イスラーム戦線は、シリア政府との交渉を拒否(2014年12月16日)

イスラーム戦線のザフラーン・アッルーシュ司令官は、アラビー・ジャディード(12月16日付)を通じて声明を出し、自身がシリア政府との交渉を望んでいるとする一部報道・情報に関して、「まったくのウソ」と否定した。

al-‘Arabi al-Jadid, December 16, 2014をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国民連合、アレッポ戦闘中止イニシアチブを事実上拒否(2014年12月16日)

ARA News(12月16日付)によると、シリア革命反体制勢力国民連立のムハンマド・カッダーフ副議長は、「デミストゥラ共同特別代表は、彼が示した提案からして今のところ体制(アサド政権)の一部だ。彼のイニシアチブになど関心はない」とアレッポ戦闘中止イニシアチブを拒否する意思を示した。

シリア革命反体制勢力国民連立は、イドリブ県によるシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の攻勢を「革命家の成果」と賞賛している。

**

シリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ議長はEU外相会議が開かれていたブリュッセルを訪問し、EU諸国外相らと会談した。

『ハヤート』(12月17日付)によると、会談でバフラ議長は、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表によるアレッポ戦闘中止イニシアチブに関して、「ジュネーブ合意の原則に従って、包括的政治正常化」に至る必要があると指摘するとともに、特定地域での戦闘中止をアサド政権が利用して弾圧を行わないよう保障する必要があることを強調した。

AFP, December 16, 2014、AP, December 16, 2014、ARA News, December 16, 2014、Champress, December 16, 2014、al-Hayat, December 17, 2014、Kull-na Shuraka’, December 16, 2014、al-Mada Press, December 16, 2014、Naharnet, December 16, 2014、NNA, December 16, 2014、Reuters, December 16, 2014、SANA, December 16, 2014、UPI, December 16, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

EU外相会議がアレッポ市戦闘中止イニシアチブを全面支持(2014年12月15日)

EU各国外相がブリュッセルで非公式会議を開き、シリア、イラク情勢への対応などについて協議した。

会議後に発表された共同声明では、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表によるアレッポ市戦闘中止イニシアチブに対して「全面支持」を表明する一方、「反体制派が制圧する地域へのシリア軍の軍事行動がデミストゥラ氏のイニシアチブを脅かしている」と非難した。

会議に先立って、14日に行われたデミストゥラ共同特別代表と各国外相の会談では、英国、ドイツ、フランスなどがアレッポ市戦闘停止イニシアチブに難色を示していたと報じられていた。

AFP, December 15, 2014、AP, December 15, 2014、ARA News, December 15, 2014、Champress, December 15, 2014、al-Hayat, December 16, 2014、Kull-na Shuraka’, December 15, 2014、al-Mada Press, December 15, 2014、Naharnet, December 15, 2014、NNA, December 15, 2014、Reuters, December 15, 2014、SANA, December 15, 2014、UPI, December 15, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

中国人約300人がイスラーム国に参加(2014年12月15日)

中国日刊紙『人民日報』(12月15日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)に参加している中国人の数が約300人にのぼる、と報じた。

同紙によると、東トルキスタン・イスラーム運動の中国人メンバーがトルコ経由でシリアに渡航し、ダーイシュに加わっている、という。

AFP, December 15, 2014、AP, December 15, 2014、ARA News, December 15, 2014、Champress, December 15, 2014、al-Hayat, December 16, 2014、Kull-na Shuraka’, December 15, 2014、al-Mada Press, December 15, 2014、Naharnet, December 15, 2014、NNA, December 15, 2014、Reuters, December 15, 2014、SANA, December 15, 2014、UPI, December 15, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国をめぐる動き:アイン・アラブ、ハサカ、ダイル・ザウルでの戦闘続く(2014年12月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市内の市庁舎一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、米国など有志連合がダーイシュの拠点などを空爆した。

またダーイシュはアイン・アラブ市各所に対して13回にわたり砲撃を加え、対するイラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員も同市周辺のダーイシュ拠点を砲撃した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ムワッザフィーン地区でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、またフワイジャト・サクル地区が2度にわたり空爆を受けた。

一方、SANA(12月15日付)によると、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハサカ県では、SANA(12月15日付)によると、ハサカ市とラアス・アイン市を結ぶタッル・タムル街道沿いの農村(マナージール村、アグビーシュ村、タッル・サファー村など)で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(12月15日付)によると、シャーイル・ガス採掘所周辺で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 15, 2014、AP, December 15, 2014、ARA News, December 15, 2014、Champress, December 15, 2014、al-Hayat, December 16, 2014、Kull-na Shuraka’, December 15, 2014、al-Mada Press, December 15, 2014、Naharnet, December 15, 2014、NNA, December 15, 2014、Reuters, December 15, 2014、SANA, December 15, 2014、UPI, December 15, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ザアタリー避難民キャンプでの火災で児童2人死亡(2014年12月14日)

