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国内の暴力
ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(5月22日付)によると、反体制武装集団がハラスター市の高速道路の軍・治安部隊の検問所などに対して総攻撃をかけた。
一方、SANA(5月22日付)によると、ハラスター市、ジャルバー市、アルバイン市、アッブ農場、フジャイラ村、ナブク市、ザマルカー町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(5月22日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線がラアス・アイン市西部にある自由シリア軍サイフッラー大隊が警護する「革命青年施設」を包囲・攻撃、サイフッラー大隊の司令官を含む戦闘員4人を殺害した。
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ヒムス県では、SANA(5月22日付)によると、軍がクサイル市郊外のアッカーリー農場、タッル・サッル農場を制圧、治安を回復した。
またクサイル市西部、ハミーディーヤ市、アクラブ町、キースィーン市、ガントゥー市、タルビーサ市、南マシュジャル市、バイト・ハッジュー市、東ブワイダ市、ダブア市・アルジューン市間の街道、ヒムス市カラービース地区、ハーリディーヤ地区、ジャウラ・シヤーフ地区、ハミーディーヤ地区、ワルシャ地区、ワアル地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、リジャールッラーの男たち大隊、ハムザ大隊のメンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス県では、SANA(5月22日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、SANA(5月22日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、マンナグ航空基地周辺、アターリブ市、カフルナーハー村、ハイヤーン町、フライターン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダイル・ザウル県では、SANA(5月22日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、ジャムイーヤート地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
またマヤーディーン市では、略奪品の分配をめぐって反体制武装集団どうしが衝突し、複数の戦闘員が死傷した。
反体制勢力の動き
シリアの友連絡グループ会合に参加するためヨルダンの首都アンマンを訪問中のジョルジュ・サブラー(シリア革命反体制勢力国民連立暫定議長、シリア国民評議会事務局長)は、アラブ連盟およびナビール・アラビー事務総長に対して、レバノンのヒズブッラーのシリアへの流入を阻止するよう求めたことを明らかにした。
そのうえで、サブラーは、「ヒズブッラーの武器は民兵の武器となり、その銃は、女性、子供、老人を殺すための宗派主義的な貸し武器になっている」と非難した。
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『ワシントン・ポスト』(5月23日付)は、ヨルダンのアンマンを訪問中の自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長が、米国に対して、ジュネーブ2会議の開催に先立って軍事支援を行うよう要請したと報じた。
同報道によると、イドリース参謀長は、米国をはじめとする西側諸国が、対戦車・対空兵器などの供与を誓約しなければ、ジュネーブ2会議には参加しないとの意思を示したという。
レバノンの動き
ナハールネット(5月22日付)によると、南部県サイダー市では、サラフィー主義者のシャイフ、アフマド・アスィールの支持者が、市内のスンナ派墓地へのヒズブッラーの戦闘員の埋葬に反対するとして、市内の複数の道路を封鎖した。
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北部県トリポリ市のバーブ・タッバーナ地区、ジャバル・ムフスィン地区で、武装した市民どうしの衝突が続き、死者数が12人に達した。
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3月14日勢力事務局は声明を出し、「ヒズブッラーの(シリアでの)不正な戦争は…レバノン国家と国民の意思に反している」としたうえで、「トリポリ住民は、市内の武装集団どうしの戦闘がシリア政府の長年にわたる計略をなしているという事実を無視すべきでない」と批判、トリポリ市の治安悪化の責任がシリアとヒズブッラーにあると主張した。
諸外国の動き
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はモスクワでシリアのファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣と会談した。
ラブロフ外務大臣は、「シリア政府指導部からこの提案(ジュネーブ2会議)に関して建設的な反応を得た…。これに続いてさまざまな反体制組織からの建設的な反応を我々は望んでいる…。しかし、現在までの情報は希望を与えるものではない」と述べた。
一方、イタルタス通信(5月22日付)によると、ミクダード外務在外居住者副大臣は、ジュネーブ2会議へのシリア政府の参加に関して「我々はこの問題を検討中であり、ダマスカスに帰国後採取的な決定を行う」と述べた。
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ジョン・ケリー米国務長官は、シリアの友連絡グループ会合に先立って、アンマンでヨルダンのナースィル・ジャウダト外務大臣と会談した。
会談後の記者会見で、ケリー国務長官は、ジュネーブ2会議に関して、アサド政権が大会参加に応じなければ「反体制勢力の継続支援を検討し、闘争継続を可能とさせることになろう」と警告した。
また、ダルアー県ヒルバト・ガザーラ町やヒムス県クサイル市の奪還といったシリア軍の反転攻勢に関しては「きわめて一時的なものになるだろう」と述べ、「アサドが軍事的勝利を享受するとは考えていない」との見方を示した。
さらに反体制武装集団への武器供与については「こうした支援に関するすべての選択肢が…議論のテーブルに乗っている。アサドは我々の意図をよく理解しなければならない」と述べた。
