ANHAはトルコの国家情報機関(MIT)がアフリーン市のアラブ系部族の代表だと主張する複数名と会合でシリア北部および東部での治安紊乱の方途などについて意見を交わしたと伝える(2023年9月5日)

ANHA(9月5日付)は、トルコの占領下にある「オリーブの枝」地域の中心都市であるアレッポ県アフリーン市の複数筋の話として、トルコの国家情報機関(MIT)が同市のアラブ系部族の代表だと主張する複数名と会合を開いたと伝えた。

同サイトによると、会合は9月3日に開かれ、トルコマン系の政治組織の代表者や、シリア国民軍の指導者らも参加、シリア北部および東部での治安紊乱の方途などについて意見を交わしたという。

AFP, September 5, 2023、ANHA, September 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2023、‘Inab Baladi, September 5, 2023、Reuters, September 5, 2023、SANA, September 5, 2023、SOHR, September 5, 2023などをもとに作成。

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ANHAは親政権民兵がダイル・ザウル県アブー・ハマーム市にある「ユーフラテスの殉教者の廟」とシュアイタート・モスクを破壊、略奪したと報じる(2023年9月5日)

ANHA(9月5日付)は、親政府系の民兵組織「部族の獅子」を指導し、「イランの民兵」の支援を受けているとされるバッカーラ部族の部族長の1人ナウワーフ・バシール元人民議会議員の「傭兵と国防隊、そして犯罪分子」がアブー・ハマーム市に2020年に建設された「ユーフラテスの殉教者の廟」とその近くにあるシュアイタート・モスクを破壊し、施設に設置されていた家具などを略奪したと伝え、その被害跡の映像を公開した。

廟には、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で戦士した人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、そしてダイル・ザウル軍事評議会の兵士の遺体16体が埋葬されていた。

 

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ANHA(9月5日付)は、ラッカ県の部族長や名士らが声明を出し、ダイル・ザウル県の部族に対して、破壊分子による治安と安定を脅かそうとする行為を許さないよう訴えるとともに、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍への支持を表明したと伝え、その映像を公開した。

AFP, September 5, 2023、ANHA, September 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2023、‘Inab Baladi, September 5, 2023、Reuters, September 5, 2023、SANA, September 5, 2023、SOHR, September 5, 2023などをもとに作成。

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シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル市が米主導の有志連合、あるいはイスラエル軍所属のドローンの爆撃を受ける(2023年9月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル市の労働者住宅地区で午前2時45分頃、「イランの民兵」が武器庫として試用していると見られる住宅1棟が、米主導の有志連合、あるいはイスラエル軍所属の無人航空機(ドローン)の爆撃を受け、爆発した。

AFP, September 5, 2023、ANHA, September 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2023、‘Inab Baladi, September 5, 2023、Reuters, September 5, 2023、SANA, September 5, 2023、SOHR, September 5, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍のアブディー司令官はアラブ系部族の蜂起をシリアとトルコの諜報機関の陰謀を断じる(2023年9月5日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマズルーム・アブディー司令官はロナヒTV(9月5日付)のインタビューに応じ、組織内の対立の存在を認めつつ、ダイル・ザウル軍事評議会のアフマド・ハビール司令官(アブー・ハウラ)の問題が誇張されているとしたうえで、地域住民から多くの苦情があり、逮捕に踏み切ったことを改めて明らかにした。

また、アラブ系部族の蜂起については、「ダマスカス政府の諜報機関が背景にいる」「(シリアの)体制とトルコの間に共通の計画があり、この地域を狙っている」「ダイル・ザウル県と(アレッポ県)マンビジュ郡への攻撃が連携されている」との陰謀論を展開した。

