、カタール、サウジアラビア、米国、英国といった国が作るような組織であってはらならい・シリアでシリア人が作る組織でなければならない…。テロを打ち負かすというのは、政治プロセスの道から障害を取り除くということだ…。もし政治プロセスを始めようとするのであれば、それ(テロ撲滅)から始めねばならない」。

「(ウィーン・プロセスで推し進められている)政治プロセスには2つの側面がある。一つは政治的な反体制派に対処すること、もう一つはこれらの組織(武装集団)に対処することだ。シリアで和解プロセスを呼びかけるのは、彼らが武器を捨て、通常の生活に戻り、政府が恩赦を与えてからだ…。しかしダーイシュ、ヌスラ戦線、そしてアル=カーイダの分派…とはいかなる和解も困難且つ不可能だ」。

「(現下の紛争が)宗派的な要素によると考えることは正しくない…。それは実際には、同じアジェンダを持つさまざまな地域および国際社会の勢力の支援を受けた反乱者との戦いだ。彼らは、シリアの政府と国家を転覆し、シリア国民のことを顧みずに大統領、政府、政治制度を変えたいと考えているだけだ…。実際のところ、それはシリア国民の大多数の支持を受けた政府と、これらの国の支援を受けた傭兵の戦いだ」。

「自国民を殺している人間が…、なぜ5年間も(国民の)支持を受け、(大統領の)座にとどまることができるというのか?」

(シリアからの難民流出に関して)「非常に寂しく感じている…。しかし、我々はその原因について対処しなければならない。ヨーロッパの人々はなぜ彼らが去ったのかと質問してくるが、それには幾つもの理由がある。第1に、テロリストが彼らをあらゆる場所で攻撃している…。第2に、欧州の制裁がある…。多くの人々がシリアを去ったのは、彼らがここではもはや生活できなくなり、生活の基本的ニーズを失ったからだ…。しかし私が彼らを失望させたのではない。私は彼らのインフラを破壊してはいないし、殺戮や破壊のためにテロリストに武器を供与してこともない。問題は誰がそうしたのかだ。西欧諸国、サウジアラビア、そしてカタールだ」。

「(欧州に押し寄せる)難民の多くはシリア人ではない。シリア人難民に関して言うと…、その大多数は良いシリア人で、愛国的で、普通の人々だ。彼らのなかにテロリストは紛れ込んでいるのだ」。

「(守るべきもっとも尊いものは)世俗主義だ。なぜならシリアはるつぼだからだ…。シリアの世俗主義は、宗教、宗派、エスニシティの自由と伴っている…。その次に穏健さだ…。穏健さなくして、るつぼは成り立たない」。

「私は自分の地位には関心がない。今も、そして将来もそれにはこだわっていない。大統領になる前もそうしたことは気にとめていなかった…。それはシリア人が何を望むかと関係している。戦争のただなかで、私が去るべきだとシリア国民が言わなければ、いかなる理由でも私は退任はしない。戦時下において、自分の国を守るために自分に与えられた仕事をしなければならない。そうでなければ、裏切り者だ…。選挙が行われ、彼らが私を望むと込めれば、私は彼らを喜んで代表するだろう。彼らが望まないと決めれば、私は喜んで去るだろう」。

AFP, December 1, 2015、AP, December 1, 2015、ARA News, December 1, 2015、Champress, December 1, 2015、al-Hayat, December 2, 2015、Iraqi News, December 1, 2015、Kull-na Shuraka’, December 1, 2015、al-Mada Press, December 1, 2015、Naharnet, December 1, 2015、NNA, December 1, 2015、Reuters, December 1, 2015、SANA, December 1, 2015、UPI, December 1, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)と共闘するヌスラ戦線がレバノン内務治安総局隊員16人を釈放、レバノン当局は見返りとしてアブー・バクル・バグダーディー氏の元妻ら13人の収監者を釈放:ヒズブッラーのナスルッラー書記長とカタールのタミーム首長が仲介(2015年12月1日)

Naharnet, December 1, 2015
Naharnet, December 1, 2015
Naharnet, December 1, 2015
Naharnet, December 1, 2015

ベカーア県バアルベック郡の対シリア国境地帯でダーイシュ(イスラーム国)とともに活動を続けるアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線は、2014年8月2~3日のアルサール村襲撃によって拉致していた内務治安総局の隊員16人を釈放した。

ナハールネット(12月1日付)、MTVなどによると、隊員16人の釈放に向けたレバノン政府当局とヌスラ戦線の折衝はカタール政府によって仲介され、身柄引き渡しはアルサール村郊外で行われた。

解放された16人はレバノン赤十字社の車輌でただちに首都ベイルートに移送され、家族らと再開した。

16人は、MTV(12月1日付)に対して、釈放に向けた交渉を指揮したアッバース・イブラーヒーム総合治安局長、ワーイル・アブー・ファーウール保健大臣、カタール政府らに謝意を述べた。

