ロシアのボクダノフ外務副大臣:「ロシアはトルコに対してシリアからの兵員を輸送するため、ロシアの航空機の領空通過を認めるよう要請している」(2022年5月19日)

ロシアのミハエル・ボクダノフ外務副大臣はタス通信(5月19日付)の取材に応じ、そのなかで、ロシアがトルコに対してシリアからの兵員を輸送するため、ロシアの航空機の領空通過を認めるよう要請していることを明らかにした。

また、シリア情勢をめぐる米国との関係については、「現在中断している」としたうえで、「シリアが苦しんでいる問題への理想的な解決策について対話・議論する用意があるが、アメリカは現在、我々との連絡を絶っている」と批判した。

AFP, May 19, 2022、ANHA, May 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 19, 2022、Reuters, May 19, 2022、SANA, May 19, 2022、SOHR, May 19, 2022、TASS, May 19, 2022などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領はシリア難民の自発的帰還プロジェクトの開始を宣言、NATOの非協力を非難(2022年5月19日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は与党公正発展党(AKP)の議員らを前に演説し、シリア北部の「安全地帯」にシリア難民を自発的に帰還させるプロジェクトが開始されたことを明らかにした。

エルドアン大統領はまた「NATOはこのプロジェクトをまだ支援してないし、シリア北東部でのクルディスタン労働者党(PKK)とつながりのある人民防衛隊(YPG)に代表されるテロとの戦いにおけるトルコの取り組みにも支援を行わなかった」と批判、NATO加盟国に対して、難民帰還プロジェクトを妨害しないよう呼び掛けた。

『シャルク・アウサト』(5月19日付)が伝えた。

AFP, May 19, 2022、ANHA, May 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 19, 2022、Reuters, May 19, 2022、SANA, May 19, 2022、al-Sharq al-Awsat, May 19, 2022、SOHR, May 19, 2022などをもとに作成。

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反体制活動家のイブラーヒーム・ジャバーウィー氏はロシアが3月から4月の2カ月間でシリア人戦闘員500人以上をウクライナに移送したとのSTJの発表を「過った情報」と否定(2022年5月19日)

反体制活動家の1人でシリア交渉委員会のメンバーのイブラーヒーム・ジャバーウィー氏(元南部中央作戦司令室報道官、准将)は、シリア人権監視団に対して、「我々は第8師団と直接連絡をとっているが、この件に関して広まっている噂は正しくない。すべてが過った情報だ」と述べた。

発言は、反体制系NGOの「真実と正義のためのシリア」(STJ)は公式ホームページを通じて、ロシアが3月から4月の2カ月間で、シリア人戦闘員500人以上をウクライナに移送したと発表したのを受けたもの。

STJは、戦闘員の家族や親戚、シリア軍第五軍団の士官複数人などから得た証言をもとに、シリアに駐留するロシア軍は、複数の民間軍事会社や仲介者に登録を済ませていたシリア人戦闘員少なくとも530人をウクライナ東部での戦闘に「傭兵」として参加させるために派遣したなどと発表していた。

AFP, May 19, 2022、ANHA, May 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 19, 2022、Reuters, May 19, 2022、SANA, May 19, 2022、SOHR, May 19, 2022などをもとに作成。

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米軍が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた6家族が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由にシリア政府の支配地に脱出(2022年5月19日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米軍が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた6家族が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由に、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由してシリア政府の支配地に脱出した。

AFP, May 19, 2022、ANHA, May 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 19, 2022、Reuters, May 19, 2022、SANA, May 19, 2022、SOHR, May 19, 2022などをもとに作成。

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シリア軍戦闘機とロシア軍戦闘機がハマー県、ラッカ県の砂漠地帯でダーイシュに対して爆撃を実施(2022年5月19日)

シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機とロシア軍戦闘機がハマー県北東部のイスリヤー村一帯の砂漠地帯、ラッカ県のラサーファ砂漠、マアダーン町一帯の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して爆撃を実施した。