米主導の有志連合の対応については、「米港は内政干渉に反対している」と指摘、「シリア民主軍以外の勢力と同盟することはない」と述べた。

AFP, September 5, 2023、ANHA, September 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2023、‘Inab Baladi, September 5, 2023、Reuters, September 5, 2023、Ronahi TV, September 5, 2023、SANA, September 5, 2023、SOHR, September 5, 2023などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領はダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族の蜂起を「愛国的行為」と評価する一方、シリア政府については「現地の現状に即して行動すべきだ」と主張(2023年9月5日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はロシアのソチでのヴラジーミル・プーチン大統領との首脳会談を終え、帰国する機内で記者団の取材に応じ、そのなかでダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族の蜂起について「愛国的行為」と評価、彼らがダイル・ザウル県の土地の真の所有者だとしたうえで、クルディスタン労働者党(PKK)、民主統一党(PYD)、人民防衛隊(YPG)、シリア民主軍にこれらの土地を保有する権利はないと非難した。

エルドアン大統領は、「テロリスト(PKK、PYD、YPG、シリア民主軍のこと)は、シリア東部のダイル・ザウル県の石油を支配するため、虐殺が行われないままにはしないだろう」、「トルコはこの問題にかかわっている関係国に必要な警告を行った」と述べた。

ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族の蜂起について、プーチン大統領と意見を交わしたかとの問いに対しては、アラブ系部族がPKKとYPGに対して一致団結しているとだけ手短に話したと答えたうえで、米国がテロ組織に供与した武器がこの地域の流血、イラクとシリアの領土保全を反故にするために用いられていると非難した。

一方、シリア政府との関係については、現地の現状に即して行動すべきだとしたうえで、「アサド体制は(シリアとトルコの関係正常化に関して)トルコ、イラン、ロシアが定めた枠内で講じられている措置を後追いしている」と指摘、現実の流れに害をもたらすような振る舞いをしないことが重要だと強調した。

アナトリア通信(9月5日付)、イェニ・シャファク(9月5日付)が伝えた。

AFP, September 5, 2023、Anadolu Ajansı, September 5, 2023、ANHA, September 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2023、‘Inab Baladi, September 5, 2023、Reuters, September 5, 2023、SANA, September 5, 2023、SOHR, September 5, 2023、Yeni Safak, September 5, 2023などをもとに作成。

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米主導の有志連合がアカイダート部族の部族長らに対してシリア民主軍と交渉を行うよう呼びかける(2023年9月5日)

ユーフラテス・ポスト(9月5日付)は、米主導の有志連合がアカイダート部族の部族長らに対して、ウマル油田に違法に設置されている基地(グリーン・ビレッジ)で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交渉を行うよう呼びかけていると伝えた。

有志連合は24時間以内に回答することを求めており、イブラーヒーム・ハフル氏をはじめとする部族長は米国の仲介のもとに交渉を行うことに同意したという。

AFP, September 5, 2023、ANHA, September 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2023、Euphrates Post, September 5, 2023、‘Inab Baladi, September 5, 2023、Reuters, September 5, 2023、SANA, September 5, 2023、SOHR, September 5, 2023などをもとに作成。

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アレッポ県北部でトルコ軍がロシア軍基地周辺を砲撃(2023年9月5日)

ラッカ県では、アラビー・ジャディード(9月5日付)やシリア人権監視団によると、(シリア国民軍に所属する)アラブ系部族がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のジャディーダ村、ハーリディーヤ村、フーシャーン村、M4高速道路沿線を砲撃した。

ANHA(9月5日付)によると、この砲撃により住民1人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会が、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のバルシャーヤー村(カッバースィーン村近郊の)近くに設置されているシリア国民軍の陣地を砲撃し、スルターン・スライマーン・シャー師団とハムザ師団の戦闘員2人が死亡した。

シリア軍もアウン・ダーダート村一帯を砲撃した。

このほか、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域の中心都市アフリーン市近郊のキーバール村がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地からの砲撃を受けた。

シリア人権監視団によると、これに対して、トルコ軍とシリア国民軍(に所属するアラブ系部族)は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアラブ・ハサン村などを砲撃した。

