ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を1件、55キロ地帯への侵犯を9件確認したと発表(2024年6月11日)

ロシア当事者和解調整センターのユーリ・ポポフ副センター長は、過去24時間にシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を1件確認したと発表した。

ポポフ副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機3機、タイフーン戦闘機1機、MC-1C1機による領空侵犯を9件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(6月11日付)、タス通信(6月11日付)が伝えた。

RIA Novosti, June 11, 2024、TASS, June 11, 2024をもとに作成。

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ロシア空軍は米占領下のヒムス県のタンフ国境通行所一帯地域から同県のアムール山とダイル・ザウル県のビシュリー山の奥地に潜入していた武装勢力の基地6ヵ所を破壊(2024年6月11日)

ロシア当事者和解調整センターのユーリ・ポポフ副センター長は、ロシア空軍が米軍(有志連合)の占領下にあるヒムス県のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)から同県のアムール山とダイル・ザウル県のビシュリー山の奥地に潜入していた武装勢力の基地6ヵ所を破壊したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(6月11日付)、タス通信(6月11日付)が伝えた。

RIA Novosti, June 11, 2024、TASS, June 11, 2024をもとに作成。

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イラク・イスラーム抵抗はイスラエルのエイラート市とハイファー港の重要標的に対して無人航空機で攻撃を実施したと発表、イスラエルも攻撃を認める(2024年6月11日)

イラク・イスラーム抵抗は午前2時41分、テレグラムのアカウント(https://t.me/ElamAlmoqawama)を通じて声明を出し、イスラエルのエイラート市の重要標的1ヵ所に対して無人航空機で攻撃を実施したと発表した。

また、午後6時45分にも声明を出し、ハイファー港の重要施設1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前5時38分、ジェット戦闘機複数機が夜間、イスラエル東方から接近する不審な航空標的1つをイスラエル領内に入る前に迎撃した。

午前7時30分、多連装ミサイルが1時間前に、ハイファー港沖で不審な航空標的1つを撃破。

AFP, June 11, 2024、ANHA, June 11, 2024、‘Inab Baladi, June 11, 2024、Qanat al-Manar, June 11, 2024、Reuters, June 11, 2024、SANA, June 11, 2024、SOHR, June 11, 2024などをもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)はフーシー派がアデン湾に向けて発射した無人航空機(UAS)1機を有志連合が破壊したと発表(2024年6月11日)

米中央軍(CENTCOM)は午前1時51分にX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM/)を通じて声明を出し、過去24時間で、フーシー派がアデン湾に向けて発射した無人航空機(UAS)1機を有志連合が破壊することに成功したと発表した。


AFP, June 11, 2024、ANHA, June 11, 2024、‘Inab Baladi, June 11, 2024、Reuters, June 11, 2024、SANA, June 11, 2024、SOHR, June 11, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍はレバノンのベカーア県フーシュ・サイイド・アリー地区とシリアのヒムス県クサイル市一帯を爆撃し、6人を殺害(2024年6月11日)

マナール・チャンネル(6月11日付)は、レバノンのベカーア県ヘルメル郡フーシュ・サイイド・アリー地区が少なくとも9発のミサイルの攻撃を受けて、物的・人的被害が生じたと伝えた。

これに関して、スプートニク・アラビア語(6月11日付)は、同地区に隣接するヒムス県クサイル市一帯地域でイスラエル軍のミサイル攻撃による爆発音が複数回確認されたと伝えた。



一方、シリア人権監視団によると、イスラエル軍がクサイル市一帯に対して航空攻撃を行った。

攻撃は、レバノンとの国境から数百メートルの地点の地点で、シリアからレバノンに向かう貨物車輛の車列を狙って行われた。

イスラエル軍の攻撃に対して、シリア軍防空部隊が迎撃を行ったものの、レバノンのヒズブッラーのメンバー(レバノン人)3人、ヒズブッラーとともに活動するシリア人3人を含む5人が死亡、複数人が負傷、貨物車輛複数輌が炎上したという。

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レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、6月11日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

6月11日深夜、レバノン領空を侵犯したイスラエル軍機1機を地対空ミサイルで迎撃、これを撃退。

午後1時6分、前日のアイタルーン村に対する攻撃への報復として、イスラエル軍がメトゥラ町で使用する建物1棟を攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)同じく報復として、イスラエル軍が使用するミスガブ・アム(キブツ)の建物複数棟を攻撃し、直接の損害を与える。

午後7時45分、占領下カフルシューバー丘陵地帯のラムサー陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)カフラー村への攻撃で民間人に負傷者が出たことへの報復として、クファー・ブルム(キブツ)をカチューシャ砲数十発で攻撃。

