シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県、アレッポ県各所でジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモが行われ、シャーム解放機構総合治安機関が4人を逮捕(2024年6月23日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるフーア市、サルキーン市、アルマナーズ市、カフルルーマー村の国内避難民(IDPs)キャンプ、アティマ村、カフルタハーリーム町で午後の礼拝後から夜にかけて、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモが行われた。

アレッポ県でも、ダーラト・イッザ市で同様のデモが発生した。

これに対して、シャーム解放機構の総合治安機関は、抗議デモに参加していた年配の男性1人を含む3人をサルキーン市で逮捕した。

また、フーア市でも、シャーム解放機構を離反した法律関係者1人をデモを煽動したとして逮捕した。








AFP, June 23, 2024、ANHA, June 23, 2024、‘Inab Baladi, June 23, 2024、Reuters, June 23, 2024、SANA, June 23, 2024、SOHR, June 23, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がスワイダー市入口に新たな検問所を設置、地元住民や武装集団が撤去を求めて集結し、戦闘となる(2024年6月23日)

スワイダー県では、シリア人権監視団、スワイダー24(6月23日付)などによると、カナワート市に至る街道に駐留するシリア軍第44特殊部隊中隊の戦車1輌と兵士数十人を乗せた車輛車2輌からなる増援部隊が、スワイダー市入口のアンクード交差点に新たな検問所を設置した。

これを受けて、スワイダー県内の各所で活動する反体制活動家や地元武装集団のメンバーら数十人が、交差点近くに集結、検問所設置に拒否して抗議行動を行い、部隊の撤退を要求した。

活動家らはまた、市の入口のバースィル交差点一帯でも抗議デモを行い、設置されているバースィル・アサド氏(アサド大統領の弟)の像を撤去した。

また、地元武装集団は、アンクード交差点やバースィル交差点で、シリア軍に検問所を撤去するよう求めて威嚇のために砲撃を行うとともに、機関銃を発砲、撤退を拒否したシリア軍部隊と撃ち合いとなった。

シリア軍は、抗議デモの停止を条件として、検問所を撤去する姿勢を示したものの、地元武装集団もこれを拒否し、戦闘が続いた。

一方、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市で、正体不明の武装集団が住民らを銃で撃ち、男性1人が死亡した。

また、インヒル市でも、正体不明の武装集団が住民1人を銃で撃ち殺害、さらにイブタア町でも正体不明の男性1人が撃たれて負傷した。

AFP, June 23, 2024、ANHA, June 23, 2024、‘Inab Baladi, June 23, 2024、Reuters, June 23, 2024、SANA, June 23, 2024、SOHR, June 23, 2024、Suwayda 24, June 23, 2024などをもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)は原子力空母ドワイト・D・アイゼンハワーを標的としたとするフーシー派の発表を「完全に誤り」と否定(2024年6月23日)

米中央軍(CENTCOM)は午前1時29分にX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM/)を通じて声明を出し、過去24時間に紅海でフーシー派の無人水上艦艇(USV)3隻を撃沈することに成功したと発表した。

一方、フーシー派は、イエメン領内の支配地域からアデン湾に向けて対艦弾道ミサイル(ASBM)3発を発射したと付言するとともに、原子力空母ドワイト・D・アイゼンハワー(CVN-69)を標的としたとのフーシー派の発表を「完全に誤り」と否定した。

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しかし、午後9時37分にも声明を出し、ドワイト・D・アイゼンハワーを帰還させ、代わりに空母USSセオドア・ルーズベルト(CVN 71)を紅海に派遣すると発表した。


AFP, June 23, 2024、ANHA, June 23, 2024、‘Inab Baladi, June 23, 2024、Reuters, June 23, 2024、SANA, June 23, 2024、SOHR, June 23, 2024などをもとに作成。

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イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)とイラク・イスラーム抵抗はハイファー港と地中海で5回の合同軍事作戦を実施したと発表(2024年6月23日)

イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)のヤフヤー・サリーア報道官は午前0時31分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/army21ye)を通じて声明を出し、22日にイラク・イスラーム抵抗と合同軍事作戦を2回実施し、1回目の作戦ではイスラエルのハイファー港で4隻の船舶を、2回目の攻撃では同港に向かっていた貨物船ショーゾーン・エクスプレスを地中海で攻撃したと発表した。