また、オリエント・ニュース(9月5日付)によると、アラブ系部族が砲撃したのは、マンビジュ市近郊のアリーマ町に設置されているロシア軍基地周辺、ウンム・ジャッルード村、ブーガーズ村、(大)アラブ・ハサン村、ムフスィンリー村、ハルーンジー村。

シリア人権監視団によると、ロシア軍基地の近くに着弾したのはトルコ軍が撃った砲弾。

ANHA(9月5日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍はまた、トルコ占領下のバーブ市東に位置するカーウカリー村を砲撃した。

アラビー・ジャディード(9月5日付)によると、(シリア国民軍に所属する)アラブ系部族はさらに、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市一帯に設置されているシリア民主軍の陣地を砲撃した。

ANHA(9月5日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がタッル・リフアト市とシャイフ・イーサー村を結ぶ地域一帯を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市東のハイマル・ラービダ村で4日深夜から5日未明にかけて、内務治安部隊(アサーイシュ)のパトロール部隊が襲撃を受け、隊員4人が死亡した。

アサーイシュの広報センターは声明を出し、殺害された隊員の氏名などを公開した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・ラバン村、ダルダーラ村、タウィーラ村、タッル・タウィール村を砲撃した。

AFP, September 5, 2023、ANHA, September 5, 2023、al-‘Arabi al-Jadid, September 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2023、‘Inab Baladi, September 5, 2023、Orient News, September 5, 2023、Reuters, September 5, 2023、SANA, September 5, 2023、SOHR, September 5, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でシリア民主軍が再び反転攻勢を強め、ハワーイジュ村を再び奪還(2023年9月5日)

ダイル・ザウル県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が再び反転攻勢を強めた。

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アラビー・ジャディード(9月5日付)によると、シリア民主軍が、アカイダート部族の本拠地であるズィーバーン町に三方から突入を試み、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族が応戦した。

また、米主導の有志連合所属と見られる無人航空機(ドローン)が早朝、同町を爆撃した。

シリア民主軍はハワーイジュ村を包囲することには成功したが、ズィーバーン町への突入、包囲には成功しておらず、戦闘で多数の兵士が死傷したという。

これに対して、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族は、ズィーバーン町への侵攻を試みたシリア民主軍を撃退するだけでなく、ハワーイジュ村一帯で反撃、ヒサーン村、キバル村などでシリア民主軍の陣地や検問所を襲撃した。

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ユーフラテス・ポスト(9月5日付)によると、シリア民主軍は奪還したブサイラ市で住民約50人を逮捕、建物の屋上に狙撃兵を配置、市内で外出禁止令を敷いた。

シリア民主軍はまた、ズィーバーン町への突入を試みる一方、ハワーイジュ村を再び奪還することに成功した。

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シリア人権監視団によると、シリア民主軍はハワーイジュ村(ハワーイジュ・ズィーバーン町)を制圧した。

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ANHA(9月5日付)によると、シリア民主軍がハワーイジュ村の浄化を完了し、国防隊の隊員4人を拘束した。

これに関して、シリア民主軍のファルハード・シャーミー広報センター長は、「治安強化」作戦の一環としてハワーイジュ村全域、タヤーナ村の大部分、ズィーバーン町の大部分での浄化を完了し、同地で18人の「傭兵」を殺害、国防隊隊員4人を拘束したと発表した。

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シリア人権監視団によると、27日以降の戦闘による死者は90人、負傷者は104人に達した。

死者の内訳は、民間人が9人(うち子供5人、女性2人)、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族の民兵側が57人、シリア民主軍が24人。

負傷者の内訳は、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族の民兵側が58人、シリア民主軍が33人、民間人13人。

AFP, September 5, 2023、ANHA, September 5, 2023、al-‘Arabi al-Jadid, September 5, 2023、Euphrates Post, September 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2023、‘Inab Baladi, September 5, 2023、Reuters, September 5, 2023、SANA, September 5, 2023、SOHR, September 5, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年9月5日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, September 5, 2023、ANHA, September 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2023、‘Inab Baladi, September 5, 2023、Reuters, September 5, 2023、SANA, September 5, 2023、SOHR, September 5, 2023などをもとに作成。

