シリア人権監視団:バアス大隊がウクライナでの戦闘への参加を希望する反体制武装集団元戦闘員や兵役を終えたシリア軍元兵士を勧誘(2022年3月12日)

シリア人権監視団は、複数筋から得た情報として、民兵組織の一つバアス大隊や、2018年にロシアの監督のもとにダマスカス県南方、ダマスカス郊外県東グータ地方などシリア政府との和解に応じた反体制武装集団の元司令官らが、ロシア軍とともに戦闘に参加するために、ウクライナに赴くよう、反体制武装集団の元戦闘員や兵役を終えたシリア軍の元兵士らを公然と勧誘していると発表した。

勧誘が行われているのは、ダマスカス県南方のバービッラー市、バイト・サフム市、東グータ地方のアイン・タルマー村、カフルバトナー町、ザマルカー町。

バアス大隊のメンバーらは、ウクライナに赴けば1,500~2,000米ドルの報酬が得られると宣伝し、希望者に対して、大隊の事務所、あるいは軍事情報局の代表者らに氏名を登録するよう呼び掛けている。

現在のところ、手続きは氏名の登録に限定されているが、政府支配地域における貧困を逃れようと多くの若者が登録を行っているという。

AFP, March 12, 2022、ANHA, March 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2022、Reuters, March 12, 2022、SANA, March 12, 2022、SOHR, March 12, 2022などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県マアーッラト・ナアサーン村一帯を砲撃(2022年3月12日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアーッラト・ナアサーン村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍国境警備隊がヒルバト・ジャウズ村方面からトルコ領内に密入国を試みたクーリーン村出身の19歳の若者を狙撃し殺害した。

AFP, March 12, 2022、ANHA, March 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2022、Reuters, March 12, 2022、SANA, March 12, 2022、SOHR, March 12, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がラッカ県アイン・イーサー市近郊のヒーシャ村を砲撃し、子供3人負傷(2022年3月12日)

ラッカ県では、ANHA(3月12日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のヒーシャ村を砲撃し、子供3人が負傷した。

AFP, March 12, 2022、ANHA, March 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2022、Reuters, March 12, 2022、SANA, March 12, 2022、SOHR, March 12, 2022などをもとに作成。

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スプートニク通信:シャーム解放機構支配下のイドリブ県アリーハー市に、猛毒ガス物質が持ち込まれ、改造ロケット弾7発の弾頭に装填される(2022年3月12日)

スプートニク通信(アラビア語版、3月12日付)は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)の支配下にあるイドリブ県アリーハー市にある同機構の本部の一つに、猛毒ガス物質が10日夜から11日未明にかけて持ち込まれ、改造ロケット弾7発の弾頭に装填された、と伝えた。

複数の独自筋によると、猛毒ガス物質は、トルコ国境に近いサルマダー市から三つのルートを経由して搬入され、その後、アリーハー市内の本部に併設されている保管庫でロケット弾に装填されたという。

また、猛毒ガス物質は、サルマダー市南西の農場で、フランス人とベルギー人の開発者が受け取り、同地でロケット弾に装填された。

猛毒ガス物資が何なのかは不明だが、塩素ガス、ないしはサリン・ガスである可能性が高く、今週になってトルコ領内から商用ルートを経由して持ち込まれたものと見られる。

ロケット弾の移送は、シャーム解放機構の司令官1人の監督のもと、飼料などに隠して農業用トラクターで行われたという。

また、アリーハー市への移送は、ロシア軍偵察機の監視の目をかいくぐるため、大雪に乗じて夜間に行われた。

改造ミサイルは近く、シリア軍による民間人への攻撃を偽装するために使用されるものと見られる。

AFP, March 12, 2022、ANHA, March 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2022、Reuters, March 12, 2022、SANA, March 12, 2022、SOHR, March 12, 2022、Sputnik News, March 12, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県、アレッポ県で指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2022年3月12日)

SANA(3月12日付)によると、ダイル・ザウル県のダイル・ザウル市スポーツ・サロン、アレッポ県ダイル・ハーフィル市、タッル・アラン町に設置された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, March 12, 2022、ANHA, March 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2022、Reuters, March 12, 2022、SANA, March 12, 2022、SOHR, March 12, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県、ラッカ県、アレッポ県で指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2022年3月13日)

SANA(3月13日付)によると、ダイル・ザウル県のダイル・ザウル市スポーツ・サロン、ラッカ県のサブハ町、アレッポ県ダイル・ハーフィル市、タッル・アラン町に設置された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられ、数十人が新たに手続きを済ませた。

