イスラエル軍の攻撃でヒズブッラーの幹部司令官のウィサーム・ハサン・タウィール氏が戦死(2024年1月8日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、1月8日の戦果について以下の通り発表した。


東部地区

午前11時40分、占領下シャブアー農場のルワイサート・イルム陣地を攻撃し、直接の損害を与える。

午後3時35分、同じくルワイサート・イルム陣地をミサイルで攻撃し、確実に損害を与える。

西部地区

午前11時00分、ハドブ・ブスターン陣地を攻撃し、直接の損害を与える。

午後3時45分、シュトゥラ(キブツ)に集結するイスラエル軍部隊を攻撃し、兵士複数を殺傷する。

午後4時00分、ジャル・アラーム陣地一帯に集結するイスラエル軍部隊をミサイルで攻撃し、兵士複数を殺傷する。

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また、レバノン・イスラーム抵抗は午後2時48分、テレグラムの公式アカウントで、ラドワーン師団司令官を務めるウィサーム・ハサン・タウィール氏(ハーッジ・ジャウワード)がヒルバト・スィルム村(ナバティーヤ県ビント・ジュベイル郡)で戦死したと発表した。




マナール・チャンネル(1月8日付)によると、タウィール司令官の戦死を受けて、パレスチナのハマース、イスラーム聖戦機構、パレスチナ人民解放戦線(PFLP)、イラクの人民動員隊に所属するヌジャバー運動、ヒズブッラー大隊がタウィール司令官が所属するヒズブッラーに対して弔意を示す声明を発表した。

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マナール・チャンネル(1月8日付)は、1月7日午前10時から8日午前10時までのイスラエル軍の攻撃を記録したインフォグラフィアを公開した。

同インフォグラフィアによると、イスラエル軍は、レバノンの北部に対して3回の爆撃と6回の砲撃を行った。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前8時22分、イスラエル軍は夜間、レバノン領内のヒズブッラーの標的多数を攻撃。マルワヒーン村にあるヒズブッラーの軍事複合施設をジェット戦闘機で爆撃するとともに、アイター・シャアブ村一帯のロケット弾発射台、テロ・インフラを砲撃。

午前12時46分、レバノンから先ほど、キリヤット・シュモナ市に向けて対戦車ミサイル1発が発射され、イスラエル軍が報復としてレバノン領内を攻撃。加えて、レバノン領内にあるヒズブッラーの陣地などテロ標的複数をジェット戦闘機で爆撃。

午後4時36分、キリヤット・シュモナ市、フラ渓谷一帯地域での警報発令を受け、イスラエル軍がレバノン領内からの飛翔体を防空システムで撃破。イフタ(キブツ)、アビビム入植地一帯地域で先ほど、飛翔体の進入を受け警報発令。レバノン領内から早朝にドブ山方面に対戦車ミサイル1発が発射され、イスラエル軍兵士1人が軽傷を負う。イスラエル軍はミサイル発射地点を報復として攻撃。先ほど、ヒズブッラーの陣地1ヵ所をジェット戦闘機で爆撃。

午後10時20分、早朝にレバノン領内からイスラエル北部各所への多数の砲撃を確認、イスラエル軍は発射地点を攻撃。レバノン領内からイスラエルに対戦車ミサイルを発射しようとしたテロ細胞を攻撃。レバノン領内のヒズブッラーのテロ・インフラなどを攻撃。

AFP, January 8, 2024、ANHA, January 8, 2024、‘Inab Baladi, January 8, 2024、Qanat al-Manar, January 8, 2024、Reuters, January 8, 2024、SANA, January 8, 2024、SOHR, January 8, 2024などをもとに作成。

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