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また、午後10時41分にも声明を出し、2回の軍事作戦を実施し、紅海で無人水上艇1隻により輸送船トランスワールド・ナヴィゲーターに2回目の攻撃を行うとともに、インド洋一帯で無人航空機1機で輸送船ストルト・セコイアを標的としたと発表した。

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イラク・イスラーム抵抗は午前1時22分、テレグラムのアカウント(https://t.me/ElamAlmoqawama)を通じて声明を出し、23日(22日の誤り)朝、イエメン武装部隊(アンサール・アッラー(蔑称フーシー派)との合同軍事作戦を2回実施し、1回目の作戦ではイスラエルのハイファー港で4隻の船舶を、2回目の攻撃では同港に向かっていた貨物船ショーゾーン・エクスプレスを地中海で攻撃したと発表した。

また、午前3時27分にも声明を出し、イスラエルのエイラート市にある重要標的1つを無人攻撃機で攻撃したと発表した。

さらに、さらに午後6時11分にも声明を出し、死海沿岸の重要標的1つを攻撃したと発表した。


AFP, June 23, 2024、ANHA, June 23, 2024、‘Inab Baladi, June 23, 2024、Reuters, June 23, 2024、SANA, June 23, 2024、SOHR, June 23, 2024などをもとに作成。

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ヒムス県タンフ国境通行所に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地に所属不明の無人攻撃機1機が東方から接近し、攻撃を試みたが、米軍が撃墜(2024年6月22日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タンフ国境通行所に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地に、所属不明の無人攻撃機1機が東方から接近し、攻撃を試みたが、米軍がこれを迎撃し、撃墜した。

AFP, June 22, 2024、ANHA, June 22, 2024、‘Inab Baladi, June 22, 2024、Reuters, June 22, 2024、SANA, June 22, 2024、SOHR, June 22, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部(イスラエル占領下のレバノン南部)を5回攻撃したと発表(2024年6月22日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、6月22日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

(時刻明示せず)マイス・ジャバル村などに対する攻撃への報復として、イスラエル軍が使用するマナラ入植地の建物1棟を攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)前日のヒヤーム村等に対する攻撃への報復として、イスラエル軍が使用するメトゥラ町のたtもの複数棟を攻撃し、直接の損害を与え、火災を発生させる。

午後5時15分、占領下シャブアー農場のザブディーン陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後5時15分、占領下カフルシューバー丘陵地帯のラムサー陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)ヤールーン村、カフルカラー村などに対する攻撃への報復として、イスラエル軍が使用するメトゥラ町の建物2棟を攻撃し、直接の損害を与える。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午後6時34分、アイター・シャアブ村地域にあるヒズブッラーの監視ポストで本日早く、テロリスト1人がいることを確認、直後に精密攻撃を行った。ヤールーン村地域でも、ヒズブッラーの軍事施設にテロリスト1人が入るのを確認、航空機1機が同施設を攻撃。さらにジェット戦闘機複数機がラーミヤー村地域にあるヒズブッラーの軍事施設1ヵ所を攻撃。さらに終日、アイター・シャアブ村、ジッビーン村、タッルーサ村地域を攻撃し、脅威を排除。

AFP, June 22, 2024、ANHA, June 22, 2024、‘Inab Baladi, June 22, 2024、Qanat al-Manar, June 22, 2024、Reuters, June 22, 2024、SANA, June 22, 2024、SOHR, June 22, 2024などをもとに作成。

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イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)は米海軍原子力空母ドワイト・D・アイゼンハワーと貨物を攻撃したと発表(2024年6月22日)

イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)のヤフヤー・サリーア報道官は午後6時15分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/army21ye)を通じて声明を出し、米海軍の原子力空母ドワイト・D・アイゼンハワーを紅海北部で、イスラエルに向かおうとしていた貨物船トランスワールド・ナヴィゲーターをアラビア海で攻撃したと発表した。


AFP, June 22, 2024、ANHA, June 22, 2024、‘Inab Baladi, June 22, 2024、Reuters, June 22, 2024、SANA, June 22, 2024、SOHR, June 22, 2024などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県バフラ村でダーイシュのスリーパーセルと見られる正体不明の武装集団がシリア民主軍の兵士1人を銃で撃ち、殺害(2024年6月22日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるバフラ村で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと見られる正体不明の武装集団が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士1人を銃で撃ち、殺害した。

