『ウォールストリート・ジャーナル』:アサド大統領がイランに地域全体を巻き込んだ戦争を望んでいない旨を伝える(2024年8月19日)

『ウォールストリート・ジャーナル』(8月19日付)は、シリア政府の顧問や欧米の治安関係者(いずれも匿名)の話として、アサド大統領がイラン政府に対して、地域全体を巻き込んだ戦争を望んでいない旨を伝えたと報じた。

シリアが欧米諸国の経済制裁によって深刻な経済危機に直面し、国民の不満が募り、抗議行動が発生していること、そしてシリア北部と東部を掌握できていないことなどが、理由だという。

AFP, August 21, 2024、ANHA, August 21, 2024、‘Inab Baladi, August 21, 2024、Reuters, August 21, 2024、SANA, August 21, 2024、SOHR, August 21, 2024、The Wall Street Journal, August 19, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

PYDに近い北シリア違反文書センター(VDC-NSY)は、シリア国民軍に所属するダーイシュの司令官・戦闘員139人の情報を公開(2024年8月19日)

クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)に近い北シリア違反文書センター(VDC-NSY)は、シリア北部の親トルコの武装組織諸派に所属し、戦闘に参加しているダーイシュ(イスラーム国)の司令官や戦闘員に関する特別ファイルを公開した。

ファイルは、シリア国民軍諸派のメンバーとしてトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域、「オリーブの枝」地域、「平和の泉」地域で活動を続けるダーイシュ・メンバー139人の氏名などの情報について明らかにしている。

そのなかには、ラッカ県タッル・アブヤド市に現在在住しているシリア人幹部の1人ウマル・ハッジー・スルターン、同じく同市在住で元諜報機関士官だったチュニジア人幹部のアブー・ワファー・トゥーニスィーらが含まれている。

AFP, August 20, 2024、ANHA, August 20, 2024、‘Inab Baladi, August 20, 2024、Reuters, August 20, 2024、SANA, August 20, 2024、SOHR, August 20, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シン国防総省副報道官は10日のハサカ県ハッラーブ・ジール村の農業用飛行場に違法に設置されている米軍基地への攻撃に関して、負傷した米軍兵士の数が11人だったと発表(2024年8月19日)

サブリナ・シン国防総省副報道官は記者会見で、10日のハサカ県のハッラーブ・ジール村の農業用飛行場に違法に設置されている米軍基地への攻撃に関して、負傷した米軍兵士の数が11人に達していると発表し、負傷者の数を8人としていたパット・ライダー報道官の14日の会見内容を修正した。

11人は煙を吸い込んだことによる治療と外傷性脳損傷の治療を受け、全員が任務に復帰したという。

AFP, August 20, 2024、ANHA, August 20, 2024、‘Inab Baladi, August 20, 2024、Reuters, August 20, 2024、SANA, August 20, 2024、SOHR, August 20, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒズブッラーの無人航空機の攻撃でイスラエル軍兵士1人死亡(2024年8月19日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、8月19日の戦果について以下の通り発表した。

(時刻明示せず)レバノン南部のハドブ・アイターの森林地帯に潜入しようとしたイスラエル軍部隊をロケット弾、迫撃砲などで迎撃し、撤退させる。

(時刻明示せず)バートゥーリーヤ村などに対する攻撃への報復として、ザルイット入植地とその周辺に展開するイスラエル軍部隊をロケット弾と迫撃砲で攻撃そ、一部を破壊、火災を発生させる。

(時刻明示せず)カドムース村一帯などに対する攻撃への報復として、ヤアラー入植地の第300西部旅団司令部、「サント・ジン」基地(北部地区司令部所属の兵站基地)を自爆型無人航空機複数機で攻撃し、標的に正確に損害を与え、複数を殺傷。

午後1時35分、バイヤード・ブライダー陣地をブルカーン重ロケット弾1発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後3時50分、ラミム村をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後5時15分、占領下シャブアー農場のザブディーン陣地を迫撃砲で攻撃し、直接の損害を与える。

午後5時55分、占領下カフルシューバー村丘陵地帯のサンマーカ陣地を攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)ティールハルファー村などに対する攻撃への報復として、イスラエル軍が使用するショメラ入植地の建物複数棟をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

**

レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員3人が死亡したと発表した。



**

イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前7時18分、西ガリラヤ地方で先ほど警報が発令され、複数の不審な飛翔体がレバノンから飛来、多連装ミサイルが一部を迎撃することに成功、一部がヤアラー入植地に着弾。

午後1時30分、イスラエル空軍が本日早く、フーラー村地域のヒズブッラーのテロリストを攻撃。アイター・シャアブ村地域のロケット弾発射装置1基を攻撃。またアイター・シャアブ村とハニーン村地域にあるヒズブッラーの軍事施設複数ヵ所を攻撃。

