ダマスカス県での大降雨で2人が死亡(2015年3月29日)

『ハヤート』(3月31日付)などによると、30日のダマスカス県での大降雨により、カシオン山の麓に位置するルクン・ディーン区が冠水し、2人が死亡、数十人が負傷した。

また中心街とバルザ区を結ぶサウラ・トンネルも冠水した。

Kull-na Shuraka', March 30, 2015
Kull-na Shuraka’, March 30, 2015

 

AFP, March 30, 2015、AP, March 30, 2015、ARA News, March 30, 2015、Champress, March 30, 2015、al-Hayat, March 31, 2015、Iraqi News, March 30, 2015、Kull-na Shuraka’, March 30, 2015、al-Mada Press, March 30, 2015、Naharnet, March 30, 2015、NNA, March 30, 2015、Reuters, March 30, 2015、SANA, March 30, 2015、UPI, March 30, 2015などをもとに作成。

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サウジ外相がアラブ連盟首脳会議でロシアのプーチン大統領を批判(2015年3月29日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はアラブ連盟首脳会議(28~29日、エジプト、シャルフ・シャイフ)に宛てて書簡を送り、そのなかで「外国の内政干渉なしに、平和的な方法で…(アラブ諸国のあらゆる)問題の正常化を支持する」としたうえで、「多くのアラブ諸国の治安状況がテロ活動によって脅威にさらされている」ことへの懸念を表明した。

アフマド・ベン・フッリー事務副長が代読したこの書簡に対して、サウジアラビアのサウード・ファイサル外務大臣は「アサド政権に武器を供与しながら、どうして政治的解決について語ることができるのか?… ロシアはシリア国民の苦しみの一部をなしており、シリア政府は正統性を失っている」と批判した。

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一方、シリア革命反体制勢力国民連立は、エジプトのシャルフ・シャイフで開催されていたアラブ連盟首脳会議(28~29日)への出席が求められたなかったことに関して、遺憾の意を表明した。

AFP, March 29, 2015、AP, March 29, 2015、ARA News, March 29, 2015、Champress, March 29, 2015、al-Hayat, March 30, 2015、Iraqi News, March 29, 2015、Kull-na Shuraka’, March 29, 2015、al-Mada Press, March 29, 2015、Naharnet, March 29, 2015、NNA, March 29, 2015、Reuters, March 29, 2015、SANA, March 29, 2015、UPI, March 29, 2015などをもとに作成。

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ラスク米国務省報道官「アサド大統領には暴力、殺戮、爆撃を停止し、真摯に交渉を始める能力がある」(2015年3月29日)

米国務省のジェフ・ラスク報道官は記者会見で「バッシャール・アサド大統領は、現在シリア国内で行われている紛争を食い止めることができる。それは、彼の政権がシリアの反体制派との真摯な対話に入り、ジュネーブ合意に沿った真の政治的正常化にいたる用意があることを示すことを通じてなされる」と述べた。

ラスク報道官は「アサドには、暴力、殺戮、空爆を停止し、真摯に交渉を始める能力がある…。ジュネーブ合意に従って再び交渉を行う必要がある」と述べた。

また「ジュネーブ・プロセスの枠組みのなかで行われる交渉にシリア政府の代表がいる必要がある。しかし、アサドの発言のなかには、ジュネーブ合意の原則に基づいて政府が参加の用意があることを示すものがない」と批判した。

ARA News(3月29日付)が伝えた。

AFP, March 29, 2015、AP, March 29, 2015、ARA News, March 29, 2015、Champress, March 29, 2015、al-Hayat, March 30, 2015、Iraqi News, March 29, 2015、Kull-na Shuraka’, March 29, 2015、al-Mada Press, March 29, 2015、Naharnet, March 29, 2015、NNA, March 29, 2015、Reuters, March 29, 2015、SANA, March 29, 2015、UPI, March 29, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県、ハサカ県で、シリア軍、YPGがダーイシュ(イスラーム国)と交戦(2015年3月29日)

アレッポ県では、ARA News(3月29日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、アイン・アラブ市東部の5カ村を制圧した。

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ハサカ県では、SANA(3月29日付)によると、ハサカ市西部郊外で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、クッルナー・シュラカー(3月30日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がタッル・タムル町に侵攻しようとしたダーイシュ(イスラーム国)を撃退した。

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有志連合合同司令部は、28日夜から29日朝にかけて、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して15回の空爆を行ったと発表した。

ARA News(3月29日付)が伝えた。

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ARA News(3月30日付)は、ダーイシュがハマー県某所で「ヌサイリー派」(アラウィー派)とされる7人にオレンジ色の囚人服を着せて殺害したとされる映像(29日付)が公開された、と伝えた。