AFP(12月14日付)は、ヨルダン北部のザアタリー避難民キャンプで火災が発生し、シリア人避難民の児童2人が死亡、3人が負傷したと報じた。

AFP, December 14, 2014、AP, December 14, 2014、ARA News, December 14, 2014、Champress, December 14, 2014、al-Hayat, December 15, 2014、Kull-na Shuraka’, December 14, 2014、al-Mada Press, December 14, 2014、Naharnet, December 14, 2014、NNA, December 14, 2014、Reuters, December 14, 2014、SANA, December 14, 2014、UPI, December 14, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国をめぐる動き:アイン・アラブ、ダイル・ザウル、ハサカで交戦続く(2014年12月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市南部郊外および南西部郊外にあるダーイシュ(イスラーム国)拠点複数カ所(タッラト・アブー・バクル、ラスム・ハッジャ村)を西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が攻撃し、ダーイシュ戦闘員16人が死亡した。

また米国など有志連合はアイン・アラブ市各所を3度にわたって空爆した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・ハミース市郊外のタッル・アフマド村にあるダーイシュ(イスラーム国)拠点を西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が砲撃した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(12月14日付)によると、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区、ダイル・ザウル航空基地周辺で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 14, 2014、AP, December 14, 2014、ARA News, December 14, 2014、Champress, December 14, 2014、al-Hayat, December 15, 2014、Kull-na Shuraka’, December 14, 2014、al-Mada Press, December 14, 2014、Naharnet, December 14, 2014、NNA, December 14, 2014、Reuters, December 14, 2014、SANA, December 14, 2014、UPI, December 14, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国民連合:戦闘中止をアレッポ市だけでなく、ダルアー県、ダマスカス郊外県に拡大するよう要求(2014年12月14日)

シリア革命反体制勢力国民連立のワジャード・アブー・ハタブ氏はスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表のアレッポ市での「戦闘中止」イニシアチブに関して、同特別代表にアレッポ市だけでなく、ダルアー県、ダマスカス郊外県カラムーン地方も戦闘中止の対象地域とするよう要請したと述べた。

『ハヤート』(12月15日付)が伝えた。

AFP, December 14, 2014、AP, December 14, 2014、ARA News, December 14, 2014、Champress, December 14, 2014、al-Hayat, December 15, 2014、Kull-na Shuraka’, December 14, 2014、al-Mada Press, December 14, 2014、Naharnet, December 14, 2014、NNA, December 14, 2014、Reuters, December 14, 2014、SANA, December 14, 2014、UPI, December 14, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ戦闘中止イニシアチブをめぐる欧米諸国の姿勢(2014年12月13日)

ARA News(12月13日付)は、複数の西側外交筋の話として、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表によるアレッポ市での「戦闘中止」イニシアチブに関して、米英、フランス、ドイツといった各国が、アサド政権側による攻撃停止を遵守させるための停戦監視団の派遣を提案している、と報じた。

『ハヤート』(12月14日付)によると、これに対してスウェーデン、イタリアは、デミストゥラ共同特別代表の案を全面支持しているという。

AFP, December 13, 2014、AP, December 13, 2014、ARA News, December 13, 2014、Champress, December 13, 2014、al-Hayat, December 14, 2014、Kull-na Shuraka’, December 13, 2014、al-Mada Press, December 13, 2014、Naharnet, December 13, 2014、NNA, December 13, 2014、Reuters, December 13, 2014、SANA, December 13, 2014、UPI, December 13, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエルがシリア領空を侵犯、ダマスカス国際空港周辺を爆撃(続報、2014年12月13日)

イスラエル国防省のアモス・ギラード政治・治安局長はプレス向け声明で、12月8日のダマスカス郊外県に対するイスラエル軍の越境空爆に関して、「こうした攻撃に対して何らの報復もないということは、イスラエルの抑止力がきわめて良好に働いていることを示している」と述べた。

AFP, December 13, 2014、AP, December 13, 2014、ARA News, December 13, 2014、Champress, December 13, 2014、al-Hayat, December 14, 2014、Kull-na Shuraka’, December 13, 2014、al-Mada Press, December 13, 2014、Naharnet, December 13, 2014、NNA, December 13, 2014、Reuters, December 13, 2014、SANA, December 13, 2014、UPI, December 13, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウル、アイン・アラブでの戦闘続く(2014年12月13日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル航空基地周辺でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦を続け、モロッコ人、チュニジア人戦闘員らが死亡した。