またベイルート到着から数時間後、16人は首相官邸で解放を祝う式典に参加、その後リヤード・スルフ広場で家族とともに解放を祝った。

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ジャズィーラ・チャンネル(12月1日付)によると、16人の釈放の見返りとして、レバノン当局は週間中のイスラーム過激派およびその関係者13人を釈放、またヌスラ戦線戦闘員の遺体を引き渡した。

このうち5人は女性で、そのなかには、ダーイシュの指導者アブー・バクル・バグダーディー氏の元妻の一人とされるサジャー・ハミード・ドゥライミー氏(イラク人)、ヌスラ戦線カラムーン地方司令官(アミール)のアブー・マーリク・タッリー氏に近いサマル・ヒンディー女史も含まれていた。

ドゥライミー氏は2014年12月、「テロ容疑」でレバノン当局に逮捕されていた。

ドゥライミー氏は、バグダーディー氏と離婚して7~8年が経過しており、自身は現在の夫とともにトルコに向かう途中だったと述べている。

釈放された13人は、ヌスラ戦線に引き渡される予定だったが、うち少なくとも10人はヌスラ戦線のもとには向かわず、自らの意思で首都ベイルートにとどまっているという。

なお、ヌスラ戦線は13人の釈放のほか、シリア・レバノン国境地帯で避難生活を送る避難民への支援物資の配給を要求している。

ARA News, December 1, 2015
ARA News, December 1, 2015

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一方、アッバース・イブラーヒーム総合治安局長はジャディード・チャンネル(12月1日付)に対し、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長とカタールのタミーム・ビン・ハマド・サーニー首長が連絡をとりあったことで、捕虜釈放の動きが加速したことを明らかにした。

イブラーヒーム総合治安局長は「10月に(ヒズブッラー書記長のハサン・)ナスルッラー氏のもとを訪れ、彼は私にカタールの首長に連絡をとると約束してくれた。1週間後、事件は急速な進展を遂げ始めた…。ナスルッラー氏は先週毎日のように交渉に伴うさまざまな問題に取り組むべく介入してくれ、困難を克服すべく、カタール首長に連絡をとってくれた」と強調した。

またナスルッラー書記長は、シリアのアサド大統領とも連絡をとり、アルサール村一帯(およびダマスカス郊外県カラムーン地方)のヌスラ戦線が停戦と、シリア当局が拘束中の逮捕者釈放を求めている旨、伝えてくれたとも付言した。

AFP, December 1, 2015、AP, December 1, 2015、ARA News, December 1, 2015、Champress, December 1, 2015、al-Hayat, December 2, 2015、Iraqi News, December 1, 2015、al-Jadid TV, December 1, 2015、Kull-na Shuraka’, December 1, 2015、al-Mada Press, December 1, 2015、MTV, December 1, 2015、Naharnet, December 1, 2015、NNA, December 1, 2015、Reuters, December 1, 2015、SANA, December 1, 2015、UPI, December 1, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がラタキア県北部の支配地域を拡大、アレッポ市北部でロシア軍と思われる戦闘機が水道処理施設を破壊(2015年12月1日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、アラーフィート村一帯で、シャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦、シリア軍側がアラーフィート村、ルワイサト・シャイフー丘、スルターン丘方面に進軍、同地を制圧した。

一方、SANA(12月1日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、下アラーフィート村、上アラーフィート村、ルワイサト・シャイフー丘、カタフ・サッラート丘で反体制武装集団を掃討、同地を完全制圧した。

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アレッポ県では、『ハヤート』(12月2日付)などによると、アレッポ市北部の水道処理施設がロシア軍と思われる戦闘機の空爆を受け、水道供給機能が破壊された。

一方、SANA(12月1日付)によると、シリア軍がアズィーズィーヤ村、カフルナーハー村、ハーディル村西部、ハザーザ村などアレッポ市南部・東部郊外一帯、アレッポ市アーミリーヤ地区、ライラムーン地区、ラーシディーン地区、バニー・ザイド地区、シャイフ・ハドル地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シイラ軍がタルビーサ市一帯を砲撃、またティールマアッラ村が空爆を受けた。

またサムアリール村一帯、キースィーン村では、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

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ハマー県では、SANA(12月1日付)によると、シリア軍がタマーニア町からムーリク市一帯の丘陵地帯に潜入したシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、これを撃退した。

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ダルアー県では、SANA(12月1日付)によると、シリア軍がダルアー市裁判所南部一帯、バドウ地区、ダルアー・バラド地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

 

AFP, December 1, 2015、AP, December 1, 2015、ARA News, December 1, 2015、Champress, December 1, 2015、al-Hayat, December 2, 2015、Iraqi News, December 1, 2015、Kull-na Shuraka’, December 1, 2015、al-Mada Press, December 1, 2015、Naharnet, December 1, 2015、NNA, December 1, 2015、Reuters, December 1, 2015、SANA, December 1, 2015、UPI, December 1, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍と思われる戦闘機がタドムル市一帯のダーイシュ支配地域を爆撃(2015年12月1日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がタドムル市一帯、カルヤタイン市などダーイシュ(イスラーム国)支配地域を空爆した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が展開するフライティーヤ村(アイン・イーサー市西部)を手製の迫撃砲などで攻撃した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマヤーディーン市にある唯一のインターネット・カフェで利用者75人を逮捕、連行した。