AFP, March 13, 2022、ANHA, March 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2022、Reuters, March 13, 2022、SANA, March 13, 2022、SOHR, March 13, 2022などをもとに作成。

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タンクローリーなど24輌からなる米軍の車列がシリア国内で産出された石油をイラク領内に持ち出す(2022年3月12日)

ハサカ県では、SANA(3月12日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、タンクローリーなど24輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由して、シリア国内で産出された石油をイラク領内に持ち出した。

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また、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市南部郊外のハムダーニーヤ村、ハリーリー村、ラシーディーヤ村、ガルブ村、アッターラ村、アリーシャ村を強襲し、複数の住居を強制捜査、多数の住民を拘束、連行した。

シリア人権監視団によると、シリア民主軍と内務治安部隊(アサーイシュ)はまた、シャッダーディー市一帯でも強制捜査を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われる40人余りを拘束した。

 

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さらに、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプでは、米軍のヘリコプターの航空支援を受けて、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュのスリーパーセルを捜索するため強制捜査を実施した。

AFP, March 12, 2022、ANHA, March 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2022、Reuters, March 12, 2022、SANA, March 12, 2022、SOHR, March 12, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で41人(2022年3月12日)

保健省は政府支配地域で新たに41人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者418人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、3月12日現在のシリア国内での感染者数は計55,329人、うち死亡したのは3,114人、回復したのは49,569人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/266666102308040

AFP, March 12, 2022、ACU, March 12, 2022、ANHA, March 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2022、Reuters, March 12, 2022、SANA, March 12, 2022、SOHR, March 12, 2022などをもとに作成。

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ウクライナのイスラーム教ムフティーのイスマギロヴ氏:「ウクライナでロシアと戦うことをコーランは正当とみなしている」(2022年3月11日)

ミドル・イースト・アイ(3月11日付)は、イスラーム法曹界の指導者の1人でウクライナ・ムスリム宗教局ムフティーのサイド・イスマギロヴ氏がフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/said.ismagilov/)に、軍服を着て、キエフの領土防衛隊(予備役)の民兵と居並んでいる写真を公開するなどして、ロシアに対する抵抗を呼び掛けていると伝えた。

ドネツク市出身でタタール系のイスマギロヴ氏は次のように述べているという。

我々は2週間以上にわたり野蛮な戦争状態にある。今日が何曜日、何日かも思い出せない。戦争において、時は一つの連続した流れとなり、終わりがないようだ。
だから、クリミア、ルハンシク、ドネツクといった占領下にある領内で何が起きているかを確認する時間も機会もない。そこで暮らすイスラーム教徒の現況についての情報もない。
ロシアの侵略者どもと戦うため、ウクライナに行きたいか否かを選ぶのはそれぞれのイスラーム教徒だ。
だが、そうした選択をコーランは正当だとしている。
親プーチンのイスラーム教徒指導者はターバンを外して、ごみ捨てに投げ込むがいい。なぜなら、彼らには宗教指導者と呼ぶにふさわしい道徳的権利などないからだ。

このように述べることで、イスマギロヴ氏は、シリア内戦において、反体制派、あるいはダーイシュ(イスラーム国)が合従連衡し、ロシアに対抗したことを踏まえ、ロシアへの抵抗を呼び掛けるウクライナのヴォロディーミル・ゼレンスキー大統領の呼び掛けにイスラーム教徒が応え、少なくともシリアでのロシアの行為への「復讐」を行うことには、宗教的な基礎があると考えているという。

https://www.facebook.com/said.ismagilov/posts/4868984863193071

https://www.facebook.com/said.ismagilov/posts/4867148056710085

 

 

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一方、ドゥラル・シャーミーヤ(3月13日付)は、イスマギロヴ氏が、シリア国民に対して、ロシアとともにウクライナに対する戦闘に参加しないよう呼び掛けたと伝えた。