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米主導の有志連合の貨物車輌など72輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2023年9月5日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など72輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入し、県内各所の米軍基地に向かった。

AFP, September 5, 2023、ANHA, September 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2023、‘Inab Baladi, September 5, 2023、Reuters, September 5, 2023、SANA, September 5, 2023、SOHR, September 5, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】駐シリア・ブラジル大使からなる使節団がラタキア県のラタキア市、ジャブラ市を訪問(2023年9月5日)

駐シリア・ブラジル大使からなる大使館の使節団が2月6日のトルコ・シリア大地震による被災地を視察するために、ラタキア県のラタキア市、ジャブラ市を訪問した。

SANA(9月5日付)が伝えた。

AFP, September 5, 2023、ANHA, September 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2023、‘Inab Baladi, September 5, 2023、Reuters, September 5, 2023、SANA, September 5, 2023、SOHR, September 5, 2023などをもとに作成。

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トルコの当局がシリア難民120人をラッカ県タッル・アブヤド市経由で国外追放した(2023年9月5日)

ANHA(9月5日付)は、ラッカ県タッル・アブヤド市の地元筋の話として、トルコの当局がシリア難民120人を国外追放したと伝えた。

これにより、9月にトルコから強制追放され、タッル・アブヤド市に帰還させられたシリア難民の数は320人となった。

AFP, September 5, 2023、ANHA, September 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2023、‘Inab Baladi, September 5, 2023、Reuters, September 5, 2023、SANA, September 5, 2023、SOHR, September 5, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方のファッティーラ村を10回にわたって爆撃(2023年9月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村を10回にわたって爆撃した。

シリア軍も、ザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村、カフル・ウワイド村、スフーフン村、バーラ村一帯を激しく砲撃した。

発射された砲弾は1日だけで500発近くに達した。

AFP, September 5, 2023、ANHA, September 5, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2023、‘Inab Baladi, September 5, 2023、Reuters, September 5, 2023、SANA, September 5, 2023、SOHR, September 5, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは過去24時間で緊張緩和地帯内でヌスラ戦線(シャーム解放機構)による8回の砲撃を確認し、これによりシリア軍兵士12人が死傷したと発表(2023年9月5日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、イドリブ県の「緊張緩和地帯設置」で過去24時間に、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)によるシリア軍の陣地への砲撃が8回(アレッポ県5回、イドリブ県5回、ラタキア県2回)記録され、これによりシリア軍兵士2人が死亡、10人が負傷したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月5日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 5, 2023をもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を14件、55キロ地帯への侵犯を17件確認したと発表(2023年9月5日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に14件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)で、F-35戦闘機1機、F-16戦闘機3機、ラファール戦闘機1機、タイフーン戦闘機2機、MQ-1C無人航空機3機による領空侵犯を17件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月5日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 5, 2023をもとに作成。

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ANHA:国防隊の戦闘員からなる一団が「ダイル・ザウル県のアラブ系部族」の名で、ダイル・ザウル県のズィーバーン町に潜入・結集し、シリア民主軍と交戦しようとしている(2023年9月4日)

ANHA(9月4日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の軍事筋の情報として、国防隊の戦闘員からなる一団が、「ダイル・ザウル県のアラブ系部族」の名で、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸から東岸に潜入し、シリア民主軍とダイル・ザウル民政評議会、アラブ系部族との戦闘が続いているズィーバーン町に結集し、シリア民主軍と交戦し、混乱を助長しようとしていると伝えた。

AFP, September 4, 2023、ANHA, September 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2023、‘Inab Baladi, September 4, 2023、Reuters, September 4, 2023、SANA, September 4, 2023、SOHR, September 4, 2023などをもとに作成。

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シリア・クルド国民評議会のバッシャール代表はダイル・ザウル県での蜂起解決に向けて、PYDとシリア民主軍がPKKの分派であることを名言し、係争地から撤退し、住民に引き渡すことなどを提案(2023年9月4日)