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アレッポ県では、SANA(12月1日付)によると、シリア軍がクワイリス航空基地南部のラスム・アブド村、穀物サイロ住宅地区、カウサル・ガソリン・スタンド(フマイマ村近く)でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地域の広範囲を制圧した。

一方、ARA News(12月1日付)によると、マンビジュ市でダーイシュ(イスラーム国)アレッポ州の幹部(イスラーム法学者)の一人「ファールーク」氏が遺体で発見された。

同氏は何者かに頭を撃たれていた。

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ダーイシュ(イスラーム国)の通信部門アアマーク通信は、ハサカ県、ラッカ県での戦闘で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の隊員46人を殲滅したと主張した。 

AFP, December 1, 2015、AP, December 1, 2015、ARA News, December 1, 2015、Champress, December 1, 2015、al-Hayat, December 2, 2015、Iraqi News, December 1, 2015、Kull-na Shuraka’, December 1, 2015、al-Mada Press, December 1, 2015、Naharnet, December 1, 2015、NNA, December 1, 2015、Reuters, December 1, 2015、SANA, December 1, 2015、UPI, December 1, 2015などをもとに作成。

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オバマ米大統領、NATO事務総長、トルコ首脳はトルコ軍によるロシア軍戦闘機撃墜事件をめぐって緊張緩和に期待(2015年12月1日)

バラク・オマバ米大統領は、COP21に出席するために訪問中のフランスの首都パリで、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領らと相次いで会談した。

プーチン大統領との会談で、オバマ大統領はロシア軍戦闘機撃墜事件に関して「遺憾の意」を示したという。

会談後、オバマ大統領は記者団に対し「ロシアの対シリア政策が数週間で180度変わることはないと見ている。彼らは4年前からアサド政権を支援するために投資してきた…。それゆえ、彼らがシリア問題をめぐる考え方を変えるのには時間がかかるだろう…。我々はロシアがダーイシュに対してだけ空爆を始めるとは期待していない。そのようなことは現在起こってはいないし、これまでにも起こっていない。また今後数週間は起こらないだろう。しかし、ジョン・ケリー米国務長官がセルゲイ・ラブロフ外務大臣と連携して進めている政治プロセスが進展すれば、シリアで停戦地域が見えてくるだろう…。そうすれば、シリアの反体制派の一部はロシアやシリア政府の空爆の対象外に自らを置くことができるだろう」と述べた。

また、トルコ軍によるロシア軍戦闘機撃墜事件に関しては、「米国はトルコの領空、領土での自衛権を支持する」と述べる一方、「我々はトルコとロシアがどのように緊張緩和に向けて行動できるかを模索している」と付言した。

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NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、トルコ軍によるロシア軍戦闘機撃墜事件に関して記者団に対して、領空侵犯があったとするトルコ側の主張を支持するとしたうえで「事故を回避するため、透明性の向上やリスク削減に取り組む」と述べた。

また「トルコの安全を守る手段を強化する」と付言した。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、COP21に出席するために訪問中のフランスの首都パリで、ロシア軍戦闘機撃墜事件に関して「我々は常に…、緊張を回避したいと考えている」と述べた。

一方、アフメト・ダウトオール首相は首都アンカラで記者会見を開き、「我々はロシアに改めて、こうした事件の再発を防ぐための軍の連絡チャンネルを開くよう呼びかけている。また外交チャンネルを開き続けることを呼びかけている」と述べた。

また「我々は根拠のない言い争いをするのではなく、共に座り、話し合うべきだ」と付言した。

AFP, December 1, 2015、AP, December 1, 2015、ARA News, December 1, 2015、Champress, December 1, 2015、al-Hayat, December 2, 2015、Iraqi News, December 1, 2015、Kull-na Shuraka’, December 1, 2015、al-Mada Press, December 1, 2015、Naharnet, December 1, 2015、NNA, December 1, 2015、Reuters, December 1, 2015、SANA, December 1, 2015、UPI, December 1, 2015などをもとに作成。

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ドイツのメルケル内閣はシリア領内でのフランスによるダーイシュ(イスラーム国)掃討作戦への軍事支援を承認(2015年12月1日)

ドイツのアンゲラ・メルケル内閣は、フランスによるシリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)掃討作戦にドイツ連邦軍が軍事支援を行うことを承認した。

なお、ドイツ連邦軍のフォルカー・ビーカー統合幕僚長は『ビルト』(11月29日付)に、フランスがシリアで展開するダーイシュ(イスラーム国)掃討作戦を支援するため、1,200人規模のドイツ軍部隊を派遣する計画であることを明らかにしていた。

ビーカー統合幕僚長はに「軍事的観点から言えば、航空機や艦船を運用するのに約1,200人の兵士が必要となるだろう」と述べ、「命令が下り次第、非常に迅速に」任務を開始すると付け加えた。また「政府は年内の発令を目指している」という。