イスマギロウ氏は以下の通り述べたという。

シリア国民に対して、ロシアとともにウクライナに対する戦闘に参加しないよう呼び掛ける。
プーチンには2万人近いシリア人傭兵を徴兵する意思があると多くの情報元が確認している。
シリア国民に訴えたい。そうしたことをしないで欲しい。我々と戦うために、我々の国に来ないで欲しい。
シリア国民よ、過った犯罪者の協力者にならないで欲しい。その代わりに、自由と正義を支援する人になって欲しい。我々、ウクライナのイスラーム教徒は、ウクライナ社会と分かつことができない一部をなしている。我々は自分たちの母国を守る。ロシアがこの地を攻撃し、女性や子供を殺害し、我々の家、病院、モスクを破壊した。
他のウクライナ人は自分たちの生活、尊厳、自由、共有財産、祖国を防衛している。だから、あなた方にあなた方に過ち、暴力、不正に与さないよう呼び掛ける。アッラーを恐れ、ウクライナを救済して欲しい。あなた方が理解してくれるようアッラーに呼び掛けている。

AFP, March 12, 2022、ANHA, March 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2022、Reuters, March 12, 2022、SANA, March 12, 2022、SOHR, March 12, 2022などをもとに作成。

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プライス米国務省報道官:「シリアにいる外国員戦闘員がウクライナでの戦闘に参加したら野蛮な戦争はさらに悪化する」(2022年3月11日)

米国務省のネッド・プライス報道官は、ロシアのヴラジーミル・プーチン大統領が国家安全保障会議で、ウクライナでの軍事作戦に加わりたい志願兵の参加を認めるべきとの見解を示した事に関して、ウクライナに対するロシアの野蛮な戦争をさらに激化させることにつながると述べた。

プライス報道官は以下の通り述べた。

我々はシリアにいる外国員戦闘員についてのプーチン大統領のコメントに目を通した。もし本当だとしたら、正当化し得ず、挑発によるものでない計画的なロシアの攻撃、ウクライナに対する野蛮な戦争をさらに悪化させるだろう。ロシアは、シリアのような場所に大混乱をもたらした破壊的で不安定化をもたらすプレイブックから引用している。ロシアは、ウクライナの人々の苦しみや、モスクワが経験している犠牲を増やすのではなく、不当且つ計画的に始まった戦争を止めることに焦点を当てるべきだ。

 

AFP, March 12, 2022、ANHA, March 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2022、Reuters, March 12, 2022、SANA, March 12, 2022、SOHR, March 12, 2022などをもとに作成。

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フール・キャンプ内の外国人居住区で火災が発生し、女性1人死亡(2022年3月11日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプ内の外国人居住区で火災が発生し、女性1人が死亡、この女性の娘1人が火傷を負った。

AFP, March 11, 2022、ANHA, March 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2022、Reuters, March 11, 2022、SANA, March 11, 2022、SOHR, March 11, 2022などをもとに作成。

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アナトリア通信:「ロシアがこの数日でウクライナでの戦闘に派遣するためにシリア人傭兵数千人を集める」(2022年3月11日)

トルコのアナトリア通信(3月11日付)は、複数の匿名消息筋の話として、ロシアがこの数日でウクライナでの戦闘に派遣するためにシリア人傭兵数千人を集めたと伝えた。

同匿名消息筋によると、「ロシアは2月24日にウクライナでの軍事作戦を開始して以降、シリア政府の支配地域に14のセンターを設置し、ウクライナに派遣するための傭兵を募っている」という。

センターが設置されたのは、ダマスカス県、アレッポ県、ハマー県、ダイル・ザウル県、ラッカ県。

同匿名消息筋によると、傭兵の大多数は、民兵組織の国防隊のメンバー、ロシアが結成に深く関与しているシリア軍第5軍団の兵士で、ロシアは、重火器や狙撃銃が使用できることを参加の条件としているという。

ロシアは、傭兵に対して月額で300~600米ドルが支給することを約束しているという。

集められた傭兵は、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているフマイミーム航空基地で短期間の教練を受けた後にウクライナに派遣されるという。

AFP, March 11, 2022、ANHA, March 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2022、Reuters, March 11, 2022、SANA, March 11, 2022、SOHR, March 11, 2022などをもとに作成。

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シリア人権監視団:パレスチナ解放軍などシリアで活動するパレスチナ諸派の一部民兵組織と、シリアの民兵組織の一つバアス大隊が、ウクライナでの戦闘に参加を希望するメンバーの登録を開始(2022年3月11日)

シリア人権監視団は、複数筋から得た情報として、パレスチナ解放軍などシリアで活動するパレスチナ諸派の一部民兵組織と、シリアの民兵組織の一つバアス大隊が、ウクライナでの戦闘に参加を希望するメンバーの登録を開始したと発表した。

同筋によると、登録作業は、軍事情報局の監督のもとバアス大隊の司令官らが直説行っており、「ウクライナでの戦闘に参加するすべての者は、金銭を受け取ることができることに加えて、兵役を免除される」として勧誘が行われているという。

