ムスリム民主統一党党首「政府とクルド人の間で、治安面でも現地でもいかなる協力は行われていない」(2015年3月25日)

民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は英国を訪問し、議会で「シリアのクルド:拒否から自治政府モデルへ」と題されたフォーラムのなかで講演を行った。

ムスリム共同党首は講演で、「我々は当初から、シリア政府がすぐには去らないということは分かっていた。我々は、人々に依拠する戦略をとり、クルド人の都市からシリア軍を放逐した」と述べ、2012年にアイン・アラブ市からアフリーン市にいたる対トルコ国境地帯を掌握した経緯を振り返った。

また、アイン・アラブ地区、アフリーン地区、ジャズィーラ地区に設置されている西クルディスタン移行期民政局については「未来のシリアのモデルである。すなわち、この民政局のもとには、すべての集団がいる」としつつ、「一部の国はダーイシュ(イスラーム国)を利用して、国境を改編し、このモデルを挫折させようとしている」と述べ、トルコを暗に批判した。

ダーイシュについては「コバネ(アイン・アラブ)市で敗北し、セレ・カニ(ラアス・アイン)市で戦いを行うことで、敗北を補おうとしている…。ダーイシュ・メンバーが世界のどこかで1人でも残っていれば、我々は安心できない。我々はダーイシュ・メンバーを見つければどこでも戦うだろう。我々はダーイシュ・メンバー個々人だけではなく、その考え方に対する闘争を行っている」と述べた。

アイン・アラブ市での勝利については「クルド人の大いなる犠牲のおかげ」と述べ、有志連合による空爆や支援については明言しなかった。

また「街の80%は破壊され、数万人が去った。それゆえ、復興を始めねばならない」と強調した。

一方、ムスリム共同党首は、5万の兵力を持つとされる「人民防衛隊は国防隊の一部をなしている」との複数のシリア政府高官らの発言に関してどう思うかとの『ハヤート』(3月27日付)の質問に対して、「政府は、勝利を実現したときなどに、自らをクルド人と結びつけようとしている…。しかし、政府とクルド人の間で、治安面でも現地でもいかなる協力は行われていない」と否定した。

そのうえで「我々はアラブ人とともに行動している。我々はシリア人が政府の拘置所から解放されることを望んでいる。しかし、我々は現在、ダーイシュに対する自衛に集中している」と付言した。

また「南クルディスタン(イラク・クルディスタン地域)の経験を完全にコピーはしない。我々は二つの軍、二つの政治ブロックの存在を揺るさない」と述べ、イラクのクルディスタン民主党(KDP)とクルディスタン愛国同盟(PUK)の関係に触れ、シリア・クルド国民評議会(シリア革命反体制勢力国民連立)を暗に牽制した。

なおムスリム共同党首の他にも、RUSIのミシェル・ステファン氏、LSEのデヴィッド・グラバー氏、ジョジョハンナ・リハ氏が講演した。

AFP, March 26, 2015、AP, March 26, 2015、ARA News, March 26, 2015、Champress, March 26, 2015、al-Hayat, March 27, 2015、Iraqi News, March 26, 2015、Kull-na Shuraka’, March 26, 2015、al-Mada Press, March 26, 2015、Naharnet, March 26, 2015、NNA, March 26, 2015、Reuters, March 26, 2015、SANA, March 26, 2015、UPI, March 26, 2015などをもとに作成。

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ダルアー県の国防隊は、スワイダー県から増援部隊が派遣されなかったことがブスラー・シャーム市陥落の原因だったと発表(2015年3月25日)

ダルアー県の国防軍はフェイスブックを通じて声明を出し、ジハード主義武装集団らによるブスラー・シャーム市制圧に関して、戦闘のさなかにスワイダー県の国防隊に250人の増援部隊の派遣を要請したが、「我々は同地に我々の同胞を派遣しない」と拒否されたことを明らかにした。