AFP, November 30, 2015、December 1, 2015、AP, December 1, 2015、ARA News, December 1, 2015、Champress, December 1, 2015、al-Hayat, December 2, 2015、Iraqi News, December 1, 2015、Kull-na Shuraka’, December 1, 2015、al-Mada Press, December 1, 2015、Naharnet, December 1, 2015、NNA, December 1, 2015、Reuters, December 1, 2015、SANA, December 1, 2015、UPI, December 1, 2015などをもとに作成。

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ロシア政府は対トルコ経済制裁の内容を発表(2015年12月1日)

ロシア政府は、トルコ軍によるロシア軍戦闘機撃墜事件への報復としてヴラジミール・プーチン大統領が発令していた経済制裁の内容を発表した。

制裁の内容は、トルコからの主要な輸入農産品であるトマト、柑橘類、鶏肉などの輸入を2016年1月から禁止、両国政府間の合意に基づく貿易、投資、学術、文化協力に関する協議の停止など。

AFP, December 1, 2015、AP, December 1, 2015、ARA News, December 1, 2015、Champress, December 1, 2015、al-Hayat, December 2, 2015、Iraqi News, December 1, 2015、Kull-na Shuraka’, December 1, 2015、al-Mada Press, December 1, 2015、Naharnet, December 1, 2015、NNA, December 1, 2015、Reuters, December 1, 2015、SANA, December 1, 2015、UPI, December 1, 2015などをもとに作成。

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カーター米国防長官はシリアへの米特殊部隊増派に前向きな発言(2015年12月1日)

アシュトン・カーター米国防長官は、米下院軍事委員会での公聴会で、ダーイシュ(イスラーム国)掃討のためシリア北部(アレッポ県アイン・アラブ市)に派遣している米特殊部隊50人弱について、「能力を活かす機会があると判断すれば、拡大する用意がある」と述べ、増派に前向きな意向を示した。

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トルコのエルドアン大統領は、トルコ政府がダーイシュとの石油密売買に関与しているとのロシアのプーチン大統領の批判を強く否定(2015年11月30日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、トルコ政府がダーイシュ(イスラーム国)などのテロ組織との石油密売買に関与しているとするロシアのヴラジミール・プーチン大統領の主張に対して、こうした主張が証明されれば「大統領職にはとどまらない」としつつ、「プーチン大統領に聞きたい。「あなたは職にとどまれるのか?」と付言、プーチン大統領の主張が事実に反していたら辞任すべきだと立場を暗に示した。

AFP, December 1, 2015、AP, December 1, 2015、ARA News, December 1, 2015、Champress, December 1, 2015、al-Hayat, December 2, 2015、Iraqi News, December 1, 2015、Kull-na Shuraka’, December 1, 2015、al-Mada Press, December 1, 2015、Naharnet, December 1, 2015、NNA, December 1, 2015、Reuters, December 1, 2015、SANA, December 1, 2015、UPI, December 1, 2015などをもとに作成。

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シリア人権監視団:ロシア軍の爆撃による死者数は1,502人に達する(2015年11月30日)

シリア人権監視団は、ロシア軍が空爆を開始した9月30日から11月30日までの2ヶ月間で、シリア国内で民間人、戦闘員合わせて1,502人が死亡したと発表した。

1,502人の犠牲者のうち、民間人は485人(うち児童117人、18歳以上の女性74人)、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員419人、シャームの民のヌスラ戦線などの武装集団戦闘員598人だという。

AFP, November 30, 2015、AP, November 30, 2015、ARA News, November 30, 2015、Champress, November 30, 2015、al-Hayat, December 1, 2015、Iraqi News, November 30, 2015、Kull-na Shuraka’, November 30, 2015、al-Mada Press, November 30, 2015、Naharnet, November 30, 2015、NNA, November 30, 2015、Reuters, November 30, 2015、SANA, November 30, 2015、UPI, November 30, 2015などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末にハサカ市北東部のバースィル・ダム一帯を制圧(2015年11月30日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市南部および南西部郊外一帯で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、有志連合が同地を空爆した。

ARA News(11月30日付)によると、シリア民主軍はハサカ市北東部のバースィル・ダム一帯を制圧した。

また、クッルナー・シュラカー(12月1日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がハサカ市南部カーファー村近郊のキャンプ・アーイド地区を制圧した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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アレッポ県では、SANA(11月30日付)によると、シリア軍がアークーラ村、ラスム・アブド村、大フマイマ村、小フマイマ村、航空士官学校周辺、タッル・アフマル村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月30日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市周辺、シャーイル・ガス採掘所一帯、タドムル市西部柑橘農園一帯、採石場一帯、ウンム・サフリージュ村、マズバル・バカル村、カスル・ドゥラウィーシーヤ村、ラスム・サワーナ村、ファルハーニーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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AFP, November 30, 2015、AP, November 30, 2015、ARA News, November 30, 2015、Champress, November 30, 2015、al-Hayat, December 1, 2015、Iraqi News, November 30, 2015、Kull-na Shuraka’, November 30, 2015、December 1, 2015、al-Mada Press, November 30, 2015、Naharnet, November 30, 2015、NNA, November 30, 2015、Reuters, November 30, 2015、SANA, November 30, 2015、UPI, November 30, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がハマー県、アレッポ県などで反体制武装集団との戦闘を続ける(2015年11月30日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ブワイダ村一帯で、アル=カーイダ系のジュンド・アクサー機構、イッザ旅団連合などからなる反体制武装集団がシリア軍、国防隊と交戦した。

