シリア人権監視団:シリア国内で活動する「イランの民兵」は6万5500人以上に及ぶが、イラクとイエメンから4万人が占領下ゴラン高原隣接地域に入ったとのイスラエル日刊紙の報道を否定(2024年9月26日)

シリア人権監視団は、シリア国内で活動する「イランの民兵」が6万5500人以上に及んでいると推計した。

推計の出所は不明。

同監視団によると、このうちユーフラテス川西岸地域には2万9000人おり、またイランの募集に応じて「イランの民兵」に参加したシリア人1万1000人も含まれている。

一方、シリア南部で活動する「イランの民兵」は1万1500人で、ダルアー県北部のシリア軍第313旅団所属の「アライン連隊」として知られる部隊が同県、クナイトラ県、スワイダー県各所で募集を行っている。

一方、ダマスカス県とダマスカス郊外県で活動・募集された「イランの民兵」は1万200人以上で、レバノンとの国境地帯などに配置されている。

アレッポ県では、約8,350人がヌッブル市、ザフラー町などのアレッポ市北部一帯、アイス村、ハーディル村などのアレッポ市南部一帯、マスカナ市、サフィーラ市、ダイル・ハーフィル市などに展開している。

ヒムス県のヒムス市と農村地帯、ハマー県とラッカ県の砂漠地帯には、約4,800人が展開している。

イドリブ県には、900人強が展開している。

ハサカ県では、800人が募集に応じ、うち390人が国防隊に所属、410人がウバイド部族、ヤサール部族、フライス部族、バニー・サブア部族、シャッラービーン部族の若者で、カーミシュリー市南のタルタブ中隊基地などに配置されている。

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一方、シリア人権監視団は、イラクの人民動員隊諸派やイエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)の戦闘員など4万人がヨルダンを経由してイスラエル占領下のゴラン高原に面するシリア領内に派遣されたとする『ハアレツ』(9月24日付)の報道を否定した。

AFP, September 26, 2024、ANHA, September 26, 2024、Haaretz, September 24, 2024、‘Inab Baladi, September 26, 2024、Reuters, September 26, 2024、SANA, September 26, 2024、SOHR, September 26, 2024などをもとに作成。

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