民主統一党(PYD)と対立関係にあるシリア・クルド国民評議会のアブドゥルハキーム・バッシャール代表(シリア・クルド民主党アル・パールティ・バッシャール派書記長)はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/dr.abdulhakeem.bashar/)を通じて、ダイル・ザウル県でのダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の衝突に関して、7項目からなる解決案を示した。

解決案では、民主統一党(PYD)とシリア民主軍が、米国やEUがテロ組織にしているクルディスタン労働者党(PKK)の分派であることを名言すること(1)、係争地からすべてのPKKメンバーおよびシリア以外の阻止組織メンバーが撤退すること(2)、PYDとシリア民主軍がシリア革命に関する姿勢を明示すること(3)、ダイル・ザウル県とラッカ県を住民に引き渡し、自治や軍事を担わせること(4)などが示されている。

AFP, September 4, 2023、ANHA, September 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2023、‘Inab Baladi, September 4, 2023、Reuters, September 4, 2023、SANA, September 4, 2023、SOHR, September 4, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族がダイル・ザウル県ズィーバーン町一帯でシリア民主軍との戦闘を続け、複数の拠点を奪還(2023年9月4日)

ダイル・ザウル県では、アラビー・ジャディード(9月4日付)によると、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族がズィーバーン町一帯で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との戦闘を続け、専門病院など複数の拠点を奪還した。

ズィーバーン町、ハワーイジュ村にはダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族の増援部隊が到着し、シリア民主軍への反転攻勢を強めているという。

一方、シリア民主軍は、ウマル油田方面からズィーバーン町への進軍を試みたが、アラブ系部族がこれを迎撃、進軍を阻止した。

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シリア民主軍は声明を出し、「治安強化」作戦で死亡した兵士11人の氏名などを新たに公表した。

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ダイル・ザウル民政評議会は声明を出し、ダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族の蜂起に関して、社会の調和を見出そうとするすべての者に対する戦いを継続すると表明した。

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ANHA(9月4日付)は、タワーディファ部族の部族長の1人イブラーヒーム・ハッラーク氏ら部族の部族長らが声明を出し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍への支持を表明したと伝え、声明文の画像や声明を読み上げる映像を公開した。

AFP, September 4, 2023、ANHA, September 4, 2023、al-‘Arabi al-Jadid, September 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2023、‘Inab Baladi, September 4, 2023、Reuters, September 4, 2023、SANA, September 4, 2023、SOHR, September 4, 2023などをもとに作成。

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アレッポ県では、トルコの支援を受けるシリア国民軍のアラブ系部族がシリア民主軍、シリア軍と激しく交戦(2023年9月4日)

アレッポ県では、アラビー・ジャディード(9月4日付)やシリア人権監視団によると、シリア国民軍に参加しているアラブ系部族が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北の「ユーフラテスの盾」地域との境界地帯に位置するウンム・ジャッルード村、ブワイヒジュ村一帯への侵攻を試み、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と激しく交戦した。

両者はまた、ジャトル村、タッル・アリー村、ヤーシリー村、ハムラーン村、(大)アラブ・ハサン村、ウンム・ジャッルード村で砲撃戦を行った。

シリア人権監視団によると、ブワイヒジュ村一帯での戦闘で、シリア国民軍の戦闘員1人が死亡、1人が負傷した。

また、シリア軍も「ユーフラテスの盾」地域内のバーブ市東のバルシャーヤー村、カンダルリーヤ村を砲撃、アラブ系部族が戦闘に際して設置するいわゆる「戦争テント」に砲弾が着弾し、死傷者が出た。

さらに、「ユーフラテスの盾」地域内のアブラ村に、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるターディフ市方面から発射された砲弾が着弾し、住民1人が負傷した。

これに対して、トルコ軍は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアトし近郊のハルバル村、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

