「シリア及び地域の将来の支援に関する第6回ブリュッセル会議」はシリアとその周辺諸国に対して67億ドルの追加支援を行うことを誓約して閉幕(2022年5月10日)

ベルギーのブリュッセルで5月9日に開幕していた「シリア及び地域の将来の支援に関する第6回ブリュッセル会議」は、シリアとその周辺諸国に対して67億ドルの追加支援を行うことを誓約して閉幕した。

EUの主催のもと、55の国、12の国際機関が参加した会議では、国連がシリア難民の支援を本格的に開始して以降最高額となる61億米ドルを難民、亡命希望者、無国籍者の支援にあてることが決定された。

会議には、ロシア、シリア政府は招待されなかった。

ロイター通信(5月10日付)などが伝えた。

AFP, May 10, 2022、ANHA, May 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2022、Reuters, May 10, 2022、SANA, May 10, 2022、SOHR, May 10, 2022などをもとに作成。

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ウクライナ国防省情報総局はロシアがウクライナで略奪した大量の穀物をシリアに持ち出していると主張(2022年5月10日)

ウクライナ国防省の情報総局は、ロシアがウクライナで略奪した大量の穀物を船積みして地中海経由で各地に持ち出していると主張した。

『ウォール・ストリート・ジャーナル』(5月10日付)が情報総局の話として伝えたところによると、「もっとも考えられる輸送先はシリアで…、そこから中東の他の国に供給される」という。

在エジプト・ウクライナ大使館のルスアン・ネチャイ臨時代理大使が同誌に述べたところによると、ロシア船籍2隻が先週、ウクライナで略奪した小麦をエジプトに持ち込もうとしたが、エジプト側は受け入れを拒否していたという。

AFP, May 11, 2022、ANHA, May 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 11, 2022、Reuters, May 11, 2022、SANA, May 11, 2022、SOHR, May 11, 2022、The Wall Street Journal, May 10, 2022などをもとに作成。

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シリア軍ヘリコプターがハマー県東部の砂漠地帯にあるダーイシュの拠点複数カ所を「樽爆弾」で攻撃(2022年5月10日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍のヘリコプターが県東部のウカイリバート町一帯の砂漠地帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点複数カ所に対して「樽爆弾」を投下した。

AFP, May 10, 2022、ANHA, May 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2022、Reuters, May 10, 2022、SANA, May 10, 2022、SOHR, May 10, 2022などをもとに作成。

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燃料を積んだトレーラー約55輌がイラクからシリアに入国、ヒズブッラーを支援するため、レバノンに向かう予定(2022年5月10日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、燃料を積んだトレーラー約55輌が9日から10日にかけて、イラクからブーカマール市近郊のハリー村の鉄道の国境通行所に非公式に設置されている通行所を経由してシリアに入国した。

トレーラーは「イランの民兵」旗を掲げており、燃料は、ヒズブッラーを支援するため、レバノンに搬入される予定だという。

AFP, May 10, 2022、ANHA, May 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2022、Reuters, May 10, 2022、SANA, May 10, 2022、SOHR, May 10, 2022などをもとに作成。

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正体不明の武装集団が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方のルワイハ村にあるトルコ軍の拠点を機関銃で銃撃(2022年5月10日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装集団が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のルワイハ村にあるトルコ軍の拠点を機関銃で銃撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、シリア軍はザーウィヤ山地方のファッティーラ村、バーラ村一帯、バイニーン村、フライフィル村を砲撃、ファッティーラ村で「決戦」作戦司令室と砲撃戦となった。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるアウラム・スグラー村一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市で住民1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, May 10, 2022、ANHA, May 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2022、Reuters, May 10, 2022、SANA, May 10, 2022、SOHR, May 10, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍がトルコ占領下のアレッポ県北部でシリア国民軍シャーム戦線の拠点を地対地ミサイルで攻撃し、戦闘員多数負傷(2022年5月10日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ占領下のマーリア市およびハルバル村の近郊に設置されているシリア国民軍シャーム戦線の拠点を地対地ミサイルで攻撃し、戦闘員多数が負傷した。

