シリア軍の傘下で活動する非正規部隊が麻薬密売業者と協力し、非正規部隊、治安機関、さらにはレバノンのヒズブッラーなどの「イランの民兵」の支援を受けてヨルダンに組織的に麻薬を密輸(2022年5月16日)

『ガド』(5月16日付)は、シリア軍の傘下で活動する非正規部隊が麻薬密売業者と協力し、非正規部隊、治安機関、さらにはレバノンのヒズブッラーなどの「イランの民兵」の支援を受けて、ヨルダンに組織的に麻薬を密輸していると伝えた。

ヨルダン軍の国境警備局長を務めるアフマド・ハーシム・フライファート准将によると、2022年に入って、国境警備隊が応酬した麻薬は、カプタゴン1900万粒、ブロック状の大麻500万個、錠剤の麻薬が5袋分。

2021年に押収された麻薬(カプタゴン1400マン粒、ブロック状の大麻15000個)を上回っている。

AFP, May 17, 2022、ANHA, May 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 17, 2022、al-Ghad, May 16, 2022、Reuters, May 17, 2022、SANA, May 17, 2022、SOHR, May 17, 2022などをもとに作成。

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サウジアラビアの閣議で、シリア政府の支配下にない地域の治安や経済状況を安定させるための支援を行う意思を確認(2022年5月16日)

サウジアラビアでサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王が議長を務めるかたちでオンライン閣議が開かれ、閣僚らがシリア政府の支配下にない地域の治安や経済状況を安定させるための支援を行う意思を確認した。

『シャルク・アウサト』(5月16日付)が伝えた。

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米国は5月12日、財務省がシリア政府の支配が及ばないシリア北部に対する外国の投資を認める決定を下している。

投資解禁は、この地域の経済の安定化を通じて、イスラーム国を根絶するための戦略の一環で、農業、建設、金融など12のセクターが対象。

シーザー・シリア市民保護法(シーザー法)など米国による一連の経済制裁の対象となっているシリア政府支配への送金は引き続き認めないとしている。

AFP, May 18, 2022、ANHA, May 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 18, 2022、Reuters, May 18, 2022、SANA, May 18, 2022、al-Sharq al-Awsat, May 16, 2022、SOHR, May 18, 2022などをもとに作成。

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米軍が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた2家族が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由にシリア政府の支配地に脱出(2022年5月16日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米軍が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた2家族が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由に、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由してシリア政府の支配地に脱出した。

AFP, May 16, 2022、ANHA, May 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2022、Reuters, May 16, 2022、SANA, May 16, 2022、SOHR, May 16, 2022などをもとに作成。

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WFPが境界経由(クロスライン)での人道支援を実施、イドリブ県でタルナバ村の通行所を通って支援物資を積んだトレーラー14輌が政府支配地から「解放区」に入る(2022年5月16日)

イドリブ県では、バラディー・ニュース(5月16日付)、シリア人権監視団などによると、国際連合世界食糧計画(WFP)の人道支援物資を積んだトレーラー14輌からなる車列が、M4高速道路とM5高速道路げ結節するサラーキブ市西のタルナバ村に設置されている通行所を通って、シリア政府の支配地からシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るいわゆる「解放区」に入った。

境界経由(クロスライン)による人道支援物資搬入は今回が4度目、前回は2021年12月に行われた。

https://video-nrt1-1.xx.fbcdn.net/v/t42.1790-2/281639703_427934195814892_732106007834075425_n.mp4?_nc_cat=100&ccb=1-6&_nc_sid=985c63&efg=eyJybHIiOjUxNCwicmxhIjo1MTIsInZlbmNvZGVfdGFnIjoic3ZlX3NkIn0%3D&_nc_ohc=85I3vFtrcQAAX9PukUV&rl=514&vabr=286&_nc_ht=video-nrt1-1.xx&edm=AGo2L-IEAAAA&oh=00_AT9g7PIcqQM_H9kSHP_XC1HPo_fJqVrFyAw4cmZ3-TWl3A&oe=6282FE93

これに関して、WFPは声明を出し、人道支援の搬入が2021年7月に採択された国連安保理決議第2585号に基づくものだと発表した。

声明によると、物資は、シリア政府支配下のアレッポ県からシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るサルマダー市、イドリブ市に搬入される。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、西グータ地方のダイル・ハビーヤ村で仕掛けられていた爆弾2発が相次いで爆発し、バアス大隊のメンバー2人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市でシリア軍兵士1人が正体不明の武装集団に銃で撃たれて死亡した。

AFP, May 16, 2022、ANHA, May 16, 2022、Baladi News, May 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2022、Reuters, May 16, 2022、SANA, May 16, 2022、SOHR, May 16, 2022などをもとに作成。

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アサド大統領は政令第127号を施行し、ラッハーム最高憲法裁判所裁判長を再任(2022年5月16日)

