国連人道問題調整事務所(OCHA)が政府支配地からシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る地域に境界経由(クロスライン)での人道支援を実施(2022年10月22日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配地とシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る地域を隔てるM4高速道路沿線のタルナバ村の通行所で、国連人道問題調整事務所(OCHA)の車列が境界経由(クロスライン)での人道支援を行った。

イナブ・バラディー(9月22日付)によると、車列は17輌のトレーラーからなる。

OCHAのシリア事務所はツイッターのアカウント(https://twitter.com/OCHA_Syria/)を通じて、車列がシリア政府の支配地から反体制派の支配地に入ったと発表した。

OCHAのシリア事務所はその後、車列が23日にシリア政府支配地に帰還したと発表した。

AFP, October 22, 2022、ANHA, October 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 22, 2022、‘Inab Baladi, October 22, 2022、Reuters, October 22, 2022、SANA, October 22, 2022、SOHR, October 22, 2022などをもとに作成。

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シャーム解放機構は制圧したアレッポ県内のトルコ占領下各所で、トルコの強い要請を受け、シャーム解放機構が戦闘員の数を減らすとともに、他の武装集団になりすまして駐留を続ける(2022年10月22日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域の拠点都市の一つジンディールス町近郊のジャルマ村内の検問所で、シリア国民軍に所属するスライマーン・シャー師団が、同軍に所属するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団の静止を無視して通過しようとしたことをきっかけとして戦闘が発生した。

アレッポ県では、シリア人権監視団によるとまた、シャーム解放機構の総合治安機関が、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域の中心都市であるアフリーン市内でイスラーム軍のメンバー1人を逮捕した。

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シリア人権監視団は、シャーム解放機構が制圧したアレッポ県内のトルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域各所で、トルコの強い要請を受け、シャーム解放機構が戦闘員の数を減らすとともに、他の武装集団になりすまして駐留を続けていると発表した。

同監視団によると、シャーム解放機構は、アフリーン市から戦闘員を完全に撤退させる一方、シーラーワー町近郊のカルズィーハル村ではシャーム自由人イスラーム運動の傘下で、ジンディールス市ではスライマーン・シャー師団の傘下で、部隊160人を温存しているという。

AFP, October 22, 2022、ANHA, October 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 22, 2022、Reuters, October 22, 2022、SANA, October 22, 2022、SOHR, October 22, 2022などをもとに作成。

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イドリブ県、ラタキア県での戦闘でシリア軍兵士3人死亡(2022年10月22日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバイニーン村の森林地帯、バーラ村、ナイラブ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、20日のサラーキブ市一帯での戦闘で重傷を負っていたシリア軍兵士2人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・ヌーラーン村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍兵士1人が、クルド山地方のカッバーナ村一帯での「決戦」作戦司令室との戦闘で死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市のアッバースィーヤ地区で、正体不明の武装集団がシリア政府との和解に応じた元反体制武装集団メンバー2人を銃で撃ち、殺害した。

AFP, October 22, 2022、ANHA, October 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 22, 2022、Reuters, October 22, 2022、SANA, October 22, 2022、SOHR, October 22, 2022などをもとに作成。

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カーティルジー・インターナショナル・グループ社のタンクローリー約300輌が北・東シリア自治局からトルコ占領地に石油を輸送(2022年10月22日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配地域で石油を積んだタンクローリー約300輌からなる車列が、シリア政府・北・東シリア自治局の共同支配地域とトルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域を隔てるマンビジュ市近郊のウンム・ジャッルード村の通行所に向かった。

車列はシリア政府に近いカーティルジー・インターナショナル・グループ社の所属で、シャーム解放機構による「オリーブの枝」地域、「ユーフラテスの盾」地域への進攻に伴う同地での燃料不足に対処するのが目的とされる。

だが、車列は通行所の通過を認められていないという。

AFP, October 22, 2022、ANHA, October 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 22, 2022、Reuters, October 22, 2022、SANA, October 22, 2022、SOHR, October 22, 2022などをもとに作成。

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米軍(有志連合)が違法に基地(グリーン・ヴィレッジ基地)を設置しているウマル油田で、ドローン攻撃、あるいはロケット弾攻撃による爆発が少なくとも5回発生(2022年10月22日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあり、米軍(有志連合)が違法に基地(グリーン・ヴィレッジ基地)を設置しているウマル油田で少なくとも5回にわたって大きな爆発が発生した。

爆発の理由は不明。

レバノンのマヤーディーン・チャンネル(9月22日付)によると、爆撃は所属不明の無人航空機(ドローン)1機による攻撃によるものだという。

これに対して、米軍部隊は、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の農地を砲撃し、対抗した。

また、カタールのジャズィーラ・チャンネル(10月22日付)は、ドローンが「イランの民兵」所属と思われ、米軍基地に対してロケット弾(あるいはミサイル)多数を発射したと伝えた。

しかし、一方、ノース・プレス(10月22日付)は、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸から少なくともロケット弾(あるいはミサイル)8発が発射されたと伝えた。

https://www.youtube.com/shorts/q8CZHtDk5po

 

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ドゥラル・シャーミーヤ(10月23日付)によると、これに対して、米主導の有志連合は、ブーカマール市およびマヤーディーン市一帯の「イランの民兵」の拠点複数ヵ所を砲撃した。

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一方、シリア人権監視団は、攻撃の前日にあたる21日、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるCONOCOガス田に米軍(有志連合)が違法に設置している基地の近くで、米軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が実弾を使用した演習を行ったと発表していた。

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また、有志連合は23日、ダイル・ザウル県で高機動ロケット砲システムの発射訓練を行ったと発表した。

AFP, October 22, 2022、Aljazeera, October 23, 2022、ANHA, October 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 22, 2022、Euprates Post, October 22, 2022、North Press, October 22, 222、Qanat al-Mayadin, October 22, 2022、Reuters, October 22, 2022、SANA, October 22, 2022、SOHR, October 22, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で1人、北・東シリア自治局支配地域で3人(2022年10月22日)

保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者2人が完治したと発表した。

これにより、10月22日現在のシリア国内での感染者数は計57,347人、うち死亡したのは3,163人、回復したのは54,170人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid0ybg4SjZwTqaWNvCi6S7qoYqi7yLkVyMSWRBDHwy7FyVahekZv5ZpT33REWBC4cEml

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに3人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、10月22日現在のシリア国内での感染者数は計39,255人、うち死亡したのは1,578人、回復したのは2,578人となった。

AFP, October 22, 2022、ACU, October 22, 2022、ANHA, October 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 22, 2022、Reuters, October 22, 2022、SANA, October 22, 2022、SOHR, October 22, 2022などをもとに作成。

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アブハジア共和国、ロシア、シリアの外務省は、通商、経済、人道プロジェクトなどにおける三ヵ国間の協議・連携を推し進めるためのメカニズムを構築(2022年10月22日)

RIAノーヴォスチ通信(10月22日付)によると、アブハジア共和国、ロシア、シリアの外務省は、通商、経済、人道プロジェクトなどにおける三ヵ国間の協議・連携を推し進めるためのメカニズムを構築した。

RIA Novosti, October 22, 2022をもとに作成。

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