またダイル・ザウル市工業地区のジャムヤーン検問所周辺で、シリア軍とダーイシュが交戦した。

一方、米国など有志連合がブーカマール市工業地区のダーイシュ拠点を3回にわたり空爆し、ダーイシュ戦闘員7人が死亡した。

他方、SANA(12月13日付)によると、ダイル・ザウル航空基地周辺、マリーイーヤ村、ムーハサン市、アイヤーシュ村、ハトラ村、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市東西ブーターン地区間のタルミーク通りで、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、ダーイシュが市内各所を砲撃、またイラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員らは同市郊外のダーイシュ拠点などを砲撃した。

**

ヒムス県では、SANA(12月13日付)によると、スルターニーヤ村、ラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 13, 2014、AP, December 13, 2014、ARA News, December 13, 2014、Champress, December 13, 2014、al-Hayat, December 14, 2014、Kull-na Shuraka’, December 13, 2014、al-Mada Press, December 13, 2014、Naharnet, December 13, 2014、NNA, December 13, 2014、Reuters, December 13, 2014、SANA, December 13, 2014、UPI, December 13, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウル軍事飛行場一帯でシリア軍とダーイシュが交戦(2014年12月12日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が未明、ダイル・ザウル航空基地周辺でのシリア軍との戦闘で、戦車を自爆させた。

自爆攻撃を行ったのはダーイシュのリビア人戦闘員で、この自爆攻撃とともにダーイシュは激しい砲撃を行い、シリア軍兵士多数を死傷させたという。

これに対して、シリア軍は同飛行場周辺、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区のダーイシュ拠点を空爆・砲撃した。

一方、SANA(12月12日付)によると、ダイル・ザウル航空基地周辺、マリーイーヤ村、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団が、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・アラブ市での戦闘で死亡したメンバーの遺体を回収するため、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊との交渉を行っていると発表した。

その一方で、ダーイシュは、アイン・アラブ市に対して8回にわたって砲撃を加える一方、自由広場一帯などで人民補と部隊と交戦した。

このほか、ARA News(12月13日付)によると、マンビジュ市郊外のウンム・マイヤール村にあるダーイシュ(イスラーム国)拠点に何者かが仕掛けた爆弾が爆発し、ダーイシュ司令官の1人が死亡した。

またマンビジュ市では、ダーイシュが姦通罪により男女2人を石打の刑に処した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市各所に対する空爆により4人が死亡した。

同監視団はこの空爆が、シリア軍によるものか、米国など有志連合によるものか言及していない。

またクッルナー・シュラカー(12月12日付)によると、ダーイシュはバーブ市での金曜礼拝後に男性1人を公開処刑(斬首)した。

**

ヒムス県では、SANA(12月12日付)によると、シャーイル・ガス採掘所周辺で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

米中央軍によると、米国など有志連合は過去3日間で、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して27回にわたって空爆を行った。

ARA News, December 12, 2014
ARA News, December 12, 2014

AFP, December 12, 2014、AP, December 12, 2014、ARA News, December 12, 2014、December 13, 2014、Champress, December 12, 2014、al-Hayat, December 13, 2014、Kull-na Shuraka’, December 12, 2014、al-Mada Press, December 12, 2014、Naharnet, December 12, 2014、NNA, December 12, 2014、Reuters, December 12, 2014、SANA, December 12, 2014、UPI, December 12, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア副外相:紛争解決に向けた「ロシア1」プロセスは2段階からなる(2014年12月11日)

ロシアのミハイル・ボクダノフ外務副大臣とアサド大統領の会談(10日付)に関して、RT(12月11日付)は、ボクダノフ外務副大臣の話として、紛争解決に向けた「モスクワ1」プロセスが2段階からなると伝えた。

同報道によると、第1段階は反体制勢力どうしの会談、第2段階は反体制勢力とシリア政府の会談で、これを通じて「すべてのシリア人にとってふさわしい政治プロセスと解決策をもたらすための共通項やアイデアの案出」がめざされる、という。

AFP, December 11, 2014、AP, December 11, 2014、ARA News, December 11, 2014、Champress, December 11, 2014、al-Hayat, December 12, 2014、Kull-na Shuraka’, December 11, 2014、al-Mada Press, December 11, 2014、Naharnet, December 11, 2014、NNA, December 11, 2014、Reuters, December 11, 2014、RT, December 11, 2014、SANA, December 11, 2014、UPI, December 11, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウルで礼拝時間のWi-Fi使用禁止令(2014年12月11日)

ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(12月12日付)は、ダイル・ザウル市内の複数の活動家の話として、同市を統括するダーイシュ(イスラーム国)のワーリー、アブー・ファールーク・トゥーニスィー氏が同市郊外の丘陵地帯でのシリア軍との戦闘で死亡した、と報じた。

Kull-na Shuraka', December 12, 2014
Kull-na Shuraka’, December 12, 2014

ダイル・ザウル県では、SANA(12月11日付)によると、ダイル・ザウル航空基地周辺、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、マサール・プレス(12月11日付)によると、対イラク国境(ワリード国境通行所)のタンフ国境通行所周辺で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、シリア軍兵士9人が死亡した。

一方、SANA(12月11日付)によると、ラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ラアス・アイン市南西部および南部郊外で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市および同市周辺各所で、ダーイシュ(イスラーム国)が西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦する一方、米国など有志連合が同市内のダーイシュ拠点を2度にわたって空爆した。

**

またARA News(12月11日付)によると、人民防衛隊とダーイシュは、ハサカ市西部郊外のウンム・トゥワイナ村、タッル・マジュダル村などで交戦する一方、シリア軍、国防隊もハサカ市東南部のマアスーム村、ウワイナ村、ハッジ・ハサン村、タッバ村、マアルーフ村、ナスラート村でダーイシュと交戦し、同地を制圧した。

**

イスラーム国ハイル州(ダイル・ザウル県)のワーリーは、ダイル・ザウル市内の喫茶店などのすべての店主に対して、礼拝時間中にWi-fiサービスを停止するよう要請した。

Wi-fiサービス停止はダイル・ザウル市の宗教警察(ヒスバ)局によって決定されたという。

シリア人権監視団が、複数の活動家の話として発表した。

また同監視団によると、ダーイシュ(アレッポ州)は、教員に「シャリーア・コース」に従った教育を行わせるため、マンビジュ市の複数の学校での教育を一時停止した。

ダーイシュは、ダイル・ザウル県各地のほぼすべての学校においても同様の措置をとっているという。

AFP, December 11, 2014、AP, December 11, 2014、ARA News, December 11, 2014、Champress, December 11, 2014、al-Hayat, December 12, 2014、Kull-na Shuraka’, December 11, 2014、December 12, 2014、al-Mada Press, December 11, 2014、Masar Press Agency, December 11, 2014、Naharnet, December 11, 2014、NNA, December 11, 2014、Reuters, December 11, 2014、SANA, December 11, 2014、UPI, December 11, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア反体制勢力の動き:シリア南部の武装集団17組織が「合同防衛合意」を締結(2014年12月11日)

『ハヤート』(12月12日付)によると、ヤルムーク軍のバッシャール・ズウビー司令官が、シリア南部で武装闘争を続ける「自由シリア軍」の17部隊が12月6日に共同防衛合意を締結したと発表、アサド政権とダーイシュ(イスラーム国)双方との対決を続ける意思を示した。

**

シリア革命反体制勢力国民連立のナスル・ハリーリー事務局長は、国連世界食糧機関(WFP)によるシリア人避難民支援再開に関して、サウジアラビアが5,200万ドルを供与したと発表、賛美した。

AFP, December 11, 2014、AP, December 11, 2014、ARA News, December 11, 2014、Champress, December 11, 2014、al-Hayat, December 12, 2014、Kull-na Shuraka’, December 11, 2014、al-Mada Press, December 11, 2014、Naharnet, December 11, 2014、NNA, December 11, 2014、Reuters, December 11, 2014、SANA, December 11, 2014、UPI, December 11, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

英トルコ首脳会談(2014年12月10日)

トルコを訪問中のデヴィッド・キャメロン英首相はアンカラでアフメト・ダウトオール首相と会談し、イラク、シリア情勢への対応などについて協議した。

会談後、キャメロン首相は「イラクで我々が必要としているものを、シリアでも必要としている。それはすなわち、すべての国民を代表する新たな政府だ」と述べ、ダーイシュ(イスラーム国)撲滅に向けた長期的な戦略として、アサド政権打倒が不可避だとの姿勢を示した。

一方、ダウトオール首相は「トルコ領を経由して(シリア領内に潜入する)イスラーム国戦闘員などいない」と主張、また「トルコの姿勢は明白だ。我々はイラクとシリアで外国人戦闘員(の活動)を欲していない」と述べた。