AFP, June 22, 2024、ANHA, June 22, 2024、‘Inab Baladi, June 22, 2024、Reuters, June 22, 2024、SANA, June 22, 2024、SOHR, June 22, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がダーイシュ捜索・掃討作戦を実施しているヒムス県の砂漠地帯の複数ヵ所をロシア軍戦闘機が爆撃(2024年6月22日)

シリア人権監視団によると、ラッカ県ラサーファ市一帯の砂漠地帯、ダイル・ザウル県西部砂漠地帯、ヒムス県のタドムル市およびスフナ市一帯の渓谷地帯から米軍(有志連合)占領下のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)にいたる地域で、シリア軍第11師団、第18師団、第25特殊任務師団、パレスチナ人民兵組織のクドス旅団がダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルに対する捜索・掃討作戦を継続するなか、ロシア軍戦闘機複数機がヒムス県の砂漠地帯の複数ヵ所を爆撃した。

AFP, June 22, 2024、ANHA, June 22, 2024、‘Inab Baladi, June 22, 2024、Reuters, June 22, 2024、SANA, June 22, 2024、SOHR, June 22, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構がイドリブ県カウカバー村一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害(2024年6月22日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がシリア政府の支配下にあるカウカバー村一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

AFP, June 22, 2024、ANHA, June 22, 2024、‘Inab Baladi, June 22, 2024、Reuters, June 22, 2024、SANA, June 22, 2024、SOHR, June 22, 2024などをもとに作成。

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スワイダー県では地元武装集団が、抗議デモの指導者が拉致されたことの対抗措置としてシリア軍の士官3人を一時拘束(2024年6月22日)

スワイダー県では、スワイダー24(6月22日付)、シリア人権監視団によると、地元武装集団がシリア軍の士官ら3人(大佐2人、大尉1人)を拘束した。

スワイダー地元諸勢力を名乗るグループがフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/profile.php?id=61561269831374)を通じて発表したところによると、3人の拘束は、総合情報部スワイダー市での抗議デモを主導する活動家1人のラーイド・マトニー氏を拉致したことへの対抗措置。
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地元武装集団はまた、スワイダー市の複数の街区やバースィル交差点周辺にメンバーを展開させ、厳戒態勢を敷いたが、ドゥルーズ派トップのヒクマト・ヒジュリー師が直接介入し、数時間後に拘束していた3人を釈放した。

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一方、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴え続けた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で、正体不明の武装集団が電話販売業店で住民1人を襲撃、銃殺した。

また、ダルアー市でも正体不明の武装集団が住民に向けて発砲、若い男性1人を殺害、1人を負傷させた。

さらに、インヒル市では、麻薬密売人1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, June 22, 2024、ANHA, June 22, 2024、‘Inab Baladi, June 22, 2024、Reuters, June 22, 2024、SANA, June 22, 2024、SOHR, June 22, 2024、Suwayda 24, June 22, 2024などをもとに作成。

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米軍の無人攻撃機がダイル・ザウル県ユーフラテス川西岸のブーカマール市近郊を攻撃し、イラク人民動員隊のメンバーらが死亡(2024年6月21日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の航空機1機がシリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のブーカマール市近郊のスッカリーヤ村一帯の上空に飛来し、爆撃によると見られる複数回の爆発が確認された。

これに関して、イランのアーラム・チャンネル(6月21日付)は、米軍の航空機が、ブーカマール市近郊の複数ヵ所を攻撃したと伝えた。

ロシアのスプートニク・アラビア語版(6月21日付)も、米軍の無人攻撃機1機がスッカリーヤ村一帯、ハムダーン村近郊の砂漠地帯を爆撃したと伝えた。

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アイン・フラート(6月22日付)によると、爆撃は2回に行われた。

1回目の攻撃では、スッカリーヤ村のズワード燃料ステーション近くが標的となり、民間人1人が負傷した。

2回目の攻撃では、ダイル・ザウル市とアシャーイル村を結ぶ街道を、武器を積んで移動していたと見られる貨物車輛が狙われ、車輛が大破、少なくとも2人が死亡、複数人が負傷した。

