シリア国内の暴力:シリア軍、ラタキアでホラサン戦闘員を攻撃、殲滅したと主張(2014年11月18日)

ラタキア県では、SANA(11月18日付)によると、対トルコ国境に近いカルト村、アイン・バイダー町で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ホラサンのメンバーのアフガン人、パキスタン人を殺傷、拠点・装備を破壊した。

ホラサンは9月23日に米国など有志連合がシリア空爆を開始する直前から、米国高官がその存在を主張している組織で、有志連合以外がその存在を認めたのはこれが初めて。

シリア軍はまた、同地一帯で、シャームの民のヌスラ戦線の北アフリカ出身者、チェチェン人、ムジャーヒディーン・ワ・アンサール軍の外国人戦闘員を殲滅したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、フライターン市とカフルハムラ村の間に位置する「英国人墓地」地区各所をシリア軍

諸外国の動き:デミストゥラ共同特別代表がジュネーブ合意に囚われない紛争解決案を提示か(2014年11月17日)

『ハヤート』(11月18日付)は、複数の消息筋からの情報として、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表がジュネーブ合意(2012年)の原則に囚われない紛争解決案を策定したと報じた。

同報道によると、デミストゥラ共同特別代表の紛争解決案は人道的対話センターに対して定期したもので、以下の3点を骨子とする、という。

1. 移行プロセスや権力分有ではなく、戦闘中止による紛争解決。
2. 地方自治府の権限を強化し、分権国家としてシリアを承認。
3. アサド大統領退陣を前提条件とせず、国際的な監視・保証のもとでの政治プロセスを通じた紛争解決。

AFP, November 17, 2014、AP, November 17, 2014、ARA News, November 17, 2014、Champress, November 17, 2014、al-Hayat, November 18, 2014、Kull-na Shuraka’, November 17, 2014、al-Mada Press, November 17, 2014、Naharnet, November 17, 2014、NNA, November 17, 2014、Reuters, November 17, 2014、SANA, November 17, 2014、UPI, November 17, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウル、ヒムスでシリア軍とダーイシュが交戦(2014年11月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市フジャイジャト・サクル地区、ウルフィー地区、ジュバイラ地区、旧空港地区のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して10以上にわたり空爆を行った。

一方、ダーイシュはダフラ村で男性1人とその息子2人を、「覚醒評議会」(部族民兵)と関係を持っていたとの罪で斬首刑に処した。

他方、SANA(11月17日付)によると、ダイル・ザウル市各所で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル油田一帯でシリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

この戦闘で、シリア軍の騎兵大隊「砂漠の鷹」司令官で「砂漠の獅子」の名で知られるムフスィン・サイード・フサイン大佐(コードネーム「フドゥール」)が戦死した。

一方、SANA(11月17日付)によると、シリア軍、国防隊が、ジャズル・ガス採掘所方面からヒヤーン油田一帯に潜入しようとした「武装テロ集団」を撃退、殲滅した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が16日深夜から17日未明にかけて、アイン・アラブ市西部郊外にある西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点複数カ所を攻撃し、同部隊と交戦した。

また両者は市内の自由広場一帯、治安厳戒地区、南部前線でも交戦し、ダーイシュは同市複数カ所を砲撃する一方、人民防衛隊、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員は同市郊外のダーイシュ拠点を砲撃し、応戦した。

ARA News(11月17日付)によると、米国など有志連合はアイン・アラブ市一帯に「過去2週間でもっとも激しい」空爆を行った。

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ハサカ県では、マサール・プレス(11月17日付)によると、対イラク国境に面したヤアルビーヤ町一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

この戦闘で人民防衛隊隊員20人が死亡、またダーイシュはクライシュ村方面に進軍を続けた。

またジャズア村一帯では、人民防衛隊とカラーマ軍(国防隊)が、ダーイシュと交戦した。

なおヤアルビーヤ国境通行所は現在、人民防衛隊とカラーマ軍によって制圧されている。

一方、ARA News(11月18日付)によると、シリア軍、国防隊がハサカ県南部のアブドゥルアズィーズ山一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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クッルナー・シュラカー(11月17日付)は、イスラーム国傘下のアブドゥッラー・アッザーム旅団が密かにダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓っていたことが、シャーム自由人イスラーム運動によるハマー県、イドリブ県でのダーイシュのスリーパー・セル摘発調査で明らかになったと報じた。

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シリア人権監視団は、ダーイシュ(イスラーム国)がカリフ制樹立を宣言した6月末以降、シリアで1,429人が処刑されている、と発表した。

このうち879人が民間人(シュアイタート部族子息約700人を含む)、63人がシャームの民のヌスラ戦線戦闘員、483人がシリア軍、国防隊兵士。

AFP, November 17, 2014、AP, November 17, 2014、ARA News, November 17, 2014、November 18, 2014、Champress, November 17, 2014、al-Hayat, November 18, 2014、Kull-na Shuraka’, November 17, 2014、al-Mada Press, November 17, 2014、Masar Press Agency, November 17, 2014、Naharnet, November 17, 2014、NNA, November 17, 2014、Reuters, November 17, 2014、SANA, November 17, 2014、UPI, November 17, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:シリア軍兵士18人と米国人処刑(2014年11月16日)

ダーイシュ(イスラーム国)は、シリア軍兵士の捕虜18人と、人質として拘束していた米国人活動家のピーター・カッシグ氏を斬首したとする映像をインターネット上に公開した。

CNN(11月16日付)などによると、カッシグ氏は元米陸軍の特殊部隊隊員で人道支援活動を行っていた2013年10月、シリア国内で拘束された。

拘束中、カッシグ氏はイスラーム教に改宗していたという。

なおロイター通信(11月17日付)は、カッシグ氏らを斬首したダーイシュ戦闘員のなかに英国人医学生1人、フランス人1人がいると思われると伝えた。

またAFP(11月19日付)は、このほかにももう1人、2013年秋にシリアに向かったフランス人が処刑を行ったダーイシュ・メンバーに含まれていたと伝えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市南部前線、東部郊外などで、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、アミール2人を含むダーイシュ戦闘員約30人を殺害する一方、米国など有志連合が同地一帯を4回にわたって空爆した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(11月16日付)によると、ダイル・サウル市フワイジャト・サクル地区でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、シリア軍兵士20人が死亡、多数が負傷した。

