米軍占領下のヒムス県南東部で活動するシリア自由軍が司令官を交代(2024年2月29日)

米国(有志連合)の占領下にあるヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動するシリア自由軍(旧革命特殊任務軍)はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/SyrianFree_Army)を通じて声明を出し、ムハンマド・カースィム大佐に代えてサーリム・トゥルキー・アンタリー中佐を司令官に任命したと発表した。

声明によると、司令官の交代は、55キロ地帯の安全と安全を確保し、ダーイシュ(イスラーム)を打倒するための措置だという。


司令官の交代に関して、ANHA(2月29日付)は、22日のルクバーン・キャンプでのカースィム前司令官襲撃事件と関係があり、ルクバーン・キャンプの住民との対立が交代の理由だとシリア情勢の専門家らが見ていると伝えた。

シリア人権監視団によると、アンタリー中佐は、2012年にシリア軍を離反、ダマスカス郊外県東具多地方で複数の武装集団に所属、その後ルクバーン・キャンプに逃れ、2018年に革命特殊軍に参加した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が違法に基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機7機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, February 29, 2024、ANHA, February 29, 2024、‘Inab Baladi, February 29, 2024、Reuters, February 29, 2024、SANA, February 29, 2024、SOHR, February 29, 2024などをもとに作成。

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