AFP, March 26, 2015、AP, March 26, 2015、ARA News, March 26, 2015、Champress, March 26, 2015、al-Hayat, March 27, 2015、Iraqi News, March 26, 2015、Kull-na Shuraka’, March 26, 2015、al-Mada Press, March 26, 2015、Naharnet, March 26, 2015、NNA, March 26, 2015、Reuters, March 26, 2015、SANA, March 26, 2015、UPI, March 26, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合在米代表は「モスクワ2」への参加を拒否(2015年3月25日)

シリア革命反体制勢力国民連立のナジーブ・ガドバーン在米代表は、記者団に対して、ロシアが開催を予定しているシリア政府と反体制派の和平会議「モスクワ2」への参加を拒否すると述べた。

ARA News(3月26日付)が伝えた。

AFP, March 26, 2015、AP, March 26, 2015、ARA News, March 26, 2015、Champress, March 26, 2015、al-Hayat, March 27, 2015、Iraqi News, March 26, 2015、Kull-na Shuraka’, March 26, 2015、al-Mada Press, March 26, 2015、Naharnet, March 26, 2015、NNA, March 26, 2015、Reuters, March 26, 2015、SANA, March 26, 2015、UPI, March 26, 2015などをもとに作成。

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シリア治安当局がロシアの要請を受け350人を釈放(2015年3月25日)

シリア人権監視団は、シリア当局が各地で拘置中の逮捕者少なくとも350人を釈放した、と発表した。

同監視団によると、釈放された逮捕者のなかに反体制活動家が含まれているかは現在のところ不明。

これに関して、ミシェル・シャンマース弁護士は、フェイスブックを通じて、釈放された逮捕者の数が700人におよぶとしたうえで、うち400人がダマスカス郊外県で拘置されていたことを明らかにした。

また『ハヤート』(3月26日付)は、ロシアに近い複数の反体制筋の話として、逮捕者の釈放が、23日にアサド大統領と会談したロシア特使アズマトゥッラー・コルモハンマドヴ氏ら使節団からの要請を受けたものだと伝えた。

AFP, March 25, 2015、AP, March 25, 2015、ARA News, March 25, 2015、Champress, March 25, 2015、al-Hayat, March 26, 2015、Iraqi News, March 25, 2015、Kull-na Shuraka’, March 25, 2015、al-Mada Press, March 25, 2015、Naharnet, March 25, 2015、NNA, March 25, 2015、Reuters, March 25, 2015、SANA, March 25, 2015、UPI, March 25, 2015などをもとに作成。

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シリア治安当局がハサカ市の軍・国防隊人事をめぐって民主統一党に譲歩(2015年3月25日)

クッルナー・シュラカー(3月25日付)は、ハサカ青年連合のアブー・ウマル・ハサカーウィーを名乗る活動家の話として、ハサカ市の国防隊幹部多数が「民主統一党を満足させるため」に解任された、と伝えた。

ハサカーウィー氏によると、解任された幹部のなかには、ハサカ市の国防隊を創設したバッサーム・アルサーン氏も含まれており、同氏は首都ダマスカスに異動となり、後任の国防隊司令官にはウダイ・ガディール氏が任命されたという。

またハサカ市の司令官を務めてきた共和国護衛隊のムハンマド・ハゥドゥール少将も、東部地区第17師団長に異動となり、後任にはハサン・ムハンマド准将が任命されたという。

ハサカーウィー氏によると、アルサーン氏やハッドゥール准将の解任は、1月のハサカ市での国防隊と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊との衝突後に、民主統一党がアリー・マムルーク国民安全保障会議議長に対して要請されており、今回の人事異動はこれに応えた動きと見られるという。

AFP, March 25, 2015、AP, March 25, 2015、ARA News, March 25, 2015、Champress, March 25, 2015、al-Hayat, March 26, 2015、Iraqi News, March 25, 2015、Kull-na Shuraka’, March 25, 2015、al-Mada Press, March 25, 2015、Naharnet, March 25, 2015、NNA, March 25, 2015、Reuters, March 25, 2015、SANA, March 25, 2015、UPI, March 25, 2015などをもとに作成。