これに関連して、クッルナー・シュラカー(11月16日付)は、フワイジャト・サクル地区でのシリア軍の被害増大を受け、「民族防衛隊」の名で新たな国防隊が編成されたと報じた。

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ハサカ県では、ARA News(11月16日付)によると、未明からジャズア村一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

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ヒムス県では、SANA(11月16日付)によると、シャーイル油田一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(11月17日付)によると、タッル・ハミース市で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

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ラッカ県では、ARA News(11月18日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタブカ市で住民18人をシリア政府のためにスパイ活動を行っていた罪で処刑した。

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シリア人権監視団は、9月16日以降のアイン・アラブ市一帯での戦闘での死者数が1,153人に達したと発表した。

このうちダーイシュ(イスラーム国)戦闘員は712人、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、アサーイシュ隊員は398人、民間人(クルド人)は27人だという。

AFP, November 16, 2014、November 19, 2014、AP, November 16, 2014、ARA News, November 16, 2014、November 17, 2014、November 18, 2014、Champress, November 16, 2014、al-Hayat, November 17, 2014、Kull-na Shuraka’, November 16, 2014、al-Mada Press, November 16, 2014、Naharnet, November 16, 2014、NNA, November 16, 2014、Reuters, November 16, 2014、November 17, 2014、SANA, November 16, 2014、UPI, November 16, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:UAEがシリアの反体制武装集団24組織をテロ組織に認定(2014年11月15日)

UAE政府は、シリアで活動する反体制武装集団24組織を含む中東、欧米諸国などで活動するイスラーム主義組織など83団体をテロ組織に認定した。

テロ組織に認定されたシリアの反体制武装集団は以下の通り:

1. ダーイシュ(イスラーム国)
2. アブー・ザッル・ガッッファーリー大隊
3. タウヒード旅団
4. タウヒード・ワ・ガイマーン大隊
5. ハドラー大隊
6. アブー・バクル・スィッディーク中隊
7. タルハ・ブン・ウバイドッッラー中隊
8. サーリム・バッタール中隊
9. アブドゥッラー・ブン・ムバーラク大隊
10. 殉教者戦隊大隊
11. アブー・ウマル大隊
12. シャーム自由人大隊
13. サーリヤト・ジャバル大隊
14. アブー・ファドル・アッバース旅団
15. シャフバー大隊
16. カアカーア大隊
17. アンマール・ブン・ヤースィル旅団
18. サイファーン革命大隊
19. イバード・ラフマーン大隊
20. シャームの民のヌスラ戦線
21. ウマル・ブン・ハッターブ大隊
22. シャーム自由人イスラーム運動
23. シーマー大隊
24. ハック大隊

なおシリア以外のジハード主義武装集団のなかでテロ組織に認定された主な組織としては、ムスリム同胞団、アル=カーイダなどがある。

AFP, November 15, 2014、AP, November 15, 2014、ARA News, November 15, 2014、Champress, November 15, 2014、al-Hayat, November 16, 2014、Kull-na Shuraka’, November 15, 2014、al-Mada Press, November 15, 2014、Naharnet, November 15, 2014、NNA, November 15, 2014、Reuters, November 15, 2014、SANA, November 15, 2014、UPI, November 15, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:EU控訴裁判所は親政権ビジネスマン3人への制裁は不当と判決(2014年11月15日)

EU控訴裁判所(ルクセンブルグ)は、シリア人ビジネスマン3人に対してEUが課してきた制裁を不当とみなし、解除を求める判決を下した。

制裁解除の判決が下されたのはムハンマド・ハムシュー氏、アイマン・ジャービル氏、ハーリド・カッドゥール氏で、いずれもアサド政権による反体制派弾圧を口実に制裁対象となっていた。

控訴裁判所は、3人を制裁対象とした欧州連合理事会がいかなる証拠にも基づいておらず、また新たな証拠を提示しなかったため、制裁を解除するとの判決を下した。

クッルナー・シュラカー(11月15日付)が伝えた。

AFP, November 15, 2014、AP, November 15, 2014、ARA News, November 15, 2014、Champress, November 15, 2014、al-Hayat, November 16, 2014、Kull-na Shuraka’, November 15, 2014、al-Mada Press, November 15, 2014、Naharnet, November 15, 2014、NNA, November 15, 2014、Reuters, November 15, 2014、SANA, November 15, 2014、UPI, November 15, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:米・トルコが「穏健な反体制派」教練で合意(2014年11月15日)

『ヒュッリイェト・デイリー・ニュース』(11月15日付)は、米・トルコ両政府は、シリアの「穏健な反体制派」の教練の具体的な方法に関して合意に達したと報じた。

同報道によると、教練は12月末に開始予定で、対シリア国境から遠いトルコ中部のクルシェヒル市の教練キャンプで米軍、トルコ軍が教練を行い、費用は米軍が全額負担するという。

AFP, November 15, 2014、AP, November 15, 2014、ARA News, November 15, 2014、Champress, November 15, 2014、al-Hayat, November 16, 2014、Hurriyet Daily News, November 15, 2014、Kull-na Shuraka’, November 15, 2014、al-Mada Press, November 15, 2014、Naharnet, November 15, 2014、NNA, November 15, 2014、Reuters, November 15, 2014、SANA, November 15, 2014、UPI, November 15, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き(2014年11月15日)

ハサカ県では、ARA News(11月15日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が声明を出し、ラアス・アイン市一帯でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、5村、13農場を奪還したと発表した。

奪還したのは、ウマイル村、ナウフラ村、トゥーラーン村、ヌーフ村、ヒルバト・アブー・バクル村など。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市内の市庁舎一帯、東部一帯などで、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル油田一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(11月15日付)によると、ジャズル・ガス採掘所一帯、シャーイル油田一帯などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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『ハヤート』(11月16日付)は、シリアのダイル・ザウル県での戦闘に参加していたダーイシュ(イスラーム国)メンバーのパレスチナ人青年3人がシリア軍との戦闘で戦死したと報じた。

