正体不明の武装集団が、米主導の有志連合が違法に基地を設置し、駐留を続けるCONOCOガス田から3キロほど離れた地点に向けてRPG弾複数発を発射(2023年8月28日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装集団が、米主導の有志連合が違法に基地を設置し、駐留を続けるCONOCOガス田から3キロほど離れた地点に向けてRPG弾複数発を発射した。

同地は人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が制圧している地域。

ダイル・ザウル軍事評議会の蜂起との関係は不明。

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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アラブ系部族からなるサナーディード軍団はダイル・ザウル軍事評議会に対するシリア民主軍の軍事作戦に参加しているとの報道を否定(2023年8月28日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するアラブ系部族からなるサナーディード軍団のムフスィン・ジャンナーア広報責任者はイナブ・バラディー(8月28日付)の電話取材に応じ、ダイル・ザウル軍事評議会に対するシリア民主軍の軍事作戦に参加しているとのハーブール・メディア(8月28日付)などの報道を否定した。

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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アカイダート部族の民兵がグワイラーン刑務所に近い交差点でシリア民主軍と交戦、ジュブール部族は部族長からハサカ市進軍の指示を待つ(2023年8月28日)

ハサカ県では、アラビー・ジャディード(8月28日付)によると、アカイダート部族の民兵が、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーが収監されているハサカ市のグワイラーン刑務所に近いグワイラーン交差点を攻撃し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦した。

一方、ジュブール部族は部族長からハサカ市進軍の指示を待っているという。

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一方、ユーフラテス・ポスト(8月28日付)によると、シリア民主軍はハサカ市ハシュマーン地区でダイル・ザウル軍事評議会のジャラール・ハビール司令官を拘束した。

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-‘Aarbi al-Jadid, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、Euphrates Post, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でシリア民主軍傘下のダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族が蜂起、各地でシリア民主軍と激しく交戦(2023年8月28日)

ダイル・ザウル県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が傘下のダイル・ザウル軍事評議会のアフマド・ハビール司令官を拘束したことを受けて、ダイル・ザウル軍事評議会が、アカイダート部族とバッカーラ部族といったアラブ系部族とともに蜂起、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)支配下の各地でシリア民主軍と交戦した。

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シリア人権監視団によると、ハビール司令官の自宅があるラビーダ村で、シリア民主軍の特殊部隊が、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「治安強化」作戦と称してダイル・ザウル軍事評議会が交戦し、ダイル・ザウル軍事評議会の戦闘員少なくとも3人が死亡した。

ザマーン・ワスル(8月28日付)によると、シリア民主軍はラビーダ村にあるハビール司令官の自宅を強襲し、守衛全員を拘束、これを制圧した。

ナフル・メディア(8月28日付)によると、シリア民主軍は、ラビーダ村近郊のダイル・ザウル軍事評議会フィダーイーイーン中隊の陣地を制圧した。

アラビー・ジャディード(8月28日付)によると、シリア民主軍がラビーダ村で27日深夜から28日未明にかけて戦闘、ダイル・ザウル軍事評議会の戦闘員少なくとも3人が死亡、双方合わせて5人が死傷した

また、シリア人権監視団によると、内務治安部隊(アサーイシュ)とシリア民主軍はスワル町で、ダイル・ザウル軍事評議会に所属する中隊の司令官とその護衛1人を拘束した。

ユーフラテス・ポスト(8月28日付)によると、シリア民主軍は、米軍が違法に駐留を続けるウマル油田に設置されている基地でダイル・ザウル軍事評議会の司令官多数を拘束した。

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一方、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル軍事評議会は、ブサイラ市のシリア民主軍の拠点複数ヵ所を攻撃、交戦した。