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イドリブ県でジハード主義武装集団が合同作戦司令室「ファトフ軍」を結成するが、早くも不協和音(2015年3月25日)

イドリブ県で活動する複数の武装集団が24日、「ファトフ軍」の名で合同作戦司令室を設置し、イドリブ市の制圧、さらにはアサド政権打倒をめざすとする声明を発表した。

これに関して、『ハヤート』(3月26日付)は、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構、スンナ軍、シャーム軍団、シャームの鷹旅団、ハック旅団、アジュナード・シャームが参加していると伝えた。

しかし、ARA News(3月25日付)は、複数の反体制筋の話として、シャームの民のヌスラ戦線がファトフ運動への参加を拒否したと伝えるとともに、別の消息筋の話として、イスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官がイドリブ市攻略をジハード主義武装集団に要請したことに対し、ヌスラ戦線が拒否の姿勢を示したと付言した。

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一方、イスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官は、シャームの民のヌスラ戦線などによるイドリブ市への攻勢に関して、アラビー・ジャディード(3月25日付)に「我々はフーア市、カファルヤー町といった政権の町を攻撃することを優先に考えている…。仮にイドリブ市への攻撃に参加したとしても、これまでの戦いと同様、民間人の保護という厳格なルールに従う」と述べ、ヌスラ戦線との共闘を否定した。

AFP, March 25, 2015、AP, March 25, 2015、ARA News, March 25, 2015、al-‘Arabi al-Jadid, March 25, 2015、Champress, March 25, 2015、al-Hayat, March 26, 2015、Iraqi News, March 25, 2015、Kull-na Shuraka’, March 24, 2015、March 25, 2015、al-Mada Press, March 25, 2015、Naharnet, March 25, 2015、NNA, March 25, 2015、Reuters, March 25, 2015、SANA, March 25, 2015、UPI, March 25, 2015などをもとに作成。

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ラッカ県でYPGがダーイシュ(イスラーム国)戦闘員28人を殲滅(2015年3月25日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、ジャラビーヤ村で特殊作戦を行い、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員28人を殲滅した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月25日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、タッル・カルタル村近くでダーイシュ(イスラーム国)の車輌を襲撃し、ダーイシュ戦闘員5人を殲滅した。

一方、ARA News(3月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がジャラーブルス市で住民多数を「市外に脱出しようとした」との理由で逮捕した。

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ヒムス県では、SANA(3月25日付)によると、ジバーブ・ハマド村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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有志連合合同司令部は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して19回の空爆を行ったと発表した。

うちシリアでは、アイン・アラブ市近郊で5回の空爆が行われた。

AFP, March 25, 2015、AP, March 25, 2015、ARA News, March 25, 2015、Champress, March 25, 2015、al-Durar al-Shamiya, March 25, 2015、al-Hayat, March 26, 2015、Iraqi News, March 25, 2015、Kull-na Shuraka’, March 25, 2015、al-Mada Press, March 25, 2015、Naharnet, March 25, 2015、NNA, March 25, 2015、Reuters, March 25, 2015、SANA, March 25, 2015、UPI, March 25, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県アフリーン市で西クルディスタン移行期民政局がノウルーズの祝典を主催(2015年3月25日)

ARA News(3月25日付)は、アレッポ県アフリーン市で西クルディスタン移行期民政局(アフリーン地区)がノウルーズ(21日)の記念祝典を主催し、住民数千人が参加したと報じ、その写真を公開した。

ARA News, March 25, 2015
ARA News, March 25, 2015

AFP, March 25, 2015、AP, March 25, 2015、ARA News, March 25, 2015、Champress, March 25, 2015、al-Hayat, March 26, 2015、Iraqi News, March 25, 2015、Kull-na Shuraka’, March 25, 2015、al-Mada Press, March 25, 2015、Naharnet, March 25, 2015、NNA, March 25, 2015、Reuters, March 25, 2015、SANA, March 25, 2015、UPI, March 25, 2015などをもとに作成。