またロシア軍と思われる戦闘機がムーリク市、ラターミナ町、ラトミーン村、ラハーヤー村などを14回にわたり空爆、マサール・プレス(11月30日付)によると、反体制武装集団はシリア軍の激しい空爆を受け、マアーン村一帯から撤退したという。

一方、SANA(11月30日付)によると、シリア軍がカフルズィータ市一帯、マアルカバ村一帯、マアーン村一帯、バッザーム丘、ブワイダ村、ズラーキーヤート村、サリーン村、ラターミナ町、ラトミーン村、ラハーヤー村、スカイク村、ムーリク市などのファトフ軍拠点を空爆、攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市南部郊外一帯を砲撃するなか、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、アラブ系・アジア系外国人戦闘員とともに、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

またロシア軍と思われる戦闘機が、アレッポ市南部のハーン・トゥーマーン村、マクハラ村、ヒルバト・ザワーリー村、ザンマール村、バルダ村、フワイル村、ラスム・サフリージュ村、マルユーダ村などを30回にわたり空爆した。

このほかにも、アレッポ市アーミリーヤ地区でシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

クッルナー・シュラカー(11月30日付)によると、バーブ・サラーマ国境通行所・アアザーズ市でのロシア軍の空爆で住民7人が死亡したという。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、県北部でシリア軍と反体制武装集団の戦闘が続いた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市など東グータ地方各所でシリア軍と反体制武装集団の戦闘が続いた。

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イドリブ県では、SANA(11月30日付)によると、シリア軍がダーナー市にいたる兵站路上でをシリア軍が反体制武装集団の車輌を攻撃、破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月30日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村、タルビーサ市一帯、ハウラ地方、キースィーン村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クッルナー・シュラカー(11月30日付)によると、アジュナード・シャーム・イスラーム連合のアブー・ムハンマド・ファーティフ総司令官が辞任し、司令官職をアブー・アブド氏に移譲した。

AFP, November 30, 2015、AP, November 30, 2015、ARA News, November 30, 2015、Champress, November 30, 2015、al-Hayat, December 1, 2015、Iraqi News, November 30, 2015、Kull-na Shuraka’, November 30, 2015、al-Mada Press, November 30, 2015、Masar Press Agency, November 30, 2015、Naharnet, November 30, 2015、NNA, November 30, 2015、Reuters, November 30, 2015、SANA, November 30, 2015、UPI, November 30, 2015などをもとに作成。

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シリア駐留ロシア空軍は地対地ミサイルを搭載して爆撃を実施(2015年11月30日)

ロシア空軍のイゴール・クリモヴ報道官は、シリア国内での空爆作戦に参加するロシア軍のSu-34戦闘機が任務開始以降初めて、地対地ミサイルを搭載して空爆を実施したと発表した。

24日のトルコ軍によるロシア軍戦闘機撃墜事件を受けた動き。

RT(11月30日付)などが伝えた。

AFP, November 30, 2015、AP, November 30, 2015、ARA News, November 30, 2015、Champress, November 30, 2015、al-Hayat, December 1, 2015、Iraqi News, November 30, 2015、Kull-na Shuraka’, November 30, 2015、al-Mada Press, November 30, 2015、Naharnet, November 30, 2015、NNA, November 30, 2015、Reuters, November 30, 2015、RT, November 30, 2015、SANA, November 30, 2015、UPI, November 30, 2015などをもとに作成。

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ヒムス市内の最後の戦闘地域ワアル地区で、反体制武装集団退去などを骨子とする和平合意締結に向けた交渉開始(2015年11月30日)

ヒムス県のタラール・バラーズィー県知事はAFP(11月30日付)に対して、シリア政府の代表と、ヒムス市ワアル地区で抵抗を続ける反体制武装集団の代表が30日に国連の仲介のもと、停戦交渉を行うことを明らかにした。

停戦交渉では、ワアル地区での戦闘停止、同地区に籠城する反体制武装集団戦闘員の退去、武装解除、同地区への国家機関の再構築、日常生活の回復といった合意内容の確定が予定されているという。

ヒムス県の地元情勢委員会もこの停戦交渉について認め、シリア政府と反体制武装集団の代表が国連の仲介のもと、29、30日のいずれかに数時間にわたって交渉を行うことを明らかにした。