またクッルナー・シュラカー(11月16日付)によると、クーリーヤ市でイシュラーム国(ダーイシュ)が住民3人を背教およびダーイシュへの敵対行為の罪で処刑した。

AFP, November 15, 2014、AP, November 15, 2014、ARA News, November 15, 2014、Champress, November 15, 2014、al-Hayat, November 16, 2014、Kull-na Shuraka’, November 15, 2014、al-Mada Press, November 15, 2014、Naharnet, November 15, 2014、NNA, November 15, 2014、Reuters, November 15, 2014、SANA, November 15, 2014、UPI, November 15, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:米軍がホラサン拠点を爆撃したと主張(2014年11月14日)

米中央軍報道官は、13日にシリア国内のホラサンの拠点を空爆したと発表した。

しかし、空爆が行われた場所、戦果などの詳細については明らかにしなかった。

AFP(11月14日付)が伝えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市南部前線および南東部で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

同監視団によると、戦闘は、ハルナジュ村・アイン・アラブ市街道の奪還を試みたダーイシュの攻撃に端を発し、ダーイシュ戦闘員11人のほか、双方に多数の死傷者が出たという。

また人民防衛隊とダーイシュは、アイン・アラブ市内市庁舎一帯、ハッジ・ラシャード・モスク一帯、マナーズィー村などでも交戦した。

一方、米軍など有志連合はアイン・アラブ市南部前線、南東部前線一帯を4度にわたって空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル油田一帯をシリア軍が「樽爆弾」で空爆する一方、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ハサカ県では、ARA News(11月15日付)によると、ハサカ市南部郊外(アブヤド地区街道、アブドゥルアズィーズ地区街道)で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

また米国など有志連合は対イラク国境に近いフール地方を空爆した。

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シリア人権監視団は、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市農村地帯でスンナ派女性複数を拉致し、ラッカ県の拠点(第17師団基地)に連行した、と発表した。

ダーイシュは彼女らが、「背教者」、アサド政権の「手先」といった理由で拉致・連行し、こうした拉致事件はこれまでに6件報告されているという。

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シリア人権監視団は、ダーイシュ(イスラーム国)が、ダイル・ザウル県マヤーディーン市ノジャルダーク交差点の広場で、シリア人司令官を張付刑に処した、と発表した。

この司令官の罪状は、イスラーム教徒の財産の強奪、イスラーム国の「国庫」からの横領だという。

AFP, November 14, 2014、AP, November 14, 2014、ARA News, November 14, 2014、November 15, 2014、Champress, November 14, 2014、al-Hayat, November 15, 2014、Kull-na Shuraka’, November 14, 2014、al-Mada Press, November 14, 2014、Naharnet, November 14, 2014、NNA, November 14, 2014、Reuters, November 14, 2014、SANA, November 14, 2014、UPI, November 14, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:オバマ大統領、対シリア(アサド)政策の軟化を検討か(2014年11月13日)

CNN(11月13日付)は、複数の米高官の話として、バラク・オバマ米大統領が、国家安全保障チームに対シリア政策の再考を要請、イラクでのダーイシュ(イスラーム国)掃討を優先させ、シリアでのダーイシュ掃討については、イラクでの成果を行い、アサド政権の退陣に固執しないとする戦術の採用に動いていると報じた。

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チャック・ヘーゲル国防長官は米議会で、シリアの「穏健な反体制派」への教練に関して、準備が完了したとしたうえで、教練には8~12ヶ月を要するだろうと証言した。

『ハヤート』(11月14日付)などが伝えた。

AFP, November 13, 2014、AP, November 13, 2014、ARA News, November 13, 2014、Champress, November 13, 2014、CNN, November 13, 2014、al-Hayat, November 14, 2014、Kull-na Shuraka’, November 13, 2014、al-Mada Press, November 13, 2014、Naharnet, November 13, 2014、NNA, November 13, 2014、Reuters, November 13, 2014、SANA, November 13, 2014、UPI, November 13, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ハサカでシリア軍がダーイシュと交戦(2014年11月13日)

ダーイシュ(イスラーム国)広報局はアブー・バクル・バグダーディー氏の肉声だとされる音声声明(https://www.youtube.com/watch?v=TksU_uJ_mSU)を発表した。

17分におよぶ声明のなかでバグダーディー氏は、アラブ諸国の多くの組織からの「忠誠」を受け入れたことを明らかにする一方、「最後の一兵」になろうとも戦いを止めないと宣言、米国など有志連合の空爆によってダーイシュの進軍を止めることはできないと述べた。

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『ハヤート』(11月14日付)などによると、ダーイシュ(イスラーム国)の財務局(ディーワーン・バイト・マール)は、シリアとイラク領内の制圧地域で独自の通貨(金銀銅貨)を発行すると発表した。

Kull-na Shuraka', November 14, 2014
Kull-na Shuraka’, November 14, 2014

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(11月13日付)などによると、タッル・ブラーク町近郊をシリア軍が砲撃する一方、ハサカ市南方のミールビーヤ連隊基地一帯、カウカブ連隊基地一帯で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、Champress(11月13日付)によると、ハマーイン村、ミールビーヤ連隊基地一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ARA News(11月14日付)によると、米国など有志連合がアブドゥルアズィーズ山一帯を空爆した。
またカフターニーヤ市のダーイシュ(イスラーム国)拠点で爆発が2回発生したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期部民局人民防衛隊がアイン・アラブ市南部前線、自由広場、市庁舎、ハーッジ・ラシャード・モスク一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

人民防衛隊はまた、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ部隊とともに、同市周辺のダーイシュ拠点などを砲撃した。

また米国など有志連合は、アイン・アラブ市南東部、南西部に対して3回にわたって空爆を行った。

これに対して、ダーイシュは、アイン・アラブ市西のタッル・シャイール一帯を砲撃した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(11月13日付)によると、ブーカマー市に対する米国など有志連合の空爆で、ダーイシュ(イスラーム国)のアミールの一人、アブー・カースィム・イラーキー氏が死亡した。

AFP, November 13, 2014、AP, November 13, 2014、ARA News, November 13, 2014、November 14, 2014、Champress, November 13, 2014、al-Hayat, November 14, 2014、Kull-na Shuraka’, November 13, 2014、al-Mada Press, November 13, 2014、Naharnet, November 13, 2014、NNA, November 13, 2014、Reuters, November 13, 2014、SANA, November 13, 2014、UPI, November 13, 2014などをもとに作成。