『ハヤート』(12月11日付)が伝えた。

AFP, December 10, 2014、AP, December 10, 2014、ARA News, December 10, 2014、Champress, December 10, 2014、al-Hayat, December 11, 2014、Kull-na Shuraka’, December 10, 2014、al-Mada Press, December 10, 2014、Naharnet, December 10, 2014、NNA, December 10, 2014、Reuters, December 10, 2014、SANA, December 10, 2014、UPI, December 10, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウル、アイン・アラブで戦闘、爆撃続く(2014年12月10日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がブーカマール市タイヤーラ交差点で、男性4人を処刑した。

男性4人の罪状は明らかにされていないが、スマート・ニュース(12月10日付)によると、ブーカマール市郊外のワルド油田一帯でダーイシュを攻撃した罪による、という。

またダイル・ザウル航空基地周辺では、シリア軍、国防隊がダーイシュと交戦した。

さらに、マヤーディーン市のシャリーア委員会本部、ダイル・ザウル市郊外のダーイシュの拠点複数カ所を「戦闘機」が空爆した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、米国など有志連合がアイン・アラブ市およびその周辺のダーイシュ(イスラーム国)拠点などを2度にわたって空爆した。

これに対して、ダーイシュはアイン・アラブ市を8回にわたり砲撃し、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦した。

**

ヒムス県では、ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がムシャイリファ村、シャーイル・ガス採掘所一帯を空爆した。

一方、SANA(12月10日付)によると、シャーイル・ガス採掘所周辺、ラジャム・カスル村、ムシャイリファ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦の末、カバル・アーミル村、タウク・ミルフ村、マシュタル村一帯を制圧した。

AFP, December 10, 2014、AP, December 10, 2014、ARA News, December 10, 2014、Champress, December 10, 2014、al-Hayat, December 11, 2014、Kull-na Shuraka’, December 10, 2014、al-Mada Press, December 10, 2014、Naharnet, December 10, 2014、NNA, December 10, 2014、Reuters, December 10, 2014、SANA, December 10, 2014、UPI, December 10, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領がロシア副外相と会談(2014年12月10日)

ロシアのミハイル・ボクダノフ外務副大臣はシリアを訪問し、アサド大統領と会談した。

シリア訪問に先立ち、ボクダノフ外務副大臣は、レバノンのベイルートで民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表、シリア国家建設潮流のムナー・ガーニム副代表と、トルコのイスタンブールでシリア革命反体制勢力国民連立や武装集団の幹部らと会談していた。

SANA(12月10日付)によると、ボクダノフ外務副大臣は、アサド大統領にヴラジミール・プーチン大統領からのメッセージを口頭で伝え、テロとの戦いを続けるシリア国民へのロシアの支持の姿勢を改めて表明した。

会談に関して、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、「ロシアの友人はさまざまなアイデアを携えており、それについて我々は彼らと協議し、(反体制派との交渉)プロセスによって、シリアの領土保全、内政不干渉という原則に基づき、政治的解決にいたるような成功が保証されることになろう」と述べ、紛争解決に向けたいわゆる「モスクワ1会議」(和解交渉)に前向きな姿勢を示した。

会談には、ワリード・ムアッリム外務在外居住者省、ブサイナ・シャアバーンブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官、ミクダード外務在外居住者副大臣、駐ダマスカス・ロシア大使が同席した。

SANA, December 10, 2014
SANA, December 10, 2014

AFP, December 10, 2014、AP, December 10, 2014、ARA News, December 10, 2014、Champress, December 10, 2014、al-Hayat, December 11, 2014、Kull-na Shuraka’, December 10, 2014、al-Mada Press, December 10, 2014、Naharnet, December 10, 2014、NNA, December 10, 2014、Reuters, December 10, 2014、SANA, December 10, 2014、UPI, December 10, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

諸外国の動き:WFPが周辺諸国のシリア人避難民への支援を再開(2014年12月9日)

国連の世界食糧計画(WFP)は、資金不足により中止していたレバノン、ヨルダン、トルコ、イラク、エジプトのシリア人避難民に対する食糧支援を再開すると発表した。

食糧支援は2日に中止が発表されていたが、その後、募金キャンペーンによって8,000米ドルが集まり、再開にこぎ着けたという。

ロイター通信(12月9日付)が伝えた。

**

欧州連合(EU)のフェデリカ・モゲリーニ外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、トルコに避難しているシリア人への人道支援として1,000万ユーロの追加支援を行うと発表した。

AFP(12月9日付)が伝えた。

AFP, December 9, 2014、AP, December 9, 2014、ARA News, December 9, 2014、Champress, December 9, 2014、al-Hayat, December 10, 2014、Kull-na Shuraka’, December 9, 2014、al-Mada Press, December 9, 2014、Naharnet, December 9, 2014、NNA, December 9, 2014、Reuters, December 9, 2014、SANA, December 9, 2014、UPI, December 9, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエルがシリア領空を侵犯、ダマスカス国際空港周辺を爆撃(2014年12月9日)

