ナダー・フラート:「イランの民兵」がシリア人傭兵を徴兵し、イエメンでの戦闘に投入しようとしている(2022年5月24日)

反体制系サイトのナダー・フラート(5月24日付)は、複数の独自筋の話として、「イランの民兵」がシリア人傭兵を徴兵し、イエメンでの戦闘に投入しようとしていると伝えた。

同独自筋によると、イラン・イスラーム革命防衛隊は最近になって、ダイル・ザウル県のブーカマール市に徴兵事務所を開設し、シーア派の住民や戦闘員の募集を始めたという。

現時点で登録者は48人。

イラン・イスラーム革命防衛隊は約200人を集めて、3年間の予定で現地に派遣しようとしている。

募集に応じた民間人に対しては月1000米ドル、戦闘員に対しては月1200米ドルが支払われる予定だという。

AFP, May 25, 2022、ANHA, May 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2022、Nada al-Furat, May 24, 2022、Reuters, May 25, 2022、SANA, May 25, 2022、SOHR, May 25, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍がトルコ大統領による軍事作戦示唆に対して初のコメント(2022年5月24日)

シリア民主軍(SDF)は、トルコのエルドアン大統領がシリア北部で新たな軍事作戦の始動を示唆したことについて、初のコメントを発表した。

(関連記事:トルコのエルドアン大統領はシリア北部で安全地帯を設置するための新たな軍事作戦を実施する意思を表明(2022年5月23日)

ルダウ・ネットが伝えたところによると、シリア民主軍は「トルコ国家による情勢の過熱化および占領力の提示は、安定に打撃を与える試みとして、そしてイスラーム国の残党らを再び活発化させようとしている占領国(トルコ)による自然な反応として現れたものである」として、エルドアン大統領の発言を非難した。

さらにシリア民主軍の広報局局長はウェブサイト「シャルク・アウサト」によるインタビューのなかで、同軍傘下の部隊が「シリア北部・東部の諸地域に対して予想される、トルコがもたらす実際の脅威の程度を検討しており」、同時に「責任を持つ国際的諸勢力との情報交換を行っている」ことを明らかにしたという。

トルコには、これまでシリア民主軍に対して、2018年の「オリーブの枝作戦」と2019年の「平和の泉作戦」という2つの軍事作戦を実施してきた実績がある。

また直近では2日前、シリア民主軍はアイン・イーサー市東部でトルコのドローン1機を撃墜していた。

 

Rudaw.net, May 24, 2022、al-Sharq al-Awsat, May 24, 2022などをもとに作成。

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シャーム解放機構総合治安機関が新興のアル=カーイダ系組織の一つアンサール・イスラームのアブー・ダルダー・クルディー副書記長を拘束(2022年5月24日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の総合治安機関がハーリム市で新興のアル=カーイダ系組織の一つアンサール・イスラームのアブー・ダルダー・クルディー副書記長を拘束した。

一方、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、バイニーン村、スフーフン村、ファッティーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるダール・カビーラ村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナイーマ村で若い男性1人がオートバイに乗った2人組によって銃で撃たれて死亡した。

また、ナマル町とジャースィム市を結ぶ街道で住民2人が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

AFP, May 24, 2022、ANHA, May 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 24, 2022、Reuters, May 24, 2022、SANA, May 24, 2022、SOHR, May 24, 2022などをもとに作成。

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デュジャリック国連報道官はシリアでの新たな軍事作戦実施を示唆したトルコのエルドアン大統領を批判(2022年5月24日)

ステファン・デュジャリック国連報道官はニューヨーク国連本部での記者会見で、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がシリアへの新たな軍事作戦の実施を示唆したことに関して、「我々はシリアの領土保全を防衛する立場を遵守していることを明言したい。いかなる当事者によるものであれ、さらなる軍事作戦は必要なく、政治的解決とさらなる人道支援が必要なだけだ。この二つに我々は取り組んでいる」と述べた。

ANHA(5月24日付)、SANA(5月24日付)などが伝えた。

AFP, May 24, 2022、ANHA, May 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 24, 2022、Reuters, May 24, 2022、SANA, May 24, 2022、SOHR, May 24, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊を砲撃(2022年5月24日)

アレッポ県では、ANHA(5月24日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマンナグ村、アイン・ダクナ村、ワフシーヤ村、ウンム・クラー村、ウンム・フーシュ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市に隣接するターディフ市一帯でシリア軍とシリア国民軍が交戦し、シリア国民軍の戦闘員1人が負傷した。