戦闘の末、攻撃を仕掛けたダイル・ザウル軍事評議会の戦闘員は撤退した。

また、アズバ村でも、ダイル・ザウル軍事評議会が同地に駐留するシリア民主軍と激しく交戦、その後ラッカ県方面から派遣されたシリア民主軍の増援部隊と再び交戦した。

アラビー・ジャディード(8月28日付)によると、アカイダート部族の武装した戦闘員が、アズバ村近くの工場一帯、マイーズィーラ村の工場一帯でシリア民主軍と交戦した。

また、ダイル・ザウル軍事評議会は、住民の協力を得て、ムハイミーダ村、ヒサーン村近くの検問所を制圧、ザッル村でシリア民主軍の兵士8人拘束した。

イナブ・バラディー(8月28日付)によると、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族民兵とシリア民主軍との戦闘は、ズィーバーン町、ハワーイジュ村、タヤーナ村、シャンナーン村などでも戦闘が発生した。

ザマーン・ワスル(8月28日付)によると、ダイル・ザウル軍事評議会はアカイダート部族とバッカーラ部族とともにシャンナーン村、タヤーナ村、ズィーバーン町、ハワーイジュ村で、シリア民主軍と激しく交戦、同軍の検問所を放逐、戦闘員多数を捕捉、車輌などを押収し、同地を制圧した。

また、アズバ村では住民がダイル・ザウル軍事評議会とともに、シリア民主軍と激しく交戦し、抗議デモを行い、タイヤを燃やすなどして道路を封鎖した。

AFP, August 28, 2023、al-‘Aarbi al-Jadid, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、Euphrates Post, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Naher Media, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023、Zaman al-Wasl, August 28, 2023などをもとに作成。

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バッカーラ部族のシャイフで「イランの民兵」に近いとされるナウワーフ・バシール氏はシリア民主軍に対する蜂起を呼びかける(2023年8月28日)

バッカーラ部族のシャイフで「イランの民兵」に近いとされるナウワーフ・バシール氏は音声声明で、同部族のシャイフらに対して、シリア北部および東部で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対して蜂起するよう呼びかけた。

バシール氏は「我らが高名なるアカイダートのすべての部族に呼びかける。高名なる者たちはどこにいるのか? ダイル・ザウルを卑劣なクルド人どもから解放しよう」などと述べて蜂起を促した。

https://www.youtube.com/watch?v=IjcJULFmoR4

ユーフラテス・ポスト(8月28日付)が伝えた。

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、Euphrates Post, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル軍事評議会はすべての司令官と兵士にダイル・ザウル県にあるシリア民主軍の拠点を攻撃するよう命じる(2023年8月28日)

ダイル・ザウル軍事評議会は声明を出し、すべての司令官と兵士に対してダイル・ザウル県にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点を攻撃するよう命じるとともに、アラブ系部族に対してシリア民主軍に対峙するよう要請した。

トルコを拠点とする反体制派系のシリア・テレビ(8月28日付)などが伝えた。

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、Ronahi TV, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023、Syria TV, August 28, 2023などをもとに作成。

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北・東シリア自治局傘下のダイル・ザウル民政評議会は住民にシリア民主軍の周りに結集するよう呼びかける(2023年8月28日)

北・東シリア自治局傘下のダイル・ザウル民政評議会は声明を出し、ダイル・ザウル県の住民に対して、地域の住民を保護し、道徳的義務を遂行している人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の周りに結集し、地域の安全と安定を確立しようとするその取り組みを支持、支援するよう呼びかけた。

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、Ronahi TV, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル軍事評議会の蜂起に関して、シリア民主軍はダーイシュに対する「治安強化」作戦を開始したと主張し弾圧をめざす(2023年8月28日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は声明を出し、米主導の有志連合とともに、27日晩にダイル・ザウル県のユーフラテス川東岸の支配地でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルに対する「治安強化」作戦を開始したと発表した。

また、これに対応するかたちで、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)は、ハサカ市、シャッダーディー市一帯、フール町一帯地域で予防的措置として外出禁止令を発出した。

ANHA(8月28日付)が伝えた。

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一方、ロナヒTV(8月28日付)によると、アサーイシュは、ハサカ市での「治安強化」作戦の実施に合わせて予防的措置として発出していた同市での外出禁止令を解除した。

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イナブ・バラディー(8月28日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)に対するいかなる作戦も実施されていないと伝えた。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局内務治安部隊(アサーイシュ)がハサカ市内にあるバズ・ニュースの事務所を強襲し、同ニュースのアフマド・アジュール支局長と記者4人、守衛らを拘束、連行した。

