イスラエルがナバティーヤ県クフール村を爆撃し、シリア難民10人が死亡(2024年8月17日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、8月17日の戦果について以下の通り発表した。

(時刻明示せず)ナバティーヤ県ナバティーヤ郡クフール村に対する攻撃でシリア国籍の民間人が死傷したことなどへの報復として、アイレット・ハシャハル(キブツ)を初めてカチューシャ砲複数発で攻撃。

午前11時15分、マルジュ陣地に配置されているイスラエル軍部隊を自爆型無人航空機2機で攻撃し、兵士らを殺傷。

午後5時00分、占領下カフルシューバー丘陵地帯のサンマーカ陣地をロケット弾で攻撃、直接の損害を与える。

午後5時00分、カフルシューバー丘陵地帯のルワイサート・イルム陣地を砲撃し、直接の損害を与える。

午後5時20分、ハドブ・ヤールーン陣地を砲撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)ジャル・アラーム陣地にあるスパイ設備を自爆型無人航空機1機で攻撃し、これを破壊。
シュトゥラ入植地の森林地帯に集結するイスラエル軍部隊を砲撃し、直接の損害を与える。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員1人が死亡したと発表した。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前7時46分、イスラエル空軍は昨日、ハニーン村、マールーン・ラアス村地域にあるヒズブッラーの軍事施設を攻撃、また夜間にはナバティーヤ市地域ヒズブッラーの武器貯蔵施設1ヵ所を攻撃。さらにルマイシュ村、ラッブーナ村、カフルシューバー丘陵地帯、アイター・シャアブ村地域を砲撃し脅威を排除。

午後1時4分、アイレット・ハシャハル(キブツ)にレバノンから約55発の飛翔体が発射されたのを確認、一部は空地に着弾するも、火災が発生。本日早く、レバノンからミスカヴ・アム(キブツ)に飛来した飛翔体1つが着弾した結果、イスラエル軍兵士1人が重傷、1人が軽傷を負う。

午後2時29分、イスラエル空軍は本日早く、ヒズブッラーのラドワーン部隊のスール地区司令官のフサイン・イブラーヒーム・カッサーブを殲滅。

午後5時20分、イスラエル空軍は本日早く、マルカバ村、ラーミヤ村、カフルハマーム村地域にあるヒズブッラーの軍事施設を攻撃。またタイリー村、ヤーティル村、ラッブーナ村、ハニーン村地域を砲撃し、脅威を排除。

午後7時58分、ケラ・アロン入植地に向けて敵の航空機1機が侵入、多連装ミサイルがこれを撃破。シュトゥラ入植地とネトゥア入植地に約5発の飛翔体が飛来し、空地に着弾。イスラエル空軍は本日早く、アイタルーン村、アイター・シャアブ村、マトムーラ村地域にあるヒズブッラーの軍事施設を攻撃。

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シリアの外務在外居住者省は声明を出し、イスラエル軍の、、、に対する爆撃でシリア難民の家族とレバノン人少なくとも10人が死亡し、多数が負傷したことに関して、国際法へのあからさまな違反で、レバノンの主権、領土保全に対する犯罪、地域の平和と安定への脅威と非難した。

SANA(8月17日付)が伝えた。

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シリア人権監視団によると、10月6日にパレスチナのハマースが「アクサーの大洪水」作戦を開始し、イスラエルによるガザ地区、レバノンなどへの攻撃を激化させて以降、イスラエル軍のレバノンに対する攻撃で死亡したシリア人は29人(うち女性2人、子供8人)、負傷したシリア人は16人となった。

AFP, August 17, 2024、ANHA, August 17, 2024、‘Inab Baladi, August 17, 2024、Qanat al-Manar, August 17, 2024、Reuters, August 17, 2024、SANA, August 17, 2024、SOHR, August 17, 2024などをもとに作成。

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