平和的抗議デモが続けられていたはずのスワイダー市で、活動家が4月7日ホールに押し入ろうとして守衛に撃たれて死亡したのを受け、武装集団がバアス党支部などを襲撃(2024年2月28日)

スワイダー県では、スワイダー24(2月28日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市の和解センターが設置されている4月7日ホール周辺で、活動家数十人がデモを行い、シリア政府との和解拒否、自由を訴えるシュプレヒコールを連呼、施設内に押し入ろうとした。

これに対して、スワイダー市の和解センターの警備員が発砲し、54歳のデモ参加者1人が撃たれて死亡した。

2023年8月からスワイダー市のカラーマ広場(サイル広場)で平和的に続けられていたとされる抗議デモで死者が出るのは、これが初めて。

これに対して、スワイダー市各所で発砲や手りゅう弾の爆発が確認されたほか、武装集団が総合治安部スワイダー支部やバアス党スワイダー支部一帯で複数の車を襲撃し、機関銃を発砲、活動家らがバアス党支部を襲撃するなどした。


**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タファス市とムザイリーブ町を結ぶ街道で、地元民兵どうしが交戦し、3人が死亡、3人が負傷した。

一方、国防省はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、ダルアー県サイダー町に至るサイダー町街道でテロリストによって敷設された即席爆弾2つが発見され、軍工兵部隊がこれを撤去した。

SANA(2月28日付)が伝えた。

AFP, February 28, 2024、ANHA, February 28, 2024、‘Inab Baladi, February 28, 2024、Reuters, February 28, 2024、SANA, February 28, 2024、SOHR, February 28, 2024、、Suwayda 24, February 28, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.