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、Ronahi TV, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍の護衛を受けたUNICEFの使節団を乗せた車列がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地からトルコ占領下の「平和の泉」地域の拠点都市の一つハサカ県ラアス・アイン市を訪れる(2023年8月28日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「平和の泉」地域の拠点都市の一つラアス・アイン市を、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地からUNICEFの使節団を乗せた車列が訪れた。

車列は、装甲したジープ4輌、ピックアップ・トラック1輌からなり、ロシア軍の装甲車3輌とヘリコプター2機がこれを護衛し、アサディーヤ村の通行所からトルコ占領地に入り、ラアス・アイン市まで誘導した。

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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ヨルダン国境警備隊はシリアから東部軍管区に侵入したドローン1機を撃破(2023年8月28日)

ヨルダン軍総司令部は声明を出し、27日夜に国境警備隊がシリアから東部軍管区に無人航空機(ドローン)1機が侵入したことを捕捉し、これを撃破したと発表した

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市で抗議デモが続く一方、シャーム解放機構の支配下にあるビンニシュ市でも連帯デモ(2023年8月28日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善などを訴えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるビンニシュ市でデモが発生し、スワイダー県での抗議デモとの連帯、体制打倒などが訴えられた。

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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ダーイシュは、米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)でシリア軍兵士2人を処刑(2023年8月28日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)でシリア軍兵士2人を処刑した。

処刑された兵士は、イドリブ県ザーウィヤ山地方(フマイスィーヤ村)とダマスカス郊外県ルハイバ市の出身。

2人は、同地に展開するシリア軍部隊に合流する途中で、ダーイシュのメンバーに拘束され、銃殺された。

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県マンビジュ市北のファーラート村に設置されているシリア軍基地を砲撃し、兵士1人死亡、2人負傷(2023年8月28日)

ハサカ県では、ANHA(8月28日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のシャイフ・アリー村を砲撃した。

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アレッポ県では、アレッポ県では、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のファーラート村に設置されているシリア軍基地を砲撃し、兵士1人が死亡、2人が負傷した。

また、トルコの占領下にあるいわゆる「ユーフラテスの盾」地域とシリア政府の支配地の境界に位置するターディフ市一帯でシリア軍とシリア国民軍が交戦した。

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領は2023年法令第30号を施行し累進課税の課税金額と税率を変更、また同31号を施行し、国立機関に勤務する医師の定年を延長(2023年8月28日)

アサド大統領は2023年法令第30号を施行し、所得税法(2023年法律第24号およびその修正条項)の一部修正を行い、累進課税の課税金額と税率を変更した。

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アサド大統領は2023年法令第31号を施行し、国立機関に勤務する医師の定年を65歳まで延長するとともに、70歳まで年度更新を可能とすることを定めた。

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SANA(8月28日付)が伝えた。

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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シリア中央銀行は1米ドル=10,800シリア・ポンド、1ユーロ=11,670.48シリア・ポンドに引き下げたと発表(2023年8月28日)

シリア中央銀行は、28日付の送金為替速報で、1米ドル=10,800シリア・ポンド、1ユーロ=11,670.48シリア・ポンドに引き下げたと発表した。

SANA(8月28日付)が伝えた。

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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シリア軍のドローンがダルアー県タファス市にある地元民兵司令官の自宅に爆発物を投下(2023年8月28日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍の無人航空機(ドローン)がタファス市にある地元民兵司令官のムハンマド・バディーウィー・ズウビー氏の自宅に爆発物を投下、爆発が複数回発生した。

狙われたズウビー氏は、すでに暗殺されている地元民兵の司令官ハルドゥーン・バディーウィー・ズウビー氏のきょうだい。

一方、サナマイン市では、麻薬密売業者1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍とシリア軍がイドリブ県南部でアンサール・タウヒードとシャーム解放機構の拠点複数ヵ所に対して爆撃とミサイル攻撃を実施(2023年8月28日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、ハマー県とイドリブ県の農村地帯で活動する軍の拠点や陣地に対するテロ組織の最近の攻撃に対する対抗措置として、シリア軍がロシア軍と連携して、イドリブ県南部農村地帯でアンサール・タウヒードとシャーム解放機構の拠点複数ヵ所に対して爆撃とミサイル攻撃を行い、これらを完全に破壊、テロリスト多数を殺傷したと発表し、攻撃時に映像を公開した。