8日のイスラエル軍によるシリア領内への越境空爆に関して、シリア人権監視団は、レバノンのヒズブッラーのメンバー3人が死亡したと発表した。

同監視団によると、イスラエル軍は、ヒズブッラーの武器が保管されていた倉庫に対して空爆を行い、ヒズブッラーのメンバーはこの爆発に巻き込まれて死亡したというが、その根拠は示していない。

この武器庫には数日前にミサイルが搬入されていたという。

イスラエル軍による空爆の標的は、そのほとんどが武器庫で、シリア軍第4師団が展開する地域(ディーマース町郊外)のミサイル庫、ダマスカス国際空港の軍関連の倉庫が含まれているという。

AFP, December 9, 2014、AP, December 9, 2014、ARA News, December 9, 2014、Champress, December 9, 2014、al-Hayat, December 10, 2014、Kull-na Shuraka’, December 9, 2014、al-Mada Press, December 9, 2014、Naharnet, December 9, 2014、NNA, December 9, 2014、Reuters, December 9, 2014、SANA, December 9, 2014、‘Ukaz, December 9, 2014、UPI, December 9, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウルでシリア軍、米国など有志連合がダーイシュを爆撃(2014年12月9日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区のダーイシュ(イスラーム国)拠点などを空爆する一方、米国など有志連合もブーカマール市、シューラー村を複数回にわたってダーイシュの車輌などを空爆した。

またダイル・ザウル航空基地周辺での戦闘で、シリア軍兵士8人、ダーイシュ戦闘員11人が死亡した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がスルーク町で、アッラーを無辱した罪で斬首された。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市とアブドゥルアズィーズ山の間に位置する一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市のスーク・フール地区、文化センター一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

また米国など有志連合は同市南西部のダーイシュ拠点に対して空爆を行った。

AFP, December 9, 2014、AP, December 9, 2014、ARA News, December 9, 2014、Champress, December 9, 2014、al-Hayat, December 10, 2014、Kull-na Shuraka’, December 9, 2014、al-Mada Press, December 9, 2014、Naharnet, December 9, 2014、NNA, December 9, 2014、Reuters, December 9, 2014、SANA, December 9, 2014、UPI, December 9, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の動き:シリア、イラン、イラク外相がテロ組織撲滅に向けた調整対話継続で合意(2014年12月9日)

イランを訪問中のワリード・ムアッリム外務在外居住者省はテヘランで、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣、イラクのイブラーヒーム・ジャアファリー外務大臣と三者会談を開き、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線などといったテロ組織撲滅に向けた調整対話継続に関する合意を締結した。

SANA, December 9, 2014
SANA, December 9, 2014

**

イランを訪問中のワリード・ムアッリム外務在外居住者省は、テヘランでハサン・ロウハーニー大統領と会談し、中東地域におけるテロ問題などについて協議した。

SANA(12月9日付)によると、ロウハーニー大統領は、シリア国民および軍が、ダーイシュ(イスラーム国)やシャームの民のヌスラ戦線といったテロ組織に立ち向かうことができるとしたうえで、イランによる支持・支援継続の意思を表明した。

またムアッリム外務在外居住者大臣は、イラン国家安全保障最高評議会のアリー・シャムハーニー事務局長とも会談し、ダーイシュ対策などについて協議した。

SANA, December 9, 2014
SANA, December 9, 2014

AFP, December 9, 2014、AP, December 9, 2014、ARA News, December 9, 2014、Champress, December 9, 2014、al-Hayat, December 10, 2014、Kull-na Shuraka’, December 9, 2014、al-Mada Press, December 9, 2014、Naharnet, December 9, 2014、NNA, December 9, 2014、Reuters, December 9, 2014、SANA, December 9, 2014、UPI, December 9, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

諸外国の動き:デミストゥラ共同特別代表がガズィアンテップを訪問(2014年12月8日)

トルコを訪問中のスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表はガジアンテップ市を訪問し、シリア革命反体制勢力国民連立アフマド・トゥウマ暫定内閣首班のほか、反体制武装集団の指導者23人と会談した。

