イスラエル軍はシリア領内(ルクバーン・キャンプ方面)から接近した無人航空機を撃破(2024年8月29日)

イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表を行った。

午前1153分、UAV1機が本日早く、シリア領からイスラエルに接近、多連装ミサイルがこれを迎撃することに成功。同機はイスラエル領を侵犯しなかった。また、イスラエル空軍は本日早く、カフルカラー村地域にあるヒズブッラーの軍事施設を攻撃。さらに、ヤーリーン村地域を砲撃し、脅威を排除。

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これに関して、シリア人権監視団は、イスラエル軍が撃墜した無人航空機は、29日朝に米軍(有志連合)の占領下にあるタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内のルクバーン・キャンプ上空で飛行が確認されていたと発表した。

AFP, August 29, 2024ANHA, August 29, 2024‘Inab Baladi, August 29, 2024Reuters, August 29, 2024SANA, August 29, 2024SOHR, August 29, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部(イスラエル占領下のレバノン南部)を9回攻撃したと発表(2024年8月29日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、829日の戦果について以下の通り発表した。

(時刻明示せず)ベカーア地方、マスナア村などに対する暗殺攻撃への報復として、ナファフ基地の第210ゴラン師団司令部を自爆型無人航空機複数機で攻撃し、複数の標的に正確に損害を与える。
午後326分、ザルイット入植地一帯に展開するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。
(時刻明示せず)クファル・ユヴァル入植地一帯に展開するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。
午後450分、ドビブ入植地一帯に展開するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。
午後430分、タイハート丘一帯に集結するイスラエル軍をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。
午後550分、占領下カフルシューバー村丘陵地帯のルワイサート・イルム陣地をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。
(時刻明示せず)カフルカラー村などに対する攻撃への報復として、イスラエル軍が使用するメトゥラ町の建物複数棟を攻撃し、直接の損害を与える。
(時刻明示せず)同じく報復として、イスラエル軍が使用するマナラ入植地の建物複数棟を攻撃し、直接の損害を与える。
午後1030分、バイヤード・ブライダー陣地を攻撃し、直接の損害を与える。

AFP, August 29, 2024ANHA, August 29, 2024‘Inab Baladi, August 29, 2024Qanat al-Manar August 29, 2024Reuters, August 29, 2024SANA, August 29, 2024SOHR, August 29, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を4件、55キロ地帯への侵犯を10件確認したと発表(2024年8月29日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019129日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を4件確認したと発表した。

イグナシュク副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機8機、A-10サンダーボルト攻撃機2機による領空侵犯を10件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(829日付)、タス通信(829日付)が伝えた。

RIA Novosti, August 29, 2024TASS, August 29, 2024をもとに作成。

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イラク・イスラーム抵抗はイスラエルのハイファー市近郊のアロン・タヴォール工業発電所を無人航空機で攻撃したと発表(2024年8月29日)

イラク・イスラーム抵抗は午後445分、テレグラムのアカウント(https://t.me/ElamAlmoqawama)を通じて声明を出し、パレスチナ市民に対するイスラエルの攻撃への報復として、イスラエルのハイファー市近郊のアロン・タヴォール工業発電所を無人航空機で攻撃したと発表した。

AFP, August 29, 2024ANHA, August 29, 2024‘Inab Baladi, August 29, 2024Reuters, August 29, 2024SANA, August 29, 2024SOHR, August 29, 2024などをもとに作成。

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複数の飛翔体がダイル・ザウル県CONOCOガス田に違法に設置されている米軍基地を狙って発射される(2024年8月29日)

ダイル・ザウル県では、シャームFM829日付)によると、複数の飛翔体がダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるCONOCOガス田に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地を狙って発射された。

AFP, August 29, 2024ANHA, August 29, 2024‘Inab Baladi, August 29, 2024Reuters, August 29, 2024SANA, August 29, 2024Sham FM, August 29, 2024SOHR, August 29, 2024などをもとに作成。

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ダーイシュのスリーパーセルがヒムス県マシュラファ村一帯の砂漠地帯で掃討作戦中のシリア軍部隊を攻撃、士官(少尉)1人を殺害(2024年8月29日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがマシュラファ村一帯の砂漠地帯で掃討作戦中のシリア軍部隊を攻撃、士官(少尉)1人を殺害した。

AFP, August 29, 2024ANHA, August 29, 2024‘Inab Baladi, August 29, 2024Reuters, August 29, 2024SANA, August 29, 2024SOHR, August 29, 2024などをもとに作成。

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シリア軍とシャーム解放機構がラタキア県、イドリブ県で交戦(2024年8月29日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がシリア政府の支配下にあるアブー・アリー山一帯を砲撃した。


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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村一帯、ファッティーラ村一帯を砲撃した。

AFP, August 29, 2024ANHA, August 29, 2024‘Inab Baladi, August 29, 2024Reuters, August 29, 2024SANA, August 29, 2024SOHR, August 29, 2024などをもとに作成。