一方、同監視団は、ロシアが支援するシリア軍第5軍団に所属する第8旅団の複数筋の話として、ウクライナへの戦闘員派遣の意思がないことを明らかにしたと発表した。

AFP, March 11, 2022、ANHA, March 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2022、Reuters, March 11, 2022、SANA, March 11, 2022、SOHR, March 11, 2022などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領はウクライナでの軍事作戦に加わりたい志願兵の参加を認めるべきとの見解を示す、ショイグ国防大臣によるとその数は1万6000人(2022年3月11日)

ロシアのヴラジーミル・プーチン大統領はモスクワ郊外の大統領公邸で国家安全保障会議をオンラインで開始し、ウクライナでの軍事作戦に加わりたい志願兵の参加を認めるべきとの見解を示した。

プーチン大統領は「ドンバス地方に来て、そこで暮らす人々を――自主的に、特に金銭目的ではなく――助けたい人がいれば、彼らと協力し、彼らが戦地に移動するのを助ける必要がある」と述べ得た。

発言は、セルゲイ・ショイグ国防大臣が、ドネツク、ルガンスクの両共和国を支援したいとする人がとくに中東で1万6000人に達していると述べたことを受けたもの。

プーチン大統領はまた、「キエフ体制の西側のスポンサー」が傭兵を積極的に集めており、国際法の規範を露骨に無視し、彼らの活動を隠そうとさえしていないと主張した。

AFP, March 11, 2022、ANHA, March 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2022、Reuters, March 11, 2022、SANA, March 11, 2022、SOHR, March 11, 2022などをもとに作成。

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米主導の有志連合の貨物車輌など約40輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2022年3月11日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、兵站物資を積んだ米主導の有志連合の貨物車輌など約40輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、シリア領内の米軍基地に向かった。

AFP, March 11, 2022、ANHA, March 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2022、Reuters, March 11, 2022、SANA, March 11, 2022、SOHR, March 11, 2022などをもとに作成。

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ラッカ市西の街道で「人民諸派」がシリア民主軍の車輌を襲撃し、兵士1人殺害(2022年3月11日)

ラッカ県では、SANA(3月11日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ市西の街道で「人民諸派」が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌に対して機銃掃射し、兵士1人を殺害した。

AFP, March 11, 2022、ANHA, March 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2022、Reuters, March 11, 2022、SANA, March 11, 2022、SOHR, March 11, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で58人(2022年3月11日)

保健省は政府支配地域で新たに45人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者173人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、3月11日現在のシリア国内での感染者数は計55,288人、うち死亡したのは3,110人、回復したのは49,151人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/265823769058940

AFP, March 11, 2022、ACU, March 11, 2022、ANHA, March 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2022、Reuters, March 11, 2022、SANA, March 11, 2022、SOHR, March 11, 2022などをもとに作成。

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『シャルク・アウサト』:スハイル・ハサン准将が司令官を務めるシリア軍第25師団などがウクライナでの戦闘への参加を希望する兵士を募集(2022年3月10日)

『シャルク・アウサト』(3月11日付)は、「第80監視部隊」を名乗る反体制組織の代表を務めるアブー・サティーフ・ハッタービー氏の話として、シリア軍の士官2人がウクライナでの戦闘に参加するためにロシア行きを希望している将兵のリスト作成を準備するよう任じられたと伝えた。

リスト作成の任務を命じられたのは、「トラ」の愛称で知られるスハイル・ハサン准将が司令官を務める第25師団に所属するユーヌス・ムハンマド大佐と、第16特殊任務師団の司令官を務めるサーリフ・アブドゥッラー准将。

これに先立って、第25師団の兵士多数が、ハマー県ミスヤーフ市近郊の複数の軍事拠点に移送され、ウクライナへの派遣に向けた15日間の教練が開始されたという。

ハッタービー氏によると、登録事務所はハマー県のハマー市(乗馬クラブ事務所)、ミスヤーフ市、スカイラビーヤ市、ヒムス県ヒムス市、ダマスカス郊外県ドゥーマー市、ダルアー県ダルアー市(ロシア軍に近いシリア軍第5軍団第8師団のアフマド・アウダ司令官が監督)、イドリブ県アブー・ズフール町(ハーリド・ザーヒル氏の事務所)、アレッポ県アレッポ市(ハーリド・フームド氏の事務所)、ラッカ県マアダーン町、ラタキア県ラタキア市郊外(イマーム・ブスターニー協会事務所)など12カ所に設置されている。