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一方、イラクの人民動員隊に所属する殉教者の主(サイイド・シュハダー)大隊のカルバラー事務所は6月22日、テレグラムのアカウントを通じて、アブドゥッラー・ラッザーク・アヌーン・サーフィーが戦死したと発表した。


シリア人権監視団が6月22日に発表したところによると、この攻撃によって、「イランの民兵」のイラク人メンバー3人が死亡した。

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ロシア当事者和解調整センターのユーリ・ポポフ副センター長は6月22日、この攻撃に関して、モスクワ時間(=シリア時間)の21日午後10時30分、有志連合所属のMQ-1C無人航空機1機がイラク領空からブーカマール市近郊を移動中のトラック1輌を狙って攻撃を行い、民間人に死傷者が出たと発表した。

AFP, June 21, 2024、ANHA, June 21, 2024、Ayn al-Furat, June 22, 2024、‘Inab Baladi, June 21, 2024、Qanat al-‘Alam, June 21, 2024、Reuters, June 21, 2024、RIA Novosti, June 22, 2024、SANA, June 21, 2024、SOHR, June 21, 2024、June 22, 2024、Sputnik Arabic, June 21, 2024、TASS, June 22, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合所属のMQ-9リーパー無人攻撃機3機がヒムス県上空でロシア軍戦闘機1機に危険な接近をしたと発表(2024年6月21日)

ロシア当事者和解調整センターのユーリ・ポポフ副センター長は、米主導の有志連合所属のMQ-9リーパー無人攻撃機3機がヒムス県上空でロシア軍戦闘機1機に危険な接近をしたと発表した。

ポポフ副センター長によると、6月24日午後12時33分から午後12時46分にかけて、有志連合所属のMQ-9リーパー無人攻撃機が、高度7,000~8,000メートルでシリア上空を飛行していたロシア軍のSu-35戦闘機に危険な接近をし、ロシア軍パイロットはプロ意識を発揮し、衝突を防ぐための適切な措置を講じた。

また、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機4機、タイフーン戦闘機2機、A-10サンダーボルト攻撃機6機による領空侵犯を12件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(6月21日付)、タス通信(6月21日付)が伝えた。

RIA Novosti, June 21, 2024、TASS, June 21, 2024をもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部(イスラエル占領下のレバノン南部)を6回攻撃したと発表(2024年6月21日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、6月21日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午後1時12分、占領下シャブアー農場のルワイサト・カルン陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後1時26分、占領下カフルシューバー丘陵地帯のラムサー陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)カフルシューバー丘陵地帯のサンマーカ陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)シャブアー農場のザブディーン陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)ザウラ入植地にある砲台1ヵ所を自爆型無人航空機1機で攻撃し、直接の損害を与える。
西部地区

(時刻明示せず)ダイル・キーファー村に対する攻撃への報復として、ナークーラ岬沖の海上陣地1ヵ所を自爆型無人航空機複数機で攻撃し、確実な損害を与え、一部を破壊。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午後4時30分、ケラ入植地、シャール入植地地域への敵航空機の侵入を受けて、午後2時21分に警報が発令され、多連装ミサイルがレバノンからの不審な航空標的1つを迎撃。レバノンからイスラエル北部に過去数時間にわたり多数の砲弾が発射されたことが確認され、イスラエル軍は対抗措置としてカフルハマーム村地域を砲撃。ジェット戦闘機複数機が夜間、タイバ村、ダイル・スィルヤーン村地域にあるヒズブッラーのテロ・インフラを攻撃。また終日にわたってレバノン南部を複数回にわたって砲撃。

午後10時44分、ジェット戦闘機複数機が終日、ヒヤーム村、マイス・ジャバル村、タイバ村、タッルーサ村にあるヒズブッラーの軍事施設、軍事ポスト、テロ・インフラなどを攻撃。


AFP, June 21, 2024、ANHA, June 21, 2024、‘Inab Baladi, June 21, 2024、Qanat al-Manar, June 21, 2024、Reuters, June 21, 2024、SANA, June 21, 2024、SOHR, June 21, 2024などをもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)は紅海でフーシー派の無人水上艦艇(USV)4隻と紅海上空の無人航空システム(UAS)2機を撃破することに成功したと発表(2024年6月21日)