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国民和解をめぐる動き(2014年11月13日)

赤十字国際委員会のピーター・マーラー理事はシリアを訪問し、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣と会談した。

SANA(11月13日付)によると、マーラー理事はムアッリム外務在外居住者大臣に対して、シリア政府およびシリア赤新月社による人道支援への協力を高く評価する一方、ムアッリム外務在外居住者外務大臣は、赤十字国際委員会から示された「アイデア」に歓迎の意を示した。

この「アイデア」に関して、ダマスカスの赤十字国際委員会の渉外担当者はAFP(11月13日付)に「国民和解プロセスにおいて人道的な役割を果たす可能性が検討されるだろう」と述べた。

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ヒムス県では、マサール・プレス(11月13日付)によると、12日までシリアを訪問していたスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表の要請に基づき、シリア軍とヒムス県ワアル地区に籠城する反体制武装集団が3日間の停戦に合意した。

停戦は13日に発効し、シリア人権監視団によると、人道支援物資を積んだ貨物車輌3台がワアル地区に入ったという。

AFP, November 13, 2014、AP, November 13, 2014、ARA News, November 13, 2014、Champress, November 13, 2014、al-Hayat, November 14, 2014、Kull-na Shuraka’, November 13, 2014、al-Mada Press, November 13, 2014、Masar Press Agency, November 13, 2014、Naharnet, November 13, 2014、NNA, November 13, 2014、Reuters, November 13, 2014、SANA, November 13, 2014、UPI, November 13, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き(2014年11月12日)

IRNA通信(11月12日付)は、ダマスカス県科学研究センターの原子力技師5人が殺害された事件(9日)に関して、ハサン・カシュガフィー外務副大臣の話として、イラン人科学者はされていない、と報じた。

AFP, November 12, 2014、AP, November 12, 2014、ARA News, November 12, 2014、Champress, November 12, 2014、al-Hayat, November 13, 2014、IRNA, November 12, 2014、Kull-na Shuraka’, November 12, 2014、al-Mada Press, November 12, 2014、Naharnet, November 12, 2014、NNA, November 12, 2014、Reuters, November 12, 2014、SANA, November 12, 2014、UPI, November 12, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:YPGがアイン・アラブで攻勢(2014年11月12日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、アイン・アラブ市・ハルナジュ村間の街道で「特殊作戦」を実行し、ダーイシュ(イスラーム国)の車輌3輌とバイク1台を破壊し、同地を制圧、ラッカ県からのダーイシュの兵站路を遮断した。

また人民防衛隊はこの作戦と並行して、アイン・アラブ市南部のムシュタ・ヌール高地のダーイシュ拠点を砲撃した。

このほか、人民防衛隊は、アイン・アラブ市西部郊外、南部前線、市内東部などでダーイシュと交戦し、ダーイシュの戦闘員16人以上を殲滅した。人民防衛隊側にも多数の戦死者が出たという。

なお、クッルナー・シュラカー(11月12日付)などによると、人民防衛隊は、ムシュタ・ヌール高地の大部分、アイン・アラブ市内の5地区などをダーイシュから奪還したという。

これに対して、ダーイシュはタッル・シャイール近郊の避難民キャンプを砲撃、市民2人が死亡した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、イスラーム国(ダーイシュ9が、シャームの民のヌスラ戦線の元司令官2人を処刑した(処刑日は不明)。

この2人がヌスラ戦線を離反し、ダーイシュに参加していたという。

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シリア人権監視団は、9月23日から11月11日までの間に、米国など有志連合による空爆で865人が死亡したと発表した。

このうち民間人は50人(うち子供8人、女性5人)、68人がシャームの民のヌスラ戦線戦闘員、746人がダーイシュ(イスラーム国)戦闘員だという。

AFP, November 12, 2014、AP, November 12, 2014、ARA News, November 12, 2014、Champress, November 12, 2014、al-Hayat, November 13, 2014、Kull-na Shuraka’, November 12, 2014、al-Mada Press, November 12, 2014、Naharnet, November 12, 2014、NNA, November 12, 2014、Reuters, November 12, 2014、SANA, November 12, 2014、UPI, November 12, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:シリア国民連合はアレッポ市「戦闘中止」に反対(2014年11月12日)

シリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ議長は声明を出し、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表によるアレッポ市「戦闘中止」イニシアチブに関して、「不明確だ」としたうえで、「解決策は包括的でなければならない…。包括的な政治解決がなければ(戦闘中止は)アサド政権以外に利さない」と述べ、非難した。

AFP, November 12, 2014、AP, November 12, 2014、ARA News, November 12, 2014、Champress, November 12, 2014、al-Hayat, November 13, 2014、Kull-na Shuraka’, November 12, 2014、al-Mada Press, November 12, 2014、Naharnet, November 12, 2014、NNA, November 12, 2014、Reuters, November 12, 2014、SANA, November 12, 2014、UPI, November 12, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:イスラエル人女性がYPGに参加し、ダーイシュと交戦か?(2014年11月11日)

ARA News(11月11日付)は、複数の米国人、ドイツ人、オーストリア人が西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に入隊し、アイン・アラブ市でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘に参加している、と報じた。

複数の活動家によると、そのなかには、カナダ系のイスラエル人女性もいるという。

この女性は31歳で、カナダからイスラエルに移住後に、イスラエル国防軍に従軍、その後、人民防衛隊に参加したのだという。

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「シリアの友連絡グループ」(ロンドン11)高官級会合がロンドンで開催され、シリア情勢への対応などについて意見が交わされた。

会合には、シリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ議長も出席した。

『ハヤート』(11月12日付)などによると、会合では、シリア軍が包囲を強めているアレッポ市情勢、シャームの民のヌスラ戦線が「穏健な反体制派」を放逐したイドリブ県情勢への懸念が表明された。