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ARA News(3月30日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル県ブーカマール市の戦闘員をイラク領内に移動させた、と伝えた。

AFP, March 29, 2015、AP, March 29, 2015、ARA News, March 29, 2015、March 30, 2015、Champress, March 29, 2015、al-Hayat, March 30, 2015、Iraqi News, March 29, 2015、Kull-na Shuraka’, March 29, 2015、al-Mada Press, March 29, 2015、Naharnet, March 29, 2015、NNA, March 29, 2015、Reuters, March 29, 2015、SANA, March 29, 2015、UPI, March 29, 2015などをもとに作成。

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イドリブ県で反体制武装集団の攻勢続く(2015年3月29日)

イドリブ県では、『ハヤート』(3月29日付)によると、反体制武装集団がマストゥーマ村の「野営キャンプ」を、米国製のTOW対戦車ミサイルなどで攻撃した。

一方、クッルナー・シュラカー(3月29日付)によると、イドリブ市郊外で活動するフルカーン旅団アンサル・シャームは声明を出し、ジスル・シュグール市制圧を目的とした合同作戦司令室を設置したと発表した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ライラムーン地区、バーシュカウィー村一帯、カースティールー街道地区で、シリア軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線と交戦した。

一方、SANA(3月29日付)によると、ズィルバ村、シャイフ・ルトフィー村、カフルハムラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がジャウバル区で、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月29日付)によると、ザバダーニー市西方の山岳地帯、タッル・クルディー町、リーハーン農場、ハラスター市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(3月29日付)によると、アトマーン村周辺、キータ村、東カラク村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(3月29日付)によると、トゥルナジャ村北部で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラームの暁旅団、フルカーン旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月29日付)によると、キースィーン村・ブルジュ・カーイー村街道、ラジャム・カスル村、マスアダ村、ラジャム・アーリー村、アルヌーシャ村、ウンク・ハワー村、ムシャイリファ村、東サラーム村、ウンム・サフリージュ村南東部、シュマイス・ハマーイム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 29, 2015、AP, March 29, 2015、ARA News, March 29, 2015、Champress, March 29, 2015、al-Hayat, March 30, 2015、Iraqi News, March 29, 2015、Kull-na Shuraka’, March 29, 2015、al-Mada Press, March 29, 2015、Naharnet, March 29, 2015、NNA, March 29, 2015、Reuters, March 29, 2015、SANA, March 29, 2015、UPI, March 29, 2015などをもとに作成。

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レバノンでダーイシュ(イスラーム国)によって誘拐、斬首された住民の遺体が発見(2015年3月29日)

ジャディード・チャンネル(3月29日付)は、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外で、2ヶ月前にダーイシュ(イスラーム国)を名乗る武装集団に誘拐されていたユーヌス・フジャイリー氏の斬首された遺体が発見された。

AFP, March 29, 2015、AP, March 29, 2015、ARA News, March 29, 2015、Champress, March 29, 2015、al-Hayat, March 30, 2015、Iraqi News, March 29, 2015、Kull-na Shuraka’, March 29, 2015、al-Mada Press, March 29, 2015、Naharnet, March 29, 2015、NNA, March 29, 2015、Reuters, March 29, 2015、SANA, March 29, 2015、UPI, March 29, 2015などをもとに作成。

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反体制活動家はアル=カーイダ系武装集団によるイドリブ市制圧を非難(2015年3月29日)

フェイスブックの「ダマスカスの革命家」(https://www.facebook.com/Thaerfromdamas)ページは、シリア軍と人民諸委員会の撤退後も、シリア軍兵士複数が、ラタキア市に抜ける経路を通じて住民数百人を避難させるため、イドリブ市西部一帯の複数カ所を維持しようとした」ことを明らかにする一方、「イドリブ市制圧は、黒い旗を掲げる者たちの勝利であり、反体制革命家らが得るものは何もない」と指摘した。

またシリア革命反体制勢力国民連立を脱会した活動家のサミール・スアイファーン氏も「ヌスラ戦線は、自由、尊厳、愛国的で民主的で公正な政権への移行を求める国民の革命の目的と無関係だ」と述べ、イドリブ市制圧に疑義を呈した。

民主的変革諸勢力国民調整委員会のムンズィル・ハッダーム氏もまたフェイスブックで「民主主義や文民国家を夢見て、イドリブ市がヌスラ戦線とその同盟者たちの手に落ちたことに…歓声を上げる者たちの政治的盲目を遺憾に思う」と綴った。

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一方、シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、アル=カーイダ系武装集団のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍によるイドリブ市制圧を「シリアの全国土解放に向けた重要な勝利」と絶賛しつつ、「民間人を防衛する革命部隊を信頼しており…国際社会の誓約や文書を尊重する」ことを求めていると述べ、一定の留保をつけた。

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