革命特殊任務軍のタラーア前司令官はビデオ声明で米軍による解任の理由を暴露(2022年10月17日)

米国が違法に駐留するヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動する革命特殊任務軍のムハンナド・アフマド・タラーア前司令官はビデオ声明を出し、米軍によって解任された理由を暴露した。

ビデオ声明のなかで、タラーア前司令官は、自身がシリア政府や「イランの民兵」と戦いたいと考えていたことが解任の理由だとしたうえで、解任が米国とロシアの理解に基づくものだと断じた。

AFP, October 18, 2022、ANHA, October 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2022、Reuters, October 18, 2022、SANA, October 18, 2022、SOHR, October 18, 2022などをもとに作成。

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シャーム解放機構がアレッポ県カトマ村、カフルジャンナ村を制圧しアアザーズ市に迫る(2022年10月17日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つアアザーズ市の西に位置するダクマーシュ村、カトマ村、カフルジャンナ村でシリア国民軍第3軍団との交戦を再開した。

https://www.facebook.com/watch/?v=669874257830628

戦闘は、シャーム解放機構の進攻に対する地元の反発が強まるなか、同機構が14日の停戦合意を破棄するかたちで再開された。

この戦闘で、カトマ村では子ども1人が巻き添えとなって死亡した。

また、カフルジャンナ村では、同地の基地に駐留するトルコ軍兵士1人が負傷、トルコ軍ヘリコプターが負傷者をトルコ本国に搬送した。

また、同地に近いマシュアラ村の国内避難民(IDPs)キャンプ、ズィヤーラト・ハナーン村、カフルジャンナ村に近いIDPsキャンプ(バラカ・キャンプ)に複数の砲弾が着弾した。

シャーム解放機構はその後、ダクマーシュ村、カトマ村、カフルジャンナ村を制圧した。

https://www.youtube.com/watch?v=iL6zn4aRosk

制圧は、シリア国民軍第3軍団の撤退を受けたもの。

その後、カトマ村の東に位置するカフルジャンナ村では、14日の停戦合意を履行するかたちで、シャーム解放機構が一部拠点から撤退、第3軍団がこれに代わって展開することで戦闘が停止した。

戦闘停止は、トルコ軍の要請を受けたものだという。

一方、シャーム解放機構と共闘するシャーム自由人イスラーム運動はカフルガーン村、バラーギーダ村の制圧をめざし、シリア国民軍第3軍団と激しく交戦した。

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シャーム解放機構はまた、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域の拠点都市であるラージュー町、ブルブル町一帯に増援部隊を派遣したほか、シャーム戦線との戦闘の末、シャッラーン町近郊のハーリディーヤ村、アナーブ村を制圧した。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月17日付)によると、これに対して、イスラーム軍とシャーム戦線は、シャーム解放機構によって制圧されたアフリーン市に対して激しい攻撃を加え、住民複数が負傷した。

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シリア人権監視団、イナブ・バラディー(10月17日付)によると、「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市であるバーブ市、マーリア市、スーラーン町(スーラーン・アアザーズ町)、バーブ・サラーマ国境通行所でシャーム解放機構の進攻を拒否する抗議デモが行われた。

https://www.facebook.com/watch/?v=3356060241306983

AFP, October 17, 2022、ANHA, October 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 17, 2022、‘Inab Baladi, October 17, 2022、Reuters, October 17, 2022、SANA, October 17, 2022、SOHR, October 17, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ハジュナ村で、ダーイシュのスリーパーセルから脅迫を受けていたモスクのイマームでターリア学校の学長をしてい男性が殺害される(2022年10月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるハジュナ村で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルから脅迫を受けていたモスクのイマームでターリア学校の学長をしてい男性がダーイシュのスリーパーセルと思われる武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, October 17, 2022、ANHA, October 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 17, 2022、Reuters, October 17, 2022、SANA, October 17, 2022、SOHR, October 17, 2022などをもとに作成。

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米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた若い男性6人が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由に政府の支配地に脱出(2022年10月17日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた若い男性6人が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由に、スワイダー県に通じる密輸ルートを経由してシリア政府の支配地に脱出した。