だが、アレッポ市で活動する地元評議会への支援を誓約する以外、事態に対処するための具体策は示されなかった。

また、米国など有志連合によるシリア空爆についても、対トルコ国境に安全地帯(緩衝地帯)の設置を求めるトルコ、フランスと米国などが対立した。

またスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表が提起しているアレッポ市の「戦闘中止」構想についても、安保理決議採択を通じた実施をめざす国と、構想への対処を議論することそのものをいまだ時期尚早とする国が対立した、という。

AFP, November 11, 2014、AP, November 11, 2014、ARA News, November 11, 2014、Champress, November 11, 2014、al-Hayat, November 12, 2014、Kull-na Shuraka’, November 11, 2014、al-Mada Press, November 11, 2014、Naharnet, November 11, 2014、NNA, November 11, 2014、Reuters, November 11, 2014、SANA, November 11, 2014、UPI, November 11, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き(2014年11月11日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と戦闘の末、アイン・アラブ市南部の複数の街区、建物を奪還した。

また人民防衛隊とイラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員は同市内にあるダーイシュの拠点複数カ所を砲撃した。

これに対して、ARA News(11月11日付)によると、ダーイシュは、アイン・アラブ市郊外のタッル・シャイールに仮設された避難民のキャンプを砲撃し、2人が死亡、20人が負傷した。

一方、米国など有志連合は、アイン・アラブ市南東部のダーイシュ拠点複数カ所を3度にわたって空爆した。

他方、SANA(11月11日付)によると、シリア軍がマンビジュ市一帯を攻撃し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル油田一帯でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、ダーイシュ戦闘員1人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市工業地区でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

一方、SANA(11月11日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区の複数の建物を制圧した。

シリア軍はまた、同市ハウィーカ地区、工業地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、SANA(11月11日付)によると、シリア軍が反体制武装集団の拠点複数カ所を攻撃、破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(11月12日付)によると、米国など有志連合がシャッダーディー市東部のカビーバ村およびクバイバ油田地帯を空爆した。

AFP, November 11, 2014、AP, November 11, 2014、ARA News, November 11, 2014、November 12, 2014、Champress, November 11, 2014、al-Hayat, November 12, 2014、Kull-na Shuraka’, November 11, 2014、al-Mada Press, November 11, 2014、Naharnet, November 11, 2014、NNA, November 11, 2014、Reuters, November 11, 2014、SANA, November 11, 2014、UPI, November 11, 2014などをもとに作成。

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アレッポ市「戦闘中止」イニシアチブをめぐる動き(2014年11月11日)

シリアを訪問中のスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、ダマスカスでワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣と会談した。

今回の訪問でムアッリム大臣と会談するのは2度目。

SANA(11月11日付)によると、会談では、アレッポ市の「戦闘中止」イニシアチブの実現に向けて引き続き協議を続けることで合意した。

デミストゥラ共同特別代表は会談後の記者会見で、前日までのアサド大統領らとの会談結果に関して「建設的な感心を示していた…。この提案(アレッポ市の戦闘中止)を前進させるため…我々がほかの当事者…と接触することを期待している」と述べた。

一方、デミストゥラ共同特別代表はBBC(11月11日付)に対して、ダーイシュがシリアのすべての紛争当事者にとって共通の脅威だと位置づけたうえで、その存在がシリア政府と反体制武装集団の間での停戦合意締結に資するだろう、と述べた。

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アレッポ革命軍事評議会のザーヒル・サーキト議長はフェイスブックで、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表によるアレッポ市の「戦闘中止」イニシアチブに関して、「四つの条件が受け入れられなければシリア政府との間に停戦はない」と表明した。

サーキト議長が示した4条件とは、①住民に対して化学兵器を使用した戦争犯罪人の引き渡し、②宗派主義的テロ民兵のシリアからの撤退、③樽爆弾と空爆の停止、④「テロ刑務所」(シリアの刑務所)からの逮捕者、とりわけ女性の釈放。

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ジェニファー・サキ米国務省報道官は、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表が提起しているアレッポ市での「戦闘中止」イニシアチブに関して、「シリアの民間人に救援を行うための停戦を人道に沿ったものだとして支援する」と述べた。

AFP, November 11, 2014、AP, November 11, 2014、ARA News, November 11, 2014、BBC, November 11, 2014、Champress, November 11, 2014、al-Hayat, November 12, 2014、Kull-na Shuraka’, November 11, 2014、al-Mada Press, November 11, 2014、Naharnet, November 11, 2014、NNA, November 11, 2014、Reuters, November 11, 2014、SANA, November 11, 2014、UPI, November 11, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:トルコ国営通信、ダーイシュがシリア軍戦闘機を撃墜したと主張(2014年11月10日)

トルコのアナトリア通信(11月10日付)は、シリア人権監視団から得た情報として、ダーイシュ(イスラーム国)がハマー県郊外でMiG21を撃墜したと主張した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市ハール市場、市庁舎、自由広場など市内東部、マナーズィー地区、イザーア地区など同市西部で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

また米国など有志連合は、アイン・アラブ市工業地区、市庁舎一帯、自由広場一帯のダーイシュ拠点、市南部のマナーズィー地区などを5回にわたって空爆した。

一方、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員は、人民防衛隊とともにアイン・アラブ市西部郊外を砲撃した。

他方、SANA(11月10日付)によると、シリア軍がバーブ市を攻撃し、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(11月10日付)によると、アイン・アラブ市一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ダーイシュ・メンバー多数を殺傷した。

 

またARA News(11月10日付)によると、米国など有志連合がシャッダーディー市郊外のカビーバ石油貯蔵所(ダーイシュ(イスラーム国)が占拠)など複数カ所を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月10日付)によると、ダイル・サウル市フワイジャト・サクル地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 10, 2014、AP, November 10, 2014、ARA News, November 10, 2014、November 11, 2014、Champress, November 10, 2014、al-Hayat, November 11, 2014、Kull-na Shuraka’, November 10, 2014、al-Mada Press, November 10, 2014、Naharnet, November 10, 2014、NNA, November 10, 2014、Reuters, November 10, 2014、SANA, November 10, 2014、UPI, November 10, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き:アサド大統領がデミストゥラ共同特別代表と会談し、アレッポ市の「戦闘凍結」(停戦)に前向きな姿勢(2014年11月10日)

シリアを訪問中のスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、ダマスカスでアサド大統領と会談した。

