イドリブ県、ラタキア県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦し、シリア軍兵士2人が死亡(2023年6月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるサーン村一帯への潜入を試み、「決戦」作戦司令室と交戦、シリア軍兵士1人が死亡、2人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、シャーム解放機構の支配下にあるアーフィス村を砲撃し、男性1人とその妻の2人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある県西部の第46中隊基地を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北部のアイン・イーサー村一帯の「決戦」作戦司令室の拠点複数ヶ所への潜入を試みたが、「決戦」作戦司令室の迎撃を受け、兵士1人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン市とイブタア町を結ぶ街道で、正体不明の武装集団が内務治安部隊の隊員1人を銃で撃ち殺害した。

また、県内の軍検問所(場所は不明)で、シャーム解放機構のメンバーと見られるウンム・マヤーズィン町出身の男性が拘束された。

この男性は、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市に向かおうとしていたという。

AFP, June 14, 2023、ANHA, June 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2023、Reuters, June 14, 2023、SANA, June 14, 2023、SOHR, June 14, 2023などをもとに作成。

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