午後2時42分、イスラエル軍兵士1人が死亡したと発表。https://idfanc.activetrail.biz/ANC19082024453

午後10時10分、イスラエル空軍のジェット戦闘機複数機が先ほど、ベカーア地方にあるヒズブッラーの武器貯蔵施設多数を攻撃。攻撃により爆発が発生。さらに、ダイル・カーヌーン村地域でイスラエル空軍の航空機1機がヒズブッラーのヤーリーン地区のロケット弾・ミサイル部隊の重要テロリストのフサイン・アリー・フサインを殲滅。また本日早く、タイバ村地域にあるヒズブッラーの軍事施設を攻撃。

**

ナハールネット(8月19日付)などによると、ヤアラ入植地に対するヒズブッラーの無人航空機による攻撃で、イスラエル軍兵士1人が死亡した。

**

シリア人権監視団によると、ベカーア地域へのイスラエル軍の爆撃で、5歳と15歳のシリア人の子供2人が死亡した。

AFP, August 19, 2024、ANHA, August 19, 2024、‘Inab Baladi, August 19, 2024、Naharnet, August 19, 2024、Qanat al-Manar, August 19, 2024、Reuters, August 19, 2024、SANA, August 19, 2024、SOHR, August 19, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を7件、55キロ地帯への侵犯を16件確認したと発表(2024年8月19日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を7件確認したと発表した。

イグナシュク副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機6機、F/A-18戦闘爆撃機4機、A-10サンダーボルト攻撃機6機による領空侵犯を16件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(8月19日付)、タス通信(8月19日付)が伝えた。

RIA Novosti, August 19, 2024、TASS, August 19, 2024をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア空軍は米国(有志連合)の実質占領下にあるタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)を出て、ダイル・ザウル県のビシュリー山の奥地に潜伏した武装集団の展開場所2ヵ所を爆撃(2024年8月19日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にロシア空軍が、米国(有志連合)の実質占領下にあるタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)を出て、ダイル・ザウル県のビシュリー山の奥地に潜伏した武装集団の展開場所2ヵ所に対して爆撃を行ったと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(8月19日付)、タス通信(8月19日付)が伝えた。

RIA Novosti, August 19, 2024、TASS, August 19, 2024をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市で、女性を含む住民らが午後、逮捕者の釈放を求めて抗議デモ(2024年8月19日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市で、女性を含む住民らが午後、逮捕者の釈放を求めて抗議デモを行った。

また、カフルタハーリーム町では夜間に、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者釈放を訴えるデモが行われた。

AFP, August 19, 2024、ANHA, August 19, 2024、‘Inab Baladi, August 19, 2024、Reuters, August 19, 2024、SANA, August 19, 2024、SOHR, August 19, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュのスリーパーセルがダイル・ザウル県ダルナジュ村近くにあるシリア民主軍の陣地1ヵ所を襲撃し、兵士1人を殺害(2024年8月19日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるダルナジュ村近くにある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の陣地1ヵ所を襲撃し、兵士1人を殺害した。

AFP, August 19, 2024、ANHA, August 19, 2024、‘Inab Baladi, August 19, 2024、Reuters, August 19, 2024、SANA, August 19, 2024、SOHR, August 19, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー県で活動する「尊厳の男たち運動」がスワイダー市中心部のアンクード検問所に車輛数十台からなる部隊を派遣(2024年8月19日)

スワイダー県で活動する「尊厳の男たち運動」は声明を出し、市民に対する誘拐、権利侵害、財産の強奪に関与したと判明したグループに対して、軍事作戦を実施することを躊躇しないと表明した。

また、シリア軍兵士や治安機関のメンバーに関しては、「自らを住民の一部だとみなしている限りは、我々の息子たちだ」としたうえで、当局に対して検問所設置などにかかる措置を講じ、治安維持に務める前に過去の過ちを見直すよう呼びかけるとともに、検問所での「みかじめ料」の徴収、徴兵忌避者の逮捕を停止するよう訴えた。

声明発表を受け、「尊厳の男たち運動」は、スワイダー市中心部のアンクード検問所に車輛数十台からなる部隊を派遣した。


AFP, August 19, 2024、ANHA, August 19, 2024、‘Inab Baladi, August 19, 2024、Reuters, August 19, 2024、SANA, August 19, 2024、SOHR, August 19, 2024、Suwayda 24, August 19, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

パキスタンのファイダーン救済機構がトルコ宗教財団の協力のもと、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のシャッラーン町近郊のカフルーム村に新たな集合住宅を建設(2024年8月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、パキスタンのファイダーン救済機構がトルコ宗教財団の協力のもと、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のシャッラーン町近郊のカフルーム村に国内避難民(IDPs)を収容するための新たな集合住宅を建設した。

集合住宅は「マディーナ村」と名付けられ、84ユニットの住宅からなる。

AFP, August 19, 2024、ANHA, August 19, 2024、‘Inab Baladi, August 19, 2024、Reuters, August 19, 2024、SANA, August 19, 2024、SOHR, August 19, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