大統領府の公式ホームページなどによると、会談では、アレッポ市での戦闘中止に関するデミストゥラ共同特別代表のイニシアチブについて検討がなされ、アサド大統領は「アレッポ市の治安回復という目標に向けて、検討し、実施を試みるに値する」と評価するとともに、アレッポ市の重要性を強調、同市を含むシリア全土における民間人の保護をめざしていると表明した。

アサド大統領はまた、国連安保理決議第2170号、第2178号を実施する必要についても強調、国際社会に対して、シリアを含む中東地域での「テロとの戦い」のために努力を行うよう求めたという。image001

AFP, November 10, 2014、AP, November 10, 2014、ARA News, November 10, 2014、Champress, November 10, 2014、al-Hayat, November 11, 2014、Kull-na Shuraka’, November 10, 2014、al-Mada Press, November 10, 2014、Naharnet, November 10, 2014、NNA, November 10, 2014、Reuters, November 10, 2014、SANA, November 10, 2014、UPI, November 10, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:バグダーディー氏重傷か?(2014年11月9日)

アラビーヤ(11月9日付)は、米国など有志連合が7日夜、イラクのアンバール県カーイム市を空爆、同市内の民家で会合を開いていたダーイシュ(イスラーム国)のカリフを名乗るアブー・バクル・バグダーディー氏が致命傷を追ったと報じた(未確認情報)。

アラビーヤによると、この空爆で、ダーイシュのムフティー、アフマド・アワド・サルマーニー氏、治安担当官のサーミル・ムハンマド・マハッラーウィー氏、ザーワ村組織部門担当のカナアーン・アッブード・ムハイディー氏、アーナ村組織部門担当のワリード・ズィヤーブ・アーニー氏、ユーフラテス州ワーリーのアブー・ザフラー・ムハンマディー氏が死亡したという。

また、クッルナー・シュラカー(11月9日付)によると、有志連合の空爆は、ダーイシュが接収しカーイム市議会議員の自宅に対して行われ、アンバール県ワーリーのアドナーン・ラティーフ・スワイダーウィー氏も殺害された。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マナーズィー地区、イザーア地区などで、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が激しく迫撃砲戦を行う一方、ハーッジ・ラシャード・モスク、ハール市場、同市南部でも両者が交戦した。

またシリア軍は、ダーイシュが占拠するバーブ市を「樽爆弾」などで空爆し、21人が死亡、約100人が負傷した。

なおARA News(11月10日付)によると、ダーイシュのインドネシア人戦闘員1人が市内で自爆攻撃を行ったという。

またARA News(11月9日付)によると、ダーイシュはハーッジ・ラシャード・モスク一帯からの撤退時に同モスクを爆破した。

一方、SANA(11月9日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するバーブ市一帯をシリア軍が攻撃した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(11月9日付)が複数の地元活動家の話として、米国など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するハリータ村を空爆したが、住民らが使用している井戸を油田と間違って破壊した。

一方、SANA(11月9日付)によると、ダイル・ザウル市ジュバイリーヤ地区、ハッラータ油田一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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シリア人権監視団は、アイン・アラブ市(アレッポ県)一帯へのダーイシュ(イスラーム国)が本格化した9月16日以降の戦闘での死者数が1,013人に達したと発表した。

このうち609人がダーイシュ・メンバー、363人が西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊隊員、16人が親政権の民兵戦闘員、24人が民間人、だという。

AFP, November 9, 2014、Alarabia, November 9, 2014、AP, November 9, 2014、ARA News, November 9, 2014、November 10, 2014、Champress, November 9, 2014、al-Hayat, November 10, 2014、Kull-na Shuraka’, November 9, 2014、al-Mada Press, November 9, 2014、Naharnet, November 9, 2014、NNA, November 9, 2014、Reuters, November 9, 2014、SANA, November 9, 2014、UPI, November 9, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:ダマスカスでイラン人1人を含む原子力技師暗殺(2014年11月9日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区の科学研究センター(国防省付置機関)で、原子力技師5人が何者かに暗殺された。

シリア人権監視団は10日、殺害された技師のなかにイラン人1人が含まれていたと発表した。

同監視団によると、残る4人はいずれもシリア人(ニザール・サマル氏、カーミル・サワーディー氏、イバーダ・ウユーン氏、ニダール・ガーズィー氏)。

5人はバルザ区に近いハルナ橋近くをバスで移動中に襲撃され、射殺されたという。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(11月9日付)によると、アクナーフ・バイト・ムカッダス大隊が、ヤルムーク区で、シリア軍やPFLP-GC民兵の塹壕、地下トンネルを破壊した。

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ダルアー県では、ARA News(11月9日付)によると、「自由シリア軍」がナワー市を完全制圧、これを受けシリア軍が37回にわたって同市を空爆した。

『ハヤート』(11月11日付)によると、この空爆で女性、子供を含む11人が死亡したという。

なおナワー市制圧に関して、「自由シリア軍」、シャームの民ヌスラ戦線がインターネットを通じて、それぞれ声明・画像を出し、自らが同市を制圧したと発表した。

一方、SANA(11月9日付)によると、シャイフ・マスキーン市、ダーイル市、イブタア町、タファス市、ナワー市一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市スッカリー地区で、イスラーム戦線の司令官(ブライジュ地区司令官)が何者かに暗殺された。

一方、シリア軍は、ハンダラート・キャンプ一帯を空爆、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員とともに、アンサール・ディーン戦線と交戦した。

これに対して、ジハード主義武装集団もサイファート村一帯を砲撃した。

他方、SANA(11月9日付)によると、アレッポ市旧市街、ハッダーディーン地区などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市を空爆し、女性1人を含む2人が死亡した。

シリア軍はまたマアッラト・ヌウマーン市、ジャバーラー村、ハーン・スブル村、クマイナース村、フバイト村、タマーニア町に対しても空爆を行った。

一方、SANA(11月9日付)によると、マアッルディブサ村、フバイト村、ダーディーフ村、マアッラト・ヌウマーン市、バスラジャ村、クーリーン村、アルバイーン山南部、サルミーン市、クマイナース村郊外、サイルーン村、シャイフ・ユースフ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒムス市ワアル地区、ハウラ地方、ハーリディーヤ村を砲撃した。