バラーズィー知事によると、交渉は約6ヶ月前から続けられていたという。

ヒムス市では、2014年2月にアフダル・ブラヒミ国連・アラブ連盟共同特別代表のイニシアチブのもと、ジュネーブ2会議開催に合わせて、停戦が実現し、反体制武装集団が退去、シリア政府による支配が回復されたが、ワアル地区だけは反体制武装集団とシリア軍との戦闘が続いていた。

AFP, November 30, 2015、AP, November 30, 2015、ARA News, November 30, 2015、Champress, November 30, 2015、al-Hayat, December 1, 2015、Iraqi News, November 30, 2015、Kull-na Shuraka’, November 30, 2015、al-Mada Press, November 30, 2015、Naharnet, November 30, 2015、NNA, November 30, 2015、Reuters, November 30, 2015、SANA, November 30, 2015、UPI, November 30, 2015などをもとに作成。

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ドイツ国防相「アサドには未来はない、これだけは明白だ」(2015年11月30日)

ドイツのウルズラ・フォン・デア・ライエン国防大臣は、シリアでのダーイシュ(イスラーム国)との戦いに関して、公共放送局ZDF(11月30日付)に対し「シリアには、協力できる武装勢力がいる」としつつ、「アサドには未来はない。これだけは明白だ」と述べた。

AFP, November 30, 2015、AP, November 30, 2015、ARA News, November 30, 2015、Champress, November 30, 2015、al-Hayat, December 1, 2015、Iraqi News, November 30, 2015、Kull-na Shuraka’, November 30, 2015、al-Mada Press, November 30, 2015、Naharnet, November 30, 2015、NNA, November 30, 2015、Reuters, November 30, 2015、SANA, November 30, 2015、UPI, November 30, 2015、ZDF, November 30, 2015などをもとに作成。

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サウジ外交筋は英国によるシリア爆撃を支持(2015年11月30日)

SPA(11月30日付)は、サウジアラビア外務省高官の話として、デヴィッド・キャメロン英首相が、下院でのシリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)に対する空爆の承認をめざしていることに関して、サウジアラビアが「シリアとイラクでダーイシュとの戦いを行う有志連合発足時の同盟国」として空爆の拡大を支持していると伝えた。

AFP, November 30, 2015、AP, November 30, 2015、ARA News, November 30, 2015、Champress, November 30, 2015、al-Hayat, December 1, 2015、Iraqi News, November 30, 2015、Kull-na Shuraka’, November 30, 2015、al-Mada Press, November 30, 2015、Naharnet, November 30, 2015、NNA, November 30, 2015、Reuters, November 30, 2015、SANA, November 30, 2015、SPA, November 30, 2015、UPI, November 30, 2015などをもとに作成。

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エジプトのスィースィー大統領は、シリアの国家機関の維持とすべてのテロ組織との戦いを条件にフランスのダーイシュ(イスラーム)との戦いを支持(2015年11月30日)

エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領はCOP21参加のために訪問したフランスの首都パリで、フランソワ・オランド大統領、マニュエル・ヴァルス首相、ジャン=イヴ・ル・ドリアン国防大臣と会談し、シリア情勢への対応などについて意見を交わした。

『ハヤート』(12月1日付)によると、スィースィー大統領は会談で、ダーイシュ(イスラーム国)との戦いが不可欠だとしながらも、「テロとの戦い」が世界を脅かす「すべてのテロ組織に対しておこなれるべき」だと述べ、そのためにフランスに協力したいとの意向を伝えた。

スィースィー大統領はまた、シリアにおける政治プロセスを支援しつつ、国家機構が維持されるべきだとの条件を示したという。

『ハヤート』(12月1日付)が伝えた。

AFP, November 30, 2015、AP, November 30, 2015、ARA News, November 30, 2015、Champress, November 30, 2015、al-Hayat, December 1, 2015、Iraqi News, November 30, 2015、Kull-na Shuraka’, November 30, 2015、al-Mada Press, November 30, 2015、Naharnet, November 30, 2015、NNA, November 30, 2015、Reuters, November 30, 2015、SANA, November 30, 2015、UPI, November 30, 2015などをもとに作成。

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マケイン米上院議員「スンナ派諸国軍と米軍からなる数十万規模の多国籍軍を発足し、シリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)に対する地上作戦に投入すべき」(2015年11月30日)

『ハヤート』(12月1日付)は、ジョン・マケイン米上院議員(共和党)が、中東地域の「スンナ派諸国」の軍と米軍からなる数十万規模の多国籍軍を発足し、シリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)に対する地上作戦に投入すべきだと述べた、と伝えた。

AFP, November 30, 2015、AP, November 30, 2015、ARA News, November 30, 2015、Champress, November 30, 2015、al-Hayat, December 1, 2015、Iraqi News, November 30, 2015、Kull-na Shuraka’, November 30, 2015、al-Mada Press, November 30, 2015、Naharnet, November 30, 2015、NNA, November 30, 2015、Reuters, November 30, 2015、SANA, November 30, 2015、UPI, November 30, 2015などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内の5カ所を爆撃(2015年11月29日)