一連の戦闘に関して、シリア民主軍に所属するバーブ軍事評議会の広報センターは声明を出し、バーブ市当方のブワイヒジュ村、ブーガーズ村、ハムラー村方面からの潜入を阻止したと発表した。

一方、同軍に所属するマンビジュ軍事評議会の広報センターも声明を出し、ハーリディーヤ村近郊でシリア国民軍の戦闘員を乗せ、アラブ・ハサン村方面に向かっていたトルコ軍の車輌1輌を襲撃し、これを捕獲、多数の戦闘員を殺傷したと発表した。

シリア人権監視団によると、この攻撃で、シリア国民軍の戦闘員5人が死亡、15人あまりが負傷した。

マンビジュ軍事評議会の広報センターはまた別の声明を出し、過去4日間でアレッポ県マンビジュ市北に侵攻しようとしたシリア国民軍との戦闘で23人を殺害、21人を負傷させたと発表した。

マンビジュ軍事評議会の広報センターはさらに別の声明を出し、アラブ・ハサン村近郊でシリア国民軍が試用していた小型の無人航空機(ドローン)を撃墜、機体を捕獲したと発表した。

このほかANHA(9月4日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市のバラーイム交差点地宅で何者かによって仕掛けられた爆弾が爆発した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団、ANHA(9月4日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるM4高速道路沿線のスカイルー村、ムシャイリファ村を砲撃した。

ANHA(9月4日付)によると、トルコ軍は4日午前1時20分頃にもアイン・イーサー市東西の農村地帯を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(9月4日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタウィーラ村、タッル・タウィール村、ダルダーラ村、タッル・ラバン村を砲撃した。

AFP, September 4, 2023、ANHA, September 4, 2023、al-‘Arabi al-Jadid, September 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2023、‘Inab Baladi, September 4, 2023、Reuters, September 4, 2023、SANA, September 4, 2023、SOHR, September 4, 2023などをもとに作成。

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ヨルダン軍はシリア領内から麻薬を積んで領内に侵入しようとしたドローン1機を撃墜(2023年9月4日)

ヨルダン軍は声明を出し、シリア領内から麻薬を積んでヨルダン領内に侵入しようとした無人航空機(ドローン)1機を撃墜し、機体と麻薬を押収したと発表し、その写真を公開した。


AFP, September 4, 2023、ANHA, September 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2023、‘Inab Baladi, September 4, 2023、Reuters, September 4, 2023、SANA, September 4, 2023、SOHR, September 4, 2023などをもとに作成。

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シリア軍とシャーム解放機構、タウヒード・アンサールなどがアレッポ県、イドリブ県、ラタキア県で交戦(2023年9月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフルタアール村一帯を砲撃し、シャーム解放機構の戦闘員1人が死亡した。

また「決戦」作戦司令室が同地近郊でシリア軍部隊を狙撃、兵士1人を殺害、2人を負傷っせた。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるサルミーン市およびナイラブ市一帯を砲撃し、12歳の女児が死亡、その兄2人が負傷した。

シリア軍はまた、マアーッラト・ナアサーン村一帯を砲撃したほか、ザーウィヤ山地方一帯を砲撃、新興のアル=カーイダ系組織の一つであるアンサール・タウヒードと激しく交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がマリク丘一帯を砲撃し、シリア軍兵士1人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イブタア町で住民1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, September 4, 2023、ANHA, September 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2023、‘Inab Baladi, September 4, 2023、Reuters, September 4, 2023、SANA, September 4, 2023、SOHR, September 4, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年9月4日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, September 4, 2023、ANHA, September 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2023、‘Inab Baladi, September 4, 2023、Reuters, September 4, 2023、SANA, September 4, 2023、SOHR, September 4, 2023などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領がトルコのエルドアン大統領と会談:「アスタナ・プロセスのプラットフォームそのものを強化しなければならない」(2023年9月4日)