一方、SANA(11月9日付)によると、シリア軍がラスタン市ガジャル村街道沿いの「武装テロ集団」拠点を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、武器・装備を破壊した。

またシリア軍は、ラスタン湖一帯、ザーラ村西部、ハッターブ村、ムシャイリファ村、ワディーヒー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、地元和解プロセスの一環で、ヒムス市、ラスタン市、フルクルス町、クサイル市、マシャーヒダ村、ダイル・バアルバ村で当局に投降していた反体制武装集団元メンバー85人が放免となり、釈放された。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラターミナ町を「樽爆弾」で空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザブディーン村各所をシリア軍が空爆した。

一方、SANA(11月9日付)によると、当局に投降していた反体制武装集団元メンバー108人が放免となり、釈放された。

AFP, November 9, 2014、AP, November 9, 2014、ARA News, November 9, 2014、Champress, November 9, 2014、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2014、al-Hayat, November 10, 2014、November 11, 2014、Kull-na Shuraka’, November 9, 2014、November 10, 2014、al-Mada Press, November 9, 2014、Naharnet, November 9, 2014、NNA, November 9, 2014、Reuters, November 9, 2014、SANA, November 9, 2014、UPI, November 9, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き:デミストゥラ共同特別代表がムアッリム外相と会談(2014年11月9日)

シリアを訪問中のスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、ダマスカスでワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣と会談した。

SANA(11月10日付)によると、会談でデミストゥラ共同特別代表は、アレッポ市の「戦闘中止」(アレッポ市を占拠する反体制武装集団へのシリア軍の攻勢中止)などを提案、「終始和やかなムードで会談を行い、建設的な結論に達した」。

デミストゥラ共同特別代表は、10月31日に安保理で自身の行動計画を提示、そのなかでアレッポ市などへの人道物資搬入、停戦交渉のための「戦闘中止」を提案していた。

SANA, November 9, 2014
SANA, November 9, 2014

AFP, November 9, 2014、AP, November 9, 2014、ARA News, November 9, 2014、Champress, November 9, 2014、al-Hayat, November 10, 2014、Kull-na Shuraka’, November 9, 2014、al-Mada Press, November 9, 2014、Naharnet, November 9, 2014、NNA, November 9, 2014、Reuters, November 9, 2014、SANA, November 9, 2014、UPI, November 9, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:民主的変革諸勢力国民調整委員会はイラク・クルディスタン地域のペシュメルガの撤退を要求(2014年11月9日)

民主的変革諸勢力国民調整委員会は、月例会合を開き、アイン・アラブ市に入ったイラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員に関して「国際紛争にシリア人以外の武装集団が介入」したと非難、撤退を求めた。

民主的変革諸勢力国民調整委員会は国内で活動する最大の反体制政治同盟で、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党の参加している。

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ARA News(11月9日付)によると、シリア・クルド左派党(シャラール・カッドゥー氏が書記長を務める派閥)とシリア・クルディスタン自由党(アフマド・スライマーン・アッジャ氏が党首)を名乗るグループが合併した。

合併後の組織名は、シリア・クルド左派党。

AFP, November 9, 2014、AP, November 9, 2014、ARA News, November 9, 2014、Champress, November 9, 2014、al-Hayat, November 10, 2014、Kull-na Shuraka’, November 9, 2014、al-Mada Press, November 9, 2014、Naharnet, November 9, 2014、NNA, November 9, 2014、Reuters, November 9, 2014、SANA, November 9, 2014、UPI, November 9, 2014などをもとに作成。

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講演「過激派組織「イスラム国」の実態と欧米の対応」(暦日会)

青山弘之「過激派組織「イスラム国」の実態と欧米の対応」

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講演要点
今週は青山弘之氏の<『イスラム国』と欧米>に関するお話です。青山氏はアラブ問題研究の専門家。

イスラム過激派組織「イスラム国」の実態に迫るに当たってシリアとイラクの政治情勢さらには欧米との複雑な関係を浮き彫りにした。

1979年のイラン革命に始まり、湾岸戦争、イラク戦争などの経緯を振り返り、同時に欧米との関係などを解説し「イスラム国」結成の背景や実態を明らかにした。

「イスラム国」はアルカイーダ系の組織で、イラク・アルカイーダが2006年に結成したイラク・イスラム国(ISI)が母体という。

従来のアルカイーダがイデオロギー重視であるのに対して「イスラム国」はこれを非現実的とみて敵視し転覆を狙う。

主にシリアで勢力を拡大しアサド政権に対抗する。

戦闘員は2~3万人とされ、その4分の1から5分の1が外国人で約80カ国から来ているとみる。

「イラクとシリアの緩衝地帯など両国の実効支配が及ばない地域で主に活動している」という。

グループは残忍性、恐怖政治、宗教に厳格で盲目的に信じるなどの特徴を持つ。

これに対する欧米の基本的な戦略は「強いシリア」「強いイラク」化をけん制する意味で
イスラム国に対応してきた面もある。

つまり「イスラム国」を利用してシリアのアサド政権やイラク政権の強化にブレーキをかける魂胆もあるという。

ただ「イスラム国」が石油資源などを有するイラクに侵入したことに危機感を持ち「米国中心に欧米や中東諸国がイスラム国の空爆を断行した」との背景を説明した。

青山弘之(あおやま・ひろゆき) プロフィール
1968年生まれ。東京外国語大学卒、一橋大学大学院修士課程修了。在ダマスカスIFPO(フランス中東研究所)共同研究員、JETROアジア経済研究所研究員、東京外国語大学准教授を経て2013年4月から現在の東京外国語大学総合国際学研究院教授。
専門は現代シリア・レバノン政治。著書は「混迷するシリア:歴史と政治構造から読み解く」(岩波書店)、「シリア・アラブの顛末記」など。

http://www.rekijitsukai.co.jp/koushi_a/2014/aoyama-hiroyuki14-11-02.html

諸外国の動き:デミストゥラ共同特別代表シリア訪問(2014年11月8日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表がシリアを訪問した。

AFP(11月8日付)によると、デミストゥラ共同特別代表は、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣に伴われ、滞在先となるダマスカス県内のシェラトン・ホテルに入ったという。