『ハヤート』(12月9日付)が伝えた。

AFP, December 8, 2014、AP, December 8, 2014、ARA News, December 8, 2014、Champress, December 8, 2014、al-Hayat, December 9, 2014、Kull-na Shuraka’, December 8, 2014、al-Mada Press, December 8, 2014、Naharnet, December 8, 2014、NNA, December 8, 2014、Reuters, December 8, 2014、SANA, December 8, 2014、UPI, December 8, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国をめぐる動き:ダーイシュが元ヌスラ戦線メンバー60人を逮捕(2014年12月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市でダーイシュ(イスラーム国)が、シャームの民のヌスラ戦線元メンバー約60人を逮捕、連行した。

元メンバー60人はダーイシュに忠誠を誓っており、逮捕の理由は不明だという。

**

同じく、ダイル・ザウル県では、マサール・プレス(12月9日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル航空基地、ジャフラ村で、爆弾を積んだ車2台で自爆攻撃を置き尾内、シリア軍が空港入口付近の拠点複数カ所から撤退した。

この戦闘で、シリア軍兵士14人が死亡、8人が捕捉されたという。

これに対し、シリア軍は同空港周辺、ジャフラ村に対して空爆・砲撃を行った。

なおマサール・プレスによると、ダーイシュはシリア軍との戦闘の末、ダイル・ザウル市工業地区の複数カ所も制圧したという。

一方、自由シリア軍自由の暁旅団広報局長のアーミル・ハサン氏はARA News(12月8日付)に対して、ユーフラテスの火山合同作戦司令室が7日、ダーイシュの司令官の一人でアブ・ウマル・シーシャーニー氏の側近とされるジュンドッラー・シーシャーニーなる人物を殺害したことを明らかにした。

ARA News, December 8, 2014
ARA News, December 8, 2014

他方、champress(12月8日付)によると、シャーラー村、ダイル・ザウル市旧空港地区、フワイジャト・マリーイーヤ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、イスラム国(ダーイシュ)がマーリア市に対して砲撃を加えた。

**

イラク人権省は、ダーイシュ(イスラーム国)がサラーフッディーン県の石油精製設備を解体し、シリアのラッカ県に移設しようとしている、と発表した。

クッルナー・シュラカー(12月8日付)が伝えた。

AFP, December 8, 2014、AP, December 8, 2014、ARA News, December 8, 2014、Champress, December 8, 2014、al-Hayat, December 9, 2014、Kull-na Shuraka’, December 8, 2014、al-Mada Press, December 8, 2014、Masar Press Agency, December 8, 2014、Naharnet, December 8, 2014、NNA, December 8, 2014、Reuters, December 8, 2014、SANA, December 8, 2014、UPI, December 8, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の動き:ムアッリム外相がイラン国会議長と会談し、イスラエルの爆撃を非難(2014年12月8日)

イランを訪問中のワリード・ムアッリム外務在外居住者省はテヘランでアリー・ラリージャーニー国会議長と会談し、二国関係、シリア情勢などについて協議した。

会談後の記者会見で、両名は、7日のイスラエル軍によるシリア空爆に関して「過激派の士気を高揚させることを狙っている」と非難した。

ムアッリム外務在外居住者大臣はそのうえで「シリアは引き続き抵抗を続ける。テロへの勝利以外我々の選択肢はない」と強調した。

またラリージャーニー国会議長は「重要なのは、シリア人が自らの国を防衛することだ」としたうえで、イランがシリア国民を支持し続けると表明した。

シャームプレス(12月8日付)が伝えた。

AFP, December 8, 2014、AP, December 8, 2014、ARA News, December 8, 2014、Champress, December 8, 2014、al-Hayat, December 9, 2014、Kull-na Shuraka’, December 8, 2014、al-Mada Press, December 8, 2014、Naharnet, December 8, 2014、NNA, December 8, 2014、Reuters, December 8, 2014、SANA, December 8, 2014、UPI, December 8, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエルがシリア領空を侵犯、ダマスカス国際空港周辺を爆撃(2014年12月8日)

7日のイスラエル軍機によるシリア空爆に関して、イスラエルのユバール・シュタイニッツ情報大臣は、国営ラジオで「我々には確固たる防衛政策があり、それはテロ組織に高度な兵器が渡るのを阻止することを目的としている」と述べた。

しかしシュタイニッツ情報大臣は、イスラエルが空爆を行ったか否かについては明言しなかった。

これに関連して、イスラエルの複数メディアは、イスラエルによる空爆が、レバノンのヒズブッラーに供与されようとしていた「高度な兵器」を狙ったものだと伝えた。

一方、シリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ議長は声明を出し、イスラエルによる空爆を非難する一方、「領空侵犯を許した責任はアサド政権にある」と批判した。