ロシアのヴラジーミル・プーチン大統領はソチでトルコのレジェップ・タイイプ・エルドアン大統領と会談した。

会談では、ウクライナ情勢への対応、とりわけロシアが7月に停止した、ウクライナ産穀物を黒海経由で輸出するための合意枠組みの再開に向けて折衝が行われたが、合意には至らなかった。

一方、両首脳はシリア情勢についても意見を交わした。

RIAノーヴォスチ通信(9月4日付)によると、プーチン大統領はエルドアン大統領に対して、以下の述べ、ロシアとトルコがシリア情勢の解決に向けて多くの努力をしていると一定の評価をしつつ、アスタナ・プロセスについて修正されるべきだと述べた。

もちろん、あなたも私もシリア情勢のために多くのことをしてきたし、この問題がトルコにとってどれほど繊細なものであるかも承知している。私の意見では、アスタナ方式の枠組みのなかでもっとも重要なのは、このプラットフォームそのものを強化しなければならないということだ。

AFP, September 4, 2023、ANHA, September 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2023、‘Inab Baladi, September 4, 2023、Reuters, September 4, 2023、RIA Novosti, September 4, 2023、SANA, September 4, 2023、SOHR, September 4, 2023などをもとに作成。

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国内通商消費者保護省はハイオクガソリン、ディーゼル、燃料、液化ガスの価格を値下げすると発表(2023年9月4日)

国内通商消費者保護省は、ハイオクガソリン(オクタン価95)、ディーゼル(灯油)、燃料、液化ガスの価格を値下げすると発表した。

価格改定は産業部門などへの配給が目的で、これによりハイオクガソリンは1リットルあたり14600シリア・ポンド、ディーゼルは12360シリア・ポンド、燃料は1トンあたり8256600シリア・ポンド、液化ガスは1トンあたり9978600シリア・ポンドとなる。

SANA(9月4日付)が伝えた。


AFP, September 4, 2023、ANHA, September 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2023、‘Inab Baladi, September 4, 2023、Reuters, September 4, 2023、SANA, September 4, 2023、SOHR, September 4, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を14件確認したと発表(2023年9月4日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に14件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月4日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 4, 2023をもとに作成。

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シリア民主軍はアカイダート部族の部族長の1人イブラーヒーム・ハフル氏を「内乱の頭目」と評し、指名手配者になったと発表(2023年9月3日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、アカイダート部族の部族長の1人イブラーヒーム・(ジャドアーン・)ハフル氏を「内乱の頭目」と評し、外国勢力からの命令を受けて、シリア民主軍の兵士や住民の流血、民間人の避難、民政サービス機関の破壊、内乱誘発をもたらした指名手配者となり、同氏とその戦闘員らに恩赦は行われないと発表した。

ナフル・メディア(9月3日付)が伝えた。

AFP, September 3, 2023、ANHA, September 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2023、‘Inab Baladi, September 3, 2023、Naher Media, September 3, 2023、Reuters, September 3, 2023、SANA, September 3, 2023、SOHR, September 3, 2023などをもとに作成。

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アカイダート部族の部族長の1人イブラーヒーム・ハフル氏は米国や有志連合の高官との会談を否定(2023年9月3日)

アカイダート部族の部族長の1人イブラーヒーム・ハフル氏は声明を出し、米国や有志連合の高官との会談を否定した。

ハフル氏は声明で以下の通り表明した。

この困難な状況下で、我々はダイル・ザウル県の我々部族に対する不正を排除し、自らの土地を解放し、我々の地域を民政、軍事の双方において管理できる独自の決定に至りたい。これが我々が要求している基本である。
有志連合と戦闘停止のための交渉があったとの噂が広まっているが、これは戦闘員の結束を解こうとするものだ。
我々自身も、我々の代表も有志連合と会談しておらず、我々との間で今のところいかなる会合も開かれていない。我々は戦闘停止と、我々の権利と要求が保証される平和的問題解決を有志連合の庇護のもとでめざしている。
有志連合と会談し、自らを部族の代表だと主張している者は、我々を代表していないし、我々の要求を担っておらず、個人的な利益を追求している。