米中央軍(CENTCOM)は、11月29日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して15回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は5回、ダイル・ザウル市近郊(1回)、フール町近郊(2回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, November 30, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダイル・ザウル県、ヒムス県、アレッポ県でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続ける(2015年11月29日)

ダイル・ザウル県では、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がマリーイーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆、攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市、バイダー村、タール山北部、ルマイリーヤ地区、ミンタール・ルマイリーヤ地区、ダアーキナ丘、ムシャイリファ丘、サアン・アスワド村、フーシュ・ハッジュー村、ハラーリーヤ村、ダブール村、タドムル市郊外柑橘農園一帯および採石場一帯、ハズム山一帯、シャルキー山などでダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆、攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(11月29日付)によると、シリア軍が航空士官学校一帯、タッル・アフマル村、タッル・アイユーブ村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた人民防衛諸集団とともに、ダイル・ハーフィル市でダーイシュを追撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 29, 2015、AP, November 29, 2015、ARA News, November 29, 2015、Champress, November 29, 2015、al-Hayat, November 30, 2015、Iraqi News, November 29, 2015、Kull-na Shuraka’, November 29, 2015、al-Mada Press, November 29, 2015、Naharnet, November 29, 2015、NNA, November 29, 2015、Reuters, November 29, 2015、SANA, November 29, 2015、UPI, November 29, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍、シリア軍はイドリブ県、アレッポ県、ラタキア県の対トルコ国境地帯での爆撃、攻撃を続ける(2015年11月29日)

イドリブ県では、ムハンマド・ジャタルを名乗る反体制活動家がトルコのアナトリア通信(11月29日付)に対して、ロシア軍がアリーハー市を空爆し、住民40人が死亡、70人以上が負傷したと述べた。

これに関して、シリア人権監視団は、ファトフ軍支配下のアリーハー市で、ロシア軍と思われる戦闘機の空爆により、住民少なくとも18人が死亡、40人以上が負傷したと発表した。

また同監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機はハーン・シャイフーン市も空爆し、女児2人を含む4人が死亡した。

また、ARA News(11月29日付)によると、ロシア軍は、トルコ国境に面するバーブ・ハワー国境通行所一帯、ダーナー市を空爆し、10人が負傷した。

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ラタキア県では、SANA(11月29日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、県北部のカシュカール山で反体制武装集団を掃討、同地を制圧した。

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アレッポ県では、ARA News(11月29日付)によると、ロシア軍戦闘機がトルコ国境に面するバーブ・サラーマ国境通行所の貨物トラック用のガレージを空爆し、3人が死亡、トルコからアアザーズ市方面に物資を搬送中のトラック1台が炎上した。

一方、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がハーン・トゥーマーン村、アズィーズィーヤ村、バーシュカウィー村一帯、アナダーン市北部、アレッポ市ラームーサ地区、バニー・ザイド地区、ブスターン・バーシャー地区、シャイフ・ハドル地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がラターミナ町、スカイク村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、サイヤード村、バッザーム丘で反体制武装集団と交戦し、シャーム自由人イスラーム運動、イッザ旅団連合の戦闘員35人を殲滅した。

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ダマスカス郊外県では、シリア軍がダーライヤー市各所を「樽爆弾」などで空爆、また東グータ地方でシリア軍とジハード主義武装集団の戦闘により、後者の戦闘員4人が死亡した。

一方、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がマルジュ・スルターン村一帯、ダイル・アサーフィール市、ドゥーマー市一帯、ダーライヤー市でシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍、アジュナード・シャーム・イスラーム連合などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がジャウバル区でイスラーム軍によって掘削された全長350メートルの地下トンネルを発見、これを破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月29日付)によると、シリア軍がファルハーニーヤ村南部でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 29, 2015、Anadolu Ajansı, November 29, 2015、AP, November 29, 2015、ARA News, November 29, 2015、Champress, November 29, 2015、al-Hayat, November 30, 2015、Iraqi News, November 29, 2015、Kull-na Shuraka’, November 29, 2015、al-Mada Press, November 29, 2015、Naharnet, November 29, 2015、NNA, November 29, 2015、Reuters, November 29, 2015、SANA, November 29, 2015、UPI, November 29, 2015などをもとに作成。

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シリア人権監視団:ダーイシュ(イスラーム国)がカリフ制宣言以降、シリアで殺害した民間人、軍人、ダーイシュ・メンバーらの数は3,591人にのぼる(2015年11月29日)

シリア人権監視団は、ダーイシュ(イスラーム国)がカリフ制を樹立した2014年6月29日から2015年11月29日までの17ヶ月間で、ダーイシュがシリア国内で殺害した民間人、シリア軍兵士などの数が3,591人にのぼっていると発表した。

同監視団によると、このうち1,945人は民間人(うち児童77人、18歳以上女性103人)、シャームの民のヌスラ戦線などの反体制武装集団や西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊隊員は247人、ダーイシュ・メンバー415人(スパイ罪、逃亡・離反未遂など)、シリア軍将兵および親政権民兵は975人、反体制派に属さない離反兵2人だという。