地元武装集団がダルアー県マハッジャ町で人民諸委員会の拠点複数ヵ所を襲撃、撃ち合いとなり、3人死亡(2024年8月19日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、地元武装集団がマハッジャ町で人民諸委員会の拠点複数ヵ所を襲撃、撃ち合いとなり、地元武装集団のメンバー2人と人民諸委員会のメンバー1人が死亡した。

また、タファス市では元反体制武装集団司令官のバラー・ズウビーを名乗る男性が何者かによって銃で撃たれて死亡した。

AFP, August 19, 2024、ANHA, August 19, 2024、‘Inab Baladi, August 19, 2024、Reuters, August 19, 2024、SANA, August 19, 2024、SOHR, August 19, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市の北部地区の住宅街を砲撃し、民間人2人が負傷(2024年8月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市の北部地区の住宅街を砲撃し、民間人2人が負傷した。

シリア軍はまた、ザーウィヤ山地方のファッティーラ村、アーフィス村一帯を砲撃した。

AFP, August 19, 2024、ANHA, August 19, 2024、‘Inab Baladi, August 19, 2024、Reuters, August 19, 2024、SANA, August 19, 2024、SOHR, August 19, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域とシリア政府支配地を隔てるアブー・ザンディーン村の通行所一帯が砲撃を受ける一方、バーブ市での抗議デモのテントが撤去される(2024年8月19日)

アレッポ県では、ANHA(8月19日付)、イナブ・バラディー(8月19日付)などによると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域とシリア政府支配地を隔てるアブー・ザンディーン村の通行所一帯が砲撃を受けた。


< script async src=”https://telegram.org/js/telegram-widget.js?22″ data-telegram-post=”syrianewsag/34317″ data-width=”100%”>
一方、シリア人権監視団によると、複数の活動家が、バーブ市で今月初めから続けれているアブー・ザンディーン村通行所再開に反対する「尊厳の座り込み」への参加を改めて住民らに呼びかけ、数十人が参集し、抗議活動を行った。

活動家らは座り込み用のキャンプを設営して、抗議活動を続けていたが、トルコを支持する武装集団が、活動家らが設置したテントを撤去した。

AFP, August 19, 2024、ANHA, August 19, 2024、‘Inab Baladi, August 19, 2024、Reuters, August 19, 2024、SANA, August 19, 2024、SOHR, August 19, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県カーミシュリー市にある心臓科・眼科病院、郵便通信センター一帯が攻撃を受ける(2024年8月19日)

ラッカ県では、ANHA(8月19日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市東の農村地帯、アイン・イーサー国内避難民(IDPs)キャンプ、M4高速道路沿線を砲撃した。

**

アレッポ県では、ANHA(8月19日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村を砲撃した。

また、トルコ軍の無人航空機複数機が同村で車1台を狙って攻撃を行い、住民4人が負傷した。

トルコ軍はさらに、スーガーニカ村にあるシリア軍の陣地1ヵ所を無人航空機1機で攻撃した。

**

ハサカ県では、ANHA(8月19日付)によると、シリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市工業地区にある心臓科・眼科病院、郵便通信センター一帯が攻撃を受け、爆発が発生した。

これに関して、北・東シリア地域民主自治局は声明を出し、トルコ軍による攻撃で民間人4人が負傷したと発表、「トルコが体系的な虐殺を行い、我々の地域の安定に打撃を与えようと固執している」と非難した。

なお、シリア人権監視団によると、この攻撃で軍関係者1人が死亡、1人が負傷した。

AFP, August 19, 2024、ANHA, August 19, 2024、‘Inab Baladi, August 19, 2024、Reuters, August 19, 2024、SANA, August 19, 2024、SOHR, August 19, 2024などをもとに作成。

在シリア・サウジアラビア大使館は世界人道デーに合わせてダマスカス県のシェラトン・ホテルで記念祝典を開催(2024年8月19日)

在シリア・サウジアラビア大使館は、世界人道デー(8月19日付)に合わせて、ダマスカス県のシェラトン・ホテルで記念祝典を開催した。

祝典に出席したサウジアラビア大使館のアブドゥッラー・ハリース臨時代理大使は、サウジアラビアとシリアの関係が発展を続け、より良い方向に向かうことを確認した。

祝典には、シリア側からは外務在外居住者省アラブ問題局のリヤード・アッバース局長らが出席、このほかにも在シリア・イラク大使のヤースィーン・フジャイミー臨時代理大使、ワヒード・ムバーラク・サイヤール在シリア・バハレーン大使らが出席した。

SANA(8月19日付)が伝えた。

AFP, August 19, 2024、ANHA, August 19, 2024、‘Inab Baladi, August 19, 2024、Reuters, August 19, 2024、SANA, August 19, 2024、SOHR, August 19, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.