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トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域とシリア政府の支配下を繋ぐアレッポ県アブー・ザンディーン村の通行所前などで、活動家らが同通行所の再開を拒否する抗議デモを継続(2024年8月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域とシリア政府の支配下を繋ぐアブー・ザンディーン村の通行所前などで、活動家らが同通行所の再開を拒否する抗議デモを続けた。

AFP, August 29, 2024ANHA, August 29, 2024‘Inab Baladi, August 29, 2024Reuters, August 29, 2024SANA, August 29, 2024SOHR, August 29, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県、ハサカ県を無人航空機で攻撃、これにより1人が死亡、1人が負傷(2024年8月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の無人航空機1機がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊のムフスィンリー村を攻撃、また同地を砲撃した。


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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の無人航空機1機がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるアームーダー市を攻撃し、1人が死亡、1人が負傷した。

AFP, August 29, 2024ANHA, August 29, 2024‘Inab Baladi, August 29, 2024Reuters, August 29, 2024SANA, August 29, 2024SOHR, August 29, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市で、女性らが逮捕・拘束中の家族らの即時釈放を訴える抗議デモ(2024年8月29日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市で、女性らが逮捕・拘束中の家族らの即時釈放、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒を訴える抗議デモを行った。

AFP, August 29, 2024ANHA, August 29, 2024‘Inab Baladi, August 29, 2024Reuters, August 29, 2024SANA, August 29, 2024SOHR, August 29, 2024などをもとに作成。

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大使・在外シリア外交使節団長定例会合は最終日にアサド大統領、大使・外交使節団、外務在外居住者省職員らによる公開対話を開催(2024年8月29日)

大使・在外シリア外交使節団長定例会合は最終日の829日、アサド大統領、大使・外交使節団、外務在外居住者省職員らによる公開対話を開催した。

アサド大統領はこのなかで、アラブ諸国、周辺地域との関係、そして国際関係におけるシリア外交政策の一貫性、戦略的かつ現実的なビジョンに沿って、国際的な課題や変化に対処すること、そして二国間関係がアラブ諸国との関係強化の核となることを強調した。

対話のなかで、アサド大統領は、一方で原則に基づき、他方で中東地域や国際社会の課題に対峙するかたちで、現下の政治的諸問題へのアプローチを行った。

アサド大統領は、アラブ・イスラエル紛争におけるシリアの確固たる姿勢を示したうえで、アクサーの大洪水作戦を今日の緊張の原因として位置づけようとする米国やその同盟国である西側諸国の試みに対抗し、これを一時的な現地の出来事としてではなく、パレスチナの大義の文脈に沿って見なければならないと指摘した。

アサド大統領はまた、現下のシリアをめぐる複雑な情勢や課題への対応は、歴史を通じて植民地主義の野望の焦点、あるいは戦場となってきたシリアの地理的、歴史的位置と関連付けられねばならないと強調した。

アサド大統領はさらに、米国が作り出した混乱は、世界を不安定化させており、今日の国際的な紛争は、経済・テクノロジーの紛争であると指摘したうえで、西側諸国(西洋)は東洋へのテクノロジーによる支配を失い始めており、それによって、多極的な新たな世界が形成されつつあり、東洋はそのアイデンティティと原則を維持できたことで未来を担っていると述べた。

そして、相次ぐ事態の進展は、今日の紛争を激化、継続させ、世界のすべての国と人々にさらなる危機をもたらすことになると付言した。

対話は、外交活動の制度的な側面にも及び、アサド大統領は、外交プロセスは政府の他のすべてのセクターにおける精度面での発展と切り離すことはできないと述べるとともに、外交活動の基盤、外務在外居住者省と在外代表部のコミュニケーションと連携の仕組みを、あらゆるレベルでの持続的対話を通じて発展させ、外交活動を実施するための枠組みや厳密な基準を確保する必要を強調した。

SANA(829日付)が伝えた。

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大使・在外シリア外交使節団長定例会合は826日に首都ダマスカスのカフルスーサ区にある外務在外居住者省で開幕し、27日にはファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣、ムハンマド・サーミル・ハリール経済対外通商大臣、ガッサーン・ザーミル電力大臣らが講演、28日には「地域、国際における熱き課題」と題されたワークショップ(座長:バッサーム・サッバーグ外務在外居住者副大臣)、「シリアと地域・国際社会における再編」と題されたワークショップ(座長:アイマン・ラアド外務次官)、「一方的制裁措置とその悪影響、対抗策」と題されたワークショップ(座長:イマード・ムスタファー外交研究所長)、などが開催、元大使らを招待した文化の夕べなどが開催されていた。





AFP, August 29, 2024ANHA, August 29, 2024‘Inab Baladi, August 29, 2024Reuters, August 29, 2024SANA, August 29, 2024SOHR, August 29, 2024などをもとに作成。

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