AFP, November 29, 2015、AP, November 29, 2015、ARA News, November 29, 2015、Champress, November 29, 2015、al-Hayat, November 30, 2015、Iraqi News, November 29, 2015、Kull-na Shuraka’, November 29, 2015、al-Mada Press, November 29, 2015、Naharnet, November 29, 2015、NNA, November 29, 2015、Reuters, November 29, 2015、SANA, November 29, 2015、UPI, November 29, 2015などをもとに作成。

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イランのヴェラーヤティー最高指導者顧問がダマスカスでアサド大統領と会談(2015年11月29日)

イランのアリー・アクバル・ヴェラーヤティー最高指導者顧問、ホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務副大臣(アラブ・アフリカ担当)はシリアを訪問し、ダマスカスでアサド大統領と会談し、二国間関係、シリアでの「テロとの戦い」への対応などについて意見を交わした。

ヴェラーヤティー最高指導者顧問らはまた、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)とも個別に会談した。

SANA(11月29日付)が伝えた。

SANA, November 29, 2015
SANA, November 29, 2015

AFP, November 29, 2015、AP, November 29, 2015、ARA News, November 29, 2015、Champress, November 29, 2015、al-Hayat, November 30, 2015、Iraqi News, November 29, 2015、Kull-na Shuraka’, November 29, 2015、al-Mada Press, November 29, 2015、Naharnet, November 29, 2015、NNA, November 29, 2015、Reuters, November 29, 2015、SANA, November 29, 2015、UPI, November 29, 2015などをもとに作成。

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トルコは撃墜後にシリアの反体制武装集団に殺害されたロシア軍戦闘機搭乗員の遺体をロシア側に引き渡す(2015年11月29日)

トルコのアフメト・ダウトオール首相は、24日にトルコ軍機が撃墜した後にシリア領内で反体制武装集団によって撃ち殺されたロシア軍戦闘機搭乗員の遺体が、「昨晩(29日)、我々に引き渡された」としたうえで、駐アンカラのロシア大使館スタッフがハタイ県で29日に遺体を受け取ったことを明らかにした。

AFP, November 29, 2015、AP, November 29, 2015、ARA News, November 29, 2015、Champress, November 29, 2015、al-Hayat, November 30, 2015、Iraqi News, November 29, 2015、Kull-na Shuraka’, November 29, 2015、al-Mada Press, November 29, 2015、Naharnet, November 29, 2015、NNA, November 29, 2015、Reuters, November 29, 2015、SANA, November 29, 2015、UPI, November 29, 2015などをもとに作成。

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イスラエルのヤアロン国防大臣「ロシア軍機がイスラエル領空を侵犯したが、ただちに航路を修正し、シリア領空に戻った」(2015年11月29日)

イスラエルのモシェ・ヤアロン国防大臣は国営ラジオ(11月29日付)で、「シリアから飛来したロシア軍機が我が国領空を1マイル(1.6キロ)侵犯したが、直ちに航路を修正し、シリア領空へ戻った」ことを明らかにした。

ヤアロン国防大臣は「ゴラン高原付近を旋回していたパイロットのミスだと思われる」としたうえで、ロシア機のシリア領空での飛行については、「ロシア軍機は我々を攻撃する意思はないので、誤解を回避するための連絡、連携」が行われていると付言した。

AFP, November 29, 2015、AP, November 29, 2015、ARA News, November 29, 2015、Champress, November 29, 2015、al-Hayat, November 30, 2015、Iraqi News, November 29, 2015、Kull-na Shuraka’, November 29, 2015、al-Mada Press, November 29, 2015、Naharnet, November 29, 2015、NNA, November 29, 2015、Reuters, November 29, 2015、SANA, November 29, 2015、UPI, November 29, 2015などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内の3カ所を爆撃(2015年11月28日)

米中央軍(CENTCOM)は、11月28日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して21回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は3回、ラッカ市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, November 29, 2015などをもとに作成。

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ロシアがトルコに対する経済制裁を発令(2015年11月28日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、24日のトルコ軍によるロシア軍戦闘機撃墜事件への制裁措置として、「国家安全保障とロシア国民の安全のため」として、トルコに対する経済制裁を発令する大統領令に署名し、即時施行された。

制裁内容は、ロシアからトルコへのチャーター便の運航禁止、旅行会社によるトルコへのツアーの販売禁止、トルコからの輸入禁止、トルコの企業や国民による経済活動の禁止・制限。

ロイター通信(11月28日付)などが伝えた。

AFP, November 29, 2015、AP, November 29, 2015、ARA News, November 29, 2015、Champress, November 29, 2015、al-Hayat, November 30, 2015、Iraqi News, November 29, 2015、Kull-na Shuraka’, November 29, 2015、al-Mada Press, November 29, 2015、Naharnet, November 29, 2015、NNA, November 29, 2015、Reuters, November 29, 2015、SANA, November 29, 2015、UPI, November 29, 2015などをもとに作成。

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