ナフル・メディア(9月3日付)が伝えた。

AFP, September 3, 2023、ANHA, September 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2023、‘Inab Baladi, September 3, 2023、Naher Media, September 3, 2023、Reuters, September 3, 2023、SANA, September 3, 2023、SOHR, September 3, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍は米国務省と有志連合の高官、部族の指導者との会談で治安と安定を強化する必要を確認したと発表(2023年9月3日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、イーサン・A・ゴルドリッチ米国務次官補と有志連合のジョエル・ヴォウェル司令官(米陸軍小将)がシリア北東部で、シリア民主軍、同軍の政治部門であるシリア民主評議会、そしてダイル・ザウル県の部族の指導者らと会談したとの駐シリア米国大使館の発表について、出席した部族の代表とともに、シリア民主軍とダイル・ザウル県の部族が一眼となって、治安と安定を強化する必要を確認したと発表した。

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北・東シリア自治局のザイダーン・アースィー防衛局共同議長はANHA(9月2日付)の取材に応じ、「治安強化」作戦に関して、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセル、麻薬密輸業者を対象としているとしたうえで、ダイル・ザウル県でのダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族による蜂起の背後にトルコとシリア政府がいると断じた。

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アリー部族の部族長であるラマダーン・ラッハール氏は、ANHA(9月3日付)の取材に応じ、そのなかで人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍への支持を表明した。

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ANHA(9月3日付)が伝えた。

AFP, September 3, 2023、ANHA, September 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2023、‘Inab Baladi, September 3, 2023、Reuters, September 3, 2023、SANA, September 3, 2023、SOHR, September 3, 2023などをもとに作成。

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駐シリア米国大使館は米国務省と有志連合の高官がシリア民主軍、部族の指導者と会談し、事態を収束させることで合意したと発表(2023年9月3日)

駐シリア米国大使館はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/USEmbassySyria/)などを通じて、イーサン・A・ゴールドリッチ米国務次官補と有志連合のジョエル・ヴォウェル司令官(米陸軍小将)がシリア北東部で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、同軍の政治部門であるシリア民主評議会、そしてダイル・ザウル県の部族の指導者らと会談したと発表した。

大使館によると、会談では、ダイル・ザウル県の住民の苦情に対処することの重要性、部外者が干渉することの危険性、民間人の死傷者を避ける必要性、暴力をできるだけ早く鎮静化することの必要性について合意した。

またゴールドリッチ次官補とヴォウェル少将は、ダーイシュ(イスラーム国)を根絶する取り組みにおいて米国とシリア民主軍において強力なパートナーシップを継続することの重要性を改めて強調した。

AFP, September 3, 2023、ANHA, September 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2023、‘Inab Baladi, September 3, 2023、Reuters, September 3, 2023、SANA, September 3, 2023、SOHR, September 3, 2023などをもとに作成。

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有志連合は声明でダイル・ザウル県での戦闘をただちに停止するよう呼びかける(2023年9月3日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は9月2日付で声明を出し、ダイル・ザウル県でのダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族と、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘に関して、直ちに衝突を停止するよう呼びかけた。

声明において有志連合は、最近の暴力によって引き起こされた地域の不安定化は、悲劇的かつ不必要な人命の損失をもたらしたと指摘、すべての地元指導者が、見返りを見込んで地域の人々に苦しみをもたらそうとする悪意のある者たちの影響に抵抗することが不可欠だと主張するとともに、衝突がダーイシュ(イスラーム国)の復活を許すと警鐘を鳴らした。
そのうえで、シリア民主軍を支援する立場を維持しつつ、すべての部隊に直ちに戦闘を停止し、ダーイシュを永続的に敗北させるという共通の目標に集中するための平和的解決に至るよう求めた。

AFP, September 3, 2023、ANHA, September 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2023、‘Inab Baladi, September 3, 2023、Reuters, September 3, 2023、SANA, September 3, 2023、SOHR, September 3, 2023などをもとに作成。

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