米中央軍(CENTCOM)は午前1時45分にX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM/)を通じて声明を出し、過去24時間に紅海でフーシー派の無人水上艦艇(USV)4隻と紅海上空の無人航空システム(UAS)2機を撃破することに成功したと発表した。

AFP, June 21, 2024、ANHA, June 21, 2024、‘Inab Baladi, June 21, 2024、Reuters, June 21, 2024、SANA, June 21, 2024、SOHR, June 21, 2024などをもとに作成。

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イドリブ県、アレッポ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が砲撃戦(2024年6月21日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカンスフラ村、バイニーン村一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・アンマ村、カスル村を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にある第46中隊基地一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, June 21, 2024、ANHA, June 21, 2024、‘Inab Baladi, June 21, 2024、Reuters, June 21, 2024、SANA, June 21, 2024、SOHR, June 21, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県とアレッポ県の各所で午後の集団礼拝後にジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモ(2024年6月21日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるカッリー町、アルマナーズ市、イドリブ市、ザルダナー村、カフルルースィーン村の国内避難民(IDPs)キャンプ、クールカーニヤー村、ビンニシュ市、サルマダー市西のIDPsキャンプ、カフルタハーリーム町、アリーハー市、アウラム・ジャウズ村、クマイナース村、カラーマIDPsキャンプ群、マアッラトミスリーン市、ダイル・ハッサーン村のIDPsキャンプ、アティマ村のIDPsキャンプで午後の集団礼拝後、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモが行われた。













また、アレッポ県のアビーン・サムアーン村、ダーラト・イッザ市、アターリブ市、ジーナ村でも同様のデモが発生した。


AFP, June 21, 2024、ANHA, June 21, 2024、‘Inab Baladi, June 21, 2024、Reuters, June 21, 2024、SANA, June 21, 2024、SOHR, June 21, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴える(2024年6月21日)

スワイダー県では、スワイダー24(6月21日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴えた。

AFP, June 21, 2024、ANHA, June 21, 2024、‘Inab Baladi, June 21, 2024、Reuters, June 21, 2024、SANA, June 21, 2024、SOHR, June 21, 2024、Suwayda 24, June 21, 2024などをもとに作成。

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イスラエルはヒズブッラーの司令官ファーディル・イブラーヒームを殺害:ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部を5回攻撃する一方、戦闘員1人が死亡したと発表(2024年6月20日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、6月20日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午後3時20分、占領下カフルシューバー丘陵地帯のサンマーカ陣地内に集結するイスラエル軍部隊を攻撃し、直接の損害を与える。

午後3時20分、カフルシューバー丘陵地帯のルサイサート・イルム陣地を重機関銃で攻撃し、直接の損害を与える。

午後3時20分、占領下シャブアー農場のザブディーン陣地を砲撃し、直接の損害を与える。

西部地区

(時刻明示せず)ダイル・キーファー村に対する暗殺攻撃への報復として、ザルイット入植地をカチューシャ砲数十発で攻撃。

午後4時00分、ナークーラ岬沖の海上陣地1ヵ所を砲撃し、直接の損害を与える。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員1人が死亡したと発表した。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午後3時12分、航空機1機が本日早く、ダイル・キーファー村地域に対する精密攻撃で、ヒズブッラーのジュワイヤー村地域での作戦を指揮していたテロリストのファーディル・イブラーヒームを殺害。

午後9時56分、ジェット戦闘機複数機が本日早く、フーラー村、タッルーサ村地域にあるヒズブッラーの武器貯蔵施設2ヵ所を攻撃、マイス・ジャバル村、アイタルーン村にある軍事施設やテロ・インフラを攻撃。

午後11時48分、イスラエル北部で午後11時12分に警報が発令され、多連装ミサイルがレバノンからの不審な航空標的1つを迎撃。


AFP, June 20, 2024、ANHA, June 20, 2024、‘Inab Baladi, June 20, 2024、Qanat al-Manar, June 20, 2024、Reuters, June 20, 2024、SANA, June 20, 2024、SOHR, June 20, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターはロシア製のフォーポスト・R偵察攻撃用無人航空機1機が砂漠地帯の製油所近くで武装勢力を壊滅させたと発表(2024年6月20日)