SANA, November 8, 2014
SANA, November 8, 2014

AFP, November 8, 2014、AP, November 8, 2014、ARA News, November 8, 2014、Champress, November 8, 2014、al-Hayat, November 9, 2014、Kull-na Shuraka’, November 8, 2014、al-Mada Press, November 8, 2014、Naharnet, November 8, 2014、NNA, November 8, 2014、Reuters, November 8, 2014、SANA, November 8, 2014、UPI, November 8, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウルでシリア軍、米国など有志連合がダーイシュを攻撃(2014年11月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市フジャイジャト・サクル地区を空爆、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

また米国など有志連合は、タナク油田一帯、ガラーニージュ市・バフラ村間のダーイシュ検問所などを空爆し、2人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)がアイン・アラブ市一帯で交戦、双方に19人の死者(ダーイシュ戦闘員13人、人民防衛隊隊員6人)が出た。

この戦闘で、人民防衛隊は市内中心部市庁舎地区、ハーッジ・ラシャード・モスク周辺で若干の進軍を遂げたという。

人民防衛隊はまた、アイン・アラブ市・ジャラーブルス市間を走行中のダーイシュ戦闘員のバイク2台を破壊し、戦闘員4人を殺害した。

このほか、人民防衛隊とイラク・クルディスタン地域のペシュメルガ部隊は、アイン・アラブ市東部郊外のダーイシュ拠点などに対して砲撃を行った。

これに対して、ダーイシュは対トルコ国境の避難民キャンプ一帯(タッル・シャイール村近郊)を砲撃し、2人が死亡したという。

一方、米国など有志連合は、アイン・アラブ市のラシャード・モスク、ハール市場地区などのダーイシュ拠点を空爆した。

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ハサカ県では、ARA News(11月8日付)によると、ラアス・アイン市郊外で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)の戦闘が続いた。

AFP, November 8, 2014、AP, November 8, 2014、ARA News, November 8, 2014、Champress, November 8, 2014、al-Hayat, November 9, 2014、Kull-na Shuraka’, November 8, 2014、al-Mada Press, November 8, 2014、Naharnet, November 8, 2014、NNA, November 8, 2014、Reuters, November 8, 2014、SANA, November 8, 2014、UPI, November 8, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:米大統領、イラクへの増派承認(2014年11月7日)

バラク・オバマ米大統領は、ダーイシュ(イスラーム国)と戦うイラク・クルディスタン地域のペシュメルガへの教練や作戦面での支援強化のため、イラクに米軍兵を最大1,500人増派することを承認した。

これにより派遣規模は計3,100人になる見通し。

ARA News(11月8日付)などが伝えた。

AFP, November 8, 2014、AP, November 8, 2014、ARA News, November 8, 2014、Champress, November 8, 2014、al-Hayat, November 9, 2014、Kull-na Shuraka’, November 8, 2014、al-Mada Press, November 8, 2014、Naharnet, November 8, 2014、NNA, November 8, 2014、Reuters, November 8, 2014、SANA, November 8, 2014、UPI, November 8, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ダーイシュがラッカ住民にシリア軍兵士3人を蹴り殺させる(2014年11月7日)

ラッカ県では、『ハヤート』(11月8日付)などによると、ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ市の広場で、住民にシリア軍兵士3人を蹴り殺させた。

こうした処刑が行われるのが、これが初めてで、3人は、ダーイシュによる第17師団基地、タブカ航空基地攻撃時に捕捉された兵士だという。

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ヒムス県では、『ハヤート』(11月8日付)によると、シリア軍が奪還したシャーイル油田一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)が反撃に転じ、兵士数十人を殺害、戦車9輌を破壊、7輌を捕獲した。

ダーイシュが破壊・捕獲した戦車は、「虎」の異名で知られるスハイル・ハサン大佐の部隊に所属する戦車だという。

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アレッポ県では、ダーイシュ(イスラーム国)アレッポ州広報局が、県北部のクルド人の20村がダーイシュへの忠誠を宣言したと発表した。

『ハヤート』(11月8日付)が伝えた。

また、ARA News(11月7日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とイラク・クルディスタン地域のペシュメルガ部隊が、アレッポ市東部のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対する合同作戦を行い、ダーイシュの狙撃手を殺害した。

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米中央軍によると、米国など有志連合は、アレッポ県アイン・アラブ市一帯、ラッカ県タッル・アブヤド市一帯などでダーイシュ(イスラーム国)に対して8回にわたって空爆を行い、武器庫、拠点などを破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月7日付)によると、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区、ハウィーカ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)
の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 7, 2014、AP, November 7, 2014、ARA News, November 7, 2014、Champress, November 7, 2014、al-Hayat, November 8, 2014、Kull-na Shuraka’, November 7, 2014、al-Mada Press, November 7, 2014、Naharnet, November 7, 2014、NNA, November 7, 2014、Reuters, November 7, 2014、SANA, November 7, 2014、UPI, November 7, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:オバマ大統領「アサド政権はシリア爆撃の標的ではない」(2014年11月6日追記)

『ウォール・ストリート・ジャーナル』(2014年11月6日付)は、バラク・オバマ米大統領が10月中旬にイランの最高指導者アリー・ハーメネイー師に宛てて極秘の書簡を送り、「イスラーム国」(ダーイシュ)との戦いで協力する可能性を論じるとともに、核開発問題での包括合意を条件として提示していたと報じた。
同紙が「書簡に詳しい人々」の話として伝えたところによると、オバマ大統領はダーイシュとの戦いについて、米・イランの「共通の戦い」と指摘、そのうえで、いかなる協力も、今月24日に交渉期限を迎えるイラン核協議で包括合意に達せるかどうかにかかっていると強調したという。

シリアのアサド政権について、書簡では、米軍のシリア空爆の標的にしていないことも説明したとされる。

オバマ大統領がハーメネイー師に書簡を送るのはこれが4通目だが、ハーメネイー師からの返信は1度もないという。

ジョシュ・アーネスト米ホワイトハウス報道官は、報道内容を否定も肯定もせず、「大統領と各国指導者との個人的なやりとりに関してコメントする立場にはない」とのみ述べた。

The Wall Street Journal, November 6, 2014などをもとに作成。

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