西部地区

午前9時00分、ベカーア地方に対する攻撃への報復として、ネトゥア(キブツ)陣地一帯に集結するイスラエル軍部隊を攻撃し、兵士らを殺傷。

(時刻明示せず)占領下ゴラン高原のヤルディン兵舎の第210ゴラン師団の砲兵中隊と機構旅団の司令部をカチューシャ砲数十発で攻撃。

午後4時00分、バルアム(キブツ)の灌木地帯に集結するイスラエル軍部隊をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)ナークーラ村などに対する攻撃で民間人が死亡したことへの報復として、「ガシュル・ハーズィーフ」入植地をカチューシャ砲数十発で攻撃

(時刻明示せず)ベカーア地方に対する攻撃への報復として、リーシャー池陣地に集結するイスラエル軍部隊を攻撃し、直接の損害を与える。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員3人が死亡したと発表した。



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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前6時29分、ジェット戦闘機複数機が夜間、ベカーア地方にあるヒズブッラーの第4400部隊の軍事複合施設内の2ヵ所を攻撃。同部隊は武器の密輸入を担当。また、アイタルーン村地域のテロ標的複数ヵ所(ヒズブッラーの軍事施設2ヵ所を含む)を攻撃。攻撃は前日にレバノン領内でUAVが撃墜されたことへの報復。

午前10時59分、レバノンからゴラン高原中部に約50の飛翔体が侵入するのを確認。多連装ミサイルが飛翔体多数を撃破。残りの飛翔体は空地に墜落。

午後2時37分、多連装ミサイルがレバノンから上ガリラヤ地方に飛来したUAV1機を撃墜。アラブ・アル・アラムシェ村地域に飛翔体の破片が落下する危険があったため、警戒警報発令。

午後8時59分、レバノンからガリラヤ地方への約15の飛翔体の飛来を確認。多連装ミサイルがその一部を撃墜、残りは空地に着弾。ジェット戦闘機複数機が先ほど、アイタルーン村、マイス・ジャバル村地域のヒズブッラーの軍事施設やテロ・インフラを攻撃。また、ダイル・アーミス村地域のヒズブッラーのロケット砲発射台1基を攻撃。

午後10時15分、レバノン南部からゴラン高原中部への約50回の砲撃を確認、ヒズブッラーの集中砲火により住宅地で火災が発生した。

AFP, June 11, 2024、ANHA, June 11, 2024、‘Inab Baladi, June 11, 2024、Reuters, June 11, 2024、SANA, June 11, 2024、SOHR, June 11, 2024などをもとに作成。

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タンフ国境通行所に違法に基地を設置し、駐留する米軍(有志連合)が基地を攻撃しようとして接近した「イランの民兵」所属の無人航空機2機を防空システムで撃破(2024年6月11日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タンフ国境通行所に違法に基地を設置し、駐留する米軍(有志連合)部隊が、基地を攻撃しようとして接近した「イランの民兵」所属の無人航空機2機を防空システムで撃破した。

AFP, June 11, 2024、ANHA, June 11, 2024、‘Inab Baladi, June 11, 2024、Reuters, June 11, 2024、SANA, June 11, 2024、SOHR, June 11, 2024などをもとに作成。

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イラクの国民安全保障機構はラッカ県ブサイラ地区で「アブー・ザイナブ」として知られるSh.Sh.なるダーイシュを殺害したと発表(2024年6月11日)

イラクの国民安全保障機構は声明を出し、同機構所属のテロ撲滅部隊が、米主導の有志連合の支援を受けて、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるラッカ県ブサイラ地区で、「アブー・ザイナブ」として知られるSh.Sh.なるダーイシュ(イスラーム国)の司令官を包囲、戦闘の末に殺害したと発表した。

INA(6月11日付)が伝えた。

シリア人権監視団などによると、作戦は5月16日深夜から17日未明にかけて実施されていた。

AFP, June 11, 2024、ANHA, June 11, 2024、INA, June 11, 2024、‘Inab Baladi, June 11, 2024、Reuters, June 11, 2024、SANA, June 11, 2024、SOHR, June 11, 2024などをもとに作成。

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北・東シリア地域民主自治局は声明で、カタール赤新月社がトルコ占領下のアレッポ県アフリーン郡の住民のアイデンティティを変容させようとしていると非難(2024年6月11日)

北・東シリア地域民主自治局は声明を出し、カタール赤新月社がトルコが占領するアレッポ県アフリーン郡(「オリーブの枝」地域)において、シリア政府の正式な同意を得ないまま、トルコと協力して入植地を建設していることに関して、同地住民のシリア人としてのアイデンティティを変容させる行為だと非難、人権・人道機関に対してこうした動きを止めさせるよう呼びかけた。

非難声明は、カタール赤新月社がインターネットを通じて、シリア北部でトルコと協力して、国内避難民(IDPs)を収容するための13の入植地の建設を完了したと発表したのを受けたもの。

ANHA(6月11日付)が伝えた。

AFP, June 11, 2024、ANHA, June 11, 2024、‘Inab Baladi, June 11, 2024、Reuters, June 11, 2024、SANA, June 11, 2024、SOHR, June 11, 2024などをもとに作成。