ロシア当事者和解調整センターのユーリ・ポポフ副センター長は、6月19日にロシア製のフォーポスト・R偵察攻撃用無人航空機1機が、シリアの砂漠地帯にある製油所(Faghdad oil refinery)近くで武装勢力を壊滅させたと発表した。

この武装勢力は、シリアの石油インフラ施設へのテロ攻撃を計画していたという。

RIAノーヴォスチ通信(6月20日付)、タス通信(6月20日付)が伝えた。

RIA Novosti, June 20, 2024、TASS, June 20, 2024をもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)はフーシー派の無人水上艦艇(USV)2隻を紅海で撃沈、イエメン領内にある地上管制局1つと指揮統制ノード1つを破壊したと発表(2024年6月20日)

米中央軍(CENTCOM)は午前1時9分にX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM/)を通じて声明を出し、CENTCOMが過去24時間で、フーシー派の無人水上艦艇(USV)2隻を紅海で撃沈、フーシー派支配下のイエメン領内にある地上管制局1つと指揮統制ノード1つを破壊したと発表した。

AFP, June 20, 2024、ANHA, June 20, 2024、‘Inab Baladi, June 20, 2024、Reuters, June 20, 2024、SANA, June 20, 2024、SOHR, June 20, 2024などをもとに作成。

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シリア人権監視団:ロシア軍の使節団とトルコ軍の士官がトルコ占領下の「平和の泉」地域の中心都市の一つであるラッカ県タッル・アブヤド市で19日に極秘会合(2024年6月20日)

シリア人権監視団は、複数筋から得た情報として、ロシア軍の使節団とトルコ軍の士官が、トルコ占領下の「平和の泉」地域の中心都市の一つであるラッカ県タッル・アブヤド市で19日に極秘会合を行ったと発表した。

同筋によると、ロシア軍の車輛複数からなる車列がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるハサカ県カーミシュリー市から「平和の泉」地域に向かい、タッル・アブヤド市に入った。

極秘会合後、同地では、シリア国民軍諸派のなかで、ロシアとトルコが「平和の泉」地域のシリア政府への返還を協議しているのではとの懸念と緊張が高まったという。

また、会合に反対したシリア国民軍の戦闘員らが、同軍の憲兵隊によって逮捕されたという。

AFP, June 20, 2024、ANHA, June 20, 2024、‘Inab Baladi, June 20, 2024、Reuters, June 20, 2024、SANA, June 20, 2024、SOHR, June 20, 2024などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県では地元武装集団・国防隊とシリア民主軍がユーフラテス川を挟んで砲撃戦(2024年6月20日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、地元武装集団と国防隊が19日深夜から20日未明にかけて、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるジュナイナ村にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属の自衛部隊の拠点複数ヵ所を攻撃、激しい戦闘となり、
国防隊のメンバー1人が死亡した。

また、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)支配下のスブハ村方面からユーフラテス川西岸のタービヤ・シャーミーヤ村一帯が砲撃を受けた。

シリア民主軍はさらに、マフカーン町を砲撃、これによって若い男性1人と子供2人が負傷した。

AFP, June 20, 2024、ANHA, June 20, 2024、‘Inab Baladi, June 20, 2024、Reuters, June 20, 2024、SANA, June 20, 2024、SOHR, June 20, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市では15日に軍事裁判所前で逮捕・拘束中の親族の釈放を求めて抗議デモを始めた女性らが、座り込みを続ける(2024年6月20日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、シャーム解放機構の支配下にあるアティマ村で、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモが行われた。

また、イドリブ市では、15日に軍事裁判所前で逮捕・拘束中の親族の釈放を求めて抗議デモを始めた女性らが、座り込みを続けた。

AFP, June 20, 2024、ANHA, June 20, 2024、‘Inab Baladi, June 20, 2024、Reuters, June 20, 2024、SANA, June 20, 2024、SOHR, June 20, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴える(2024年6月20日)

スワイダー県では、スワイダー24(6月20日付)によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴えた。

AFP, June 20, 2024、ANHA, June 20, 2024、‘Inab Baladi, June 20, 2024、Reuters, June 20, 2024、SANA, June 20, 2024、SOHR, June 20, 2024、Suwayda 24, June 20, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊のスムーカ村を砲撃(2024年6月20日)