AFP, October 17, 2022、ANHA, October 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 17, 2022、Reuters, October 17, 2022、SANA, October 17, 2022、SOHR, October 17, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県アウラム・ジャウズ村一帯、ラーミー村一帯を4回にわたって爆撃(2022年10月17日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるM4高速道路沿線のアウラム・ジャウズ村一帯、ラーミー村一帯を4回にわたって爆撃した。

https://www.facebook.com/SyriaCivilDef/videos/1275944053138623/

また、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアーッラト・ナアサーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある第46中隊基地一帯を砲撃した。

また、バスラトゥーン村近郊でシリア軍の重機を対戦車ミサイルで攻撃し、破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(10月17日付)によると、ジャッブーリーン村とタルビーサ市を結ぶ街道で、タルビーサ市議長(国防隊司令官)のアフマド・サアド氏が乗った車の通過に合わせて、道路に仕掛けられた爆弾が爆発し、市長が死亡した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・アルナバ市で若い男性1人が正体不明の武装集団によって撃たれて死亡した。

AFP, October 17, 2022、ANHA, October 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 17, 2022、Reuters, October 17, 2022、SANA, October 17, 2022、SOHR, October 17, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊を砲撃(2022年10月17日)

アレッポ県では、ANHA(10月17日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のカフル・ナーヤー村一帯、アルカミーヤ村、ハルバル村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にある地域から、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域にあるクワイト・ラフマ村に向けて砲撃があった。

AFP, October 17, 2022、ANHA, October 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 17, 2022、Reuters, October 17, 2022、SANA, October 17, 2022、SOHR, October 17, 2022などをもとに作成。

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盗奪した石油を積んだタンクローリー92輌からなる米軍の車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動(2022年10月17日)

ハサカ県では、SANA(10月17日付)によると、盗奪した石油を積んだタンクローリー92輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動した。

一方、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など数十輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、県内各所の米軍基地に向かった。

AFP, October 17, 2022、ANHA, October 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 17, 2022、Reuters, October 17, 2022、SANA, October 17, 2022、SOHR, October 17, 2022などをもとに作成。

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関係当局がダルアー県ジャースィム市で、シリア軍および地元住民からなる民兵でダーイシュ幹部らを新たに殲滅(2022年10月17日)

ダルアー県では、SANA(10月17日付)によると、関係当局がジャースィム市で、シリア軍および地元住民からなる民兵と協力し、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーに対する治安作戦を継続した。

治安筋によると、治安作戦により、ダーイシュの幹部の1人アブー・アブドゥッラフマーン・イラーキー容疑者の右腕と目されるラーミー・サルハディー容疑者(アブー・ムアーウィヤ・ファーリフ)ら、拠点に立て籠もっていたメンバー全員を殲滅した。

シリア人権監視団によると、治安当局、地元民兵、シリア軍部隊はジャースィム市内で、ダーイシュのラーミー・サルハディー容疑者、アブー・ハーリド・イドリビー容疑者、そしてダーギルを名乗るメンバーの3人を新たに殺害した。

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一方、シリア人権監視団によると、ナワー市とジュバイリーヤ村を結ぶ街道でシリア軍の食料配給車の通過に合わせて道路に仕掛けられていた爆弾が爆発し、シリア軍兵士1人が死亡、士官(少尉)1人を含む2人が負傷した。

AFP, October 17, 2022、ANHA, October 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 17, 2022、Reuters, October 17, 2022、SANA, October 17, 2022、SOHR, October 17, 2022などをもとに作成。

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ミクダード外務在外居住者大臣はペデルセン・シリア問題担当国連特別代表と会談(2022年10月17日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣は、シリアを訪問したゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表と会談した。

SANA(10月17日付)によると、会談では、シリア情勢の進展、両者が共通の関心を有する諸問題の進展について意見を交わした。

AFP, October 17, 2022、ANHA, October 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 17, 2022、Reuters, October 17, 2022、SANA, October 17, 2022、SOHR, October 17, 2022などをもとに作成。

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アサド大統領は、ロシアとの刑事事件にかかる相互法的協力協定と同国との囚人の身柄引き渡しにかかる協定を批准するため、2022年法律第32号および第33号を施行(2022年10月17日)

アサド大統領は、ロシアとの刑事事件にかかる相互法的協力協定と同国との囚人の身柄引き渡しにかかる協定を批准するため、2022年法律第32号および第33号を施行した。
SANA(10月17日付)が伝えた。