爆撃回数は過去48時間で55回以上にのぼっているという。

AFP, May 19, 2022、ANHA, May 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 19, 2022、Reuters, May 19, 2022、SANA, May 19, 2022、SOHR, May 19, 2022などをもとに作成。

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兵站物資を積んだ米軍の貨物車輌15輌からなる車列がイラクからワリード国境通行所を経由してシリア領内に侵入(2022年5月19日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、兵站物資を積んだ米軍の貨物車輌15輌からなる車列が、イラクからワリード国境通行所を経由してシリア領内に侵入、県内各所に違法に設置されている米軍基地に向かった。

AFP, May 19, 2022、ANHA, May 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 19, 2022、Reuters, May 19, 2022、SANA, May 19, 2022、SOHR, May 19, 2022などをもとに作成。

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イドリブ県ビンニシュ市でIDPsとシャーム解放機構メンバーの子供どうしの喧嘩にシャーム解放機構が介入し、IDPsの子供の家族に暴行を加える(2022年5月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が、政府支配下のサラーキブ市からビンニシュ市に避難している一家に暴行を加えた。

暴行は、この一家の子供がシャーム解放機構メンバーの子供と喧嘩したことが理由だという。

AFP, May 19, 2022、ANHA, May 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 19, 2022、Reuters, May 19, 2022、SANA, May 19, 2022、SOHR, May 19, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がラッカ県、アレッポ県、ハサカ県を砲撃(2022年5月19日)

ラッカ県では、ANHA(5月19日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のアイン・イーサー市近郊のディブス村、アブー・ナイトゥーラ村、M4高速道路沿線を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(5月19日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のタッル・リフアト市近郊のマイヤーサ村を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、5月12日から17日にかけて、トルコ占領下のバーブ市一帯、マーリア市一帯、タッル・リフアト市近郊のシャッラー村一帯、タッル・マディーク村一帯での一連の作戦で、トルコ軍兵士4人、「傭兵」(シリア国民軍戦闘員)8人を殺害、トルコ軍兵士10人、「傭兵」5人を負傷させたと発表した。

また、シリア人権監視団によると、5月13日にアフリーン市一帯に対してシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治地域から行われた砲撃で重体に陥っていたトルコ軍兵士1人が死亡した。

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ハサカ県では、ANHA(5月19日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町やアブー・ラースィーン(ザルカーン)町に地かいクブール・ガラージナ村、シャイフ・アリー村を砲撃した。

AFP, May 19, 2022、ANHA, May 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 19, 2022、Reuters, May 19, 2022、SANA, May 19, 2022、SOHR, May 19, 2022などをもとに作成。

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ヒムス市内に「祖国のテント」が設営され、全国から部族長や名士が参集、恩赦、国民和解、復興参加への支持を表明(2022年5月19日)

ヒムス県では、SANA(5月19日付)によると、ヒムス市内の県知事公邸に「祖国のテント」が設営され、全国から部族長や名士が参集、2022年4月30日以前のすべてのテロ犯罪に対する恩赦を定めた2022年法令第7号の施行、国民和解、復興参加への支持を表明した。

SANA(5月19日付)が伝えた。

AFP, May 19, 2022、ANHA, May 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 19, 2022、Reuters, May 19, 2022、SANA, May 19, 2022、SOHR, May 19, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県、アレッポ県、ラッカ県で指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2022年5月19日)

SANA(5月19日付)によると、ダイル・ザウル県のダイル・ザウル市、アレッポ県のハイヤーン町、タッル・アラン村、ラッカ県のサブハ町で、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, May 19, 2022、ANHA, May 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 19, 2022、Reuters, May 19, 2022、SANA, May 19, 2022、SOHR, May 19, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で2人(2022年5月19日)

保健省は政府支配地域で新たに2人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者12人が完治したと発表した。

これにより、5月19日現在のシリア国内での感染者数は計55,875人、うち死亡したのは3,150人、回復したのは52,570人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/310202687954381

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