アレッポ県では、ANHA(6月20日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のスムーカ村を砲撃した。

AFP, June 20, 2024、ANHA, June 20, 2024、‘Inab Baladi, June 20, 2024、Reuters, June 20, 2024、SANA, June 20, 2024、SOHR, June 20, 2024などをもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)は6月16日にシリア領内で爆撃を実施し、ダーイシュの幹部で仲介者の1人ウサーマ・ジャマール・ムハンマド・イブラーヒーム・ジャナービーを殺害したと発表(2024年6月19日)

米中央軍(CENTCOM)は午後9時1分にX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM/)を通じて声明を出し、CENTCOMが6月16日にシリア領内で爆撃を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)の幹部で仲介者の1人ウサーマ・ジャマール・ムハンマド・イブラーヒーム・ジャナービーを殺害したと発表した。

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これに関して、イナブ・バラディー(6月19日付)などによると、シリア民主軍は、爆撃がアレッポ県アフリーン郡で行われたと主張した。

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ホワイト・ヘルメットは16日、フェイスブック公式アカウント(https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense)を通じて、アレッポ県アフリーン市近郊のタルナダ山にあるクワイト・ラフマ村近くで、所属不明の無人航空機1機が男性を攻撃し、殺害したと発表していた。

発表によると、ホワイト・ヘルメットは、遺体をアフリーン市の病院に搬送した。

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シリア革命反体制派勢力国民連立(シリア国民連合)傘下のシリア暫定内閣は17日に声明を出し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がクワイト・ラフマ・キャンプを攻撃し、男性1人が死亡、複数が負傷したと発表していた。

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シリア人権監視団によると、クワイト・ラフマ・キャンプ一帯への砲撃で、シリア国籍の男性1人が死亡した。

死亡した男性が所持していた身分証明書には、アフマド・アリー・フサイン、1983年生まれ、ヒムス県ヒムス市カラム・ザイトゥーン地区出身との記載があったが、シリア北西部では身分証明書の偽造は容易であるため、真偽は不明。

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UAEドバイのマシュハド・チャンネル(6月20日付)によると、殺害されたのは「アブー・ライス・ジャナービー」、本名ウサーマ・ジャマール・ムハンマド・イブラーヒームなるイラク国籍で1983年生まれの男性で、ダーイシュの設備管理の責任者を務めたのち、アフマド・フサインという名で偽造IDを取得して身元を隠し、警備員として働いていたという。

家族は、ジャバーニーがダーイシュのメンバーだったことを否定しているが、シリア国民軍の憲兵隊は、遺体の個人識別(身元確認)を行うためサンプルを採取したという。

 

AFP, June 19, 2024、ANHA, June 19, 2024、‘Inab Baladi, June 19, 2024、al-Mashhad, June 20, 2024、Reuters, June 19, 2024、SANA, June 19, 2024、SOHR, June 19, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長:「我々は戦争をしかけられたら、自制せずに戦う」(2024年6月19日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、6月12日にジュワイヤー村地域に対するイスラエル軍の攻撃で戦死したナスル部隊司令官のサーミー・ターリブ・アブドゥッラー氏を追悼するビデオ演説を行い、イスラエルがヒズブッラーに対して大規模な攻撃を仕掛けた場合、自制せずに戦うと表明した。

ナスルッラー書記長の主な発言は以下の通り。

キプロスがレバノンを標的にしようとするイスラエル軍に空港や基地を開放したら、それはキプロス政府がこの戦争の一部になることを意味し、抵抗運動はキプロスに戦争の一部として対処することになろう。

敵(イスラエル)は、我々が最悪の事態に備えていることを熟知している…。我々のロケット弾を免れる場所などないこともだ…。敵は我々を地上、海、そして空で待ち構えねばならない…。我々は戦争をしかけられたら、自制せずに戦うことになるだろう。