アサド大統領は政令第127号を施行し、ムハンマド・ジハード・ラッハーム氏を最高憲法裁判所の裁判長に、ラスラーン・アリー・タラーブルスィー氏、マーリク・カマール・シャラフ氏、ジャミーラ・ムスリム・シュルバジー氏、サイード・アブドゥルワーヒド・ヌハイリー氏、マージド・ラシード・ハドラ氏、ムウタスィム・シュカイキル氏を同裁判所裁判官に再任、ファーリス・ムルヒム・サトゥーフ氏、ダイブー・アブドゥッサラーム・シハーダ氏、マイサー・アンワル・マフルース氏、ウィサーム・バディーア・ヤズバク氏を同裁判所裁判官に新たに任命した。

SANA(5月16日付)が伝えた。

AFP, May 16, 2022、ANHA, May 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2022、Reuters, May 16, 2022、SANA, May 16, 2022、SOHR, May 16, 2022などをもとに作成。

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アサド大統領は首都ダマスカスで第5回総会を開催した欧州パレスチナ・コミュニティ機関連合事務局メンバーからなる代表団と会談(2022年5月16日)

アサド大統領は首都ダマスカスで第5回総会を開催した欧州パレスチナ・コミュニティ機関連合事務局メンバーからなる代表団と会談した。

会談のなかで、アサド大統領は以下の通り述べた。

シリアとパレスチナの大義との関係とつながりは、地理や信条といった側面だけでなく、国益という側面においても密接なものである。それゆえに、この大義が達成するあらゆる成果がシリアの成功となる。

パレスチナの大義は、ディアスポラのなかで暮らす献身的なパレスチナの人々の努力、パレスチナ国内でのレジスタンス闘争、そしてこの大義を重視し、防衛し、さらに結びつこうとする新たな世代のおかげで、国際社会において今も力強く存在している。

パレスチナの在外コニュミティや機関の活動における本質的な点は、今後も幾世代にわたってアイデンティティ、記憶を維持するとする考えに根差してなければならない。それによって、大義は存在し続けるとともに、パレスチナ人民のイメージをテロリストの人民だとイメージさせようとする嘘を退けることができる。

SANA(5月16日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/374875641345422

AFP, May 16, 2022、ANHA, May 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2022、Reuters, May 16, 2022、SANA, May 16, 2022、SOHR, May 16, 2022などをもとに作成。

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ハサカ県シャッダーディー市近郊にある米軍基地にロケット弾が撃ち込まれる(2022年5月16日)

ハサカ県では、SANA(5月16日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、5月15日深夜から16日未明にかけて、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市近郊にある米軍基地にロケット弾多数が撃ち込まれた。

ロケット弾は、米軍の空港施設が設置されているジャブサ油田の居住地区、米軍が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に供与する無人航空機(ドローン)を製造するために転用しているとされる同油田の法務局に着弾した。

同地元筋によると、現地では、救急車輌が駆けつける音が鳴り響くとともに、米軍の航空機が上空を旋回、シリア民主軍がシャッダーディー市で厳戒態勢を敷いた。

死傷者の有無についての情報はないという。

 

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バラディー・ニュース(5月16日付)は複数の親イラン筋の話として、発射されたロケット弾は2発で、イラク・シリア国境地帯から発射され、1発がジャブサ油田近く、もう1発が軍事医療ポイント近くに着弾したと伝えた

一方、ノース・プレス(5月16日付)は、軍事筋の話として、ロケット弾が発射されたのはシャッダーディー市北西の第47地区だと伝えたうえで、ロケット弾1発が着弾した瞬間を撮影したとされる写真を掲載した。

また、シリア人権監視団は、シャッダーディー市に着弾したロケット弾は複数発だとしたうえで、人的被害は確認されていないと発表した。

ANHA(5月16日付)、シリア人権監視団などによると、誰がロケット弾を発射したのかは不明。

AFP, May 16, 2022、ANHA, May 16, 2022、Baladi-News, May 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2022、North Press, May 16, 2022、Reuters, May 16, 2022、SANA, May 16, 2022、SOHR, May 16, 2022などをもとに作成。

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第1回医用生体工学国際科学大会がダマスカス大学で開幕し、イブラーヒーム高等教育科学研究大臣らが出席(2022年5月16日)

ダマスカス大学(ダマスカス県)で、第1回医用生体工学国際科学大会が開幕した。

大会は「医用生体工学とヘルスケアの発展で果たす役割」と題され、3日間開催される予定。

ダマスカス大学講堂で行われた開会式には、バッサーム・バシール・イブラーヒーム高等教育科学研究大臣、ムハンマド・ウサーマ・ジャッバーン・ダマスカス大学学長、ムハンマド・フィラース・ヒンナーウィー医用生体工学国際科学大会会長らが基調講演を行った。

SANA(5月16日付)が伝えた。

AFP, May 16, 2022、ANHA, May 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2022、Reuters, May 16, 2022、SANA, May 16, 2022、SOHR, May 16, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で1人(2022年5月16日)

保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者22人が完治したと発表した。

これにより、5月16日現在のシリア国内での感染者数は計55,871人、うち死亡したのは3,150人、回復したのは52,523人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/308253008149349

AFP, May 16, 2022、ACU, May 16, 2022、ANHA, May 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2022、Reuters, May 16, 2022、SANA, May 16, 2022、SOHR, May 16, 2022などをもとに作成。

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