登録人数は不明だが、その数は5,000任以上に上っているものと見られるという。

AFP, March 10, 2022、ANHA, March 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2022、Reuters, March 10, 2022、SANA, March 10, 2022、al-Sharq al-Awsat, March 10, 2022、SOHR, March 10, 2022などをもとに作成。

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トルコ政府当局はリビアでの活動を終えて、シリアに帰国していたシリア国民軍の戦闘員(傭兵)に対して過去4カ月の給与を支払う(2022年3月10日)

シリア人権監視団は、トルコ政府当局が、リビア領内での活動にかかる契約期間を終えて、シリアに帰国していたシリア国民軍の戦闘員(傭兵)に対して過去4カ月の給与(14,000トルコ・リラ/約1,000米ドル)を支払ったと発表した。

AFP, March 10, 2022、ANHA, March 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2022、Reuters, March 10, 2022、SANA, March 10, 2022、SOHR, March 10, 2022などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県、ラタキア県、アレッポ県を砲撃(2022年3月10日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、フライフィル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市近郊のスースィヤーン村、ハズワーン村で小麦粉などの価格高騰に抗議するデモが発生した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市でシリア政府との和解に応じていた元反体制武装集団メンバー1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, March 10, 2022、ANHA, March 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2022、Reuters, March 10, 2022、SANA, March 10, 2022、SOHR, March 10, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機がラッカ県ラサーファ砂漠でダーイシュに対して10回余りの爆撃を実施(2022年3月10日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がラサーファ砂漠でダーイシュ(イスラーム国)に対して10回余りの爆撃を実施した。

AFP, March 10, 2022、ANHA, March 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2022、Reuters, March 10, 2022、SANA, March 10, 2022、SOHR, March 10, 2022などをもとに作成。

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ダーイシュはアブー・イブラーヒーム・クラシー指導者とアブー・ハムザ・クラシー報道官の死亡を認め、アブー・ハサン・ハーシミー・クラシーが新カリフに就任したと発表(2022年3月10日)

ダーイシュ(イスラーム国)の広報部門の一つフルカーン広報制作機構は、音声声明を発表し、アブー・イブラーヒーム・クラシー指導者(カリフ)が殺害され、後任の指導者にアブー・ハサン・ハーシミー・クラシーが就任したと発表した。

アブー・イブラーヒームは2月2日、米主導の有志連合のイドリブ県での空挺作戦で殺害されていた。

音声声明ではまた、アブー・ハムザ・クラシー報道官もアブー・イブラーヒームとともに殺害されたことも明らかにされた。

AFP, March 10, 2022、ANHA, March 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2022、Reuters, March 10, 2022、SANA, March 10, 2022、SOHR, March 10, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県のダイル・ザウル市、ラッカ県のサブハ町、アレッポ県ダイル・ハーフィル市、タッル・アラン町で指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2022年3月10日)

SANA(3月10日付)によると、ダイル・ザウル県のダイル・ザウル市スポーツ・サロン、ラッカ県のサブハ町、アレッポ県ダイル・ハーフィル市、タッル・アラン町に設置された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, March 10, 2022、ANHA, March 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2022、Reuters, March 10, 2022、SANA, March 10, 2022、SOHR, March 10, 2022などをもとに作成。

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アレッポ市で米国や西側諸国の政策に対抗するロシアおよび同国民との連帯、ウクライナでのロシア軍の特別軍事作戦支持を表明するデモ、ハサカ市で駐留米軍の破壊・犯罪行為に抗議するデモ(2022年3月10日)

アレッポ県では、SANA(3月10日付)によると、アレッポ大学の人間医学部前の広場で、米国や西側諸国の政策に対抗するロシアおよび同国民との連帯を表明するデモが行われ、イブラーヒーム・ハッダード・バアス党アレッポ大学支部指導部書記長、ヤースィル・ジャーウィーシュ・シリア学生国民連合アレッポ支部長、マーヒル・カルマーン・アレッポ大学学長、学生や職員ら多数が参加した。

 

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ハサカ県では、SANA(3月10日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市のユーフラテス大学ハサカ分校で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による教育施設の接収や駐留米軍の犯罪、大学施設破壊に抗議するデモが発生した。
http://www.sana.sy/wp-content/uploads/2022/03/07-2-660×330.jpg