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ダマスカス県カダム地区でシリア軍が「自由シリア軍」に対して「毒ガス」使用か?(2015年3月25日)

ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(3月25日付)が、地元の複数筋の話として、シリア軍がカダム区を「毒ガス」を装填した迫撃砲で攻撃し、「自由シリア軍」戦闘員4人が中毒症状を訴えたと報じた。

一方、SANA(3月25日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(3月25日付)によると、フライターン市・ドゥイル・ザイトゥーン村間、ダーラ・イッザ街道、ハッダーディーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月25日付)によると、マシュラファ村郊外無人地帯、シャイフーニーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(3月26日付)によると、反体制武装集団がザバダーニー市郊外山岳地帯のシリア軍、国防隊、ヒズブッラー検問所複数カ所を制圧した。

またクッルナー・シュラカー(3月26日付)によると、反体制武装集団はシリア軍との交戦の末、ダーライヤー市内のサイイダ・サキーナ廟を制圧した。

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ヒムス県では、SANA(3月25日付)によると、ザアフラーナ村、カンヌ山、ガントゥー市、ウンム・サフリージュ村、ラジャム・カスル村、マスアダ村、ムシャイリファ村、ドゥワイシーヤ村、タフファ村、ラスム・アルナブ村、ジュッブ・ジャッラーフ町、フーシュ・ターリブ村、ダイル・フール村、ガジャル村、クナイトラート村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ヒムス軍団、ファールーク大隊、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(3月25日付)によると、アブー・ハナーヤー村、トゥータフ村、アイドゥーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 25, 2015、AP, March 25, 2015、ARA News, March 25, 2015、Champress, March 25, 2015、al-Hayat, March 26, 2015、Iraqi News, March 25, 2015、Kull-na Shuraka’, March 25, 2015、March 26, 2015、al-Mada Press, March 25, 2015、Naharnet, March 25, 2015、NNA, March 25, 2015、Reuters, March 25, 2015、SANA, March 25, 2015、UPI, March 25, 2015などをもとに作成。

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ダルアー県ブスラー・シャーム市をジハード主義者を中心とする反体制武装集団が制圧(2015年3月25日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団などからなる反体制武装集団21組織が、シリア軍、国防隊との4日間にわたる戦闘の末、ブスラー・シャーム市を制圧した。

これに関して、自由シリア軍南部戦線のイサーム・ライイス報道官は、ブスラー・シャーム市攻撃に参加している戦闘員の85%がジハード主義者だが、シャームの民のヌスラ戦線は参加していないと語った。

一方、SANA(3月25日付)によると、サムリーン村、ズィムリーン村近郊、ジュディーヤ村、キータ村、カフルシャムス町、ジャースィム市・ナマル町間、ダーイル町、ハムリーン村、ラジャート高原、ヌアイマ村、スマード村、ダルアー市各所、ハーッラ丘一帯、インヒル市、シューマラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ジャイドゥール・ハウラーン旅団、ハムザ・アサド・アッラー旅団、ムハージリーン・ワ・アンサール旅団、シャームの民のヌスラ戦線(イスラーム・ムサンナー運動)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 25, 2015、AP, March 25, 2015、ARA News, March 25, 2015、Champress, March 25, 2015、al-Hayat, March 26, 2015、Iraqi News, March 25, 2015、Kull-na Shuraka’, March 25, 2015、al-Mada Press, March 25, 2015、Naharnet, March 25, 2015、NNA, March 25, 2015、Reuters, March 25, 2015、SANA, March 25, 2015、UPI, March 25, 2015などをもとに作成。

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イドリブ市周辺でジハード主義武装集団の合同作戦司令室「ファトフ軍」とシリア軍が激戦、トルコ軍がシリア領内を報復砲撃、シリア国民連合はシリア軍が塩素ガスを使用したと主張(2015年3月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ市郊外のシリア軍検問所3カ所に対して、ジュンド・アクサー機構、シャーム自由人イスラーム運動などからなる「ファトフ軍」が3回にわたって自爆攻撃を行い、シリア軍兵士、国防隊隊員約20人が死亡、ジハード主義者側も11人が死亡した。