AFP, October 17, 2022、ANHA, October 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 17, 2022、Reuters, October 17, 2022、SANA, October 17, 2022、SOHR, October 17, 2022などをもとに作成。

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「シリア難民・避難民の帰還に関する国際会議」の第5回シリア・ロシア合同会合が首都ダマスカスのコンベンション・センターで開幕(2022年10月17日)

「シリア難民・避難民の帰還に関する国際会議」の第5回シリア・ロシア合同会合が首都ダマスカスのコンベンション・センター(ウマウィーイーン宮殿)で開幕し、両国の財務関連機関、関税局、金融監督機関、テクノロジー、科学、電力、石油、代替エネルギー部門の代表らによる個別会合が行われた。

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両国関税局の代表会合では、共同データシステムの構築、密輸の取り締まり、通商にかかる手続きの簡略化などについて意見が交わされた。

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両国金融監督機関の代表会合では、シリアへの制裁が続くなかでの行政の質向上の方途について意見が交わされた。

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応用科学テクノロジー高等研究所の代表はバウマン記念モスクワ国立工科大学の代表と会合を開き、工業、建築、エネルギー、通信部門での協力プロジェクトの立案・実施について意見を交わした。

応用科学テクノロジー高等研究所の代表はまた、サンクトペテルブルク大学、クルガン大学の代表らと会談し、協力協定の調印について意見を交わした。

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ロシアの金融監督庁の代表はシリア中央銀行の代表と会談し、マネーロンダリング対策にかかる協定の調印について意見を交わした。

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クリミア共和国の代表は、高等教育省の代表と会談し、科学研究分野、大学教育分野などでの関係強化の方途について意見を交わした。

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ロシアのエネルギー省の代表とシリアの石油鉱物資源省の代表が会談し、発電施設の保全、関連機器の保障、電力配分などの方途について意見を交わした。

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ロシアのリャザン大学の国際活動言語研究所の代表らが高等教育省の代表と、シリアの児童を対象とした遠隔授業システムの構築などについて意見を交わした。

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シリアの私立マナーラ大学(ラタキア県)とバウマン記念モスクワ国立工科大学は学術交流協定に調印した。

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ダマスカス大学は、モスクワ・ガン研究センター、北コーカサス連邦大学、ドン州立工科大学、バウマン記念モスクワ国立工科大学、南ロシア国工科大学との協力協定に調印した。

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ラタキア県のアーミル・ヒラール県知事が、ロシアのニジニ・ノヴゴロド州政府の使節団と会談し、両者の協力関係の方途について意見を交わした。

また、ティシュリーン大学は、ニジニ・ノヴゴロド州の7つの大学と科学、学術研究、学生交流などにかかる協定に調印した。

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ダーリム・タッバーア教育大臣は、ロシアのゲルゴフ・デニス・オレゴビッチ教育副大臣を代表とする使節団と会談し、両国の教育分野での協力強化の方途、とりわけ職業教育やロシア語教育支援について意見を交わした。

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シリアとロシアの財務省の代表が会合を開き、シリア財務省の業務システム開発にかかる技術協力協定に調印した。

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ダマスカス郊外県マアルーラー市の聖タクラ修道院は、100キロワット/時間出力の太陽エネルギー発電装置をロシアから供与され、同市で行われた式典には、ロシアのラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使が出席した。

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ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣は、ロシアに編入されたドネツク人民共和国のナタリア・ニコロノヴァ外務大臣と会談し、政治、経済、文化といった部門での関係強化の方途について意見を交わした。

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SANA(10月17日付)が伝えた。

AFP, October 17, 2022、ANHA, October 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 17, 2022、Reuters, October 17, 2022、SANA, October 17, 2022、SOHR, October 17, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で3人(2022年10月17日)

保健省は政府支配地域で新たに3人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者2人が完治したと発表した。

これにより、10月17日現在のシリア国内での感染者数は計57,337人、うち死亡したのは3,163人、回復したのは54,158人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid02H61nTERsSmJ47EdBJrCG1Us7DMWGSLvB2W1SMFGqAq193yK5os4Au5nL1niHx2fTl

AFP, October 17, 2022、ACU, October 17, 2022、ANHA, October 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 17, 2022、Reuters, October 17, 2022、SANA, October 17, 2022、SOHR, October 17, 2022などをもとに作成。

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