AFP, May 24, 2022、ANHA, May 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 24, 2022、Reuters, May 24, 2022、SANA, May 24, 2022、SOHR, May 24, 2022などをもとに作成。

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シリア・ロシア政府合同委員会がモスクワで開催され、欧米諸国によるシリアへの一方的な経済制裁に対抗する方途について意見交換(2022年5月24日)

シリア・ロシア政府合同委員会がロシアの首都モスクワで開催され、欧米諸国によるシリアへの一方的な経済制裁に対抗する方途について意見を交わした。

シリア側の議長を務めるマンスール・アッザーム大統領担当国務大臣とロシア側の議長を務めるユーリー・ボリソフ副首相は、両国関係やシリア経済の強化を通じて制裁に対抗することを確認した。

SANA(5月24日付)が伝えた。

AFP, May 24, 2022、ANHA, May 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 24, 2022、Reuters, May 24, 2022、SANA, May 24, 2022、SOHR, May 24, 2022などをもとに作成。

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ダンダフ駐イラク・シリア大使がバグダードでサアドゥーン国防大臣と会談(2022年5月24日)

サッターム・ジャドアーン・ダンダフ駐イラク・シリア大使は、イラクの首都バグダードでジュムア・イナード・サアドゥーン国防大臣と会談し、治安・安全保障および国境警備にかかる両国の関係発展の方途について意見を交わした。

SANA(5月24日付)が伝えた。

AFP, May 24, 2022、ANHA, May 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 24, 2022、Reuters, May 24, 2022、SANA, May 24, 2022、SOHR, May 24, 2022などをもとに作成。

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カザフスタン外務省は、ロシア、トルコ、イランを保証国とするシリア政府と反体制派の停戦にかかるアスタナ18会議を6月14日から16日にヌルスルタンで開催すると発表(2022年5月24日)

カザフスタン外務省報道官は記者会見で、ロシア、トルコ、イランを保証国とするシリア政府と反体制派の停戦にかかるアスタナ18会議を6月14日から16日にヌルスルタンで開催すると発表した。

SANA(5月24日付)などが伝えた。

AFP, May 24, 2022、ANHA, May 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 24, 2022、Reuters, May 24, 2022、SANA, May 24, 2022、SOHR, May 24, 2022などをもとに作成。

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シリア人権監視団:アレッポ県アイス村でトルコ軍とイラン軍が会合を繰り返す(2022年5月24日)

シリア人権監視団は、複数の独自筋から得た情報として、アレッポ県西部のアイス村でトルコ軍とイラン軍の士官がこの数日間に複数回にわたって会合を繰り返していると発表した。

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ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣は、イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務大臣と電話会談を行い、両国共通の関心事や地域の諸問題への対応、両国協力関係の方途、戦略的関係などについて意見を交わした。

SANA(5月24日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/3273130266307411

AFP, May 24, 2022、ANHA, May 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 24, 2022、Reuters, May 24, 2022、SANA, May 24, 2022、SOHR, May 24, 2022などをもとに作成。

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アルメニア正教会のキリキア・カトリコスのアラム1世ケチチアンを代表とする使節団がアルメニアからシリアを訪れ、アサド大統領と会談(2022年5月24日)

アルメニア正教会(アルメニア使徒教会)のキリキア・カトリコスのアラム1世ケチチアンを代表とする使節団がアルメニアからシリアを訪問し、アサド大統領と会談した。

SANA(5月24日付)によると、アサド大統領は会談で、シリア国民を特徴づけるもっとも重要なものが人種や宗教の違いにもかかわらず各人が調和をなしていることだとしたうえで、この調和は融合を意味しておらず、すべてのすべての社会集団の構成員がアイデンティティを維持し、帰属意識や土地との結びつきを強め、数千年にわたって共存していることだと述べた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/380237857475867

アラム1世ケチチアンら一行はまた、フサイン・アルヌース首相とも個別に会談した。

AFP, May 24, 2022、ANHA, May 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 24, 2022、Reuters, May 24, 2022、SANA, May 24, 2022、SOHR, May 24, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で3人(2022年5月24日)

保健省は政府支配地域で新たに3人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者9人が完治したと発表した。

これにより、5月24日現在のシリア国内での感染者数は計55,883人、うち死亡したのは3,150人、回復したのは52,619人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/videos/1030198347890747/

AFP, May 24, 2022、ACU, May 24, 2022、ANHA, May 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 24, 2022、Reuters, May 24, 2022、SANA, May 24, 2022、SOHR, May 24, 2022などをもとに作成。

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