ケリー米国務長官は、イドリブ県でのシリア軍による塩素ガス使用疑惑に「激しい不快感」(2015年3月19日)

ジョン・ケリー米国務長官は、シリア軍がイドリブ県サルミーン市、クマイナース村で17日に塩素ガスを使用したとの反体制派、人権団体などの主張に関して、「この問題を精査し、今後の措置を検討する…。もし(塩素ガスの使用が)事実なら、アサド政権のシリア国民に対する反逆行為のもっとも新しい悲劇的な事例となり、国際社会は非難せねばならない」と述べた。

『ハヤート』(3月20日付)が伝えた。

AFP, March 19, 2015、AP, March 19, 2015、ARA News, March 19, 2015、Champress, March 19, 2015、al-Hayat, March 20, 2015、Iraqi News, March 19, 2015、Kull-na Shuraka’, March 19, 2015、al-Mada Press, March 19, 2015、Naharnet, March 19, 2015、NNA, March 19, 2015、Reuters, March 19, 2015、SANA, March 19, 2015、UPI, March 19, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ首相「トルコ軍の発砲によってシリア国境近くで誰かを殺したとしても、彼らの責任ではない」(2015年3月19日)

トルコのアフメト・ダウトオール首相は、国境警備隊がバーブ・ハワー国境通行所(イドリブ県)・グヴェッジ国境通行所(ハタイ県)付近で数日前にシリア軍2人を射殺した事件に関して、トルコのテレビ局に対し、「今後3ヶ月の間に、トルコ軍の発砲によって国境近くで誰かを殺したとしても、彼らの責任ではない」と述べた。

ダウトオール首相はまた「トルコでの国会選挙が終わるまで通行所は閉鎖されるだろう…。そのうえで、すべてのシリアの車輌が登録され、シリアのナンバー・プレートに代えて、トルコ語で書かれたトルコのナンバー・プレートが付けられ、そのうえで通行所は開放され、シリア人のトルコ領への入国は認められることになろう。入国時には顔写真と指紋がとられることになる」と不言した。

ARA News(3月19日付)が伝えた。

AFP, March 19, 2015、AP, March 19, 2015、ARA News, March 19, 2015、Champress, March 19, 2015、al-Hayat, March 20, 2015、Iraqi News, March 19, 2015、Kull-na Shuraka’, March 19, 2015、al-Mada Press, March 19, 2015、Naharnet, March 19, 2015、NNA, March 19, 2015、Reuters, March 19, 2015、SANA, March 19, 2015、UPI, March 19, 2015などをもとに作成。

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トルコ領からラッカ県タッル・アブヤド市にダーイシュ(イスラーム国)戦闘員40人が潜入(2015年3月19日)

ラッカ県では、ARA News(3月19日付)が、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員約40人が、トルコの国境通行所を経由して、タッル・アブヤド市に入ったと伝えた。

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ハサカ県では、SANA(3月19日付)によると、ミールビーヤ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(3月19日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊などからなる合同部隊が、ダーイシュ(イスラーム国)が支配下に置くスィッリーン町に突入し、ダーイシュと交戦した。

また、クッルナー・シュラカー(3月19日付)によると、ユーフラテスの火山合同作戦司令室は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、カッラ・クーザーク橋一帯を制圧した、と発表した。

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ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(3月19日付)によると、18日に引き続き、スフナ市一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

2日間の戦闘で、シリア軍側に50人以上(士官4人を含む)の死者が出ているという。

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有志連合合同司令部は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して8回の空爆を行ったと発表した。

うちシリア領内では、アイン・アラブ市郊外のダーイシュ拠点などが空爆の対象となったという。

AFP, March 19, 2015、AP, March 19, 2015、ARA News, March 19, 2015、March 20, 2015、Champress, March 19, 2015、al-Hayat, March 20, 2015、Iraqi News, March 19, 2015、Kull-na Shuraka’, March 19, 2015、al-Mada Press, March 19, 2015、Naharnet, March 19, 2015、NNA, March 19, 2015、Reuters, March 19, 2015、SANA, March 19, 2015、UPI, March 19, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がハンダラート・キャンプ周辺で進軍を続ける(2015年3月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、シャッアール地区、カーディー・アスカル地区をシリア軍が空爆する一方、ハンダラート・キャンプ周辺、ドゥワイル・ザイトゥーン村で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員らがシャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月19日付)によると、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団を追撃し、ハンダラート・キャンプ周辺の複数の農場を奪還し、制圧地域を拡大した。

このほか、アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(3月19日付)によると、イスラーム戦線の治安機関が、身柄拘束中のAMC特派員でアレッポ・アブラール革命家連合メンバーのアブー・ジャアファル・ハラビー氏を釈放した。

ハラビー氏は、これまでにもシャームの民のヌスラ戦線、タウヒード旅団、アブー・アマーラ特殊任務中隊、ブハーリー旅団などによって拘束された経験を持つという。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、サルマー町一帯をシリア軍が砲撃、ドゥーリーン村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によるとシリア軍がクライブ・サウル村、バルアース村一帯を空爆する一方、サラミーヤ市郊外でシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月19日付)によると、カーファート村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線、シャームの鷹の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒムス市ワアル地区を砲撃した。

