シリア人権ネットワークは、2014年10月の戦闘による犠牲者の60%がシリア軍によって殺害されたと主張する一方、シリア人権監視団は、犠牲者の50%が反体制武装集団戦闘員だと発表した。
シリア人権ネットワークは月例報告で2014年10月のシリア国内での戦闘による死者数が1,987人に達したと発表した。
死者の内訳は以下の通り:
- シリア軍が殺害した民間人1,231人(うち子供216人、女性121人、拷問による死者118人)。
- シリア軍が殺害した反体制武装集団戦闘員492人
- ダーイシュ(イスラーム国)が殺害した民間人39人
- ダーイシュが殺害した反体制武装集団戦闘員38人
- 反体制武装集団が殺害した民間人43人(うち女性、子供17人)
- 反体制武装集団どうしの戦闘で死亡した戦闘員11人
- そのほか身元不明者124人
- 米国など有志連合による空爆で死亡した民間人9人(うち子供1人)
一方、シリア人権監視団は、2014年10月のシリア国内での戦闘による死者数が5,772人に達したと発表した。
死者の内訳は以下の通り:
- 反体制武装集団のシリア人戦闘員1,552人(ジハード主義武装集団、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊を含む)
- 反体制武装集団の外国人戦闘員1,342人(ダーイシュ、シャームの民のヌスラ戦線、ムハージリーン・ワ・アンサール軍、ジュンド・アクサーなど)
- 民間人1,064人(うち18歳以下の251人、18歳以上の女性112人)
- シリア軍兵士876人
- 国防隊、人民諸委員会など770人
- ヒズブッラー戦闘員28人
- 親政権外国人戦闘員128人
- そのほか身元不明者9人
シリア人権ネットワーク・ホームページ(http://sn4hr.org/blog/2014/11/01/1819/)、シリア人権監視団ホームページ(http://syriahr.com/en/2014/11/about-6000-killed-in-october-2014/)、ワールド&インテリジェンス(http://wldintel.blog60.fc2.com/blog-entry-1426.html)をもとに作成。
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