トルコ占領下の「平和の泉」地域の拠点都市の一つラッカ県タッル・アブヤド市でトルコに対する攻撃デモが再び発生、シリア国民軍憲兵隊がこれを強制排除、メディア活動家ら30人を逮捕(2024年7月3日)

ラッカ県では、ANHA(7月2日付)が地元筋の話として伝えたところによると、トルコ占領下の「平和の泉」地域の拠点都市の一つタッル・アブヤド市で、トルコ占領下のシリア北部やシャーム解放機構の支配地の各所で1日に、トルコのカイセリ県でのトルコ人レイシストによる商店などへの襲撃(シリア人男性が7歳の幼女を強姦したことが発端)、トルコ当局によるシリア難民への強制出国、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域とシリア政府の支配地域を結ぶアレッポ県アブー・ザンディーン村の通行所の再開など、トルコとシリア政府の接近に抗議するデモが再び発生したことを受けて、シリア国民軍の憲兵隊が介入し、これを強制排除、またデモに参加したメディア活動家のマフムード・アブー・ヤザン氏が30人を逮捕、憲兵隊のセンターに連行した。

シリア人権監視団によると、デモ参加者の逮捕は、スルーク町、ハマーム・トゥルクマーン村でも行われた。

AFP, July 3, 2024、ANHA, July 3, 2024、‘Inab Baladi, July 3, 2024、Reuters, July 3, 2024、SANA, July 3, 2024、SOHR, July 3, 2024などをもとに作成。

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