そのうえで、アサド大統領の進退については、「10万人以上を殺した人間が…将来国家を支配し続ける正統性を持っているはずない」と述べ、改めて退任を求める意向を示した。
一方、シリア国内でイランの支援を受けたヒズブッラーの戦闘員が「数千人」いると断じ、シリアの紛争へのヒズブッラーとイランの介入を非難、シリアの混乱がレバノンに波及する危険への懸念を示した。
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『ハヤート』(5月23日付)によると、米国とヨルダンの合同軍事委員会は、対シリア国境地帯にパトリオット・ミサイルを複数基配備することで合意した。
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米上院外交委員会は、シリアの「一部の反体制勢力」に対する米政府の武器供与を認める法案を15対3で承認した。
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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、シリアの友連絡グループ会合に参加するために訪問したヨルダンのアンマンで、「和平大会(ジュネーブ2会議)に成功の余地を与えるため、アサド大統領は移行期政府に権限を移譲しなければならない」と述べた。
またジュネーブ2会議に関して、「主要な目的が行政権の全権を有する移行期政府の樹立にあることはきわめて明白だ」と付言した。
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ウィリアム・ヘイグ英外務大臣は、シリアの友連絡グループ会合に参加するために訪問したアンマンで、ヨルダンのナースィル・ジャウダト外務大臣との会談後、「シリア政府はシリア国外のヒズブッラーとイランからここ数ヶ月、さらなる支援を受けるようになっていることは明らかだ」と述べたしたうえで、アサド政権が外国勢力によって支えられることで、正統性をますます失い、地域の安定を脅かしていると非難した。
ヘイグ外務大臣は、「英国な長らく、アサドが去らねばならないとの立場をとっている。彼が残留したかたちでいかなる解決策もヴィジョンとして描くことはできない」と述べた。
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シリアの友連絡グループ会合がアンマンで開催され、米英仏独伊、トルコ、カタール、サウジアラビア、ヨルダン、エジプト、UAEの外相、アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長が出席した。
シリアの反体制勢力からは、自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長、シリア革命反体制勢力国民連立暫定議長兼シリア国民評議会議長のジョルジュ・サブラーらが出席した。
『ハヤート』(5月23日付)は、信頼できるヨルダン高官筋の話として、ケリー米国務長官が出席した外相らに対して、「移行期間において、実権を有しないままアサド大統領を残留させ、また移行期間終了後、完全に権力の座を去る」との方針を伝えたと報じた。
会合後に発表された共同声明で、出席国は「バッシャール・アサド、その体制、および血で手を染めたその近親者たちには、将来のシリアにおけるいかなる役割もない」との立場を示した。
また、ジュネーブ2会議に向けて、引き続き反体制勢力を支援し、必要な措置を講じることを確認した。
一方、声明では、「シリアでの戦闘に外国人戦闘員が介入(している)」、「レバノンの秘図ブラーがクサイルなどで作戦を行っている」と指摘、「ヒズブッラー、イラン人戦闘員、体制に与するそのほかの外国人戦闘員のシリア領からの即時撤退」を求めた。
また化学兵器使用疑惑に関しては、アサド政権による使用が確認されれば「深刻な結果」を招くだろうと警告した。
なおフランス外務省報道官によると、ローラン・ファビウス外務大臣は会合で、「ヒズブッラーはシリアに大規模な介入を決定することで、レバノン国内のコンセンサス(不関与政策)に背いた…。シリアの戦争はレバノン人の戦争ではない。ヒズブッラーは戦争をレバノンに持ち込み、その安定に悪影響を及ぼしている」と非難した。
そのうえで、EUによるヒズブッラーのテロ組織への指定に関して、ブリュッセルでの合意が前提だとしつつ、6月末までに決定がなされると述べた。
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フランスのフランソワ・オランド大統領は、パリでデヴィッド・キャメロン英首相と会談し、シリアに対する武器禁輸措置緩和と反体制武装集団への武器供与に関して、両国がEU諸国の説得を試みていると述べた。
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ドイツ外務省報道官は、ギド・ヴェスターヴェレ外務大臣が、ヒズブッラーの軍事部門のテロ組織認定がEUにおいて指示されるべきだと考えていることを明らかにした。
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カタールのハマド・ブン・ジャースィム首相兼外務大臣は、ドーハで開催されたミュンヘン安全保障会議で、「シリア国民は、殺戮を続ける体制の転換とその大統領であるバッシャール・アサドの退任を望んでいる」と断じ、国際社会に対してシリア国民の意思を尊重するよう主張した。
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トルコの警察当局は、トルコ南部で「即席爆弾による攻撃とシリア人避難民襲撃」を計画していたトルコ人6人を逮捕した。ハタイ県知事が明らかにした。
逮捕の日時などの詳細については明らかにしなかった。
AFP, May 22, 2013、al-Hayat, May 23, 2013, May 24, 2013、Kull-na Shuraka’, May 22, 2013、Kurdonline,
May 22, 2013、Naharnet, May 22, 2013, May 23, 2013、Reuters, May 22, 2013、SANA,
May 22, 2013、UPI, May 22, 2013、The Washington Post, May 23, 2013などをもとに作成。
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