敵は、雄大な地中海で何が待ち構えているかも熟知している。地中海沿岸すべて、そして船舶が標的となるだろう。

レバノンでの戦争で我々を脅迫しようとしても、我々は恐れない。我々はもっとも困難な日に備えてきた。敵は何が待ち構えているかを熟知している。

我々は新たな武器と無人航空機を大量に保有している。レバノン国内でも一部のロケット弾を製造している。

抵抗運動のマンパワーはこれまでない規模となっている。

レバノン戦線は非常に重要な役割を果たしており、敵に道徳的、物的、心理的な損失を与えている。

我々が昨日公開した映像は、ハイファー上空からの長時間にわたる映像の一部を切り取ったクリップに過ぎない。ハイファー、その前後、さらにその後の長時間にわたる映像を持っている。我々は、正確な視覚、情報、座標に基づいて戦うことになる。

イスラエル北部への進攻は、戦争が発生した際の選択肢として残されている。

マナール・チャンネル(6月19日付)が伝えた。

AFP, June 19, 2024、ANHA, June 19, 2024、‘Inab Baladi, June 19, 2024、Qanat al-Manar, June 19, 2024、Reuters, June 19, 2024、SANA, June 19, 2024、SOHR, June 19, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部(イスラエル占領下のレバノン南部)を9回攻撃する一方、戦闘員4人が死亡したと発表(2024年6月19日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、6月19日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

(時刻明示せず)ブルガリーヤ村に対する攻撃への報復として、メトゥラ町内に配置されているイスラエル軍部隊を自爆型無人航空機複数機で国劇し、確実な損害を与える。

(時刻明示せず)ヤールーン村、ヒヤーム村などに対する攻撃への報復として、キリヤット・シュモナ入植地の第91師団所属第769東部旅団司令部をカチューシャ砲と迫撃砲数十発で攻撃。

午後3時30分、メトゥラ町にあるスパイ設備を攻撃し、これを破壊。

(時刻明示せず)バグダーディー陣地に集結するイスラエル軍部隊を自爆型無人航空機1機で攻撃し、直接の損害を与える。

午後8時54分、占領下カフルシューバー丘陵地帯のラムサー陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後9時15分、カフルシューバー丘陵地帯のサンマーカ陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後9時7分、占領下シャブアー農場のザブディーン陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

西部地区

午後4時00分、ジャル・アラーム陣地を砲撃し、直接の損害を与える。
(時刻明示せず)ラーヒブ陣地内を移動するイスラエル軍部隊を砲撃し、確実な損害を与える。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員4人が死亡したと発表した。




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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前10時20分、イスラエル北部で午前7時34分に警報が発令され、レバノンからメトゥラ町にUAV1機が飛来。7時58分にも警報が発令されたが、イスラエル領内への侵入は確認されず。本日早く、多連装ミサイルがスデ・エリエゼル入植地近くで不審な航空標的1つを撃破。戦闘機1機が夜間、ヤールーン村地域の軍事施設に入ったヒズブッラーのテロリストを攻撃、またバルアシート村地域のテロ・インフラを攻撃。

午後3時46分、1時間前にイスラエル北部で警報が発令され、レバノンからキリヤット・シュモナ入植地地域に約15発の飛翔体が飛来したことを確認。多連装ミサイルで一部を撃破。ジェット戦闘機複数機が本日早く、スール市、ヒヤーム村地域でヒズブッラーの軍事施設とテロ・インフラを攻撃。多連装ミサイルが今朝、レバノン領空で不審な航空標的1つを撃破。

午後6時19分、ジェット戦闘機複数機が本日早く、アイター・シャアブ村、ウダイサ村地域にあるヒズブッラーのロケット弾発射基、軍事施設、テロ・インフラを攻撃。

AFP, June 19, 2024、ANHA, June 19, 2024、‘Inab Baladi, June 19, 2024、Qanat al-Manar, June 19, 2024、Reuters, June 19, 2024、SANA, June 19, 2024、SOHR, June 19, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を11件、55キロ地帯への侵犯を16件確認したと発表(2024年6月19日)

ロシア当事者和解調整センターのユーリ・ポポフ副センター長は、過去24時間にシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を11件確認したと発表した。

ポポフ副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、ラファール戦闘機2機、タイフーン戦闘機4機、A-10サンダーボルト攻撃機8機による領空侵犯を16件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(6月19日付)、タス通信(6月19日付)が伝えた。

RIA Novosti, June 19, 2024、TASS, June 19, 2024をもとに作成。

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