『ハヤート』(12月9日付)などが伝えた。

AFP, December 8, 2014、AP, December 8, 2014、ARA News, December 8, 2014、Champress, December 8, 2014、al-Hayat, December 9, 2014、Kull-na Shuraka’, December 8, 2014、al-Mada Press, December 8, 2014、Naharnet, December 8, 2014、NNA, December 8, 2014、Reuters, December 8, 2014、SANA, December 8, 2014、UPI, December 8, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

諸外国の動き:デミストゥラ共同特別代表、ロシア副外相、トルコ入り(2014年12月7日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、シリアの反体制勢力の指導者らと会談するため、トルコに入った。

共同特別代表付報道官がAFP(12月7日付)に語ったところによると、デミストゥラ氏は近くガズィアンテップ市を訪問し、反体制武装集団の指導者らと会談する予定。

**

ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣はトルコのイスタンブールを訪問し、シリア革命反体制勢力国民連立の幹部らと会談した。

AFP, December 7, 2014、AP, December 7, 2014、ARA News, December 7, 2014、Champress, December 7, 2014、al-Hayat, December 8, 2014、Kull-na Shuraka’, December 7, 2014、al-Mada Press, December 7, 2014、Naharnet, December 7, 2014、NNA, December 7, 2014、Reuters, December 7, 2014、SANA, December 7, 2014、UPI, December 7, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウル市、アイン・アラブ市で戦闘続く(2014年12月7日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ドゥラル・シャーミーヤ(12月7日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ県、イラク各地からダイル・ザウル航空基地一帯に援軍を派遣、ダイル・ザウル市工業地区、ラサーファ地区などでシリア軍と交戦し、シリア軍も空爆で対抗した。

シリア人権監視団によると、シリア軍は、ダイル・ザウル航空基地近郊のジャフラ村を空爆、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区などを10回以上にわたって空爆した。

一方、SANA(12月7日付)によると、ダイル・ザウル市労働者住宅地区、旧空港地区、工業地区、フワイジャト・サクル地区、マリーイーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、米国など有志連合がアイン・アラブ市南部各所を3回にわたって空爆、また市内各所で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

 

一方、クッルナー・シュラカー(12月8日付)によると、ダーイシュはジャラーブルス市で、男性1人をイスラーム国に対して戦闘を行った罪で処刑した。

AFP, December 7, 2014、AP, December 7, 2014、ARA News, December 7, 2014、Champress, December 7, 2014、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2014、al-Hayat, December 8, 2014、Kull-na Shuraka’, December 7, 2014、December 8, 2014、al-Mada Press, December 7, 2014、Naharnet, December 7, 2014、NNA, December 7, 2014、Reuters, December 7, 2014、SANA, December 7, 2014、UPI, December 7, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の動き:ムアッリム外相、イラン訪問(2014年12月7日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者省がイランを訪問し、テヘランでモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣と会談した。

AFP, December 7, 2014、AP, December 7, 2014、ARA News, December 7, 2014、Champress, December 7, 2014、al-Hayat, December 8, 2014、Kull-na Shuraka’, December 7, 2014、al-Mada Press, December 7, 2014、Naharnet, December 7, 2014、NNA, December 7, 2014、Reuters, December 7, 2014、SANA, December 7, 2014、UPI, December 7, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエルがシリア領空を侵犯、ダマスカス国際空港周辺を爆撃(2014年12月7日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、7日午後、イスラエル軍戦闘機が、シリア領空を侵犯、ダマスカス郊外県ディーマース町、対レバノン国境地帯、ダマスカス国際空港周辺に対して空爆を行ったと発表した。

この空爆で、一部の施設が被害を受けたが、この空爆による人的被害はなかった、という。

総司令部はまた、イスラエル軍による空爆が「西側諸国および地域諸国とともにシリアのテロを支援し、シャームの民のヌスラ戦線やダーイシュ(イスラーム国)といった組織の士気を高揚しようとしている」と批判した。

SANA(12月7日付)が伝えた。

**

これに関して、シリア人権監視団は、イスラエル軍と思われる戦闘機が2度にわたって空爆を行い、ダマスカス国際空港の輸出入品を保管する倉庫とディーマース町周辺のシリア軍拠点複数カ所が標的となった、と発表した。

同監視団によると、国際空港内の倉庫に武器が収納されていたかどうかは不明だという。

AFP, December 7, 2014、AP, December 7, 2014、ARA News, December 7, 2014、Champress, December 7, 2014、al-Hayat, December 8, 2014、Kull-na Shuraka’, December 7, 2014、al-Mada Press, December 7, 2014、Naharnet, December 7, 2014、NNA, December 7, 2014、Reuters, December 7, 2014、SANA, December 7, 2014、UPI, December 7, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.