3回の自爆攻撃のうち2回はジュンド・アクサー機構のアラブ湾岸諸国出身の戦闘員2人が、1回はヌスラ戦線戦闘員が行ったという。

同監視団によると、ヌスラ戦線などのジハード主義武装集団は、イドリブ市周辺でのシリア軍との戦闘で検問所7カ所を制圧したが、シリア軍はうち4カ所を奪還したという。

ヌスラ戦線らはまた、イドリブ市内を砲撃し、シリア軍兵士20人を含む31人が死亡したという。

なおイドリブ県内でシリア政府の支配下にとどまっているのは、イドリブ市、アリーハー市、ジスル・シュグール市、アブー・ズフール航空基地など6つの基地。

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一方、シリア革命反体制勢力国民連立のサーリム・ムスラト報道官は、シリア軍ヘリコプターがビンニシュ市とタッル・マンス村で塩素ガスを装填した「樽爆弾」を投下し、住民30人が中毒症状を訴えたと主張した。

他方、SANA(3月25日付)によると、イドリブ市周辺、カフル・ジャーリス村、タッル・アース村、アラブ・サキード村、サラーキブ市一帯などで、シリア軍が「トルコ政府の兵站支援を受けた」シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構、シャーム自由人イスラーム運動の外国人戦闘員と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またARA News(3月25日付)は、イドリブ市でシリア軍が「テロ勢力への内通していた」との罪で36人を銃殺刑に処したと伝えた。

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トルコ軍によると、イドリブ県北部で未明、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦、シリア軍が発射したロケット弾、ないしはミサイル1発が、トルコ領内のハタイ県レイハンル市にあるトルコ軍基地から200メートルの地点に着弾し、基地内の施設の窓ガラスが割れたほか、軍車輌2台が損傷を受けた。

これを受け、トルコ軍はシリア領内のシリア軍基地を砲撃した。

ロイター通信(3月25日付)が伝えた。

AFP, March 25, 2015、AP, March 25, 2015、ARA News, March 25, 2015、Champress, March 25, 2015、al-Hayat, March 26, 2015、Iraqi News, March 25, 2015、Kull-na Shuraka’, March 25, 2015、al-Mada Press, March 25, 2015、Naharnet, March 25, 2015、NNA, March 25, 2015、Reuters, March 25, 2015、SANA, March 25, 2015、UPI, March 25, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領がベルギー議会・政党代表団と会談(2015年3月25日)

アサド大統領はシリアを訪問したベルギーの議員・政党代表団(ベルギー連邦議会のフィリプ・ドウィンター議員が団長)と会談し、シリア情勢について意見を交わした。

SANA(3月25日付)によると、アサド大統領は会談で、一部の欧州諸国が、イスラーム教のイメージを歪めるテロを支援する国々と同盟するという過ちを犯していると指摘、テロ組織、そしてそれを支援する者は真のイスラームを代表していないと強調した。

これに対して、ベルギーの代表団メンバーらは、シリアが過激主義やテロと戦う「第一防衛戦」をなし、現地でテロと戦う唯一の勢力だと考えていると評価、この防衛戦が失われれば、テロが欧州諸国に波及するとしたうえで、シリアを支持しなければならないということを西側の首脳に説得する必要があると応えたという。

SANA, March 25, 2015
SANA, March 25, 2015

AFP, March 25, 2015、AP, March 25, 2015、ARA News, March 25, 2015、Champress, March 25, 2015、al-Hayat, March 26, 2015、Iraqi News, March 25, 2015、Kull-na Shuraka’, March 25, 2015、al-Mada Press, March 25, 2015、Naharnet, March 25, 2015、NNA, March 25, 2015、Reuters, March 25, 2015、SANA, March 25, 2015、UPI, March 25, 2015などをもとに作成。

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