AFP, March 10, 2022、ANHA, March 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2022、Reuters, March 10, 2022、SANA, March 10, 2022、SOHR, March 10, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で50人(2022年3月10日)

保健省は政府支配地域で新たに50人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者177人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、3月10日現在のシリア国内での感染者数は計55,243人、うち死亡したのは3,107人、回復したのは48,978人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/265133595794624

AFP, March 10, 2022、ACU, March 10, 2022、ANHA, March 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2022、Reuters, March 10, 2022、SANA, March 10, 2022、SOHR, March 10, 2022などをもとに作成。

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アラブ連盟のアブー・ガイト事務総長「今のところシリアの連盟復帰についてのコンセンサスはない」(2022年3月9日)

アラブ連盟のアフマド・アブー・ガイト事務総長は、エジプトの首都カイロで開催された第157回アラブ外相会合後の記者会見で、シリアの連盟復帰についての議論が行わなかったと明かした。

アブー・ガイト事務総長は「主に注目すべきは、この問題(シリアの連名復帰)が今のところ、全般的な文脈、あるいはアラブ諸国の集団的枠組みのなかで…議論されなかったということだ…。この問題は加盟国の二国間の協議にゆだねられるだろう。もし正規加盟資格についてのコンセンサスがなされれば、シリアの復帰についての議論が行われるだろう。だが、今のところシリアの連名復帰についてのコンセンサス、あるいは見解の一致を見出してはいない」と述べた。

RT(3月9日付)、『ナハール』(3月9日付)などが伝えた。

AFP, March 9, 2022、ANHA, March 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2022、al-Nahar, March 9, 2022、Reuters, March 9, 2022、RT, March 9, 2022、SANA, March 9, 2022、SOHR, March 9, 2022などをもとに作成。

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イラクの公式使節団がイラク難民の帰還に向けた調整を行うためフール・キャンプを訪問か?(2022年3月9日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、イラクの公式使節団が北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプを訪問した。

訪問は、キャンプに収容されているイラク難民の帰還に向けた調整を行うためだという。

これに対して、ANHA(3月9日付)は、フール・キャンプ管理局のハムリーン・ハサン氏が、イラクのいかなる使節団も訪問していないと述べと伝え、これを否定した。
https://www.hawarnews.com/ar/uploads/files/2022/03/09/123944_hmryn-hsn.jpg

AFP, March 9, 2022、ANHA, March 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2022、Reuters, March 9, 2022、SANA, March 9, 2022、SOHR, March 9, 2022などをもとに作成。

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米占領下のタンフ国境通行所一帯で活動する革命特殊任務軍が「国際社会がこの地域の民間人を無視するなか、人道的義務を果たている」と主張(2022年3月9日)

ヒムス県では、米国の占領下にあるタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動する革命特殊任務軍がツイッターのアカウント(https://twitter.com/MaghaweirThowra/)を通じて、同地での人道活動を行ったと発表した。

ツイッターでの書き込みの内容は以下の通り。

悪天候は、革命特殊任務軍が民間人に対する人道的義務を遂行することを妨げない。国際社会、世界のすべての機関がこの地域の民間人を無視するなかでも。

#タンフ #ルクバーン #キャンプ #シリア #ウクライナ #人道

AFP, March 9, 2022、ANHA, March 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2022、Reuters, March 9, 2022、SANA, March 9, 2022、SOHR, March 9, 2022などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県、アレッポ県、ハマー県を激しく砲撃(2022年3月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、ファッティーラ村、バーラ村、フライフィル村、カンスフラ村、マシューン村、アイン・ラールーズ村、イフスィム町、バイニーン村、バルシューン村、ダイル・サンバル村に対して50発以上の砲弾を撃ち込んだ。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるサッハーラ村一帯に対して20発以上の砲弾を撃ち込んだ。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原各所を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サフム・ジャウラーン村で2人組の武装グループが住民を自宅前で銃で撃ち殺害した。

また、ジャースィム市で前日に正体不明の武装集団によって銃で撃たれた元反体制武装集団メンバーが死亡した。

AFP, March 9, 2022、ANHA, March 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2022、Reuters, March 9, 2022、SANA, March 9, 2022、SOHR, March 9, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃(2022年3月9日)

ラッカ県では、ANHA(3月9日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のM4高速道路沿線、ナヒール・レストランを砲撃した。

AFP, March 9, 2022、ANHA, March 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2022、Reuters, March 9, 2022、SANA, March 9, 2022、SOHR, March 9, 2022などをもとに作成。

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