殺害したテロリストのなかには、シャーム解放機構のマフムード・サルミーニー、マムドゥーフ・アッルーシュ、アンサール・タウヒードのアブー・ライヤーン・マウア、アブー・カスーラ・ガルビーといった指導者が含まれているという。

https://youtu.be/DBP2FkE40SU

SANA(8月28日付)が伝えた。

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ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の拠点や指揮を爆撃したと発表した。

クリット副センター長の発表は以下の通り。

8月28日、ロシア空軍はテロ組織シャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)の施設を爆撃し、シリア政府軍の陣地や民間インフラに対する攻撃の計画と実行に関与した違法な武装集団の本拠地と指揮所2ヵ所を攻撃した。

RIAノーヴォスチ通信(8月28日付)が伝えた。

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これに関して、シリア人権監視団は、ロシア軍戦闘機複数機が、シャーム解放機構の支配下にある県南部のファターティラ村一帯を爆撃したと発表した。

同監視団によると、また地上では、シリア軍がシャーム解放機構などと激しく交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にある県西部を砲撃し、同機構のメンバー1人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある県北部のサッラーフ村近郊を砲撃し、シリア軍兵士1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、シリア軍もシャーム解放機構の支配下にあるトルコマン山地方でシャーム解放機構の戦闘員1人を狙撃し殺害した。

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、RIA Novosti, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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ステファン・ドゥジャリク国連事務総長付報道官はイスラエル軍によるアレッポ国際空港への爆撃について「非常に懸念している」と非難(2023年8月28日)

国連のステファン・ドゥジャリク事務総長付報道官は記者会見で、イスラエル軍によるアレッポ国際空港への爆撃について「非常に懸念している」と非難した。

ドゥジャリク事務総長付報道官は以下の通り述べた。

これ(イスラエル軍の爆撃)により(アレッポ国際)空港は閉鎖され、少なくとも1便の国連人道支援便が欠航となった。アレッポは人道支援における極めて重要な中継地点だ。
我々はこうした爆撃についての報道を非常に懸念している。事務総長はシリアでの暴力をもっとも強い言葉で非難し、当事者に対して、国際法に基づく義務を遵守するよう呼びかけている。民間人と民間インフラは保護されなければならない。

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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イスラエル軍がアレッポ国際空港を狙って爆撃、空港が利用不能に(2023年8月28日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、8月28日午前4時半頃、イスラエル軍がラタキア県西の地中海方面からアレッポ国際空港を狙って爆撃を行い、空港が損害を受け、利用できなくなったと発表した。

外務在外居住者省も声明を出し、米国や西欧諸国がテロやテロ組織を支援し、シリア国民に対する経済制裁を続けるなかで行われたと非難、国連安保理に対してイスラエルの犯罪の責任を追及するよう求めた。

SANA(8月28日付)が伝えた。

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ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、アレッポ国際空港に対するイスラエル軍の爆撃について、隣接するナイラブ航空基地のインフラが攻撃を受けたと発表した。

クリット副センター長の発表は以下の通り。

8月28日4時20分から4時27分にかけて、イスラエル空軍のイスラエルF-16戦術戦闘機4機が地中海からシリア領空を侵犯することなく、ナイラブ航空基地のインフラを攻撃した。イスラエルの空爆の結果、コンクリートの舗装面が部分的に損傷したが、空港の機能は停止しなかった。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍がアレッポ国際空港を爆撃し、利用不能としたほか、隣接するナイラブ航空基地の貯蔵施設複数棟を狙ってミサイルを発射した。

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、RIA Novosti, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を9件、55キロ地帯への侵犯を18件確認したと発表(2023年8月28日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に9件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)で、F-35戦闘機4機、F-16戦闘機2機、タイフーン戦闘機2機、MQ-1C無人航空機2機による領空侵犯を18件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(8月28日付)が伝えた。

RIA Novosti, August 28, 2023をもとに作成。

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