一方、SANA(3月19日付)によると、ジュッブ・ジャッラーフ町、ラジャム・カスル村、ウンム・サフリージュ村、ジバーブ・ハマド村、ラッフーム村、ハルシュ・クバイバート・アースィー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、フライタ村郊外無人地帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、タフタナーズ市、サルミーン市、バーラ村、バルユーン村などをシリア軍が空爆、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月19日付)によると、バルーマー村、タフタナーズ市、マアッルディブサ村、マジュダリヤー村、アルバイーン山一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ズィムリーン村前線、アンタル丘、カフルシャムス町一帯、マアルバ町、シャイフ・マスキーン市、カフル・ナースィジュ村、イブタア町で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、シリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(3月19日付)によると、西ガーリヤ村、インヒル市、カフル・ナースィジュ村、サイダー町、ヒルバト・ハジャージーヤ村、ハマド丘、アトマーン村、ヌアイマ村、ダーイル町、ムザイリーブ町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(3月19日付)によると、ハミーディーヤ村一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラームの暁旅団、フルカーン旅団、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 19, 2015、AP, March 19, 2015、ARA News, March 19, 2015、Champress, March 19, 2015、al-Hayat, March 20, 2015、Iraqi News, March 19, 2015、Kull-na Shuraka’, March 19, 2015、al-Mada Press, March 19, 2015、Naharnet, March 19, 2015、NNA, March 19, 2015、Reuters, March 19, 2015、SANA, March 19, 2015、UPI, March 19, 2015などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県で活動する武装集団がアジュナード・シャーム・イスラーム連合を離反し、第1軍団に参加(2015年3月19日)

クッルナー・シュラカー(3月19日付)によると、ダマスカス郊外県グータ地方で活動する複数の武装集団が共同声明を出し、アジュナード・シャーム・イスラーム連合を離反し、第1軍団に参加したと発表した。

共同声明を出したのは、アブー・ザッル・ガッファーリー大隊、ワ・アタスィムー大隊、アスハーブ・ラスール旅団、サハーバ末裔旅団。

Kull-na Shuraka', March 18, 2015
Kull-na Shuraka’, March 18, 2015

AFP, March 19, 2015、AP, March 19, 2015、ARA News, March 19, 2015、Champress, March 19, 2015、al-Hayat, March 20, 2015、Iraqi News, March 19, 2015、Kull-na Shuraka’, March 19, 2015、al-Mada Press, March 19, 2015、Naharnet, March 19, 2015、NNA, March 19, 2015、Reuters, March 19, 2015、SANA, March 19, 2015、UPI, March 19, 2015などをもとに作成。

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ヌスラ戦線はドゥーマー市でのシリア軍の「虐殺」への報復を約束(2015年3月19日)

シャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、ダマスカス郊外県ドゥーマー市に対するシリア軍の「虐殺」と空爆の犠牲者に弔意を示すとともに、同市住民に対し、犠牲者のための報復を行うと約束、ヒズブッラー戦闘員と国防隊が共同で使用する「ムスタクバル検問所」を爆破したと犯行を認めた。

また東グータ地方で活動するすべての武装集団に対して、対立を解消し、政府軍と対峙するよう呼びかけた。

Kull-na Shuraka', March 18, 2015
Kull-na Shuraka’, March 18, 2015

 

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またシャームの民のヌスラ戦線の司令官の一人でシャリーア学者のアブー・マーリヤ・カフターニー氏も、ダマスカス郊外県で活動する「革命家司令官ら」に対して、首都ダマスカスでの戦闘を行う必要があると述べる一方、ヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動対して、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃するよう呼びかけた。

AFP, March 19, 2015、AP, March 19, 2015、ARA News, March 19, 2015、Champress, March 19, 2015、al-Hayat, March 20, 2015、Iraqi News, March 19, 2015、Kull-na Shuraka’, March 19, 2015、al-Mada Press, March 19, 2015、Naharnet, March 19, 2015、NNA, March 19, 2015、Reuters, March 19, 2015、SANA, March 19, 2015、UPI, March 19, 2015などをもとに作成。

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最新論考「シリア・アサド政権はどのように必要とされているのか?」(Synodos)

青山弘之「シリア・アサド政権はどのように必要とされているのか?」
Synodos、2015年3月19日

「アラブの春」がシリアに波及して、この3月15日で4年が過ぎた。「今世紀最悪の人道危機」と評される同国の惨状は、今でも「独裁」対「民主化」という勧善懲悪のもとで捉えられることが少なくない。「アサド政権が20万人以上の市民を虐殺した」、「アサド軍は「樽爆弾」を無差別に投下し、市民を殺戮している」といった批判がその典型だ。

むろん、国内では、シリア軍の作戦で多くの人命が絶たれ、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、人口(約2,200万人)の半分に相当する1,000万人が被災し、650万人が国内外での避難生活を余儀なくされている。しかし、実証や裏付けを伴わない一方的な批判は、もはや暴力停止に向けた建設的議論をモラトリアムするための口実にしか見えない。・・・