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ラッカ県では、ANHA(5月10日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のジャディーダ村、マアラク村、ディブス村、フーシャーン村、M4高速道路沿線を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(5月10日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のタウィーラ村、タッル・タウィール村を砲撃した。

AFP, May 10, 2022、ANHA, May 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2022、Reuters, May 10, 2022、SANA, May 10, 2022、SOHR, May 10, 2022などをもとに作成。

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アッバース国防大臣、ハッダーム駐中国大使、マールディールース駐アルメニア大使がアサド大統領の前で就任宣誓(2022年5月10日)

アリー・マフムード・アッバース国防大臣は、首都ダマスカスの人民宮殿でアサド大統領の前で就任宣誓を行った。

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また、駐中国シリア大使に任命されたムハンマド・ハサナイン・ハッダーム氏、駐アルメニア・シリア大使に任命されたヌーラー・マールディールース氏も、アサド大統領の前で就任宣誓を行った。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/3262431750710596

AFP, May 10, 2022、ANHA, May 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2022、Reuters, May 10, 2022、SANA, May 10, 2022、SOHR, May 10, 2022などをもとに作成。

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外務在外居住者省は声明で中国が提唱するグローバル安全保障イニシアティブを支援すると表明(2022年5月10日)

外務在外居住者省は声明を出し、中国の習近平国家主席が中国海南省でのボアオ(博鰲)・アジア・フォーラム2022年年次大会の開幕式(4月21日)で提唱したグローバル安全保障イニシアティブを支援すると表明した。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/3262421794044925

中国外交部(外務省)の汪文斌報道官が4月21日の定例記者会見で述べたところによると、グローバル安全保障イニシアティブは以下「6つの堅持」を提唱している。

1. 共通、総合、協調的、持続可能な安全保障という考え方を堅持し、世界の平和と安全を共同で維持すること。
2. 各国の主権及び領土的一体性の尊重を堅持し、他国の内政に干渉せず、各国の人々が自ら選択した発展路線と社会制度を尊重すること。
3. 国連憲章の趣旨と原則の遵守を堅持し、冷戦思考を捨て去り、一国主義に反対し、ブロック政治や陣営対立を行わないこと。
4. 各国の安全保障上の合理的懸念の重視を堅持し、安全保障の不可分性の原則を堅持し、均衡の取れた、実効性のある、持続可能な安全保障構造を構築し、他国の安全を犠牲にした自国の安全構築に反対すること。
5. 国家間の溝や紛争の対話と協議を通じた平和的方法による解決を堅持し、危機の平和的解決に資するあらゆる努力を支持し、ダブルスタンダードを採用してはならず、一方的制裁や管轄権の域外適用の乱用に反対すること。
6. 伝統的・非伝統的領域における安全保障の統合的維持を堅持し、地域紛争やテロ、気候変動、サイバーセキュリティ、バイオセキュリティなどグローバルな問題に共同で対処すること。

SANA(5月10日付)が伝えた。

AFP, May 10, 2022、ANHA, May 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2022、Reuters, May 10, 2022、SANA, May 10, 2022、SOHR, May 10, 2022、『人民網日本語版』2022年4月22日などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県、アレッポ県で、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2022年5月10日)

SANA(5月10日付)によると、ダイル・ザウル県のダイル・ザウル市、アレッポ県のハイヤーン町、タッル・アラン村で、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, May 10, 2022、ANHA, May 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2022、Reuters, May 10, 2022、SANA, May 10, 2022、SOHR, May 10, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で5人(2022年5月10日)

保健省は政府支配地域で新たに5人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者17人が完治したと発表した。

これにより、5月10日現在のシリア国内での感染者数は計55,863人、うち死亡したのは3,150人、回復したのは52,360人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/304305775210739

AFP, May 10, 2022、ACU, May 10, 2022、ANHA, May 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2022、Reuters, May 10, 2022、SANA, May 10, 2022、SOHR, May 10, 2022などをもとに作成。

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