「イランの民兵」がダイル・ザウル県、ハサカ県の米軍基地をロケット弾やドローンで攻撃、ダイル・ザウル県の政府支配地が米軍によると見られる爆撃を受ける(2024年1月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるウマル油田に米軍(有志連合)に違法に設置している基地に対して、「イランの民兵」がロケット弾数十発で攻撃を行った。

この攻撃を受け、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の農場地帯にある「イランの民兵」の陣地複数ヵ所に対して、米軍所属と見られる爆撃があり、少なくとも2回の爆発が確認された。

その後、「イランの民兵」は今度は、シリア政府支配地からCONOCOガス田にある米軍基地に対してロケット弾2発を発射、2回の爆発音が確認された。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるハッラーブ・ジール村の農業用空港に違法に基地を設置している米軍が、同基地を攻撃しようとした「イランの民兵」の無人航空機(ドローン)1機を迎撃、これを撃墜した。

これに関して、イラク・イスラーム抵抗は午後4時37分、テレグラムのアカウントを通じて声明を出し、ガザ地区に対するイスラエルの攻撃への報復として、ハサカ県ルマイラーン市の米軍基地を無人航空機(ドローン)で攻撃したと発表した。


AFP, January 8, 2024、ANHA, January 8, 2024、‘Inab Baladi, January 8, 2024、Reuters, January 8, 2024、SANA, January 8, 2024、SOHR, January 8, 2024などをもとに作成。

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