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アレッポ県、ハマー県、ラタキア県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦(2024年6月11日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・タアール村、カフル・ヌーラーン村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるドゥワイル・アクラード村、アンカーウィー村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるマリク丘でシリア軍の重機を攻撃し、破壊した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, June 11, 2024、ANHA, June 11, 2024、‘Inab Baladi, June 11, 2024、Reuters, June 11, 2024、SANA, June 11, 2024、SOHR, June 11, 2024などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がヒムス県、ラッカ県、ダイル・ザウル県でダーイシュを爆撃、シリア軍とダーイシュも激しく交戦(2024年6月11日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍第25特殊任務師団などからなる部隊とダーイシュ(イスラーム国)がタドムル市西のアムール山で激しく交戦、シリア軍側は、ロシア軍偵察機の航空支援を受け、多連装ミサイルや重火器で攻撃を加えた。

また、これと合わせて、ロシア軍戦闘機複数機がタンフ渓谷、タドムル渓谷、スフナ渓谷の砂漠地帯を激しく爆撃した。

ロシア軍はまた、ラッカ県ラサーファ市一帯とダイル・ザウル県東部の砂漠地帯を爆撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アレッポ県のハナースィル市とイスリヤー村を結ぶ街道で、ダーイシュ(イスラーム国)が仕掛けていた爆弾が爆発し、国防隊のメンバー2人が死亡、3人が負傷した。

AFP, June 11, 2024、ANHA, June 11, 2024、‘Inab Baladi, June 11, 2024、Reuters, June 11, 2024、SANA, June 11, 2024、SOHR, June 11, 2024などをもとに作成。

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ロシア軍パトロール部隊がトルコ占領地に入るとの情報が流れたことを受け、アレッポ県バーブ市で数十人がロシア軍の通行を阻止するためにハール市場交差点に集結(2024年6月11日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つでM4高速道路沿線に位置するバーブ市でロシア軍パトロール部隊の車列がアブー・ザンディーン村の通行所を通過し、シリア政府支配地からトルコの占領地に入るとの情報が流れたことを受け、軽火器や手りゅう弾を携行した若者ら数十人が、ロシア軍の通行を阻止するためにハール市場交差点に集結、抗議デモを行った。


ロシア軍パトロール部隊の車列は、バーブ市の給水所の視察を目的とする国連使節団の車列を護衛するためのもので、トルコ軍部隊も護衛のために車列に同行した。

視察は、トルコ占領地からシリア政府支配地域に電力を供給することへの見返りとして、バーブ市に水道水を供給することを定めたシリア政府側とトルコ側の合意に基づいたもの。

デモは、マーリア市、ジャンディールス町などでも発生した。

AFP, June 11, 2024、ANHA, June 11, 2024、‘Inab Baladi, June 11, 2024、Reuters, June 11, 2024、SANA, June 11, 2024、SOHR, June 11, 2024、June 12, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市などでジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモ(2024年6月11日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市、カーフ村、アルマナーズ市、ビンニシュ市、カフルタハーリーム町、フーア市、カッリー町、アティマ村および同村の国内避難民(IDPs)キャンプで、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモが行われた。

また、アレッポ県でもサッハーラ村、県西部のIDPsキャンプで同様のデモが発生した。







一方、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構は、最近の抗議デモに参加したとして拘束していた活動家1人と、2023年7月21日にトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つであるアレッポ県のアアアーズ市での金曜日の午後の集団礼拝後に逮捕していた元メンバーの芸術家と宗教関係者の2人を釈放した。

AFP, June 11, 2024、ANHA, June 11, 2024、‘Inab Baladi, June 11, 2024、Reuters, June 11, 2024、SANA, June 11, 2024、SOHR, June 11, 2024などをもとに作成。

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軍事情報局に協力する男性らが乗った車がダルアー県ナースィリーヤ村で何者かが仕掛けた爆弾の爆発に巻き込まれ、アブー・ダルウィーシュと護衛2人が死亡(2024年6月11日)

スワイダー県では、スワイダー24(6月11日付)によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、軍事情報局に協力するアブー・ダルウィーシュを名乗る男性らが乗った車がナースィリーヤ村で何者かが仕掛けた爆弾の爆発に巻き込まれ、アブー・ダルウィーシュと護衛2人が死亡、乗っていた複数人が負傷した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、東サムダーニーヤ村/西サムダーニーヤ村でレバノンのヒズブッラーに協力する軍事情報局のメンバーらが正体不明の武装集団の襲撃を受け、1人が死亡、1人が負傷した。

AFP, June 11, 2024、ANHA, June 11, 2024、‘Inab Baladi, June 11, 2024、Reuters, June 11, 2024、SANA, June 11, 2024、SOHR, June 11, 2024、June 12, 2024、Suwayda 24, June 11, 2024などをもとに作成。

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